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2011/07/09

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  • 青い傘

    何処で間違ってしまったのだろう あなたをとても愛していたのに 何故見失っなってしまったのだろう あなたの愛をそして私の本心を 最後まで振り向く事の無いあなたの後ろ姿を 見えなくなるまで追い続けていた私が その場に留まり泣いていた時間 つい数分前にあのカフェテラスに居たはずの二人 ぎこちなく私を見るあなたの目線 互いに交わす短い言葉ですぐに解ったの あなたが放った最後の言葉の意味を 当たり前のように傍で愛を感じ合い 当たり前のように優しさを求め癒し合い あなたの愛が永遠に続くと信じていた あの日冷たい雨に濡れる私に差し掛けてくれた あの時のあなたの青い傘が今の私を埋め尽くしている 何処ですれ違っ…

  • 青春は金魚鉢

    青春は金魚鉢 僕たちの生きていた場所 水の中に差し込んだ 黄色く滲んだ微かな光に 幸せを感じていた 君が膨らませた頬に指を押し当てた 僕を見つめた君の瞳が微笑む 滑ってばかりの冗談で僕を笑わせる 君が急に僕の手を取り走り出す いつまでも自由に いつまでも気儘で そんな淡い夢のような世界を 時間は決して見逃してくれない いつしか覚めなければならない 「人生」という言葉では計れない 青春は金魚鉢 いつしか孤独で いつしか喪失な 僕たちが再び出会うことはもう無いだろうと あの日の桜に失くした「ときめき」も「期待」も 偽りのない「諦め」に従順だった少なくともあの時 そう思い込もうとしていた 今 君は涙…

  • 刹那

    晴れた空の彼方 還らない鳥たち どの空の心地が 眠る事を知らない 傷ついた翼を 羽ばたかせるのか 硝子の地上には 漂う霧が舞う 祈りを捧げた空 紅く熟れた夕陽へ 明日は何処へ向かい 羽ばたくのだろう その心の襞に 揺さぶられ 零れ堕ちる吐息が もどかしさだけを 刹那刹那に 膿みおとしていく 手を延ばせばそこに 掴めたはずのリリーフ 銃弾に込めた 涙の意味さえも 今は捨てていい 一度きりの人生 ただ生きる理由が 欲しかったのだから 胸に押し殺した 叫び白いダチュラは 流れ弾に咲いた パンドラの箱 私が見たいのは 夢でもない 現実でもない希望 私を呼ぶ風 あなたを抱きしめ 果ててしまえたら 私が感…

  • 目醒め

    海辺で 遠い過去を思い出す 潮風は耳もとで咽び泣き 砂浜を白く濁った波がまどろみ 私は素足のまま 何処までも歩いた 今更止まる事なんかできない 冷たい波が押し寄せ 残したばかりの足跡を消していく 私は潮の香を胸一杯に吸い込みゆっくりと吐き出した 気怠いカラダの力が抜けていく… 決して負けたくなかったあの時に 負けることを選択した ー私がー 「私」自身を裏切り傷つけ追い詰めた ただ悔しくて夜通し泣き明かした日 それでも世の中何ひとつ変わらない たった独り取り残された空虚な世界 振り返れば ー私がー 「私」を押し潰そうとしていた臆病者に過ぎなかったのだと気付いた瞬間 今日も 私は歩き続ける 負ける…

  • エモーション

    突然私の視野に入ってきたこの人は 何の躊躇も無く私に熱い視線送り 「君、名前何て言うの?」ってピックアップライン 実はこの人は常に女の子が傍に居て 偶然見かけるたびに違う子を連れて歩いてる 呆れ顔の私横目にジワジワ近寄って来た 「驚かせてごめんね、君が可愛くて…」ってキモイ 歯が浮くようなキザなセリフを私に浴びせ 無理やり心のドアこじ開け土足で入って来た いつもの私なら無視のねじ伏せで終了のはず なのにどうした私金縛りに合ったみたいなア然 この人のペースに引きづり込まれてるじゃん止めてよ! 在り得ない想定外の現実に自己逃避か 私が握り締めてたスマホいきなり取りあげ 勝手に人の電話番号を盗んだ挙…

  • フラストレーション

    私気づいたの あなたへの気持ちに 余りにも近すぎて 解らなかった 優しさにときめく あなたの 友情よりも強く 愛よりも弱い 気持ちが哀しい だから今はこうして あなたへの気持ち隠して 燃えるようなこの瞳で 刺激的な愛の言葉で あなたの胸が熱く染まるのを 静かに待つの・・・ ただその時を・・・ 私気づいたの あなたへの気持ちに 当たり前のように あなたの隣で 笑っていた昨日 私の 赤く揺らぐ愛が 高鳴る胸で ざわめき目覚める だから今はこうして 伝わらない切ない愛が 友達以上恋人未満の もどかしい溜息に刹那 あなたが私の愛に気づくまで ひたすら待つの・・・ ただその時を・・・ 私気づいたの あな…

  • 擬態

    ビルの谷間に堕ちた空は不毛地帯 暗闇に気怠さが漂う路地裏では キャッツアイ光らせた黒猫がクラッキング 取り損ねた獲物を眼で追い声を荒げる アンバランスな妄想に酔い始めた僕らは 知らぬ間に目的の無い窮地に追いやられ ひたすらのたうち回る自分の影を追い駆け センセーショナリズム絡ませた 卑劣なナンセンスジョークで炎上 誰が憎いのか愛おしいのか 虚しさ蔽いつくした心を 冷い愛ひと雫たゆませ いたぶり消してくれないか 何が欲しいのか切り捨てたいのか 空虚なシチュエーションが空廻り 残酷な人生も「みなも」で揺れ 無情に捨ててくれないか 悪臭を撒き散らした突き立つ煙突の終焉 眼障りのいい変化にざらついた記…

  • 涙の海

    夕べの雨で濡れた空 鳥が囀り木の葉を揺らし 小さな雫を散らして飛び立つ あなたと一緒に歩いた石段に 今年も咲いた紫陽花の花 それは薄紫の儚い言の葉 あなたが居た日にはもう戻れないんだね 傷ついた心の破片が残した あなたとの思い出を抱いたまま 涙の海に落ちた私は それでも声が聞きたくて あなたが残したボイスメールを 繰り返し繰り返し聞き続けた ミルク色の風が吹くと 零れる陽射しはまたまどろみ 雲の切れ間から降りそそぐ雨が あの日の二人を描きはじめる 私の待ち受けで笑ってるあなた どんなに願おうとも叶わない愛が ふたりでいた日にはもう戻れないんだね 相合傘ではいつも肩を寄せ合い 私が濡れないよう抱…

  • トライゾン

    深い闇が満ちた 黒く焦げ堕ちた空に今 染み混んだ悪夢が うなされた耳元に 忍びより囁く 「どうせ何も変わらないよ」 背筋が凍る孤独に 怯えた覚醒 変わらないなんて嘘 失うものなんて無いのに 超えられないなんて嘘 「もう守れない約束なんてしないで」 けたたましく胸に鳴り響いたサイレント あの時 イジメに合う彼女を見過ごせなかった そして助けを求めた彼女の手を 私は何のためらいも無く握りしめた 無謀な月明かり 滲んで霞める夜空 うすら喘ぐ悪夢が すくませる耳元で 翻弄し囁く 「もうどこにも逃げられないよ」 虚しいだけの孤独 震えた覚醒 逃げられないなんて嘘 自分を信じただけなのに 抜け出せないなん…

  • Sexuality~青い太陽~

    すべてを超え君と愛し合えるなら僕たちの障害なんて何でもない 硝子のような海に浮かんだふたりを乗せた小さな舟がそり返る波に吞まれ堕ちていく 必ずと約束した日僕を見つめた君の瞳を忘れない It's you より添いあえることが解りあえることも君以外僕は知らない 愛し合うそれが突然疎外感に囚われたなら君に入り混じった僕が僕を見捨てる時だろう 静かに過ぎる時間が二人を追い越し小さな亀裂を心に残していく 何故いつかこんな日が来ることに気づかない振りをしたんだろう乾いた言葉を投げかけた君 君は愛を試す化身僕の愛を疑うなら答えよう It's me感じあえるものが触れあえるものも君以外僕は知らない 信じ合うこ…

  • 嘘と嘘

    優しい嘘で私を溶かして 今夜咲く花が一夜の夢でも あなたの胸にココロをうずめて 今宵散ってしまいたいから あなたの吐息が私の胸で 狂おしいほど切なさに濡れる 砕けた仮面の下の偽りの愛 たとえそれが真実だとしても 私の愛まで嘘で染めないで 闇に浮かぶ月も身悶え ハイになるまで燃えあがる 繰り返し重ねあうカラダの 満たされた快感の旋律 あなたの嘘を私に気づかせないで 淋しさを赤いルージュでまとい 最後まであなたにとって可愛い女でいさせて 物憂げな横顔を覗かせた甘く虚ろな夜は蜜の味あなたの背中につけた爪痕白い肌を這う誘惑の波もしも失うものがあるとすればそれは涙のレゾンテートルけして捨てられない真実の…

  • 報われない初恋

    今… 始まってもいない恋に 別れを告げた 目の前に広がる青い空が とても眩しくて 私は 思わず眼を閉じた 心… 傷つかないように 手放した恋 臆病な私に許された あなたの背中が もう恋しくなった もしも私の気持ちに気づかれたら 何もかもすべてが崩れてしまいそうで 恐い… 冷たくなった心を ぬらす涙 私を試すように いつまでも 消えない面影 苦しくて切ない Unrequited love 今… 始まってもいない恋に さよならを告げた いつまでも暗いトンネルの中を 独り彷徨う 私が 余りにも悲しくて 心… 期待しないように 諦めた恋 私が初めて好きになった 友達の彼氏 見つめることさえ 許されない…

  • 岐路

    心の赴くままに…なんて詭弁に惑わされたまま吹き荒れた風の音を聴き時の嵐の中で向かい打つ勇気も失く立ち尽くす此処が人生の岐路影に埋もれた谷の淵壊れた羅針盤投げ捨て胸に秘めた夢もこの足で踏み潰したただ歩き続けた人生何が間違いなのかも解らない 人生の目的地…なんて重いトランクを引きづり歩き疲れ命と引き換えに差し出した未来に傷つき粉砕されたプライド此処が人生の岐路涙に埋もれた崖の淵誰も振り向かない気づかない希望もこの手で握り潰したただ生き延びてきた人生何が必要なのかも解らない 失うことが怖い…なんて 言い訳ばかり繰り返し信じられず取りつくろう嘘を重ねるうちに気づく自分のズルさにくれた混乱此処が人生の岐…

  • リフレイン

    あなたとの思い出に涙する私は時に哀れで時に喘ぎ鏡の中の私が心の内をそっと包みこむ去年のクリスマスは二人で飾ったツリー真っ白な雪が降り積もるアスファルトに付けた二人の足跡あの時あなたがくれた初めての指輪を今も捨てられない私はもう誰も愛せない切なくてそう呟いた あなたとの思い出に生きる私は時に空虚で時に嘆きただ指輪に触れながらあなたとの思い出にふける突然別れを告げ私に背中を見せたあの日のあなたがリフレイン冷たい後姿が悲しくて涙が頬をつたいあなたの名を呟いたどんなに辛い別れでも今も忘れられないあのクリスマスの夜を ー 紫紅草ー

  • 混沌

    時間が深い闇に飲まれそうな夜道は突然ひとり生きることが恐くなるまるで誰かに追われているようなそんな気配に捕らわれ逃げたい衝動にかられた 急いで潜り込んだ細い路地を抜けるとそこは切れかけた街灯のカチカチとナる音が聞こえた暗闇に沈む月明りにさらされた孤独道端に転がった自分の影がせせら笑いを浮かべ俯く あの時君の腕をつかんで引き止めたかったでも失うものが多すぎた俺にはあの「愛」は重すぎたんだ 空っぽになった部屋に戻れば薄暗い蛍光灯が照らした窓が何者でも無いちっぽけな俺を映した 煙草に火をつけ冷たいベッドに寝転ぶと雨染みのついた天上を見上げぼんやり立ち込める煙を目で追った今日という一日が頭の中を駆け巡…

  • 「ドリュアス」

    森を駆け抜ける風 樹木の葉はざわめき 湿った土の香りは 深い霧に埋もれ始める アクアグレイの空に 淡く浮き立つ茜色の吐息 「ドリュアス」 私は夢見る小鳥 あなたの細い指で奏でた 朝焼けの空はやがて 小さな雫の中で 息づき熟まれゆくだろう 私は「ドリュアス」 あなたの虜 あなたの中で眠るロンリネス 教て欲しい あなたが抱くセンチュリーを 感じて欲しい 果て無い地平線に消えゆく 儚い夢を掛け替えのない命を 萌ゆる希望をそして愛を 冷たい空に滲んだ 甘い音色の月は その深い眠りから 目覚めたエンシェント アクアグレイの空に 散りばめられた星はシンフォニー 「ドリュアス」 私は夢見る小鳥 あなたの白い…

  • 砂漠に咲く花

    心の中の 砂漠を彷徨う 乾いた風が 砂を舞い上げ 私はうつろ気に 青く実った 空を仰いだ 重い足取りで 歩いた道 くたびれた スニーカーが 砂にまみれ 煩わしい 不意に 思い浮かぶ あの人が 好きな曲が 今も私を 虚しくする 悲しみも 苦しみもない 呱々は オアシス 卑屈な自分を 砂中に埋め 探した 砂漠に咲く花 胸の中で 燻ぶる憂鬱 赤い太陽に 翳す指間に 漏れる熱い陽かり 擦れた匂いの風が吹いた うすれたはずの記憶が 突然背中を 抱きしめるから 思わず私は振り返る 不意に 思い出した あの人の まなざし 今も私を 切なくする 後悔も 未練もない 呱々は オアシス 折れた心を 砂中に埋め 探…

  • 雨音が落ちると虹色はざわめく葉に留まる雫は音もなく冷たい土へと翳り君がついたため息が寂しさに熟れる 何故逝ってしまうの約束した淡い瞳が私を見つめた逝くのではない還るのだと繰り返し君にそう寄んだ 君の… 優しく温かい手が頬に触れるたび私はトパーズ色に染まった星の彼方に鬱ろう 人が行き交う森へは潤う涙が降りつもる辛い別れに心を痛め恋しさを胸に秘める 雨上がり… 空を飾る七色の虹君は唇をそっと噛んでまた涙する私が傍にいることも気づかず 君が残した愛は私の胸に眠る永遠私が残した愛は君を守る思い出 君の髪をそっと撫でいつか必ず会えるときっと会えると 私は… 繰り返し君にそう寄んだ 幸せをありがとう 繰り…

  • 最後の爪痕

    想いをはせながら 生きるとに疲れ 夢見ることを 忘れていた日々 君が飾った カーテンを開き 窓を開け 光を浴びた 空を眺めた スロープした 記憶に心を閉ざし 君のいない部屋で 生きる日々 あの日君が 壁にかいた 僕の名前は もう滲んで 涙になった 忘れることさえ 許されないのか 空虚な愛はただ 答えも失いまま 傷跡だけを 残していった カーテンを風が 揺らすたびに 君の香りを 思い出し 苦しくて息もできない 失うものならもう 何もない あの日僕が 壁にかいた 君の名前は もう滲んで 涙になった 忘れることさえ 許されないのか そう呟き 何度も繰り返す あの頃いつも 話していた 二人の夢も もう…

  • 愛のカタチ

    あなたの優しさが手に取るようにわかる 見つめるあなたの瞳に映る私が とても眩しくてあなたの傍でこうして 何時までも微笑んでいたくて甘えていたくて あなたの胸に頬をうずめている私に 「どうしたの」って一度も聞かないね何時も 「ごめん」ってそして「ありがとう」って 呟いた Tears spill・・・ 色んな愛のカタチがあっていいんだよ あなたがくれる優しい言葉の一つ一つ 私の心の柵を解き放ってしまう あなたが「好き」以上に「愛」愛してる こんなに誰かを求めすべて託したり 心を許すことがなかった私にとって あなたこそが私の愛のカタチだから もっと深くあなたを知りたい愛したい あなたの髪に触れたい強…

  • 「ワタシ」私「わ・た・し」たち

    燃えるような赤いシグナル ヨぎるモノクロの記憶に溺れ始めた 私の中でもがく「わ・た・し」たち 深みに嵌まり堕ちていく生き地獄 雨音に遮られた呻き声 鋭くエぐられた「わ・た・し」たちの心臓から 血しぶきが上がるたび 眼に映しだされるパンドラ 消すな逃げるな頭を壁に叩きつけ 変わる変化する化けて生まれた性根 もう終わりだ・・・お前は消えろ! ヒステリックな叫び狂気が背を濡らす どれが私で どっちが「私」 誰が「ワタシ」で どこに「わ・た・し」たちが居るのか この世の堺は何処・・・ 燃えるような赤いシグナル ヨぎるモノクロの記憶に溺れ始めた 私の中でもがく「わ・た・し」たち 深みに嵌まり堕ちていく生…

  • ひと目惚れ

    暖かな陽差しのなか君を見つけた 出会いの瞬間 僕の時間は止まり 君一色の世界を漂う 「運命」なんて信じなかった ましてひと目惚れ?有得ない 今 目の前の現実でさえ うまく受け入れられないのに 通り過ぎていく 君の笑顔が 僕の肩越しを花びらみたいに 揺れて散っていった 二度目に偶然君と出会えた時は 驚いて心臓が止まるかと思った 不確かな「運命」の歯車が 膨らんでいく想いに加速して 身体の血が逆流しそうで 胸が張り裂けそうになったんだ このまま終わらせてもいいのか 始ってもない君との出会い 終わらせたくない熱くなる胸に 僕は誓った 出会った場所に何度も足を運んで 会えない君の面影を追い続けた 何時…

  • 「自責」

    見たことのない景色 細くくねった砂利道を歩く 風に舞う砂埃を吸いながら 何処までも続くその道の果てに 漠然と意味のない期待をよせた 乾いた心を流れる うつろな感傷 心が壊れそうで 「いにしえ」が弄ぶ せつない感傷 泣いた日もある つらくて死を思う日もある いつだってそう 35階建てのビルの屋上が 私の脳裏を埋め尽くし 長めに丸めたロープは 常にそばに落ちている 胸に飼う不幸 一度くらい 熱くなるほど 幸せを感じたい 一度くらい 羨望な眼で 他人から見られたい 見たことのない景色 スモークブルーの空見上げ 長い道のりの果てに着いた 出口の見えないトンネルの前で うずくまる自分がいた 虚しい心を流…

  • 邪悪な天使ールシフェルー

    霧を渡る船 闇夜を照らす月明かり 静かな波の濁る音 忍び寄る恐怖に脅え肩を震わせ ついた ため息 川べりに船を捨て 草木をかき分け走り抜けた獣道 掻き毟るように目覚めたルシフェル 胸の中で燃え上がる 今この時を枷に 私の心を貪るなら お前が堕ちる 地獄を裁こう 今この時を毒に 私の心を砕くなら お前が下した 泥梨へ散ろう 何処からともなく 聞こえる獣の声 震える指が握りしめた 微かな希望死の恐怖暗がりに 足を取られ 谷へ転がり落ちる 血の餓えた月夜が照らす それはとめどなく溢れた嗚咽 愛を切り捨てた感触 今この苦を餌に 私の身をやつすなら お前が堕ちる 地獄を裁こう 今この苦を毒に 私の身を侵…

  • ―「花夢」―

    枯木が芽をふき 蕾が生まれ 春の風はそよぎ いつしか開いた花は 晴れた空に未来を描き やがて散りゆき 君は過ごした 色とりどりの日々を 儚げに束ね 僕の胸へと届けた たくさんの思い出 君が微笑む 君にありがとう 心からありがとう 風に遊ぶ君の長い髪は謡う 愛したすべての「時」 愛したすべての「人」 僕が愛した君に捧げる それが「花夢」・・・ この喜びが 寂しさが 今日で終わり また明日で始まるのなら 友と約束を交わす 今の君が いつまでも変わらず 幸せであってほしいと その笑顔のまま変わらず 幸せであってほしいと 僕が愛した君に捧げる それは「花夢」・・・ ―紫紅草―

  • 黒い真実

    変形した世の中に 変形した夢 信じあえず裏切られ 罵りあい傷つきあう 拭い捨てた犬畜生 変える処もない 変わる余裕もない 背中で浴びたヘッドライトが 残酷な影を追いかける 誰も信じるな 何も信じるな ただひたすら 息をし 現実と戦うナマの魂になれ 見え透いた手の内も 踏み潰した期待も 実は吐き気を催すキツイ「孤独」 どうやらSサイズの明日は いばら道 走れ 走れ もっと走れ 前を見て 走れ 走れ もっと走れ 意味もない呪文が 今生きる糧になるなら 白黒の僕の心に 突き刺す痛みも平気 変形した世の中に 変形した夢 信じあえず裏切られ 罵りあい傷つきあい 拭い捨てた犬畜生 心無い言葉では 何の慰め…

  • ある夕暮れ・・・ せせらぎの声を聴いた 錆びついた空の 茜色の谷間から 枯れた木々に ころげ落ちては うめく明かり 凍りついた 胸の中の嗟嘆が キシキシ音をたて 溶けてく感じ・・・ あの人は まだ覚えてるかな 私のこと・・・ 黒く塗りつぶした 記憶が 胸の中を むさぼり始めた いつしか 忘れたふりをして 何もかも 捨ててしまいたいと 呟くような 息を荒絶てて 吐き捨てた 愛 あの人は もう忘れたかな 私のこと・・・ 愛から生まれた 憎しみ 掴んだ手を 振り払い あなたの居ない場所へ 逃げ続け 見えない愛は 諸刃のつるぎ 振りかざした瞬間 身も心も 傷つけあった ふたり ある夕暮れ・・・ せせら…

  • 星屑のアビス

    君の面影を いだいた夜 星の涙が 夜空をつつみ 窓辺を飾る おぼろげに咲いた月は 星の海に 小舟を浮かべた 君をのせ 星の波間を オールが切る いつまでも 消えない君の ほほえみに 僕の胸は 高鳴り いつまでも 忘れられない 君の面影を 抱いたまま このまま永遠に 眠れたなら・・・ 切なく降りつもる 「夢」のカケラ 静かにみちる 星屑の時が 君にそそがれ 儚げに消えていく 星の海を 渡る小舟に 君はいない 震える指が オールを放つ いつまでも 淡い夢に流され 哀しみに溺れ 目覚めた僕は いつまでも 苦しくて 消せない思い 抱いたまま 陽炎のような アビスに堕ちる・・・ ー紫紅草ー

  • 「無白」

    白い空の果て 「もや」のかかった 遠い記憶 薄茶色の眼をした あの人が わたしに微笑む 微かに 甘い風が吹いた 儚くて 恋しくて 懐かしさが 胸につのる 遠い記憶 あの人の 「無白」の記憶 白い空の果て 「もや」のかかった 遠い記憶 青い芝に寝転んだ あの人が わたしを呼ぶ声 優しい ぬくもりが包む 儚くて 恋しくて 愛しさが 胸に溢れる 遠い記憶 あの人の 「無白」の記憶 切なくて 寂しくて 哀しくて やるせ無い 遠い記憶 二人だけの 「無白」の時間 ―紫紅草―

  • もみ消したばかりの煙草に火をつけた くたびれたTシャツにすり減ったサンダル 晴れた空の死角に埋もれた虚しさ 誰もいない繁みに霞ながら生きてく ぼんやりと眺めた見慣れた風景 始め方も終わり方も解らなかった ウブなあの頃 へしゃげてつぶれた 小便臭い夢とやら涸れるまで 泣け 嗄れるまで 叫べも一度 もう少し もう一歩 そう思いながらしがみついた継ぎはぎだらけの人生 胸ん中に空いた地獄を這うどんなにブザマでも どんなにミジメでも それが俺だから それが俺なんだ 道端に転がったあき缶蹴飛ばして風を切った 不公平な世の中に見捨てられた人生 繰り返す悔しさ 拳で叩きのめし 滲んだ涙は幾度も容を変えこの胸を…

  • 十字架

    あなたとの想い出笑顔も私の髪を撫でる大きな手も悪戯な恋の魔法が夜空を照らす滲んだ今宵の月霧の海に沈んでゆきたい儚げな夢冷たい吐息が涙になる朽ちる命と一緒に葬ってしまいたい胸に飾った祈りの十字架指で愛しながら…感じながら…消えてゆけるなら…今…なにもかもすべてすてて…旅立ちたい…消え去りたい… ―紫紅草―

  • じ・えんどがコワくてじ・えんど

    騒々しい毎日から抜け出して 今にも泣き出しそうな空見上げたのは わざと君を傷つけソッポを向いてしまった 昨日の僕の幼稚な愛情表現を諌めた後悔本当は君のことが大好きでたまらなくて こんな手に余る感情がささくれた僕の心の中の 本当の嘘がガタガタ音を立てて崩れていくよ かたっぱしから手をつけて自滅しそうな片思い 僕の明日は遠い正直になるって難しいよ そんなしわ寄せの毎日に空回りして ただオロオロ迷っている間に どこかの馬の骨に君を掻っ攫って行かれそうで じ・えんどがコワくてじ・えんど本当は君のことが大好きでたまらなくて 叶わない恋に悩んで病んで言葉にもならなくて ずぶ濡れの心に鍵をかけ何処にも逃げら…

  • エンシェントの翳り

    緩やかな青い空 季節が優しい風に戯れ 木々に降りそそぐ陽射しは 僕の頬にセピア色の影をつくる不意に 君の手を取って 肩を抱く「幻」青い地平線 僕の遠い時間が君をまた追い駆ける 光の風が君の長い髪を揺らして とても眩しかったんだ過ぎ去った思い出ばかりが 僕の心を振るわせ 消える事のない哀しみが 僕の中で生きずき 甘く切ない棘になる胸の中で繰り返す 君の笑顔に僕はまた 傷つくんだ 陽だまりを歩く並木道 振り返りざまによぎるあの日 突然「さよなら」のメモに 部屋を飛び出し夢中で追い駆けた不意に 涙する君を 抱きしめた「幻」雨に濡れたあの時 どんなに叫んで君を呼び止めても 何も変わらないこと痛いほど解…

  • 密かな夜

    密かな夜 甘い霧が覆う月明かりが 雨上がりの石畳に沁みる あなたが居ない夜なんてキライ あなたが好きな歌を聴きながら 長い夜を独り彷徨うなんてキライ キライ…着けたばかりピアス 片ほう失くしたような夜悲しい…音を荒げ 誰かが…心臓の中で 泣きじゃくってる… 感じ…燻る不安が淋しさが わたしに溢れ紫の吐息が揺り起こす 「恋しさ」がハラハラ舞いおちる夜密かな夜 甘い雫が漂う月明かりが 雨上がりの石畳に沁みる 私の手があなたの温もりを憶えてる 優しさも淋しさも切なささえもが 記憶と一緒に儚げに蘇えるその 一瞬…もうあなたに会いたいよ 声が聴きたいよ甘えたいよ寂しい…音を荒げ 誰かが…心臓の中で 泣き…

  • 星になった君

    君に逢いたい 君に涙する 思いはせる時 優しい雨音に ただ… 身を焦がしかえらない 君がいた時間立ち止まり 膝を抱え 泣き疲れ また眠りに堕ち ただ… 泣いたもどらない 君といた時間君が恋しい 君があふれた 尊い時間 木漏れ日が揺れ 日々… 切なくするにどとない 陽だまりの時間振り返り 留まり続け 目を閉じて その温もりにうもれ ただ… 泣いた星になった 君を… 抱きしめた… ―紫紅草―

  • 「−0」の音

    風… 風がそよぐ音 光が虹み 鳥が羽ばたく音 草きが枯れあい ざわめく音…音「−0」の音怒りが 憎しみが 苦しみが 哀しみが 激しくうごめく音日々に涙し 息る音 君の名をたどり 恋しがる心の音 雨… 雨が落ちる音 吐息がマざり アスファルトに咲く音 青い空を覆う 暗雲の立ちこめる音…音「−0」の音優しさも 寂しさも 喜びも 切なさも 傷つきながら藻掻く音音に癒され 音に泣き 胸を抉る想い出にさえ 今なら自由になれる 音に背を向けて意きる 激しく反り合う靴音 やまない人の波紋が 冷ややかな視線に変る音 …音「−0」の音 胸に冷たくササる…「−0」の感情… ―紫紅草―

  • 君とともに

    いつまでも 君は変わらないから 僕は平気さ 帰る場処があるから 君が悩んだり 苦しんだり 悲しそうに俯いたら 僕は生きられそうにないよ 小さな碧い星に咲いた 君の好きな白いカサブランカが 風のような時間に霞み揺れている 心の奥に燻る夢をにぎりしめ 手のひらに滲んだ汗を 汚れたシャツで拭いた そうだね今だけは 泣かないでいて 君がうなずいたら 僕は歩き出せる 君の手を握り 僕が生きられる 君がいるなら 生きていけるよ解かってるさ 君が笑顔でいるから 僕は大丈夫 君の胸でくすぶる 物憂げな不安も 切ない思い出も 精一杯生きた証し 僕が歩くささくれたくねり道 僕の傷だらけの翼を 暖かな手でそっと抱い…

  • 恋人たちの海

    オリオン・ブルーの空 潮の香りが満ちた夏の海 白い砂浜へふたり駆けだす ビーチボールが眩しい 青い空を泳ぐ風に乗って 熱い太陽の日差しを浴びる 初めての二人の海に投げキッス キラキラ光るオフェリアの波間に 私がそっと隠したあなたへの本当の気持ち 紅く熟れた愛の「トキメキ」あなたが見つけて そして唇で…指で…感じて… そして優しく…見つめて…囁いて… ふたりだけの熱い夏に ふたりだけの熱い海で あなたの眼差しにキュン ビーチパラソル揺らす潮風 海の甘い香り胸をくすぐる 白い波が隠した 「I love you」あなたにあげたい 太陽を翳した大きな手で 私の肩をそっと抱き寄せる 大切にしたい初めての…

  • 今夜

    たとえ今 君のこと 忘れることが 出来なくても いつか平気で 思い出せる時が来ると 結び目のない 恋の糸引きちぎり 逃げ出した今日に 悲しいだけの 恋風が吹き荒れ 涙で濡れた頬を 力いっぱい叩いていった涙流すのも今夜まで 君を想うのも今夜まで傷ついた恋の 思い出が詰まった 心のフォルダ 震える指で「削除」 まるで もう独りの私が 自分を試すかのように 燃えつき 擦れた匂いの 恋の終わり「瞬間」君が私に溢れ 泣いても 走馬灯のように 消えていくだけの「今」君の記憶たどる今夜… 枕濡らし眠る今夜…「さよなら」…何度も 何度も何度も 何度ももう独りの私に 云い聞かせ君の面影たどる今夜… 折れた心抱い…

  • 君を見ていた午後

    君を見ていた午後 優しい陽射しが風と戯れ青葉を揺らす テラスで飲むカプチーノ 浮かんだ湯気が 君にときめき 消えていく「時」と遊ぶ君の瞳に声に 僕はTo languish in love 切なく 恋い焦がれた午後もうこの場所に 留まり続ける事は止めよう 見つめるだけ恋は 孤独なだけの恋は 身も心も蝕まれてく 甘く苦しいだけのillusion 君を見ていた午後 テーブルをはさんで一輪のアジサイの花が 甘い香り漂わせ 君の笑顔に 僕はときめき 目が離せない胸が疼く君の仕草に笑みに 僕はTo languish in love 切なく 恋い焦がれた午後もうこの場所に 留まり続ける事は止めよう 誰も傷つ…

  • Feelings of the blue

    「サヨナラ」の言葉は あなたとわたしのEndless 哀しみよりも深い そう… Feelings of the blue 歩き始めた明日に あなたは居ない 遠い黄昏に揺れていた 心のオアシスに生まれた小さな泉 想い出の雫で溢れ 「アイシテル」の言葉が Monologue胸に響き続ける 「サヨナラ」の言葉は あなたが残したEndless 振り返らない約束 そう… Feelings of the blue 涙こらえた明日に あなたは居ない 薬指に残された指輪が あなたとの最後の想い出だから 外すことはせめて許して 「アイシテル」の言葉が Monologue胸に響き続ける 変わり始めたのはあなた 疑…

  • ゴミ箱へ「ポイ」

    何処にも流れてゆけない憾じ 窮屈な煩悩 退屈な遺憾 醜くブザマな予感だけいつも当たって 毎日思い描く気持ちイイ事は常にゴミ箱へ「ポイ」 人生の墓場も酒場も焼け石に水のゴミ箱へ「ポイ」 最後のカードさえ泥沼にハマってゴミ箱へ「ポイ」 ゼンブ 「ツ・マ・ラ・ナ・イ」 Good luckなんて生涯冬眠中歪んだ小さな世界の暗闇の海へ逃げて逃げて 苦しくて泣いてもがいて嘆いて喚いて 誰も私の心に触れたりしない気づかないし振り向かない 不整脈な時間だけが過ぎていく 残忍な悪意 過激な思想 私の中に寄生する真実なんて 狂ったまま空回りするだけの現実はゴミ箱へ「ポイ」 偽善者の暴言に傷つく振りの純情はゴミ箱へ…

  • 恋の「ハルナ」

    君の何気ない仕草が 僕の胸の中に恋の「ハルナ」を芽生えさせた 君のあどけない感傷が 僕の心に淡い虹を描く 君はいつも 走り寄り僕の腕をギュッと掴んで微笑む 君は知らない そんな君に 恋していることを君の周りはいつも賑やか 朝焼けの白い月が青い空にはしゃいで 笑い声が絶えない陽射しに滲む風になる君の何気ない言葉が 僕の胸の中に恋の「ハルナ」を芽生えさせた 君の無邪気なお節介は 僕の心を緩いパッションに染める 君の柔らかな視線に ドギマギした僕がジョークも飛ばせないのを 君は気づかない 君がどんなに 愛しい存在か言葉だけじゃ伝わらない思いを 今日こそ勇気振り絞り伝えよう バラの花にコめたI Lov…

  • Sometime surely

    風の街に降る星の雨 君の両手一杯に咲いた小さな夢の華 擁き始めた希望は遥かな大地へと 翼羽ばたき飛び立つだろう 琥珀色に広がるいにしえに消えた思いも いつしか君を優しく包んでいく君は 失いながら 掴みながら 無くしながら 捜しながら 挫けながら 気づきながら Sometime surely もっと強くなっていく…今は 泣いてもいいんだよ… 思い切り 叫んでもいいんだよ… 気がすむまで 嘆いてもいいんだよ…君の 刹那々揺れる心に 儚げな香り放つ雨は Without looking back 今 降りそそぐ 風の街に降る星の雨 君は希望に濡れた翼羽ばたかせ 傷ついた胸に熱い思い託して 明日をめざし…

  • 涙のエピローグ

    心の片隅にあなたを置いたまま 寂しい笑顔の仮面をつけて 枯葉舞う木立をひとり歩く 夕べ出来た水たまりを 自転車が走り抜け水しぶきを上げた想い出と呼ぶには辛すぎて 忘れることさえ出来ないで…風はどこまでも雲を追い駆け 雲は遥かかなたへ消えて行く…あなたの居ない世界へ逃げて行きたい 傷ついた胸に眠るあなたの面影 涙で抱きしめたエピローグ 心の片隅にあなたを秘めたまま 冷たい風に吹かれひとり歩く 枯葉舞う木立を行き過ぎた 幸せそうな笑顔の親子を ふたりの未来と夢見ていた記憶あなたを忘れるためだけの恋 もっと傷つくと解っていながら…肩を寄せ合い歩いたこの道 「あの日の二人に戻れたなら」と…亜麻色に翳む…

  • 青い空の憂鬱

    あなたを大好きだという感情 毎日会えるのに 毎日がただ切なくて 教室の窓から見える 春の日差しも グランドに響く声も いつもの景色 変らない風景 青い空の憂鬱授業の終わりを知らせるチャイムの音 みんな一斉に 教室を飛び出し校庭へ 小鳥のように飛び立つけど 私の視線は ひたすらあなたの背中を 今日も追い駆ける でもあなたは遠い そんな痛い存在どうか振り向かないで 私に気づかないで胸の中に仕掛けられた 爆弾が今にも爆発しそうで あなたに気づかれそうで恐い 一秒でも早く離れなくちゃダメなのに あなたしか見えない あなたの足音 あなたの笑い声 ほかは何も聴こえないいろんな思いが駆け巡る 私はただの臆病…

  • 月の海

    光に満ちたうすら藍い夜空に浮かぶ 白い月の輝き月明かりの儚さに風が木の葉を揺らし 舞い落ちる音が私をひとり 今宵の果てまで連れてゆく…冷たい風に包まれた 寂しい孤独に追いやられ 星が描く細く淡い光の道を歩き続けるこのまま どこまでも どこまでも 静かに漂っていたいこのまま いつまでも いつまでも 陽炎のように揺れていたい誰にも気付かれず 誰からも晒されずひとり 深く… 深く… 月の海へと 沈んで ゆきたいひとり 深く… 深く… 月の海へと 堕ちて ゆきたい 光に満ちたうすら藍い夜空に滲む 白い月の海月明かりの儚さに風が木の葉を散らし 舞い落ちた音が私をひとり 星空の果てまで連れてゆく… ―紫紅…

  • 虚しい愛

    孤独な心は あなたを忘れるためのワイン 投げて粉々に砕けたグラスは 心に蔓延り私を イタブリ キリキザム から いくら飲んでも どんなに酔っても あなたの心はもう戻らないあなたは 私が死のうが生きようが どうでもイイんでしょ「今すぐに来て!」 「今すぐに来て!」 「今すぐに来て!」返信のない携帯握って いくら苛立っても どんなに叫んでも あなたの愛は もう掴めない「私を甘く見ないで!」 「私を甘く見ないで!」 「私を甘く見ないで!」返信のない携帯鏡に映る泣き顔に投げつけ いくら喚いても どんなに縋っても あなたの愛は もう帰らないそれでもそれでもあなたの胸の温もりが忘れられなくて 不様な現実に…

  • あだ波

    さざ波の泣き声を聞きながら 追い駆けては逃げる波間を独り歩く 数えきれない辛い事や悲しい事 どんなふうに棄てればいいのかな… 潮風が… そんな私を優しく包むから 涙になってはおちていく寂しさが 心に降り積もり温もりに変わる時本当は笑顔の私でいたいのに 我儘な自分に気づきながら 涙に濡れた頬を撫で いつまでも いつまでも 海にいだかれ 風にいだかれ 雲の隙間から零れ落ちる日差しが 波間に満ちて溶けていくのを眺めていた 数えきれない苦しい事や切ない事 どうやって忘れたらいいのかな… 潮風が… そんな私をなだめ抱きしめるから 涙になって押し寄せる小さな波が 胸の中で鳴り続け優しさに変わる時行き交う波…

  • 翳み

    咲いたばかりの花が風に散る時 乾いた青い空を眺める君が涙するなら うなだれ木洩れ日にまじわり 果かなげに映ろう君へ 私は駆けより 木陰に揺れながら消えゆく時の狭間で 君の傷ついた心にそっと口づけして 震える肩を抱き寄せるもしも君が望むなら 今すぐにでも旅立とう 今日が明日に続く未来なら 今日私は君へと続く未来になろう 咲いたばかりの花が雨に散る時 濡れては翳める空を眺めて溜息する 疼く胸にそのか細い指をうずめて 果かなげに映ろう君へ 私はより添い 眼に見えるものだけが凡てでは無い事 君が何処に居ても必ず見つけ出す 決して独りでは無い事伝えたいもしも君が願うなら 今すぐにでも旅立とう 今日が明日…

  • 哀しみのカオス

    何も思わず 何も考えず 何も知らず そんな風に生きて ただ時間さえ過ぎれば あれ程夢中に想っていた 君のことも いつか忘れて この痛みさえ 優しさに変えられるだろうか恋しさも 哀しさも 君の微笑みさえも愛しさも 淋しさも 傷ついたことさえもこの胸の奥の カオス拭えば いつか笑える時が来るだろうかだけど… きっと 僕は…たとえこのまま永遠の別れが訪れ 何億年の時を彷徨っても きっとまた君を求めてしまうだろう 君を抱いて眠り続けるだろう君が言った「さよなら」が 今もこの胸を突き刺す 冷たい棘のまま… 何も悔やまず 何も悩まず 何も迷わず そんな風に生きて ただ呼吸だけしていれば あれ程夢中に想って…

  • ロンリネス

    昨日までの私と 明日からの私が 世知辛い世の中で 迷路のような未来へ 錯覚しながら千鳥足 活きてみたり… 死んでみたり… そんなロンリネス 歯がゆさだけが心を蝕む仕事もイヤ 家事もイヤ 人もイヤ こんな憂鬱 砂埃を思いっきり吸い込んだ気分の ジレンマ 刹那刹那に歪んだ心昨日までの私と 明日からの私が 悪夢のような邪悪な世の中で 不安だらけの未来へ 重い十字架背負い千鳥足 あがいてみたり… もがいてみたり… そんなロンリネス 苛立ちだけが心を蝕む仕事もイヤ 家事もイヤ 人もイヤ そんな憂鬱 生きていく難しさ血が滲むほど 噛みしめた 刹那刹那に荒む心 ―紫紅草―

  • 「時感」

    冷たい雨を落とす今日の空 いつまでも心にいるあなたが そっと振り向き 微笑むから 私はただ切なくて また傷ついてしまう 曇った窓ガラスにあなたの名前書いて 過ぎ去った「時感」に留まり続けた…「時感」だけが止まったこの部屋で 窓を開け放ち私は風になる 淋しいこの街で 偶然でもいいから あなたに会いたくて 冷たい雨が降る今日の街を彷徨い あなたと同じ薫り探してはときめく…冷たい雨を落とす今日の空 私の心に今も息づくあなたが 暖かな手で 私を抱いて 頬に口づけして 優しく髪を撫でる まだあなたを思い出になんかに出来ないわ あなたを思うたびに募る愛が苦しくて…まだあなたを思い出になんかに出来ないわ あ…

  • ナル…「僕たちの日々」…シスト

    君と二人で生きていく日々なら 風のような涙色に染まりながらがいい たとえば初めて感じた愛という海に溺れた時のような したたかな期待にしがみつく自分に気づいた時のような 孤独な折れた心を震えながら強く抱きしめた時のような そんな儚げに泣ける日々がいい… 君と二人で朝を迎える日々なら 夜空に描いた星のストームに呑み込まれながらがいい たとえば激しいキスの後の咽あがる熱情のような そしてあだやかに潤む君の瞳を視てる時のような 君の白い肌に赤く咲いた愛という名のいにしえに埋もれた エキゾチックに夢見る日々がいい… 君と二人で生きていく日々なら 風のような涙色に染まりながらがいい…君と二人で朝を迎える日…

  • 青葉の頃

    君と いた 青い 春の日 暖かな日差しに包まれた 君の ほほを 僕はそっと 撫でた 熱く溢れる君への思いは 息苦しく 狂おしく 甘く切ない この胸を焦がす嵐歩き慣れた 小道に咲く花に微笑み 戸惑いながら 恥らいながら 君は僕と手をつないだ君の小さな肩が触れるたび 容も無く燃え上がる僕の思いは 朱く揺らぎ高鳴り続ける君と いた 青い 春の日 とぎれとぎれにまじわる吐息 君の かおりを 風は運び ときめく 熱くこみ上げる君への気持ちは やるせなく 愛おしく 抑えられない この胸を焦がす嵐歩き慣れた 川のほとり囀る小鳥たち 君がいてくれたら 何もいらない 何だって乗り越えられる「もう少し歩こうか…」…

  • 「夢の屍」 君が…僕が…

    何者でも無い 廃墟に埋もれた夢の屍生れては果てる魂の証たち 悴んだ両手に余る悲しみが苦しが 少しづつ・・・少しづつ・・・ 涙になって 消えていく夜「ごめんね」 そうささやく僕が 君が 今夜 崩れていく何者にもなれず ただ漂いさまよう風になるなら抱き始めた希望に散った魂の証たち 拒むかのようにすべてから見放され かすかに・・・かすかに・・・ その姿変え 溶けていく夜「ゆるして」 そう乞う君が 僕が 今夜 壊れていく何者でも無い 廃墟に埋もれた夢の屍「生きていたい」 そう願いながら僕が 君が 今夜 砕けていく ―紫紅草―

  • 巷の「ゲロゲロ」

    私がもの心が湧いた頃かどうかは今更さだかではないけれど… 大人の会話で「猫の額程の畑がありますから…」と聞いた時 本当にそんな畑があるのだろうか…??」と本気で見てみたいと思ったことがあった。 後で事実を聞いて「どうしてそんなウソを大人はつくんだろう…]と不思議だった…w

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