「人生には、時には、どうすることも出来ず困りきってしまう事が起こるものです。道が見つからず、決断がつきません。中には、この悩みの解決を、ある霊魂に訴えて、助けて貰おうとする人がいます。こういう人達は、自分を助けてくれるのは、その霊魂だけと思い込んでいるわけです。だが、それは間違いです。彼が助力を訴える相手の霊は、その霊だけに限りません。彼が目を向けるべき霊は、神です。その人がいつも崇敬を捧げている...
科学の研究の結果が唯物論とは、科学の本意ではない。どんな研究をしても間違った結論を引き出す、人間の不完全さゆえである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー解剖学者、生理学者、及び科学研究に従事する人々は、唯物論に陥り易いのですが、どうしてですか。「生理学者は何ごとも五官を基にして考える。人間の誇りにかけて、五感で万事説明できるとなし、人間の理解を超えるものがあるなどとは認めたがらない。科学は一部の人達を厚顔にする。つまり、自然は自分達から何も隠すことはできないと考えるのだ」 ーーー本当は、宇宙を支配する英知の存在を教えてくれる筈の研究なの...
ーーー世界の魂、これは何と理解したらよろしいですか。「すべての個が生み出された、生命と知性の宇宙的原理、これである。しかし、本当の意味を知らないで、この言葉を使っている場合が甚だ多い。だいたいこの魂という言葉は、大変弾力性のある語なので、各人各様に自分の想像で解釈してしまう。ある人々はこの魂を地球に結び付けて受け取っている。つまり、諸君を正道に導く献身的な霊の集団、いわば地球支配の神の副官と受け取...
魂は鳥籠の小鳥のように、肉体に閉じ込められているわけではない。魂はガラス球から放射する光のように、楽器から鳴り響く音のように、四方へ放射し、肉体からはみ出している。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーーある通信霊達、またある哲学者達は、魂とは神から発した生命の火花、と定義しています。なぜこうした食い違いがあるのですか。「その定義で別に食い違いはない。大切なことは言葉の含んでいる意味である。なぜ、諸君は一つのことに一つの用語を使わないのか」 [注解] 魂という語は、いろいろな使い方がされる。多くの場合、生命原理の意味で使われている。魂は神から発した生命の火花と言うのは、これが比喩的に使われ...
魂とは、肉体をまとった霊(spirit)のことである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー魂とは何ですか。「肉体をまとった霊(spirit)のことである」 ーーー肉体と結び付く以前、魂は何だったのですか。「霊であった」 ーーーでは、魂と霊とは全く同じものですか。「そう、魂とは霊である。肉体をまとう以前、見えない世界に住む一個の知的存在であって、その浄化と啓発の目的のために、一時的に肉体に宿るのである」 ーーー人間には、この魂と肉体の外に、何かありますか。「魂と肉体と結び付け...
霊が肉体をとって誕生する目的とは? 霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊が肉体をとって誕生する目的は何ですか。「完全に到達する手段として、神の課し給うた必要な体験である。ある霊にとっては罪亡ぼしの意味をもち、またある霊には、これをもって使命を果たすことになる。完全を達成するために、彼等は地上生活のあらゆる盛衰変化を体験せねばならぬ。罪亡ぼしのためにいろいろ経験することは大変有用なことである。この誕生のためにはまたもう一つの目的がある。即ち、創造の事業に役割を果...
大天使と呼ばれる霊も、未完成の霊として出発して進歩の最高域に到達したとのことです。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊の知的受容力はすべて同じですか。「霊はすべて等しく創られている。しかし自分が何処から来たか、これを知らない。何となれば、自由意志が羽ばたく必要があるからだ。彼等は徳性と同様、知性においてもおおよそ進歩を遂げる」 ーーーかの天使、大天使、天使長と呼ばれる霊は、他の霊とは違った特別のものですか。「いや同じである。未完成から出発した霊が、進歩の最高域に到達し、あらゆる面の完全を自己一身に身に...
誤った道を選ぶ霊に対しても、神は、他の霊と同様に嘉(よみ)し給い愛を注ぎ給う。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーーなぜ神は霊が誤った道へ走ることを許し給うのですか。「神が霊に許し給うた選択の自由こそ、神の英知を示すものである。これによって霊は自己の行為の功罪の責を負うものとなる」 ーーーある霊は初めから断固として正しい道を歩み、ある霊は悪の道に沈りんするとすると、この両極端の間には、多様な霊の道程があるということですか。「その通り、霊には数限りない辿るべき違った道程がある」 ーーー誤った道を選ぶ...
神はどの一つの霊魂も悪霊として創っておられぬ。神は単純で無知なものとして初め創り給うた。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーーすべての霊が悪の道を通って、善へ到達するのですか。「いや、悪の道ではない、無知の道を通ってである」 ーーーある霊魂は善の道に従うのに、ある霊魂は悪の道に従う。これは何故ですか。「霊魂はすべて自由意志をもっているではないか。神はどの一つの霊魂も悪霊として創っておられぬ。神は単純で無知なものとして初め創り給うた、即ち、善に対するも悪に対するも同じ態度をとるものとして。悪となった霊魂は、自らの...
それぞれの霊魂が進歩の過程で果たす使命は、宇宙の調和を確保するための、神の計画の大切な要素である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊が退歩するということがありますか。「ない。霊は進歩の度合いに応じて、何が自分の進歩を阻害しているかを悟るものである。何か一つの試練を経過すると、その教訓を学び取り、決して忘れることはないのである。あるいは一時的に低滞することはあるかも知れぬが、退歩することは決してない」 ーーー霊が目的達成のために必要な試練を、神が免除なさるということがありましょうか。「もし、霊が初めから完全なものとし...
神はあらゆる霊魂を等しく、単純無知、即ち知識のない状態で創造された。神はその一人一人に使命を与えられた。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊魂の本性は善ですか悪ですか。それとも、努力いかんで善にもなり悪にもなるのですか。「努力次第である。進歩に従って、下級の段階から上級の段階へと上がるのである」 ーーー初めから、善い霊と悪い霊があるのですか。「神はあらゆる霊魂を等しく、単純無知、即ち知識のない状態で創造された。神はその一人一人に使命を与えられた。それは、彼等を啓発させるため、また、真理を学びつつ漸次完全へと到達させるため、...
第一段階ーー清浄霊の特色 第一階級ーー単一階級 霊の書スピリチュアルメッセージ
第一段階ーー清浄霊の特色物質の影響はない。他の段階の霊と比較するとき、完全と言えるほど、知的、道徳的に卓越している。 第一階級ーー単一階級彼等はすべての進歩の段階を通過したので、一切の物質的不純なものから超脱している。人間が到達できる限りの完成の域に達しているので、もはや試練も罪の償いも受けることはない。もはや肉体をとって再生する必要もないので、直接神の前にあって永遠の生活に入っている。かくて...
第二階級ーー高級霊彼等は極めて高い程度の学識と知恵と善性を兼ね備えている。彼等の霊界通信は慈愛の至情から発するもので、高貴、崇高、謙虚である。その卓越性の故に、他界の真実にして公正な観念を地上人に能う限りの範囲内で、これを伝えるに適している。彼等は進んで、真摯でひたすら真理を求める人々との通信を開こうとする。そのような人達とは、十分に物質の束縛から離れていて、その通信を理解できる能力を具えた人達で...
第五階級ーー慈善的な霊、第四階級ーー学識をもった霊、第三階級ーー賢者の霊魂までの説明です。霊の書スピリチュアルメッセージ
第五階級ーー慈善的な霊その特性は親切心である。彼等は人に奉仕し人を守ることに喜びを感じる。しかし、その知識は狭い点がある。彼等は知性よりも道徳性の点で進歩している。 第四階級ーー学識をもった霊その特性は知識の面で卓越していることである。彼等は、その長所である科学的研究に強い関心をもち、道徳的問題にはそこまでの関心を示さない。しかし、その科学的研究は常に実際に役立つことを主眼としており、低級霊に...
第二段階ーー善霊の一般的特色 霊の書スピリチュアルメッセージ
第二段階ーー善霊の一般的特色物質に対する霊の優越、つまり進歩向上への意欲、これが第二段階の特色である。彼等の善性と力量は、その到達した程度に比例している。ある霊は科学的知識をもち、ある霊は知恵と慈悲心をもつ。更に優秀な霊は、道徳性と知識を共にもっている。彼等は未だ十分に物質から脱却していないので、その階級に応じて、大なり小なり、地上生活の痕跡を留めている。その痕跡は風貌にも、習性にも、また場合によ...
第六階級ーー騒々しい霊魂の説明です。霊の書スピリチュアルメッセージ
第六階級ーー騒々しい霊魂この種の霊魂は、厳密に言うと個性の点では、はっきりとした階級をつくっているとは言えない。つまり、第三段階のあらゆる階級に属しているとも言える。彼等はしばしば叩音こうおん、物品移動、空気のかく乱など、五官に感じる現象を起こす。彼等は他のどの階級の霊よりも物質と密着しているようだ。従って、地水風化を変化させる張本人である。こういう自然現象の変化に、何か意図が見える時は単に偶然の...
第八階級ーー知ったかぶりをする霊魂、第七階級ーーどっちつかずの霊魂の説明です。霊の書スピリチュアルメッセージ
第八階級ーー知ったかぶりをする霊魂これらの霊の知識は、しばしば相当なものがある。しかし、彼等は実際以上に自己を過信している。彼等はいろいろの見地から、ある程度の進歩をしているので、その言葉は重みのある感じをもっており、うっかりすると能力や人格など相当なものではないかと見られ易い。しかし、その内容は、地上の偏見や誤謬の反映以外の何ものでもない。その通信で述べられる意見は、真理と誤謬の混乱したものであ...
一段上の第九階級ーー軽薄な霊魂の説明です。霊の書スピリチュアルメッセージ
第九階級ーー軽薄な霊魂これらの霊は無知、非理性的、いたずら好きで、人を愚弄して喜ぶ。何にでも口を挟んで、出まかせに質問に答える。つまらぬ騒ぎを引き起こしたり、ぬか喜びさせて人を担いだり、人を煙に巻いたり、騙したりして人を誤らせる。いたずら好きの小鬼 、地の精、小人などと呼ばれる霊はこの階級に属する。彼等は召使いのように上級の霊に利用される。彼等の通信の言葉は奇智に富み、ひょうきんだが、内容は浅...
第三段階にある最も低い第十階級ーー不浄霊の説明です。霊の書スピリチュアルメッセージ
第十階級ーー不浄霊彼等は悪への傾向をもち、彼等の思想と行動のすべての目的は悪である。彼等は人間を騙す、無秩序と不信を助長する。欺くためには、最も効果的に、さまざまの仮面を装う。彼等は暗示にかかり易くて、性格の弱い人間につきまとい、進歩向上の道から転落させる。彼等は人間が地上の試練に負けて、進歩でつまづくと大いに喜ぶ。この階級の霊はその言葉遣いを見れば分かる。下品で俗悪な感じがするなら、それは必ず下...
最低段階にある第三段階ーー未完成の霊魂の特色です。霊の書スピリチュアルメッセージ
第三段階ーー未完成の霊魂の特色物質の影響が支配的、悪への傾向あり。以上より、無知、高慢、及びあらゆる悪い感情をもつ。神は存在する直観をもつが、神についての理解は皆無である。彼等は全部が全部悪いわけではない。その多くの者は悪そのものと言うよりは、軽薄であり、理性が欠乏しており、いたずらを好むという状況である。一部の者は、悪も為さねば善も為さず、しかしその善を為さぬということは、彼等の未完成の証拠であ...
霊の向上進歩の段階と段階の間には、障壁とか区画線のようなものはない。しかしながら、吾々は霊を、一般に大きく三つの段階に分けて考えている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊魂はすべて同じですか。それとも、段階や程度の差がありますか。「霊魂はそれぞれ達成した浄化の度合いにより、程度がさまざまに違っている」 ーーーその段階の数は決まっていますか。「段階の数に制限はない。霊の向上進歩の段階と段階の間には、障壁とか区画線のようなものはない。つまり、霊を区分けする定まりというものはないのだから、霊をどう見るか、見る人の見地に従って、段階の数も多くもなり少なくもなる...
霊は夢の中、あるいは目覚めている時にも、目に見えるように出現することが出来る。目に見えるだけでなく、手で触れるようにさえ出来る。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊は外被をまとっているのですか。また一部で言われるように、ある種の物質に包まれているのですか。「霊は、人間の目には、蒸気のように見えるある種の物質で包まれている。但し、吾々霊の目には甚だ濃厚に見えるが。しかしこの外被は、空間を自在に飛行するにふさわしい程、軽やかなものである」 ーーー霊はどこから、その半物質の外被を引き出すのですか。「各天体の宇宙的液状体から引き出す。従って天体によって霊...
霊の空間移動の動きは思念の速度と同じで在る。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー魂は一定のしっかりした形をもっていますか。「人間の目から見れば、そうは見えない。しかし、吾々霊魂の目よりすれば、魂は形をもっている。と言っても、人間からすれば、何やら焰のような、微光のような、エーテルの火花のようなものに見えるかもしれぬが」 ーーーその焰や火花には色がありますか。「もし人間が見ることが出来るならば、うす暗い灰色のものや、光輝くルビー色までいろいろの色がある。それはその霊魂...
霊の世界つまり物質を伴わない知性の世界が存在する。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人間の目には見えない霊魂の世界というものがあるのですか。「ある。霊の世界つまり物質を伴わない知性の世界が存在する」 ーーー宇宙の見地からすると、霊の世界と物質の世界と、どちらが本源的なものですか。「それは霊の世界である。それはすべてのものより先に在ったし、またすべてのものの後も存在するものである」 ーーー物質世界の出現も、その終末も、霊の世界での何らかの変化なしには、起こらないのです...
ーーー霊は非物質的なものと考えてよろしいですか。「他に比較するものもなく、またこれを表現する適当な言葉もないものを、どうして定義など出来ようか。例えば、生まれつきの盲人に光が定義出来ようか。<非物質>というのは正しくない、<形のない>と言った方が真実に近い。何となれば、諸君は霊が被造物であっても、実在の何かだと理解しているから。霊とは、本質的な「物」(注)である。但し、諸君の知る限りでは、これに比...
ーーー霊は何と定義したらよろしいですか。「霊とは被造物の中の知的存在である。これは物質世界の種ではなく、宇宙的存在物である」 ーーー霊と神とは別ものですか。それとも、神の部分、つまり神の子供とでも言うべきものですか。「霊とは神の制作物である。丁度、機械が技師の制作物であるように、即ち、機械は人間の制作物であって、人間そのものではない。しかしお分かりの通り、人は美事な価値のある物を作れば、それを...
誤った教育や高慢な利己によって犯されることがないなら、理性の指針は絶対的である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー本能と知性とは別個のものですか。「いや、それは違う。本能とは知性の中の一つである。本能は非理性的な知性であって、低級な生物の場合は、この本能からその欲求が生まれてくる」 ーーー本能と知性とに境界線を引くことが出来ますか。つまり、ここから知性であり、ここからが本能であるというような。「いや、この二つはしばしば入り交じることがあるから、それは出来ない。しかし、これは本能的行動であり、これは知...
知性と物質とは全く別個のものである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー知性とは、活力原理から出たものですか。「いや、植物は生命があっても、考えることをしない。それは単に有機的生命にすぎない。知性と物質とは全く別個のものである。何となれば、肉体は知性なしでも生きていけるが、知性は肉体なしでは発現できないからである。動物に知性が働くのは、霊との結合によってそうなるのである」 [注解]1、生命のない存在ーーこれは単に物質であって 生命も なければ知性もない...
心臓は機械を動かすに必要な歯車の一つにすぎない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー有機体の死はなぜ起こるのですか。「身体器官の消耗が原因である」 ーーー機械の歯車が外れると動きが止まります。死とはこんなものですか。「左様。機械はその道からそれると、動きが止まる。肉体も病気になると、生命が肉体から出る」 ーーー心臓障害は他の器官の障害よりも、確実に死の原因となります。何故ですか。「心臓は生命をつくる機械である。しかし、働きが止まれば死ぬというのは、何も心臓一つに限っ...
活力原理の本源は宇宙的液状体の中にあり、磁気とか電気とか呼んでいるものがそれである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー宇宙の二大構成要素は、物質と霊の二つであることは既に学びました。すると、この活力原理とは、第三要素というべきものですか。「確かに、これは宇宙の構成に必要な要素の一つである。しかしこの根源を尋ねると、この目的のために宇宙物質が特に変化したものと言える。諸君にとり、これは酸素や水素と同様、基本的なものだ。しかし、根源的要素でないことも同様。諸君等の知っている諸元素は、諸君等には純粋に思えても、根...
今回の内容もかなり難しいです。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー物質の要素を結びつけて、有機体を作る時の力、無機体を作る時の力、これは同じものなのですか。「同じものである。結合集約の法は、何れの場合も同じなのである」 ーーー有機体と無機体をつくっている物質の間には、何か相違がありますか。「それは同じものである。ただ有機体の場合は、その物質に動物性が与えられている」 ーーー物質が動物化する原因は何ですか。「物質と活力原理との結合による」 ーーー...
神が宇宙を人間中心に創ったように思っているが、誤謬も甚だしい。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー天体にはすべて生物がいるのですか。「いる。諸君等は、地上の人類はその知性、道義性、進歩の点から第一等と思い込んでいるが、とんでもない。また、無数にある天体の中で、地球だけ人類が住んでいると思っているようだが、これも勝手な考えである。諸君等は、神が宇宙を人間中心に創ったように思っているが、誤謬も甚だしい」 ーーー各天体の物理的構造は皆同じですか。「そうではない。皆違っている」 ーーーそ...
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「人生には、時には、どうすることも出来ず困りきってしまう事が起こるものです。道が見つからず、決断がつきません。中には、この悩みの解決を、ある霊魂に訴えて、助けて貰おうとする人がいます。こういう人達は、自分を助けてくれるのは、その霊魂だけと思い込んでいるわけです。だが、それは間違いです。彼が助力を訴える相手の霊は、その霊だけに限りません。彼が目を向けるべき霊は、神です。その人がいつも崇敬を捧げている...
「我意と神から来る直観とは全く違ったものです。それを見分けるには、先ず何よりも、我を捨てることです。感情的なもの、欲望を去ることです。不統制の感情、これが直観を妨げる大敵です。波立つ水は影をこわし、何も映すことは出来ません。静かなる水面は、正しくその影を映します。同じ事です、よく統制された静かな平和な魂には、霊的世界が映ります。これが直観、内面の知です。神からの使者、天使達は、皆さんを助けるために...
「無言の友が、貴方の傍に居ます、霊の姿で、彼等は貴方の悩みも喜びも、また、あなたの魂の求めるところも、知り抜いています。一人っきりと、貴方は思っていても、貴方は一人ではないのです。魂の友、貴方の愛する者は、貴方の傍に立っています。一人と感じるのは、貴方が現実の生活で一人っきりであったり、またそういう意識を持つからです。貴方の霊はそんな枠を乗り越えて、愛する者と一つになることは可能なのです。ただ、そ...
「民族間、国家間の誤解や衝突によって、人間の心の平和も、信頼関係も閉ざされています。しかし、地上の人を超える視力でものを見る時、人間は内的には驚くべき成長を遂げつつあるのです。宇宙の星々の霊団から、地上に向けて、光明と愛の光線が投射されております。皆さんは、愛について語り合うことがありますね。しかし、高い世界から放射される愛の本当の力や秘密については、殆ど判っていません。そのような愛と光明と慈しみ...
「霊師達は、何よりも、皆さんが神に素直に身を委ねることを求める。と申しても、決して貴方の人生を苦労なしにしてやろうとか、目を開き意識を高めるに大切な人生勉強をなしにしてやろうとか、そういう事ではありません。心に善意を持ちなさい。素直になりなさい。進んで悩みも重荷も、貴方を見守り導いてくれる霊的な愛に委せてしまいなさい。無私の、援助を求める声があるところ、必ずや吾々はそれに応えることが出来ます。他者...
「地上にも、他界にも、霊師達が居られます。これら諸霊は、更に偉大な霊師達と結んで、宇宙に一大組織を形成しておられ、生命の諸階層で活動しておられます。この組織を大ホワイト霊団と申します。これら霊師達は、過去に様々の苦難をなめ、霊性を清められた結果、その輝きが神の使徒に相応しいホワイト(白色)となられたわけです。霊師達は、静寂の中に、いつも皆さんを待ち受けて居られる。もし出来ることなら、皆さんの目を開い...
「第二のことは、感謝です。神への感謝の念を絶やすことのないよう。これが完全な生に至る秘訣です。神への感謝の行いによって、人は神と道交するものですから。この世に生まれたことを神に感謝しなさい。この世に生を享け、そのおかげで貴方は神性発揮に歩一歩近づける、この事に感謝しなさい。決して一日一日をぼんやりと過ごすことのないよう、生活の一つ一つにその意義を学び取るようにして生きなさい。泥まみれになることが人...
「昔、東方の賢人達が星の導きで、イエスの元に至りました。もし貴方がその星に至りたいなら、どうしても胸に温めて貰いたい二つの事があります。許しと感謝、これです。これが天国の門を開く鍵です。いとも単純な鍵、この教訓を身に付けぬ者は、誰一人天国の門をくぐることは出来ません。イエスは申しました『私達に背く者を私達が許すように、私達の過ちも許し給え』と。許すことは難しい。しかしどうしても人が学び取らねばなら...
「貴方の内に宿る神性に気付く事は、何ものにも勝る霊的経験です。それは貴方の霊的諸媒体の浄化に役立ちます。ひるがえって、貴方の肉体の健康にも有効なのです。人間は四六時中、自分の乗る車ーーーつまり肉体・幽体・霊体などの媒体ーーーの浄化をすすめる事が出来ます。それが貴方の未来の地上生活や他界での生活の有り様を決定します。生命の幾段階が、神の子である貴方を待ち受けています。盲目ではその美を見ることは出来ず...
「皆さんは霊的進歩の道を選びました。そこで毎日こう祈っています、「神よ、私を見捨てないで下さい。私がつまずくことのないように、誘惑に会うことがないように。神よ、私に力を、悪魔のささやきにも挫けぬ力をお与え下さい」と。それにも拘わらず、貴方がたはつまずき、しばしば悪魔の世俗のささやきに負け、神の道を、愛の道を見捨ててしまいます。なぜ、魂はこうした誘惑に耐えねばならないのでしょうか。その答えは簡単、試...
「常に、心の静穏を保つように努めなさい。心から争いと恐怖の思いを消しなさい。これは、愛を学ぶにつれ、出来るようになるものです。師を求めて荒野へ行った、ある新入りの信者の話があります。師はその者を受け入れこう言いました。入門者はすべて、絶えず霊的進歩を目指す強い心構えがなければいけないと。この新入りの弟子は、人並み以上にそうした強い願望を持っていました。しかし唯一、一番大事なものを欠いていました。つ...
「人は神秘を学べば、何か道が開けると思いがちです。だが、霊的神秘は言葉で魂に伝わるものではありません。それは行為です。貴方がその神秘に触れるための行為によるのです。世の全ての書を読み、知識を知り尽くしても、人は依然無力です。それに至る道は唯一つ、日常の貴方の生活如何です。どんなに願い、憧れ、欲求しても無駄です。肝心なのは人類への現実の奉仕です。それがつまらない床掃除であったり、人の嫌がる仕事であっ...
「魂の試練は四種類あります。それは人間の霊的要素と関係しています。第一は『水』の目覚めです。この試練を経る者は『水』の要素を獲得したわけで、その日以後、感情の統制者となります。第二段階は思考の統制です。真と偽、黒と白、表と裏、高い心か低い心かを見抜く思考の修練です。これは『空』の目覚めで、これを経て心の見分け方を身に付けます。次に『火』の目覚め、これは愛の訓練、愛の力の聡明な使い方の修練です。最後...
「個人の問題も、人類の問題も、その回答はすべて、神の意に身を委ねるところにあります。貴方の内在の声『神の意なさるべし』これに従うところにです。しかし、人が神の意のままに従うことはなかなか難しいことです。人は未だ霊的進歩の途上にあるわけですから。それに、自己の力を過信している場合は、とりわけ難しい事です。神に仕えようと思う者は、誰しも重荷と試練に耐えねばなりません。それは、貴方が多くの魂の役立つ者と...
「人の師たること、救世者たること、その資質は限られた少数の人だけのものではありません。神の子はすべて、内にその可能性を秘めています。そして、貴方がたこそ、その神の子、人の師、救世者たり得る資質をもつものです。貴方には自由意志があります。貴方は霊性の開顕に必要な最高な状況に置かれています。それは貴方が神の偉大な計画の部分だからです。一粒の種子の中に、やがて花開く、花のすべての美が隠されています。種子...
「夜空に目を向ければ、広大な星空の拡がりに目もくらみます。しかし、人は空のほんの外側を見ているにすぎないのです。大空の星の一つといえど、一つの偉大な魂ーーー神と私達は呼びますがーーーその指揮下にあるのです。神は星々の命、その活動をみそなわし給う。この太陽系にある無数のもの、それは神の愛の通路です。それらもまた奉仕に生きることによって、同じ愛と同胞性の真理を表現しています。一枚の蝶の翅を思ってみられ...
「貴方が病気の時、また、貴方の愛する者が病んでいる時、貴方は自分の霊を高めて、キリスト、その輝く存在に触れることも可能です。本当にこれが出来さえすれば、一切の病気も痛みも治癒します。キリスト神霊は医師です。キリスト神霊はイエスを通じて、これを行ってみせました。この創造主の治癒力は、今もなお示され続けております。貴方は明日のことが気になりますか。行くべき道が分からないのですか。怖くて一歩が踏み出せな...
「救済とは、特定の一人の人物を信じることではなく、人間内在のキリスト神霊の目覚め、その愛の働きによるものです。この愛は同胞と戦うことを禁じます。隣人を踏みつけにすることを禁止します。逆に、言葉で行為で、親切や思いやりを勧めます。ーーー日常を神のために、上方の、周りの、また内なる栄光を感じつつ、生きるように奮い立たせます。これがキリストによる救いです。かつてイエスは弟子達に申しました。聞く耳を持つ者...
「どうしたら、人は、宇宙にあるキリストの生命と力を、自分のものとすることが出来るのでしょうか。善人ならば死んでから会える、キリストとはそんな遠い存在ではありません。キリストは、目の前に存在する力であり智です。現に、キリストは貴方の友であり、貴方の兄弟です。もし貴方が望むならばですが。また、キリストは救世主でもあります。と申しても、私共は人間の主イエスのことを言っているのではありません。この地上の生...
「霊界の上に『光の宮』があります。魂が再生するのはこの境からです。しかし、地上で奉仕の苦闘生活を終わって後、この境で、長期に渡る至福の生活を続けることも可能です。其処の滞在期間については各別の決まりはなく、また、地上への再生も強制されません。しかし終局においては、再生することが生命の法則です。魂がある段階まで成長しますと、目覚めというか、刺戟が起こり、きびすを返して再生する決断をします。それは更に...
ーーー宇宙は創造されたものですか。それとも神のように初めから存在していたのですか。「確かなことは、宇宙は自成した筈はないということ。では初めから在ったのかというと、それでは神の作品とは言えなくなってしまう」[注解] 吾々の理性によると、宇宙が自らを創ったとは考えられない。また偶然に出来たとも考えられないから、結局、神の創造と言わざるを得なくなる。 ーーー神はどのようにして宇宙を創造されたのですか...
ーーー宇宙空間は無限ですか。それとも有限ですか。「無限である。境界があると考えてみよう。ではその境界の向こうに何があるだろうか。こう考えていくと何もかも分からなくなる。しかしながら、これ以外にどう考えたらよろしいか。従ってどう考えてみても、無限という観念に行き着く。唯この無限という観念は、人間の小さな頭では、とても理解できるものではない」 ーーー絶対の真空というものが、どこかの空間に存在するの...
ーーー鈍重さは物質の本性ですか。「その通り。但し、それは人間が知っている物質の本性であって、宇宙的液状体としての物質の本性ではない。このエーテル的で精妙な物質は、人間からみると重さはない。しかし、これは物質の原理である」[注解]鈍重性は相対的な性質である。宇宙諸天体の引力空間の彼方には、重さなどというものはない、そこに上も下もないように。 ーーー物質は一つの要素からできているのですか、それとも幾...
ーーー霊と物質は別物ですか。それとも、霊は物質の持つ諸性質の単なる一つにすぎないのですか。たとえば、色は光の、音は空気の、それぞれ一性質でありますように。「霊と物質とは全く別物である。しかし、霊と物質の結合があって初めて、物質に知的活動が与えられるのである」 ーーーこの霊と物質の結合は、霊の発顕はつげんにも必要なのですか。(ここで言う霊とは、抽象的に知的原理の意味であって、個性をもった霊魂の意...
ーーー物質は神とともに、永遠より存在したのですか。あるいは、ある時期に創造されたのですか。「神のみが知り給う。しかしながら唯一つ、諸君の理性に訴えて言えることは、愛と慈悲の源泉である神は、一時も休まれることがないということ。いかに深く、神の活動の始原にさかのぼって想像をたくましくしても、いやしくも神が一瞬たりとも、その活動を停止なされたことがあり得ようか」 ーーー物質の一般的な定義として次のも...
ーーー人間は、未知なものの神秘を明らかにする日が来るのでしょうか。「もし人間が浄化を遂げるなら、神秘の扉は一部分開かれるであろう。しかし、あるものに限って、これを理解するには、いま人間に備わっていない能力が必要とされるであろう」 ーーーでは、科学が進歩しても、人間は大自然の神秘の一部を知ることが出来ないのですか。「科学的能力は、人間の進歩の手段として、人間に与えられているものである。しかしそれ...
ーーー神とは、宇宙と別個に在るものですか。また一説によると、神とは宇宙のもつ力と知の結果生じたものと言っていますが、そうですか。「後者の説が本当とすれば、神はもはや神ではない。神が結果であって万物の原因ではないということになるから。神が結果であり、また同時に原因でもあるという筈はあるまい。神は実在する。これを疑ってはいけない、これが一番の基本点である。またこれ以上に出てはならない、出れば迷路に入っ...
ーーー神の本質を人間は知ることが出来ますか。「それは出来ない。人間にはそれを理解する感覚が欠けている」 ーーーでは、神の神秘を理解できるようになりますか。「心の目が物質で曇らされなくなって、進歩して神に近づけば、神を見、神を理解するようになろう」 ーーーもし、神の本性を知ることが出来なくても、神の相貌のいくらかを理解できるようになれましょうか。「ある程度はできる。人が物質を超越していくにつ...
ーーー物が形成された第一原因は、物質の本性の中にあるとは言えませんか。「もしそうだとすれば、物質の本性の原因は何かということになり、常に他に第一原因がなければならない」 ーーー物の形成の第一原因は、物質が偶然に結合したという、いわば偶然説がありますが、これは如何でしょう。「これも愚説である。常識のある人なら、偶然を知的動因と考えることが出来ようか。偶然とは何か。そのようなものは存在しない」&nbs...
神について(神と無限)ーーー神とは何ですか。「神とは至上の英知、一切の第一原因である」 ーーー無限とは何ですか。「始めもなく、終わりもなく、未知なるもの。未知なるものはすべて無限である」 ーーー神は無限と言ってよろしいですか。「それは完全な定義とは申せない。人間の言葉は有限であり、人智を越えるものを定義することは難しい」 ーーー神の存在の証拠は何でしょう。「結果があるからには、必ず原因...
ーーー現段階では心臓移植は必ず失敗に終わると考えてもよろしいでしょうか。「実験そのものは成功するケースもあると思います。ただ私が気がかりなのは、実験そのものが霊的にみて間違った方向へ進みつつあることです。その方向は人間の幸福のために献身すべき人が選ぶべき道ではないということです。現段階のやり方では健康は得られません。健康とは調和状態のことです。今の医学者のやっていることは一時的な部分品の継ぎ合わせ...
ーーー霊的観点から見て心臓移植をどう思われますか。「何ごとも動機が大切です。移植が純粋に生命を永らえさせるためである場合が確かにあります。が、実験を重ねていくうちに実験そのものの興味が先行して肝心の目的を忘れている場合があります。興味本位で無抵抗の動物を残酷な実験に使用することは、霊的観点から言うと褒められた行為ではありません。人間の健康は残酷な行為からは得られません。これまでナゾとされている大自...
ーーー死体は火葬にした方がいいでしょうか。「絶対に火葬がよろしい。理由にはいろいろありますが、根本的には、肉体への執着を消す上で効果があります。霊の道具としての役割を終えた以上、その用のなくなった肉体のまわりに在世中の所有物や装飾品を並べてみたところで何になりましょう。本人を慰めるどころか、逆にいたずらに悲しみや寂しさを誘うだけです。人間は、生命の灯の消えたただの物質となった死体に対してあまりに執...
ーーー病気は教訓として与えられるのだとか人間性を築くためだとか言う人がおりますが、本当でしょうか。「言っていること自体正しいのですが、
ーーー例えば脳神経に異常をきたしてノイローゼのような形で自殺したとします。霊界へいけば脳がありませんから正常に戻ります。この場合は罪はないと考えてよろしいでしょうか。「話をそういう風に持って来られると、私も答え方によほど慎重にならざるを得ません。答え方次第では私がまるで自殺した人に同情しているかのような、あるいは、これからそういう手段に出る可能性のある人に口実を与えていることになりかねないからです...
別の日の交霊会では、親戚の者が自殺をしてしまったという人からの投書が読み上げられた。その最後に「自殺行為は霊的進歩の妨げになるのでしょうか」という質問があった。これに対してシルバーバーチが「もちろんです」と答えると ーーー神は耐え切れないほどの苦しみは与えないとおっしゃったことがありますが、自殺に追いやられる人は、やはり耐え切れない苦しみを受けるからではないでしょうか。「それは違います。説明の...
ーーー自殺者は死後どのような状態に置かれるのでしょうか。「それは一概には申し上げられません。それまで送ってきた地上人生によって異なるからです。開発された霊的資質によって違ってきます。魂の発達程度によって違ってきます。そして何よりも、その自殺の動機によって違ってきます。キリスト教では自殺をすべて一つのカテゴリーに入れて罪であるとしておりますが、そういうものではありません。地上生活を自分で勝手に終わら...
ーーーこの方は現在の自分の置かれている状態が不当だとおっしゃりたいようです。「分かっております。地上の人間は時として物事を逆さまに見ていることがあります。極めて不完全な知識でもって判断しようとされます。人間にも一定範囲の自由意志が許されており、それを行使していらっしゃいますが、誰一人として自然の摂理から逃れられる人はいません。物質の世界から霊の世界へ移ったからといって、それだけで魂に課せられた責任...
大きな悩みを抱えて自殺まで考えている男性から投書があり、シルバーバーチ霊は自殺行為をどう観ているかを聞いてみて欲しいとあった。投書が読み上げられるのを聞いてシルバーバーチはこう語った。「事態を改善するよりも悪化させるようなことは、いかなる魂に対してもお勧めするわけにはまいりません。自殺行為によって地上生活に終止符を打つようなことは絶対にすべきではありません。もしそのようなことをしたら、それ相当の代...