【カンボジアニュース】ポイペトの特殊詐欺拠点を摘発 日本人20〜50名を拘束

昨日27日、タイ国境の都市ポイペトで特殊詐欺拠点の摘発があり、数十名の外国人が当局に拘束されました。このうち少なくとも20人が日本人と見られており、現地では日本人約50名が摘発されたと言われています。拘束された日本人は、大型バスでプノンペンに移送された模様です。 カンボジアでは日本の反社の進出が著しく、日本人が関係する特殊詐欺拠点の摘発も続いています。当局関係者によると、今回摘発されたのは台湾人が保有する「金河园区」の一部分です。「2023年に日本人7人が摘発されたタイ国境アンロンベンの事件」と同様に、「中国マフィアが大規模に行う犯罪活動に日本人チームが存在する仕組み」とみられていま

【カンボジアニュース】マネット首相が今朝、東京に到着

フン・マネット首相は、日本政府よりの実務訪問賓客として、本日28日朝にカンボジア政府専用機で東京に到着し、31日まで滞在の予定です。石破総理と初めての会談に臨み、両国関係や国際情勢について意見交換の予定です。羽田空港には、生稲晃子大臣政務官、植野篤志駐カンボジア大使、宮下匡之儀典長らが出迎えました。 29日には、「日カンボジア・ビジネスフォーラム」（みずほ銀行、AMEICC、JETRO主催）に参加し、カンボジアの投資を呼びかけ、翌30日には、第30回日経フォーラム「アジアの未来」に参加の予定です。その他、福岡と長野らのカンボジア人コミュニティーとの交流なども予定されています。 日本

【カンボジアニュース】闇バイトで暴力団組長の自宅に強盗 実行犯に懲役6年6ヶ月の実刑判決

今年1月に佐賀県唐津市材木町の暴力団組長の自宅から約500万円を奪ったなどとして、強盗罪などに問われた建設作業員・神戸琉偉被告（21）の判決公判が開かれ、26日、佐賀地裁で松村一成裁判官は神戸被告に対し懲役6年6ヶ月（求刑・懲役7年）の判決を言い渡しました。 神戸被告は指示役と共謀して今年1月20日午後1時20分頃に、唐津市の指定暴力団・道仁会系組長宅に塗装業者を装って訪れ、玄関口で対応した住人女性（60代）の首を絞め侵入し、家の中で女性を両手首を粘着テープで縛って「金はどこや」「まだあるやろ、出せ」などと脅迫。指示役からイヤホン越しに「包丁で刺さなくてもいいから、突き付けて」と言わ

【カンボジアニュース】知人をカンボジア拠点の詐欺グループに斡旋容疑で3人逮捕 拠点の詳細な描写も

知人をカンボジアで活動する特殊詐欺グループに紹介し、いわゆる「かけ子」をさせたとして、福岡市博多区の会社役員、荒木和志容疑者（31）、春日市の会社員、横田英一容疑者(31)、福岡市博多区の無職、長野歩容疑者（29）が逮捕されました。警察は3人が詐欺グループの指示を受けてかけ子などを勧誘する「リクルーター」だったとみています。3人の認否は捜査に支障があるとして明らかにしていません。 警察によると3人は知人同士で、今年1月に福岡県大野城市の29歳の会社員の男性に対し「カンボジアに行って稼いでこい」などと言って一緒にカンボジアに向かい、特殊詐欺の電話をかける「かけ子」として詐欺グループに紹

【カンボジアニュース】プノンベン新空港の開港は9月9日に延期

本日5月23日民間航空庁（SSCA）は、テチョー国際空港の開港を2025年9月9日に延期し、空港名の由来でもあるフン・セン上院議長が参加する開港式式典を10月20日に行うと公式発表しました。 1959年から66年間に渡って運営されてきたプノンペン国際空港(ポチェントン国際空港)は、7月9日をもって新空港に移転する予定でしたが、運営期間が延長されることになります。空港跡地についてはマネット首相が最近の演説の中で、民間への払い下げはしないと発言しています。他国の都市に比べて不足していると言われる、公園などの公共スペースへの転用を期待する声が大きいようです。 当ブログは「にほんブログ村」

【フィリピンニュース】JPドラゴンメンバー7人を拘束

フィリピンを拠点にしている「JPドラゴン」のメンバー7人が、現地当局に拘束されたことが分かりました。JPドラゴンは、フィリピンを拠点とする日本人の犯罪グループで、現地当局は特殊詐欺などに関与している疑いがあるとしています。 同じフィリピンを拠点に強盗事件を指示していた「ルフィグループ」とも関係が深いとみられていて、すでに起訴されたJPドラゴン幹部の小山智広被告は、逮捕前、留置施設にいたルフィグループの今村磨人被告と弁護士を通じてテレビ電話をしていたことも確認されています。 関係者によると、警察を装って日本の高齢者らをだまし、銀行カードの情報などを入手して不正に現金を詐取した疑いがあ

【カンボジアニュース】シアヌークビル空港へのフライトが増加 無錫便の復活、バンコク便も新設

5月18日に瑞麗航空が、コロナ禍で途絶えていた中国江蘇省無錫市＝シアヌークビル間の週1回の直行便の運航を再開しました。日曜日の初便では126人の中国人観光客が到着し、州当局と空港職員から温かい歓迎を受けました。 またカンボジアの国営航空会社エアカンボジアは5月22日よりシアヌークビル＝バンコク線を新設します。当初は木曜日と日曜日の週2便を運航し、需要に応じて増加する予定です。 シアヌークビルは、カンボジアにおけるオンラインカジノの禁止や、中国における不動産バブルの崩壊などの影響を受け、カンボジア国内でも顕著な不況に陥っている地域です。コロナ禍が重なり数百棟の建設中のビルが放置される

【カンボジアニュース】アンコール遺跡群に避雷針増設 事故翌日に副首相らが視察

落雷により観光客らが死亡した事件の翌日17日に、ティア・セイハ副首相兼国防大臣が現場のアンコールワットを訪れ、避雷針の設置状況等について視察していたことがわかりました。遺跡保護警察などによると、視察にはプラック・ソポアン州知事、ハン・ポウ・アプサラ機構総裁、フット・ソティ州警察長官らが随行していたと報じられています。 また、シェムリアップ州のリー・ヴァンナ官房長によるとアプサラ機構により既に多くの避雷針を設置していたことが確認されたものの、歩道沿いなどカバーされていない部分もあったとのことです。副首相が率いるタスクフォースが現場を視察し、更なる作業が必要な箇所を特定したとして、いくつ

【カンボジアニュース】28日からマネット首相来日予定 石破総理と会談

日本政府は19日、カンボジアのフン・マネット首相が実務訪問賓客として28〜31日の日程で来日すると発表しました。石破総理と初めての会談に臨み、両国関係や国際情勢について意見交換します。また、東京で開催される第30回日経フォーラム「アジアの未来」に参加するほか、福岡と長野のカンボジア人コミュニティーと交流の予定です。 当ブログは「にほんブログ村」のランキングに参加中です。1日1回のクリックにご協力ください。

【カンボジアニュース】アンコールワットに落雷で3名死亡 領事事務所は雷雨に注意喚起

本日20日、シェムリアップ領事事務所は「アンコール遺跡観光を含むシェムリアップ滞在における注意喚起」を発信し、外務省海外安全ホームページでも公開されました。シェムリアップにおいては、本年3月に市内やアンコール遺跡エリアにおいて、強風による倒木や建物損壊が報じられたほか、今月にはアンコールワット西塔門において落雷によりカンボジア人観光客が複数死傷する事案が発生したとして注意を呼びかけています。 現地報道などによりますと、5月16日午後5時頃にアンコールワット西塔門に落雷し、回廊内にいた観光客など3人が死亡、少なくとも26人が病院に搬送される事件が発生しました。死亡したのは、いずれもカン

1969年の「ボコールの薔薇」撮影風景

「ボコールの薔薇」の制作風景を記録した動画です。「ボコールの薔薇」は1969年にシアヌーク殿下によって制作された映画で、殿下自身が監督、作曲し、そして主人公の長谷川大佐を演じました。恋に落ちるヒロイン役は、モニク王妃です。主役のモチーフは、大戦中に殿下の衛兵隊長で当時カンボジア日本人会会長だった只熊大尉だと言われています。翌70年のクーデターによりシアヌーク殿下は亡命し、この映画は残念ながらお蔵入りとなります。 シアヌーク殿下と只熊氏 持ち出された未編集のフィルムは、亡命先の北朝鮮で編集されましたが、日本軍の規律正しさが描かれている点が印象に残ります。残虐非道な表現は全くなく、主人公の

【カンボジアニュース】コンポンチュナン州で農耕祭

本日15日、コンポンチュナン州で農耕祭が開催されました。ノロドム・シハモニ国王陛下は恒例の祝典を主宰され、立法および行政機関の指導者や、各国の大使などが参列しました。 毎年5月に開催されるこの行事は、農民が農作業の準備を整えるために雨季の開始を知らせ、その年の豊作を祈ることを目的としています。 伝統によれば、儀式は聖牛が何を食べたかを見て、その年の情勢を占うことができると言われています。今年は供された7種類のうち米の95%、トウモロコシの95%、豆の80%を食べました。これは、今年の米、トウモロコシ、豆が豊作となることを示しています。聖牛がお酒に口をつけると、その年は動乱が起きるな

【カンボジアニュース】マイクロファイナンス不良債権率は9.5%に上昇、融資額は4.1%増

カンボジアマイクロファイナンス協会（CMA）が5月11日に発表したデータによると、カンボジアのマイクロファイナンス部門は2025年第1四半期に総額53億7000万ドルの融資を行いました。これは前四半期に比べて4.1%の増加だとカンボジア大手英字紙クメールタイムスが報じています。 借り手の総数は150万3172人に達し、前四半期比1.7％増加し、全国で信用需要が継続していることを浮き彫りにしました。預金残高は27億8000万ドルで、前四半期比9.6%増加しましたが、預金者数は195万5013人と、前四半期比8.8%減少しています。 不良債権（PAR+30）は前四半期比で1.3％ポイン

【カンボジアニュース】還付金詐欺で山口容疑者ら再逮捕 プノンベンの拠点を新たに特定

カンボジアを拠点にした特殊詐欺グループの事件を巡って、埼玉県警は5月12日、グループのリーダー格とみられる住所・職業不詳、冨沢哲也こと山口哲哉被告（46）ら男性3人を電子計算機使用詐欺容疑で再逮捕しました。 逮捕容疑は、2022年12月、神戸市の66歳女性に、区役所や金融機関の職員を名乗って「医療費の還付金がある」などと嘘の電話をかけ、計約140万円を騙し取ったものです。3人は黙秘や否認をしている模様です。 県警は一連の詐欺事件を巡り、新たに山口容疑者が関与していたとみられる、プノンベン都内の拠点を特定したことも明らかにしました。4階建ての戸建て住宅で、詐欺電話をかける「かけ場」と

【カンボジアニュース】小規模事業向け融資の不良債権率は増加し9.0%、建設向けでは21.0%に

カンボジア信用機構(CBC)は、消費者信用指標と小規模事業信用指標の四半期報告（2025年第1四半期）を発表しました(写真①)。CBCは、多重債務者を防止する目的で、金融機関から集めた信用情報を集積し、貸付審査にその情報を提供しています。 写真① 発表によると今期(2025年3月末時点)の小規模事業向け融資の残高は352億4,000万米ドル（約5兆1,000億円）となり、前期(24年末)比から0.3%の微増に留まっています。 注目されている不良債権については、個人向けの不良債権比率は、前期の6.24％から今期7.07%(写真②)に、また小規模事業の不良債権比率は前期の8.3%から今期

【カンボジア生活】今日は仏誕節(ヴィサック・ボーチア)

今日は仏誕節(ヴィサック・ボーチア)でカンボジアの祝祭日です。満月にあたる日になるので、毎年日にちが変わりますが、今年は5月11日です。 この日は、仏陀の誕生、悟り、そして涅槃を祝う日です。 釈迦が生誕、大悟、入滅した重要な日であるとされており、同じ日に起こった3つの奇跡へ想いを馳せ、釈迦の徳に対して礼拝するための儀式が行われます。カンボジア全土のお寺あは、参拝客で朝から晩まで賑わっています。 地域によって異なりますが、ランタンに願いを書いて飛ばすなど、様々な催しが行われます。日本では、灌仏会や花祭りとして馴染みがあるかもしれません。 当ブログは「にほんブログ村」のランキングに参

【カンボジアニュース】10日にポイペト市で大規模な洪水

昨日5月10日昼過ぎからポイペト市が豪雨に見舞われ、広範囲に洪水が発生したことを受け、当局は緊急作戦を行いました。 10日夜、バンテアイ・ミアンチェイ州警察長官のシット・ロー少将は、地元当局と協力し、ポイペト市警察、国境警備隊第891大隊、第911大隊を含む複数の警察部隊を派遣し、前例のない豪雨による洪水被害に見舞われているポイペト市内の数千世帯を支援するため、緊急作戦を開始しました。 ポイペト市警察署長のプロム・ピシット氏は、今回の浸水防止、封じ込め、救助活動を通じて、警察は市民の平和、秩序、安全を確保したと述べています。 急速に発展したポイペト市においては、近年上水の枯渇など

【カンボジア生活】預金金利は低下傾向 ABA 1年定期が2.5%

ここ数年、金融機関が預金金利を下げ続けています。カンボジア最大手ABA銀行は米ドルでの一年定期預金の金利が遂に2.5%にまで下がっています。かつては10％以上の銀行もありましたが、今では日本で外貨預金したほうが簡便でお得なようです。各金融機関は資金集めよりも、不動産不況によって急増した不良債権の解消に注力している印象です。 米ドル定期預金の金利(いずれも12ヶ月、 2025年5月11日現在) ABA 2.5% ACLEDA 3.8% PPCB 4.5% Sathapana 4.25% Canadia 4.25% 貸し渋りの実情(写真② ) 中央銀行資料による、2018年から202

【カンボジアニュース】トランプ関税の交渉団が出発

本日5月10日昼、カンボジア・米国二国間貿易投資関係調整作業部会の代表を務めるスン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会（CDC）第一副議長やチャム・ニモル商業大臣らの代表団がワシントンD.C.に向けて出発しました。 米国通商代表部（USTR）との間では、4月16日と5月2日の2回にわたってビデオ会議が行われています。今回の代表団は省庁横断的に選任されたとも言われており、交渉の成果が期待されます。 プノンペン空港VIPターミナルにて代表団の記念撮影 当ブログは「にほんブログ村」のランキングに参加中です。1日1回のクリックにご協力ください。

【カンボジアニュース】不動産供給の急増で、オフィス賃料と入居率が低下

カンボジアのオフィススペース供給は急速に増加しており、2020年の60万平方メートルから2025年末には138万平方メートルに達すると見込まれています。CBREカンボジアによると入居率と賃料は共に低下しており、不動産需要と供給のミスマッチを示しています。 2020年には80%だった入居率は昨年には65%まで下がり、2025年第1四半期には63%となっています。グレードAオフィスの賃料は2020年第4四半期と比較すると、今四半期は16%下落しています。 現在、プノンペンにはグレードAオフィスビルが7棟ありますが、今年末までに新たに3棟が完成予定です。需要と供給のミスマッチで、プノンペ

【カンボジアニュース】世銀とIMFがGDP予測を4%に引き下げ トランプ関税と不動産不況による不良債権に懸念

カンボジアの2025年度GDP成長率予測について、世界銀行は昨年10月時の5.3%から4.0％に、国際通貨基金(IMF)は、昨年10月時の5.8%から4.0％に引き下げました。 世界銀行は「東アジア・大洋州地域半期経済報告」の中で、カンボジア経済は輸出の対GDP比が60％と高く、対米輸出が国別で最大の39％を占めており、トランプ関税の影響を強く受ける可能性があると分析しています。また、不動産不況による金融機関の不良債権の増加が重要なリスクとなっており、国立銀行が新たな債務再編を導入したことを指摘し、建設や不動産に偏った成長モデルからの脱却を提言しています。 ASEAN+3マクロ経済

【タイニュース】タイ東北部の「非活動性断層」で深夜の地震

2025年5月6日午前1時36分、タイ東北部ノーンブアランプー県スワンナクーハー郡において、マグニチュード3.0、深さ4キロメートルの地震が発生しました。 この地震による被害報告は確認されていないものの、ブンタム村やセーンアルン村の住民からは「揺れを感じた」との報告がありました。今回の地震はタイ東北部にあるルーイ縫合線による自然現象との見解が示されています。過去にも同地域では、2018年にM3.4、2020年にM3.8、2024年にM2.6の地震が観測されています。 タイにある断層の多くは「非活動性断層」であり、災害に直結するものではないとされてきましたが、研究の進歩により活断層と

【カンボジアニュース】エア・カンボジアは10月に大阪(関空)就航予定と民間航空庁が発表

民間航空庁は現地メディアの取材に対し、カンボジアの国営航空会社エア・カンボジア(K6)が、2025年10月から中国福州経由で大阪(関西国際空港)へ就航を予定していると発表しました。エアバス321型機（A321）を使用し、中国・福州経由で大阪(関空)へ、週4便（月、水、金、日曜日）を運航する予定です。 民間航空庁の広報担当者は、直行便では集客に難があり、中国経由にすることで日本に観光に行く中国人を取り込めるとしています。過去に複数の航空会社による類似の計画がありましたが、いずれも頓挫しています。今回のインタビューにおいても、「何も変わらなければ、エア・カンボジアは2025年10月に旅客

【カンボジアニュース】原産地偽装を防止するために新規則発表

カンボジア政府は原産地証明書の発行の仕組みを強化する新たな措置を発表し、米国に輸出される指定品目は原産地偽装を防ぐため現地検査を受けなければならないと規定しました。 チャム・二モル商業大臣が4月30日に発布した「米国向け特定輸出品の原産地証明書申請手続きに関する省令」によれば、製造業者および輸出業者は、リストに載っている商品を米国へ輸出する前に、標準業務手順に従って原産地証明書を申請し、手続きを行う必要があります。 米国向け特定輸出品の原産地証明書申請手続きに関する省令米国向け特定輸出品の原産地証明書申請手続きに関する省令米国向け特定輸出品の原産地証明書申請手続きに関する省令 関連す

【カンボジアニュース】トランプ関税 カンボジア製の太陽電池に3521%

米国商務省は4月21日に、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシアの東南アジア4カ国製の太陽電池に対するアンチダンピング関税および補助金相殺関税を発表しました。 いずれの関税も、WTO協定で認められた貿易救済措置です。米国の太陽光発電施設業界団体は昨年、中国の大手太陽光パネルメーカーが不当な補助金を得て製造コスト以下の価格で東南アジア諸国から製品を輸出していると訴えており、バイデン政権下で調査が始まっていましたが、トランプ政権によって想定以上の高率になった模様です。 なお、4カ国の特定企業の製品に対しては、個別に税率が設定されており、例えばカンボジアのメーカーの製品に対しては、米国の

【カンボジア雑文】サイゴン陥落から50年を想う

クメールルージュによってプノンペンが陥落してから13日後の1975年4月30日、サイゴンも陥落しました。それから50年経った一昨日、ホーチミン市と名前を変えたその場所で、南部解放と民族統一50周年が盛大に祝われました。 北ベトナムや共産主義を支持していた人には勝利と統一の記念日ですが、南ベトナムや民主主義を支持していた人にとっては敗戦と喪失の日でした。50年が経ち、そのような線引きは風化してきましたが、「統一」によって被害を被り、今なお悲しみを持ち続けている人々がいることを忘れてはいけません。 もう一点、カンボジア人の視点から付記します。そもそも南ベトナムの大半が、近世までクメール