梅捥ぎ。/梅捥ぎやばーさんぬけたいちぬけた夏草茂る畑荒れにしを/懐旧の話ばばにも梅捥ぐや/梅捥ぎや故郷まるめて花いちもんめ/梅雨の世やさはさりながら梅捥ぐや/…
畑の祝祭じゃがいも掘り。GAZA…200対4の非対称。娘は入笠山へ。/新じゃが掘り畑は二人の祝祭日/地の林檎ジャガイモのこと云ひ置きて/飽きもせで新じゃが喰ひ…
このまま昼間がすっ飛ばされて夜になったら困るな眠りに就けば昼間がいろんな事情で忘れられる昼間は朝や夜と同じやうに大事だと云ふのにジャンケンポンをしてゐる隙間に…
風がひゅうと鳴って可笑しいななにか知らせかな畑の土の上になにか絵文字を描いてゆく 郵便配達夫だったらいいのに今朝は新聞配達夫だ広告収入だね風がひゅつと哭いてや…
管理機掛けまわし。さつま芋の畝に追肥と畝寄せ。さすがとーちゃんも午後の爆睡です。/火鋏で里芋の葉大毛虫大発生。やれやれ。/なにやらに兆し菖蒲のむらさきに/サザ…
パステルが顔の裡に漂い泛ぶ翠の女そうそう、風の類だヴェランダから不意に入って来て後ろに抜けるなんと云ふここちよさだらう朝から、だなんて1985Victoria…
学生(がくしょう)のころは将に青々し師父は野に在って山に、畑になおいそがしい山に在れば木の幹の色合いに畑に在れば土塊を手に山に向き合ふ木の幹の間を奔るものがゐ…
思索する時、と云ふものがある時が思索するたとへば思索する蜘蛛の絲風が織り上げるあぢさゐについて云へば色変化が天から降りて来るしずしずとずいぶん細やかなとてもし…
巣落ちした雀がゐました。飛び立とうとしないのでそっと掌に包んで、安心な場所に移しました。小さな雀のびっくりするほどの体温。鼓動が伝わってきます。しばらくすると…
原始スープを飲みたいなみんな原始スープになってしまふ1971東松照明「波照間島1971」(22,12,11日経)とびかかるではなく柔らかに受容し、そっと映像に…
初物や───ご機嫌生身魂。伸張ス皇帝ダリア胸に迫る。/初物や畑の中の探し物/どんみりと雨を待つ身の茄子南瓜/裏土間に淡竹が届くそんなこと/畑に撒くスプリングク…
緑彩それぞれのままに───/紅葉紅葉あのプロペラーの大宇宙/蝶泊めてしばし思案の毛蕊花(もうずいか)/ジャガイモの花芽はゆきずりしまゝに/梧桐に鳩の巣隠し緑雨…
上京。単身赴任。田舎の十薬と新宿の十薬。/富士は未だ雲に隠れし雪の峰/釈迦堂に寄り植栽を見て中央道/ドクダミは可愛さうだ十薬と呼びたし/勝頼の無念 緑に見え隠…
ぼくは始祖鳥になりたいなんて絵本の中に閉じられた1933小石清「僕の若さの中に、僕の肉体の中に、僕の太陽は棲む」 社会の窓って云ふんですか間抜けです開けっ放し…
われわれはすべて精神現象学である。或る鳥はまったく葉っぱのやうに屋根瓦を滑り落ちて来た。2022,5,28ARTS ISOZAKI 詩画集「見者」 朝、目覚め…
「唐さんのあちらにいってもシャレのめす花園神社ゴールデン街」「唐さんの昔なつかし停車場の花園神社、腰巻お仙」1967夏、東京・新宿の花園神社のテント劇場で上演…
最期の芍薬。ば様の散髪。義妹の誕生日。深大寺の薔薇園のこと。/芍薬の一期一会の日和かな/芍薬の仕舞ひと咲いて一期かな/絹さやの炊き込みご飯誕生日義妹に捧ぐ卵散…
梅捥ぎにゆく─── 美しい日と云ふものがあってすべてに成長著しい遠慮は要らない、と云ふのであった軽トラでゆく土手にはキツネノカミソリが咲いていたかーさんと梅捥…
畑芥を燃やす。雑草成敗。「雨が来るよ」───何してんのって/草むしり、草を引いてゐる/けふは朝6時半に畑の芥に火をつけて燃やした/家庭ゴミもついでに燃やした/…
円安。ああ、なにか悪いことが起こらなければいいが…。 いくら退職金もらったのか国民に公表しなさい。「国民に尻拭いさせ大綬章」(朝日新聞)黒田東彦前日銀総裁のこ…
雨は閑閑となむ春雨、だもの緑雨は畑をうるほす植栽を潤おす蜘蛛の絲にしげくいと、しずかに隠れてゐしものも出ておいで 燕たちの番にもやさしく水路伝いに海へと連れ出…
立てば芍薬───/草引いて花壇に呼ばる私かな/初蝶にあらず初蚊に射されをり/藪漕ぎややぶさかでなきゆくへかな/丘に生まれ星に育つ兒のよい子/虫の目やものの芽の…
新聞を広げるクシャ、kushaかもしれない見ろと云ふ為替の図表が上を目指してゐる空は晴れで真っ青である音が無音に感じたころ玄関の外の道をSSが奔って行った晴れ…
花の時候にてさぶらう。候、さうらへば、ござさうらう/花の時候にてさぶらう/あわただしくせわしなく傍らを過ぎてゆく/それなのにいかん、いかん/ちびっこ松を忘れて…
聖五月へ───山菜採り、湯沢地区。五月の風は人を貴族にする。況や“緑のたぬき”とや。根曲がりを藪漕ぎに、山独活も薫り高く野辺に頂き、丘に登ればわれらがサンクチ…
芍薬の牡丹の後を追いかけて───そして単身上京。/小菊小菊風に愛らし小首かな/穴開けて南瓜の葉っぱウリハムシ/芍薬の牡丹の後を追いかけて/芍薬の玉結びゆく蟻の…
うんうんと外の雨が応えるなんだ、雨神か屋根の上、軒の辺り、畑、生け垣に 引っ越したんだってうんと高い処へ雲の近くに雨神がすぐ窓辺まで寄って来るそしてまもなく雨…
ぼくは畑の縁を巡り緑の番人になるbuZuuum、ミツバチを連れて歩くぼくは緑の番人で花の番人で時々家の中を硝子戸越しに覗き見るばあばは花の四時のうちにお休みに…
呼んだ呼ばれたかい呼ばれたやうだ2024,4,22町田久美『お暇』 私は犬ではないんだ眼の奥にご主人様を見ている一方で私が見ているのは餌だ喉の奥から思はず手が…
作物の苗を土に下ろす。/ニュースでは農鳥出たよ富士の山/低山に雲懸かりけり夏めけり/畑巡りアスパラを採り帰りけり/松芽掻き爪の汚れを気にかけず/紙衣シンメトリ…
/松芽掻き人は齢をとる松青々/松生々亭主梯子に芽掻きかな/梯子して永き会話を独りごつ松に登れば松の応える/剪定や「松は縮める」梯子して弱き枝など探し見るかな/…
松芽掻き開始───/人の生を「よ」と読ませける躑躅咲く/雨上がり藤の花房音無しく/柘榴の芽 嫩芽嫩葉(どんがどんよう)棘隠し/甘野老(あまどころ)右手に見ては…
庭前花に擾し。/嬲られて風に御免の牡丹かな/嬲られて紅に艶めく牡丹かな/ほー丹や日に三度でも四度でも/来てみれば藤の花房風の乱/藤房の花閑かなりクマンバチ/ホ…
上京。単身赴任(笑)。/上野原工事渋滞春の眠っ/蕗っ葉に山椒の葉春でぶん/アイリスもすぐにそこまで気張りをり/東京に躑躅もて来て供えけり/ほっとけば柿若葉ああ…
りんごの花びらが ♪ /クマンバチのもうホバリングはじめけり/チューリップ花落としたる役どころ/かーさんの春の縁先オマル干し/オマルしてガビチョウの声人の生(…
今年初めての刈り払い。/刈り払い草蹴散らして蒼きかな/芋畝に芽掻きは妻に日永かな/芝桜石垣に滝桜かな/門柱にたんぽぽの咲く不思議なし/自転車で野蒜を採りにおら…
四月、それは佳き日風で刷毛がさっとお空を掃くやうにたちまちに桜色が緑にグラデーションするけふも必ず誰かの誕生日できっと誰かが生まれてゐるおめでとう春はあけぼの…
惆悵としてシャコンヌを聞きし───「施肥をしてもひとり」/間違って藪に入れば菫艸/春愁やシャコンヌに聞く白き雲/シャコンヌや白雲ぷかりぷかりかな/葱坊主見てき…
ひょうろくだまの平作さんは野菜作りがうまくてのうまるまるふとった白菜に藁しべを鉢巻きに結んでもってけ~って、ほれもってケーって香月泰男1956~『シベリアシリ…
何しろ適切を御願いします山椒の若芽、柿若葉が一斉にです政府が適切をしないと云ふならこっちではもうすごいですよ畑のヒヤシンスやらチューリップ(ど派手に真っ赤っか…
うまいなぁ韮の餃子、とろろの磯辺揚げ湯気がほくほく上がりカーテンを閉めたら二人の宴葷酒山門に入らず、なんてとうの昔で妻を前にいつかその時がきたらどうしませうお…
あんなきれいな笑い顔があるんだ清潔な笑い顔だなぁみんなの奥にあって目立たないけれど大口明けて素直に何がおかしいんだらうと思わせるくらいに歯ががきれいだね、何が…
春は眠たい横になっているものが縦になってもねむたいいや縦になっているものが横になっただけでも眠たいブックは拡げたまんまで落ちて来る猫も犬ももう立ったままねむた…
花の四時(しいじ)寂光浄土───それはうれしい知らせそれはだれかに告げたくなる気持ちタンポポの賑はひ紫木蓮がパツンと咲いた春はほんたうにどこから来るのでせう電…
みんなどうも雲の上にのっていってしまうみたいだよ誰一人として逃れられないあんな雲はいいなぁ気がせいせいとするすぐに物語が生まれる詩のやうなものが生まれるおーい…
★智笑ポエム「わたしのサンクチュアリ」(2022,3/31)
サンクチュアリ、私の秘密の場所───きみを想ふて丘の辺に上る丘の辺のなんそ愛(かな)しき今年またきみに逢はむとて白州に游ぶ捨てられし畑にきみはまた今年も放恣と…
「生物季節観測」観測種類が減って来ている。/仏の座はなの台(うてな)はなけれとも/目視する大の大人が花の下「生物季節観測」さくらさくら/芽吹きくる皇帝ダリア小…
さくら、さくら、さくら…「さまざまなこと思い出す桜かな」(ばせう)フクシマ「浪江の桜」。請戸川沿いに。 /夜桜や青山墓地を横切りて/寝転んでヒルズを遠く花の墓…
e-の囁き。/紅李(べにすもも)花を余して放棄地に/ムスカリのつい踏み外す放棄地に/ムスカリのまずは最初の青さかな/タンポポのまだ珍しき三月の/里芋を植えて鵯…
ある晴れた日に豚が空を飛んでいるだなんて豚が空を飛んではいけない、だなんて云ふ決め事は無かった桃色の豚さんが次々と空を飛んでいくつもの山々を越えて向かうの空へ…
やあですね、春の長雨…さて、一夜明けて。/饂飩(うんどん)を箸を上手に生身魂嚥下のことをしばし忘れるば様はついに自分でお箸を使って食べ始めた。/ばーさんとテー…
美しい朝と云ふものがあって溌溂としてゐる晧然としている自信ありげでトースターからパンが飛び出る三月はもう色んなパステルが溢れ出て花の色に街中がなにか賑やかにな…
聞こえない木下さんについて聞こえないを聞いてみて話をしてみたあなたは想像すればそれで済むよねそれで優しくなれると云ふがやさしさが井戸の中に落ちた青い空に白い雲…
春愁───あすこに山がある。また古びた梅木に逢わんと丘野辺に上がって来た。丘の辺なんぞ愛(かな)しき。足元には青の眸眸、イヌフグリが燦燦と陽に咲きほころび、放…
狸が畑に出たよ。/花粉時季ティッシュ即ち花の山/ほのぼのと歩荷の笑顔地球踏む(TVで見て)/天に地に気圧孕みて小雪かな3/23辺りがぐっと冷えて来たと思ったら…
第一章───ふんぞり返りわれにどんどん桃色に肥えてゆく家を突き抜け街を突き抜けそれでもどんどん大きくなってゆくことなんかあるのか悔悟があるから足を踏みしめ手を…
他者の気配が差し出されて思いがけなくどぎまぎするわたしがつくったモノの形の中へたくさんな人が出は入りしてわたしは運命論者のやうに佇立して道路に投げ出された大き…
まあるい眼鏡はなんのためそれで世間を覗きますおかあさまに云ひつけますよおお、お姫様はお屋敷から庭に出て鳥遣いが鳩を枝に呼びつけます高い給水塔にはその下にうまく…
春は野を越え、川を越え、畑を越えて、それはそれは大跨ぎでやって来た。/芽を出して春の用意を整えし/洗車して雪の汚れをアルプス市/洗車して水温みけりなにもかも/…
お手玉を投げ合うて投げ合うてあんたがたどこさせっせっせそは母と娘の遊びごとせっせっせはずれたよせっせっせ、どこ見てるのかなせっせっせ、あ~落ちちゃったね寝室の…
一人旅、北へ向かへば北を指す。/待春や赤い鼻緒のじょじょ履いて/冷蔵庫の微音あしたは晴ぁれ/どこやらに声の聞こえる春談義/屁ぷりむし有象無象に有耶無耶に/三ン…
“全介助”から自分で食べれるように少しずつ。 /㐂寿はまあまこと賑やか草萌える/春愁は朝霜のごと露に消へ/春愁や「春は名のみ」と唄ひけり/翠子を地に下ろしける…
眼鏡屋さんに寄るとドラッグだなんてなんかお医者さんみたいだな街道の脇はお隣のどこかが回転寿司で眼鏡屋さんに寄ると愛想のいい執事がすぐに出て来て慇懃に挨拶をする…
/頁繰るばばに震顫(しんせん)をさまりて眼は見えねども文字を探しぬ不思議だ。テーブルの上に冊子を置いておいたら… 夜辺(よべ)になると食堂はおだやかに平和にな…
花が身投げするわけはなからう朝のバルコンには光が波のやうに押し寄せ粒子がそこいらぢゅうにあふれてしまふ 高速道路だから乗ってしまへばもう引き返すことは出来ない…
春は足元を軽くするがよからう軽くするのがよからうとうちの甚六はまた靴を買ったズックのお洒落な奴だ空にででもうきうきと出掛けられさうな奴だ何考えてんだらうねおつ…
名前を憶えやうとするがなかなかうまくいかないひぃんらがなにしてみたり片カンナにしてみたり遠くで読んでみたり近くで嗅いでみたりしたが三っつまではなんとかあとは誤…
日の賜物───朝に陽を拝みよかれと思ふ家居と畑をぐるりと歩き昨日植えた薔薇の挿し木の元気を確かめるばんばーよかったねけふはお天気がいいよどうかね縁先から何か見…
不機嫌な二月が過ぎでも3月に目途が立っているわけではないさうかうするうちに舗石の隙間からは雑草が顔を出し始め多くの汚れた靴がその上を踏んでゆく行進、と云ふほど…
たーくらたー。庭仕事の愉しみ。/たーくらたーには手仕事でもしているのがいいのさ/庭仕事の愉しみなのさ/行けばゆく/行く先々にはなんでもある/鍋の底にはなんにも…
春光、春風。/春光やああ駆けだしたいドレミファドン/春光(はるかげ)や風に冷たき蕾かな/ばーさんに昔話や日向ぼこ/春風や隙間隙間と虎落(もがり)けり/春風や家…
チョコレイトの愉しみ傍らのチューリップぼくはもしゃもしゃと空を食べ始めるずいぶんと食いしん坊だなぁ自分がでかけるまではそんなことは知らなかった青い空は十分に広…
春の淡雪。よかった、積もらなかった。雪霽れの朝だ。ば様の下痢も止まった。よかった、よかった。/降る雪やあたゝかきもの掌(たなごころ)/沫雪やどこへ行こうかゆく…
訪問入浴一本の傘しかありません/一本の傘を差すしか私が出来ることはほかにありませんでした/庭に出て傘を差してその人の後を追いかけます/雨が少しでも降りかからな…
「2.24」(ニーテンニーヨン)。/熊本県TSMC工場のけふ開所式「2.24」(ニーテンニーヨン)/「2.24」(ニーニーヨン)早や まる二年ウクライナ二色国…
人間だけでなくあらゆる生物は死を避けようとし生を得ようとする。少しのやましさではなくそれは生きとし生けるもののほとんど本能だ。厭戦“19%”平和のために領土諦…
昏い夜空雪明りさみしい街に花束がポツンと置かれ、またポツンと置かれぽっとそこいらが明るんだかと思ふとなんだか黒い装束の男らが来て花束を袋に入れて立ち去る花が置…
あの紅梅はぼくが少しばかり手を掛けたものですやあ、けふは雨上がりにきれいに咲いていますねあの景物はすこしは村の景色に役立っているのでしょうか足を止めて休む人が…
モスクワから1900㌔以上離れた極寒の地の刑務所で収監中。2/16午後2時17分 Navalny氏、死亡。フォンデアライエン欧州委員長「ロシアの民主主義者と市…
ば様を台所に連れて行く。とんとんとん…俎板の音。生活音が身の回りを埋める。台所は明るくていいね。/芋掘りやト月十日と云ふわけに/掘り抜きに鵯水飲みに春の水/春…
寺島兄のFBより ナワリヌイ氏が死んだ一瞬世界がシーンと静まり返った仕事なんか忘れてしまった人もいた取るものとりあえず道に出て雪の中を歩いた花が手向けられた花…
あのじ様は怒りに任せて氷の塊を蹴ってゐる氷を足蹴にし氷を割って道の真ん中の方に少しでも蹴り出そうとするば様はまっ赤(か)い顔をしてベッドに静かに収まってゐるば…
1991ウクライナは中立国として独立。1994,12「ブタペストの覚書」核兵器の返納と自国の安全保障の確約(米英ロ)■武力をウクライナに対して用いない。199…
1916,5,16「サイクス・ピコ協定」成立。中東の分断とクルド人の漂流。「打ち方止め」の条件について、ウクライナの国民投票ではロシア系住民のそもそもの処遇か…
分裂───。中国もロシアも自分たちと異なる他者なのか。国家が憲法価値の実現主体。民主主義、自己定義への模索が続けられる。今では法では裁き切れない。戦場で罰を与…
子午線を踏んだかカラカラ回る音がする径は縦に下りてきて男の風貌に潮が満ちて来る風が吹くたびにおお、古代風が頭蓋を空っぽにしてゆくのだ死者は橋のたもとに抛り置か…
この土地はどこを掘ったってイスラエルの土だ、イスラエルしか出て来ない。パレスチナのテロリストたちに死刑を。パレスチナ人は移住されなければいけない。一方ハマス…
「ガザ、すべてが死につながってゐる」死者2万7000人超え(2/4朝日新聞)「ラファは絶望の圧力釜だ」。ベツレヘム受難のキリスト生誕の地 悲しいのポケットは一…
節分───/ばーさんの豆撒くけふは福は内おいおいそれは僕のナッツだぼくのおつまみのナッツをベッドの上でお布団に少し投げた(笑)。/息子からポストに落ちる春の音…
どなにふうにしてもどうしても自分の腹なんだこれは出てふくらんで尻も出てふくらんでどなにふうにしてもそれは世間に目立ってバス停に並んでいたら後ろがつっかえたみん…
みんなさやうならの乗り物に乗って───みんなさやうならの乗り物に乗ってやって来るんだね/みんなしめやかに、賑やかに乗り物に乗り合わせて/花束を持ったり、お菓子…
眼に言葉があふれてわたしを貫いて天井のゆれる陽の光の輪っかを眼で追い眼に光があふれて濡れているのかわたしを追い抜いてわたしの肩を追い抜いて歌おうとしなおも訴え…
73マサダの砦が陥落。集団自決(70エルサレム陥落)→ユダヤ人の“ディアスポラ”が始まった。 「国権は独立、主権、尊厳に関わるもので、すべてを圧倒する」(鄧小…
たまたま水遊びに来ただけだよ青のそんなものが水辺の中にゐるなんて知らなかったばかりひっそりとその上に乗るあの山を越えて川も越える水源まで行かんでんええんよとふ…
ゼリー食と栄養ドリンクを探しに薬局を3軒。さあいよいよけふはば様をお迎えに。午後にはストレッチャーにのせられてご帰還の予定。みんなで未体験ゾーンに入っていきま…
(以下webを参考に)英仏などによる“二枚舌、三枚舌”外交───1915,10「フサイン=マクマホン協定」イギリスが、オスマン帝国の支配下にあったアラブ地域の…
病棟へ最後のお見舞い。点滴ロックトレーニング。来週月曜日には退院。在宅へ。/みんなみへ貨物列車の漫ろゆく病院の窓ばばを見舞ひて/薬局へ介護ゼリーにドリンクに片…
春ヨこうこうと呼ぶ声がする遠くの山で氷がひしぐ音がする平地ではものの芽のものめきなにかが誰かをせかし始める 井戸の周りを三篇回る土蔵の周りを反対巡りぬける空の…
ウクライナ「メモ」───天に訴え地に嘆きを。 安全保障を担保としない国連は即解体すべきだ。(ロシアに)「死の権利」を与えている。世界中を平和にして欲しい。わた…
エジプトはシナイ半島にムスリム原理主義派が蠢くのを忌避してゐる。パレスチナ人の移住によっていらざる悶着が起こるのを懸念。他国に逃げたい人が多い。ヨルダンやエジ…
★智笑国の形「人工国家(1)」(human animals)
23,10,31難民キャンプに空爆「大虐殺だ、言葉にならない。もうたくさんだ」(ロイター=共同) 過酷な一日が始まり/過酷な夜に取り囲まれる/「あすこにゐるの…
「ブログリーダー」を活用して、亭主の好きな赤烏帽子さんをフォローしませんか?
梅捥ぎ。/梅捥ぎやばーさんぬけたいちぬけた夏草茂る畑荒れにしを/懐旧の話ばばにも梅捥ぐや/梅捥ぎや故郷まるめて花いちもんめ/梅雨の世やさはさりながら梅捥ぐや/…
新ジャガ。糠床。/新ジャガや男爵であれなんであれ/撥ね出しの小芋は妻の出番かな肉じゃがにしてさあ召し上がれ/あの家は家族総出で芋を掘り/夏おでんぬるきが美味し…
夏は来ぬ。夏の夕暮れ。/苗代の富士を写せりとっぱズレ/代田掻き田を平らかに老いひとり/田一枚早苗饗(さなぶり)富士の高嶺かな/苗代や水鶏(くいな)鳴き鳴く水鏡…
初がつお。おーい、雲よ。/生協は閑、雲の謀反かな/二番生り三番生りと胡瓜かな/手に取って新じゃがの顔つくづくと/おーい雲よ苗代に水鏡かな/お湯割りを水割りにし…
とことんトントンとことんトントン一杯がついもう一杯になる みんなみに行く人がゐるおかしいな、昔なら北帰行だ稲光、北よりすれば北を向く蝶々も、鯨もいまはみんな北…
閉じ込めたなにを?言葉をトイレに閉じ込めた わたしはトイレ場でうんうん唸ってゐるそれがさっぱり出てこない水っ気なのかなきっと栄養なのかな言葉遊びに遊ばれてわた…
すべてが形になる前の予感がする。訪問入浴。/庭先の蚊の狼藉をいかにせん訪問入浴硝子戸の外/風鐸や雨の季節に入りにき/板書する硬骨の人青葉木菟(あおばずく)/誰…
蚊に喰われながら溝掃除から帰って来る。ばーさんが洗濯物のを前に四苦八苦、あーでもないこーでもないと腕がテーブルの上で交錯してゐる。「どーかしましたか。なんだか…
梅雨の間や───/母の日の花のブーケに庭の花/淡竹詠むはちくの不思議梅雨の間や/小菊小菊地べたに頸を投げ出して/一しずく飲めば三尺走り梅雨/梅の実やぐるり廻っ…
マメ騒動。ばあさんまたお仕事あてがわれてうれしそうだね。エンドウ豆の鞘抜き。手のひらの指の股にたくさん挟んで、無理無理だけどまあいいか。「マメさんが莢から出た…
ば様に訪問散髪。ばーさんに出張散髪。齢を取ってゐても髪の毛と爪は伸びる不思議さ。リハビリにば様の髪の毛が鼻の穴に触れてくすぐったくてしょうがない。まあしかし、…
走り梅雨。梅雨晴れ間。/コアジサイ一番乗りを走り梅雨/藁敷いて南瓜の寝床作りけり/茗荷茸の片暗がりで蚊に喰われ/背丈超え皇帝ダリア梅雨晴れ間/移植するゴミ捨て…
はぐらかすははじめからはぐれていたんだ経糸がはぐれはじめたら横糸もほぐれはじめた脳ミソなんて当てにならないねあっという間に道傍に轉乎(ごろん)と落ちた一声啼い…
とにかく最後の芍薬が散ってしまった。ば様はご機嫌───エンドウ豆の莢剥き。/花御寮芍薬しゃなり歩くかな/芍薬も花の牡丹に偽にけり/春雨もほらそこいらに走り梅雨…
地の中には星々もあるかのやうで時々遠くの奥の方で通信のやうに瞬いたりする地表には樹木が突っ立って風が吹き抜ければ話でもするかのやうにさやぐふらんぼんではないが…
常に傍らに膨大な何かが流れてそれは書き記すこともなかった実際に書かれたことはほんとに些細に過ぎなかったたとへば畑に南瓜の蔓が伸びてそろそろほんたうに蔓は自身の…
ceasefireドクダミと十薬と幼等の声愛しきやしアルデンテ/ドクダミの十字十字と咲きにけり/十薬の胸乳(むなち)は母の匂いかな/ドクダミの軍団地下茎の暗躍…
薔薇の木に薔薇の花咲く不思議なけれと/春泥を曳きづり土間にえへんおほん/索麺にすぐに手を出す暑さかな/山芋のほんわかお好み焼き旨し/移植して薔薇の芽 針のやは…
しばらくは山菜尽くし。九州梅雨入り。/大根のお道化ばばも道化たり/罪障のありや摘果の蒼き実の/蕨飯 童となりてお代わりす/どんみりと人の境に四照花(やまばうし…
林檎の摘果。また高梯子の人になる。林檎の木の下に行けばなにか分かるかもしれない林檎の木の下にはなにか埋まっているとか林檎の花びらは未だに清楚でだから林檎の実が…
畑の祝祭じゃがいも掘り。GAZA…200対4の非対称。娘は入笠山へ。/新じゃが掘り畑は二人の祝祭日/地の林檎ジャガイモのこと云ひ置きて/飽きもせで新じゃが喰ひ…
このまま昼間がすっ飛ばされて夜になったら困るな眠りに就けば昼間がいろんな事情で忘れられる昼間は朝や夜と同じやうに大事だと云ふのにジャンケンポンをしてゐる隙間に…
風がひゅうと鳴って可笑しいななにか知らせかな畑の土の上になにか絵文字を描いてゆく 郵便配達夫だったらいいのに今朝は新聞配達夫だ広告収入だね風がひゅつと哭いてや…
管理機掛けまわし。さつま芋の畝に追肥と畝寄せ。さすがとーちゃんも午後の爆睡です。/火鋏で里芋の葉大毛虫大発生。やれやれ。/なにやらに兆し菖蒲のむらさきに/サザ…
パステルが顔の裡に漂い泛ぶ翠の女そうそう、風の類だヴェランダから不意に入って来て後ろに抜けるなんと云ふここちよさだらう朝から、だなんて1985Victoria…
学生(がくしょう)のころは将に青々し師父は野に在って山に、畑になおいそがしい山に在れば木の幹の色合いに畑に在れば土塊を手に山に向き合ふ木の幹の間を奔るものがゐ…
思索する時、と云ふものがある時が思索するたとへば思索する蜘蛛の絲風が織り上げるあぢさゐについて云へば色変化が天から降りて来るしずしずとずいぶん細やかなとてもし…
巣落ちした雀がゐました。飛び立とうとしないのでそっと掌に包んで、安心な場所に移しました。小さな雀のびっくりするほどの体温。鼓動が伝わってきます。しばらくすると…
原始スープを飲みたいなみんな原始スープになってしまふ1971東松照明「波照間島1971」(22,12,11日経)とびかかるではなく柔らかに受容し、そっと映像に…
初物や───ご機嫌生身魂。伸張ス皇帝ダリア胸に迫る。/初物や畑の中の探し物/どんみりと雨を待つ身の茄子南瓜/裏土間に淡竹が届くそんなこと/畑に撒くスプリングク…
緑彩それぞれのままに───/紅葉紅葉あのプロペラーの大宇宙/蝶泊めてしばし思案の毛蕊花(もうずいか)/ジャガイモの花芽はゆきずりしまゝに/梧桐に鳩の巣隠し緑雨…
上京。単身赴任。田舎の十薬と新宿の十薬。/富士は未だ雲に隠れし雪の峰/釈迦堂に寄り植栽を見て中央道/ドクダミは可愛さうだ十薬と呼びたし/勝頼の無念 緑に見え隠…
ぼくは始祖鳥になりたいなんて絵本の中に閉じられた1933小石清「僕の若さの中に、僕の肉体の中に、僕の太陽は棲む」 社会の窓って云ふんですか間抜けです開けっ放し…
われわれはすべて精神現象学である。或る鳥はまったく葉っぱのやうに屋根瓦を滑り落ちて来た。2022,5,28ARTS ISOZAKI 詩画集「見者」 朝、目覚め…
「唐さんのあちらにいってもシャレのめす花園神社ゴールデン街」「唐さんの昔なつかし停車場の花園神社、腰巻お仙」1967夏、東京・新宿の花園神社のテント劇場で上演…
最期の芍薬。ば様の散髪。義妹の誕生日。深大寺の薔薇園のこと。/芍薬の一期一会の日和かな/芍薬の仕舞ひと咲いて一期かな/絹さやの炊き込みご飯誕生日義妹に捧ぐ卵散…
梅捥ぎにゆく─── 美しい日と云ふものがあってすべてに成長著しい遠慮は要らない、と云ふのであった軽トラでゆく土手にはキツネノカミソリが咲いていたかーさんと梅捥…
畑芥を燃やす。雑草成敗。「雨が来るよ」───何してんのって/草むしり、草を引いてゐる/けふは朝6時半に畑の芥に火をつけて燃やした/家庭ゴミもついでに燃やした/…
円安。ああ、なにか悪いことが起こらなければいいが…。 いくら退職金もらったのか国民に公表しなさい。「国民に尻拭いさせ大綬章」(朝日新聞)黒田東彦前日銀総裁のこ…
雨は閑閑となむ春雨、だもの緑雨は畑をうるほす植栽を潤おす蜘蛛の絲にしげくいと、しずかに隠れてゐしものも出ておいで 燕たちの番にもやさしく水路伝いに海へと連れ出…