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竹とんぼ https://blog.goo.ne.jp/take10nbo

先達の秀句を味わいながら<br>自得の一句を求めて多作多捨です<br>古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です<br>

古希近くからの俳句入門 たくさん作ってたくさん捨てる、ついでに恥もたくさんかく これをずーっと続けています

小林たけし
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2019/03/30

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  • 霜柱男はいつも少年に 丈子

    霜柱をザクリザクリと踏み砕いた記憶をだれもが持て要る男はいつだって霜柱の前では少年になる霜柱男はいつも少年に丈子

  • 駅頭に重たい時間冬灯 丈子

    冬の駅頭は空も空気も話し声までもが重くさびしげだたくさんの灯もくぐもっている駅頭に重たい時間冬灯丈子

  • 木の葉髪墓誌の余白を目でなぞる 丈子

    墓誌に水をかけたりするがここのところその余白が妙に気にかかる薄くなった髪を手に次はきっと自分の名が刻まれると思うのだ木の葉髪墓誌の余白を目でなぞる丈子

  • 通夜灯り冬満月のうすっぺら 丈子

    通夜の斎場はやけに明るい帰途に見上げた冬の満月はうすっぺらだった通夜灯り冬満月のうすっぺら丈子

  • 寒星や土竜たたきのように通夜 丈子

    寒中の最中に知友の訃報がとどくもぐらたたきのように二度も三度も寒星や土竜たたきのように通夜丈子

  • 山茶花の近づけば散る人嫌い 丈子

    山茶花の生垣があるおや咲き始めたなと近づくといやいやするようにポトリと落ちる人ぎらいなのか私が嫌いなのか山茶花の近づけば散る人嫌い丈子

  • 煮凝りに重心の無い安堵感 丈子

    煮凝りは箸で掴むのはなかなか難儀だがその重心のないところに何やら不思議な安堵感を感じる煮凝りに重心の無い安堵感丈子

  • 海鼠腸の秘密めきたる暗紫色 丈子

    海鼠は好物のひとつだが海鼠腸はこの上ない珍味である原形の欠片もみせないその暗紫色の毛色の悪さも良い海鼠腸の秘密めきたる暗紫色丈子

  • 虎落笛魍魎の子の乳せびる 丈子

    魍魎(みえない化物)の子が乳を欲しがって泣いているそれがこの虎落笛なのだいいね!コメントするシェア虎落笛魍魎の子の乳せびる丈子

  • 哲学の道後ろ手の寒鴉 丈子

    第一句集「裂帛」自選京都の哲学の道が好きで何度も訪れている人影の少ないこの季節も風情がひとしおだ出会った一羽の鴉が姿は哲学者に重なった哲学の道後ろ手の寒鴉丈子

  • オートキー仕事納めの事もなし 丈子

    昭和期の仕事納めは一大イベントだったが今ではなんでもワンタッチきのうと何も変わらないデジタルには汗も血も涙もない推敲事も無し仕事納めのオートキーオートキー仕事納めの事もなし丈子

  • 逆賊に理義のあれかし冬桜 丈子

    静岡県由比への吟行での句由井正雪ゆかりの寺社でのもの逆賊に理義のあれかし冬桜丈子

  • 薬喰理性のへこむ好奇心 丈子

    好奇心は理性を阻むはじめての食材への好奇心は止まらない好奇心に素直に行動して後悔したためしはない薬喰理性のへこむ好奇心丈子

  • 煮大根何度も本音聞き返す 丈子

    少年期の母との会話である聞き返したのは私だが読者は大根を煮ている人と捉えたらしい煮大根との取り合わせを評価された煮大根何度も本音聞き返す丈子

  • 冬のしゃぼん玉鳴いているのはだーれ 丈子

    冬のしゃぼん玉は何故かもの哀しい小さな子の泣顔が浮かぶ冬のしゃぼん玉鳴いているのはだーれ丈子

  • ぶつぶつと牛鍋挨拶は元級長 丈子

    全員傘寿の同窓会牛鍋はもう食べごろなのだが元級長の長い挨拶がまだつづくぶつぶつと牛鍋挨拶は元級長丈子

  • 逆さまの一円切手隙間風 丈子

    郵便料金が値上げするとの報道がある前回の改定時に頂いた葉書に料金不足分の1円切手が逆さまに貼ってあった親密さに隙間風を予感した逆さまの一円切手隙間風丈子

  • 冬りんご嘘もじょうずな赤ずきん 丈子

    林檎を篭にいっぱい7の赤ずきんちゃん優しい心に少女です嘘も智慧のひとつです冬りんご嘘もじょうずな赤ずきん丈子

  • 大寒や落款として海入日 丈子

    荒涼とした大寒の海早い日没は今日のひと日の落款のようだ大寒や落款として海入日丈子

  • かいつぶり淋しいときは笛を吹く 丈子

    冬の湖沼の鳰の泣き声はなんとも寂しいつい同調の口笛を吹くかいつぶり淋しいときは笛を吹く丈子

  • 絶筆の「延命不要」花カンナ 丈子

    延命治療の是非は難しいが本人の意思を尊重するのが正しいと思うしっかりと書いておきたい絶筆の「延命不要」花カンナ丈子

  • まなうらの母は万能りんご汁 丈子

    幼児期の母は万能だったあのりんご汁は魔法の熱さましまなうらの母は万能りんご汁丈子

  • 黒い目の深い悲しみ雪だるま 丈子

    真っ白な身体に大きな黒い目なんとも悲しい表情だ時により所によりその悲しみの深さ色合いが違う黒い目の深い悲しみ雪だるま丈子

  • 数え日やこころもとなき臍の胡麻 丈子

    今年ももう残り少ないやりのこしたことばかり臍の胡麻がなんともたよりない数え日やこころもとなき臍の胡麻丈子

  • 着膨れて女の形おうように 丈子

    寒気が強まるとだれしもが着膨れるあこがれのマドンナもその体形は見る影もない着膨れて女の形おうように丈子

  • 襟たてて原発論議屋台酒 丈子

    屋台で酒を立ち飲みながらの原発の是非論戦は熱いが吹き曝しの風は冷たいいつしかコートの襟を立てていた襟たてて原発論議屋台酒丈子

  • 枯れきってほんとの自分疣毟り 丈子

    枯蟷螂をみて老境の己を重ねるとこんな気分になってくる来し方の全てがこの日の己への道程だったのか枯れきってほんとの自分疣毟り丈子

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