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映画貧乏日記 https://cinemaking.hatenablog.com/

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。・・・というわけで、主に映画館で観た映画のレビュー(感想)を書いています。

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2022/07/21

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  • 「熊は、いない」

    「熊は、いない」2023年9月25日(月)新宿武蔵野館にて。午後2時15分より鑑賞(スクリーン3/B-5) ~イラン社会の息苦しさと監督の受難が伝わるメタファーに満ちた映画 イランは独裁国家というわけではないが、政府当局の締め付けはかなり厳しい。芸術文化に対しても容赦がない。ジャファル・パナヒ監督は、海外の映画祭でも受賞経験を持つ著名な監督だが、「オフサイド・ガールズ」などが反体制的だとして2010年に逮捕されて以来、政府から映画製作を禁じられ、国外に出ることも禁止されている。 となれば、もはや映画とは無縁の生活を送っているのかと思えばさにあらず。2011年の「これは映画ではない」以降は、自身…

  • 「バーナデット ママは行方不明」

    「バーナデット ママは行方不明」2023年9月23日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時25分より鑑賞(スクリーン1/C-7) ~リチャード・リンクレイター監督とケイト・ブランシェットが、ある女性の人生のやり直しを魅力的に描く ケイト・ブランシェットといえば、ユニークな女性指揮者を演じた「TAR ター」が今年公開になったが、これまでにも「エリザベス」「アビエイター」「あるスキャンダルの覚え書き」「オーシャンズ8」「ブルージャスミン」「キャロル」などで様々な女性を演じてきた。その演技力は誰からも一目置かれる存在だ。 そんな彼女が自ら出演を希望したという映画が「バーナデット ママは行…

  • 「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」

    「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」2023年9月18日(月・祝)新宿シネマカリテにて。午後2時20分より鑑賞(スクリーン1/B-10) ~黒人男性を射殺した白人警官。実在の事件をリアルタイムで再現 実在の事件を基に描いた「福田村事件」を先日取り上げたが、今度はアメリカの実在の事件を基にした映画「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」を観た。いや、「実在の事件を基にした」というよりは、「実在の事件をそのまま再現した」という表現がぴったりの作品だ。ちなみに、本作の製作総指揮はモーガン・フリーマンが務めている。 主人公は、ニューヨーク州ホワイトプレーンズに住む退役軍人のケネス・チェンバレン(フ…

  • 「アステロイド・シティ」

    「アステロイド・シティ」2023年9月14日(木)池袋HUMAXシネマズにて。午後4時から鑑賞(スクリーン3/E-13) ~笑いと視覚的な魅力や驚きに満ちたウェス・アンダーソン印の映画 ウェス・アンダーソン監督といえば独特の作風を持つ映画監督。もはや映画作家と言ったほうがいいかもしれない。「グランド・ブダペスト・ホテル」や近作「フレンチ・ディスパッチ」など、とにかくその世界観はユニークだ。 最新作「アステロイド・シティ」も彼の持ち味を十二分に発揮した作品。時代は1955年。舞台は、人口わずか87人のアメリカ南西部の砂漠の町アステロイド・シティ。隕石でできた巨大なクレーターが観光名所のこの町で、…

  • 「ほつれる」

    「ほつれる」2023年9月9日(土)シネクイントにて。午後2時25分より鑑賞(スクリーン2/D-7) ~演劇畑の監督が別れる男女の複雑な心理を繊細に描く 映画と演劇で大きく違うのは、映画が繊細な描写ができるのに対して、演劇ではそれがなかなか難しいことではないだろうか。映画はアップの映像で人物をとらえられるが、演劇はそれができない。 そんな演劇畑出身にもかかわらず、繊細過ぎる描写を得意とする映画監督がいる。木竜麻生と藤原季節が共演した前作「わたし達はおとな」で、大学生カップルの間に生じた溝を描いた加藤拓也監督である。加藤監督は自身で劇団を率いて舞台で活躍している。演劇と映画では別のスイッチが入る…

  • 「福田村事件」

    「福田村事件」2023年9月7日(木)テアトル新宿にて。午後3時20分より鑑賞(A-11) ~関東大震災後の惨劇をもとに森達也監督が集団心理の恐ろしさを劇映画で描く 「A」「A2」「i 新聞記者ドキュメント」など、数々のドキュメンタリー作品を手がけてきた森達也監督が、初めて手がけた劇映画「福田村事件」。関東大震災直後の混乱の中で、千葉県東葛飾郡福田村で香川からやって来た行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が殺害された虐殺事件をもとに描いた。 森監督は、初めはドキュメンタリーとしてテレビ局に持ち込んだものの断られ、それなら劇映画にと思ったもののなかなか実現の見通しは立たなかった。だが、名脚本家…

  • 「兎たちの暴走」

    「兎たちの暴走」2023年8月30日(水)シネマロサにて。午後1時25分より鑑賞(シネマロサ1/D-8) ~ごく普通の少女の母への想いが招く大きな悲劇 中国映画「兎たちの暴走」。家で飼っていたペットのウサギちゃんが、突然凶暴な本性をむき出しにして人間を襲うパニック・ホラー映画……みたいなタイトルだが、そうではない。2020年の東京国際映画祭で上映され、ようやくこの度一般公開となった、新人シェン・ユー監督の作品。実在の事件をモチーフにしたノワール・サスペンス映画だ。 主人公は、四川省の寂れかけた工業都市に暮らす17歳の高校生のシュイ・チン(リー・ゲンシー)。父と継母、弟と暮らす彼女は、今の継母と…

  • PANTAライブ葬&伊藤蘭50周年記念コンサート

    9月1日(金)に去る7月7日に逝去した頭脳警察・PANTAの献花式・ライブ葬が渋谷のduo MUSIC EXCHANGEで行われた。ミュージシャンはもちろん各界の著名人もたくさん詰めかける中、「パーティー形式のようなお別れ会はやってくれるな」という本人の生前の希望に沿って、PANTAの歌唱映像に合わせて頭脳警察のメンバー、石塚俊明(TOSHI)、澤竜次、宮田岳、樋口素之助、おおくぼけい、竹内理恵が演奏するという催し。上手くいくのかちょっと心配だったが、そんな杞憂を吹っ飛ばすような素晴らしい演奏だった。まるでPANTAがその場にいるかのように思えた。これまで見てきた中でも最高のライブだった。これ…

  • 「春に散る」

    「春に散る」2023年8月28日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時50分より鑑賞(スクリーン7/D-8) ~リアルなボクシングシーンの迫力で最後まで見せ切る 沢木耕太郎と言えば、「深夜特急」などでおなじみのノンフィクション作家。そして小説家でもある。小説「春に散る」も彼の作品。それを「ヘヴンズストーリー」「菊とギロチン」「64-ロクヨン-」「ラーゲリより愛を込めて」「護られなかった者たちへ」など数々の秀作で知られる瀬々敬久監督が映画化した。脚本は瀬々監督と星航。 ボクシング映画だ。アメリカから40年ぶりに帰国した広岡仁一(佐藤浩市)は、世界チャンピオンを目指していた元ボクサー。…

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