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ウクライナ研究者・藤森信吉氏によると、ドンバス地域は、1721年に探鉱者カーブスチンが石炭を発見して以来、石炭産業や鉄鉱関連産業の開発が進められ、帝政ロシアやソ連の工業を牽引する地域として発展してきたといいます。だから、この地域の労働者が、ロシアの革命運動をリードすることになったのだと思います。首都キエフを中心に展開された「オレンジ革命」や「ユーロマイダン革命」に対するドンバス住民の反感が強いのは、そうした歴史をふり返れば、当然の流れであることがわかると思います。ドンバス住民は、一貫してロシア語の公用語化、関税同盟(ロシア・ベラルーシ・カザフスタン)への参加、NATO加盟反対といった政策を求めてきたということです。それは現在も変わらず、親米的なゼレンスキー大統領が主張していることは受け入れないということで...侵略か自衛か、ドンバスやハマスの戦い
「ウクライナを知るための65章」服部倫卓・原田義也(明石書店)から抜粋した下記の文章を読めば、いわゆる「ユーロマイダン革命」が、ウライナ市民の抗議で、ヤヌコビッチ独裁政権が民主的な親米政権に変ったというようなバラ色の「革命」などではなかったことがわかると思います。例えば、反政権デモの中心地だったマイダンの広場を、他国の要人が訪れていたことに関して、“広場には12月前半、ウェスターウェレ独外相、アシュトンEU外交安全保障上級代表、ヌーランド米国務次官補が相次ぎ訪れた。反政権デモの現場を他国の外相が訪れるのは異例だ。反露的色彩が強いデモへの欧米の露骨な肩入れは、プーチンを強く刺激した。”と書かれています。アメリカのジョン•マケイン上院議委員が、当時マイダン広場で、暴動を煽る演説をしたことも広く伝えられており、...暴力的「ユーロマイダン革命」とイスラエル・パレスチナ戦争