愛しの「木」まで一人旅

愛しの「木」まで一人旅

私の入院していた3階にある病室には大きな窓があり、見下ろすと病院の駐車場を一望する事ができた。 その駐車場の奥に大きな木が一本植わっていて、私は窓から毎日その木を見つめていた。 晴れの日も雨の日も風の日も、顔色を変える事なく、その木は元気に