社内恋愛のスリル!隠しきれない想いと微妙な嫉妬:過去日記062
昼休みが終わり、オフィスに戻ると、そこにはいつもの喧騒が広がっていた。電話のコール音、キーボードを叩く音、誰かの笑い声。 ボクは何となくデスクに戻り、モニターに視線を落とす。 だけど、意識の半分は別の方向にあった。 ──マユミ。 視線を横にずらすと、彼女が会議の準備をしているのが見えた。真剣な顔で資料をめくる姿は、なんというか、普通に「仕事モード」なのに、つい見とれてしまう。 「後で少しだけ手伝ってくれない?」 突然のお願いに、ボクの意識が現実に引き戻される。いや、引き戻されたっていうより、むしろ意識がそこに全部持っていかれた。 「もちろん。なんでも言って。」 この返事の速さは、自分でもちょっ…
2025/02/28 09:30