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1980s 洋楽★創作物語 https://1980s-y-s-m.hatenablog.com/

1980年代ロンドンが舞台のバンドデビュー物語。あの頃の曲が登場します!イラスト描くの20数年振りで、物語も絵柄も一昔前・・・( ˘ω˘ )

ブログに登場予定の曲はコチラ↓ YouTubeリスト〔随時更新中〕 https://1980s-y-s-m.hatenablog.com/entry/2022/01/15/YouTube_list

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2023/06/08

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  • No.6-029 Blue Dreaming

    「ずっと、そう考えていて……だけど夢を諦めてしまうようで、なかなか君に言い出せなかった」 照れながらはにかむアシュリーにケイトは何度も頷きながら、彼の頬を両手で優しく包んだ。 「やっぱり私の好きな青は、この瞳とブライトンの海ね」 そう囁き、彼の唇に優しくキスをしたケイトは、もう無理に明るく振る舞う必要もなさそうだ。 二人が抱き合う姿を背に静かにドアを開けると、レイチェルの瞳から涙がこぼれた。僕は彼女の肩を支えて、そっと声をかけた。 「3度目のチャンスを待つ?」 レイチェルは肩を竦め、お互い小さく微笑みながら部屋を後にした。 ◆ ◆ ◆ アシュリーがレイチェルを送りに行っている間、僕とケイトは彼…

  • No.6-028 Blue Dreaming

    feat.The Outfield 「そもそも、ケイトが家を出た原因はお前だろ⁉︎」 確かに、愛する女性ひとに先を越されるのは男として辛いことだと理解できる。でもケイトにだって、辛く苦しいことがあるはずなんだ。 それなのに彼女は決して泣き言を言わない。だからこそ、自分の夢に近づくことができるんだ。 「もういいの、やめて!」 ケイトに腕を押さえられるも、言わずにはいられなかった。 「君は……いつも笑顔で明るく前向きで、逞しささえ感じる。でもそれは、弱さを隠すためのカモフラージュなんだ」 ケイトは母親を知らず、父親にも滅多に会うことなく育った。高齢の祖父母に心配をかけまいと明るく振る舞ってきたのだ…

  • No.6-027 Blue Dreaming

    「幸せって、好きな人と一緒にいることじゃないの? 家を出た私には、もう『あなただけ』なのに、何度電話しても連絡くれなかったのは……レイチェルを愛してたからじゃないの?」レイチェルが、たまらず声を上げた。「私のせいなの! あなたからの留守録を消して、アシュリーには一切伝えなかった。あなたからアシュリーを奪おうとしたのよ!」

  • No.6-026 Blue Dreaming

    feat. Cutting Crew 「でも、こんな口うるさい女、嫌われて当然よ!? レイチェルは私とは正反対ね、必死にアシュリーを庇って……きっと何もかも包み込む、聖母のよう人なんだわ。私はダメ、突き放してばかりでバチが当たっちゃった」 ケイトはゆっくりと視線を僕に移し、話を続けた。 「私、ジェムを好きな気持ちは嘘じゃないの。一目見て素敵だと思ったし、あなたと過ごす甘い時間は、女性として至福のひとときだった。だから、アシュリーがレイチェルを選んだように、私も次へ進もうって、そう決心したんだけど……」 涙と雨で顔をグズグズにしてもケイトは凛とした表情を崩さなかった。 「でも、もうこれ以上、気づ…

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