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2015/07/29

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  • 知っておきたい認知症の兆候とは

    私は78歳となり、そろそろ認知症の心配をする歳になりました。日本国内では2022年時点で約443万人が認知症と推定されています。身近なところでも、私の母や女房の両親は認知症になってから亡くなりました。介護というほどのことはしていませんが、それでもかなり大変だった記憶があります。アルツハイマー病と関連する認知症の患者は非常に多く、全世界に約5700万人、米国だけで650万人以上となっています。実際認知症の患者は増え続けています。2025年1月に発表された研究では、米国で1年間に認知症を発症する人数は2060年までに2倍に増え、55歳以上の米国人の42%が生涯のある時点で発症すると推定されています。認知症は脳細胞が壊れたり、脳細胞同士をつなぐシナプスが切れたりする多くの疾患や損傷によって引き起こされる症候群だ...知っておきたい認知症の兆候とは

  • 使用済みの食用油などが原料のSAFが旅客機に活用

    数日前テレビで使用済みの食用油を精製して旅客機などの燃料にするという番組をやっていました。着色し濁っている使用済み食用油を精製して無色透明のきれいなものにするというだけの内容でしたが、この油脂分の精製というのは私も現役のころやりましたがかなり難しいものでした。当然各工程など詳しいことはわからず、結果としてきれいな油脂を示すだけのモノでしたが、やはり技術の進歩を感じました。これが飛行機燃料になるというのもやや驚きでした。航空燃料は瞬時に燃焼して大きなエネルギーを出すものですが、油脂がその代わりになるというのも面白いことでした。これは既存のジェット燃料と比べて二酸化炭素の排出量を8割以上削減できるという、環境にやさしい燃料としています。ただこのSAFを本格導入するには、多くの使用済みの食用油が必要となりますが...使用済みの食用油などが原料のSAFが旅客機に活用

  • 高学歴と低学歴の差がもっとも出るのはどこか

    私が現役のころは、最も激しい学歴社会だったような気がします。ただ私は博士号を持っていたので、学歴が問題になるようなことはありませんでした。大学受験は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学に行けばなりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。高学歴と低学歴の差は、言語化のところで出るとしています。高学歴の人は物事を論理的に考えて、自分の言葉で説明できる印象が強いですが、低学歴の人は論理が破綻していたり、考えることを放棄していることが多いようです。高学歴の学生にどうしてその大学を選んだのかという質問をすると次のような答えになります。将来弁護士になりたくて法学部一本で考えていたんですが、立地と偏差値的にバランスがいいのが今通っている大学だったので決めまし...高学歴と低学歴の差がもっとも出るのはどこか

  • 食品添加物の組み合わせにより2型糖尿病リスクが上昇

    私は食品添加物などをほとんど気にしていません。普段食べている食品には相当数の食品添加物が入っているはずですが、これらは当然厳しい安全性試験などをパスしたもののはずですので、食べても問題はないと思っています。むしろ有機野菜などのほうが、病害虫などの影響があり、隠れた危険性があるような気がしています。しかし食品添加物も組み合わせにより、糖尿病発症リスクに関係している可能性があるようです。ソルボンヌ・パリ・ノール大学の研究者が解析したのは、食品添加物の組み合わせと2型糖尿病発症リスクの関係です。2型糖尿病は、血糖を下げるインスリンの分泌や効きが不十分で血糖値が上昇する病態です。日本では現在360万人強が治療を受けています。解析対象は、フランス住民10万人強でした。平均7.7年間観察し、その間に2型糖尿病になった...食品添加物の組み合わせにより2型糖尿病リスクが上昇

  • 貧乏につながる悪い習慣とは

    何気なくやってしまう代表格がスマートフォンかもしれません。私はいまだに拘りのガラケーでスマフォを持っていませんが、電車の中などではほとんどの人がスマフォを見ています。世界の成功者たちがもっとも重要な要素は「フォーカス(集中)」と述べています。偉大な成功を遂げた人は、大体何かに集中しています。史上最年少で八冠を達成した棋士の藤井聡太は、5歳から将棋を始めたそうです。オリンピックで金メダルを獲得したフィギュアの羽生結弦は、4歳からフィギュアスケートを始めています。彼らは間違いなく、全力で将棋やフィギュアに打ち込んでいます。だらだらとスマホでネットサーフィンをしていたら、将棋やフィギュアで日本一になれたということではありません。彼らは人生の大部分を1つのことに集中しているのです。自分が得意でかつ、情熱を持てるこ...貧乏につながる悪い習慣とは

  • 生成AIが人間を超えられない理由は確率にある

    現在人間は意識していないもののいろいろなところでAIの助けを借りて生活しています。例えば私が吸っている加熱式タバコは、ホルダーにタバコを入れるとスイッチが入り、350℃に加熱され10数回数の吸入か一定時間が過ぎるとスイッチが切れます。まあこれは単なる高性能センサーが動いているだけですが、AIが制御しているといってもよいのかもしれません。ここでよく出るのが、AIは大量の文章を学習してやっと話せるようになりますが、幼児はごくわずかな情報で話せるようになるという差の問題です。これを説明するためにいろいろな説が出ていますが、ここではベイズ統計説というのを紹介します。これも他の仮説と同じようにニューロンの活性にベイズ統計が観測されたということではありませんので、単なる仮説にすぎません。ベイズ統計の話はかなり複雑で専...生成AIが人間を超えられない理由は確率にある

  • 日本人が知らないトランプ関税裏の理由

    今年1月に政権に返り咲いたトランプ大統領は、就任するや否や関税政策などを打ち出し、強烈な不法移民政策に着手しました。この高額関税は各国との対話を引き出す手段のような気もしますが、ひどい人が大統領になったという感じはします。4月には不法移民の自主退去キャンペーンなるものを発表し、不法移民が自発的に国外退去をした場合には将来、合法的に再入国できるとする実効性がよくわからない施策を進めようとしています。アメリカを中心として産業構造の変化や財源の確保、あるいは中国の孤立化をもくろんでいるのか、相互関税をはじめとする大統領令を乱発し、世界を翻弄しています。日本では全く報道されていないのが、薬物のフェンタニル対策です。悪役と名指しされたのが、メキシコ、カナダ、中国ですが、メキシコは1万人の兵士を北部国境に派遣しました...日本人が知らないトランプ関税裏の理由

  • 原始地球の最大の謎、生命の素はどうやって生じたのか

    ここで何度も書いていますように、生命誕生の謎は私が最も興味を持っていることの一つです。原始地球においてアミノ酸や核酸が偶然生成されることはありうることです。しかしアミノ酸同士が結合してタンパク質まで大きくなるためには、それなりの場が必要となります。自然に化合物が結合するためには、分子同士の衝突、つまりある程度高濃度に化合物が存在しなくてはなりません。こういった場所があったという説も当然ありますが、できたタンパク質と核酸との関連がどうできたのかなど謎は深まるばかりです。私は想像できないような偶然性が重なり、最初の生命ができたのではないかと考えています。ここでは生命と金属の奥深い関係について紹介します。まず化学進化説ですが、これは1936年旧ソ連の生化学者が提唱したものです。無機物から有機物が蓄積され、有機物...原始地球の最大の謎、生命の素はどうやって生じたのか

  • 乳酸は疲労の味方だという運動の真実

    運動をすると乳酸が産生され疲労を感じるとされていましたが、最新研究ではこれが間違いということになったようです。乳酸は糖質をエネルギー源基質とした場合にのみ産生されます。解糖系において、乳酸が産生される場合とされない場合の違いは、運動強度に依存しているようです。酸素を十分に取り込める低い強度の運動を行った場合、糖質の分解は穏やかに進み、その分解過程で生成した中間代謝物であるピルビン酸は、ほぼすべてがミトコンドリア内に入ります。そして有酸素系で二酸化炭素を生成しながら、エネルギーの供給源であるATPを産生します。一方激しい運動を行い、必要なだけの酸素を取り込めないような条件では、糖質が大量に分解されて、ピルビン酸も大量に生成されます。そのためミトコンドリア内に取り込まれなかったピルビン酸は、乳酸へと変換されて...乳酸は疲労の味方だという運動の真実

  • ヒトはAIより学習が早い、生得的バイアスの秘密

    いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか、というのは2024年ノーベル物理学賞受賞者の言葉ですが、大多数の人がこれを否定しています。この主な理由は、人工知能(AI)と人間の知能は本質的に異なるからとしています。イヌを初めて見る幼児であっても、数匹分これがイヌだよと教えられれば、かなりの精度でイヌを識別できるようになります。大規模言語モデルは世界中のあらゆる文章を学習してようやく人間のように話せるようになりましたが、人間の子供はそれよりはるかに少ない情報で自然な言葉を身に着けます。ひとはなぜ、AIよりも少ない情報量で学習を完了できるのでしょうか。その一つに先天的バイアス説があります。人間の脳は世界シミュレーターであるといっても、学習しないといけない世界が最初から決まっています。したがってまっさ...ヒトはAIより学習が早い、生得的バイアスの秘密

  • 40億年前の生命誕生の認識は誤っていたのか

    生命誕生のなぞは、私が最も興味を持っていることの一つです。残念ながらまだいろいろな説があるという段階で、これが真相だといえるようなものはないような気がします。地球上の生命をつかさどる遺伝子のパズルに、アミノ酸がどうやって加わったかについての科学的な合意はすでになされているようです。しかしアリゾナ大学の遺伝学研究者たちは、その合意は誤りかもしれないと指摘しています。生命由来と非生命由来とにかかわる既存の認識が、正しい理解を妨げてきた可能性があると指摘しています。要約すると、現在の理解に基づく遺伝子史のモデルは、生命の起源とそれ以後に出現した遺伝子を比較する際に、初期の原始生命を過小評価してきたかもしれないということです。太古の生命に関する理解は今なお不完全なままであり、地球初期について研究を掘り下げることの...40億年前の生命誕生の認識は誤っていたのか

  • 老衰が医師にとって不名誉な病名なのはなぜ

    高齢になってくると死について考えますが、私はなんとなく老衰で死にたい気がしています。病気と違って老衰であれば苦しむことがなさそうです。実際現在の日本の死因の第3位が老衰ということで、増加しているのかもしれません。ここでは現代の死生観について紹介します。資本主義社会においては、お金がなくては生きていけません。お互いのコミュニケーションのための言語と、衣食住など生活必需品の確保にお金は必須のアイテムです。お金至上主義から脱却して、別の価値である人々の共通の福祉、コモンズの増進を目指そうと叫ばれるようになってきてはいますが、それでも何はともあれ先立つものはお金です。より大きな生活力を身に着けるためにはお金をためることが求められますが、その過程では一時的にせよ負債が生じます。住宅ローン、奨学金などは日常茶飯事であ...老衰が医師にとって不名誉な病名なのはなぜ

  • ギャンブルで負けない方法がわかれば健康で長生き

    私は若いころからギャンブルが好きというのは、このブログでも書いています。それでも今できるものは麻雀やパチンコ、スロットぐらいですので、それ以外はほとんどやったことがありません。友人の中には競馬にはまっている者もおり、手ほどきを受けたこともありますが、納得して賭けるためにはかなりの準備が必要であり、現在はあきらめています。私はそれほど勝ちにこだわっているわけではなく、ある種のゲームとして楽しめればよいというスタンスですので、大勝もない代わりに大負けもありません。ある物理学者が、持って生まれた才能もあるが、積み重ねる確率をほんの少しずつ有利にするだけで長い目で見て大きな差が出ることもある。これはギャンブルにも健康にも言えることだとしています。ここでは2つののことが独立に起きる確率は、各々の確立の積になるになる...ギャンブルで負けない方法がわかれば健康で長生き

  • 寝たきりになってしまう人が示す兆候とは

    ほとんどの高齢者は寝たきりなったりせず、ピンピンコロリを願っていますが現実はなかなか難しいようです。ヒトの体には予備能力(余力)があり、病気やケガをして一時的に体力が低下しても、そこから回復する能力が備わっています。しかし高齢になると、その能力が著しく低下してしまいます。この加齢に伴う身体諸機能の低下(余力の低下)は、特に75歳以上の後期高齢者で顕著となり、感染症の罹患や事故の発生頻度が高くなるとともに、そこからの回復力(復元力:レジリエンス)も低下します。また消化器系、循環器系、整形外科(運動器)系を問わず、手術後の回復が遅れたり十分に回復しなかったりして、要介護状態に陥るリスクが高くなります。このような高齢者に特徴的にみられる脆弱性が高まった状態をフレイルと呼びます。フレイルは日本老年医学会が2014...寝たきりになってしまう人が示す兆候とは

  • 認知症の予防効果がある身近なワクチンとは

    最近帯状疱疹のワクチンに認知症の予防効果があることが発表されました。子供のころかかった水疱瘡の原因ウイルスが、治った後も神経節の中に残ってしまい、中年以後それが活性化して起きるのが帯状疱疹です。これは免疫機能が低下することによるとされていますので、ワクチンに効果があるか疑問に思っています。つまりワクチンは正常な免疫が働くことによって効果が出るのですが、免疫がしっかりしていればウイルスが増殖した時抑えられるはずですので、帯状疱疹は発症しないはずです。さて英国ウェールズで帯状疱疹ワクチンを接種した高齢者は、接種しなかった高齢者に比べて認知症の発症リスクが20%低いことが示されました。帯状疱疹は、水疱瘡の原因ウイルでもあるヘルペスウイルスによって引き起こされます。このウイルスは、神経細胞内に潜伏し加齢や病気によ...認知症の予防効果がある身近なワクチンとは

  • 有機野菜だから安心は間違い

    多くの人が農薬など人間が作ったものは危険という考えを持っているようです。私は長年薬の研究をしていましたが、人工物は危険で天然物は安全という思い込みは危ないなような気がします。ひとつには人工物であっても、ヒトに対する安全性などは徹底的に調べられており、むしろ天然物はそこまで安全性が確認されていません。当然ですが天然物にも人に害となるような物質は多数存在しています。今年10月から、東京品川区が小中学校の給食で使う全野菜を有機(オーガニック)野菜に切り替える計画が発表され、話題になりました。安全のため、給食の質の向上がその理由としています。農薬=身体に毒というイメージを持つ人もいますが、農薬は国の基準で健康被害がないとされる量が用いられています。有機農業とは、化学合成肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使用せず、環...有機野菜だから安心は間違い

  • 細胞微粒子改変で「ガンキラー」活性化に成功

    ほとんどの人がガンは恐ろしい病気で、早期発見に努めていると思われます。進行してしまったガンには良い治療法がないのが理由ですが、私も若いうちはガンの発見を優先していました。しかし歳を取って「死」を考えるようになると、ピンピンコロリを望むようになってきました。そうなるとガンで急死というのも悪くないような気がしています。そのためガンの検診など受けず、緩和ケア以外の治療を受けないという選択肢もありそうです。金沢大学ナノ生命科学研究所は、細胞が分泌する微粒子「エクソソーム」を人工的に改変し投与することで、ガンを特異的に攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)を活性化することに成功しました。エクソソーム表面にガンの目印物質(抗原)と免疫細胞を活性化する因子を配置しました。特定の免疫細胞を活性化し、攻撃すべきでない対象への攻撃...細胞微粒子改変で「ガンキラー」活性化に成功

  • 免疫拒絶のない「my iPS細胞」を全自動で作製

    iPS細胞が大きな話題になってから10年以上がたちますが、なかなか実用化的な話が出てきません。偶にこれを使って病気を治したという話は出てくるのですが、とても一般的になりそうな気がしません。ひとつにはこういった治療に何千万円という多額の費用が掛かるようです。iPS細胞研究のどこにこんな多額の金がかかるのかわかりませんが、このあたりを改善しないとせっかくの良い研究も夢で終わってしまいそうです。免疫拒絶なく移植可能な自己由来のiPS細胞の製造施設を京都大学iPS細胞研究財団が4月中にも稼働するようです。細胞製造を閉鎖型培養装置で全自動化しコストを下げます。将来的には免疫抑制剤の使えない難治性疾患、小児の稀少疾患での利用を中心に、患者などドナー1人当たり約100万円で治療に使える「myiPS細胞」を提供することを...免疫拒絶のない「myiPS細胞」を全自動で作製

  • 悪夢の原因は脳のある場所が関係していた

    ここでは夢の話を時々取り上げますが、そのたびに書いているように私は夢を記憶するという機能が欠如しているようです。当然ですが私も夢を見ないわけではなく、夜中におかしな夢を見て目が覚めることもあります。その時は今見た夢についていろいろ考えるのですが、そこで寝てしまうと朝起きたとき全く夢を覚えていません。これで別に不都合はないのですが、なんか損をしたような気が若干します。脳を手術されているとき、患者はごくわずかな電流によって夢を見るそうです。なぜ夢を見るのか、夢はなにを知らせているのか、夢をコントロールすることはできるのか、夢の正体について脳神経科学者の意見を紹介します。手術室で覚醒下で脳の手術に臨むとき、いつもペン型の器具を使って患者の脳に直接微弱な電流を流しているそうです。患者の意識ははっきりしていますが、...悪夢の原因は脳のある場所が関係していた

  • 歩けば歩くほど健康にいいわけではない

    私は基本的に歩くのが嫌いで、近くには自転車で遠いと車で出かけますので、運動はほとんどできていない気がします。ウォーキングは気軽にできる有酸素運動で、ウォーキングと健康の関係についてはさまざまな研究が行われています。ウォーキングをすることで、全身に血液を送り出している心臓の心室に筋力がつき、心臓の動きが活発になることと関係しているのではないかといわれています。ウォーキングをすることで、心肺機能を若々しく保つことができるのではないかということです。歳を重ねていくと、体を動かさない生活を続けたり、ちょっとした距離でも車移動することが多かったりするなど、筋肉や臓器はあまり使われなくなっていきます。ウォーキングを習慣化することで、家でじっとしているときには使わない筋肉や心肺機能を定期的に動かし、内臓の機能を活発に保...歩けば歩くほど健康にいいわけではない

  • オンライン・カジノと賭博罪をめぐる課題

    ここで改めて書くこともなく、私はギャンブルが好きです。ただいわゆるカジノにはフランスに行ったとき出かけ、ルーレットなどを少しやった経験しかありません。最近オンラインカジノがいろいろ話題になっており、これは違法なものではないのかと思っていました。そこでこれに参加するための準備をいろいろ始めていたのですが、最近これも違法であることが報道されています。まあこっそりやる分には問題なさそうですが、違法とわかってやるのもやや気分が悪いので、これはあきらめています。たぶん時間の問題で合法化されるのでしょうが、私が楽しめる間に進んでほしいものです。オンライン・カジノのような賭け事を、宗教的な罪ととらえるのか、それとも道徳的な悪徳とみるのか、あるいは処罰が必要な犯罪とみるのか、それとも治療の対象としての病気ととらえるかによ...オンライン・カジノと賭博罪をめぐる課題

  • なぜ私たちは毎日眠るのか、眠らなかったら

    このところ睡眠の話を良く取り上げますが、私自身はほぼ問題はないようです。寝てから3時間後ぐらいにトイレに起きますが、すぐ寝付けますしその後起きる時間まで目が覚めることはありません。睡眠は脳が眠るというのが定説のようでしたが、最近の研究では脳がないヒドラも眠るという発見もあるようです。人間にとって睡眠は欠かせないものです。なかには眠ることに興味がなかったり、あるいは寝る時間がもったいなくて、できればずっと起きていたいと願う人もいるかもしれません。それでも眠らない人間は存在しません。シカゴ大学で行われたラットを用いた断眠実験を紹介します。脳波計をつけたラットを可動式の円盤の上に乗せ、ラットが眠ると自動的に円盤が回転し、水を張った受け皿に落ちるという仕組みで、文字通り眠りを断つ過酷な実験です。観察によると、断眠...なぜ私たちは毎日眠るのか、眠らなかったら

  • 太っている人はだらしないから太っているのか

    私は基本的にやせ型ですので、太る心配は全くありません。1月に入院したところ病院食があまり食べられず、3キロ以上瘦せてしまいました。一度に大量に食べることができませんので、おやつを増やしたりしてやっと元の体重に戻ったところです。肥満しているため子供のころから強い偏見を受け続け、そのことで外向性や積極性を失い、社会に出ても出世・昇進の道を閉ざされて低所得の状態に陥り、それによってさらに肥満してしまうという負のスパイラルがあるようです。アメリカにおける肥満の問題に関して、1960年代から1970年代初頭にかけて、ひとつの大きな転機がありました。NAAFAという団体の設立です。1969年に設立されたこの肥満者支援団体は、・体系に対する世間の偏見との対決、・偏見根絶のための教育活動への支援、・肥満者への各種サポート...太っている人はだらしないから太っているのか

  • 生命は宇宙で生まれた、パンスペルミア説

    私が生命の起源について非常に興味を持っていることは、このブログでもたびたび述べています。これは色々調べていますが、なかなか説得性のある説は見つかっていません。生命は地球で生まれた可能性が高いけれど、起源がはっきりしない以上、宇宙で生まれた可能性も完全に否定することはできません。これがパンスペルミア説で、スウェーデンの物理化学者が1903年に提唱されたものです。これは胞子のような強固な構造を取った細胞が、地球の歴史の初期に宇宙からもたらされた可能性を示したものです。微生物の中には、マイナス200度以下の超低温に長時間さらしても生き残るものがいるので、低温の宇宙空間でも旅することができると考えたのです。その後も、地球の生命が宇宙から飛来した可能性を指摘する研究者が何人も現れ、現在ではそれらの説をまとめてパンス...生命は宇宙で生まれた、パンスペルミア説

  • 生物には必要な睡眠時間が設定されている

    私は2階の寝室の広いベッドで寝ていたのですが、現在は1階の私の部屋で寝ています。これは病院から退院後、かみさんが寝ている様子を見やすいようにと、介護ベッドを借りて設置したものです。ここで寝ると黒猫が一緒に寝ていますし、私も何となくこのベッドが気に入り、もう昼に寝ることはないのですがこの習慣を続けています。生物が歩む道は平たんではなく、いつも外部から加わるさまざまな変化に影響されています。庭のミカンの木にいた青虫も、猛暑で想定以上の高温にさらされることもあれば、雨が降って濡れてしまうこともあります。台風が来てミカンの木の枝が折れてしまうことだってありそうです。それでも彼らは、様々な環境の変化に耐えながら、自身の状態を保ち命を全うしようとしています。生命は強靭で、そのたくましさは環境の変化に負けず、自らの状態...生物には必要な睡眠時間が設定されている

  • 寝不足の日本人が知らない体内時計の仕組み

    私は若いころは結構頻繁に海外に行っていました。当然ヨーロッパやアメリカにも行っていましたが、時差ぼけという経験がありませんでした。どうも体内時計が壊れているのかもしれないなどと言っていましたが、確かなことはわかりませんでした。それでも時差ボケがないということで、気楽に海外に行っていたような気がします。ヒトを含む地球上の生命は24時間のサイクルの中で生きています。人類は空を移動する太陽に基づいて、時間という概念を生み出しました。時計を開発し、時間を確認する習慣がつき、時間に基づいて行動するようになりました。海外に行くと時差ボケを経験します。日本から欧米に向かうと、向こうのほうが日本より時間が遅れているため、夜は早い時間に眠くなって朝早く目覚めます。この時差ボケは、体の中の体内時計の時間がずれてしまって起こり...寝不足の日本人が知らない体内時計の仕組み

  • 白菜などの収穫期を調整する化合物を発見

    最近は果物や野菜などの旬がわからなくなってきました。多くの果物や野菜などは1年じゅう店頭に並んでいるからですが、これは農業の進歩などがあるようです。こういったハウス栽培など農家の方の努力によって達成されているのですが、消費者としてはありがたいことだと思っています。奈良先端科学技術大学の研究チームが、白菜などの野菜が属するアブラナ科の植物の開花を制御できる化合物を発見しました。開花を遅らせることで、その分の栄養を使って葉を成長させて大きく育てたり、収穫時期をずらしたりすることが将来的に期待できるとしています。研究チームが着目したのは脱春化と呼ばれる現象です。多くの温帯の植物は冬の寒さが一定期間続いたことを機に開花準備を始めますが、その直後に数日間の高温が続けば開花準備前の状態に戻ることを指します。高温をきっ...白菜などの収穫期を調整する化合物を発見

  • チャットGPTに人間の心があると感じてしまう理由

    私は錯視という画像が好きで、よく探して楽しんでいます。実はこのページにネットで探した面白い錯視画像の写真を張りつけようとしたのですが、どうもうまくできませんでした。ぜひ確認してほしかったのですが残念です。錯視は眼が(脳が?)間違った解釈をしてしまうもので、作るのはなかなか難しそうですが、見るとなかなか面白いものです。上の写真はその一つで(張りつけられませんでしたが)、無数にある3次元の可能性からもっともありそうなモノを選んでしまうという我々の視覚のバグをついた錯視で、「エイムズの部屋」と呼ばれています。左側の人物は右の人物よりずっと奥に立っているのだが、床の模様が意図的にそのような解釈を妨げるように描かれているので、脳は左右の人物はほぼ同じ奥行きの位置に立っているので、左の人物が小さいという誤った解釈をし...チャットGPTに人間の心があると感じてしまう理由

  • 全員が楽しみにしている定例麻雀

    今月も定例麻雀が予定通り開催されました。私は自宅の最寄り駅の駅ビル内のうどん屋で昼食のうどんを食べてから行くのですが、今回はここで予想以上の時間がかかりいつもの電車に乗り遅れてしまいました。集合時間の20分前ぐらいでしたが、もう全員そろっておりビールで乾杯してすぐ始まりました。東の1局は今日のツキを占うということで、かなり集中していましたが、中盤にそれほど良い手ではないものの聴牌することができました。運試しということでリーチをかけましたが、残念ながら流れてしまいました。この結果はまあ悪くはないと判断していました。次の局も無事聴牌まではいきましたが、軽くSTさんに上がられてしまいました。その後も悪くはないのですが、上がることができないというどうも悪い傾向が続いていました。南に入りSKさんがSTさんの親の跳満...全員が楽しみにしている定例麻雀

  • 運動は老化を早める説は真実か

    健康のためには適度な運動と、どんな文章でも書いていますが、私は完全に運動不足になっています。運動の基本である歩くことが嫌いですので、結局何の運動もしないことになっています。先日15分ほど歩いてクリニックまで行きましたが、予想以上につかれた感じがしました。やはりまだ体調が完全ではないのかもしれません。人間が生活している地球の平地では、大気中に約21%の酸素が含まれています。その酸素の恩恵を受けて食事でとったエネルギー産生栄養素に含まれているエネルギーを、呼吸によって効率よく利用して、日常生活を送っています。約46億年前に地球が誕生して数億年が経過したころは、とてもわずかな酸素しか地球上に存在していませんでした。そこに最初の生物として嫌気性菌が出現しました。地球上の存在している水の紫外線による分解や、光合成を...運動は老化を早める説は真実か

  • 甘いものは別腹という別腹スイッチ

    私はお腹がいっぱいになると食べる気がしなくなり、甘いものでも無理になってしまいます。若いころは果物は別腹的な感じがありましたが、歳を取ってからはそれすらなくなったようです。食後でも甘いものは歓迎するといった、いわゆるデザートは別腹を経験する人は多いようです。お腹一杯食べたはずなのに、なぜか甘いものだけはまだ食べられる現象が起こります。ドイツのマックス・ブランク代謝研究所のチームが、この「別腹」問題にメスを入れました。ポイントは、食後の満腹感を伝える神経細胞が甘いものを求めるスイッチまで押してしまうことのようです。研究チームがマウスと人間の両方で実験したところ、甘いものを認識しただけで脳内の経路が活性化し、鎮痛・陶酔などの作用を持つβ‐エンドルフィンというオピオイド物質を放出することが確認されました。糖分は...甘いものは別腹という別腹スイッチ

  • 日本に約200万人もいるギャンブル依存症

    私は週に1回ぐらいはパチンコ屋に行っていますが、ギャンブル依存症にはなっていません。やるのはスロットですが、出ないと1時間もせずに帰ってきます。スロットはギャンブルというよりはゲームとしても面白いと思っています。現在はカードに出玉をためておけますので、最近はお金を使うことすらなくなっています。このギャンブルが犯罪に直結する事実は、神代の昔から気づかれていました。日本最古のギャンブル禁止令は、日本書紀によると持統天皇の3年(689年)に早くも出されています。実際にギャンブル症に犯罪はつきもので、何億円にも上る横領事件や詐欺は、たいていギャンブルによるものです。2024年3月になってにわかに世界中で有名になったのが、アメリカ大リーグの大谷翔平選手の元通訳です。大谷選手の銀行口座から20億円以上をひそかに横領し...日本に約200万人もいるギャンブル依存症

  • ずいぶん久しぶりの囲碁会

    前回がいつだったか思い出せないほど久しぶりの囲碁会を開催しました。幹事のISさんが寒いうちは出るのが億劫になるので、と言っていたので3か月ぶりぐらいかもしれません。集合場所の碁会所に行くと、もうISさんは見えていました。ISさんに断ってから喫煙所に行き一服しました。毎回書いているような気もしますが、最近は本当に駅の近くに喫煙場所がなくなってしまいました。私は自宅の最寄り駅でうどんで昼を済ませてくるのですが、この近所もなくなり、目的駅も出たところが喫煙場所になっていたのですが、これもなくなってしまいました。やはり食事後は一服したいのに、喫える場所がないというのはひどいものです。この碁会所は2階で、喫煙所は前の道路が見えるところですが、ちょうどSさんが見え私に気づき手を振って入ってきました。喫煙所をでると既に...ずいぶん久しぶりの囲碁会

  • 高齢者は意識して水を飲む必要がある

    私はずいぶん前からビールの金属製のジョッキに氷と水を入れて飲んでいます。なぜこの習慣ができたかはわかりませんが、真冬でも氷水を飲んでいます。このブログの入力や更新などを集中すると、喉が渇くような気がしています。高齢になると意識して水を飲むよう勧められます。体内水分量が低下するからで、子供は体内の70%が水分で、成人は60%、高齢者は50%となるといわれています。体内水分の約3分の2は細胞内に存在し、タンパク質やエネルギーを作るための代謝の触媒として使われます。残りの3分の1は血液やリンパ液、細胞液として体を維持するのに必要な酸素や栄養素を溶かして運搬したり、逆に体に不要なものを排出します。体温調節のためにも水分は必要です。よく若さの表現としてみずみずしいという言葉が使われますが、それは生き物は細胞の内外に...高齢者は意識して水を飲む必要がある

  • 人間にとって重要な臓器だと思っている脳の意外な欠点

    人が何か行動するときは必ず使っている脳ですが、実はあまりよくわかっていないようです。実際に脳自体の機能については物理学者による研究もかなりあります。そのうちいくつかは、脳の機能が脳というハードからは独立に機能しえないということを示唆しています。ある研究者は脳の知性の発生にノイズの存在が重要であり、脳内の神経細胞やシナプスが多大なコストを支払ってまで、ランダムな活動を維持し続けるのは、決して無駄ではないとしています。このランダムな活動こそが我々の学習の実体であり、脳の情報処理の実体であることを強く示唆していると主張しています。この主張が正しいのであれば、脳というハードとは独立に古典的記号処理パラダイムに則って、論理演算だけで知能を実現することはそもそも不可能であることになります。また非線形物理学者は、脳内の...人間にとって重要な臓器だと思っている脳の意外な欠点

  • 運動不足の本当の怖さ

    健康に関する文章などでは、必ず運動の必要性が出てきます。自分のことを考えると、私はかなり運動不足になっています。自宅にいるときはPCの前に座っていますし、今もですがネコが膝に乗ってくるため余計動けません。どこかに出かける際も、ほとんど電動アシスト付きの自転車ですので、あまり運動にはなっていません。ここでも健康寿命を伸ばすためには、体力の向上が最も重要としています。体力は行動体力と防衛体力にわけることができ、行動体力には全身持久力、筋力、バランス能力、柔軟性などがあります。一般的には体力といえば行動体力を指します。体力は何事にも積極的に取り組もうという気力と、知性を働かせる知力と一体になって、心身の健康を保持して生き生きと豊かに暮らしていくのに欠かせないものです。体力のうちで、中年期(40~64歳)から高齢...運動不足の本当の怖さ

  • 認知症の最大のリスク要因と注目される難聴

    私は78歳となりましたので、同年代の友人の中には難聴になってきているのが出てきました。Y君が最近ひどくなり、向き合って話しているときはほぼ問題ないのですが、ちょっと声をかける時などはほとんど聞こえていないようです。一般に老化は44歳と60歳という2つの大きな節目があり、60歳の節目からは誰もが老眼や難聴などの老化を感じるようになるそうです。実際細かい文字の文章は避けるようになることは、50台を過ぎると多くの人が経験します。この時自分も年だと冗談半分に軽く言っているうちは、真剣に老化を考えているわけではありません。老眼は40歳のころから起こり始めています。眼は水晶体というレンズの厚さを変えて、様々な距離のものからくる光が網膜の上にちょうど届くようににして、ピントを合わせしっかりと見ています。水晶体の弾力性が...認知症の最大のリスク要因と注目される難聴

  • タバコを吸う人の60%以上が禁煙に成功する方法

    時々タバコの話を取り上げますが、ここでは禁煙の話です。私は50年以上タバコを吸っていますが、やめるつもりは全くありません。吸いすぎないよう大体1時間に1本程度にしていますが、簡単に楽しい気分になる方法がタバコ以外にあるとは思えません。私はやや肺が弱くなっているようですが、タバコのために寿命が短くなってもやむを得ないと考えています。1963年に始まったCIRCS研究は、日本人の健康の普遍的な法則を見出すために1万人を60年間追跡調査した日本の財産的研究です。医療・統計の技術を駆使して、生涯健康的に長生きする人習慣を定点観測で研究し続けた本研究は、日本人の健康を地域比較で徹底調査した世界最長の研究であり、絶大な信頼性を誇っています。圧倒的なエビデンス力を誇る本研究が突き止めたのは、健康な人ほど健康になる習慣を...タバコを吸う人の60%以上が禁煙に成功する方法

  • 違法薬物より深刻に広がる市販薬乱用

    現在は覚醒剤などではなく、市販の薬のオーバードーズ(過量摂取)が特に若い女性で問題になっているようです。処方薬や市販の薬でも大量に飲めば、幻覚など起こる可能性はありそうですが、それ以外の副作用も心配です。コロナ禍前後で顕著な増加傾向にあるのが咳止めの「デキストロメトルファン」と言われています。2022年の調査では、市販薬を主に使う薬物とする症例のうちデキストロメトルファン含有群は男性7.6%、女性18.2%となり女性で多くなっています。調査によるとこの薬剤は咳中枢に作用する成分ですが、乱用することで幻覚を誘発したり、興奮・錯乱状態を引き起こしたりする危険性があります。2021年に同成分を含む製品が市販薬として販売が始まったことを触れたうえで、2020年調査ではデキストロメタルファン含有群に該当する市販薬は...違法薬物より深刻に広がる市販薬乱用

  • 過去10年で最多の感染性胃腸炎

    胃腸炎の話になると、私の胃腸がかなり丈夫なことを書いています。それほど清潔を注意しているわけではないのですが、家族が胃腸炎になったという記憶がありません。この時期として、過去10年でもっとも患者が多くなっているのが感染性胃腸炎です。ノロウイルスだけではなく、最近はサポウイルスの集団感染も明らかになりました。3月9日までの1週間に報告された感染性胃腸炎の患者数は、1医療機関当たり11.38人となっており、同じ時期で比べると過去10年で最多となっています(国立感染症研究所)。こうした中20日、和歌山市の保健所は市内のホテルのレストランで食事をした客ら20人がサポウイルスによる食中毒を発症したと発表しました。サポウイルスはノロウイルスと同様に感染性胃腸炎を起こすウイルスの一つです。腹痛や下痢、嘔吐などを訴えた客...過去10年で最多の感染性胃腸炎

  • なぜ日本の学校からいじめがなくならないのか

    私が小中学生のころというと、もう60年以上前ですので記憶もあやふやになっていますが、当時は目立ついじめなどなかったような気がします。単に私がいじめられなかっただけかもしれませんが、断定するほどの記憶はありません。学校は「教育」「学校らしさ」「生徒らしさ」という膜につつまれた不思議な世界です。その膜の中では外の世界では別の意味を持つことが、すべて教育という色に染められてしまいます。そして外の世界のまっとうなルールが働かなくなります。こういったことは、学校以外の集団でも起きます。たとえば宗教教団は「宗教」の膜で包まれた別の世界になっていることが多いです。オウム真理教教団では、教祖が気に食わない人物を殺すように命令していましたが、それは被害者の魂を高いところに引き上げる慈悲の行いという意味になりました。また連合...なぜ日本の学校からいじめがなくならないのか

  • 酒の60年のデータで分かった最適量

    私は毎晩夕食時にビール(ロング缶の半分)を飲み、風呂から出てきてからウイスキーの水割りを飲んでいます。何かで飲めないことがあっても、若干物足りない気がする程度ですので、問題はないと思っています。1963年に始まった「CIRCS研究」は、日本人の健康の不変的な法則を見出すために1万人を60年間追跡調査した日本の財産的研究です。医療×統計の技術を駆使して生涯、健康的に長生きする人の習慣を定点観測で研究し続けたこの研究は、日本人の健康を地域比較で徹底調査した世界最長の統計研究であり、絶大な信頼性を誇っています。圧倒的エビデンス力を誇る本研究が突き止めたのは、実は健康な人ほど健康になる習慣を無意識のうちに実践しているという事実です。ここではそのうちの飲酒の習慣について取り上げます。ここで出てくる「疫学」という学問...酒の60年のデータで分かった最適量

  • 世界の長寿地域ブルーゾーンの現状

    私は昔からあまり長生きをすることを希望していませんでした。その割には78歳となり平均寿命ぐらいは生きるのかもしれません。世界でも特に長寿の人が多いことで知られる、ギリシャのイカリア島の話です。島民は平均寿命が長く、しかも認知症の発症率が極めて低いのが特徴です。世界にはブルーゾーンと呼ばれる、長寿の人が多く暮らす地域があります。これらの地域にはイタリアのサルデーニャ島、コスタリカのニコヤ、米カリフォルニア州のロマリンダ、日本の沖縄、そしてギリシャのイカリア島が含まれます。イカリア島の住民は、アメリカ人よりも平均で8年も長生きし、しかも認知症の発症率が極めて低いようです。米国立衛生研究所(NIH)によると、現在670万人のアメリカ人がアルツハイマー型認知症を患っており、2060年までにこの数は1380万人に達...世界の長寿地域ブルーゾーンの現状

  • なんにお金を使えば幸せになれるのか

    私の家はそれほど裕福ではないのですが、お金の心配をしなくてもよい程度の暮らしをしています。このお金の有効な使い方というのは、それなりに難しいような気がします。なんにお金を使えば幸福度が上がるのでしょうか。拓殖大学の研究グループは、これまでの研究では体験・経験への消費は、モノにお金を使うよりも幸福度を高めるとされてきました。しかし最近、これに異を唱える研究が出てきたそうです。地球の資源が有限であるように、使えるお金も有限です。このためお金をどう使うのかは、人生における重要な問題です。日本人のお金を取り巻く環境を見ると、収入は微増していますが物価も上昇しているため、普段の生活はむしろ苦しいと感じることが多くなっています。厚生労働省の発表を見ると、2024年の物価を考慮した働き手1人当たりの実質賃金は、前年比マ...なんにお金を使えば幸せになれるのか

  • 旧統一教会に対して東京地検が解散命令

    安倍元首相の事件以来統一教会(現在は別な名称になっていますが、慣れている統一教会を使用します)批判が広がっていましたが、ついに東京地検から解散命令が出たとニュースになっていました。統一教会は当然控訴するようですので、最高裁で解散が決定するまでにはまだ2年か3年かかるようです。ここまでの動きは不思議と言えなくもありません。3年前に統一教会に恨みを持つ犯人が、安倍元首相が統一教会に深く関連していると間違えて襲ってしまったものです。もしこの犯人が間違えずに統一教会幹部を襲ったとしたら、教団幹部殺害されるといったニュースが出て終わりだったのかもしれません。それが元首相という日本の要人だったため、原因となった統一教会が大きく取り上げられました。このメディアの取り上げ方はすさまじく、宗教に全く関心のない私でさえ自然に...旧統一教会に対して東京地検が解散命令

  • 大腸ガンは果物で予防できる

    私は果物が大好きで、食後のデザートや3時のおやつとして果物を食べていました。季節によって食べるものが変わってくるのも、楽しみの一つでした。それがいつごろからかはよくわかりませんが、年を取ってからほとんど食べなくなってしまいました。これにはいろいろな要因があったようですが、また復活させたいとも思っています。最近の研究では遺伝的に予測される果物の摂取が大腸ガンのリスク低下と関連することを示しています。この研究は韓国のソウル大学の研究員らによるもので、食事摂取と大腸がんリスクの関連を調べるため、メンデルランダム化という手法を用いて分析を行いました。イギリスバイオバンクのデータを活用し、約9300万の遺伝子変異を解析し、食事に関連する399の遺伝子変異を特定しました。その結果遺伝的に予測される果物の摂取量が多い人...大腸ガンは果物で予防できる

  • 科学的とはどういうことか、科学の正体

    私はいわゆる科学者として一生を過ごしてきましたが、科学的とはどういうことかと聞かれるとなかなか難しい問題です。この科学について納得できる答え方を紹介します。ここではあまり科学的とは言えないものとの比較を通じて、科学に見られる特徴を抑えることにします。その題材として以下の文を読んでください。「ある夏の夜寝ていると、近くから人の声のようなものが聞こえ始め、胸を圧迫される感じが始まった。目を覚ましたところ、胸の上に白髪の老婆の姿が飛び込んでくる。飛び起きようとするけれども、手足はまるで何かに押さえつけられているかのように全く動かすことができない。そのあとの記憶がなく、気が付けば朝を迎えていた。」金縛りの例ですが、実際に味わったことが無くても、その恐怖体験について耳にしたことはあるでしょう。金縛り中の体験は、科学...科学的とはどういうことか、科学の正体

  • 死体を解剖せず事件性の有無を判断

    私は若いころ(多分高校時代)法医学に興味を持ち、それ関係の本を読み漁っていました。ただ法医学者になりたいという気持ちはあまりなく、医学部進学は考えていませんでした。ここでは日本における司法解剖の少ない問題について述べてみます。死者が出ても、警察に事件性なしと判断されることが多い火災事故があります。実際は保険金目当ての計画的な殺人だった、というケースも少なくないようです。司法解剖を介さずに犯罪性の有無を判断するとこうしたことが頻発しかねないとしています。日本では多くの場合、犯罪性の決定後に死因の特定が行われる実情があるようです。司法解剖医は、法医学的には完全に逆のプロセスであり、極めて異常であると警鐘を鳴らしています。ここでは千葉県の例を挙げますが、人口630万人の千葉県では、年間約9000体前後の変死体が...死体を解剖せず事件性の有無を判断

  • 道徳的な直観に反して不平等な社会が残っている

    現代社会が平等かというと、決してそんなことはない気がします。例えば私がよく行くパチンコでも、いつも勝っている人もいれば負け続けている人もいます。まあこれは不平等とは言いませんが。社会的不平等はおのずと発生し、世代を超えて受け継がれ排除するのは極めて難しいとされています。簡単に言えば、生じた社会経済的不平等ははなくなりません。誰にもその本質はわからないし、いくら探しても最善の解決策は見つかりません。完全に平等な社会は、今後もしばらくは実現しないでしょう。加えて際限のない不平等と過激な平等を対比する行動は混乱を招きます。それでもある程度平等な社会には利点があると考えられます。不平等が拡大していくことの最大の問題は、不平等な仕組みが社会資本を損なう、言い換えればその社会の全構成員間の円滑な協調を可能にする非公式...道徳的な直観に反して不平等な社会が残っている

  • 就職氷河期世代と正社員も苦しむ停滞する日本

    1992年から2002年の22歳~29歳の男性については、同時期の正社員の比率が顕著に低下しました。この時期の20代男性に限って言えば、非正社員の増加が正社員の減少と相関するという通説が当てはまります。この時期の20代とは、まさに団塊ジュニアです。1990年代に急減したのは、高卒就職者でした。91年の60万7466人から、2004年の20万8903人と約3分の1になったのです。その一方で大学進学率が25.5%(1991年)から40.5%(2002年)に伸びました。この情勢は高卒では就職できなくなり、大学に行かざるを得なくなったともいえそうです。90年代に大学に進学した団塊のジュニア世代はもともと人数が多く、団塊世代の1949年の出生数は約270万人で、団塊ジュニアの1973年出生数が約209万人となってい...就職氷河期世代と正社員も苦しむ停滞する日本

  • なぜロシア人はプーチンを支持するのか

    ロシアがウクライナに侵攻を始めて3年がたってしまいました。プーチンの大義が何なのかよくわかりませんが、プーチンにとっても予想外の長期戦といえるのかもしれません。ロシア国内の世論調査では、ウクライナ侵攻後もプーチン大統領の支持率が7~8割と高い水準で推移し、2024年3月の大統領選挙でも87%の支持を得て再選しています。なぜロシア国民はプーチンを支持すのでしょうか。ロシアはウクライナに軍事侵攻したことで、米国と欧州から激しい反発にあい、日本を含む国際社会から経済制裁や金融制裁を受けています。そして当然長引く戦争により死傷する兵士も増え続けています。それでもプーチンを選ぶ要因はいろいろあるようですが、その一端をソ連解体後の歴史に垣間見ることができます。1991年12月、社会主義国家の領袖として米国と対峙してき...なぜロシア人はプーチンを支持するのか

  • ガン転移の始まりの一端を解明

    高校時昨年代からの親友であったF君が亡くなってしまいました。連絡を受けたときは非常に大きなショックでした。ひとつには78歳ですので当然ともいえるのですが、ついに私の年代も亡くなる人が出るようになったということです。F君とは大学時代から麻雀をやったり、当時はやっていたビリヤードに行ったりと大学に行かずに遊びまわっていました。F君の大学に行って一緒に講義を受けたこともあります。F君は胃がんが見つかった時には手術でとることができず、化学療法を始めてすぐ肝臓への転移がわかり、わずか数か月の療養で亡くなってしまいました。やはり治療でとりわけ厄介なのが、ガンが最初にできたところからほかの臓器・組織に移る転移ですが、実はなぜ転移するかはよくわかっていません。京都大学や名古屋大学の研究チームは、がん組織内には活性酸素の一...ガン転移の始まりの一端を解明

  • 幸せな老後のための健康との向き合い方

    私はあまり健康に留意した生活を送っているとは言えないような気がします。特に喫煙については、害があると分かっていても私の楽しみのひとつであり、多分死ぬまで禁煙をすることはないと思っています。こういった健康に悪いとされていることをやりながらも、何とかほぼ健康でいますのでこれ以上望むことはなさそうです。日本人は慣習的に医者のいう事は絶対だと思い込みますが、一方で医者のいう事は気にしなくてもいいという意見もあるようです。典型的な例が血圧が140以上だと高血圧という数値です。昭和30〜40年代の日本人はタンパク質が不足して、血圧が140〜150ほどで脳の血管が破れて脳出血で亡くなる人が多くいました。しかし現代の日本人は栄養状態が改善してタンパク質を多く摂取するようになり、脳の血管が強化されて脳出血が減りました。血圧...幸せな老後のための健康との向き合い方

  • あまりにも有名なトロッコ問題

    思考実験というのは、ある状況を設定しそれにどう対処するかを問う問題ですが、なかなか答えが出せないものも多いようです。この典型的なものが1967年に提出されたトロッコ問題です。有名なものですが、ここに要旨を付けておきます。突進しているブレーキの利かないトロッコの前方に、5人の線路作業員がいます。このままでは5人はひき殺されてしまいます。しかしそれを見ているあなたの目の前には分岐ポイントがあって、それを切り替えればトロッコは引き込み線に導かれ、5人は助かります。しかしそうすると引き込み線にいるひとりの作業員は死んでしまいます。この状況にあなたがいるとしたら、5人を助けるためにポイントを切り替えるだろうか。それとも何もしないでいるだろうか、というのがトロッコ問題です。一人の命につき1の価値を与える、いわゆる幸福...あまりにも有名なトロッコ問題

  • 機械学習と人工知能が異なる過学習のメカニズム

    20世紀のあいだはブレークスルーもなく低迷していた人工知能研究ですが、21世紀に入って10年ほど経ったところで、救いの手が思いもかけない方からやってきました。いわゆる深層学習の登場です。深層学習はそれらしい名前が付いてはいるものの本質的にニューラルネットワークと同じもののようです。ニューラルネットワークは多数ある機械学習の手法の中で、脳の基本構成体であるニューロンの機能にヒントを得て提案されたひとつの手法です。機械学習には多彩な手法があり、虫の群知能にヒントを得たスウォーミングや、二分木のボ―ティングに基づくランダムフォレストなどがありますが、この辺りは私も良く分かりません。ニューラルネットワークの評価はあくまでパフォーマンスの良しあしでしか評価されません。知能のモデルとして妥当であるか以前に人間にもでき...機械学習と人工知能が異なる過学習のメカニズム

  • ヘルペス感染者の認知症発症リスクは2.6倍

    唇の端がガサガサになり切れて痛いということは私も良くありますが、これはヘルペスウイルスのためのようです。最近アルツハイマー型認知症は、このヘルペスウイルスが原因であるという説を見かけるようになりました。この仮説は1980年代からあったようですが、最近ではこの説を支持する論文がたくさん出ています。一般的にアルツハイマー病はアミロイドβというタンパク質によって引き起こされるといわれていますが、多数の疫学研究論文から多くの人が感染するヘルペスウイルスが原因だと指摘しています。もしそうであるならばすでにウイルスの増殖を抑える薬やワクチンもあるため期待ができるといえそうです。現在アルツハイマー型認知症の原因はアミロイドβ、というのはほぼ常識になっていますが、これは1980年代に脳内の老人班がアミロイドβで構成されて...ヘルペス感染者の認知症発症リスクは2.6倍

  • 魚にも心(意識)はあるのか

    ヒト以外の動物に、果たして意識はあるのでしょうか。そうであれば、どの動物が意識を持っているのでしょうか。意識という言葉は、さまざまな文脈でいろいろな意味でつかわれています。そのためどのような意味で意識といわれているかには常に注意が必要です。ここで述べる意識は、一人称の視点からの世界の経験という意味での意識で、そのような体験は専門的には主観的経験と呼ばれています。ちょっと意味の分からない定義になっていますが、ヒトの意識ほどはっきりしたものでなくてもよく、自己意識やメタ意識(自分に意識があることを自覚するような意識)などの高次の意識でなくとも、何らかの主観的経験が少しでもあればよいとします。たとえば普通に生活しているときに自分という存在がいるとか、自分には意識がある時にする人はほとんどいません。しかしそれに意...魚にも心(意識)はあるのか

  • 1回の産卵では死なないサケがいる

    生殖には常にコストが伴うとされています。生物が支払うことができる最大のコストは自らの命となっています。生殖が死の始まりとなるパターンは自然界にも珍しくなく、これをセメルパリティー(一回繁殖)と呼ばれています。この例としてはトンボやセミ、サケやウナギ、イカやタコなどがいます。植物でもヤシや多くのタケのほかに、いわゆる一年生植物が典型的な1回繁殖の例となっています。発芽してからは生長して、花を咲かせて種子を作って枯れるまでを、わずか数か月で駆け抜けるのです。この仕組みは比較的簡単なようです。植物は分裂組織で成長し、細胞分裂によって多くの細胞を作り出す組織で、芽や枝の先端にあります。しかし花には分裂組織がなく、花が咲いたらその芽や枝はもはや生長できなくなります。一年生植物の場合、発芽してからしばらくすると、ほと...1回の産卵では死なないサケがいる

  • 胃ガンの手術で胃の全摘出はしないほうが良い理由

    最近かみさんの友人に胃ガンが見つかり、胃の3分の2ほどを取る手術をしました。タイトルにあるように、胃の全摘出はよくないという説が出ているようですが、彼女の場合はこういった理由ではなさそうです。胃は単に食べたものを一時的にためておく袋ではなく、食欲をつかさどる臓器でもあります。ヒトは食べることができないと、栄養が取れず力も出ず免疫だって保たれません。胃を守ることは食べるを守ることで、胃を残すことが重要なようです。胃袋が大きければたくさん食べられ、胃が小さいと食べられない。そんなイメージを持っている人がいるかもしれませんが、実際にはそのような事実はなく、胃の大きさは食欲には関係ありません。同様に胃がんの手術で、胃を大きく残すほど食欲も維持できるのかといえばそのようなことはなく、予後を大きく左右するのはどこを残...胃ガンの手術で胃の全摘出はしないほうが良い理由

  • 逆流性食道炎は年齢のせいではない

    私はあまり胸焼けがするといった症状は出てきませんが、かみさんは逆流性食道炎の疑いがあり、薬を飲んでいます。一口に胃の痛み、不快感といっても症状も原因も様々ですが、胸が焼けるように痛む場合は逆流性食道炎が疑われます。逆流性食道炎とは、胃酸を含む胃の内容物などが食道へ逆流することによって、胸やけや呑酸症状などを引き起こす病気です。かつては中高年の病気だと思われていましたが、昨今は20代の患者も増えているようです。胃酸などの逆流は、食べたものが食道から胃に入る入口にある逆流防止弁が破綻しゆるんでしまうことで起こります。食道の壁を荒らすことで症状を引き起こしますが、逆流防止弁をゆるませてしまうのは、喫煙や食の欧米化が原因であるといわれています。逆流防止弁がある噴門部はちょうどみぞおちのあたりです。この部分に炎症が...逆流性食道炎は年齢のせいではない

  • 今夏もコメ不足か、在庫量国の予測に疑問符

    このブログにはあまりこういった話題は取り上げないのですが、先日スーパーに行った折コメ売り場がほとんど空になっており、深刻な問題になるのかもしれません。私の家は年より2人ですのでそれほど消費しませんが、それでも基幹食品ですので若干気になります。かみさんに言ったところ、宅配業者から5キロ買ってあるので心配ないようです。今年6月末の米の民間在庫量が、農林水産省が見通す158万トンを大きく下回る可能性が出ているようです。直近の減少ペースが続くとして試算したところ、6月末民間在庫量は110万〜130万トンと低水準になり、国内需要量の約2か月分しかありません。既に流通業者間では、今年の夏も米不足になる危険は十分ある、と警戒感が広がっています。農水省が公表する在庫量の統計は、(1)毎月公表するJAなどの出荷・卸など販売...今夏もコメ不足か、在庫量国の予測に疑問符

  • 日本は確実に二極化が進行する

    少子化による人口減少の問題はこのブログでも取り上げていますが、政府に有効な対策がないことに疑念を持っています。ここでは若干新しい視点から、この人口減少を取りあげてみます。まず人口減少や少子高齢化が、全国一律に進むわけではないことの難しさです。東京の一極集中の是正は必要だと考えています。東京圏にすむ人々は、食料やエネルギーも若き労働力までも地方に依存しています。この一極集中は止まるどころか加速しています。現在の日本列島では、東京圏の人口膨張と、人口が大きく減る地方の拡大といった二極化が進行していきます。そして地方同士では、しばらくは政令指定都市などの中心市街地に人口が集中していきます。今後の東京は、これまで見たこともない新しい顔を見せ始めそうです。少子化によって地方に若者がいなくなることから、大企業ですら思...日本は確実に二極化が進行する

  • 悪天候になってしまった定例麻雀

    私は電車に乗る前にうどん屋で早めの昼食をとり、毎回同じ電車で行きますので少し早めの12時半ぐらいに雀荘についています。今回は自宅のほうでは曇りでしたが、雀荘の近くでは雨交じりの雪が降っており、完全に雪になると電車が止まらないかがやや心配でした。いつもはH君が先に来ており、情報交換などしてそろうのを待っているのですが、今回はこの時間でも他の3人がそろっていました。皆年寄りですのでだんだん早く集まるようになってきたのかもしれません。もう席なども決まっており、私があまり好きではない私の起家ですぐに始まりました。東1局はかなり配牌もよく、簡単にタンヤオになりそうでした。その後も順調に入り、10巡目ぐらいにタンヤオどら1を聴牌しました。まだ早いこともありリーチをかけましたが、数巡後に無事自模り見事親マンとなりました...悪天候になってしまった定例麻雀

  • 知能研究の論理に大きな飛躍があった

    私はAI(人工知能)に興味を追っており、そういった記事には大体目を通しています。そのなかでかならず「いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか」という文があります。しかしほとんどがそれを否定しており、これは単なる杞憂ではないかと思っています。その理由は簡単で、AIと人間の知能は本質的に異なっているからです。ただ知能とは何かという問題にはまだ明確な答えが出ていません。コンピュータの同義語が電子計算機という名前になってしまっているのは、一種の誤謬といえます。コンピュータは別に電子回路で作らないといけないという訳ではありません。今の計算機は半導体を用いて作られていますが、初期の電子計算機は真空管という全く別のデバイスを用いて作られていました。真空管というのは今ではすっかり見かけなくなってしまいました...知能研究の論理に大きな飛躍があった

  • 地球にしか存在しない宝物「土」

    自宅の庭は当然土で覆われていますが、いわゆる赤土になっています。普通の土よりかなり赤みが強いのですが、これは富士の火山灰土という説があります。いろいろな植物は普通に育っていますので、性質としては普通の土と変わらないようです。普段食べているものは海産物もありますが、ほとんどは陸地つまり土から得られるものです。家畜も土から育った試料を食べ、土は貴重といえます。厚さ1センチの土ができるまで日本で100年、条件の悪い場所だと1000年もかかるといわれています。そもそも土とは何かを専門家によれば、「土壌は岩石が崩壊した砂や粘土と腐植が混ざったもの」と定義されています。土なんてどこにでもあると思ったら大間違いで、米宇宙航空局(NASA)も、これから目指す月や火星に土がないことで困っているそうです。生物が生み出す腐植の...地球にしか存在しない宝物「土」

  • 未だに謎だらけの私たちは何故眠るのか

    睡眠の話をよく取り上げますが、私は寝るのが割と好きになっています。今は黒猫のクロと一緒に寝ていますが、私がベッドに入るとクロがもぐってきてゴロゴロスリスリし始めます。しばらく相手をしてやると満足するのか足元にいき寝てしまいます。これでゆっくり眠れるような気がしています。ウィスコンシン大学の研究者は、睡眠のシナプス恒常性仮説と呼ばれる仮説を発表しています。生き物が眠る理由を紐解くカギを、シナプスが握っているというものです。この睡眠のシナプス恒常性仮説を深堀するため、脳の中の配線構造、つまリ神経同士の接続について説明する必要があります。脳内には1000億個以上もの神経細胞があり、互に接続して回路を形成しています。まるで人と人が手をつなぎあい、一人の興奮が手をつないでいる相手に伝わっていくかのようです。この細胞...未だに謎だらけの私たちは何故眠るのか

  • 長時間労働の影響を甘く見てはいけない

    私はずっと研究職として働いてきましたので、時間外労働は当然多かったようです。私の上司は自分のやることは自分で決めろという方針でしたので、命じられて残業することはありませんでした。私の大学時代の先生の口癖は、8時間仕事をするなら5時間考え、3時間実験するようにという事でした。私はこの教えを守れず、3時間考えて5時間実験をしていたような気がします。さてここでは長時間労働によって引き起こされる脳卒中の話です。脳卒中は高齢者だけの病気ではなく、日本では4.3人に1人が発症するとされています。働く世代の推計患者数は約16%にのぼるとされています。脳卒中は脳の血管に異常が生じ、脳の一部に血液が届かなくなったり、出血したりすることで起こる病気の総称です。現代社会において、脳卒中は多くの人々にとって重大なリスクとなってい...長時間労働の影響を甘く見てはいけない

  • 病気にならない人が運動するのは朝か夜か

    健康にいるためには適度な運動という事は、どんな記事でもかならず出てくるような気がします。私は肺炎になってから全く運動していませんが、歩くのが嫌いなため軽い運動がしにくいようです。1963年に始まった「CIRCS研究」は、日本人の健康の普遍的な法則を見出すために1万人を60年間追跡調査した日本の財産的研究です。医療・統計の技術を駆使して生涯健康的に長生きする人の習慣を定点観測で研究し続けた本研究は、日本人の健康を地域比較で徹底調査した世界最長の統計研究であり、絶大な信頼性を誇っています。圧倒的エビデンス力を誇る本研究が突き止めたのは、健康な人ほど健康になる習慣を無意識のうちに実践しているという衝撃の事実です。ここでは数ある法則の中から食事の習慣を中心に紹介します。医療と統計を掛け合わせた実践的学問を疫学と呼...病気にならない人が運動するのは朝か夜か

  • 管理職への昇進はモチベーションとならない

    私は入社以来研究専門職として過ごしていましたので、管理職にあまり興味はありませんでした。実際30代半ばで主任研究員という管理職になり、自分の研究室を持つようになりましたが、それほど大きな変化ではありませんでした。近年ジョブ型雇用への移行の気運が急速に高まったのは、少子高齢化に伴い社会構造が変わってきたことが大きな理由とされています。日本は人手不足やマーケットの縮小が避けられず、その打開策としてDXによる生産性向上や高付加価値のビジネスモデルへの転換に踏み切らざるを得なくなってきています。DX導入に合わせて新規プロジェクトを立ち上げるには、専門性の高い人材の確保が急務であり、年功序列でゼネラリストを育成するメンバーシップ型雇用ではとても対応できません。勤続年数による技能やノウハウの積み上げでは間に合わないと...管理職への昇進はモチベーションとならない

  • 脳の進化は誤解されるのか

    脳の解明は非常に進んでおり、その一端をこのブログでも書いていますが、まだまだ俗説がまかり通っているようです。動物を思い浮かべてくださいと尋ねられたら、イヌやネコ、キツネやリス、ライオンなどが多いようです。これらの動物はみな哺乳類というごく一部のグループに属しています。ヒトも哺乳類であるせいか、動物のイメージは哺乳類に偏ってしまいます。では生き物の例では、鳥や魚、エビやタコなどさきほどよりは広い範囲から集まるかもしれません。しかしここで挙げた生物はいずれも動物です。ここでも自分たちの属するグループに偏ったイメージを抱いてしまう傾向にあります。こうした人間を中心として世界や物事を捉える思考様式を人間中心主義と呼んでいます。人間中心主義のバイアスは、これまでの科学思想史にも甚大な景況を及ぼし、現在でも様々な文脈...脳の進化は誤解されるのか

  • 介護される側になったらと考える人が知らない事実

    私も78歳となりましたので、介護を必要とする時期が近付いているような気がします。もし必要になったらすぐそれなりの施設に入るつもりですが、ここでは介護の実態について紹介します。令和4年版高齢者白書より、介護が必要になった原因についてみてみると、最多は認知症18.1%、脳血管疾患(脳卒中)15.0%、高齢による衰弱13.3%、骨折・転倒13.0%と続きます。男女別に見ると、男性は脳血管疾患24.5%、女性は認知症19.9%が多くなっています。この調査で55歳以上の人に介護頼みたい人について尋ねたところ、男性の場合は配偶者が56.9%と最多でした。ついでヘルパーなど介護サービスの人22%、子供12.2%と続きます。一方女性の場合は、最多となったのはヘルパーなど介護サービスの人39.5%、子供31.7%、配偶者1...介護される側になったらと考える人が知らない事実

  • 認知症患者増加で日本はこれからどうなるのか

    私の身近なところでも認知症はかなり一般的でした。私の母や女房の両親は皆認知症を発症してしまいました。母は80歳になるころから軽度の認知症となり、徐々に進行していきましたが、89歳で亡くなるまでそれほど重症化はしませんでした。それでもしっかりしていた母が徐々に壊れていくのを見るのは辛いものがありました。最後は急な発熱などがあり、医師も自宅では危険という事で入院しましたが、認知症患者を自宅でというのは難しいのかもしれません。さて日本は人口減少が進む中で、認知症患者は増加しています。これにどう対処すればよいのかは難しい問題といえるようです。身体機能や認知機能の低下が現れ始める状態を示すフレイル(虚弱)の増加が懸念されています。身体を動かす機会が減ることで、徐々に歩行が困難となり階段を少し上がるだけで息切れしたり...認知症患者増加で日本はこれからどうなるのか

  • この国は本当に大丈夫なのか、高齢者が急増

    少子高齢化はこのブログでも取り上げていますが、少子化を防ぐには若者の婚姻率の上昇が不可欠ですが、現状なんの施策もないような気がします。ここでは少子化ではなく高齢化問題を取り上げてみます。2042年まで高齢者数が増えるという事は、令和時代の最大のミッションは高齢者対策となります。今後は高齢化した高齢者が増えていきます。80歳以上の人口は、2018年の1104万人が、2040年には1576万人となるのです。それは国民の7人に1人が該当することです。しかもある推計によれば、一人暮らしの高齢者が激増し、2040年には75歳以上の一人暮らし世帯が512万2000人に及ぶそうです。80代ともなれば身体能力も判断力も衰えてきますが、ひとり暮らしであるがゆえに、買い物や通院のために外出せざるを得ない場面が増えます。そのサ...この国は本当に大丈夫なのか、高齢者が急増

  • ヒトは眠らないと死んでしまうのか

    このブログでも睡眠をよく取り上げますが、私はかなり良く眠れるようです。自宅で寝るのはもちろんですが、場所が変わったりしても寝れなくなるという事はありません。今はネコと一緒ですので、眠る前に2,3分ネコと遊び(しばらく布団の中でゴロゴロして出ていきます)その後すぐ眠れるようです。目覚めもすっきりしており、どんな時間でも声をかけられるとすぐに目が覚め、寝ぼけるという事はまずありません。私にとって睡眠は全く問題がないと言えます。歳をとると睡眠時間が短くなると言いますが、私は7時間以上は寝ているようです。経済協力開発機構(OECD)が2021年に公開した、各国の平均睡眠時間の調査結果によると、33か国のうち日本の睡眠時間は最短でした(7時間22分)。日本では例えば都心に職場のある人が、郊外に住まいを持っていて長い...ヒトは眠らないと死んでしまうのか

  • 意外に失れていない夢の真実

    かみさんは夢の詳細を話してくれますが、私は起きると全く夢を覚えていません。夢を見ないわけではなく、覚えていないだけのようですが何か損をしたような気がします。夜中に目が覚めて非常に面白い夢だったので、起きたらかみさんに話そうと思って寝たのですが、朝起きたら完全に忘れていました。ですから全く夢の記憶がないのですが、若干寂しいような気もします。夢は不思議であり神秘的ですらあるため、太古から人々を引き付けてきました。夢は何かの霊的なメッセージであり、神の啓示であると考える人もいます。レム睡眠時の夢にはさまざまなストーリーが出てきます。浅いノンレム睡眠時にも夢は見ているが、複雑なストーリーは伴わないことが多いようです。心理学の世界では、夢は何らかの願望が潜在意識の中から現れた物であり、夢を分析することによってその人...意外に失れていない夢の真実

  • ヒトらしさを決める遺伝子

    ここでは進化の話ですが、現在の動植物が進化の結果生まれたというのは、不思議な感じがしないでもありません。生物は進化することによって進歩していくとされていますが、あまりにも長い時間が必要ですのでこれを見ることはできず、受け入れるしかないのかもしれません。ヒト(ホモサピエンス)は、人類の一種であり、約700万年前に現われ、進化の結果数十種に分岐しました。その多くは絶滅してしまい、現在生き残っているのはヒト1種だけとなっています。ヒトは他のほとんどの人類腫とは異なり、いわゆる人らしい行動ををすると考えられています。洗練された言語を話したり、芸術的な活動をするのがその例で、ヒト以外でそういう行動をした可能性のある種は、ネアンデルタール人等ごく限られているようです。この様にヒトをヒトらしくした原因には、おそらく遺伝...ヒトらしさを決める遺伝子

  • コレステロール、中性脂肪が基準値越えの場合

    私は既に医療から卒業する歳になっているのですが、肺機能が衰えておりこのための吸入薬を使用しています。健康診断も断っているのですが、いわば医師の顔を立てる意味で受診しています。この数値に特に悪い部分はありませんので、健康とはいえなくとも病気ではない状態かもしれません。健康診断の脂質検査でコレステロールや中性脂肪の数値が高いと指摘される人は多いようです。こういった価が高い場合のリスクとしては、動脈硬化が進みやすく狭心症や心筋梗塞、脳梗塞など血管が細くなることで引き起こされる病気が挙げられます。また中性脂肪が高いと内臓脂肪が蓄積され、肥満の原因になるほか脂肪肝への進展する恐れがあります。これらは糖尿病のリスクになりますし、脂肪肝は肝臓ガンのリスクにもなるため注意が必要です。ただしコレステロール値や中性脂肪値は低...コレステロール、中性脂肪が基準値越えの場合

  • 日本人の死因第6位誤嚥性肺炎が改善

    私はこの2年間で2回も肺炎になってしまいました。どうも肺機能がかなり低下しているようです。ただ息苦しいといった症状が全くでないため、あまり実感として分かっていません。厚生労働省の令和5年人口動態統計によると、死因順位の第5位は肺炎、第6位は誤嚥性肺炎で、両者を合わせると全体の8.6%を占めるそうです。飲み込む力が低下するほど、誤嚥しやすくなります。これを測定する簡単なテストがあるようですが、私はかなり弱っているのかもしれません。これは30秒間で唾液の飲み込み(空嚥下)が何回できるかというものです。一般的に、飲み込む力は年齢とともに低下しがちです。空嚥下の回数が5回以下になると、誤嚥性肺炎のリスクが生じます。この飲み込み力テストは、医療機関などで嚥下機能が低下している人をふるい分ける方法で、正式な名称は機能...日本人の死因第6位誤嚥性肺炎が改善

  • AIは人の知能になれるのか

    昨年のノーベル賞は、私のわかる分野でなかったためほとんど気にしていませんでした。この物理学賞の受賞者が、いつの日かAIは自我を持ち、人間を排除するのではないかという警告を出しているようです。ただ現在ではほとんどの専門家がこの警告を否定しています。その理由は人工知能(AI)と人間の知能は本質的に異なるためとしています。しかし知能とは何なのか、その概念を再定義し、人間とAIの知能の違いを探求する必要があるようです。またチャットGPTの基礎技術となる深層学習の生みの親でありAIの父と呼ばれる受賞者もインタビューで同様な懸念を示しています。さまざまな悪影響が制御不能に陥るという驚異も心配しなくてはならない。人間より賢いシステムが生まれ、支配するのではないかとしています。彼はインタビューにこう答えています。私は50...AIは人の知能になれるのか

  • 鳥は圧倒的な運動能力を持ち、肥満や病気になり難い

    私は鳥をペットとしてかったことはないのですが、30年以上前に子供が生まれたての雀のひなを拾ってきて育てたことがあります。虫を探して餌にするなど結構苦労しましたが、何とか大きくなるまで育てました。ほぼ大人になったぐらいで自然に返そうと外に出しましたが、しばらくは帰ってきていました。そのうち他の雀と一緒になってから帰ることはなくなりました。さて鳥類の運動能力は、生物の中でも飛びぬけて優れています。鳥は哺乳類などとは別次元のスーパーミトコンドリアを持っているためのようです。この形質は約2億5千年前に起きた大絶滅後の低酸素という強力な選択圧のもとで、原始的な爬虫類から獣脚類が進化する過程で生み出されました。ヒトとアネハヅルの低酸素での運動能力には、超えられない大きな差があります。鳥類の運動能力は、生物の中でも別次...鳥は圧倒的な運動能力を持ち、肥満や病気になり難い

  • 明確な定義はない知能の不思議

    いつの日かAIが自我を持ち、人類を排除するのではないかという意見を時々見かけるようになっています。私はAIとの関連はチャットGPCで遊んだりする程度ですが、非常に進歩していると感じますが、人類の敵になることはないと思っています。この理由は人工知能(AI)と人間の知能は本質的に異なるからです。しかしどうも知能という事の定義がはっきりしていないような気もします。現在人類は大脳がどのようにして知能を生み出しているのかを理解していません。さらに脳の機能としての知能とは何かを定義することさえできていません。実際学会の専門誌には、知能は高等な抽象的思考能力、学習能力、新しい環境への適応能力と関係する高次認知機能の総称といわれているが、明確な定義はない、と書かれています。研究者の間では、知能は新皮質で生み出されているこ...明確な定義はない知能の不思議

  • 緊張した時お腹に不安を覚える

    このブログでも書いていますが、私は胃腸が丈夫なようで緊張してもお腹に不安を覚えるという事はありません。心臓がどきどきしたりしますが、誰にでもある普通のことだと思っています。哲学者プラトンは、人間は理性的な頭と情熱的な心の綱引きによって物事を判断するという、有名なな観念を残しました。頭や心臓と並んで、思考や感情と関係のある部位がもう一つありそれが腸です。度胸があり覚悟がきまることを腹が座ると言い、直観を信じることを英語では腸を信じると言います。また嫌いな人の性根を腹黒やはらわたが腐っていると表現することもあります。腸が心の健康の支点であることは、最近になってようやく医学的に解明されましたが、そのずっと前から明らかに感情を発達させ表現する上での腸の重要性を本能的に理解していたのです。心臓は血液を送り出すのに忙...緊張した時お腹に不安を覚える

  • 50歳以降毎年8%も低下する意外なもの

    私は先月誕生日が来ましたので78歳となりましたが、入院したりしているもののまあ元気に過ごしています。実際50歳を過ぎるとフレイルの心配が出て来るそうです。フレイルは科学的には加齢に伴う予備能力の低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態を指すようです。フレイルは単なる体が動かしにくい状態にとどまらず、いろいろな要素が複雑にからみ合っているのです。1.身体的問題/疲れやすい、転びやすい、2.精神・心理的問題/うつ、認知機能低下、不眠、3.社会的問題/閉じこもり、社会的孤立、孤食、となっています。この3つが知恵の輪のように絡み、相互に関係することで引き起こされるといわれています。政府は2040年までに健康寿命を3年引き上げることを目標にしています。フレイルの先にあるのが要介護状態です。令和元年の調査から...50歳以降毎年8%も低下する意外なもの

  • 若くても脳が委縮する人と歳をとっても脳が若い人

    私は最近ほとんどの時間をパソコンの前で過ごしています。もちろん碁会所に行ったりパチンコ、麻雀など行っていますが、パソコンの前が圧倒的多いようです。これで脳が委縮したかは良くわかりませんが、こういった文章を書く時間などもあまり変わっていませんので、まだ何とかもっているのかもしれません。約16万人の脳のMRIを撮影、解析した東北大学加齢医学研究所によると、見た目と脳の健康には相関があるといいます。多くの高齢者を対象とした研究から、ヒトに合うとその人の脳が見えるような気がするそうです。見た目の印象と脳の健康度は一致しているように感じるようです。脳の健康に悪影響を及ぼすものとして社会的孤立が挙げられます。これは物理的な孤立、つまり独居を指すのではありません。普段何か嫌なことや楽しいことがあった時に、それを話せる相...若くても脳が委縮する人と歳をとっても脳が若い人

  • 睡眠に起源はあるのか

    このブログでも睡眠はよく取り上げますが、私は比較的よく眠れるようです。ベッドに入ってネコとしばらく遊び、その後すぐ眠りについています。トイレで起きたりしますが、これもすぐに眠れています。動物と植物は共通の祖先から枝分かれして進化してきたのですが、おそらくその分岐が起こってからしばらく経たずに睡眠は生まれていたようです。少なくとも6億年くらい前からは眠っていたはずとしています。2000年代くらいから、複雑な脳を持つ動物だけでなく、もっと単純な生物も眠ることが分ってきました。はるかに小さいショウジョウバエも寝ますし、わずか1000個くらいの細胞で構成される線虫も眠ることが発見されました。当初はそれでも睡眠がみられるのは脳がある生物だけではないかと考えられてきました。ショウジョウバエには小さな脳がありますし、線...睡眠に起源はあるのか

  • 大腸ガンはカルシウムで防げることが判明

    カルシウムを摂取する最も簡単な方法が牛乳を飲むことですが、私は昔から牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまいました。これは乳頭不耐性という、含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素の働きが弱いためとされています。それでも何とかカルシウム不足にはなっていないようです。オックスフォード大学など研究グループは。54万2778人の女性を約16年間追跡して、食生活と大腸ガンの関連を詳細に分析しました。調査では、アルコール摂取がリスクを増加させる一方、カルシウム摂取がリスクを低下させることが確認されました。また乳製品(牛乳・ヨーグルト)やリボフラビン、マグネシウム、リン、カリウムといったカルシウム関連の栄養素にも予防効果が示されました。特に遺伝的要因を考慮したメンデルランダム化解析では、牛乳摂取が大腸ガンリスクを低下さ...大腸ガンはカルシウムで防げることが判明

  • 大人になってから自閉症と診断される人の特徴

    自閉症というのは子供がなる病気と思っていましたが、大人になってから自閉症と診断されることもあるようです。自閉症自体をよく知らないのかもしれません。2024年10月に発表された研究によると、アメリカで自閉症と診断される人は過去10年間で175%も増えているそうです。特に女性の増加が目立ち、どの年代でも300%を超えています。自閉症という言葉が世間に浸透し、障害への理解が広まったことで安心して検査を受ける人が増えてこともあるようです。検査方法の変更や診断の定義、環境要因の変化なども診断数に影響している可能性があります。これはアメリカに限らず、日本でも同じように自閉症の診断率は増えています。文部科学省の調査によると、特別な教育支援を必要とする児童の割合は、2012年の調査では小中学校で6.5%だったが、2022...大人になってから自閉症と診断される人の特徴

  • 肥満と糖尿病を悪化させる腸内細菌の正体

    最近「脳腸相関」をよく取り上げますが、脳と腸は情報のやりとりをして互いの機能を調整するというものです。これはいまいち納得できない部分もあるのですが、昔から長生きする人は胃腸が丈夫という話しもあるようで、腸の重要性を示しているのかもしれません。実際腸内環境が乱れると不眠、うつ、発達障害、認知症、糖尿病、肥満、高血圧、免疫疾患など、全身のあらゆる不調に関わることが分ってきているようです。トランス脂肪酸を多く摂取すると、血中のLDL-コレステロール濃度が上昇します。コレステロールはそのままの状態では血中に溶けませんので、タンパク質と結合して血中に存在しています。LDL-コレステロールの血中の濃度が高すぎると、血管壁に蓄積し始めます。すると血管が細くなり血栓ができ、動脈硬化を引き起こします。肥満・高血糖のマウスの...肥満と糖尿病を悪化させる腸内細菌の正体

  • 歯周病でインフルエンザに感染しやすく

    私は昨年末インフルエンザで大病院に入院していました。色々な検査で肺炎にはなっていなかったのですが、肺機能がかなり低下しているということで年末年始3週間も入院という事になってしまいました。日本大学の研究グループは、歯周病細菌がA型インフルエンザの感染性を高めるという仕組みを明らかにしました。この研究では歯周病菌が分泌するジンジパインと呼ばれる酵素に注目しました。この酵素がウイルス表面タンパク質であるヘマグルチニン(HA)を切断することで、ウイルスの感染力を活性化するかどうかを調べました。インフルエンザが宿主細胞に感染する際、ヘマグルチニンの切断が非常に重要です。研究で歯周病菌の培養液をウイルスに加えた結果、ウイルスが細胞から多く放出され感染が広がりやすくなることが確認されました。この効果は、ジンジパインの一...歯周病でインフルエンザに感染しやすく

  • 愛子さまが天皇なるべき5つの理由

    秋篠宮家の悠仁親王殿下が筑波大学に入学という事が、色々と話題になっていました。通常の入試で合格されたのか興味があるところですが、特別枠説が強いようです。筑波大学というとかなりレベル高い大学ですが、殿下が付いていけるかといった憶測も出ているようです。しかし都心から筑波までは片道1時間半ぐらいかかりそうですので、この通学の費用など膨大になりそうです。さて愛子さまの誕生日(12月1日)前後に掲載された新刊紹介記事へのコメント意見では,好意的なものがほとんどでした。これは多くの人たちがやはり女性天皇の可能性を認めているのかもしれません。折しも国連の「女性差別撤廃委員会」が、日本の皇位継承における男女平等を保障する必要があるとして、皇室典範の改正を日本政府に勧告したタイミングです。皇室の重要事項を定めた法律が皇室典...愛子さまが天皇なるべき5つの理由

  • ずいぶん久しぶりになってしまった定例麻雀

    昨年12月から私が肺炎で入院したり、今年になってもまた入院などがあり1月も麻雀ができませんでした。やっと2月になり私の体調も戻りましたので、久しぶりの麻雀をやることができました。このメンツは元職場の麻雀仲間ですが、もう一人メンツを探すという話しも出ましたが、退職して10数年では難しいようです。いつもの雀荘を予約して集合したのですが、何と満卓になっていました。また麻雀ブームが復活したのかもしれません。すでにH君とSTさんが来ており、私の入院の苦労話などをしているうちにSKさんも見えすぐに始めました。東の1局はいつものように注意していたのですが、中盤SKさんが面前ホンイツ自摸であがりあまり良くない傾向といえるようでした。面白いことにこの東場は私も含めて上がった4人全員がホンイツでした。こういった手は出ない時は...ずいぶん久しぶりになってしまった定例麻雀

  • このままでは未婚率70%の時代が訪れる

    少子化問題をこのブログでもよく取り上げていますが、これは緊急の対応が必要な重大事項と思っています。専門家でも現状の少子化対策では出生増につながらないという意見が多いようです。ここでは中間層の婚姻減という観点からこの問題を見てみます。最近恋愛強者3割の法則というのを見かけますが、これは約3割の男性はどんな環境であろうとも、恋愛し結婚するというものです。これは最近の若者のことではなく、1980年代から一貫しているようです。資本主義社会では経済的裕福な層とそうでない層を分けてしまうことになります。実際には強者以外がすべて弱者なのではなく、真中に中間層というものが存在します。実は今起きていることはこの中間層の崩壊といえるようです。昨今の少子化の原因はほぼ婚姻減に尽きるのですが、婚姻数が減少しているのはすべて年収中...このままでは未婚率70%の時代が訪れる

  • 日本各地に生まれるゴーストタウン

    最近少し離れた田舎の町に行ったところ、平日の昼間でしたが商店街のシャッターはほとんど締まっており、人影もありませんでした。こんなところにもゴーストタウン化が進んでいるのかとかなり驚きました。実際少子高齢化による人口減少が止まらない日本において、各地で人がいないゴーストタウンが生まれ続けているようです。例として出ているのが栃木県矢板市ですが、ここはゴーストタウン予備軍と呼ばれているようです。衰退してしまった原因としては、2018年12月にシャープの矢板工場が閉鎖されたことです。工場で働く人が3100人いました。シャープが来る前は人口2万人台でしたが、それが3万人台となり潤った町でした。このように一企業が撤退するだけでゴーストタウンになる危険性があり、産業の衰退だけでなく昭和の高度成長期に建てられた住宅地の老...日本各地に生まれるゴーストタウン

  • 約6割の高齢者世帯が年金だけでは生活ができない

    私はつい最近誕生日を迎え、78歳となりました。この歳になると1歳ぐらい増えても誤差範囲のようなものですが、順調に高齢化しているといえるようです。私の家では毎月の生活費は、私の厚生年金とかみさんの国民年金で若干不足するかというような生活です。ここでは老後生活に欠かせない厚生年金・国民年金の仕組みや、年金生活世帯のリアルな貯蓄事情などを紹介します。一般的に老後の収入の柱は公的年金となるでしょう。しかし安定した老後生活を確保するためには、貯蓄が大きな役割を果たします。公的年金だけでは日々の生活費や医療費、予期せぬ出費に対応するのが難しい場合があるためです。実際にどれくらいの貯蓄をしているのか金融広報中央委員会の調査を基に見ていきます。70歳代・二人以上世帯では、平均が1757万円とかなり多くなっています。これは...約6割の高齢者世帯が年金だけでは生活ができない

  • 孤独死する高齢者を推計すると

    かみさんと二人暮らしですが、どちらかが死んで一人になることは確実です。かみさんは故郷に帰るといっていますし、私は多分施設に入るでしょう。ただ私は孤独死というものにあまりこだわっていません。皆に囲まれて死ぬのも一人で死んでいくのも別にどちらでもよいような気がしています。高齢化が進展する日本社会の中で、中高年層の孤立死・孤独死が解決すべき社会的問題として浮上してきています。昨年8月に内閣府は、孤立死・孤独死の実態把握に関するワーキンググループを立ち上げ、これをどのように定義し実態把握するかについての議論が進められています。日本における65歳以上の一人暮らし高齢者数は、2020年時点で約631万人となっています。今後単身高齢者数はさらに増加し2030年には887万人となり、65歳以上の男性の20%、女性の27%...孤独死する高齢者を推計すると

  • 高齢者は体重が重要、寿命とも関連

    私は若いころからやせ型で、常に体重を増やしたいと思ってきました。今回入院した折にもかなり体重が減ってしまったようです。病院にいて体重が減るのも変なのですが、病院食が食べられなかったという事もありそうです。標準体重を下回ると死亡リスクが急激に上がるということは、統計的に示されています。65歳以上のBMIと総死亡リスクを調べた国内の研究では、BMI16未満の女性の死亡率は、20から22.9の2倍以上という結果が出ています。年齢に関係なく、栄養を十分に摂って入れば体重が増えます。アメリカの高齢者病院で行われた研究では、入院患者の栄養状態を良好、潜在的に危険な状態、不良に分け、入院後の生存曲線を調べたところ、栄養が良好な人は3年後約8割が生存していました。栄養状態が悪いほど生存率は低く、栄養不良の群は良好に比べて...高齢者は体重が重要、寿命とも関連

  • 心疾患や高血圧のリスクを低減する習慣

    やはりこのブログでも老化を取りあげることが多くなっていますが、私自身老化が進んでいることの表れかもしれません。老化現象には大きく分けて2種類あります。早いか遅いかの違いはあっても、誰にでも見られる変化でこれを「生理的老化現象」と呼びます。もうひとつが長年にわたる生活習慣や環境的な要因、あるいは病気などによって起こる変化で「病的老化現象」と呼ばれています。ただし両方が複雑に入り混じって起こることもあり、区別付きにくいことも多いようです。病気がなく健康な人でも、歳をとれば様々な老化現象は現れます。外見の変化として白髪や脱毛症(はげ)、皮膚のしわ、シミなどとなっています。ついで予備力の低下という変化もあり、過度な運動やストレスなどによって障害が起こりやすくなり、いわゆる無理が効かなくなるという状態になります。ま...心疾患や高血圧のリスクを低減する習慣

  • なぜ人間は人生の3分の1も眠るのか

    退院してから寝室のベッドではなく、私の部屋に看護用ベッドを入れて寝ています。これはかみさんが寝ている状態をチェックしやすいようにですが、昼に寝ることがないのであまり意味がなくなっています。私は比較的眠りに入りやすいようで、ベッドに入ってネコと少し遊び簡単に眠っているようです。人間はなぜ睡眠が必要かは、分かっているようでいてあまりはっきりしていません。特に1日7時間も寝る理由は分からないようです。ここでは毎日の睡眠の仕組みなどについて概説します。眠る時間が極端に前倒しになったり、あるいは遅れたりする疾患があり、家族性睡眠相前進・後退症候群と呼ばれています。その患者には、時計遺伝子に変異が見られます。いつ眠るのかのタイミングは、体内時計によって調節されているといえます。ヒトは夜に眠ることが多い昼行性の動物です...なぜ人間は人生の3分の1も眠るのか

  • 喫煙は新型コロナ後遺症の原因になるか

    新型コロナは現在は落ち着いているようですが、2020年5月ごろからその後遺症が問題視されています。私は昨年初頭新型コロナから間質性肺炎となり、2週間の入院生活を送りました。その時肺炎らしい症状(発熱、咳、喉の痛みなど)が全くなく、気付かないままやや重症化してしまいました。その後後遺症的なものは全く出ませんでしたが、非常に多くの症状に悩まされている人は多いようです。代表的な症状は、疲労感・倦怠感、関節痛、咳、胸痛、記憶障害、嗅覚・味覚障害、動悸、脱毛などが報告されています。新型コロナ後遺症のリスク要因として喫煙が指摘されています。この喫煙については、入院先の医師とも話しましたが、私は退院後も禁煙する気がないことを伝えました。当然入院中は禁煙していますが、タバコを吸いたくなるというのはそれほど強くありませんで...喫煙は新型コロナ後遺症の原因になるか

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