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2015/07/29

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  • ガンによる経済負担1兆円は「予防可能」

    高齢になってくるとガンの発症確率が高くなりますが、ガンは1981年以来日本人の死因1位を占め、年間100万人が罹患し、38万人が亡くなっています。国立がん研究センターなどの研究グループが、ガンが日本社会に与える経済的負担が2015年時点で2兆8597億円に上るとの推計を発表しました。このうち禁煙やワクチン接種などで予防可能なガンが1兆円超を占めたとしています。研究グループは「適切なガン対策は命を救うだけでなく、経済的にも重要であると示された」と述べています。リスク要因の中には、感染や喫煙など予防可能とされるものも多いようです。研究グループは、2015年時点にガンで治療を受けた約400万人のデータを基に、治療にかかった治療費や、働けなくなったり死亡したりした場合の労働損失を推計しました。ガン全体だけでなく、...ガンによる経済負担1兆円は「予防可能」

  • DHAなどオメガ3脂肪酸は「肺の健康」にも重要

    肺の機能は新型コロナのような呼吸器疾患によって損なわれるだけでなく、加齢によっても低下します。病気や化学物質への暴露、加齢が原因で起こる腫れや炎症によって気道が部分的にふさがれ、呼吸が制限される場合もあるようです。最近新たな研究により、抗炎症作用を持つことが知られている「オメガ3脂肪酸」と呼ばれる栄養素の摂取が、肺機能の低下を緩やかにすることが示されました。オメガ3脂肪酸は、特定の構造に基づく脂肪酸の分類のひとつで、米国衛生研究所(NIH)によれば、心臓や脳の健康増進や免疫系の強化、血圧の低下、ホルモンレベルの改善に役立つとされています。代表的なオメガ3脂肪酸としては、α―リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)の3種があります。体内でオメガ3脂肪酸を作ることがで...DHAなどオメガ3脂肪酸は「肺の健康」にも重要

  • 紫外線でリサイクルできる接着剤を開発

    私は退職後勤務した研究所で、高分子樹脂の研究を行っていました。この高分子は被膜用の樹脂でしたが、せっかく高分子研究をするなら接着剤をやってみたいと思っていました。接着剤には本当にいろいろな種類があり、一旦くっつくと剥がれないものや、カップヌードルの蓋のようにぺりぺりと簡単にはがせてくっついたりしないもの、ウエットティッシュの出口のように簡単に外れてまた接着できるものなど多種多様になっています。こういった性質と化学構造とにどんな関連があるのか調べてみましたが、非常に難しそうでした。この研究所には8年も勤務しましたが、残念ながら接着剤の研究はできませんでした。さて物質・材料研究機構(NIMS)が、波長の違う紫外線をスイッチにして強い接着と容易な剥離を両立し、リサイクルが可能となる接着剤を開発しました。プラスチ...紫外線でリサイクルできる接着剤を開発

  • 「関節痛」の幹細胞医療が始まっている

    歳をとると「関節痛」が出る人が多くなり、私の友人知人にも悩んでいる人がかなりいます。ほとんど運動ができなくなったり、痛みをごまかしながらゴルフをするといった話をよく聞きます。この半ば治療をあきらめている関節痛を手術せずに、再生医療を使って完治できるようになってきたようです。日本国内に3000万人もの患者がいるとされる関節痛ですが、これだけ多くの人が悩まされているにもかかわらず、完治をあきらめている人が多いのが現状です。近くの病院に行っても湿布薬を渡されるだけで、根本的な治療をしてもらえず、また痛んでくるが歳のせいだとあきらめてしまう人が多いようです。近年では関節痛にも「再生医療」の提供が始まっており、関節痛は完治する病気になりつつあります。野球で活躍している大谷翔平選手が、肘の治療に「幹細胞治療」という再...「関節痛」の幹細胞医療が始まっている

  • 脳の学習の仕組みを説いた「ヘップの法則」の先見性

    近年脳科学は飛躍的に発展し、「記憶」や「学習」の仕組みはほぼ解明され、最も難しいとされる「意識」の問題が残っているだけという説もあります。脳は多くのニューロン(神経細胞)が集まってできており、遺伝情報を収納している核を含む細胞体や他のニューロンからシグナルを受け取る樹状突起などいくつかの部位に分かれています。なかでも他のニューロンにシグナルを伝える部位を軸索といい、その先端部分を軸索終末、他のニューロン接合部をシナプスと呼んでいます。ヘップの法則とは「シナプスに結合しているニューロン同士が同時に発火するたびに情報伝達の効率が上がっていき、逆に長い間発火しなければ伝達効率が落ちる」という仮説に基づいた、学習や長期記憶についての基礎的な法則です。この学説が注目をあ浴びるのは、発表されて20年以上たってからでし...脳の学習の仕組みを説いた「ヘップの法則」の先見性

  • 抗老化ホルモン投与で記憶力向上の可能性

    この歳(76歳)になると記憶力が低下してきて、先日もいつも持ち歩いている袋を忘れてきて次の日に取りに行ったりしています。こういった認知機能低下を回復するという研究分野では、「クロトー」というホルモンが注目を集めています。抗老化ホルモンとも呼ばれるクロトーは、認知機能の老化や神経変性疾患の謎を解き明かす可能性を秘めています。ヒトの体内では腎臓がクロトーを生成しており、このホルモンの濃度が高いほど認知機能が高まり、アルツハイマー病などのリスクが下がることが判明しています。加齢に伴いクロトーの濃度は自然に低下しますが、近年動物を対象に行われた研究では、クロトーの直接注射によって記憶力を維持し、加齢に伴い低下した認知機能を回復できる可能性もあることが分かってきました。クロトーは血液脳関門を通過しない(脳には入らな...抗老化ホルモン投与で記憶力向上の可能性

  • 人間の寿命は「55歳」ヒトにだけ「老後」がある理由

    死ぬ直前まで活発に過ごしてパタリと亡くなる、いわゆる「ピンピンコロリ」という死に方が理想といわれますが、実はこの世に存在するほとんどの生物の死はピンピンコロリとなっています。たとえば産卵のために生まれた川に遡上するサケは、卵を生んだ直後から急速に老化が進み、数日で死に至ります。これはやや極端な例ですが、基本的に生殖可能期間が終わった個体はすぐに死んでしまいます。それ以降長い「老後」を過ごすヒトは、生物学的には非常に珍しい生き物です。日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.54歳ですので、生殖可能期間(女性の閉経に相当)を終えると約30年もの老後が待ち受けています。生物としての人の本来的な寿命はおそらく約55歳で、数十万年前にはそれくらいの年齢になる前に生殖を終えてサケと同じく老後を迎える前に死ん...人間の寿命は「55歳」ヒトにだけ「老後」がある理由

  • 「脂肪肝」に特徴的なタンパク質を発見

    酒を飲まないのに脂肪が蓄積して肝障害を起こす「非アルコール性脂肪肝」は、肝ガンへ進行する場合もある気を付けるべき「生活習慣病」のひとつです。残念ながら脂肪肝の根本的な治療薬はまだないようです。この脂肪肝では、オートファジーが低下することが報告されています。オートファジーとは細胞が自らの一部を分解する作用で自食作用と呼ばれており、細胞内のゴミの処理だけでなく、資源のリサイクルなどにも役立っていることが分かっています。オートファジーが低下すると、p62というタンパク質が分解されず、肝臓内で増加していることがマウスの実験で明らかになっています。オートファジーの機能が低下した時に、量が増えたり減ったりしているタンパク質があれば、それがオートファジーの機能低下に関わっている可能性があります。これを網羅的に調べた結果...「脂肪肝」に特徴的なタンパク質を発見

  • 「帯状疱疹」が大人に増えている原因

    帯状疱疹というと亡くなった母が80歳ぐらいの時に発症した記憶があります。背中の左側から発疹ができはじめ、全面に広がってしまいました。皮膚科の医師から塗り薬をもらったのですが、発疹がカサブタのようになり薬を塗るのに抵抗があるようなひどい状況でした。ところが本人が全く痛がらないのです。帯状疱疹は激しい痛みがあると聞いていましたので、医師に確認したところごく稀にそういったケースもあるとのことでした。かなり時間がかかった気がしますが、何とか完治しその後も痛みが出ることもありませんでした。帯状疱疹は最初にピリピリとした痛みがお腹や胸、背中などに出て、数日後に水ぶくれを伴う発疹が帯状に出てきて、痛みが徐々に強まり激しい痛みになることもあるとされています。この原因は水ぼうそうと同じウイルスとされています。幼少期に罹った...「帯状疱疹」が大人に増えている原因

  • ガンになって「緩和ケア」は治療をあきらめた訳ではない

    このブログでも簡単に触れたことがありますが、私は75歳以上になったらガンが見つかっても積極的な治療はしないつもりでいます。現在76歳ですので、もうガン検診なども受けないようにしていますが、見つかってしまうかもしれません。私が積極的な治療(手術、放射線、抗ガン剤など)を受けたくない理由は、治療を受けても放置しても寿命にあまり差がないだろうという考えからです。手術などのガン治療は、身体に非常に大きな負担をかけるものです。これがどの程度の負担になるかをまとめて、ブログで書くつもりでいますがまだまとまっていませんので、ここでは大雑把な感じだけとなります。例えば手術の場合は、全身麻酔が必要となります。この全身麻酔については、どんな負担になるのか色々と出ていますが、ここではそれ自身が身体を弱らせてしまうという事だけに...ガンになって「緩和ケア」は治療をあきらめた訳ではない

  • 心拍の変化が時間の感じ方に影響

    私はタバコを吸うのが好きですが、あまり増えないように1時間ぐらいは間隔を空けるようにしています。時々吸いたくなって時計を見ると、あと10分ぐらいというときはこの時間が非常に長く感じます。このように時間知覚はヒトの感情や行動によって変わる気がしますが、最近コーネル大学の研究グループが、心拍の長さが人間の時間知覚に与える影響がこれまで考えられていたよりも大きいことを示す研究結果が発表されました。これまで行われてきた時間知覚に関する研究は、人間の行動と感情がどのように時間経過を「速く」あるいは「遅く」感じさせるかに焦点を当てたものがほとんどでした。たとえば2022年に発表されたレビュー論文は、様々な論文のデータを使って、感情や動機付けが時間の認識に与える影響を分析しています。何らかの結果(目標、報酬、罰など)が...心拍の変化が時間の感じ方に影響

  • 朝起きられない「起立性調節障害」のはなし

    歳をとると朝寝ていられないという話しを聞きますが、私は若干そういった傾向が出てきているようです。だいたい12時半ごろにベッドに入り、朝8時に目覚ましをかけていますが、最近は7時半ぐらいに自然に目が覚めるようになってきました。その後ベッドでごろごろしていますが、8時前に起きてしまうことが増えてきました。ここでは朝起きられず、不登校につながることも多い「起立性調節障害」のはなしです。これは思春期に起きやすい自立神経の機能不全といわれています。身体のどこかに異常があったりする器質的な病気ではなく、思春期に背が伸びて体が大人になっていくのに従い、自律神経やホルモンなどが子供のパターンから大人に変わっていきますが、その際にずれが生じて発症します。中学生の10人に1人は起立性調節障害があるといわれています。自律神経に...朝起きられない「起立性調節障害」のはなし

  • コロナとの共生の日常で感染拡大

    新型コロナがインフルエンザと同じ5類に移行してから3か月以上が経過しました。この夏は4年ぶりに多くの夏まつりや花火大会などのイベントも復活し、やっと「コロナとの共生」「ウイズコロナ」の日常が戻ってきた感があります。私はまだ外出時にはマスクをしていますが、電車の中などでもマスクをしていない人を見かけても違和感がなくなり、そろそろやめようかとも思っています。感染状況に関する公表が「全数把握」から「定点把握」に変わり、メディアも取り上げなくなっていますので、流行具合は分かり難くなっています。推定患者数は今後増加傾向を続ける可能性が高く、多くの専門家は明らかに第9波になっていると強調しているようです。厚生労働省の発表によると、8月第1週の感染者数は7万7937人で、1医療機関当り15.81人となっています。4週連...コロナとの共生の日常で感染拡大

  • 目にしたものをすべて脳が記憶「サヴァン症候群」

    歳を取るとだんだん記憶力が衰えてきますが、このブログでも麻雀の次の日に記録を書いていますが、だんだん思い出すことが少なくなってきました。ここではすべてを記憶してしまうといわれている「サヴァン症候群」の話です。よく知られているPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、つらい記憶を忘れられないことが患者を苦しめます。通常なら時間が経てばつらい記憶も薄れていくはずなのに、強い記憶がよみがえるせいで何度も同じ体験を味うことになります。特定な物事だけ驚異的な記憶力を発揮するサヴァン症候群と呼ばれる人たちがいます。彼らの多くは自閉症スペクトラム障害や知的障害などを持っているため、生活に障害は生じていますが、その記憶力によって自身の才能を開花させていますので、忘れられないこと自体は障害とは言えないかもしれません。街並みをさ...目にしたものをすべて脳が記憶「サヴァン症候群」

  • 最悪の脳腫瘍は「ミトコンドリア泥棒」だった

    知人が脳腫瘍で手術したという話しは聞きますが、いずれも良性の腫瘍のようでした。膠芽腫は急速に成長する最も悪性度の高い脳腫瘍で、診断から1年以内に死亡する患者も多いようです。膠芽腫はアストロサイトと呼ばれるグリア細胞から始まります。最近の研究で、膠芽腫細胞は周囲の健康なアストロサイトからエネルギーの生産工場であるミトコンドリアを取り込むことによって、急激に増殖していることが明らかになりました。この「ミトコンドリア泥棒」を阻止することができれば、膠芽腫の新しい治療法につながるかもしれません。病気の細胞と健康な細胞の間でミトコンドリアが移動することは以前から知られていましたが、この移動がガンの広がりを助ける仕組みは不明でした。アメリカの研究グループは、2016年に発表した研究で、脳卒中の後、アストロサイトのミト...最悪の脳腫瘍は「ミトコンドリア泥棒」だった

  • 合成樹脂を原料に戻す新触媒を開発

    最近廃プラスチックが海洋汚染など問題になっていますが、合成樹脂の分解の研究も進んでいるようです。東京大学はリサイクルが困難な合成樹脂「ポリウレア」を水素で分解し原料の化合物に戻す新しい金属触媒を開発しました。水をはじき摩耗しにくい性質から屋根や屋上駐車場の表面に使われているこの樹脂が、廃プラスチックとなった際新触媒によるリサイクル促進が期待されています。ポリウレアを構成するウレアは、分子内に炭素と酸素の二重結合を持つカルボニル化合物の一種で、炭素が窒素化合物のアミンと結合しています。水素と金属触媒によるカルボニル化合物の分解は、廃棄物を出さないクリーンな化学反応として注目されています。研究グループは、カルボニル化合物の分子内における炭素‐酸素二重結合の電荷の偏りに注目し、イリジウムの周りにリンや窒素などを...合成樹脂を原料に戻す新触媒を開発

  • 日本人の平均寿命2年連続で縮小

    厚生労働省が公表した「簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は女性87.09歳、男性は81.05歳で、いずれも2年連続で前年を下回りました。これは新型コロナウイルス感染による死者の増加などが影響したとしています。前年に比べて女性は0.49歳、男性は0.42歳短くなっています。男女とも新型コロナが最大の要因で、女性は0.13歳分、男性は0.12歳分縮まっています。新型コロナの死者数は2022年は4万7635人で、前年の1万6766人の2.8倍に増加しています。私はこの縮小については別な意見を持っています。当然ですが平均寿命はどんなに医療が進歩しても、永遠に伸びるものではありません。100歳以上の高齢者は増加していますが、110歳を超える人はごく僅かで、この辺りに寿命の限界があるような気がします。従って平均寿...日本人の平均寿命2年連続で縮小

  • 台風を気にしながらの定例麻雀

    台風6号の影響は関東ではほとんどなかったのですが、7号が近付いておりやや心配していましたが無事定例麻雀が開催できました。1週間ほど前にKSさんが「ぎっくり腰」になったという連絡がありましたが、なんとか痛みは取れたようです。こういった非常に暑い時に冷房の効いた雀荘でビールを飲みながらの麻雀は至福の時といえるのかもしれません。今日の麻雀を占うという意味で最初の東1局は注目しているのですが、配牌に1,9字牌が8種もあったのです。流すこともできず8種10牌ではどうしようもないので、最初から国士無双を狙うという事になりました。何とかイシャテンまで行ったのですが、TSさんに簡単に上がられてしまいました。その後比較的早く安い手を聴牌しましたので、積極的にリーチをかけたりしましたが、裏目に出て追いかけられて振り込んだりと...台風を気にしながらの定例麻雀

  • コロナ禍の若年女性の自殺が増加

    コロナ禍から通常の生活に戻りましたが、このコロナでの自粛生活は多くの問題が発生していました。私は既に現役を離れていましたので、自粛生活自体それほど多くの変化はありませんでしたが、リモートワークなど全く異なった生活になった人も多いようです。横浜市立大学などの研究グループが、コロナ禍において若年層(10〜24歳)の女性の自殺数が他の世代や男性に比べて増加しているとの調査結果をまとめました。10代前半といった学齢世代でも増えており、経済苦よりも対面で直接会話する機会の喪失などが絡んでいる可能性を指摘しています。研究グループは、厚生労働省の人口動態調査を基に2012年7月から2022年6月の10年間に死因が自殺と断定された人数を性別、世帯別に分けて調べました。若年層に着目し、コロナ禍前後の2019年から2021年...コロナ禍の若年女性の自殺が増加

  • 頭頸部ガンの兆候や早期発見にできることは

    毎年7月が「頭頸部外科月間」となっており、頭頸部の病気に関する色々な情報が出ているようです。頭頸部とは鎖骨から上の目と脳を除いた領域を指します。ここには口、鼻、耳、喉といった、嗅覚、味覚、聴覚、発声、飲み込みなど生活の質(QOL)を担保する機能を持つ機関が集中しています。そこにガンが発生すると、病気の進行に伴ってQOLが低下していきます。耳鼻咽喉科頭頸部外科は「命と機能を守る診療科」であることを強く打ち出し、頭頸部ガンの早期発見に力を入れているようです。頭頸部ガンのリスクとしては、どんなガンでも出てきますがタバコとアルコールがあります。頭頸部ガンではアルコールにも注意が必要で、特に「フラッシャー」という酒ですぐに顔が赤くなってしまう体質の人は、咽頭ガンや喉頭ガンのリスクが高くなるとされています。また食道ガ...頭頸部ガンの兆候や早期発見にできることは

  • ピンピンコロリは「最悪な死に方」という説

    大部分の高齢者が元気に暮らしていて、寝たきりなどの要介護にならずに死にたい、つまりピンピンコロリを希望しているようです。しかし老年医療の専門家が、これについて反論している記事を見ました。加齢・老化による生活機能低下は、個人差はあれすべての人が直面せざるを得ない問題であって、その自然の流れを力ずくで変えることは不可能です。巷には「寝たきりにならないために」とか「認知症にならないために」という文言を掲げた書籍やネット記事があふれていますが、これらに対する有効で決定的な手段や特効薬が存在しないため、これらの言説が世にあふれているとも言えます。徐々に生活機能の低下をきたすなどの要介護状態に至ることなく、いきなり人生の最後を迎える「ピンピンコロリ」とは、本当に幸せな逝き方といえるかと疑問を呈しています。ここでは何人...ピンピンコロリは「最悪な死に方」という説

  • 抗ガン剤による抜け毛を減らす治療

    私は抗ガン税の研究をしていましたが、ガン細胞が自身の細胞であることからガン細胞と正常細胞を区別することが大きな問題となっていました。現在使われている抗ガン剤の多くは、ガン細胞が正常細胞より早く分裂・増殖することを利用しています。つまり抗ガン剤は、細胞に作用するわけではなく、分裂するときに作用しそれを妨げることによって細胞を殺すというメカニズムです。従って分裂が盛んなガン細胞に作用して、正常細胞が分裂する前に体外に排泄するという性質が必要になるわけです。しかし正常細胞でも比較的分裂増殖が活発な細胞があり、その代表的な細胞が「毛母細胞」です。そのため「脱毛」が抗ガン剤の代表的な副作用となってしまいます。最近乳ガン治療の際に頭皮を冷やして分裂を抑える「頭皮冷却療法」を行う医療機関が増えているようです。抗ガン剤に...抗ガン剤による抜け毛を減らす治療

  • 原因不明の「めまい」に脳が原因のこともある

    私はあまり「めまい」が起きたことはないのですが、友人が車の運転中にめまいが生じ、塀にぶつけて車が大破するということがありました。通常のめまいは原因が分からないことが多いようですが、脳が原因となる脳血管障害があるようです。天井がぐるぐる回るような回転性めまい発作が起きて、嘔吐などがあると脳が心配になります。このような状態に陥った場合はまず、めまい以外の身体にしびれや力が入らないなどの麻痺がないか、ひどい頭痛があるのかなどを確認する必要があります。自分では分かり難いかもしれませんが、言葉がはっきりしないなど意識障害の兆候はないか、顔面や両手、両足の感覚や動きに左右の差がないかなども確認するとしています。この様な兆候が少しでもあれば、すぐに救急車を呼んだ方が良いようです。病院では脳神経外科・内科などでまず画像検...原因不明の「めまい」に脳が原因のこともある

  • その場で上達する学習と後で身に付く学習

    現在週に1回テニススクールに行っていますが、コーチに指導されてすぐに治せる場合と、しばらく経ってから何となくできるようになる場合があるようです。こういったことはそれぞれ脳の細胞の働き方が違い、互いに関連しない別の過程であることが東北大学の研究グループのマウスの実験で分かりました。脳のグリア細胞から特定の物質が出ないようにすると「その場学習」ができなくなる一方、「じわじわ学習」は成立しました。グリア細胞の理解を深めれば、さまざまな学習やリハビリなどの効果アップ法につながる可能性があるとしています。研究者たちはトレーニングでその場学習の出来が良いほど、それを引き継ぎ後のじわじわ学習も良くなると考えてきました。実際はその場で実感できなくても後で上達している場合や、逆にその場でうまくできたはずなのに翌日実感できな...その場で上達する学習と後で身に付く学習

  • 細胞増殖が生きたままわかる実験用マウスを開発

    東北大学などの研究グループが、生きたまま少量の採血をすることで、体内の細胞の増殖がよく分かる実験用の遺伝子改変マウスを開発したと発表しました。このマウスを使い、肝臓や膵臓の細胞の増殖が分かりました。実験動物の使用を抑えつつ、糖尿病などさまざまな病気の治療法の開発につながる期待があるようです。体内の細胞増殖を時間を追って調べるには、従来経時時間ごとに臓器を摘出し、染色して顕微鏡などで調べてきましたが、手間がかかり実験動物を多く必要とするなどの難点がありました。そこで研究グループは、少量の採血で済み生きたまま細胞増殖が分かる遺伝子改変マウスを開発しました。特定の細胞が増殖すると、発光酵素の「ルシフェラーゼ」を作って血中に分泌するようにしました。ルシフェラーゼは20分で半減し、採血して発光量を基にルシフェラーゼ...細胞増殖が生きたままわかる実験用マウスを開発

  • 「藤井聡太のような能力」は生まれつきなのか

    最近将棋の藤井七冠がまたタイトルを防衛し、史上初の八冠に向けて快進撃をしています。こうした卓越した能力はどうしたら得られるのか、生まれつきなのかそれとも努力や環境しだいなのでしょうか。近年ゲノムサイエンスによって個人の遺伝的素質がすべて暴かれるようになり、「遺伝と能力」についての研究は一気に加速しました。ここでは「能力」を培うのは、「生まれつき」なのか「努力」によるものなのかを検証してみます。知識や能力は、それを学習する環境が与えられれば獲得され、与えられなければ獲得されません。能力には共有環境つまり学習環境を与えている家庭の影響が表れます。知識は獲得されれば大脳皮質のさまざまな部分に実際に変化が生まれます。新しい神経回路が形成されたり、新しいネットワークが生まれたり、皮質の厚みや大きさが大きくなったり、...「藤井聡太のような能力」は生まれつきなのか

  • 「血友病」の治療に新たな薬が続々と登場

    私が小学校のころですので、もう半世紀以上前のことですが一学年下にM君という血友病の患者がいました。当時は血友病という言葉さえ知りませんでしたが、体のいたるところに皮下出血があり、やや気持ち悪かった記憶があります。その後中学に行くとM君を見かけなくなり、消息は分かりませんでした。血友病は出血がなかなか止まらなくなる主に遺伝性の病気で、患者はほぼ男性となっています。19世紀の英ビクトリア女王が保因者で、血縁があるスペインやロシアの王家の男児が発症したことでも知られています。体内では血を止めるために「血液凝固因子」という12種類のタンパク質などが機能します。このうち「第8因子」が働かないのが血友病Aで、日本国内に患者は約5800人いるとされています。このほか第9因子が働かず、国内に約1300人の患者がいる血友病...「血友病」の治療に新たな薬が続々と登場

  • 新型コロナで医師も信じた「イベルメクチン」神話

    いまさらの感がありますが、新型コロナのパンデミックの初期のころ、駆虫薬である「イベルメクチン」が有効であるという話しが広まりました。私の仲間内では、この開発者である大村先生と若干つながりがありましたので、この噂を信じたというよりは真実であることを期待しました。日本の医師も実際に投与して、コロナ患者が治ったというような報道もされるようになりました。しかしここには「クスリの有効性」の複雑さが存在するのです。一般に新薬の開発のための臨床試験を行うと、薬の種類によって差はありますが平均値としては60%程度の有効率で承認されます。この薬をクリニックで100人に処方すると、理論的には40人には効果が出ないことになります。しかし100人中40人が効かないとなったら、この医師はヤブ医者という評判が立つでしょう。実際はそん...新型コロナで医師も信じた「イベルメクチン」神話

  • タバコ規制はどれくらい「病気を減らす」のか

    タバコの喫煙率は年々減少し、2020年では男性で24%程度となっています。1980年ごろは70%以上がタバコを吸っていましたので、ほぼ3分の1まで減少したことになります。タバコは多くの病気の原因とされていますのでこれだけ喫煙率が下がってくれば、当然病気の罹患者数や死亡率も減少するはずですが、そういった統計は見つかっていません。この説明としては、この50年は高齢化が進んだため、高齢者の病気が増加してしまったためとしています。これもあまり説得力があるとは思えませんが、ガンなどは年齢調整をすると減少しているという数値がでるようです。最近一橋大学の研究グループが、タバコ規制がどれくらい病気や死亡を減らすのかについて複数の研究を比較評価する方法でまとめた論文を発表しました。これもあくまでタバコ規制であり、実際の喫煙...タバコ規制はどれくらい「病気を減らす」のか

  • はしかの恐怖の合併症「亜急性硬化性全脳炎」

    はしかというと思いだすもう40年も前の話があります。長男が3歳になる前、はしかのワクチン接種が決まっていたのですが、その1週間前ぐらいにはしかを発症してしまいました。それほど熱は出なかったのですが、全身に発疹が出て辛そうでした。色々大変だったので、ついでに次男もかかってしまった方が楽だろうということで、やっと歩き始めた次男と一緒に寝かしたりしました。当時ははしかの危険性など分かっていませんでしたので、そんな認識だったようです。しかし結局次男は感染せず、適当な時期に予防接種をした記憶があります。さて麻疹(はしか)は、急性期には発熱、せき、全身の発疹という症状が出て、その約30%に中耳炎や肺炎などの合併症が起きることがあります。またリンパ系の細胞に優先的に感染するという麻疹ウイルスの性質から、麻疹そのものが治...はしかの恐怖の合併症「亜急性硬化性全脳炎」

  • 平均寿命はなぜ市区町村で差が出るのか

    日本はトップクラスの長生きの国ですが、最近全国1887市区町村の平均寿命を国が公表しました。私の住んでいる市は見つかりませんでしたが、上位30にも下位30にも入っていませんでしたので、平均的な所なのかもしれません。2020年時点で、川崎市麻生区が男女とも1位で、男性は84歳、女性は89.2歳とどちらも全国の値を2年前後上回りました。この理由はよく分かりませんが、公共交通機関や商業施設が充実し、歩きやすい環境なのは一因でしょう。外出して野菜や果物を頻繁に購入したり、自然が豊かでうつが少なかったりすることは、高齢者の健康に重要とされています。最下位の地域は大阪市西成区で、男性は73.2歳、女性84.9歳で、麻生区よりそれぞれ約11年、約4年短くなっています。この要因として、所得水準や教育を受けた期間が注目され...平均寿命はなぜ市区町村で差が出るのか

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