春や來るらし。/あら不思議富士におくるみレンズ雲あれに見ゆるは春の音づれ/小春日や媼は畑に背伸びする/蕗の薹坐像の形に見えなくも/蕗ッ玉早緑みどり元気づく/大…
春や來るらし。/あら不思議富士におくるみレンズ雲あれに見ゆるは春の音づれ/小春日や媼は畑に背伸びする/蕗の薹坐像の形に見えなくも/蕗ッ玉早緑みどり元気づく/大…
2024,3,22オーガベン『こころの宇宙』 ぼくはしてきてしまったらしいぼくは歩いてきてしまったらしいぼくはどうも手で探して探し出してきたらしい目でも見てき…
/あの先は冬野なりけり道さみし/蕗ッ玉のそろそろ漫ろ行ってみる/その勁さ寒さ敢闘蕗ッ玉/棚下や剪定の音悴んで/白銀や落差楽しむ老いの坂/冬雀拳に羽叢ふくらませ…
最近は云はなくなったね「どこいくの」ってだんだんわかって来たんだよねデイへのお出かけだって「お風呂にも入れてもらえるよ」って妻の言葉にも乗せられてんのかな自分…
日溜まり朝焼けは多分気が付かない外では少しずつ日が長くなって来た 朝ごはんはずいぶんはかすすんだねリハビリもいやがらずに家の中を行進したお仏壇の前ではご先祖様…
スキー、テニス、ベイスボウルの紅顔の美少年(美少女)もはや㐂寿を超え、後期高齢になって来た。幾たびか乾杯を重ね、みな息災無事を言ほぐ。まさに「生きててよかった…
上京。甲府盆地を出でて東京へ。新年会第一弾。献杯。/農人の脚立の上や冬麗(うらら)/冬麗(とうれい)や蒼き山腹冬霞/甲州はぐるりと富士に八ヶ岳、南アルプス甲斐…
2021,7,18佐藤泰生「マスクに愛を 夜明け」 あそこには心臓があってどっくんどっくん台所のどうも左上の方にある朝起きるともう温かい熱を持ちその周囲が明る…
妻にケーキ工房。/電線に歳従へて茜雲/残月や愛しきことの透きとほり/里芋とネギこいでくる畑初め/紫陽花の枯葉を取れば冬芽かな/防災の有線冬は火の用心凍結注意繰…
男が泣くんだぞほんとうだぞミサイルが割れた地表も割れ、割れたミサイルから蝟集する蝶が飛びたった23,10,31ガザ難民キャンプに空爆「大虐殺だ、言葉にならない…
悴んで。松明けて。デイの日や。/霜踏んでディに送りし松青々/FBから報せが届く誕生日アイツぁこの冬七回忌だよ(FBの不思議なお仕事)/仏前にポンカンじっと我慢…
2023,2,21吉野友菜「祈り」(富山高校)朝日新聞 とまれ鳥たちは電線に留まり人々は真黒な塊りにどのやうにか信仰が無い人でも回心か、心は変わってゆくものだ…
ブックが届いた。「私は思い出す(Am’ arcord)」板橋アマルコルドなんだね。ひょんなことで僕も一時むかし大山に住んでいたよ。アーケードを右に入って行った…
帰郷。千曲川縁故郷ロード。/門松に人を立たせて日神さま/藁塚や水の流れと千曲川/ふくふくと道の駅にはネコヤナギ/道の駅豊野であれば冬林檎/帰り来るカントリーロ…
仕事初め。恵方。/一椀の粥に大根さつま芋/雪催槙の木あたりふわふわと/雪国は口ひらくのもくぐもりて/元旦や等身大が歩き出す/ばーさんのお糞るに寒き歳初め1/4…
ば様、今年最後の訪問入浴。/黒豆の皺皺人のため息も/冬野菜鵯が寄り来るダメデスヨ/牛蒡さん蓮根さん根の張るものにおはやうさん/しののめに明けゆき木戸に百姓家振…
室堂山荘佐伯さま御礼甲州枯露柿をお贈りする。24,10/17 家族で立山連山縦走。おじゃま申し上げるたびに人情の細やかな、和田教授の親族とは云へいつも大変な心…
「ばーさん、あの壁の暦見える?」「12月だよ」「12月って春夏秋冬のなに?」「冬だよ」「今年はあと何日で終わるのかな」「わからん」「一年て早いね」「あゝ、造作…
おいらの右側には出るなアブナイばかりだどう右側通行だと思ってたらストンと欠けていたなにかがすっぽり抜けている和尚さんは云ったんだだから平地なんか信用ならんと山…
トイレ掃除笹寿司白菜漬け落葉焚き/ひと年をお世話になってありがとうトイレの神様くすりと笑ふ/笹寿司や農奉祝し了(お)はんぬる/畑の芥燃やしてひとり佇みぬ烟のゆ…
師走極月。ジャム工房。息子と二人忘年会。一陽来復。/南瓜喰って冬至前だといなされて/一陽や冬至南瓜と云ふことも/布団干す一陽来復冬至の日/柚子玉のあごに寄り来…
淳子ちゃん旦那さんへ枯露柿は約2カ月。かか様は丹精込めたよ。でも寒さが足んなかったなぁ。手塩にかけた子供たちをただいま進呈申し上げます。旦那様のスバラシイ林檎…
鍵があるから立ち会えと云ふ♪明日は出てゆく、出てゆく黄金の鍵を背中に仕舞い古びた使い古した木の扉を開ける鍵はどうやら魔法に使えるらしい♪はあるばると緑の野にな…
林檎可愛いや。剪定。便失禁、てんやわんや。東京さ帰って来てそのままリンゴの木に上る。林檎可愛いや、鵯たちやあい。多勢に無勢ではあるがいざ。エライ啄っつかれてい…
なんだおまへ様だったのかまさか僕だと思ったよ深く刻まれた皺皺落ちくぼんできた眼窩自分ぢゃあまだ若いつもりでいたがよくよく顔をのぞき込むとなんだあんたはおれ様じ…
★智笑ポエム「追悼、久里洋二さま」(2024,11/24死去96歳)
久里のおじさんパイプのおじさんは烟のやうに逝ってしまったまるで昇天するとってもカラフルありがとうの世界なのだ心の中に童心と膨らみ続ける夢を持っている方は幸せだ…
忘年会(Ⅳ)。/ほーやれほー 人は歳とる師走影/過不足も可も不可もなく年の暮れ/歳の辺に息せき切って集まりぬ/幼らに歳越すことのうれしさよ/着ぶくれて駅の辺(…
「裏を見せをもてを見せて散る紅葉」良寛訪問入浴、庭の落ち葉掻き。富有柿の剪定。鵯との仕舞の木守闘争(笑)。上京、忘年会。/セロニアスモンクふにふに散る紅葉/来…
雲が集まってゆく花々が咲き乱れる一瞬たりともわれわれは生きてゐる長い行程では岩にも聞いてみる日向の石ころには蹲る1955丸木スマ「簪(かんざし)」80歳の老女…
「焚くほどは風がもてくる落ち葉かな」良寛/紅葉見て落ち葉のゆくへ溝浚い/さんざめく万の落ち葉の物語/溝浚い寒のさむさや水鏡/寒の朝タオル干したる棒のやう/溝掃…
畑芥を燃やす。 きれいさっぱりと灰燼す。 四囲になむなむする。 翌朝霜を掻き…
畑仕舞い。ひとりの人の紅葉狩り。/息抜きや妻に介護の遠眼鏡(季語無し)/柿の木の剪定続く高処/おじゃけたる鵯の高鳴き柿ドロボー/プチトマトルビーとなりて仕舞い…
「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」万太郎北信濃の故郷から林檎が届く。検診の結果表。/足袋のハゼおお寒ぶこ寒ぶ弁天さん/物干しにお指冷えゆく冬の朝/とろろ芋摺…
昼食はホットケーキ後、収穫が了はった百目柿の剪定に入る。この木は高いゾ(笑)。/百目柿乳母日傘(おんばひがさ)で日を過ごし/就中(なかんずく)部屋の中まで百目…
訪問理髪。「ばーさん、ベッピンになった。」「もう一回お嫁にゆくかね」「もういい。もらい手ないよ」髪の毛と爪は旺盛に伸びてゆく。/ばーさんのおぼこになって口すぼ…
上京です。/畑の芥燃やして今朝は上京する烟臭きをそのまゝにして/ばーさんに行って来るよと声掛くる昨日は夜中に嚏三回/釈迦堂にジングルベルの声を聞く/遠ざかって…
柿すだれゆく。/霜落ちて手荒きまでの仕打ちかな/霜練れる菠薐草の翠かな/梯子上ればにわかにわたし柿大尽/風物や妻手を伸ばす柿すだれ/吊るし柿焼酎吹いて手で揉ん…
なんだかひょいとねひょいと宙に手を伸ばすなにか摘まむのかなつらまへやうとして蝶なのか、虫なのか得意の文字なのかもしれない ひょいとねなにげなくそれでよく蹴躓か…
/いっつも突然やって来る/鋭い痛みだ/初霜が皇帝ダリアに襲い掛かった/霜の冷気がダリアの葉っぱにしがみつく/6時過ぎに「おはやう」とダリアを見に行くと/葉叢は…
誕生日。ノベンバーステップス/残菊の故に放恣になりしまゝ/木の実落つみな寝たふりをして午前五時/トランプがテレビ出るたびうそら寒む/ノエル、跛行(はこう)して…
神楽初滑りは「ゲレンデオープン延期」に。母の命日。急ぎ帰れふるさとへ。/悴んで延期の報せ初滑り/神楽来て紅葉ばかりか雪垂(しず)り/早出して神楽まで来て霙かな…
キノコ狩り。大陸間弾道弾。/茸採り山の奥へと誘へり/雪紅葉いろはいろはと散りにけり/茸採り獣臭だと友は云ひ/山路来てなにやら可笑し茸採り/林床に音のかそけさキ…
雪やこう雪やこう暦の上では小雪(しょうせつ)なんだって雪やちらちらお山の方では雪やたんと降るみなん急いで塒に帰るよ11/22の朝、湯沢地区。午後からは天気は崩…
2024,11,13死去92歳『感謝』(24,11,17朝日新聞) そうですねこんな日には静かに過ごすのがいいですね柿紅葉が空にきれいですでも病葉はみなにさや…
皇帝ダリア・山茶花。庭紅葉。訪問入浴。/木耳(きくらげ)や聞く耳持たぬ人もゐて/きつね夜や被(かず)くは女子の衣被/鵯の花喰い鳥となりにけり無残に喰い散らかし…
眠る人でありたい眠らない木のごとく眠れない人もいて目覚めてきっと遠くの宙を見てゐるあんな遠くまで柘榴の木が黄ばんで、小鳥来樹間を楽し気に飛び回り黄落がはらはら…
百目柿の硫黄燻蒸。さすが師匠義兄の高梯子。トランプcabinet 。三笠宮百合子さま薨去(101歳)。/柿簾すだれて空の定まりぬ/隠(こも)り居を出でて背に散…
妻、わたくし、息子で定期健診。ショートステイにコロナ発生。ば様も連れて上京です。大冒険 !帰郷後百目柿の収穫。例年のごと、柿菟現れる。/検診や月天心に送られて…
柿通信。玉造り。/久闊を叙す一年(ひととせ)を柿通信/高梯子われ宙(そら)人と鰯雲/鵙言葉はや贄を置き忘れけり/空蝉は夏の名残と剪定師/気が付けば山茶花のもう…
Manger la vie 「時は命を啖う」(ランボー)悲しいとかうれしいとかでなく/ほぼ忘れるためにだ/梯子に上ってゐれば高処(たかどころ)になる/微妙な足…
ウクライナの頭上を越えて話が進められようとしているかのやうだ。しばらくして世界地図が気が付いたらロシアが主張する4州併合プラスクリミア、ないしは現時点での戦闘…
「朝茶飲む僧静かなり菊の花」(芭蕉)/Election 梯子の上の胸騒ぎ投開票は明日始まる/百日紅夏の背(そびら)を剪りてなむ/花熄んで落ち葉ばかりや百日紅/…
窓を開ける空を修復するこんなことなら窓は開けっぱなしにして置けばよかった星祭の夜に花を投げ入れる星々が結び合わされる翌日が楽しみだねって空は端々まで修復される…
文化の日「後期高齢自動車講習日」。芦花公園に徳富蘆花夫妻のお墓に詣でる。11/3、さすが文化の日。天高く秋ウララ。けふは後期高齢者自動車講習日。でもこんな日は…
「三夕」とや…若かりし青春は過ぎて、気が付けばみないつしか紅葉色になっているのでした。「寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ」(寂蓮法師)「心な…
1926ジョージア・オキーフ「ブラック・アイリス」 あんなにのろくあんなに涙声で立ったまましょッて路地裏の塀で苛立ち剥き出しにあなたはわたしの陰茎を掴みいやな…
「里古りて柿の木持たぬ家も無し」(芭蕉)/柿の木に鵯躁ぎ出す柿ドロボー/俤や眠りを覚ます不如帰/砧雨どこからて云ふどこまでて云ふ/無花果の実のうじゃけしをその…
デイの日の一日───/庭師ありて帽に紅葉の簪(かざし)かな/熟し食ぶばばは歯抜けや生身魂朝(あした)、家を出て、夕べ家に帰る。ばばをデイに送り、妻には取り急ぎ…
アメリカ大統領選。Kamala Fire !政治ってつまんない。「イスラエルに武器を送らない」って云へばいいだけなのに。Kamala Harris。Biden…
★智笑ポエム「ことも無き世の奇跡かな」(ひとつひとつの精妙さ)
「葱買うて枯れ木の中を帰りけり」(蕪村)木枯らしがやって来る前に。自前のネギはその都度畑から。/何度でも長葱のこと蕪村かな/をもしろきことも無き世ををもしろく…
また高処。松手入れなかなか捗らず。高処はゆあんゆよんだね。梯子段に足を乗せると微妙にゆらぐ。心して掛かれ。でも松くんとの対話に夢中になってゐると次第に梯子の上…
/傾(なだ)り落つ秋明菊に両手かな/葡萄樹にもみち落ちくる今朝の秋/釈迦堂に草黄葉来てかろやかな/見上げぬる皇帝ダリア見下ろしぬ/針を抜くばばに認知の秋深む気…
期日前投票/監視塔ぼくの伴侶と秋の風/印紙買ひに隣の花やカランコエ/秋刀魚食ぶ妻のやりくり吾知らず/単身や膳に柿色並べ見る/焼きオニの崩れて焦げの香ばしき娘が…
★智笑ポエム「『Unto this last』此の後の者に」
『Unto this last』此の後の者に───この後の者に何を手渡すことが出来るか考えてみよう300~Zapotec Woman ca. 300-600A…
/秋明菊の残菊となる焦るなよ/道にまで溢れて人に金木犀/はぐれ来てトンボの杭の目玉かな/めざましや花芽は皇帝ダリアかな/俎板にお色直しも紅はるかさつまであれば…
去年より三日遅れて松手入れ開始。秋明菊は末期のひと盛り。皇帝ダリアは花芽を付け始めた。/そろそろと里に降り来る紅葉かな/欹(そばだ)てる金木犀の世間かな庭の植…
/色落ちぬ葡萄に朝の寒さかな/凧一点茜の空に暮れ惑う/稲雀ヒコバエの間まろびつつ/ばーさんにあんよは上手小春かな/秋灯や隣りはなにをする人ぞ/肉啖ふ糖質ゼロの…
★智笑ポエム「符丁」(カフカ「家長の気がかり」オドラデクのこと)
それは誰にも口にしたことがないなんておそろしいなぁ見たこととか、話したこととか、あるいは忘れたこともだ わたしの好きな人はあの角を曲がってとっぷりと消えたこと…
「鰯雲人に告ぐべきことならず」加藤楸邨「缶酎ハイ、プシュ 空に鰯雲」プレバト /むかし人の「秋刀魚の詩」や秋の空/腸(はらわた)は卸しがいいと妻が云ひ/脂のり…
ポーポーとそんなのおかしな話だ電線に蝸牛が這ってゆくゾ落ちたら踏み割られる子どもが取り替えられて取り換えばや戦場はきな臭い水を汲みにゆくポーポーとそんなのおか…
うちのかか様のマジックハンド。たこ焼きに、ホットケーキ。/嬶さまのマジックハンド七色のけふはたこ焼き吾(あ)をよろこばす/秋めくや棚に下がりしゴーヤかな/皇帝…
9,17、ガザ南部ラファ。▲9割避難「みのまわり生活、石器時代みたいだ」 /新しき死の一周忌ガザの民/GENOCIDE肉のミンチをおまいさま両手の中は空虚ばか…
鴉と競って地豆採り。虹が立った !/秋霖の上がりてみれば惟神(かんながら)はたての空に雲がたなびきはた‐て【果たて】はてきわまり/我を見てけふからの吾・生身魂…
ご出棺の朝。/柘榴闌(たけ)て今朝出棺の通りぬる同じ組のカネノリさん。97歳ばさまと同じ齢。窓を開けて通りに向かい車椅子でなむなむ。/柘榴の実割れて己の秋を知…
自民党を変える前に自分が変わってしまった。石破さんは実は小市民だったんだね。インドネシアの北マルク州にあるトリメガのニッケル製錬所=ディマス・アルディラン撮影…
2024,9,8岡村桂三郎『白澤24-1』 流れをよく知りたいと頭に鳥が巣を掛けた見晴らしがいいばかりでなく城砦はあらゆることに役に立つ目ん玉が空っぽになって…
末の初物───/お目見えや末の初物て云ふあたり/アワダチソウここだけの話なんだけど/南瓜、芋、いよいよ秋の深まれり/痩せ秋刀魚やうやく一匹百円に/朝顔もいまは…
夜は来歴を云ひ昼は眠ってゐるまるで小動物か大きな獣のやうにも見えるなんで黙っていると夜の夜中に詰り云ひつのる目と鼻が無くなればもはや混沌にも似ているだいたいど…
わたしがあふれてしまふ/わたしは自分の家なのに迷いみちになって溺れそうになって息が詰まって幾度も前のめりになるのをわたくしでない誰かが支えてくれた/親しい人で…
/秋深し隣りはなにを模擬弾頭蒼穹の空太平洋を(9/25)/AUKUSを牽制するとや我愛你(うぉーあいにー)ICBMハワイ近くに/栗ご飯魚はけふはカマスかなモミ…
人生は夏休みより短いとまれ今朝の曙光デイの日はば様は庭に下りてああ、広々として気持ちがいいと送迎の車が門に来る行ってきますとリフトに載せられて車の中へ車はずっ…
秋になるといろんな届け物が急にあって/みんなそれぞれの居場所で元気だ。/不要不急な東電さんなんかも来客に紛れ込んでゐたりするが/「ごめんくださ~い」、わたしは…
そこには明らかに私とは違う時間が流れていて/わたくしの預かり知らぬことで/樹液の中にたとえば一晩中/囁きかわし蠢いてゐる/天頂で誰かが「伸びろ」って命令してい…
/めでたさや赤い花なら曼珠沙華/近在は“歯欠けばば”と彼岸花/韮の花蝶来て空へたち消へぬ/朝顔や蔓の嘯くどこへやら/秋雨や長袖の換え衣文掛/立ち返る溽暑を恨む…
ば様車椅子でお彼岸の墓参り。馬肥ゆる食欲の秋。パウエルさん後手に回らず。/痩せ秋刀魚そんなにぼくを睨むなよ/彼岸花あすはば様と墓参り/彼岸花暑さ寒さに構ひ無く…
曼珠沙華お彼岸知らす彼岸花/曼珠沙華あそこに古き仏たち/コスモスの揺れやとまって赤とんぼ/行合ひの空 雲と雲崩れをり/ナビの指す知らない町やアキアカネ/お葡萄…
オンブバッタは相変わらずだね───植栽の中の草取り。ゴーヤなんて素知らぬ顔をしているけれどそうはいかないんだよ植栽の中を手入れをする虫刺されにご注意ください …
石山の石より白し───ば様のリハビリ。/秋の蚊の止まりしとこを叩かるる/昼寝して夏井(かせい)のなかへ真っ逆さま/重なりしスプーンみたいリハビリはばーさん抱え…
箸にも棒にもかからんね犬も歩けばて云ふがそのお犬様がさっぱりだ1969香月泰男「青の太陽」シベリア抑留中も絵を描き続ける。 足が棒のやうになった眠ってはならな…
夏闌る…/カネチョロの棲み処はハツユキカズラかな/蚊に喰はる直ぐに忘れるばーさんの昔のことはほつりほつりと/朝顔や天に座を占む確かかな/をんな文字函に認む林檎…
「初めまして小林です」ところでコバヤシさんには何度でも会ってゐるやうな気がするのだが。「小林君は教室に来ていましたか」ドアを何度でも開け閉めするそんなとこには…
夏の背(そびら)やっと白露に辿り着き───/トンボうの山では避暑の時候かな/軽々と塀越えてくる揚羽かな/水音のどこかに聞いて山の音や/式部の実紫落ちて色さやぐ…
★智笑ポエム「やいのやいのとものを喰ふとき」(マイナンバーカードのこと)
もの喰ふ人らになりにけるかも。マイナンバーカード受領。/ばーさんをショートステイに預けにきお上りさんは胸に不安を/上野まで買い物に行く甚六は家族の絆涙ぐましき…
おーいと呼べばはーいと応える朝はみんないい顔してるね長雨が続いていたのでみんな飽き飽きしてゐる畑に下りれば土の匂いがワッとして胸が清々するのだ家族三人だものそ…
さながらばーさんには故郷はこのやうなもので山のやうにふくらんだり手の平に包み込むほどに小さくなったり目に浮かぶ水張田は夜に蒼く蒼く子ぎつねがコン1982池田遙…
雨の日はやだね。訪問入浴。雨の日はいやだな/雨の日はしょうがない/新聞配達やさんもやだなぁ/通勤の人も/農人も/みんな空を見上げニュースを見るな/それにけふは…
ば様が歌う。二週遅れの盆の客。/ばーさんの歌えば愛(かな)しまたうれし昔を今に為すよしもがな/ピザかなぁと朝から盆の客/蝉退くや野分の朝露しとど/熟れるならば…
台風が来るよ。/まるで預言者か鴉 瓦にとまりその向かうから台風が来る/朝からの線上降雨のニュースはも三度四度もとほく離れて/うらめしや台風の次とまた次と/コロ…
★智笑ポエム「或る医院のこと」(頻尿7/23夜、山小屋の段差でケッつまずく)
年寄りだから治りが遅いのかなぁ(笑)実は7/23(頻尿)山小屋で夜中廊下の段差にケッつまずいて事故。そのままその日、薬師岳登頂。「或る医院のこと」───整形外…
みな生をいそいで…/みな生をいそいでオンブバッタかな/青々とオンブバッタの葉の色に/台風の予報雨を見たかいって/ナポリタン胡瓜の即席漬け美味し/下心ネギに伸び…
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春や來るらし。/あら不思議富士におくるみレンズ雲あれに見ゆるは春の音づれ/小春日や媼は畑に背伸びする/蕗の薹坐像の形に見えなくも/蕗ッ玉早緑みどり元気づく/大…
2024,3,22オーガベン『こころの宇宙』 ぼくはしてきてしまったらしいぼくは歩いてきてしまったらしいぼくはどうも手で探して探し出してきたらしい目でも見てき…
/あの先は冬野なりけり道さみし/蕗ッ玉のそろそろ漫ろ行ってみる/その勁さ寒さ敢闘蕗ッ玉/棚下や剪定の音悴んで/白銀や落差楽しむ老いの坂/冬雀拳に羽叢ふくらませ…
最近は云はなくなったね「どこいくの」ってだんだんわかって来たんだよねデイへのお出かけだって「お風呂にも入れてもらえるよ」って妻の言葉にも乗せられてんのかな自分…
日溜まり朝焼けは多分気が付かない外では少しずつ日が長くなって来た 朝ごはんはずいぶんはかすすんだねリハビリもいやがらずに家の中を行進したお仏壇の前ではご先祖様…
スキー、テニス、ベイスボウルの紅顔の美少年(美少女)もはや㐂寿を超え、後期高齢になって来た。幾たびか乾杯を重ね、みな息災無事を言ほぐ。まさに「生きててよかった…
上京。甲府盆地を出でて東京へ。新年会第一弾。献杯。/農人の脚立の上や冬麗(うらら)/冬麗(とうれい)や蒼き山腹冬霞/甲州はぐるりと富士に八ヶ岳、南アルプス甲斐…
2021,7,18佐藤泰生「マスクに愛を 夜明け」 あそこには心臓があってどっくんどっくん台所のどうも左上の方にある朝起きるともう温かい熱を持ちその周囲が明る…
妻にケーキ工房。/電線に歳従へて茜雲/残月や愛しきことの透きとほり/里芋とネギこいでくる畑初め/紫陽花の枯葉を取れば冬芽かな/防災の有線冬は火の用心凍結注意繰…
男が泣くんだぞほんとうだぞミサイルが割れた地表も割れ、割れたミサイルから蝟集する蝶が飛びたった23,10,31ガザ難民キャンプに空爆「大虐殺だ、言葉にならない…
悴んで。松明けて。デイの日や。/霜踏んでディに送りし松青々/FBから報せが届く誕生日アイツぁこの冬七回忌だよ(FBの不思議なお仕事)/仏前にポンカンじっと我慢…
2023,2,21吉野友菜「祈り」(富山高校)朝日新聞 とまれ鳥たちは電線に留まり人々は真黒な塊りにどのやうにか信仰が無い人でも回心か、心は変わってゆくものだ…
ブックが届いた。「私は思い出す(Am’ arcord)」板橋アマルコルドなんだね。ひょんなことで僕も一時むかし大山に住んでいたよ。アーケードを右に入って行った…
帰郷。千曲川縁故郷ロード。/門松に人を立たせて日神さま/藁塚や水の流れと千曲川/ふくふくと道の駅にはネコヤナギ/道の駅豊野であれば冬林檎/帰り来るカントリーロ…
仕事初め。恵方。/一椀の粥に大根さつま芋/雪催槙の木あたりふわふわと/雪国は口ひらくのもくぐもりて/元旦や等身大が歩き出す/ばーさんのお糞るに寒き歳初め1/4…
ば様、今年最後の訪問入浴。/黒豆の皺皺人のため息も/冬野菜鵯が寄り来るダメデスヨ/牛蒡さん蓮根さん根の張るものにおはやうさん/しののめに明けゆき木戸に百姓家振…
室堂山荘佐伯さま御礼甲州枯露柿をお贈りする。24,10/17 家族で立山連山縦走。おじゃま申し上げるたびに人情の細やかな、和田教授の親族とは云へいつも大変な心…
「ばーさん、あの壁の暦見える?」「12月だよ」「12月って春夏秋冬のなに?」「冬だよ」「今年はあと何日で終わるのかな」「わからん」「一年て早いね」「あゝ、造作…
おいらの右側には出るなアブナイばかりだどう右側通行だと思ってたらストンと欠けていたなにかがすっぽり抜けている和尚さんは云ったんだだから平地なんか信用ならんと山…
トイレ掃除笹寿司白菜漬け落葉焚き/ひと年をお世話になってありがとうトイレの神様くすりと笑ふ/笹寿司や農奉祝し了(お)はんぬる/畑の芥燃やしてひとり佇みぬ烟のゆ…
ゼリー食と栄養ドリンクを探しに薬局を3軒。さあいよいよけふはば様をお迎えに。午後にはストレッチャーにのせられてご帰還の予定。みんなで未体験ゾーンに入っていきま…
(以下webを参考に)英仏などによる“二枚舌、三枚舌”外交───1915,10「フサイン=マクマホン協定」イギリスが、オスマン帝国の支配下にあったアラブ地域の…
病棟へ最後のお見舞い。点滴ロックトレーニング。来週月曜日には退院。在宅へ。/みんなみへ貨物列車の漫ろゆく病院の窓ばばを見舞ひて/薬局へ介護ゼリーにドリンクに片…
春ヨこうこうと呼ぶ声がする遠くの山で氷がひしぐ音がする平地ではものの芽のものめきなにかが誰かをせかし始める 井戸の周りを三篇回る土蔵の周りを反対巡りぬける空の…
ウクライナ「メモ」───天に訴え地に嘆きを。 安全保障を担保としない国連は即解体すべきだ。(ロシアに)「死の権利」を与えている。世界中を平和にして欲しい。わた…
エジプトはシナイ半島にムスリム原理主義派が蠢くのを忌避してゐる。パレスチナ人の移住によっていらざる悶着が起こるのを懸念。他国に逃げたい人が多い。ヨルダンやエジ…
23,10,31難民キャンプに空爆「大虐殺だ、言葉にならない。もうたくさんだ」(ロイター=共同) 過酷な一日が始まり/過酷な夜に取り囲まれる/「あすこにゐるの…
ゴースト、そこへたどり着ければいいがゴースト、それはいかにも優柔不断だ彼女の指が曲がったのはそれは土と荒草の所為だ1978利根山光人「祝祭」 あそこの天辺に幻…
ぎくしゃく───/降る雪や共通テスト震災地/かにかくに海の向かうの恵方かな/繭玉や屋根の下なる老いふたり/俤ややしょうまづくり奥信濃繭玉で思い出した。2/15…
寒いことは寒いんだわ。甲府盆地、放射冷却。/甘党にお湯割り二杯ひよこ菓子/眼鏡(がんきょう)の曇り饂飩で温まる/冬ざるるどこもかしこもちぢこまる/悴んで寒暖計…
血は立ってゐるがよからう血は立ってゐる少しでも休んではならないと囁き続けるばーさんは指を握って放す指を丸めてそこに太陽の光を集めやうとする 湖はいま休んでいる…
寒の入り過ぎて───/ほろほろと七草粥のやさしくて無病息災両手に包む/釈迦堂に冬陽こぼれて土器笑ふ/アルプスに雪置く甲府盆地かな/寒の入りいつまでと云ふことも…
カンファレンス───。「退院サマリー」(退院時看護要約)/行きはよし富士見てけふはカンファレンス主治医スタッフ「退院サマリー」/点滴のロック指導を妻うけるチュ…
すべての人はまた逢う日までと手を振ってまた逢えるさあ1989辰野登恵子「WORK 89-P-13」諸要素の多極的な拮抗 すべての人は誰一人なくそこを潜り抜けて…
/戒名はこれからのこと初笑ひ生きてゐる内に会おう。笑ふべし。2024,1/6“初笑ひ”。ジジイ三人寄れば。 明けて1/7は友達の葬儀。1/1の朝4時、逝去。7…
1/5(金)晴れ。けふはより自宅に近い巨摩共立病院へ。「訪問看護」の契約。土屋弘子看護師と金子さき子院長。自宅看取りについての説明。“おだやかに”がポイントに…
ボーイ、元気にしちょると思ふがどうかねその後は順調にロードを遡り懸崖はあそこだ陽が差し掛かり滴るやうにアーチを描きだからみんな目指してゆくんだねなんにしろ自分…
赤玉ポートワインは呑んでいるかねまさに今のきみに正しいと思うが1924赤玉ポートワイン“日本初ヌード”寿屋 ベンガジまでの距離は遠く亀の背中に乗って歩く気持ち…
初詣を久遠寺に───/久遠寺や(287)にぃぱぁななもなんのその功徳は菩提梯になるらん/三が日初詣する久遠寺に杉の大木触れてみんとて/女坂下りてみれば久遠寺の…
初春やめでたくもありめでたくも無し───1/1 朝4時、友達が逝去した。1/1 午後4時過ぎ能登地方に大地震、津波警報。/初茜甲斐の盆地に手を合はす/ばば抜け…