トライゾン

トライゾン

深い闇が満ちた 黒く焦げ堕ちた空に今 染み混んだ悪夢が うなされた耳元に 忍びより囁く 「どうせ何も変わらないよ」 背筋が凍る孤独に 怯えた覚醒 変わらないなんて嘘 失うものなんて無いのに 超えられないなんて嘘 「もう守れない約束なんてしないで」 けたたましく胸に鳴り響いたサイレント あの時 イジメに合う彼女を見過ごせなかった そして助けを求めた彼女の手を 私は何のためらいも無く握りしめた 無謀な月明かり 滲んで霞める夜空 うすら喘ぐ悪夢が すくませる耳元で 翻弄し囁く 「もうどこにも逃げられないよ」 虚しいだけの孤独 震えた覚醒 逃げられないなんて嘘 自分を信じただけなのに 抜け出せないなん…