千才森の2人が贈る、オリジナルの小説や詩をメインに、独自の視点での発見や日記を書いてるブログ。 小説も詩も、テンポやリズムを重視した作品が多いかな。 自由な発想で新しい物を生み出していきたいな~。
『詩飾り小説の欠片』 詩的な文章で綴る小説の断片 『楽式~たのしき~』 188文字で作る詩っぽいもの を鋭意制作中!
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貴方が格好いいと言っていた 斜に構えて粋がるポーズは もう時代遅れなの 今の時代は 顔を上げて 胸を張って あの子とギュッと手を繋ぎ 並んで歩くのが流行ってる もちろん、笑顔でね?
残業帰り 冥き沼 牛蛙 (夏・755 冥:くら) 先月はまだ夏だった。 寒いと言えば真夜中の牛蛙の声に背筋を冷やしたぐらいで、日中は動かなくても汗ばむぐらいだ
一人でする哲学ほど簡単な学問はない。 何を書いても正解になるのだから。 他人とする哲学ほど面倒な学問はない。 何を書かれても正解にしなければいけないのだから。 哲学者がや
去年はあんまりならなかった栗なんだけど、今年は大量に採れたよー。まともに実の付く栗の木は1本しなかいけど、この収穫量だからね。まだまだ枝に付いてるし、もう少し増やせそうだ。もう1
「なんでクソみたいに忙しい時間に来たのよ。全く気が利かない人」 「ちょっ!? 俺客なんだけど?」 中学校高校が一緒と言うこともあり、愛梨の口調に容赦はなかった。せっかくのウエイトレス姿を
つっかえながら贈ってくれる覚えたばかりの愛言葉。 放っておいて錆び付いた学生時代の鍵穴にするりと差し込まれてしまう。 ガリガリ醜い音を立て、ギシギシ歪むその場所に、それでも君は押し込んで
地表と月との距離が近づくと、月の引力に海水が引っ張られて海面が高くなる。 これが満潮。 万有引力が関係してるわけだけど、色々と難しい話でこのまま聞いても面白くない。 だったらファンタジーで考え
目玉に埋まったICチップ 彼が記録に遺してくれた 最期に叫んだ私のあだ名 断末魔さえ愛おしいから 私はショットガンを取る 片っ端から地獄へ誘うわ 彼が目にした全ての者を 『十七の夏に産
さっきテレビでやってたお話だよ。 どちらもネコ科ヒョウ属の動物だから似ててもおかしくは無いんだけどさ。 体の模様は全く違うのに、どちらも王者と言われる動物だよね。ライオンはサバンナの
ミンミンゼミが みんみんみんなで 民族衣装を 身にまとい カンカン照りの 段々畑で ケンケンパッパと 踊ってる 燦々太陽 コロコロ転がり 真っ赤な夕日に 変わるけど
こんばんは ご無沙汰してます、ピーラーです 私を覚えておいででしょうか? ほとんど料理をしない貴方が 気まぐれに買った木柄の者です 貴方が忘れていようとも 私はずっと覚えていますよ
永く、動きがなかった。 俺も、相手も動けなかった。 そして、いくら刻が過ぎたのか分からないほど経った。 瞬きを一つした時だった。目を開くと、夜が明けていたのだ。 知らぬ間に時間が
巷を騒がせる妖しをこの手で斬れる。 その一心に気持ちが高ぶり、周りを見られていなかったようだ。 月下に揺らめく黒い影を夢中になって追いかけ続け、気が付けば、白い霧に覆われた霧中に立ってい
『靴下の仲裁』 靴下よ、喧嘩するのは止めてくれ。 朝は非常に忙しいんだ。仲裁している暇なんか無いよ。 今日は右足、明日は左。片方だけでは履けないよ? 『靴下の回答』 喧
たられば話を自慢口調で語り 問われたことには全部愚痴で返してる 自分のことは一から十まで武勇伝 他人のことは端から嘘と決めつけてかかる 金をくれない会社が悪いと呑んで 俺の話を聞かない政治
これらの区別はどこにあるのか。 それはわかんないけど、どういう性質を持っているのかは何となく掴めてきた。 ○ 小説は一人きりでテーマパークを作るようなもの。大々的な入場ゲートから、
鯨の形をした雲が時折カメラに収められる。世界だけでなく、日本の空でも撮影されてる。 今までは、それらの鯨は並みの鯨と思われていたが、この度わたしが撮影した鯨雲を詳しく想像してみたところ、そ
『友人が訳わかんない話を語り出したのは、どうやら釣って食べた生魚の呪いらしい』 | | ○ | |
赤が緑に変わったら 僕はお家にかえるんだ お一人様用お鍋セットと お玉の杓子を買ってくよ とぐろを巻いてる上司をかわして 赤提灯に惑わされずに 人波小波をすいすい泳いで ビル谷間を
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