『変わらないスーパーと、変わらないふたり』 「今日、あのスーパー寄っていこうか」そんな会話を、ボクたちはもう何度しただろう。クルマで10分もかからない場所にある、大型スーパー。結婚してから、ずっとボクとマユミの“定番”だった。そのスーパーがオープンしたのは、もう15年前。でも、ボクたちはそのときにはもう結婚していて、当然のように一緒に買い物に出かけていた。新婚の頃は、仕事が終わるのが遅くなることも多くて、晩ごはんを作る食材が足りない夜、「助かったね、24時間営業で」って笑いながら、夜の11時にふたりで買い出しに行ったりしてた。照明にに照らされた深夜のスーパーは、ちょっとだけ映画のワンシーンみた…