chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
eterna http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-1.html

糖度高めなオリジナルBL小説(短篇~長篇)を扱っています。 ドイツ人広告代理店社長×イタリア人家具デザイナーが美味しいもの食べたり困難を乗り越えたりいちゃついたりする日々の物語。 #溺愛攻め #トラウマ持ち受け

受け溺愛主義かつ強火担の攻めが何が何でもハピエンにします。

あざさ
フォロー
住所
愛知県
出身
愛知県
ブログ村参加

2011/01/01

arrow_drop_down
  • そうして、ヴァルハラに至る 13

    パステルカラーの壁紙に合わせた、淡い桃色のやや小振りな長椅子。「猫脚」とも呼ばれる柔らかなS字の曲線を持つカブリオールレッグや背面に施されたアカンサスの葉と貝のモチーフの彫刻は緻密なもので。脇に置かれた丸テーブルも貝と象嵌で装飾されており、チェストには寄木細工が施されている。装飾そのものは実に繊細で優美なものだが、全体的にコンパクトにまとめられ、派手さはない。それは、18世紀のルイ14世時代末からルイ1...

  • そうして、ヴァルハラに至る 12

    一見するとブラックに見えるが、陽の下では限りなくミッドナイトブルーに近い拝絹地でつくられたピークドラペルのジャケットと側章が1本入ったスラックス。そこに合わせるのは、白無地のウイングカラーのプリーツシャツと黒色のボウタイとオペラパンプス。ジャケットの中には、U型のウエストコート。袖口のカフスは艶やかなオニキスで、胸元には上質なシルクのチーフ。それは、最も格式の高い礼装である“ホワイトタイ”を簡略化した...

  • そうして、ヴァルハラに至る 11

    バイエルン州北部フランケン地方にある小さな都市、バイロイト。街の歴史は古く、1194年に記された文書の中にその名前が初めて言及されている。はじめは「村」と呼ばれていたが、1231年の文献では「都市」と記され、1260年にはかのドイツ騎士団の血を繋ぐプロイセン王国を創国したホーエンツォレルン家一門のニュルンベルク城伯がこの土地を治めた。その後、神聖ローマ帝国の皇帝カール4世により貨幣鋳造権を与えられたことでバイ...

  • そうして、ヴァルハラに至る

    身体を開かれる、という感覚。本来受け入れるための器官ではない場所を他者に開け渡すことに躊躇がないと言えば嘘になる。自分ですら触れたことのない身体の奥を暴かれるのだ。半ば強制的に与えられる快感は恐怖にも近い。しかし、身も心も委ねることで得られる歓びを一度知ってしまえば。本能的な恐怖など容易く服従させられる、とアルフレードは両腕をハインリヒに伸ばした。「ハイン」自分だけが呼ぶことを許されている愛称を紡...

  • そうして、ヴァルハラに至る8

    たっぷりと時間をかけてタオルドライした金糸の髪は上等な蜂蜜を思わせるほど艶やかで。甘いそれを左右にふわふわと揺らしながら軽やかなメロディーを口ずさむアルフレードの後ろ姿が微笑ましく、ハインリヒは口端を緩めたまま氷が浮かぶグラスを差し出した。「お疲れ、アル」「ありがとう。ハインもお疲れ様」隣に腰掛ければ、ソファに預けていた身体を自然に委ねてきたアルフレードの甘える仕草にハインリヒの頬は緩むばかりで。...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、あざささんをフォローしませんか?

ハンドル名
あざささん
ブログタイトル
eterna
フォロー
eterna

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用