受験勉強ばかりしていると、やはり、それなりにストレスはかかるものです。大人だって、仕事ばっかりしていると、違うこと、したくなりますものね。特にスポーツ系の部活をしていた中3生。「夏休みが勝負だー!」と、意気込んでいたものの、いざ、部活が終わると、あまりに時間がありすぎて、結局、だらだらしてしまう子は多いものです。原因はいろいろだと思いますが、今まで、部活で体を使っていたのに、突然、何もしなくなると、た...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
人間誰しも、自分の中に基準の物差しがあるものですが、その基準となる物差しは、人によって違いますよね。当然、受験や勉強に関してもそれぞれに違うものです。新年~新学期にかけて、新しい生徒たちと出会う季節には、特にそれを感じます。家庭学習は親がみてやるのが当然というお家もあれば、なぜ親がみなければいけないの?というお家もありますし、家庭学習用の問題集がそろっているのが普通のお家もあれば、そんなものは一冊...
この間も、ある集まりで、地元の公立中の話になって、素行が悪いとか、頭が悪いとか、まぁ、散々なことを言われてましたが、地元公立派の私としては、「そんなこと言わないでよぉ。。。」って気持ちです。地元公立からだって、灘とか、東大理Ⅲとかに行く子もいるんだから。。。ごく稀にしかいないけど。。。wwでも、地元公立中だって、トップの子はちゃんと基礎学で9割以上とるんだから、ひとまとめにするのはどうかと思うんです...
パターン暗記は勉強ではない!と、常々言っていますが、これは、わかっていない子には本当にわからないことなんです。「あわせて」って書いてあるから足す!とか、「ちがい」って書いてあるから引く!とか、低学年で既にやってしまっている子もいるんです。例えば、赤い花と白い花があわせて20本あります。赤い花は白い花より4本多いです。赤い花はぜんぶで何本あるでしょう?こんな問われ方をしたときに、「あわせて」とか「ぜん...
数学が苦手な子は、さらっと問題を読んだだけで、「わからん!」とよく言います。「これはね。。。」と解き方を解説するのは簡単ですが、そんなことをして、その場はしのげても、次、また同じ問題で「わからん!」になります。最悪の教え方&習い方だと思っています。では、どうするのがよいか。。。考えるんですよ、ちゃんと。たとえば、図形問題。まずは、問題を声に出して読むところから。「問題、読んでみて」と言うと、ぐじゅ...
実は最近、塾用のthreadsを始めたのですが、都会の小学生を持つお母さんたちのスレッドに驚いていますw昔から、都会の中受熱はものすごいのですが、SNSを駆使してさらに加熱してるんですね。。。どうやら、多くの方は「お金で環境を買う」という認識で、私立を受験するらしい。一貫校は高入がないところも多いから、中学で入らねばならない。。。とか、同じレベルの人が集まっているところがトラブルが少なくてよい。。。とか。だ...
卒業生のお母さんから、とっても嬉しいお知らせをいただきました。高校生団体を立ち上げて、活動しているというのです。 ↓NGEI なじぇい https://www.instagram.com/neogenerationintegral/この「NGEI なじぇい」という団体、高校生を主体として徳島の学生の視野を広げる活動をしているそうです。インスタを見たところ、様々なジャンルの人を招いて、話を聞くイベントが定期的に開催されています。中学のころから、とにかく...
数学、たとえば、因数分解。。。公式を習ったら、とりあえず、使って練習しますよね?公式をノートに何回も書いて覚える人なんていませんよね。とりあえず、最初は見ながらでも、解いてみると思うんです。はじめは簡単なのから、いろいろなパターンを解いているうちに、ちょっと工夫が必要なパターンも出てきて、そうこうしているうちに、公式も完璧に覚えて使いこなせるようになる。英語も同じで、参考書や、テキストの解説ページ...
リスニングが苦手という子は、ほとんどの場合、英語がちゃんと読めません。単語の発音がぐちゃぐちゃなんです。ということは、仮に聞こえていても、どの言葉を言ってるのか分からないわけですから、リスニング問題ができるはずがないんですよね。英語を聞いて、ある程度慣れることも大事ですが、同時に、きちんと発音できることも大事なのです。初めて単語暗記するときは、なんとなく、ローマ字にのっとったような読み方をこじつけ...
以前、コシノジュンコさんが出ているテレビを見ました。シャワーを浴びて、部屋をシンプルにして、デザインに集中すると話していました。部屋がごちゃごちゃしていると、頭の中もごちゃごちゃすると。。。これには共感です。前にも書いたことがある気がしますが、勉強ができる子は部屋がきれいな子が多い。一見、汚くても、自分の中では、どこに何があるか把握できています。勉強ができない子は、たいてい部屋が汚い。そして、どこ...
前回、日本語には標準語と方言があるというお話をしました。さらに今日は、読解力に関連して別の分け方ができるという話をします。最近、新井紀子先生の読解力に関する本が話題です。私も前に取り上げたかと思いますが、最近の子どもたちは、教科書を読むための、あるいは算数の文章題を解くための読解力がなくなってきているという話です。その原因について自分なりに考えてみたのですが、実はそれは、文章に感情がこもっているか...
言葉を上手に使えるようになることは大切です。それはどなたも異論はないでしょう。読解力について、私も何度も話題にしてきました。その、言葉の力を向上するために何が必要なのかということは、最近様々に語られています。例えばその一つがこの記事です。「小学生時に「読解力」の決定的な差が生じる理由」その基礎・基本は学校の授業では教わらないhttps://toyokeizai.net/articles/-/308700?display=b学校では、細かな助詞助動詞...
今年の数学の問題についても考えてみましょう。数学は、生徒があまりやっていない裏をついてきたということと、ちょっとひねりを利かせることで、本当に意味がわかっているのかを確認してきたな、という印象です。どういうことか具体的に説明しましょう。例えば①番は、簡単な問題が並んでいる、俗に1行問題と呼ばれるものですが、今年は難しめでした。(5)に標本調査がでたのはとても珍しく、出ないはずという裏をかいてきました...
英語の問題についても、感じたことを書いてみます。今年の⑦番の長文は、今までと何か違うなと感じたので、過去2年間の問題と比べてみました。すると、やっぱり微妙に簡単になっている気がします。2人の会話を中心に話が進んでいきますが、会話なので、文が短めで単語も簡単なものが多いです。3年生で習う文法を使った文章も盛り込まれてはいるのですが、単語の意味がわかれば意味が取れるような文が多い気がします。今まで、英語は...
今年の国語の問題の続きです。④番は古文でしたが、こちらもずいぶんと読みやすい文章でした。設問も抜き出しが多く、今までよりは明らかに簡単だと思います。中学の古文の問題は、作っている側にいつもやる気がない気がするのでまあいいかw、と思うのですが……。⑤番はいつもの作文ですが、これまた、どうしたんだというくらい書きやすい設定になっています。テーマは携帯電話やスマートフォンを使うことのメリット・デメリットなの...
今年(2025年度)の高校入試の問題について、簡単な解説記事を、ホームページにアップしました。気になる方はそちらをご覧いただくことにして、このブログでは、もうちょいフランクに感想を書いてみたいと思います。まずは、国語から。②番は物語文ですが、ずいぶんと読みやすい小説を持ってきたなあ、という印象です。このくらいの文章なら普段の楽しみとしての読書で、読んでいるレベルです。いちいち主人公の心情が文中で解説さ...
持って生まれた基本的な能力を最大限に活用する話。。。持って生まれた基本的な能力を基準点だとすると、その基準点よりも低い成績をとっている子と高い成績をとっている子がいると思うんです。その基準点よりも低い成績だった子が、何かの拍子にその活用法を身に付けて、想像を絶する努力をした結果、時々話題になるビリギャルみたいな子を生み出すんだと思います。自分の持ち合わせている能力の活用法を全くわかっていなくて、無...
昨日までの話のような、標準的よりも優れた能力を持っている子たちは、少なくとも勉強には向いている子たちです。大した苦痛もなく、それなりにやって、そこそこの成果を出せるのは、この辺りまでかなと思います。では、標準的な能力の子たちはどうでしょう。多くは、そんなに理解力も高くないし、そんなに記憶力も優れているわけではありません。俗に言う普通の子たち。誤解のないように言っておきますが、標準的な能力の子たちを...
昨日の記事のような子は、一定数いるにせよ、そんなに多くはいないので、ご安心くださいw今日は、そんなトップ層ではなく、中高一貫校の真ん中より上くらいの子たちを思い起こしてみます。成績だけを見ると同じように見えますが、これまた、タイプがバラバラなんです。よくあるのは、コツコツとそれなりに勉強を頑張っていて、普通に塾にも通っていて、もっと上を目標にしてはいるものの、そのくらいで留まっているタイプ。たぶん...
ものすごく能力が高いと感じる子が、時々います。気が向いたら勝手に動画で予習してるし、新しい単元でもスラスラと解説に乗って解いていってくれます。楽しそうに勉強してくれる子です。調子に乗って、古典文法なんかに手を出すと、問題文に出てくる古文の一節を読んでは、「これは、〇〇に出てきた」などと言うし、有名な冒頭部分だったら、その続きを言い始めます。何かで見て諳んじていた模様。。。中1だけど。wとにかく、記...
子どもたちと一緒に勉強をしていると、能力の差やタイプの違いを実感することがよくあります。人間ですから、みんな同じ、みんな平等とはいきません。こういうことを言うと、目くじらを立てる人も世の中にはいますが、何もかも、皆同じになるはずがないと、私は思っています。と言うか、逆に同じだったら気持ちが悪いし、困ります。なぜなら、それぞれに得意なことが違っているから、社会で役割分担がうまくできるわけですから。み...
おうちで子どもに勉強を教えるとき、子どもが使っている教科書に目を通しているでしょうか?そんなの当たり前でしょ?と思った方も、そんなの見なくても大丈夫と思った方もいると思いますが、やはり、予め、目を通しておくほうがいいと思います。昔とは、色々と変わっていることがあって、小学生は特に、学校で教えられているように教えるほうが子どもの混乱を避けられますし、子どものやる気が削がれる確率が下がります。案外、そ...
小学校を卒業して中学へあがるまでの長〜い春休みに、動画ばかり見てる子どもに何かおすすめのものはないか・・・と尋ねられたことがあります。頭の回転の速い子で、先取り学習は進みすぎるぐらい進んでいたので、塾の宿題を増やすのも無意味だし、本は好きで読むのも速いので、読書はすすめるまでもない・・・と思い、おすすめしたものが、NHK高校講座。オンデマンドはもちろん、NHK for Schoolからでも見ることができます。中学...
以前、ブログでもご紹介したことがありますが、簡単な四則計算だけでする「どっかい算」という市販の問題集を時々使っていました。問題文中の数字を、テキトーに足したり引いたりして、テストで丸をもらってる小学生が多いので、それを防ぐための問題です。つまり、文章中に問題を解くために必要ではない数字がたくさん入っているのです。だから、きちんと読んで、考えないと解けない仕組みになっています。けっこう昔に出版された...
昨日の続きのようになりますが、やはり、自分で考えることができるかどうか・・・というのは、勉強をする上でとても大事な部分です。教えられてわかったことと、自分で考えてわかったことの差はとても大きいのです。低学年から、熱心に勉強を見てこられているお母さんも多いですが、考えることに重きをおいているかどうかの差はとても大きく現れてきます。教えられすぎて育った子は、中学生になってもやっぱり考える力は弱いままで...
もうずいぶん前の話ですが、ある塾で小学校1年生の算数を教えていたことがあります。小1なんて、お母さんに教えてもらったほうが断然いいのに。。。と思っていましたが、塾にそういうクラスがあったので仕方がありません。その中に、結構すらすらと算数を解く子がいました。テキストも、どんどん進んでいきます。しかし、実は、一番気になる子でもありました。なぜなら、わからない問題にあたると、癇癪を起こすのです。そんなにひ...
やっと公立高校の入試が終わりました。中3の皆さんお疲れさまでした!そんなタイミングでなんですが、中2の子たちは、次は自分たちの番です。公立の場合、だいたい2月中に学年末テストが終わっていますので、学校進度と同じくらいのペースで進んでいる子は、3月から、新しい計画を作ります。3月から10月くらいの予定です。週1回でカウントすると、だいたい30回弱、授業があります。1学期中間、期末、2学期中間の各定期テスト対策に...
ここまで説明してきたような、書くことで覚える領域を広げていくという方法は、なかなか指導しにくいことです。学校や集合塾では普通は教えてもらえないことだろうと思います。私は、生徒の考える様子や宿題への取り組み方から、そういった書くことで思考が進む、あるいは、書くことでワーキングメモリが広がって賢くなるという認識が持てているかを常に確認しています。それは意識して確認しているというよりも、変な解き方や覚え...
ここまで考えてみると、書くことを億劫がってはいけないということになります。書くということは、単なる思考のアウトプット手段にとどまらず、記憶するための良い方法であり、さらに、思考力を高めることにもつながるはずです。たとえば、まとめノートを作るという手法がよく紹介されますが、その時もただ元の文章の文字を書き写すだけではなくて、見て書くべきことを少し覚えたら、なるべく元の資料を見返さないように心がけて、...
昨日も書いたように、私は見たイメージ(文字情報ではなく絵や写真のような映像の情報)を記憶するのは人並みか、どちらかというと苦手なほうでした。昔、私は物をデザインする仕事に携わっていたことがあるのですが、どうしてもそのデザインをイメージとして覚えなければ上達がない!ということになり、どうやれば視覚的なデザインを覚えられるのかと、いろいろ試したことがあります。かなりの時間、あるひとつのデザインをじっと...
英語をかたまりでとらえる話をしましたが、これは日本語でも同じことです。ところが、最近は学校で先生の板書が減って、黒板やスクリーンに書いてあることをノートに書き写すということが少なくなっているようです。短い時間で効率よく授業を進めるために、プリントを配布したりアプリを使って資料等を表示して、( )に言葉を書き込ませるといった内容で、スムーズに授業を進めています。さらに、生徒はいつでも資料のデータにア...
最近の英語教育でよく見かける言葉に、chunk(チャンク)があります。これは、要するに「言葉のかたまり」のことです。主語になる名詞と形容詞、動詞と目的語、前置詞と場所や時間など、といった、ある程度のかたまりで文章をとらえて理解していく学習方法です。例えば以下の例文の場合The boy holding a bouquet in front of that bus stop is Mike.かたまりがわかるようにスラッシュを挿入すると、The boy / holding a bouquet /...
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受験勉強ばかりしていると、やはり、それなりにストレスはかかるものです。大人だって、仕事ばっかりしていると、違うこと、したくなりますものね。特にスポーツ系の部活をしていた中3生。「夏休みが勝負だー!」と、意気込んでいたものの、いざ、部活が終わると、あまりに時間がありすぎて、結局、だらだらしてしまう子は多いものです。原因はいろいろだと思いますが、今まで、部活で体を使っていたのに、突然、何もしなくなると、た...
最近は、どの教科も記述問題が増えてきていますね。「記述は無理」と、はじめから捨ててしまう子や、「とりあえず、答え覚えようか」みたいな勉強の仕方をしている子をよく見かけますが、それでは、いつまでたっても、きちんと書けるようにならないですね。。。もちろん、はじめから、うまく書ける子はあまりいません。でも、まずは、自分のペンを動かすことが大事です。とりあえず、間違っていてもいいので、書いてみます。記述問題...
成績が伸びる子と伸びない子は、思考パターンが違います。現時点での成績が、良いか悪いかではなく、伸びるか伸びないかの話です。伸びる子は、原因究明をします。では、原因究明をすることができるのに、成績が悪い子はなぜいるのか?「することができる」けれど、実際にはしないからです。そこはまた別の問題。原因究明をして、論理的に考える力はある。。。だけど、しない。。。という子は、その気になれば、伸びていく子です。...
さて最後にご紹介したいのは、program4 です。夏休み明けに学ぶところだと思いますが、そこに驚きの文があったので引用してみます。ぜひ意味をとってみてください。ダニエルくんが同級生の古瀬さんの家に行き、そのお母さんと話している様子です。Ms. Furuse: Would you like some tea?Daniel:Thank you. Who's this lady?(壁の写真を見て)Ms. Furuse:She's my sister Aki. She's a chef in Texas.Daniel:Wow, cool!Ms. Furuse:S...
徳島市採択の中1英語教科書「Sunshine」を紹介しています。この教科書は各章とも、最初に「Scenes」という基本文の提示が見開き2ページであり、続いて「part1,2」の本文が見開き2ページ、その後に「Action」というクイズや発表のためのページがあります。その後にようやく文法の説明ページが1ページあり、「英語早わかり」というタイトルになっています。program3のこの英語早わかりのところをみてみましょう。ここでは助動詞canを...
さて、中学1年の英語教科書「Sunshine」を眺めていますが、次のprogram2を見てみましょう。ここでは、Today’s Expression として、重要な基本文が書きだされています。それを見開き2ページ分書いてみますと、I (don’t) draw pictures.Look at my notebooks.Do you like baseball?When do you play badminton?この4文です。一般動詞の肯定、否定、疑問の文と、命令文、疑問詞を用いる疑問文、名詞の複数形、これがいっぺんに登場し...
小学校の復習に続いて、Program1からいよいよ中学校の内容ですが、大体見開き2ページごとに、「小学校で学んだ単語」が、ページの下の欄外の狭いスペースに掲載されています。例えば、program1 scenes1のいちばん最初のところでは、中学のNew Words には重要な単語が出てこないのですが、欄外の小学生単語は、重要単語だけでも、am,sorry,thirty,teacher,kind,student,fifteen,junior,at,forty,Australia,Brazil,などが並んでいま...
夏休みに必ずやって欲しいことのいちばんは、英語の復習です。休み中や休み明けに実力テストがあったり、また宿題もあったりすると思うので、おのずと復習できそうな気がしますが、適当にやっつけるのではなく、とくに単語の綴りを完璧に覚えることと、文法の理解を進めておくことが重要です。しかしながら、現在徳島市で採択されている「Sunshine(本年より小改定)」という教科書を眺めていますと、これは相当にやばいことになっ...
地元公立中学の進路指導には、以前から疑問に思っている点がたくさんあります。もちろん、学校のせいだけではなく、徳島県の教育環境や、風習のようなものも大きくかかわっているとは思いますが、毎年、夏の三者面談が終わったあとは、もやもやします。特に、学区内で、普通科すれすれラインの子たち。つまり、基礎学で、最終的に300点前後、中3の校内実力テストとかで、350点前後の子たち。よくあるパターン。。。実力テストで、3...
1学期の期末テスト、あるいは、前期の中間テストの結果が思わしくなくて、夏休みは頑張ろう!って考えている人もいると思います。今日は、そんな人によくある夏休みの計画の立て方の話です。今ぐらいの時期は、夏休みのうちに頑張らなきゃなんて思っている子も多いと思います。うちでも、よく聞きます、「夏休みは頑張る!」っていう言葉。でも、そこで、「何を、どう頑張るの?」なんて聞くと、とんでもない答えが返ってくること...
ある時、こんなことを生徒が言っていました。「ある段階まで来ないと、理解できないことってあるんですよね。 到達していないと、いくら教えてもらったところで理解できない… で、なんか、わからんなぁというか、ぼんやりわかってるなぁ…みたいな状況が、 あるところで、パッと繋がって全部わかる!それが快感なんですよー」なかなか深いことを感じているではないか―と、嬉しくなりましたが、これが、本来の「学ぶ」ということ...
今年度から、本格的にどんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れています。小学生には多く取り入れているのですが、それぞれのレベルで、目に見える効果があって、これは、想像以上の優れた教材だなぁと改めて感じています。実は、先日も、どんぐりの文章題を解いている時に、まだ習っていない小数で割るわり算をしなければいけない状況が生まれたんです。「まだ習ってないよぉ、小数では、よう割らん…」と言うんですね。まぁ...
ケアレスミスは永遠の課題ですがw、できる限り少なくしたいものです。一番大事なのは、やはり、日常のケアレスミスを減らすことだと思います。テストでのケアレスミスが多い子は、たいてい、普段の家庭学習や宿題でもケアレスミスが多いんです。私は、若いころは、というか、学生のころは、ガチでピアノをやっていたのですが、そのころに偉い先生から教わったことがあります。きちんと自分の音を聴かずに弾くくらいなら、弾かない...
ここ数日、先取り学習について書いてきましたので、上位層の話が多く出ました。マンツーマンの塾なので、トップ層〜上位層の子は例年多く在籍します。集合塾では物足りない子や集合塾との併用で細かな指導を求めてくる子が多いので、昔から、そういう傾向はあります。一方で、療育手帳を持っている子もいます。個別で細かく対応していかなければうまくいかない子達です。近年、そういう問い合わせがよくあります。そういう子たちと...
昨日の記事を読むと、中学生の上位の子は先取りをしているのがわかります。なぜ、中学生の上位層までは先取りをするのか。。。高校入試があるからです。上位層の子たちは、合否に関わる心配はないにせよ、やはり、入学後の状況に意識が向かっています。徳島市内の公立高校普通科であれば、どの高校でも、少なくとも、真ん中よりは上位にいなければ国公立大は見えてきません。そのくらいのレベルでの理解と定着が図れていなければ高...
具体的に先取り学習の授業でどんな差があるのかをご紹介しようと思います。例えば、発展編の数学のテキスト。これは、難関私立まで視野に入れたテキストです。例題を使いながら、新しいことを学んでいくのですが、次の3パターンぐらいの差があります。①なぜか既に知っているので、知らないことの確認だけをする。②例題を一緒に解きながら、新出事項を確認していく。③②のあと、抜粋で確認問題を解いてもらって確かめる。これくらい...
「予習」「先取り」と言っても、人によってこれほど違いがあるのか。。。と塾の仕事を始めた頃、実感したものです。まず、大前提として、持って生まれた能力の差というのは、どうしても存在します。勉強に関して、こういうことを言うのはどうもタブーのような雰囲気がありますが、練習しても走るのが遅い子と練習しなくても速い子がいるのと同じだと思うんです。その感覚で、眺めてみると、塾や家庭学習で先取りをして、学校の授業...
先取り学習は必要か?時々、質問を受けますが、実際のところ、人によります。自分自身を振り返ると、高校に上がるまでは、予習も必要としていなかったので、いきなり、学校の授業で初めて学ぶのがいいんじゃないの?と思っていましたし、そのほうが真剣に集中して授業を聞くのでいいと思います。が、中学受験をするとなると、文理や附属小学校に通っている子以外は、どうしても先取り学習が必須になってきます。学校で習う前に入試...
昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
いよいよ夏休みが始まりました。そこで、私が最近読んだ本の中から、中学生でも読めて楽しい、おすすめの本を紹介したいと思います。まずは、続ける脳: 最新科学でわかった!必ず結果を出す方法茂木健一郎 著(SB新書)2018継続は力なりと言いますが、継続が一番むずかしい気がしますよね。継続できるのも才能だと思いたくなりますが、考え方次第で継続できるようになる!ということを教えてくれます。この本では「グリット」とい...
褒めてのばす。昔に比べると、よく聞くようになった言葉です。でも実は、私はこれが苦手です。子供のころ、ちょっと頑張ったぐらいでは、褒められたことがないので、自分の中で、よっぽど頑張った感がないと、褒められても、なんだかおだてられているようで落ちつかないのです。バカにされてるの?なんて思ったりして。wwだから、生徒にも、ちょっとぐらいできたからって褒めたりしたら、おだててるみたいで、気の毒な気がするとい...
「楽しく勉強させたいんです!」という親御さんに出会ったことがあります。「楽しい」という言葉、これはなかなかの曲者で、どの「楽しい」を求めているのか・・・例えば、ピアノを弾くこと。ピアノは、誰にでも音が出せる楽しい楽器です。赤ん坊でも、鍵盤をたたけば音が出ます。それも「楽しい」しかし、何かメロディーが弾けると、もっと「楽しい」かもしれません。でも、そのためには、少し練習が必要ですよね。いきなり、メロディ...
塾で私が出した宿題と、学校の宿題しかしない子が時々います。私が受け持っているのは、たいてい1教科~2教科なので、他の教科は、学校の宿題しかしていないということになります。学校が、家庭学習のフォローもしてくれればいいのですが、そうでない場合、定期テスト前に、テスト範囲の学校のワーク類すら仕上がっていないという状況になります。自分の中学時代を振り返ると、確かに、学校の宿題なんてたかがしれていた記憶があり...
夏ごろによくあることですが、「急に先生が厳しくなった!」と、中3生が怒って帰ってくることがあります。何のことかと思えば、数学の採点が、突然、厳しくなって、今までは、「、」で通用していたところが、「,」でないとダメだとピンされたらしい。おそらくは、入試に向けて、誤ってピンされることを防ぐために・・・ということなのだろうと察しますが、今更。。。という感じですね。そういうことは、小学校のうちに教えておくべ...
勉強をしない子どもや、言うことを聞かない子どもに、「あなたのためなのよ!」と怒るお母さんをよく見かけます。しっかり勉強して、志望校に受かって欲しい。塾に行って、きちんと勉強して欲しい。部活も勉強も両立して欲しい。どれも、子供のためですが、その反面、自分のためでもあることが、時々見え隠れします。「ちゃんと勉強せんかったら、○○高校に入れんよ! そんなことになったら、もう、かっこの悪い。。。」誰が、かっ...
当たり前ですが、あまり成績が良くない子は、家庭学習の時間が少ないです。でも、その中には、何をやったらいいかわからなかったり、どれだけやらなければいけないかを知らなかったり、そんな理由で、やっていない子が多いんです。家庭学習を2時間しなさいと言われても、2時間も、何するん?という具合です。「単語覚えたらいいんで!」「漢字覚えたらいいんで!」と言われても、いつ、どれだけ、どうやって覚えたらいいかわかっていな...
ゲームをしている子どもに、「勉強しーよー!」って声をかけたら、「今、やろうと思ったのに、あ~ぁ、もうやる気がなくなった。。。」って、言われたこと、ありますよね。お母さん、キーーー!!ってなります。これは、きっと、言われたことがないお母さんを探すのが難しいぐらいなんじゃないかと思います。生徒と話し込みをしていると、子供は子供で、「しようと思いよったら、言われて、やる気がうせるんよな。。。」なんて言ってます...
色々なお母さんに出会いますが、規則正しい生活をするというのは大きい要素です。とは言っても、習い事やら、部活やら、毎日、同じスケジュールじゃぁ動けないと思います。それは、それでいいんです。でも、パターン化されていることと、子供がそれをわかっていることが大事です。つまり、塾の日は、何時に帰って、何時からご飯で、何時からお風呂、そういう風に決まっていることで、リズムができてきますから。。。そのリズムが欲...
「塾に行かせたのに・・・」とか、「家庭教師までつけたのに・・・」とか、思ったように成績が伸びなくて、今度は大丈夫なんだろうか?と、半信半疑、知人に紹介された私のところへ連絡をくださる方も少なくはありません。そういう時、「家で、学校の宿題以外に、何やってますか?」と、質問します。たいていは、何もやっていないか、本屋さんで買った問題集が中途半端にやられているか、みたいなところです。家庭教師をつけたり、個別...
成績を上げたいとか、勉強をきちんとしようとかいう気持ちがあって、考えたことをある程度実行できる能力がある子に必要なのは、ペースメイクだと思います。もちろん、わからないところを教えてもらうことも必要なのですが、それよりも大事なのはペースメイクだと思うのです。実際、うちの生徒たちも、私がやっていることの半分はペースメイクのような気がします。つまり、この時期に、これをこのくらいのペースで進めるというプラ...
昨日の続きです。算数・数学のノートに途中式が書けていますか?という話。見直しの時にとても役に立つというお話を昨日書きましたが、ノートに途中式を残すのには、もっと重要な役割があります。そして、算数・数学が苦手な子は、これができない。それは、考えるために書く、考えながら書くということです。例えば、長い文章題だったとすると、まずは、文章を整理して図や表を書きます。その時点で、文章とはおさらばです。次に、...
「ノートを見たら、勉強ができるかどうかがわかる」なんて、よく言いますが、これは、本当で、算数や数学のノート、解いた問題の番号と答えだけが並んでいませんか?まずいです。見てすぐに答えが出るような問題ならともかく、途中、何か計算が必要な問題にもかかわらず、式が書けていない。。。のはまずい。自分がどうやって解いたか、痕跡を残すことはとても大事で、間違えていた時の見直しにはとても役立ちます。例えば、解説を...
この自由研究シリーズの最初に、小学生の理科の教科書に書き方も書いてあると言いました。それには、レポート用紙的な紙6〜7枚くらいに書く様子が説明されています。しかし、自由研究は1枚の模造紙に大きく書くスタイルをとっている学校も多いようです。そうなるとレイアウトも考えなければいけませんし、普段とは字の大きさも変えなければいけませんから、かなり難度は上がります。また、教科書を参考にして書いたつもりでも、必...
3回にわたって、具体的なテーマを提案してみましたが、人のオススメをそのままやるのもイマイチですよね。最近は、自由研究のテーマをたくさん集めた本もあるようで、その中から簡単で面白そうなのを選んで…という子も多いようです。しかし、基本的な興味が弱いと次に発展していくということがないので、できればテーマは自分で決めたいものです。小学生のうちは、自由研究の経験がないので、何をどうすればいいのかさっぱりわかり...
社会科の自由研究というと、何かテーマを決めて、図書館に行って何冊か本を借りてきて、それを読んでまとめるだけの簡単な研究?になってしまう人も多いでしょう。夏休み後半の図書館に行くと、そんな子どもたちがたくさんいますw。でもそれではやっつけ感ばかりで面白くないですよね。夏休みは早朝や平日昼間などの大人が仕事している時間を自由に使えます。ですから、大人の仕事を直接目にする絶好の機会と言えます。やはり研究...
植物よりも天気・気象に興味があるなら、雨を使った研究はどうでしょうか。最近の教科書はエコ全開なので雨水利用について書かれています。ですから雨水を集めてみるというのは、とても立派な研究になります。例えばブルーシートなどを利用して雨水を集める装置を作るのも面白いですが、面倒なら屋根やカーポートの水を樋(とい)で集める方法を考えてもいいでしょう。マンションのベランダなら段ボール箱にビニール袋をかけて飛ば...
もうすぐ夏休み。夏休みの宿題といえば自由研究です。自由研究が一番苦手で親子で途方に暮れるという話もよく聞きます。しかし、自由研究は時間をかけて楽しみながら学ぶ最高の学習で、必ず考える力を伸ばしてくれると思います。実は小学理科の教科書には見開き2ページで自由研究のやり方を書いたページがあります。具体的な方法はそれを見ていただけばいいと思いますので、このブログでは、そのテーマに絞ってヒントを書いてみた...
勉強を進めていく上で、一番大事なのは、考えるということだと思います。例えば、数学の問題。「かわらない」と、飛ばした問題、何分考えましたか?2分?5分?10分?15分?どれもダメです。「わからない」という以上は、最低30分は考えましょう。そんなことしてたら、問題集が進まない?そうではないんです。30分、真剣に考えてみてください。この手がダメなら、あの手。次々と、知っている限りの知識をフル動員して、考えるのです...
比較的成績の良い子の家庭は、お母さんが強いことが多いです。強いというか、信念が一本、通ってます。昔、塾に勤めていたころの話です。中3なのに、なんだかちょっとだらけているAくん。もともと成績は良いのですが、もっと上を目指しているだけに、ちょっぴり心配。。。と思っていると、ある日、授業開始の1時間前から塾の自習室にいます。いつもは、授業開始時間に合わせてやってくるのに。「どしたん?」と聞くと、昨日のテス...