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2022/06/21

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  • 寒山拾得(かんざんじっとく)

    65歳になったが、今だに初めての単語に出会う。 昨年、出会ったのが「寒山拾得(かんざんじっとく)」。ふとチャンネルを合わせたNHKの番組で、横尾忠則が「寒山拾得」ならぬ「寒山百得」の展覧会を、東京国立博物館で開催するという。 https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2598「寒山拾得」とは、中国,唐の伝説上の2人の詩人で、拾得は国清寺の修行僧、寒山はその近くの洞窟に住み、拾得が食事係であったので残飯をもらい受けていた。ともに世俗を超越した奇行が多く、また多くの詩を作ったらしい。横尾忠則は展覧会の為に、その2人の絵を100余り描いた…

  • 古代史実施踏査レポートその1(讃岐・阿波)

    友人2人と古代史実地踏査ツアーを、毎年続けている。 今回は4月21日~23日、讃岐・阿波へのツアーである。 このプライベートツアーは、2013年から始まるのだが、弥生時代~古墳時代の神社・遺跡・古墳を巡ることで、古代日本の成り立ちを体感、妄想しようというものである。これまで纏向・葛城・日向・高千穂・熊野・出雲・丹後・吉備・埼玉・北部九州と巡ってきたが、今年で11回目。 今までに比べて、讃岐・阿波は少しばかりマイナーな感じもしたのだが、私的には大きな発見があった。 その一つが、萩原2号墓(徳島県鳴門市)。 弥生時代終末期(3世紀前葉)の墓で、墳丘径が約21Mと小さいのだが、いわゆる「ホタテ貝」の…

  • 量子たちの不思議な振る舞い(3)~『時間は存在しない』

    『時間は存在しない』著:カルロ・ロヴェッリ を、通しで読んだ。 センセーショナルなタイトルと、さわやかなブルーの装丁で、随分前に買っていたものだ。 著者は物理学者で、ループ量子重力理論における第一人者である。 この理論は、一般相対性理論と量子力学を矛盾なく説明する理論として、超ひも理論と並び注目されている。 ループ量子重力理論の理解など恐れ多いが、彼が考えている時間の雰囲気を少しでも感じてみたいと思い、読み進んだ。 この本の原題は『L'ordine del tempo』であり、日本語版のタイトル『時間は存在しない』は、かなりの意訳である。 著者が言うには、彼がよって立つ量子重力の基本方程式(ホ…

  • 量子たちの不思議な振る舞い(2)~『量子力学で生命の謎を解く』

    『量子力学で生命の謎を解く』ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン(著)を読み始めた。 たまたま、TEDにて著者のジム・アル=カリーリのプレゼンテーションを聞いたのがきっかけだ。「量子生物学」という新しい分野のプレゼンテーションであった。量子力学を使って現在まで未解明の生命現象の謎を解き明かすのだという。https://digitalcast.jp/v/23104/ 彼が同じテーマで書いたのがこの本である。 『君の名は。』の監督である新海誠が次のような帯文を書いている。 =================================生物と無生物を分かつ「魂」の正体は「量子の生気」…

  • 量子たちの不思議な振る舞い(1)~『鏡の中の物理学』

    『鏡の中の物理学』朝永振一郎(著)を読んだ。理科系大学出身の中小企業診断士からの紹介だった。 「鏡」と言えば、幼少のときには義姉の三面鏡を覗いては、無限に自分の姿が繰り返されるのを見るのが好きだった。その後、江戸川乱歩の『鏡地獄』~レンズ好きの男が究極の多面鏡の中に入る話~では、妙な納得感を持ったりした。また、マーチン・ガードナーの『自然界における左と右』の冒頭の設問「鏡を見ると左右逆に見えるのだが、何故上下逆に見えないのか」については、今もその答を考え続けている(※1)。 「物理学」では、学校でニュートン力学を習いインプットの値(速度や力)がわかればアウトプットの値(数秒後の状態)が正確にわ…

  • 漂泊する避難民・上陸する探索人(5)最終章

    これまで、 ・呉の滅亡による、王族・貴族の海への脱出 ・越の滅亡による越の民(かつての呉の民も含む)の海への脱出、海岸沿いの北上 ・徐福一団の2度にわたる出航の様子と彼らのその後を探訪してきた。 さらに、邪馬台国の時代である3世紀までの経緯も含めて、以下まとめることで、最終章としたい。 【北部九州の勢力図】 呉の王族・貴族集団がいち早く、博多湾周辺に奴国をつくり、稲作を始めた。クニとしての勢力を確固たるものとし、漢王から漢奴倭国王の金印を授けられるほどになった。 また、その周辺には後着の越の民や縄文人、そして佐賀平野に上陸して勢力を伸ばしてきた徐福グループのクニが乱立して争いをしている状況とな…

  • 漂泊する避難民・上陸する探索人(4)

    「漂泊する避難民・上陸する探索人」と題して進めてきた。 ・紀元前473年 呉の滅亡 ・紀元前334年 越の滅亡 と、ここまでは「漂泊する避難民」として論じてきた。 いよいよ、今回から ・紀元前219年 徐福の出航 となり、「上陸する探索人」となる。 (徐福の出航) 徐福が不老不死の薬を求めて出航したことは、中国で最も古い歴史書である『史記』に記されている。 「斉の人、徐市(徐福)ら上書して言う。『海中に三神山あり。名づけて蓬莱・方丈・瀛洲といい、仙人これに居る。請う。斎戒(さいかい=身を清めること)し、童男女とこれを求むることを得ん、と。是に於いて始皇は徐市を遣わし、童男女数千人を発し、海に入…

  • 漂泊する避難民・上陸する探索人(3)

    前章では越による呉の滅亡(紀元前473年)により、日本列島に避難民が漂泊したという仮説を紹介した。今回は、その越の滅亡による避難民の漂泊について述べる。 (越の滅亡) 呉の滅亡から140年後の紀元前334年に、今度は越が楚によって滅ぼされた。王族・貴族の一部は海路南下し、現在の福建省の地に現地の百越(ひゃくえつ)族と共同して閩越(びんえつ)を建てた。一方、取り残された一般庶民達(かつての呉の民を含む、越の人々、以降「越の民」と記す)は、陸地を海沿いに北上するか、かつての呉の王族・貴族のように海へと出航したと考えられる。 彼らはどのようなルートで日本のどこに漂泊したのであろうか。中田力氏は『古代…

  • 漂泊する避難民・上陸する探索人(2)

    前章では呉の滅亡(紀元前473年)、越の滅亡(紀元前334年)において、日本列島に避難民が漂泊したという仮説を紹介した。 まずは、呉の滅亡に伴う避難民の漂泊の文献や考古学上の痕跡について、紹介する。 (呉の民~北部九州への漂白) 呉の民の漂泊のその痕跡を探索する。第一は北部九州。『魏志倭人伝』の記述では、次のようにある。 「男子は大小となく、皆黥面文身す。」 呉を建国した太伯は、周の王子でありながら呉に自ら下った。二度と周には帰らないという意志を込めて土地の人間と同じように「黥面文身(入れ墨)」を入れたという逸話がある。邪馬台国の習俗と同じである。 また、『魏志倭人伝』の少し前に成立したとされ…

  • 探訪する古代史~漂泊する避難民・上陸する探索人(1)

    前章では『魏志倭人伝』を探訪し、邪馬台国を北部九州に比定した。 この章では、もう少し時代を遡り弥生時代の日本がどのように造られたかを探訪してみたい。この時代、文明的な先進国である中国との動向が大きく係わってくる。ここで具体的に述べるのは以下の3つとする。 ・紀元前473年 呉の滅亡 ・紀元前334年 越の滅亡 ・紀元前219年 徐福の出航 それぞれの出来事と古代日本の関係を証明する事実は考古学的にも文献学的にもほとんどなく、歴史学者の論文はほとんど無い。学術性が求められるから当然である。 一方、当方は素人の探訪者なので自由に記載させてもらった。記述の多くは、既に多くの歴史愛好家の方々が主張され…

  • 探訪する古代史 ~ 『魏志倭人伝』を探訪する(3)

    いよいよ今回の記事で、邪馬台国の場所を比定します。『邪馬台国の全解決』の孫宋健氏の説に大枠は準じていますが、若干の補正を行っています。 ---------------------------------------------------------------------------------------------- 前回のブログでは、『魏志倭人伝』は理念上の邪馬台国を記していると述べた。 理念であっても実態と違えば嘘である。それでは、『魏志倭人伝』は理念と忖度で嘘にまみれた書なのであろうか? 『邪馬台国の全解決』で孫宋健氏は、陳寿は筆法を駆使して記していると言っている。 筆法とは聞きな…

  • 探訪する古代史 ~ 『魏志倭人伝』を探訪する(2)

    第一回では、自らの立ち位置(邪馬台国北九州説)とその根拠を紹介した。二回目からは『魏志倭人伝』が記された時代背景と作者である陳寿の史家という立場。そこから邪馬台国の場所を探訪してみよう。 (好意的に記されている邪馬台国) 『魏志倭人伝』は正式には中国の歴史書『三国志』中の「魏書」第30巻烏丸鮮卑東夷伝(うがんせんびとういでん)倭人条の略称 である。東夷伝には他に、夫余、高句麗、東沃沮(とうよくそ)、挹婁(ゆうろう)、濊(わい)、韓の各条がある。その中でも最も紙面を割いているのが倭人条であり、約2000文字である。 『三国志』研究の第一人者の渡邊義浩氏は、『魏志倭人伝の謎を解く』にて、『魏志倭人…

  • 探訪する古代史 ~ 『魏志倭人伝』を探訪する(1)

    小学校6年生の時に宮崎浩平氏の『幻の邪馬台国』を読んだ。年の離れた兄が読んでいたものを盗み読みしただけである。それでも、盲目の作者が自らの杖で遺跡周りの土の感触を確かめながら調べ歩く記述は、とても印象的であった。 それから50年ばかり経ったが、最近は仲間達と「古代史実地踏査」と称して各地を巡っている。三輪・纏向、高千穂・西都原、紀・熊野、平原・吉野ヶ里、出雲・丹後、埼玉・稲荷山、と古代史の舞台を探訪してきた。また、関連する古代史本も読んできた。どちらも、古代史の情景を思い浮かべる探訪である。 自らの頭の中で思い浮かべるだけでなく、少しでもアウトプットをしたいと、当ブログを開始した。どこまで継続…

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