友人が、この世を去って二度目の冬。 今朝は、この冬一番の冷え込みだった。裏を返せば、これから温かくなるだろう───だから、春じゃがを植えようじゃないか。すでに畝の土はできている。あとは種芋を植えるだけ。 種芋を手に持って、畑にしゃがんで作業...
友人が、この世を去って二度目の冬。 今朝は、この冬一番の冷え込みだった。裏を返せば、これから温かくなるだろう───だから、春じゃがを植えようじゃないか。すでに畝の土はできている。あとは種芋を植えるだけ。 種芋を手に持って、畑にしゃがんで作業...
僕の周りの人たちの話では、この冬は、野菜の成長が悪いのだとか……。僕もそれを、自分の畑で感じていたけど、その原因が分からない。幾らこの冬が寒くても、そこまで寒いか? と訊かれたら、そうでもなくて、定期的に雨も降った。野菜がうまく育たない。そ...
インターネットのなかった時代、僕らの通信手段は電話と手紙であった。隅っこに謎の相合傘がちょこっと書かれた、駅の伝言板も含まれる。今回は手紙の話だ。忌まわしき不幸の手紙。その内容は、ネット時代のチェーンメールのようなものだが、詐欺メールのよう...
大変ご無沙汰しております。雉虎です。 執筆中の、のんちゃんのブログ王第三部。何度も変えた題名を決定して、一万文字ほどの原稿を、めでたく相棒にメールしました。毎度ではありますが、新しい世界の書き出しが難産で、ようやっと勢いに乗れそうです。小説...
今日サヨを書き終えたので、次の執筆に入る前に、取りあえず充電します。新作は、まだ一行も書いていません(汗) プロットも、イメージも。頭の中にあるのだけれど、頭の中がスカスカで、何かを見れば思考がブレて、何かを読んでも思考がブレる。それは、当...
今日もサヨリは元気です(笑)を読んでいただき、ありがとうございました。掲載の道中でいただいた、数々の温かいお言葉にも支えられて、ようやく完結することができました。読者の皆さまには、感謝の言葉しかありません。心よりお礼申し上げます。 2024...
この家で暮らし始めてから、数日が経ちました。雨のコンビニで、ボクを助けてくれた男の人は、いつもニコニコしています。そして「お父ちゃんだぞぉ〜」と言って、ボクに高い高いをしてくれます。だからボクは、この人をお父ちゃんと呼んでいます。 高い高い...
034 再会―――空耳じゃない! 愛しい声が聞こえる向こうで、痩せた猫がうずくまっている。額にくっきりMの文字。サヨリと同じキジトラだ。近づくと、猫は俺を見上げて「ア、アっ」 と、鳴いた―――刹那に二十年前の記憶が蘇る。サヨリだ! 俺は、い...
033 転生 生まれてすぐ、ボクは捨てられました。どうやって生きてこれたのかも分かりません。本能のままに仲間を真似て、虫や魚や草を食べました。人間には近づきません。たくさんの不幸を見てきたからです。幸せになった仲間もいたけれど、その数は少な...
032 産神チフユ 人間が忌み嫌う死神は、どうして千の春と書いて〝チハル〟と呼ばれているのか? 魂を現世へ誘う産神は、どうして千の冬と書いて〝チフユ〟と呼ばれているのか? 死と生とを鑑みれば、逆だと感じる名前です。けれども、現世の外側に身を...
031 蛍 もう一度、お父ちゃんと暮らしたい。決断の日、ボクは転生すると決めました。「ボク。転生して、お父ちゃんの所へ行くよ」 トビちゃんは、寂しそうにボクの頭を撫でました。「サヨリさん、無理してない? ここにいても、いいのよ」 トビちゃん...
030 決断 ヨネさんが、小さなため息をつきました。「私はね、便利屋さんが心配なの。あなたと息子が重なるの。余計なお節介なのは承知しているのよ。でも……放っておけないの。これも親心って、いうのかしら」「……いえ」「だって、便利屋さん。笑わな...
029 手紙 ヨネさんの口から出た『トビちゃん』の響きに、トビちゃんがボクをギュッと抱きしめました。ヨネさんはトビちゃんと同じくらい、お父ちゃんのブログを熟知しているようです。「私はね、毎日ブログを読んできたの。だから、それくらい理解してい...
028 告白 お父ちゃんはショックだったのでしょう。お仏壇を見つめて言葉を失くしてしまいました。ヨネさんは、優しい声で真実を語り始めました。「私、便利屋さんに謝らなければいけないの。私……息子が死んでから。便利屋さんのブログを読んでいたのよ...
027 四十八日 ボクが死んでから四十八日目。転生か、天国か、それともここに残るのか?……ボクは明日、それを決断しなければなりません。 十蔵さんの一件で、チョコは転生するって決めたけど。もしも、お父ちゃんに好きな人ができたなら、ボクだってト...
026 求愛 ボクがここへ来てから四十日目の夕暮れ。湖の水面からお父ちゃんを眺めていると、ちょんちょんと、チョコがボクの背中をつつきます。「どうしたの?」「サヨリ兄さん、折り入っての相談があるっす」 チョコらしくもない深刻な目の色に、ボクた...
025 ウエディング ボクがここへ来てから三十五日目の午後。それは幸せに満ちた午後でした。「サヨリ兄さん。サチさんちへ行きましょう!」「うん、そうしよう」 ボクとチョコは、サチさんの所へ遊びに行きました。サチさんのお話が楽しくて。これまでも...
024 読書家 トビちゃんの木には、トビちゃんの胸の高さに、小さな扉がひとつあります。その扉は、天国の図書館と繋がっていて、好きな時に、好きな本を貸してくれる扉です。 ボクはお父ちゃんから聞いて知っています。トビちゃんが読書家だってことを。...
023 青き絶望 ボクがここへ来てから二十二日目の夜。 タロウが守る木の方角で、青色の蛍火が見えました。青い蛍火は、待つ人に忘れ去られたことを意味します。「サヨリ兄さん。タロウちゃん、大丈夫っすか?」 チョコはとても不安げです。でも、猫と同...
022 ハーレム トビちゃん、チョコ。そして、ボク。 十蔵が天国へ召されてから、三人での暮らしが始まりました。チョコは元気そうな素振りだけれど、ちょっとした瞬間に、とても寂しげな目をします。だからできるだけ、ボクはチョコと一緒に過ごします。...
「八時やて言うたけど、十時半な」───なんですと? バディのヤツ。急にお客さんから言われて、声高らかに「分かりましたっ!」と答えたのだろう。お陰でこっちの予定は丸つぶれ……さて、どうしたものかね、二時間もの空き時間?───あっ! 怒りの先で...
021 天国の階段 ここへ来てから十五日目の夜。寂しい事件が起こりました。 十蔵の木の方角から、疾風の如く黒い毛玉が駆けてきます。チョコが血相を変えて、ボクらの所へやってきました。「助けてぇー、サヨリ兄さん! 十蔵ちゃんが、大変なことに!」...
020 タロウ「サヨリ兄さん。自分ちょっと、いいっすか? 放っとけないっす」 チョコは一目散に、木の根元へ駆け出しました。白い子犬の姿が見えます。ボクは帰りが気になったけれど、チョコを置いて帰れません。ボクもチョコの後を追いました。「そこの...
019 サヨ・チョコ探検隊 ここへ来てから十日目の早朝。チョコがボクのところへ遊びに来ました。「サヨリ兄さん。自分とデート、いいっすか?」「え? サヨリさんとチョコちゃんって―――短いうちに、そんなことになっていたんですか?」 トビちゃんが...
今日もサヨリは元気です(笑)ばかりでは「ブログも書けよ」という話にもなります。今日は中休みを入れて、お正月にちょっぴりご紹介した相棒からの〝マイブック〟のレビューです。 結論から申し上げれば、予想以上に使い勝手がよすぎでした(笑) マイブッ...
018 心の仮面 心ちゃんとお父ちゃんは、お腹を膨らませて店を出ました。心ちゃんは満足げ。お父ちゃんは、絶食で胃が小さくなったのでしょう。ちょっと苦しそうに見えました。でも、その表情は明るかったです。「なんか、悪いな。本来ならば、ここは僕が...
017 ココイチ お父ちゃんの好物は、サッポロ一番とココイチのカレーです。それが好きすぎて、何度もブログに書いていました。お父ちゃんがココイチのカウンターに座ると、隣に女の人が座りました。「お邪魔するよぉ~、ぐふぅ」 出たな、おっぱい星人!...
016 小説 今日、心ちゃんが訪問した目的は、ボクにだって分かります。トビちゃんからの手紙を渡すこと。お父ちゃんを元気づけること。そして最も重要なのは、お父ちゃんに食事を取らせること。本丸に見えても、そうじゃない。小説のことは二の次だってこ...
015 心ちゃん 今日はボクの初七日だそうです。ボクが死んでからというもの、お父ちゃんは、一心不乱に何かを書いていて、あまりご飯を食べてません。だからお父ちゃんは、痩せ細ってしまいました。「食べて……誰か……助けて」 不安げにトビちゃんが言...
014 ヨネさん ボクがここへ来てから、三日が過ぎました。トビちゃんと湖の水面みなもを覗くと、ヨネさんちの豪邸でお父ちゃんが庭の掃除をしています。お父ちゃんは便利屋に務めていて、ヨネさんはお父ちゃんをご贔屓ひいきにしてくれるお客さんです。 ...
今日は一息、ブログを書きます(笑) 先ずは何よりも一番に、愛猫へのお話しを読んでいただき厚くお礼申し上げます。皆様の応援で、ここまで辿り着くことができました。ありがとうございます。 お正月も終わり日常が始まって、今日の高松には雪まで降って。...
013 蛍火 ボクがここへ来て、初めての夜が訪れました。電気も街灯も何もないので、明かりはチラホラ見える焚たき火だけです。それにも増して、空に散らばる星々の輝きだけで、うっすらとトビちゃんの横顔が見えました。「ねぇ、トビちゃん。お星さまが動...
012 雷電 ボクはトビちゃんに訊きました。「ねぇ、トビちゃん。お空に飛んでるのはなんですか?」「わたしは雷電らいでん、十蔵さんはヤマト。あれはね、ここに住むひとたちが、生きている時に好きだったものなのよ」 空を見上げると、ラーメンどんぶり...
011 兄さん「サヨリさん、おかえりなさい。チョコちゃんとお友だちになれた?」 散歩から戻ったボクに向かって、トビちゃんが両手を広げます。迷わずボクは、トビちゃんの胸ポッケの中に入りました。この中に入ると、何故だか心が和みます。「サヨリさま...
010 地獄「地獄は辛いところよ。とても辛いところなの。それでも聞きたい?」 ボクとチョコに、サチさんが凄みます。チョコは怖くなったのか、ボクにピッタリとくっつきました。顔が……近い。ボクはサチさんに問いかけます。「虹の橋から、ここへ来る道...
009 大往生 ボクの先達せんだつさんが人間だと知ったチョコは、ボクの前でひれ伏しました。その理由が、ボクにはさっぱり分かりません。「サヨっ……いいえ、サヨリさま。大変なご無礼をお許しください。自分、不器用ですから……」 さっきまでの威勢は...
008 四十九日「はぁ……そこからですか? ほんと、あんたの先達せんだつさんは雑だわぁ」 チョコは、四十九日を知らないボクに、深いため息をつきました。ボクの先達さんは、雑なのだそうです……。「ウチらはね、これからここで、四十九日を過ごすのよ...
007 黒猫 天国の待合所は、地平線の先まで緑の絨毯じゅうたんで覆われていて、所々にお花が咲いていて、巨大な公園のようでした。広い湖を囲うように、所々に白いベンチが置かれています。待合所の人たちは、湖を眺めたり、談笑したり、空を眺めていたり...
006 イケメン 水面みなもに映るボクの顔が、お父ちゃんの姿になりました。段ボール箱の中で眠るボクの頭を、お父ちゃんが撫でています。「ボクはここだよ!」 お父ちゃんに向かって、何度も何度も叫んだけれど、ボクの声は届きません。向こうのボクの頭...
005 天国の待合所 ワシが乗る雷電と、子猫が乗った戦艦ヤマトは、並んで同じ野原に着陸した。どうやらここが、トビちゃんが暮らす場所らしい。 広い野原の真ん中に、大きな湖が広がっている。その水面を覗き込む人の姿もあった。ほとんどが人間じゃった...
004 トビちゃん───死ぬるーぅぅぅ。絶対、死ぬーぅぅぅ!!!! ワシは今、虹の橋のてっぺんから、地の底に向かって落ちておる。チハルは地獄などないと言うておったが、このまま落ちれば地獄じゃろう。もしかすれば、チハルはあの世のペテン師じゃっ...
今日もサヨリは元気です(笑)ー橋のてっぺんー どれくらい走ったじゃろうか? 近いような、遠いような……。この橋のてっぺんから、トビちゃんの名を叫べばよいのじゃな。簡単じゃ。巨大な虹の袂たもとで、ワシは気合を入れ直し、足取りも軽く一気に駆けた...
今日もサヨリは元気です(笑)ー虹の橋ー 月に吸い込まれるように、ワシの体がグングン昇る。それがとても気持ち悪い。それは、若き主あるじが操るマウンテンバイクのようじゃった。リュックの中で、どんなデコボコ山道でも恐るに足んワシじゃったが、老いに...
新年あけましておめでとうございます。 旧年中はお世話になりました。 本年もよろしくお願いいたします(笑) こちら高松は晴天の穏やかな一日でした。 皆様のお正月は如何でしたでしょうか? このお正月には楽しみがありまして、冒頭の本がそれでして、...
今日もサヨリは元気です(笑)ーワシが死んだ日ー つい……うっかり眠っておった。 ワシの名はサヨリという。主あるじとの付き合いも、かれこれ二十年ほどになるのかのう。ワシもすっかり年老いて、今じゃ、立つのもままならぬ。にしても……ワシの体が浮か...
今日もサヨリは元気です(笑) ー出会いと別れー―――猫は飼い主を選んで姿を現す。飼い主に寄り添い、支え、癒やし……その短い生涯を終える。飼い主から、深き愛情を受けた猫は、毛皮を着替えて転生し、再び飼い主の前に現れると言う……。「ア、アっ」 ...
2024年は大詰めで、2025年は目前で。このままじゃ、愛猫サヨリの小説が投稿できないじゃないかという、瀬戸際の大みそか。読者の皆様におきましては、楽しい年末をお過ごしのことだと思います。本年も大変お世話になりました。心より感謝しています。...
人は神様の自分勝手な気まぐれを〝奇跡〟と呼ぶ。 もしも生まれ変わりがあるのなら、猫でよろ……。死に際に老人はそう願い、その人生を終えた。かつて、この老人と暮らした猫がいた。息を引き取るその日まで、自由奔放に暮らした愛猫に、老人は憧れを抱いた...
ようやっと、2024年から解放された。一週間ぶりにキーボードを叩く。ブランクあれど、指は快適に動いている───問題ない。 それはたぶん、パソコン(富士通FM-7)を手に入れた高一の春以降、人生初の体験だった。脳みそを一旦白紙。心のリセットを...
───大変なことになってしまった……。 再々、冬の畑に行くことはないのだが、年内にやらねばならぬことがある。シンジ君だって「僕がエヴァに乗ります!」しなければ、きっと来年、地下から忍び寄る脅威によって、畑がとんでもないことになってしまうのも...
───あら、可愛い。 先日、とあるブログの読者の方からお菓子をいただきました。銀座七福神と七福神あられ。そのパッケージに描かれた七福神のイラストだけで、ほっこりした気分になります。カレンダーは数量限定で貰えるそうで、本来の予定よりも早く購入...
2024年12月12日。 去年の大根は、葉っぱを根こそぎ虫に食われて、それはもう散々でした。葉っぱがないから育ちやしない。この冬も気温の高い日が続きます。つまり、期待値はかなり低くて、それでも、ふたつの畝に大根の種をまきました。きっと虫の餌...
本を開いてふと思う。 読書ってのは、攻めだよなぁ……脳が攻めてなければ、まったく内容が頭に入らなくて。読書が不得手な僕にとって、本を開く瞬間の「読むぞっ!」の気合いは欠かせません。 読書を「攻め」と呼ぶのなら「受け」は動画が相応しい。映画、...
みなさんのメールボックスには、どんなメールが届くのでしょう? 毎日、毎日、飽きもせず。僕のメールボックスには、五十通ほどのメールが届きます……スパムが(汗) 主にAmazonさんからが多いでしょうか? 楽天さんとか、PayPayさんとか、メ...
───今日、本日。 十二月一日(日)は、早川花音はやかわかのんの十九回目の誕生日である。朝早くから、放課後クラブのメンバーたちが、俺の家に集結し、さながら文化祭前夜のような騒ぎになっていた───もちろん、お誕生会の準備である。「おはよう、ツ...
───寒いなぁ……歩こうか。 冬になると、僕には歩き始める習性があるようです。ウォーキングと言えば大げさで、通勤とか買い物とかの移動手段を〝歩く〟に切り替えただけでの話です。コロナの頃まで歩くのは、ダイエットが目的でした。けれど去年から、そ...
同じような作業を繰り返すと、脳がバグってミスをする。たとえば、一桁の足し算をやり続けると、時間に比例してミスが増える。だんだんと、何がなんだか、ワケが分からなくなるものです。それをゲシュタルト崩壊というのだけれど、僕は学者さまでも何でもない...
───11月26日(火) 今日の高松は、愛猫が逝った日と同じような、朝から雨の一日でした。数日もすれば、12月だというのに、サヨリの居ない事務所では、コタツを出すこともありません。出す気配もありません。この季節になるといつだって、僕の膝の上...
───あぁ~ん! ヤレない女と付き合う意味なんて……あんの? デート中に彼氏が言った。それってさ。今、アンタが言うセリフかね? ムカついたから、その場でぶん殴って別れてやった。その後で、メアドも電話番号も全消去。これで、人生初のデートが幕
霜月も後半戦と言えども、さぬきの寒さは厳しくなくて……サヨリの居ない事務所では、未だにコタツすら出していません。多少の肌寒さを感じても、事務所専用防寒着(ワークマンのスゴイ奴)と、貼るカイロが二個もあれば、それで十分。とはいえ冬は、ほかほか
ため池に咲く雨の花。畝うねの上にはマルチの絨毯じゅうたん。この猛暑が嘘のように、日差しも和らぎ、落ち着いた気温にかまけて、十日ほど畑をサボっていました。本音を言えば、友人と愛猫と。想い出たっぷりな畑が、僕の足を遠ざけました。でも、それはそれ
「今日から、お前。オレらのパシリ決定なっ!」 五年生の二学期初日。林はやし君の宣言に、ボクの地獄が始まりました。ボクはイジメの対象になったのです。十月まで我慢して、その我慢が限界を突破して、ボクは不登校になりました。もう、ボクなんて……ど
思い切って自分のブログから広告を外すと、束縛や拘束……呪縛のようなものから開放されたような……なんだかスッキリした気分になったのも、一年以上も昔の話。それまでご法度だった〝ちんこ〟を、俺の勇ましい戦士は……ひとり静かにたたずんでいる……なん
ルックバックに、X(旧ツイッター)がざわついていた。Amazonプライムビデオで配信が始まったからだ。女の子が机に向かう後ろ姿……知ってる。このイラストも、X(旧ツイッター)でバズっていた。いずれ、詳しく調べることになるだろうけれど……現時
「マサヨシーぃ! 今夜はシチューよ」 「やったー!」 この会話を最後に、かあちゃんは死んだ。轢き逃げ……いや。オレに言わせりゃ、殺人だ。かあちゃんの葬儀が終わってすぐに、オレは犯人探しを始めた。それは、19歳になった今でも続けている。 「
───今日のお昼は、うどんを食うか? ラーメンか? それとも抜くか? そんな選択の連続が、日々の営みなのでしょう。その中には経験上、人生のターニングポイントと呼ばれる分岐点も含まれます。柄にもなく、無茶を承知で……僕が小説を書き始めたのも
この数日の冷え込みに、ついにカイロを買いました(汗) 写真は一昨年のサヨリですが、彼を主人公とした小説の、1話と最終話の原稿を相棒に送りました。ここだけが、飼い主視点の描写なのと、話が長いので書き終える必要性があったのです。だって、そうでし
昨今のテクノロジーの進化は目覚ましく、ネットニュースの文末に〝この記事はAIで……〟という表記を見ると、人が文字を紡ぐ意味などあるのかね? そんな気分にもなるものです。収益を目的としたブログでは、確実にAIの風を感じています。だって、そうで
久々に喫茶グリムへ入店すると、オレを見るなりママさんが言った。 「あら、イケメンちゃん。お久しぶりねぇ~。すっかり、元に戻っちゃって! ツクヨちゃんがイケメンちゃんに会えなくて。ずっと、寂しそうだったわよん。このぉ~、女泣かせぇ(笑)」
いつだったっけ? 月曜だっけ?……ワーちゃんから万年筆をもらいました。 「はい、これ。書きやすかったから」 いつもそう、いつだってそう。ワーちゃんは唐突で、日常会話に主語がなく、僕の前には透明ビニール袋に包まれた、謎の万年筆があるわけで…
少し残った猫砂を同僚ワーちゃんに引き取ってもらい、猫のトイレを処分しました。愛された猫は、あの世で毛皮を着替えて飼い主の元へ戻るのだそうです。神様の気まぐれで、万が一、サヨリが事務所に帰ってきたら……その時、トイレが無かったら? そう思うと
サヨリが虹の橋を渡った数日後───目覚まし時計を買いました。振動するタイプです。思ったよりも、ダメージなんて……そうでもなかった筈なのに。眠れなかったり、起きられなかったり。軽く……睡眠障害のようになりました。つまり、新しい朝に、まったく自
みなさんは、冬の食べ物と言えば、何を思い浮かべるのでしょう? やっぱり、コタツでミカンでしょうか? 温かなコタツで食べるミカンはとても美味で、膝の上に猫でもいれば、胃袋も心も癒やされます。それは、日本の冬のイメージぴったりです。それともやっ
「忍ちゃん。やしまーる、やしまーる!」 かわらけを投げ終えて、ツクヨが〝やしまーる〟に向かって指さす。 「ぎょい!」 忍がツクヨに敬礼ポーズを取っている。にても……「はい」とか「了解」とか「ラジャー」じゃなくて「御意ぎょい」なのね? 最
あるべきものが、そこにない……。 その現実に直面したら、アナタは何を思うのでしょう。僕にとって、それは耐え難きショックでした。きっと多くのお客さまが、僕と同じ衝撃を受けたでしょう。あてどなくさまよいながら、店内を探し回ったのに違いありませ
ブログのアクセスとは不思議なものです。楽しんで書いた記事こそアクセスなんぞが跳ねちゃって。これまで書いた渾身こんしんの一本が、どれだけ不発に終わったことやら(汗) もうね、「これ、好きぃぃぃ!!!」な気分で書いた、勢いだけの、他愛もない記事
「今日も暑いなぁ~家康いえやすぅ!」 いつもの海の木陰で釣り人を眺めている家康に、信長のぶながが声をかけた。 「そんなに外出して、ご主人様に怒られないのか? 信長! 今朝だって午前様だったろ?」 昨晩、閻魔えんまの背中で眠りこけた信長で
2週間前の夜、サヨリが去った雨の夜。僕は小説の続きを書いていました。水曜日は〝飼い猫信長と野良猫家康〟の更新日だったので、サヨリを僕の隣で寝かしつけて、その続きを書きました。手を伸ばせばいつだって、小さな頭に手が届く。早くこれを書き終えて、
この冬は、畑を休むつもりでした。サツマイモの収穫を終わらせて、来春まで畝うねを寝かせよう。玉ねぎのタネすら撒まかず仕舞いで、今さら何もできません。だからこの冬は、よつぼしと大根だけ……そのつもりでいましたが、ホームセンターで気が変わりました
高松の早朝は、秋をすっ飛ばして冬のような寒さになりました。不要な買い物をしてしまいました。キッチンペーパーです。相棒からも言われましたが、習慣とは、中々どうして……抜けないものだと知りました。何処の家庭にもあるでしょう? でも、事務所では不
火曜日。 いつものように目が覚めて、いつものように仕事に出かけ、いつものようにボーっとする。特別なことがあるとすれば、愛猫サヨリの初七日ということくらいで、だからといって、何をするわけでもありません……。いうなれば、僕個人の私的な話なのだ
───2024年10月16日。 人生で、三度目の芋掘りを決行しました。そもそも僕が畑を始めた理由は、他でもなく、ダイエットが目的のサツマイモでしたので、てか……畑の全てがサツマイモでも構わない。むしろ、そうしたい! 当初は、そんな気持ちだ
───データベース接続確立エラー 2024年10月16日に差し掛かる頃。僕のブログへのアクセスが不可能になった。管理画面にすらアクセスできない。あらら……愛猫サヨリの身に何かあったか? 心霊とか、UFOとか、予言、占い、スピリチュアルに至
元気か? サヨリ! 父ちゃんは元気だ(笑) つーのも、変な言い方ではあるのだけれど、キミがあの世へ旅立ってから一週間が経ちました。友人とは逢えたかな? きっと、逢えたに違いない。だって、今日。僕は友人から手紙を受け取りました。懐かしい文字
事務所のドアを開くといつだって、事務所の中にはサヨリがいて、音も立てずに僕の足元で纏わりつくものだから、尻尾なんか分じゃったりして───ごめん、ごめん(笑) こんな毎日が日常でした。サヨリに向かって「ごめん、ごめん(笑)」と、僕が言うと「に
サヨリは今、僕の膝の上で眠っています。今夜はずっと、そうするつもりで、サヨリの体を抱きしめています。辛気臭いのは嫌なので、文面に嫌な表現や不謹慎などがあればお許しください。 2024年10月8日22時34分。 サヨリは虹の橋に向かって旅
真夏には、ギュイーンと伸びて木陰で転がり。真冬になるとま~るくなって、ブロック塀の上に座って日向ぼっこ。時には狂ったように背中をアスファルトに擦り付け、絶対に視線を合わせず、何を考えているのかも分からない。未知の存在。それが、僕にとっての猫
まだまだ、書き込みが足りぬ……。 ほかでもない、僕が書いている小説の主人公の話である。のんちゃんのブログ王シリーズの主人公は、飛川三縁ひかわさよりさんなのだけれど、趣味趣向に対する描写が少ない。それは常々思っていたのだが、大所帯になりすぎ
オッツーが美男子になった翌朝、のんが俺の家に来た。 「おはようございます。わたし……早川花音はやかわかのんと申します。三縁さよりさん、いらっしゃいますか?」 玄関に爽やかな風が吹き抜けて、オカンの奇声がこだました。 「さ、さ、さ───三縁
日曜日から月曜日に日付が替わる直前で、今夜は寝ないと心に決めた。金閣寺に興奮して眠れないのだ。書きたい、書きたい、書きたい……腕がうずいて眠れない。机の上に原稿用紙の束を置き、その横に新聞広告に書いたメモを添えた。もう、舞台は整った。さぁ、
筆が止まった───洒落にもならん(笑) 書くには書くけど、書いた文章が暗いのだ。どうやっても明るくならない。だから書くのを途中でやめる。書いては保存、書いては保存。僕は書いた文章を絶対に捨てない。どんな駄作であったとて、いつか日の目を見る
相棒からの太宰シリーズ。文豪ナビ、ヴィヨンの嫁、斜陽……そしてようやく、走れメロス(新潮文庫)に差し掛かる。とはいえ、まだまだ序の口、序盤戦。まだまだ先は長いのだ(汗) これらの本は、お楽しみではなくお勉強。つまり、面白かったじゃ終われな
悪魔…… 信長のぶながの寝息を背に感じながら、閻魔えんまは己の過去を振り返っていた。それは、楽しくも悲しい過去であった。閻魔がチャッピーと呼ばれていた過去の記憶が蘇る……。 「今日から貴様は、俺の仲間だ!」 あの日から、わたしは光秀みつ
金曜日。 バディから電話が入る。来週、二日ほど体を貸してほしいのだとか。僕はスケジュールに目を通す。目を通しながら日時を訊く。 「何曜日?」 「もう……体がだるくて、月曜日は休みたいんや。だから、火曜日と水曜日で構わんか?」 蚊の鳴くよ
金曜日、嫌な気分で帰宅した。余計な心配がひとつ増えた。とはいえ、人間関係とか、金の話だとか……そんな、人間臭い話ではない。いうなれば、身に差し迫る危機と呼ぶべきか……それがワンランクアップしたのは確実だった。 金曜日は夜勤の日。いつものよ
俺は恥ずかしかった。とても、とても……恥ずかしかった。もう、お家に帰りたい。何かを思っただけなのに、ウィーン、ウィーンと頭の上で踊る猫耳。それを動かすモーターから、頭皮に伝わる小刻みな振動に、不快感しか感じない。 なぁ、ゆきよ。いつからお
日曜日の図書室で古文書に目を通すサクラギは、古代の謎でも解くかのように、背筋を伸ばしてパイプ椅子に座っている。彼が放つ眼光が、俺には武術の達人のように見えた。その一方で、芥川あくたがわは受付デスクに足を乗せ、俺に足の裏を向けている。緊張と弛
───ヤマザキのすあま。 かれこれ、一年半ほど。僕はヤマザキの〝すあま〟という和菓子を探していた。スーパー、コンビニ、ドラックストア……ヤマザキ製品がありそうな店に入ると必ず、すあまを探して店内を歩く。本家本元、デイリーヤマザキの看板を見
───いつもと違って、今回は敬体で書きます。書いている人は同じ人ですよ(汗) 僕は勉強ができません。得意分野は? と尋ねられても、人に胸を張って言えるような得意な分野もありません。アニメや映画など、オタクの専門知識だって、誰でも知ってる陳
それにしても、このニャンコ。恐れを知らぬバカなのか? それとも、天然のアホなのか? 好奇心に満ちた目で閻魔えんまに顔を近づけて。信長のぶながは物珍しそうに、閻魔の細部に至るまで観察している。その無礼千万とも思える行動に、固唾かたずを呑んで見
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友人が、この世を去って二度目の冬。 今朝は、この冬一番の冷え込みだった。裏を返せば、これから温かくなるだろう───だから、春じゃがを植えようじゃないか。すでに畝の土はできている。あとは種芋を植えるだけ。 種芋を手に持って、畑にしゃがんで作業...
僕の周りの人たちの話では、この冬は、野菜の成長が悪いのだとか……。僕もそれを、自分の畑で感じていたけど、その原因が分からない。幾らこの冬が寒くても、そこまで寒いか? と訊かれたら、そうでもなくて、定期的に雨も降った。野菜がうまく育たない。そ...
インターネットのなかった時代、僕らの通信手段は電話と手紙であった。隅っこに謎の相合傘がちょこっと書かれた、駅の伝言板も含まれる。今回は手紙の話だ。忌まわしき不幸の手紙。その内容は、ネット時代のチェーンメールのようなものだが、詐欺メールのよう...
大変ご無沙汰しております。雉虎です。 執筆中の、のんちゃんのブログ王第三部。何度も変えた題名を決定して、一万文字ほどの原稿を、めでたく相棒にメールしました。毎度ではありますが、新しい世界の書き出しが難産で、ようやっと勢いに乗れそうです。小説...
今日サヨを書き終えたので、次の執筆に入る前に、取りあえず充電します。新作は、まだ一行も書いていません(汗) プロットも、イメージも。頭の中にあるのだけれど、頭の中がスカスカで、何かを見れば思考がブレて、何かを読んでも思考がブレる。それは、当...
今日もサヨリは元気です(笑)を読んでいただき、ありがとうございました。掲載の道中でいただいた、数々の温かいお言葉にも支えられて、ようやく完結することができました。読者の皆さまには、感謝の言葉しかありません。心よりお礼申し上げます。 2024...
この家で暮らし始めてから、数日が経ちました。雨のコンビニで、ボクを助けてくれた男の人は、いつもニコニコしています。そして「お父ちゃんだぞぉ〜」と言って、ボクに高い高いをしてくれます。だからボクは、この人をお父ちゃんと呼んでいます。 高い高い...
034 再会―――空耳じゃない! 愛しい声が聞こえる向こうで、痩せた猫がうずくまっている。額にくっきりMの文字。サヨリと同じキジトラだ。近づくと、猫は俺を見上げて「ア、アっ」 と、鳴いた―――刹那に二十年前の記憶が蘇る。サヨリだ! 俺は、い...
033 転生 生まれてすぐ、ボクは捨てられました。どうやって生きてこれたのかも分かりません。本能のままに仲間を真似て、虫や魚や草を食べました。人間には近づきません。たくさんの不幸を見てきたからです。幸せになった仲間もいたけれど、その数は少な...
032 産神チフユ 人間が忌み嫌う死神は、どうして千の春と書いて〝チハル〟と呼ばれているのか? 魂を現世へ誘う産神は、どうして千の冬と書いて〝チフユ〟と呼ばれているのか? 死と生とを鑑みれば、逆だと感じる名前です。けれども、現世の外側に身を...
031 蛍 もう一度、お父ちゃんと暮らしたい。決断の日、ボクは転生すると決めました。「ボク。転生して、お父ちゃんの所へ行くよ」 トビちゃんは、寂しそうにボクの頭を撫でました。「サヨリさん、無理してない? ここにいても、いいのよ」 トビちゃん...
030 決断 ヨネさんが、小さなため息をつきました。「私はね、便利屋さんが心配なの。あなたと息子が重なるの。余計なお節介なのは承知しているのよ。でも……放っておけないの。これも親心って、いうのかしら」「……いえ」「だって、便利屋さん。笑わな...
029 手紙 ヨネさんの口から出た『トビちゃん』の響きに、トビちゃんがボクをギュッと抱きしめました。ヨネさんはトビちゃんと同じくらい、お父ちゃんのブログを熟知しているようです。「私はね、毎日ブログを読んできたの。だから、それくらい理解してい...
028 告白 お父ちゃんはショックだったのでしょう。お仏壇を見つめて言葉を失くしてしまいました。ヨネさんは、優しい声で真実を語り始めました。「私、便利屋さんに謝らなければいけないの。私……息子が死んでから。便利屋さんのブログを読んでいたのよ...
027 四十八日 ボクが死んでから四十八日目。転生か、天国か、それともここに残るのか?……ボクは明日、それを決断しなければなりません。 十蔵さんの一件で、チョコは転生するって決めたけど。もしも、お父ちゃんに好きな人ができたなら、ボクだってト...
026 求愛 ボクがここへ来てから四十日目の夕暮れ。湖の水面からお父ちゃんを眺めていると、ちょんちょんと、チョコがボクの背中をつつきます。「どうしたの?」「サヨリ兄さん、折り入っての相談があるっす」 チョコらしくもない深刻な目の色に、ボクた...
025 ウエディング ボクがここへ来てから三十五日目の午後。それは幸せに満ちた午後でした。「サヨリ兄さん。サチさんちへ行きましょう!」「うん、そうしよう」 ボクとチョコは、サチさんの所へ遊びに行きました。サチさんのお話が楽しくて。これまでも...
024 読書家 トビちゃんの木には、トビちゃんの胸の高さに、小さな扉がひとつあります。その扉は、天国の図書館と繋がっていて、好きな時に、好きな本を貸してくれる扉です。 ボクはお父ちゃんから聞いて知っています。トビちゃんが読書家だってことを。...
023 青き絶望 ボクがここへ来てから二十二日目の夜。 タロウが守る木の方角で、青色の蛍火が見えました。青い蛍火は、待つ人に忘れ去られたことを意味します。「サヨリ兄さん。タロウちゃん、大丈夫っすか?」 チョコはとても不安げです。でも、猫と同...
022 ハーレム トビちゃん、チョコ。そして、ボク。 十蔵が天国へ召されてから、三人での暮らしが始まりました。チョコは元気そうな素振りだけれど、ちょっとした瞬間に、とても寂しげな目をします。だからできるだけ、ボクはチョコと一緒に過ごします。...
初めてのデートの夜。 「あのねぇ、行ってみたい島があるの。三縁さよりさんの住む町から近い所に……」 のんがつぶやく。 「島ですか?」 僕が答えると、のんは、慌てて話の矛先を変えた。 「あ、初対面なのに、ごめんなさい……ほら、みてみて、シ
───もう、一年が経つのね……。 明るくて、賢くて、気遣いがあって、可愛らしい子……。 ぽっかりと空いたベッドに、あの子の姿を思い出す。看護師の私にとって、生と死は日常の出来事だけれど、ふとした瞬間に思い出す。あの子の笑顔と、あの子との
金曜日は小説の話。 これはひつとつの実験である。否、言葉遊びやセリフ回しの練習だ。僕には誰にも言えない悩みがあった。この実験は、僕のストレスへの〝はけ口〟と言い換えた方がよいかもしれない。 僕の悩みは小さいかもしれない。他人の目から見れ
木曜日は雑談の日。 いやぁ、こんなんやったら、早くやっときゃよかったわ。 きっいけどな(汗) ブログもね、仕事で書けない日もあるからね。予備っすよ、備蓄です。ストック書いても三本が限界だけれど。〝こりゃヤバイ! 記事を書く暇がなくなる
水曜日は猫の話。 そして、明日は猫の日である。 猫の日のSNSは、すごいよぉ~。〝ネットを猫の写真で埋め尽くせ!〟の勢い半端ない。自慢の愛猫投稿はあたり前田のクラッカー。猫を飼ってない人だって、猫嫌いな人だって、どこからか猫の写真を引っ
火曜日はレビューの日。 今日は、新たなレシピを発見しました。 寒い夜には辛さが欲しい。だって、体が温まるから。けれども、経済的かつダイエットの観点から見れば、もはやココイチでさえもが夢である。この物価高のご時世に外食などご法度だ。禁止と
月曜日は畑の話。 自家栽培の三年目。 ───そうだ! 今年はサカタのタネでやってみよう。 去年の畑の出来は控えめに言っても不満足だった。だって、そうでしょ? きゅうりと玉ねぎがさっぱりで、メロンに至っては全滅だった。右も左も分からない、
オッツーは怒っていた。 怒りに身体を震わせていた。 俺たちの目の前でツクヨが車に連れ込まれたのだ。今の日本で、こんな田舎で、こんなことが起こるのか? いったい、この国は、どうなっちまったんだ!!! 車の後部座席から窓を叩くツクヨは、泣い
───cursed-folder-case4(1975-05-15 07-04) 1975年5月15日。 今、わたしは彼が残した日記を読んでいます。この日記にわたしの文字を付け加えながら。ねぇ、あなた。こうして読むと、交換日記みたいよね
金曜日は小説の話。 Xな、×(ばつ)ちゃうで(汗) 旧Twitterの方。おすすめで流れるタイムライン。近しい人か、フォロワーさんとか。そもそも誰だか分からん人とか……勝手に流れている方のタイムライン。 僕のタイムラインは、猫と、うど
木曜日は雑談の日。 僕の小説の原点はブログである。 ブログ無しでは小説はなかったし、ブログを書かなければ小説も書かなかった。ニワトリが先かタマゴが先か。もちろんブログが先である。 ブログを書いていなければ、今ごろはYouTube三昧の
水曜日は猫の話。 バレンタインだけれど、猫で書く(笑) 「ごわぁ~ん!」 いつもそう、いつだってそう……事務所にもどるとコレである。うれしいけれど、愛猫の食欲が凄まじい。食欲は健康のバロメータというけれど、一度には与えない。調子こいて食
火曜日はレビューの日。 食べたいものがなくなった……。 焼肉、すき焼き、寿司にパスタ。若いころには食に対する夢があった。おかずへの希望があった。今では、メニューの決め打ちすら出来なくなった……うどん食ってりゃそれでいい。食欲あれど、何を
月曜日は畑の話。 うっわ! これってば、運命の出会いってやつかい? 都市伝説だと思ってた。けれど、噂だけ耳にしていた。そんな〝よつぼしの種〟をホムセンでみつけた。よつぼしとは苺の品種名である。残りわずか二袋───城之内君、これからずっと
今日は、全国的にバレンタインの前日だった。 都会ではデパ地下が揺れる日らしい。けれど、こっちじゃマルナカがざわつく程度のことである。そして、俺にもオッツーにも無縁の日なのだからどうでもいい。 俺たちにチョコをくれるのはゆきだけである。毎
───cursed-folder-case3(1975-04-16 05-15) 1975年4月16日。 私と彩夏さやかの挙式を7月7日に決めた。 年に一度の七夕であり、彼女の誕生日でもあったからだ。知人が経営するホテルで、彩夏と結婚
金曜日は小説の話。 2024年1月30日。 朝から何も食べてない。どうしようかと考えたけれど、妙に体調がよいので夕方からも仕事を続行。 ───ワンオペの単純作業だから問題なし。 飯は終わってから食べればよいし、今食べたら眠くなる。しば
木曜日は雑談の日。 どうしてブログを書くのだろう? 毎日、毎日、飽きもせず。 書いてるなんてどうかしている。 人気もアクセスもまるでないのに……。 読書よりもテレビっ子。通信簿、万年国語2だった僕である。基本的に書くことが好きじゃない。
水曜日は猫の話。 ───うぉーい、肩こったなぁ~ガチガチじゃ!!! 肩はこれども金はない。マッサージなんて、何年も行った記憶がまるでない。その僕が、飼い猫にマッサージしているのも不思議です。 おい、幸せそうだな(笑) 猫には肩の概念が
火曜日はレビューの日。 馴染みのないラーメンをもらった。毎度おなじみ、同僚ワーちゃんとは別ルート。ブログの読者からの差し入れである。ありがてぇ~! パッケージには〝元祖ニュータンタン麺〟と書いてある。パッケージの上部には、小さく〝サッポロ