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eterna http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-1.html

糖度高めなオリジナルBL小説(短篇~長篇)を扱っています。 ドイツ人広告代理店社長×イタリア人家具デザイナーが美味しいもの食べたり困難を乗り越えたりいちゃついたりする日々の物語。 #溺愛攻め #トラウマ持ち受け

受け溺愛主義かつ強火担の攻めが何が何でもハピエンにします。

あざさ
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2011/01/01

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  • デダロスの迷宮

    思い返してみれば、違和感はいくつもあった。3ヵ月前からスケジュールに組み込まれていた“会談”は「最優先事項」として位置付けられていながら、その詳細は一向に不明のままで。どこで、誰に会うのか。何を目的としているものなのか。一向に知らされる気配がなく、痺れを切らしてフルアに詰め寄ったのは1ヵ月前のこと。COO専任秘書である彼は単純にスケジュールを組むことだけが仕事ではない。たとえば会談ならば、その目的や議題...

  • アポロンの轍 12

    魅力溢れる海岸都市アルゲロで過ごした2日間は短くも濃厚なものだった。サルデーニャ島でも特にスペイン文化の影響が強く残る町で、料理にもその特色が表れていた。地元のワインで煮込んだ豚肉料理の「アリスタ・アル・ヴェルメンティーノ」は肉の旨味とワインの香りが絶妙に調和した一皿で、サルデーニャ特有の小粒パスタ「フレゴラ」を使った料理も絶品だった。伝統的なスイーツも多く、揚げたパスタ生地にチーズを詰めてはちみ...

  • アポロンの轍 11

    古代ヌラーゲ文明の遺跡、透明度が抜群の海と真っ白な砂浜、サルデーニャ島最大の湖、豊かな海産物…小さいながらも魅力の尽きない町、カーブラス。別れを告げるにはあまりにも惜しい美しい景観だが、しかし別れを告げなければいけないときが来て。早朝の柔らかな光が大地を金色に染め始めた頃、「行こうか」というハインリヒに促されてアルフレードは車に乗り込んだ。猟師たちはすでに海に出ているようで、遠くに漁船の影が見える...

  • アポロンの轍 10

    潮風が頬を擽る。砂浜を素足で歩いていたアルフレードは探していたものを見つけ、それを拾い上げて満足そうに口端に笑みを乗せた。親指と人差し指の間に挟み、それを空に翳す。“シーガラス”と呼ばれるその小さなガラス片。それは、ジュースやワインの瓶や漁具などのガラス製品が海に投棄されたり何らかの理由で波に攫われたことで割れ、その破片が長い時間をかけて自然の中で摩耗や風化することで出来る。海底の石や砂にもまれるこ...

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