夜間走で見えるのは、ヘッドライトの灯りが照らし出す狭い範囲に限られます。美しい景色も目障りなものも、その多くを捉えることができなくなり雑念も消えて、意識は走ることだけに集中できます。ほぼ暗黒の中を無心で駆ける時間を、私は嫌いではありません。しかし、そんな経験をすることが最近はあまりなかったため、今回は大事なツボを忘れてしまっていたようです。 夜間走で重要なポイントの一つが、眠気対策。250キロ以上の超ウルトラマラソンや、100マイルのトレイルレースの場合は2晩徹夜のランになるので、その間にはたとえ短くとも効率的に睡眠を取ることが必須です。一方、1晩徹夜のランであれば、眠気を克服して一気に..