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類たぐい
「どうも、私、なんの類でもない、『たぐいた・ぐい』でございます」「へえ。本当になんの類でもないの?」僕は何か、ぐいの類を見つけようとした。だが、見つからなかった。ぐいは、本当になんの類でもなかったのだ。「どうも、私、なんの類でもない、『たぐいた・ぶい』でございます」「ううん、君は、『たぐいた・ぐい』の類だ」...
2024/05/30 22:12
種バナナ
ある日スーパーに行き、バナナを買うと、種が入っていた。バナナの種など初めて見たものだから、小瓶に入れて、飾ることにした。翌日___目を開けると、何か異変を感じた。「んんん・・・?」起き上がって面食らった。部屋中がバナナの木で埋め尽くされていたのだ。まるで熱帯雨林だ。まあでも、バナナの実がたくさんついていることだしちょっと剪定をしてやれば立派な観葉植物になるだろう。そう思ったのだが、うちのとれたてバ...
2024/05/29 21:12
ミボボン島
...
2024/05/28 22:38
三兄弟
あなななしいにににしうぬぬぬしの三兄弟は、とっても仲良しだった。何をするのにも一緒だった。あの日までは。あなななしが、いにににしに変わりいにににしが、うぬぬぬしに変わりうぬぬぬしが、あなななしに変わってしまった日までは。でも、もともと仲の良かった三人だ、結局は入れ替わった三人でも仲良くやっていけた。めでたしめでた・・おっと、かはははしが加わった。まあ結局、四人でも仲良くやっていけたのである。めでた...
2024/05/27 05:34
三角形以下の作成
六角形がある。五角形がある。四角形もある。三角形もある。二角形はない。一角形もない。だから、作ろうと思う。...
2024/05/26 20:53
過去との対話
3000年。過去の人と電話ができるようになった時代だ。「私今日は、2024年の人と喋ってくるね」ピンポコピンは、昔の人と話をするのが大好きだった。「・・・もしもし?」「あ、もしもし」「私、ピンポコピン。あなたは?」「あ、僕は、宗太郎」「へえ、変な名前」「そっちこそ」少し打ち解けたところでピンポコピンは聞いた。「ねえ、今何してるの」「ん、アイスクリームを食べているんだけど 最近だんだん暑くなってきて、すぐ溶...
2024/05/26 01:03
デジャ部
どうも、デジャ部です。デジャ部では、デジャブがなぜ起こるのかを研究しています。初めてのことのはずなのに、なんだか一度体験したかのような感覚に襲われる。それはなぜか。理由は簡単です。遠い遠い宇宙のどこかで、私たちの日常を見ている人たちがいるのです。そして、気に入った場面があると、繰り返し巻き戻すのです。そのため、デジャブが起こるというわけなのです。あ、あ、デジャブだ。宇宙のどこかの誰かさんは、きっと...
2024/05/24 22:00
おおきなちび
くきみんぱは、地球を丸呑みにしてしまおうと考えていた。でも、くきみんぱは冥王星をも飲み込めないような小さな体なのだ。「お前は一日にくじら一億万匹しか食べられないのかよ」「俺なんか、一日に火星一つは食べられるぞ」いじめっ子からはそういびられ、くきみんぱはしゅんとなる。だから、すこうしずつ、訓練を積み重ねてきたのだ。そして今日、くきみんぱは地球をいよいよ飲み込もうとしている。...
2024/05/24 00:28
波動
2024/05/22 19:48
人間の種
人間の種。そう書かれた商品が出回るようになってから、もう3年ほど経つだろうか。その種を植えると、目が生えてくる。次に歯ができて、そして鼻が咲く!鼻が枯れると、実ができる。その実はグングン大きくなり、ついには人間になるのだ。この人間には、肥料と水を与えるらしい。これは面白いと、人間の種ブームが世間に巻き起こった。今や、自己紹介などの時に、わざわざ「私は種からできた方の人間です」「僕も種からの人間です...
2024/05/21 21:50
卵ループ
卵を割ると、小さな家が出てきた。小さい家の扉を開け、冷蔵庫の扉を開け、中にある卵を割ると・・・また、さっきとは違う小さな家が。家の扉を開ける。やれやれ、また冷蔵庫を探さなくちゃ。...
2024/05/20 23:30
カメムション
「カメムシさんって、とってもかっこいいね!」「しかも、飛ぶのも早いんでしょ?すごいや」...
2024/05/19 22:26
氷は浮いているけれど
空には氷が浮いていた。でも、道ゆく人はそれにちっとも気付かずに、氷をすり抜けていく。氷が見えるのは僕だけだろうか。道ゆく人が氷をすり抜けるたびに、氷のまくが人を包んでいく。あ、あの人など、もう氷になりかけている。でも、僕にはわかる。人間は、本当はあたたかい。ほら、あの人の氷が溶けた。あの人のも。...
2024/05/18 22:15
靴下
サンタクロースが、皆が寝静まった夜の街にシャンシャンシャンと降りてきた。「この子には、これ」サンタクロースは早速ぶら下がった靴下にプレゼントを放り込んでいく。「この子には、これ」「この子には、これ」「この子には・・・・ううむ」今にも倒れそうな、ぼろぼろの家の靴下には、穴が空いていた。「これでは、プレゼントがこぼれ出てしまうのう・・」サンタクロースは靴下を新しいものに取り替えてあげた。その真新しい靴...
2024/05/17 05:52
きりん語
眠っていると、枕元にきりんが来た。でも、うちはとても天井が低い。首がつっかえないだろうか。そんな心配はいらなかった。そのきりんは、首が短かったのだ。体もなんだかまるっとしていてまるで上から押しつぶされたような形をしていた。それでもきりんだと分かったのだから、自分を褒めるしかない。それはさておき、このままここにいられたら、安眠妨害もいいところだ。「あの、何か御用でしょうか?」僕は恐る恐る聞いてみた。...
2024/05/16 08:15
山田きのこ
皆で登山に行ったら、道中にとても大きいキノコがあった。あまりにも大きいので、びっくりしていると、その横に小さな立て札があった。『山田きのこ』このきのこは、山田きのこというのだろうか。よく見ると、その立て札の『山田きのこ』の後に、何やら小さい文字で文章が書かれている。『むかしむかし、このきのこは世界で一番小さいきのこだったのです。 でも、小さいと踏みつけられたり食べられたり、色々と大変だったので...
2024/05/15 07:57
災難とかげ
2024/05/14 22:51
現実は丸い
あるところに、五角形の星がいた。五角形の星には悩みがあった。周りを見ると、全部の星が、丸い形をしているのだ。五角形の星は不安になった。どうしよう、5個もトゲがあるのは僕だけだ。でも、五角形の星は、絵本を読んで、安心した。なあんだ、星はみんな、五角形じゃないか。僕は普通なんだ。でも、それから何人も何人も、いろんな者たちがやってきて「うわあ、これが、五角形の星か」「本当にあるんだねえ」「あるわけないで...
2024/05/13 07:37
やじうま、野次馬
野次馬は、やじうまを取り囲んでいた。ねえ、あれ、馬だよね。なんか汚えの。どこどこ。見せて見せて。やじうま・とこりんぷすは野次馬たちに囲まれて、まんざら嫌でもなさそうだった。やじうま、野次馬、やじうま、野次馬。野次馬は、やじうまを敵だと思った。やじうまは、野次馬を仲間だと思った。やじうま、野次馬、やじうま、野次馬。だって、仲間じゃないか。やじうまはそう言うようにヒヒーンと嘶いた。そこにいるのは、ただ...
2024/05/12 20:08
不自然な自然
2024/05/11 22:47
水通り
5時37分41秒に水道の蛇口を開くと、チミチミムがぞろぞろ出てくる。5時37分42秒に水道の蛇口を開くと、ムミチミチが数人出てくる。それに噛まれると、自分もチミチミムになってしまうらしい。...
2024/05/11 00:18
長長PR
世の中には、世界一長いミミズがいる。そいつの全長は、地球の周りほどだという。でもまあそれだけ長ければ、何度も千切れたことだろう。でもそのおかげで、よく見る短いミミズができた。短いミミズは、みんな世界一長いミミズの一部なのだ。おっと、世界一長いゾウの話をしていなかった。鼻はそのままで、耳も、目も、そのまま。でも、胴体だけが・・・・・長長動物園には、とにかく長い動物がたくさんいる。世界一長いゾウや、ミ...
2024/05/09 06:08
無人島
やはり友人の言は当てにならない。無人島なんか行くから、こんなことになるんだ。「おい、おめら、我をじょここ、じょここじゃ」無人島には、くさび色をした毛布を首から下げているカエル人がいた。何か必死の目で訴えかけてくるが、僕はじょここの意味を追求する気にもならなかった。「おい、早く行こうぜ」僕が言うと、友人は「おい、おめ、我はじょここぱー」そう言って何やら嬉しそうである。やられたか、と僕は思った。ちらり...
2024/05/08 07:08
ありだって
大きい岩を持てるのは、人間しかいない。だからと言って、アリを見下すんじゃない。地面の細かい砂、それを一粒だけ持てるのは、アリしかいないのだ。...
2024/05/07 07:19
かえるの天敵
かえるがこの植物、すなわちオピキ草に飛び乗るとかえるの小さな体はズブズブと吸収されてしまう。そして、完全に吸収された時、葉が一枚増えるのである。そうしてたくさんのカエルを飲み込んだオピキ草が枯れると一斉にかえるの大群が溢れ出してくる。あ、やめなさい、そこは・・・ああ、遅かったか。かえるさん、またオピキ草が枯れるまで、しばしさようなら。...
2024/05/06 21:42
ボタン猫
服のボタンが取れた。代わりに、うちの猫を丸めてくっつけておこう。おかげで仕事中も、うちの可愛い猫の寝息を聞いていられる。と、また服のボタンが取れた。しょうがない、うちの猫を丸めてくっつけておこう。おかげで仕事中も、うちの2匹の可愛い寝息を聞いていられる。と、また服のボタンが取れた。しょうがないしょうがない、うちの猫を・・またボタンが取れた。あ、また。また。ぶち、ぶちぶち。僕はうちの猫たちを、みんな...
2024/05/05 23:25
再会
2024/05/04 23:24
ふたりでひとつ
鉛筆、突然むくりと起き上がり、線を描き始めた。すると、消しゴム、むくりと起き上がり、線を描き始めた。しゃーしゃーしゃー、ゴシゴシゴシ。二人は書いて消して書いて消して、まるで追いかけっこのよう。何年も何年も、二人は追いかけっこをしてる。そんなある日、ついに消しゴムが消えた。ケースだけになった消しゴムは、鉛筆が書いた線、消すことはなかった。しゃーしゃーしゃー。しゃーしゃーしゃー。鉛筆、消しゴムが帰って...
2024/05/03 08:45
コンマ虫
僕たちはコンマ虫。昔、この水槽には、僕らの仲間が、溢れ出すくらいにたくさんいたんだ。でも、世界中でコンマが使われるごとに、一匹ずつ減っていくんだ。,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ほら、そうやって無駄にコンマを使うと!みんながどんどん黒ずんでいく。誰かにコンマを使われると、黒くなって、消えるんだ。・・残ったのは僕を入れて二人だけか。...
2024/05/02 06:48
にんじんじゃないよ
にんじんを切ろうとしていると、うちの子に声をかけられた。「ねえママ、それ、にんじんじゃないよ」「ええっ」何をいうのだろうか。これはどこからどう見てもにんじんだ。「これはにんじん。いつものにんじんじゃない」「ううん、これ、デカガメの巣。中には卵がたくさんだよ」何かのアニメだろうか。「あのねぇ、これは、に、ん、じ、ん、なーのっ」さあ、にんじんを切ろう。「ザクッ」...
2024/05/01 06:24
2024年5月 (1件〜100件)
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