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北朝鮮の合成写真をどのような視点で確認すれば、合成かそうでないか判別できますか?
被写体や背景の影が一致していない場合、合成の可能性があります。 例えば、人物と建物の影の方向が異なるなど。 **照明の違い**: > 被写体間で光源の方向や強さが不一致の場合、合成である可能性が高い。 **境界線の不自然さ**: > 特定のオブジェクトの周囲がぼやけている、または異常にシャープである場合。 切り抜きの痕跡や異常な境界線が確認されることがあります。 **色調や画質の不一致**: …
太陽電球が発明されました。太陽をえぐりとって、一つの電球を作るのです。それは、いつまでも使えて、普通の電球の何倍も明るいのです。ぜひ、それを世界中の皆さんに一つずつお配りしたいと考えております。ただ、そうなると、太陽はちょうどなくなってしまうのですが。...
「あれは月のじゅうすだね」「月のジュース?」「ううん、月のじゅうす」「何それ」「四角形なんだけど、三角形で、ざらざらしていて滑らかなんだよ」「それが月のジュース?」「ううん、月のじゅうす」...
蠅は、自分の中から一つずつ何かが失われていくような気がした。初めに、楽しいという概念が自分から抜け落ちた。野原を飛び回ったり、素敵な雄蠅を見つけても何も感じなかった。次に、美味しいと言う概念がなくなった。大好物のはずの、地面に落ちたパンも、機械的に咀嚼するだけとなった。そして、飛びたいと思わなくなった。その概念も同じように抜け落ちてしまったのか、それとも。生きたいと思わなくなった。体が動かなくなっ...
どこまでも続く草原、その真ん中に、卵がひとつたたずんでいた。「これは、一年ごとに殻が一枚ずつ割れるのですよ」「殻は一枚ではないのですか?」「ええ、何枚、何十枚、何千枚、もっとたくさんだったでしょうね」「だった、と言うのは?」「はい、大昔、そのまた昔、ここには地球と同じくらいの大きさの卵があったのでした。それが一年ごとにどんどん小さくなっていき、今はこのくらいなのです」サッカーボールほどの大きさの卵...
ぽんぽーん、ぽん、ぽぽぽぽん、ぽんぽぽぽぽ、ぽぽーん、ぽん、ぽぽぽぽん、ぽんぽんぽんぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽん、ぽぽん、ぽんぽんぽん、ぽぽーんぽぽーーん、ぽんぽん、ぽん、ぽぽっ、ぽん ぽ ぽぽんぽんぽん、ぽぽっ、ぽん、ぽん、ぽぽーーんぽぽーぽぽぽぽっぽんぽぽぽぽぽぽぽ、ぽぽーん、ぽぽーんぽぽーぽ、ぽぽぽぽぽぽ、ぽ、ぽ、ぽ、ぽ、ぽ、ぽぽーぽーぽぽぽぽ、ぽ、ぽ、ぽっ、ぽ、ぽ、...
何か声がする。私は部屋の中を見回る。リビングへ行く。声は小さくなる。キッチンへ行く。声が大きくなる。「・・・も・・・・です」「・・・うも、・・・・人間です」「どうも、私、電気人間です」その声は、コンセントから漏れ出ているようだった。「どうも、私、電気人間です。どうも、私、電気人間です。どうも、私・・」「うるさい!わかったわよ」電気人間の声が、一瞬の間止まった。そして、「どうも、私、電気人間です。ど...
「何でこの子はにんじんが食べられないのよ!」うさぎの母は憤慨していた。そのうさぎは、生まれた時から、にんじんアレルギーなのだ。うさぎは、肌で「これは危険なもの」と察知していた。だから、これまで一切、口をつけてこなかった。だが___「うさぎなのに、にんじんが食べられないなんて!」「そうだぞ、にんじんは、お前がうさぎとして生まれた限り、必ず食べんといかんのだ」母と父に、そう毎日言われ、うさぎはもう、ま...
ある広い原っぱで、太陽がもう少しで消えてしまう時原っぱは真っ赤になる。原っぱの真ん中に一本佇む木は、真っ青になる。その木はとてもとても綺麗だから、じっと見つめてしまう。たちまち真っ青な木に吸い寄せられて、原っぱの真ん中へ歩いていく。そうすると、もう木に触れたくなって、自分の手先が真っ青になっているのにも気づかず。ぺたりと触れる。体の中が、真っ青に染まっていく。染まって染まって、木に吸収される。ゆっ...
アルキョプ粒子というものが集まると、巨大なアルキョプが出来上がるのだ。人間の耳の中から、海の底から、木のほらから、卵の中から。集まれば集まるほど、大きな大きなアルキョプが出来上がる。アルキョプが出来上がったら、それを細かく刻んで、ご飯にかけて食べよう。よだれを垂らす僕の耳の中からも、アルキョプ粒子はどんどん放出されている。...
その喫茶店では、店に入る前に、入り口で「えりえりくとくとあせあせでりんぱ」と言わなければならないのだ。その列車では、決して、しばしば走行中に開いているドアの向こうを覗いてはならないのだ。その森では、切り株の中のこりすをいじめてはならないのだ。何があっても、絶対に。その海の中に、もしぽっかり穴が空いていたとしても飛び込んではならないのだ。朝一番に、水を吸収するのはガジュマルの木でなければならないのだ...
空のずっとずっと上は、地面のずっとずっと奥なんだよ。じゃあ、空のずっとずっとずっと上は、なんなの?地面のずっとずっとずっと奥なんだよ。本当かな、そうなのかな。試そう。父の片腕が急に太くなって、家ほどある大きな石を持ち上げたかと思ったら終わりの見えない空へ、力強く放り投げた。「ドスン」本当に地面のずっとずっと奥から聞こえてきた、その音が私の耳に届く前に地球はアボカドみたいにパックリ割れてしまった。本...
キジの鳴き声が運悪く耳に突き刺さると、耳はスパッと真っ二つになってしまう。「ケーン、ケーン」そんな声を聞いたら、これは「ケン」ではなく、「キン」だ、と思い込むのだ。そうすると、運が良ければ「金」がどさどさと落ちてくるだろう。思い込み方が足りないと、「菌」が降ってきてベトベトになることもあることはあるが。思い込むのが苦手なものは「ケケーン、ケケーン」と叫び返せば良い。そうすれば、声が打ち消しあって、...
平凡な、売れない小説家がいた。その小説家、書いている話はとても面白いのだ。だが、なぜ売れないかというと・・「江頭先生、これ、またかぶってますよ」何を書いても、他人が書いた話とかぶってしまうのだ。本人は、何も他の人を真似しようと思ったわけじゃないのだ。でも、悲しいことにその小説家の書く文章は全てお蔵入りになるわけである。「どうしたもんかね」小説家こと江頭は、頭を抱えていた。頭の中には、次から次へとア...
物事は、ちゃんと内面を見てみないとわからないことがたくさんあるのです。例えば、メロンだと思ったら、中はキノコだったり人間だと思ったら、中身は宇宙人だったりするのです。メロンキノコをメロンと決めつけて、フルーツポンチに盛ってしまったりするともう取り返しのつかないことになります。そして、人間宇宙人を人間と決めつけて、仲良くなったりすると捕まってどこか遠いところに連れて行かれたりするのです。自分を自分だ...
ぽつ、ぽつ、しゃああ、ざあああ。雨の中で耳を澄ますと、音が聞こえてきます。雨の音と、それから___しゅわっ、しゅ、しゅう、しゅわっ。そんな音も聞こえてくるのです。これは、紫陽花が雨に溶ける音。紫陽花の花びらに雨粒がひとつ落ちると、紫陽花は雨に溶けて、消えてしまうのです。紫陽花が溶け込んだ雨粒は、大地に染み込み、地球にじんわり染みわたっていくのです。もうすぐ、梅雨も終わって、紫陽花も見かけなくなるこ...
「そらさって、なあに?」幼い私は、「そらさ」と呟き続ける祖母に、質問を投げかけていた。「そらさはね、お空のすなだよ。何かどうしようもない苦しみや悲しみに襲われた時そらさを一粒、舌の上に乗せるんだ。するとたちまち、心は、晴天になるんだよ」その時はあまり理解できていなかった祖母の言葉。いや、今だって正直信じられない。スコップで空をすくったら、空色のすながたくさん落ちてきたことなんて。ああ、これが、そら...
きりんは、雲でできているのです。遠い昔、動物がほとんど絶滅して、もう地球に何も残っていないような時、雲が、集まったのです。世界中の雲が、雲が、雲が。集まってできたのがきりんなのです。きりんは、それからどんどん子孫を増やし、地球にはたくさんの生物が帰ってきました。私たち人間も、きりんの子孫、つまり雲からできているのです。人間の涙は、雨なのです。...
木の年輪は、多ければ多いほど老木、今までそう思ってきた。でも、実は違った。木は、生まれた時は年輪が千本あって、それから、一年ごとに一本減っていくのだ。年輪が数本しかないような木が、実はものすごい老木なのだ。でも、千年以上生きてしまった木はどうなるだろうか。そんなことは、誰も知らない。...
落花生を掘り出すと、くびれた形のものが出てきます。なぜ、くびれてなくてはならないのかというとそれは二人部屋だからです。ピーナツだって、二人部屋は嫌でしょう。でも、一人一人に部屋を与えるほど、落花生は裕福ではないのです。ただ、たまに、裕福な落花生がいます。その子供が入っている殻は、くびれていない、つまり、一人一人に、部屋があるのです。ただ、今は少子化で、ピーナツたちの数も減っているのでたとえ裕福でな...
こみみみに挟んだのだが、あなたは「こりつむ」ですかええ、ええ、私がこみみみみに挟んだ限り、あやつは「こりつむ」でしょう私がこみみみみみに挟んだ限り、あなたは「こりつむん」でしょうはいんはいん、私はこみみみみみみに挟んだことしかないのだが、あなたこそ「こりつむん」でしょうこみみみみみみみみみみみみうふふん、こみみみみみみみみみみみみみみみみみみみそうです、私が「こりつむ」ですいいえ、私が「こりつむ」...
ここは、だっくすふんとの国。野原に住んでいるくっくすふんとは、足が長かった。だっくすふんとは、くっくすふんとを馬鹿にした。「なんだお前、そんなひょろひょろした無駄に長い足で。 俺の足の方が、ほれみろ、効率的だぞ」「ううう、僕、だって、走るの、早いもん」「でも、よく足をもつれさせて転ぶだろ」「うう」だっくすふんとは、くっくすふんとをからかっていた。と、そこに、むっくすふんとがやってきた。むっくすふん...
「学者の皆さん、最新の薬、1b5h+についてどう思われますか」「うむ、その薬は何かと面倒な副作用が多いのじゃ。 わしからすると、その薬はだめじゃな」「ああ、そうですね。私も同意見です。 あとは、その、何か得体の知れない薬なんて そうそう飲むものではありませんから」「あっ、それねっ。それはさー、原料にさー 頭痛くなったりー、吐き気がしたりする成分が いっろいろ入ってるんだよねっ。 しかもさっ、その薬がど...
「ピリプリペリペリ」変な音がするせんべいだな、と思った。「プリプリピリペリ」なぜ、こんな音がするのだろう。「パパパピリピリプリ」面白い、もう一枚。「ポポリパリプクパー」もう一枚、もう一枚。「プリッポリンパッパリペッ」「パフパフピッピペリペリポン」気がつくと、せんべいが入っていた袋はからになっていた。ああ、だめだ、この衝動を抑えきれない。ペリンポせんべい店へと男は走った。前にもこんなことがあった気が...
蚊に刺されると痒くなる。栗久里鳥に刺されると、寒くなる。亜楽蟲に刺されると、くすぐったくなる。三味淡蠅に刺されると、悲しくなる。人間に刺されると、しぬ。何に刺されるか、それは自分次第。...
高校生、見た目を気にする年頃の私は、体重計に乗ってため息をついた。「はあ、なんでこんなになっちゃうかな」やれやれと後ろを振り向くと、短身の男が覗き込んでいた。「キャッ、パパ」人目を盗んで体重計に乗っていたというのに、恐るべきエスパーだ。「・・体重計というものは、人間のおもさも表しているんだよ」「えっ」おかげで少し気が楽になったが、私は、小太りな父の言い訳ではないかと考えている。...
「あんたもそろそろ住む家決めなさいよ」「ええ?じゃあ、ここなんかどうかな」「そこ、事故物件らしいわよ、色々大変じゃない?」「ああ、そうだよなあ、先着がいるのはどうも・・・」幽霊たちの家探しの旅は、まだまだ続きそうである。y...
ごく稀に、キャベツの芯が「ギャリギャリベツ」に変異することがあります。芯から、謎の物体が飛び出してくるのです。それは、目にも留まらぬ速さで飛んでいきついには「ギャリギャリラ」へと姿を変え、地球をキャベツにしてしまうのです。それをもし見つけた場合は、慌てずに「キャベンキャッペンキャベキャベコポン」と唱えてください。ニュニュニュ・・...
その男は眼鏡をかけている。でも、それが伊達だという事は、とうにわかっていた。そんなある日。「メガネは、目が疲れますねえ」「えっ、好きでつけているのではなかったのですか」「ええ、私は元々、目が良すぎたんです。 そうですね、二十かそこらくらいあったかな」「それで、なぜ眼鏡を?」「ああ、そうでした。 目が良すぎると色々と困ったことがあってですねえ。 地球がぐるっと見えてしまうのですよ。 いつも自分の後ろ...
ひしお城へようこそ!さあさ、どうぞ中へ・・ぬお、入りたくないですと?ご冗談を。だって、ひしおの中で死にたいと言ったのはあなたの方ですよ。では、今からでもわさびとからしにまみれる方を選びますか。はい。ええ、ええ、それが賢明です。では、改めて。ようこそ、ひしお城へ!ちゃぽんっ...
「どうも、私、なんの類でもない、『たぐいた・ぐい』でございます」「へえ。本当になんの類でもないの?」僕は何か、ぐいの類を見つけようとした。だが、見つからなかった。ぐいは、本当になんの類でもなかったのだ。「どうも、私、なんの類でもない、『たぐいた・ぶい』でございます」「ううん、君は、『たぐいた・ぐい』の類だ」...
あなななしいにににしうぬぬぬしの三兄弟は、とっても仲良しだった。何をするのにも一緒だった。あの日までは。あなななしが、いにににしに変わりいにににしが、うぬぬぬしに変わりうぬぬぬしが、あなななしに変わってしまった日までは。でも、もともと仲の良かった三人だ、結局は入れ替わった三人でも仲良くやっていけた。めでたしめでた・・おっと、かはははしが加わった。まあ結局、四人でも仲良くやっていけたのである。めでた...
どうも、デジャ部です。デジャ部では、デジャブがなぜ起こるのかを研究しています。初めてのことのはずなのに、なんだか一度体験したかのような感覚に襲われる。それはなぜか。理由は簡単です。遠い遠い宇宙のどこかで、私たちの日常を見ている人たちがいるのです。そして、気に入った場面があると、繰り返し巻き戻すのです。そのため、デジャブが起こるというわけなのです。あ、あ、デジャブだ。宇宙のどこかの誰かさんは、きっと...
くきみんぱは、地球を丸呑みにしてしまおうと考えていた。でも、くきみんぱは冥王星をも飲み込めないような小さな体なのだ。「お前は一日にくじら一億万匹しか食べられないのかよ」「俺なんか、一日に火星一つは食べられるぞ」いじめっ子からはそういびられ、くきみんぱはしゅんとなる。だから、すこうしずつ、訓練を積み重ねてきたのだ。そして今日、くきみんぱは地球をいよいよ飲み込もうとしている。...
卵を割ると、小さな家が出てきた。小さい家の扉を開け、冷蔵庫の扉を開け、中にある卵を割ると・・・また、さっきとは違う小さな家が。家の扉を開ける。やれやれ、また冷蔵庫を探さなくちゃ。...
空には氷が浮いていた。でも、道ゆく人はそれにちっとも気付かずに、氷をすり抜けていく。氷が見えるのは僕だけだろうか。道ゆく人が氷をすり抜けるたびに、氷のまくが人を包んでいく。あ、あの人など、もう氷になりかけている。でも、僕にはわかる。人間は、本当はあたたかい。ほら、あの人の氷が溶けた。あの人のも。...
サンタクロースが、皆が寝静まった夜の街にシャンシャンシャンと降りてきた。「この子には、これ」サンタクロースは早速ぶら下がった靴下にプレゼントを放り込んでいく。「この子には、これ」「この子には、これ」「この子には・・・・ううむ」今にも倒れそうな、ぼろぼろの家の靴下には、穴が空いていた。「これでは、プレゼントがこぼれ出てしまうのう・・」サンタクロースは靴下を新しいものに取り替えてあげた。その真新しい靴...