梅捥ぎ。/梅捥ぎやばーさんぬけたいちぬけた夏草茂る畑荒れにしを/懐旧の話ばばにも梅捥ぐや/梅捥ぎや故郷まるめて花いちもんめ/梅雨の世やさはさりながら梅捥ぐや/…
納骨。/畳の目数ふる般若波羅蜜多合同法要ハーブの丘に/陽光に春の気配や清々し見送り人に坊さんの声/鐘の音に誦唱の声のくぐもりてみな罪障の溶かしゆくかな/護摩焚…
/snsで戯れてまた戯れて冬日かな/短日やsnsに戯れて/なにも無き一ト日であれば切山椒/リハビリやばばに小春や日の廻り/着ぶくれて畏まりたるデイの朝/山茶花…
日が照ったり翳ったりふと、天を仰ぎ人の遠くを見て「道に眠ることになるのかな」と彼は云った空は海と同じくらいに蒼いのにどこかへさへも行けない2025,1,27ガ…
金魚が部屋を泳ぐ金魚はブックの上でひらひらヒレを動かしてゐるよそんなところにブックを置いておくなんて奇特な人だ一個の契約すら見当たらないでも少しでもあり得ると…
出張先塩釜から娘が宅急便でお魚さんを。ば様ベッドから落ちて左側頭部から出血、救急車を呼ぶ。/拡声器の音の間遠に回収車/蠟梅をスマホで見せし春や春/蠟梅の薄紙ほ…
或る時再三わたくしは石でないことを確かめたあの青いインクは呪文で空に垂らすまるで虹のやうに広がり滲み人々を空の下に拘束する1958Rene Magritte …
/妻の手に光集めて蕗の薹/まず一句今年の蕗に奉れ/二度三度梅花まだかと木の下に/バターパン蕩けて光三月(やよい)めく/水仙の光さやかに悪びれず/義兄さんの腰痛…
★智笑ポエム「説諭」(運命とは何か/偶然には何か意味があるのか)
「慈悲を」『説諭』ブッデ主教トランプ大統領に米国の首都ワシントンの国立大聖堂で礼拝を指揮するブッデ主教=2025年1月21日、AP 高職者は壇上から説諭される…
破れ家に裏木戸引き戸交換。米国大統領トランプに。大統領令100本 !?世界の民主主義の行方。「心以外は洗えます」妻はおじゃけて洗濯機老々介護梅に花咲く/破れ家…
春や來るらし。/あら不思議富士におくるみレンズ雲あれに見ゆるは春の音づれ/小春日や媼は畑に背伸びする/蕗の薹坐像の形に見えなくも/蕗ッ玉早緑みどり元気づく/大…
2024,3,22オーガベン『こころの宇宙』 ぼくはしてきてしまったらしいぼくは歩いてきてしまったらしいぼくはどうも手で探して探し出してきたらしい目でも見てき…
/あの先は冬野なりけり道さみし/蕗ッ玉のそろそろ漫ろ行ってみる/その勁さ寒さ敢闘蕗ッ玉/棚下や剪定の音悴んで/白銀や落差楽しむ老いの坂/冬雀拳に羽叢ふくらませ…
最近は云はなくなったね「どこいくの」ってだんだんわかって来たんだよねデイへのお出かけだって「お風呂にも入れてもらえるよ」って妻の言葉にも乗せられてんのかな自分…
日溜まり朝焼けは多分気が付かない外では少しずつ日が長くなって来た 朝ごはんはずいぶんはかすすんだねリハビリもいやがらずに家の中を行進したお仏壇の前ではご先祖様…
スキー、テニス、ベイスボウルの紅顔の美少年(美少女)もはや㐂寿を超え、後期高齢になって来た。幾たびか乾杯を重ね、みな息災無事を言ほぐ。まさに「生きててよかった…
上京。甲府盆地を出でて東京へ。新年会第一弾。献杯。/農人の脚立の上や冬麗(うらら)/冬麗(とうれい)や蒼き山腹冬霞/甲州はぐるりと富士に八ヶ岳、南アルプス甲斐…
2021,7,18佐藤泰生「マスクに愛を 夜明け」 あそこには心臓があってどっくんどっくん台所のどうも左上の方にある朝起きるともう温かい熱を持ちその周囲が明る…
妻にケーキ工房。/電線に歳従へて茜雲/残月や愛しきことの透きとほり/里芋とネギこいでくる畑初め/紫陽花の枯葉を取れば冬芽かな/防災の有線冬は火の用心凍結注意繰…
男が泣くんだぞほんとうだぞミサイルが割れた地表も割れ、割れたミサイルから蝟集する蝶が飛びたった23,10,31ガザ難民キャンプに空爆「大虐殺だ、言葉にならない…
悴んで。松明けて。デイの日や。/霜踏んでディに送りし松青々/FBから報せが届く誕生日アイツぁこの冬七回忌だよ(FBの不思議なお仕事)/仏前にポンカンじっと我慢…
2023,2,21吉野友菜「祈り」(富山高校)朝日新聞 とまれ鳥たちは電線に留まり人々は真黒な塊りにどのやうにか信仰が無い人でも回心か、心は変わってゆくものだ…
ブックが届いた。「私は思い出す(Am’ arcord)」板橋アマルコルドなんだね。ひょんなことで僕も一時むかし大山に住んでいたよ。アーケードを右に入って行った…
帰郷。千曲川縁故郷ロード。/門松に人を立たせて日神さま/藁塚や水の流れと千曲川/ふくふくと道の駅にはネコヤナギ/道の駅豊野であれば冬林檎/帰り来るカントリーロ…
仕事初め。恵方。/一椀の粥に大根さつま芋/雪催槙の木あたりふわふわと/雪国は口ひらくのもくぐもりて/元旦や等身大が歩き出す/ばーさんのお糞るに寒き歳初め1/4…
「ブログリーダー」を活用して、亭主の好きな赤烏帽子さんをフォローしませんか?
梅捥ぎ。/梅捥ぎやばーさんぬけたいちぬけた夏草茂る畑荒れにしを/懐旧の話ばばにも梅捥ぐや/梅捥ぎや故郷まるめて花いちもんめ/梅雨の世やさはさりながら梅捥ぐや/…
新ジャガ。糠床。/新ジャガや男爵であれなんであれ/撥ね出しの小芋は妻の出番かな肉じゃがにしてさあ召し上がれ/あの家は家族総出で芋を掘り/夏おでんぬるきが美味し…
夏は来ぬ。夏の夕暮れ。/苗代の富士を写せりとっぱズレ/代田掻き田を平らかに老いひとり/田一枚早苗饗(さなぶり)富士の高嶺かな/苗代や水鶏(くいな)鳴き鳴く水鏡…
初がつお。おーい、雲よ。/生協は閑、雲の謀反かな/二番生り三番生りと胡瓜かな/手に取って新じゃがの顔つくづくと/おーい雲よ苗代に水鏡かな/お湯割りを水割りにし…
とことんトントンとことんトントン一杯がついもう一杯になる みんなみに行く人がゐるおかしいな、昔なら北帰行だ稲光、北よりすれば北を向く蝶々も、鯨もいまはみんな北…
閉じ込めたなにを?言葉をトイレに閉じ込めた わたしはトイレ場でうんうん唸ってゐるそれがさっぱり出てこない水っ気なのかなきっと栄養なのかな言葉遊びに遊ばれてわた…
すべてが形になる前の予感がする。訪問入浴。/庭先の蚊の狼藉をいかにせん訪問入浴硝子戸の外/風鐸や雨の季節に入りにき/板書する硬骨の人青葉木菟(あおばずく)/誰…
蚊に喰われながら溝掃除から帰って来る。ばーさんが洗濯物のを前に四苦八苦、あーでもないこーでもないと腕がテーブルの上で交錯してゐる。「どーかしましたか。なんだか…
梅雨の間や───/母の日の花のブーケに庭の花/淡竹詠むはちくの不思議梅雨の間や/小菊小菊地べたに頸を投げ出して/一しずく飲めば三尺走り梅雨/梅の実やぐるり廻っ…
マメ騒動。ばあさんまたお仕事あてがわれてうれしそうだね。エンドウ豆の鞘抜き。手のひらの指の股にたくさん挟んで、無理無理だけどまあいいか。「マメさんが莢から出た…
ば様に訪問散髪。ばーさんに出張散髪。齢を取ってゐても髪の毛と爪は伸びる不思議さ。リハビリにば様の髪の毛が鼻の穴に触れてくすぐったくてしょうがない。まあしかし、…
走り梅雨。梅雨晴れ間。/コアジサイ一番乗りを走り梅雨/藁敷いて南瓜の寝床作りけり/茗荷茸の片暗がりで蚊に喰われ/背丈超え皇帝ダリア梅雨晴れ間/移植するゴミ捨て…
はぐらかすははじめからはぐれていたんだ経糸がはぐれはじめたら横糸もほぐれはじめた脳ミソなんて当てにならないねあっという間に道傍に轉乎(ごろん)と落ちた一声啼い…
とにかく最後の芍薬が散ってしまった。ば様はご機嫌───エンドウ豆の莢剥き。/花御寮芍薬しゃなり歩くかな/芍薬も花の牡丹に偽にけり/春雨もほらそこいらに走り梅雨…
地の中には星々もあるかのやうで時々遠くの奥の方で通信のやうに瞬いたりする地表には樹木が突っ立って風が吹き抜ければ話でもするかのやうにさやぐふらんぼんではないが…
常に傍らに膨大な何かが流れてそれは書き記すこともなかった実際に書かれたことはほんとに些細に過ぎなかったたとへば畑に南瓜の蔓が伸びてそろそろほんたうに蔓は自身の…
ceasefireドクダミと十薬と幼等の声愛しきやしアルデンテ/ドクダミの十字十字と咲きにけり/十薬の胸乳(むなち)は母の匂いかな/ドクダミの軍団地下茎の暗躍…
薔薇の木に薔薇の花咲く不思議なけれと/春泥を曳きづり土間にえへんおほん/索麺にすぐに手を出す暑さかな/山芋のほんわかお好み焼き旨し/移植して薔薇の芽 針のやは…
しばらくは山菜尽くし。九州梅雨入り。/大根のお道化ばばも道化たり/罪障のありや摘果の蒼き実の/蕨飯 童となりてお代わりす/どんみりと人の境に四照花(やまばうし…
林檎の摘果。また高梯子の人になる。林檎の木の下に行けばなにか分かるかもしれない林檎の木の下にはなにか埋まっているとか林檎の花びらは未だに清楚でだから林檎の実が…
畑の祝祭じゃがいも掘り。GAZA…200対4の非対称。娘は入笠山へ。/新じゃが掘り畑は二人の祝祭日/地の林檎ジャガイモのこと云ひ置きて/飽きもせで新じゃが喰ひ…
このまま昼間がすっ飛ばされて夜になったら困るな眠りに就けば昼間がいろんな事情で忘れられる昼間は朝や夜と同じやうに大事だと云ふのにジャンケンポンをしてゐる隙間に…
風がひゅうと鳴って可笑しいななにか知らせかな畑の土の上になにか絵文字を描いてゆく 郵便配達夫だったらいいのに今朝は新聞配達夫だ広告収入だね風がひゅつと哭いてや…
管理機掛けまわし。さつま芋の畝に追肥と畝寄せ。さすがとーちゃんも午後の爆睡です。/火鋏で里芋の葉大毛虫大発生。やれやれ。/なにやらに兆し菖蒲のむらさきに/サザ…
パステルが顔の裡に漂い泛ぶ翠の女そうそう、風の類だヴェランダから不意に入って来て後ろに抜けるなんと云ふここちよさだらう朝から、だなんて1985Victoria…
学生(がくしょう)のころは将に青々し師父は野に在って山に、畑になおいそがしい山に在れば木の幹の色合いに畑に在れば土塊を手に山に向き合ふ木の幹の間を奔るものがゐ…
思索する時、と云ふものがある時が思索するたとへば思索する蜘蛛の絲風が織り上げるあぢさゐについて云へば色変化が天から降りて来るしずしずとずいぶん細やかなとてもし…
巣落ちした雀がゐました。飛び立とうとしないのでそっと掌に包んで、安心な場所に移しました。小さな雀のびっくりするほどの体温。鼓動が伝わってきます。しばらくすると…
原始スープを飲みたいなみんな原始スープになってしまふ1971東松照明「波照間島1971」(22,12,11日経)とびかかるではなく柔らかに受容し、そっと映像に…
初物や───ご機嫌生身魂。伸張ス皇帝ダリア胸に迫る。/初物や畑の中の探し物/どんみりと雨を待つ身の茄子南瓜/裏土間に淡竹が届くそんなこと/畑に撒くスプリングク…
緑彩それぞれのままに───/紅葉紅葉あのプロペラーの大宇宙/蝶泊めてしばし思案の毛蕊花(もうずいか)/ジャガイモの花芽はゆきずりしまゝに/梧桐に鳩の巣隠し緑雨…
上京。単身赴任。田舎の十薬と新宿の十薬。/富士は未だ雲に隠れし雪の峰/釈迦堂に寄り植栽を見て中央道/ドクダミは可愛さうだ十薬と呼びたし/勝頼の無念 緑に見え隠…
ぼくは始祖鳥になりたいなんて絵本の中に閉じられた1933小石清「僕の若さの中に、僕の肉体の中に、僕の太陽は棲む」 社会の窓って云ふんですか間抜けです開けっ放し…
われわれはすべて精神現象学である。或る鳥はまったく葉っぱのやうに屋根瓦を滑り落ちて来た。2022,5,28ARTS ISOZAKI 詩画集「見者」 朝、目覚め…
「唐さんのあちらにいってもシャレのめす花園神社ゴールデン街」「唐さんの昔なつかし停車場の花園神社、腰巻お仙」1967夏、東京・新宿の花園神社のテント劇場で上演…
最期の芍薬。ば様の散髪。義妹の誕生日。深大寺の薔薇園のこと。/芍薬の一期一会の日和かな/芍薬の仕舞ひと咲いて一期かな/絹さやの炊き込みご飯誕生日義妹に捧ぐ卵散…
梅捥ぎにゆく─── 美しい日と云ふものがあってすべてに成長著しい遠慮は要らない、と云ふのであった軽トラでゆく土手にはキツネノカミソリが咲いていたかーさんと梅捥…
畑芥を燃やす。雑草成敗。「雨が来るよ」───何してんのって/草むしり、草を引いてゐる/けふは朝6時半に畑の芥に火をつけて燃やした/家庭ゴミもついでに燃やした/…
円安。ああ、なにか悪いことが起こらなければいいが…。 いくら退職金もらったのか国民に公表しなさい。「国民に尻拭いさせ大綬章」(朝日新聞)黒田東彦前日銀総裁のこ…
雨は閑閑となむ春雨、だもの緑雨は畑をうるほす植栽を潤おす蜘蛛の絲にしげくいと、しずかに隠れてゐしものも出ておいで 燕たちの番にもやさしく水路伝いに海へと連れ出…