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kitasendo
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2009/10/24

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  • 聖の原理と聖人

    その時、その場、その相手を見て道を説く彼らは、道そのものと化した人、歴史の「あや」そのものとなった人と言えるだろう。聖の原理は、聖人と呼ぶにふさわしい実在の「人間」に変わったのだが、語られている彼らの言葉を読みとるためには、今度は逆にこちらの側が、自身の歴史性、人生の一回性を、鋭く意識しているのでなければならない。『新・考えるヒント』池田晶子) 歴史上の聖人と言へば、まづイエス・キリ...

  • みんな無実の罪でこゝにゐるのさ

    芸術的な感性において畏敬する我が息子がこれまでに観た映画のベスト第3位に挙げてゐた「ショーシャンクの空に」を、はじめて観た。映画自体は30年も前に初公開された古いものです。その年のアカデミー賞には作品賞を含む7部門でノミネートされながら無冠に終はつたものゝ、今なほ名作の評価は高い。 息子はこの映画のどこを高評価したのか、それは知らないが、私なりに印象深かつた点を書いてみます。 主人公は元銀行員のアンデ...

  • 肉心の癖

    肉心の動向に注意してゐると、癖があることに気がつきます。一口に肉心と言つても、人それぞれで性格が違ふでせうから、その癖も一様ではないでせう。飽くまでも私の肉心の癖として考へてみます。 誰かのことを思ひ浮かべるとします。すると途端に、肉心はその人と私とを比較し始める。 「あの人は私より優れてゐるだらうか?」 「私のかういふところは、あの人にはないだらう」 そんなふうに、相手と自分との優位を見定めよう...

  • http://kitasendo.blog12.fc2.com/blog-entry-3527.html

    我々はもつと自分の肉心と親身になつて対話する必要がある。肉心との親身な対話がないと、私は本当の自分を深く、よく知ることができない。最近、さういふ思ひを強くしてゐます。 本当の自分とは、一体どんな自分なのか。それは今の段階では私にもよく分からない。そしておそらく、大多数の人々も本当の自分を知らない。知らないまゝで死んでいく人が大半ではないかといふ気もします。 ハワイ発祥の問題解決手法、ホ・オポノポノ...

  • 評価のない人生

    自分自身についての評価が一切なくなつたら、私はどうなるだらう。評価とは何らかの価値判断だと考へるなら、自分の価値感覚がゼロになつてしまふか。価値ゼロの私は存在することすらできなくなるだらうか。 生きる上で評価はあつて当然のものだと、疑ひもしないで生きてきました。 物心がついた途端、「あなたはいゝ子ね」と言はれたり、「かうしたらご褒美をあげる」と言はれたりする。学校にあがると、繰り返し試験が行はれ、...

  • 絶対は沈黙してゐる

    私は今いかに行為するべきか。人は問う。絶対は沈黙している。しかし人はそこに絶対が存在していることを知っている。なぜか。「善悪」という語を、所有しているからである。その意味を、知ってしまっているからである。 (『新・考えるヒント』池田晶子) 私はこの思索する池田に惹かれるが、池田は思索する小林秀雄に惹かれてゐる。本書はそのタイトルにも現れてゐる通り、小林が書いた『考えるヒン...

  • 期待しないこと

    今日は私たち夫婦の42回目の結婚記念日だつたのですが、見たところは二人で一緒に祝ふわけにはいかない。妻が先立つてから23年近くになります。 ところが2週間ほど前から、私はあることで妻の気持ちを確認したいことがあつたのです。さて、どうしたものか。特別にあの世に敏感でもない私ではあつても、何か確認できる方法はあるだらうかと、あれこれ模索してゐたところ、昨日になつて、ふと閃いたことがある。 結婚記念日に、昔...

  • 日本は僕の心の中にある

    彼(本居宣長)の言う「物知り人」とは、今日の言葉でいうとインテリです。僕もインテリというものが嫌いです。ジャーナリズムというものは、インテリの言葉しか載っていないんです。あんなところに日本の文化があると思ってはいけませんよ。左翼だとか、右翼だとか、保守だとか、革新だとか、日本を愛するのなら、どうしてあんなに徒党を組むのですか。日本を愛する会なんて、すぐこさえたがる。無意味です。何故かというと、日本...

  • 私はゐない

    ある朝目覚めると、 「私はゐない」 と思つた。 これはどういふことだらうと考へて、「私はゐない」といふより「私はゐないほうがいゝ」といふのが、より適切ではないかと思つた。 この「私」は「私そのもの」ではなく、 「エゴの私」です。しかしもう少し考へると、「エゴの私」をゐなくすることはできない。むしろ、ゐなくては困る。だから、「エゴの私はできるだけ弱く、控へ目なほうがいゝ」といふべきか、あるいは「エゴの...

  • 夫婦といふ合奏

    夫婦が一緒に帰宅します。途中で花屋に寄つたのでせう。かなりのボリュームの花を抱へてゐます。 夫人は2階に上がつて着替へをし、洗面所で指輪などを外し、手を洗ひます。ご主人は男だから着替へなども素早く済ませ、先に台所に入つて、買つてきた花束をほどき、花瓶に生け始めます。 降りてきた夫人が、夫の活けた花をリビングのテーブルに運びます。そして、いよいよ夕食作りの開始です。 かなりの豪邸です。夫婦でそれなり...

  • 丁寧に生活する

    阿部一二三、阿部詩兄妹と言へば、今や日本柔道界のスーパースターです。2021年の東京五輪では、五輪史上初の兄妹同時優勝を果たした。ただ、今年のパリ五輪でも夢の再現に挑んだものゝ、兄が優勝した一方、妹は惜しくも2回戦で敗退した。 その兄妹がテレビのあるトーク番組に出演し、「メンタル安定のために、どんなことを心がけてゐますか?」と問はれ、兄妹揃つて似たやうな回答をした。 それが、「丁寧に生活する」といふこ...

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まるくまーる(元教育部長の講義日記)
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