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2009/10/24

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  • 神の創造性までも似るとは

    人間がそれ自身の責任分担を完遂して初めて完成されるように創造されたのは、人間が神も干渉できない責任分担を完遂することによって、神の創造性までも似るようにし、… (『原理講論』創造原理第5節) この中の「神の創造性までも似る」といふ一節が、昔から分かるやうで分からないままできてゐます。神に似て人間が持てる「創造性」とは一体何だらうか。 神ご自身の創造性については...

  • 幸福は私たちを待つてゐません

    幸福は常に私たちを待っています。それでも私たちが幸福を探しだすことができない理由は、欲望が行く道を阻むからです。欲に眩(くら)んだ目は前を見ることができません。 たったいま地面に落ちかけた黄金のかけらを拾おうとして、その先にある大きな黄金の山を見ることができず、ポケットに入れることにあくせくし、ポケットが破れたことも分かりません。 (『平和を愛する世界人として』文鮮明) ...

  • 台風が直撃しませんやうに

    『Rei 出口はいつも入り口にある。』(さとうみつろう)に、かういふエピソードが出てきます。 北海道の小学生たちが修学旅行で北陸にやつて来た。そこへちやうど季節外れの台風が近づいてきたといふ天気予報。明日は兼六園やその他数ヵ所を観光する予定になつてゐるのに、台風なら中止になる。 小学生の1人がツアー・コンダクターのところにやつて来て、 「僕、てるてる坊主を作つた。これを外に吊るさうと思ふんだ」 と言ふの...

  • 「花鳥風月」には嘘がない

    養老孟司先生がある講演会の中で、虐めの体験を書いた本を紹介して、 「読んでみると、この中に書いてないことが一つあるのに気がついた」 と言つてゐます。 大体、「在ること」に気づくのは容易でも、「無いこと」に気づくのは難しいものです。先生が「無い」と気づいたのは何か。 「花鳥風月」 体験談の中に、これが一つも出てこないといふのです。どういふことか。 辛かつた、不幸だつたといふ体験のほぼすべてが、人間関係...

  • 殴り、殴られる人生

    ここ数日、井上尚弥の試合映像を観続けてゐる。井上については、最近初めて知つた。 井上は今年28歳のプロボクサー。とにかく強い。そしてそのボクシングは美しい。アマチュアからプロに転向し、6戦目で世界王座戦に挑戦し、見事に王座を獲得した。 圧倒的な実力と完璧とも言へるボクシングスタイルから「日本ボクシング史上の最高傑作」とも呼ばれる。「モンスター」との異名も持つが、それは彼のパワーをこそ表現してゐるものの...

  • 山は焼かないほうがいゝですよ

    先日、親しい知人の誘ひで昼食を食べながらいろいろ話をした。雑談に終はつたなと思ふ。知人はそんなことで満足したかどうか判らないが、私はその雑談が楽しかつた。 AI技術が進んできてはゐるものの、少なくとも今のところ、雑談はAIにはできない。人間だけが堪能できる、極めて高度な楽しみだと思ふ。 AIになぜ雑談ができないかといふと、雑談では先が読めない。私がかう言つたら、相手がどう返すか。予測がつかない。その予測...

  • お父さんは、僕のことが大好きだからな

    昨日は父の日だつたが、それに先立つ数日前、娘が会社の休みを取つて買ひ物に誘つてくれた。父の日のプレゼントをしてくれるといふのです。 地元には大きなモールもないから、車でわざわざ2時間以上かかる遠出と相成つた。その道々、娘がこんなことを話してくれる。 「この前、お兄ちやんと話したのよ」 息子は今、東京にゐる。コロナ禍で1年以上帰つて来れてゐない。ラインででも話したのだらう。 「お兄ちやんがね、『お父さ...

  • 我競ふ、ゆゑに我あり

    積み上げてきたと思つてゐたものが眼の前から突然消えたやうに思へたときに、彼女は初めて「自分自身」に出会つたのではないか。それまでは「努力」と「結果」が「自分自身」だと思つてゐたのに、さうではなかつた。 しばらく前に書いた記事「ただの池江璃花子」の中の一節です。 いよいよ東京五輪は開かれさうだなと考へてゐると、 「池江さんは白血病になるまで『我泳ぐ、ゆゑに我あ...

  • イケメン高校生

    おばあちやんは徐々にろれつが回りにくくなつてゐる。ある程度波があつて、喋つてゐる言葉がほとんど聞き取れないときもあれば、割りと流暢に話せるときもある。 今朝は口が滑らかな日で、食事を終へたあとしばらく昔の思ひ出話を聞いた。大抵は同じエピソードの繰り返しだが、今日は初耳の話があつたのです。 今日も話は学生時代の思ひ出から始まる。 おばあちやんの世代としては決して多数派ではない女学校に進んだ。家から5...

  • 娘を抱き続ける禅僧

    2人の禅僧の逸話があります。一方を僧A、他方を僧Bとしませう。 2人は豪雨のあと、ひどくぬかるんだ田舎道を歩いてゐた。ある村の近くまで来ると、1人の若い娘に出会つた。 娘は道を渡らうとするが、水たまりが深くてなかなか渡れないでゐる。そこで僧Aはすぐに娘をさつと抱き上げて、水たまりを渡してやつた。 そのあと、2人の僧は村を過ぎて黙々と歩き続けた。5時間ほどもたつた頃、夜の宿になる寺が見えてきた。そのとき、僧...

  • 自己認識を変へてみる

    私自身は催眠術といふものをかけてもらつたことはないが、催眠状態になると、例へば、かういふことが起こるらしい。 催眠術をかけておいて、その手に割り箸を押しつける。そのとき、 「はい、これからあなたの手に焼けた箸を押しつけますよ」 と告げるのです。 すると、催眠術にかかつてゐる人は 「ぎゃっ、熱い!」 と叫んで催眠術から目を覚ます。 目が覚めた後、 「あゝ、熱かつた。一体何を押しつけたの?」 と聞くので、 ...

  • 静寂は神の言葉

    「静寂は神の言葉で、他はすべてその下手な翻訳に過ぎない」という言葉がある。静寂とは、実は空間を表すもう一つの言葉だ。 (『ニュー・アース』エックハルト・トール) 良く晴れた日。見上げると、雲がいくつか浮かんで流れてゐる。その雲を存在せしめてゐるのは何だらうか。 ふつうには「空(そら)」と呼んでゐます。「空」とは何だらう。どれほどの広がりがあり、どれほどの奥行...

  • この世には「色」も「音」もない

    私が実際に生きてゐる世界はこの世なのかどうか。それについて最近考へることを記します。 夕焼け空は茜色。陽が傾くと、西の空が暗赤色に染まる。天候が怪しくなると、天からゴロゴロといふ不気味な音が響いてくる。ピカッと光ると、とたんにドカーンといふ大音声が天地を震はす。 この世には夕焼けの赤といふ「色」があるし、雷鳴といふ「音」がある。我々はふつうさう思つて生きてゐます。 しかし本当にこの世には「色」や「...

  • 「禁」よりも「断」

    酒豪で鳴らした創業社長が、40歳を境に酒を一滴も飲まなくなつた。酒を飲まなくなると、1日が2日の伸びたと語つてゐます。 社長は「禁酒」と「断酒」を意識的に区別する。「禁酒」は他の誰かから言はれて止めたといふニュアンスがあるのに対して、「断酒」は断固たる自分の意志が感じられる。だから社長は「断酒」なのです。「やめる」と決めて以来、一滴も飲んでゐないといふ。 「断酒」を決意したには、切つかけがある。周囲の...

  • 頭も良いけど、人も好い

    脳科学者・茂木健一郎さんのyoutubeサイトをよく訪ねてゐます。私にとつて茂木さんは結構好感度が高いのです。 どういふところに好感を持つてゐるか。そのポイントを2つほど挙げてみようと思ひます。 ① 「茂木はバカだと思はれてゐるほうが気が楽だ」と考へてゐる。 実際茂木さんが相当頭脳優秀なのは疑ひない。専門知識が深いばかりでなく、視野も広い。分析力も際立つてゐる。 それでも「茂木はバカだ」と批判されることが...

  • こんな僕でも、愛してくれるよね

    祝福の子女(二世、三世)は、ある意味で「新人類」と呼んでもいゝでせうか。見た目では旧人類と区別はできないが、目に見えない内面がかなり違ふ可能性があります。それらしく言へば、細胞のDNAに何らかの変化が起こつてゐるかも知れない。 教会では「原理」と「信仰」が強調される。だから新人類の教育においてもその2つが持ち込まれ、 「原理教育と信仰教育が重要だ」 と考へられてきた。 しかしこれには一長一短があつたなと...

  • 「今」は私の友人

    「私」という個性体はどこまでも復帰摂理歴史の所産である。したがって、「私」はこの歴史が要求する目的を成就しなければならない「私」なのである。 それゆえに「私」は歴史の目的の中に立たなければならないし、また、そのようになるためには、復帰摂理歴史が長い期間を通じて、縦的に要求してきた蕩減条件を、「私」自身を中心として、横的に立てなければならない。 (『原理講論』緒論) ...

  • お母さんだつたね、あのホタル…

    娘と買ひ物に出かけた帰り道、娘が運転しながら 「昨夜、ちょつとしたことがあつたのよ」 と話し始める。 大学時代、4年生になつて卒論も仕上がり、いよいよ最後の教官査定が始まるといふ頃になつて、突然姿を消した1人の友だちがゐる。就職先も内定してゐたのに、卒業もせずに行方知れずになつた。 すぐにLINEをしたが、いつまで経つても既読にもならない。以来2年余り、ときどき思ひ出しては「どうしてゐるかなあ」と心配して...

  • 「気まま」な9匹の猫

    千葉の森の中に猫9匹が暮らすバラガーデンのカフェがあるらしい。NHKの「もふもふモフモフ」を見てゐて知りました。 初老の夫婦が老後の楽しみにと思つて作り始めたガーデンが、広くて奇麗になつていくと、「ここは何だらう?」と思つて迷ひ込む人がポツポツと現れるやうになつた。それだつたらと夫婦が相談して、そのガーデンを開放し、訪ねて来る人がゆつくり過ごせるやうにカフェを開いた。 9匹の猫はみんな元は迷ひ猫。ガリ...

  • 「大坂なおみ現象」はどこで起きてゐるか

    「大坂なおみ現象」がかなりの広がりを見せてゐます。 5月末からフランスで開かれてゐた「全仏オープン」に出場した大坂なおみ選手は1回戦を快勝した。ところがその後の記者会見を拒否。続いて、2回戦以後を棄権するとSNSで表明した。 これに対して大会の主催者側は、規約に反する行為だとして1万5千ドルの罰金を科した。その上で、「今後ともかういふ違反を続けるなら、大会追放やより多額の罰金、将来の四大大会への出場停止処...

  • 宗教指導者みたい

    2週間ほど前ですが、国際政治学者の三浦瑠璃さんが尾身会長を評して 「まるで宗教指導者みたい。科学者らしくない」 と発言したことがある。 尾身会長とは、言ふまでもなく、目下国家的に重要な役割を担ふ「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会長。同氏は医科大学院を出た医学者であり、世界保健機関の感染症対策部長を務めた前歴もある。 今回会長に任じられたのも、その専門性や経歴を買はれてのことでせう。ところが今...

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