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  • 【離れるべくして、離れたのに】2

    「ずっと、探している気がするんよ、ね・・・・・・」 彷徨う彼の視線は確かに一瞬ぼくをみた。 ぼくを見ている。なのに、「・・・・・・えっと、・・・・・・な、なにを?」 そう問い返した都古くんの意識はこっちを向いている。 計登は少しだけ眉を寄せて天井を見た。「なにを・・・・・・? だろう。なにを・・・・・・、なんだろう、」 彼は、首を少し横に倒す。ぼくは動けない。息すらもできない。彼の視線はぼくに向けられている。―――けれど、「・・・・・・でも、わかんない、」 彼は困った様に、瞬きをした。 ぼくをみたのに。 「・・・・・・わかんないんだ、」 彼はぼくに視線を向けたままだ。でも、 時雨さんの瞳には、…

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