主に純文学小説を最近は載せています。
連載的でもありますが、大体読みきり作品(一話で完結的な意味を持つ)が多いです。
彼が一つの現場で写真を撮り、今日の仕事を終えて宿泊しているモーテルに帰って来たのは午前2時過ぎだった。 今日は朝起きた時から、酷く憂鬱だった彼は汗ばんでいたがもうシャワーも浴びずにベッドに突っ伏して乳呑み子のように眠り続けたい気分だった。 ドアを開けてなかに入り、電気も点けずに月明かりだけを頼りにデスクにカメラを置いた。 小さなショルダーバッグを床に下ろし、上着のシャツを脱いで椅子の背にいつものように掛けようとしたとき、椅子がなくなっていることに気づいた。 その瞬間、彼はベッドの隣に、何者かが椅子に座っていることに気づいた。 こんな暗がりのなかで、しかも人の部屋に勝手に侵入して椅子に静かに座っ…
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