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2015/07/29

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  • 膵臓ガンが転移しやすい仕組みを解明

    私の歳(76歳)になると周りにガンの発症が増えてきていますが、本当にガンは個人差が大きいようです。最近も大学時代の友人に肺ガンが見つかりましたが、基礎疾患があり手術が難しいという事で、遺伝子検査を行いそのガンに合った分子標的薬での治療を行いほぼ消えたようでした。ところが別な場所への転移が見つかり、このガンは検査の結果同じ薬では効果が認められないことから、製薬会社の新薬の臨床試験に参加することになりました。この友人のように最先端技術を使った治療が受けられるというのは、運が良いと言えるのかもしれません。さて膵ガンが悪性化する仕組みを、京都大学の研究チームがマウス実験で突き止めたと発表しました。「RECK」と呼ばれるタンパク質が膵臓で少なくなると、ガン細胞同士がくっつかずにバラバラになって広がり、肝臓などへの転...膵臓ガンが転移しやすい仕組みを解明

  • 医薬品の副作用とはならない「副作用」その2

    前回は副作用ではなく、研究の進め方で終わってしまいましたのでその続きです。当時は病気に関与する酵素を特定し、その酵素を阻害するなどして症状を抑えるという方法が主流でした。ここでは時々出していますが、ACE阻害剤という血圧を下げる薬を例に挙げます。ACEはアンジオテンシン変換酵素の略ですが、これを阻害することによって血管収縮作用のあるアンジオテンシンという化合物を作らせないようして血圧を下げる薬です。この薬は非常に効果が高く、高血圧の治療には欠かせない薬となっています。アンジオテンシンは、例えば急に寒い目に合ったり、恐ろしいことがあると急激に血管が収縮して、いわゆる「鳥肌」が出る作用があります。それ以外にも血管を収縮させることもあるようで、この物質を作らせなくすると血圧が下がり、副作用も重篤なものはなく非常...医薬品の副作用とはならない「副作用」その2

  • 医薬品の副作用とはならない「副作用」

    私は長年新薬の研究をしてきましたが、その研究方法も色々変化していました。その最たるものが、作った化合物に効果があるかどうかを調べるアッセイ法です。初期のころは、ターゲットとなる病気・症状のマウスを作り、それに投与して効果があるかどうかを見る動物実験でした。この場合投与量が分かりませんので、たとえば10mg、50mg、100mgといったように3点ぐらい取るのが普通でした。つまり化合物1つに3匹のマウスが必要になり、場合によってはこの3匹の血液検査も必要になるのです。これは手間も時間も大変な作業になり、一般的に新薬開発の確率は1万分の1といわれています。これは臨床試験なども含めた数ですので、実際は1000個程度で候補化合物が見つかることは多いです。この方法は評価実験が大変なだけでなく、私のように合成する側にも...医薬品の副作用とはならない「副作用」

  • 増える成人喘息、吸入薬が発達

    もう十数年も前の話ですが、朝晩の咳に悩まされて呼吸器科を受診し、気管支喘息と診断されました。身近なところでは母や従妹が喘息に悩まされており、その発作の様子など見ていましたが、それとは明らかに違っていましたがその診断を受け入れ吸入薬を使っています。その後タバコを紙巻きタバコから加熱式に変えたところ、この咳が完全に止まってしまいました。悩まされた咳はどうもタバコのせいだったような気がしますが、その後肺気腫になりかかっているという診断があり、吸入薬も両方に有効なものに変わりました。現在全く咳は出ていないのですが、その吸入薬は時々使っています。喘息は気道が炎症で狭くなることにより、息苦しくなったり咳が止まらなくなったりする病気です。呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった音が伴う喘鳴が起きることがあります。2...増える成人喘息、吸入薬が発達

  • ジャニーズ性加害問題が重大な人権問題となったのか

    このところ色々なメディアでジャニー喜多川氏の性加害問題が大きく取り上げられています。私はジャニーズタレントの誰かのファンでもありませんので、いわば第三者として見ていますが、色々と違和感をもっています。この問題(事件)は亡くなったジャニー氏が所属する若いタレントたちに性的な暴行を加えていたのに、彼が絶大な権力を持っていたため、それを知っていた事務所やマスコミなどのメディアも知らん顔をしていたという理解で良いのでしょうか。実際数年前その被害者が声を上げたようですが、それを取り上げるメディアは全くなくいわば無視されてしまったのかもしれません。それでもこの事件の犯人が亡くなってから被害者たちが公表し、それを報道するという事はおかしな気がします。被害者が男性であっても、性的暴力を振るわれたのはれっきとした犯罪でしょ...ジャニーズ性加害問題が重大な人権問題となったのか

  • 色々な病気に関わることもある「体質」のはなし

    「体質」とは何かというのは、なかなか難しい問題で、この言葉は最近の医学書には登場しません。昔はその人の体に本来備わった特徴を「体の性質=体質」と呼んでいました。たとえば虚弱体質といえば顔色が悪く、やせて体力が無くて病気になりやすい人のことを指します。体質がその人の体に本来備わった特徴であるなら、一生を通じて変わらないはずです。しかし実際には突然花粉症になったり、ランニングをするようになったら風邪をひかなくなったというように、体質が変わったとしか考えられない現象が起こります。辞書には体質をこう定義しています。「からだの性質。遺伝的要因と環境要因との相互作用によって形成される、個々人の総合的な性質。」となっています。体質というと、生まれつき備わった遺伝的要因だけに目を向けがちですが、環境要因も体質に大きな影響...色々な病気に関わることもある「体質」のはなし

  • アルツハイマー病治療にも役立つ既存薬

    アルツハイマー病の治療薬が最近承認されたことをこのブログでも取り上げています。ケンタッキー大学の研究チームが、多発性硬化症の薬にアルツハイマー病を治療する効果がある可能性を発表しました。研究チームは、「ポネシモド」という成分がマウスとヒトの脳組織において、アルツハイマー病の患者に見られる有毒なアミロイドプラーク形成や炎症を抑える働きをすることを発見しました。細胞受容体ミクログリアの働きが、アルツハイマー病やその他の神経性疾患に関わっているのではないかという仮説を展開して研究を進めました。ミクログリアは脳の免疫反応を制御し、有害老廃物を排出する働きがあります。このひとつにアミロイドβというタンパク質がありますが、これが脳にたまりプラークと呼ばれる塊になってしまうとアルツハイマー病の原因となります。健康なミク...アルツハイマー病治療にも役立つ既存薬

  • 「皮膚」の刺激だけで「内臓の動き」が変化する

    私は若いころ何となく身体の調子が悪くなり、「自律神経失調症」と診断されました。薬を飲むとすぐに良くなったのですが、その後しばらくはこの薬が常備薬となっていました。最近交感神経と副交感神経以外の「第三の自律神経」も見つかっているようです。ここでは自律神経についての解説を紹介します。まずは東京都老人総合研究所のマウスを使った交感神経の電気活動を見た実験です。麻酔したネズミの腹部の皮膚をブラシでさすったり、ピンセットでつまんだりすると、胃の働きが一時的に抑えられます。この時胃に行く交感神経の電気活動を見ると、活発になっていきます。一方胃に行く副交感神経の電気活動に変化は認められません。つまり腹部の皮膚の刺激で胃の働きが抑えられるのは、交感神経の働きによると考えられるわけです。つぎにこの麻酔したネズミの前足や後足...「皮膚」の刺激だけで「内臓の動き」が変化する

  • 50歳未満のガンが世界的に増加

    日本では死因のトップとなっているガンですが、高齢化すると遺伝子変異の修復能が衰えるため増加すると考えられています。ところが50歳未満でのガンの発症例が世界的に増加しているとする研究論文が発表されました。ガンは高齢者に多く見られるものの、論文によると50歳未満のガン(早期発症ガン)患者数は過去30年間で増加しているようです。2019年には世界全体で50歳未満の182万人がガンと診断され、105万人が死亡したことが報告されており、1990年からの増加率は79%としています。発症増加が特に顕著なのは気管ガンと前立腺ガンで、年間でそれぞれ2.28%と2.23%のペースで増加していると推定されています。早期発症ガンで発症例と死亡例が最も多かったのは乳ガンで、2019年の10万人当りの症例は13.7人、死亡例は3.5...50歳未満のガンが世界的に増加

  • 体長1ミリの「線虫」の生物学の常識を覆す生態

    最近テレビのCMで「線虫」を用いて尿を調べることで、体内のガンの有無を調べるという事が宣伝されています。線虫がなぜガン患者の尿に集まるのかは分かっていないようですが、線虫には不思議な能力があるようです。体長わずか1ミリの小動物ですが、線虫は生命現象を分子レベルで理解しようとする分子生物学のモデル生物として知られ、1960年代から研究されてきました。最近の研究ではシャーレ内を秒速1ミリで這う線虫が、突然立ち上がって約1センチ先に飛び移ることがあり、そのスピードは秒速1メートルという1000倍の加速となります。この線虫の加速装置の正体は静電気でした。体を植物でこすったマルハナバチを近づけると、線虫は静電気に吸いつけられてハチの体に飛び移ります。こうして線虫の仲間は昆虫や動物の体に飛び乗って地球全体に広がったと...体長1ミリの「線虫」の生物学の常識を覆す生態

  • 世界トップを目指す国際卓越研究大学に東北大学が候補に

    最近日本の研究力が国際的に低下しているという話しが出ていますが、この対策として多額の研究資金を準備する動きが出ています。このひとつが10兆円規模のファンドの運用益により支援を受ける「国際卓越研究大学」について、文部科学省は東北大学を候補に選定したと発表しました。世界トップの研究水準実現の潜在力を持つ大学を選ぶ狙いで、東北大学は今後体制強化計画の磨き上げや合議制の意思決定機関の設置などの準備を進め、正式認定を目指します。海外のトップレベルの大学が豊富な資金を背景に研究力を高めているのに対し、国内では論文の質や量などの低下が指摘されています。こうした中政府は、大学には世界トップクラスの研究者の獲得、若手研究者の育成、研究者の研究時間確保のための負担軽減などが求められているして、ファンドを創設しました。海外を含...世界トップを目指す国際卓越研究大学に東北大学が候補に

  • iPS細胞研究で日本の「存在感が低下」

    iPS細胞による再生医療の話はこのブログでもいろいろ取り上げていますが、発見からずいぶん年月が経っていますが、まだ基礎研究だけで実用化はまだまだ先のようです。この進展が遅いひとつの理由に多額のコストがあるのかもしれません。報告されているiPS細胞を用いた再生医療では、比較的簡単そうなものでも数千万円という高価な医療となっています。なぜこんなに高額になるのかよくわりませんが、これでは一般に使うには程遠いと言わざるを得ません。さて最近このiPS細胞の研究開発の日本の有意性が揺らいでいるという記事を見ました。論文数や特許数は海外にリードを許していて、製薬企業が患者に試している段階の治療法の件数は、近年海外の製薬企業の追い上げもあります。この辺りは企業や研究機関の資金の潤沢さが出ているのかもしれません。iPS細胞...iPS細胞研究で日本の「存在感が低下」

  • 海外旅行での「時差ボケ」の治し方

    私は現役のころ20回以上海外に出かけましたが(ほとんどが国際学会への出席です)、一度も「時差ボケ」の症状が出たことがありませんでした。ですから時差ボケはどんな症状が出るのかよく分からないのですが、もともと個人差が大きいもののようで、私は体内時計がしっかりしていないのかもしれません。ほとんどが単独の旅行ですので、あまり時差ボケの話しをすることもなかったのですが、同僚などかなり悩まされていたようです。時差ボケは4〜5時間以上の時差がある地域に航空機で移動すると、到着後現地の生活時間と体内時計がずれて、さまざまな一過性の心身の不調が出現することをいいます。具体的な症状としては、不眠や日中の眠気、頭痛、疲労感、食欲不振、イライラ感などがあるようです。その不調の原因は、体内時計がコントロールしている睡眠と覚醒のリズ...海外旅行での「時差ボケ」の治し方

  • 地球生命はなぜかみんな「左利き」

    タイトルの文章は「左利き」となっていますが、これは別に「利き手」とのことを指しているわけではなく、生命は立体異性体のうちL型のみを使っているという意味です。生命の謎を考えるうえで大きなものにこのL型アミノ酸のみを使用しているという点があります。タンパク質を構成するアミノ酸の立体構造は、それを鏡に映したものとは重ねることができません。右手と左手の関係にたとえられますが、見た目はほぼ同じですが重ね合わすことができないものです。この様な分子を立体異性体または光学異性体と呼び、互に鏡像となっている2種類の分子をD型、L型と呼んで区別しています。この両者の化学的性質は全く同じであり、実験室で人工的にこのような分子を作ると、DとLがほぼ同数生じます。しかし地球の生命のすべての種はことごとくなぜかL型のアミノ酸のみを体...地球生命はなぜかみんな「左利き」

  • 若年層で心臓発作が増加「公衆衛生」上の緊急事態

    少し前にピンピンコロリの話しを書きましたが、あくまでも私のような高齢者の場合は望むことですが、若年層では問題といえそうです。米国など海外では若年層での心筋梗塞が増えているようです。心筋梗塞は通常女性よりも男性の方がなりやすいとされていますが、最近の研究では若い世代では女性の方が大きく増えており、その後の経過も良くないことを示唆しています。2018年に発表された米国での研究によると、急性心筋梗塞で入院する若い人(35〜54歳)の割合は、1995〜99年の27%から、2010〜14年には32%に増加しています。割合で大幅な増加がみられたグループは若い女性であり、21%から31%に増えた一方、若い男性では30%から33%でした。多くの研究が示しているのは、多様な人種及び民族的背景を持つ人々を中心として、若い年齢...若年層で心臓発作が増加「公衆衛生」上の緊急事態

  • 日本の死亡率2021年は前年比増加

    国立がん研究センターの研究グループが、新型コロナの感染が拡大した2021年は、日本人全体の死亡率が前年と比べ2.2%増えたと発表しました。当時は新型コロナの死者数は、おかしな集計方法を取っていました。どんな死因であってもコロナが陽性であれば、コロナ死者数と計測していたようです。知り合いの医師によれば、コロナの感染者が交通事故で死亡してもコロナ死者としてカウントすると言っていましたが、本当かどうか怪しいですが政府としてはコロナの自粛を徹底させるため、コロナの死亡率を高く見せかける必要があったのかもしれません。ただ基礎疾患のある高齢者などが、コロナの感染をきっかけとして亡くなることは多かったようですので、なかなか難しい判断ではあったようです。死亡率の記事では、増加したのは東日本大震災のあった2011年以来10...日本の死亡率2021年は前年比増加

  • 我が家の「アサガオ」と青虫の話し

    自宅の庭には大量のアサガオがあり、毎年小さな花を楽しみにしていました。このアサガオは種を蒔いたりしているわけではなく、前の年に咲いた花がが実になりそれが庭に落ちたものが自然に発芽するものです。これは十数年前ぐらいに大輪のアサガオの種を蒔いた時から続いています。当然年々先祖がえりをして、野生のアサガオになっていき、今では本当に小さな青や紫の花になっています。その代り繁殖力は雑草並みとなり、昨年は雨どいを伝って2階のベランダまで伸びていました。このアサガオには植物として非常に面白い現象があります。私はあまりこまめに草取りをしませんので、雑草だらけになります。これを毎年7月ぐらいに便利屋さんに草取りをお願いしてきれいにしてもらいますが、その雑草がなくなった時に最初に芽を出すのがアサガオです。なぜこんな現象が起き...我が家の「アサガオ」と青虫の話し

  • 幻覚剤で脳の損傷や発達障害を治療

    不正薬物の代表のようにいわれている幻覚剤ですが、重度のうつ病や不安、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを改善することが、臨床試験や様々な研究から分かってきました。現在は多くの科学者たちが、脳への物理的損傷の他、脳の神経経路が原因で引き起こされるその他の病気に対しても、幻覚剤が効果を発揮するのかどうかを探っています。幻覚剤とは意識を変容させる物質のことを指し、たとえばリゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、シロシビン(いわゆるマジックマッシュルーム)、メチレンジオキシメタンフェタミン(HDMA、エクスタシー)、メチルトリプタミン(DMT)、アヤワスカなどがそれにあたります。幻覚剤が脳損傷にどう影響するかについて、これまでの研究の大半は幻覚剤を使って、脳が損傷を負った後のダメージを軽減する事、傷ついたニュー...幻覚剤で脳の損傷や発達障害を治療

  • 加熱式タバコの「受動喫煙」が紙巻きタバコより有害説

    私は数年前から加熱式タバコを愛用しています。ホルダーや充電器を持ち歩くのがやや面倒ですが、慣れてしまえば全く問題はありません。タバコ会社の宣伝を全面的に信じているわけではありませんが、私の場合は悩まされていた咳が完全に止まりましたので、大きなメリットを感じています。「受動喫煙」の定義が分かりませんが、タバコは火をつけていますので、吸っていなくても煙が出ています。加熱式は単にタバコを加熱しているだけですので、副流煙的なものは全く出ず、受動喫煙はないのだと思っていました。ところがタイトルのように加熱式タバコの受動喫煙の有害説が出ていました。現在加熱式タバコの愛用者が増加しているようですので、それを抑えるのが目的なのかもしれません。加熱式タバコは現在、アイコス、グロー、ウイズ2などがあり、日本では2013年にブ...加熱式タバコの「受動喫煙」が紙巻きタバコより有害説

  • インフルエンザの流行が続く異常事態

    インフルエンザというと季節性といわれるように、冬に流行するものと思っていましたが、どうも今年はこの時期になっても流行が続いているようです。厚生労働省の発表によると、定点医療機関から報告された最新1週間の季節性インフルエンザの患者数が、1医療機関当り「2.56人」となっています。これは「1人」を超すと「流行」とされ、昨年12月に流行入りしたあとこれまで一度も下回っていないようです。厚生労働省は季節性インフルエンザの発生状況について、9月4日以降の週からは新シーズンとして集計します。流行が収束しないまま次のシーズンに突入するのは、現在の方法になった1999年以来初めてとしています。国立感染症研究所によると、例年は11〜12月に流行が始まり、1〜3月にピークを迎え春には下火になっています。今シーズンは、新型コロ...インフルエンザの流行が続く異常事態

  • ブタの腎臓を脳死の男性に移植

    私の知人にも腎不全から透析を受けている人がいますが、1日おきに5時間も透析を受けるというのは大変なようです。現在透析を受けている人は31万人といわれていますが、そのうち腎臓移植を希望する人が1万2000人程度いるようです。しかし実際に腎臓移植は2021年で1773例と圧倒的にドナー不足になっています。こういった実情を踏まえ、アメリカでは遺伝子改変をしたブタの腎臓移植の有効性を調べる実験が進んでいます。ニューヨーク大学の研究チームは、安全性を調べるために脳死した50代の男性に移植したと発表しました。この研究チームによる脳死者へのブタの腎臓移植は3例目で、今回移植した腎臓は32日間拒絶反応を起こさずに良好に機能しており、これまでで最長としています。発表によると移植手術が行われたのは7月14日で、同大学のランゴ...ブタの腎臓を脳死の男性に移植

  • 子供のアトピー治療、最新の常識

    私の次男はずいぶん遅いのですが、大学に入ってからアトピーを発症しました。治療は本人に任せていましたが、保湿剤やステロイドなどで何とか対応していたようです。その後次男は結婚しましたが、どうも子供(孫)にその体質が伝わってしまったようでした。ある時次男一家と私の家族で近くの料亭で食事をしたのですが、食後私はその庭で孫と遊んでいました。すると急に孫の顔に発疹が出始め、腫れてきたのです。慌てて母親のところに戻り、ナッツアレルギーだと常備している薬を飲ませていました。すぐに治まったのですが、この料亭は箸置きの代わりに殻付きのピーナッツを使っていたのですが、どうもそれを食べてしまったようです。さて子供の10人に1人はアトピー性皮膚炎に悩んでいるとされています。最近は新薬が続々と登場し、この治療法も変わってきたようです...子供のアトピー治療、最新の常識

  • エーザイのアルツハイマー病治療薬を承認

    私は76歳になり予想外のことを忘れたりして、認知症の初期ではないかと若干心配しています。最近厚生労働省は、エーザイのアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」の製造販売承認を了承しました。レカネマブについてはこのブログでも以前取り上げましたが、病気を発症させる原因タンパク質のアミロイドベータを除去して進行を遅らせる効果が期待できる初の認知症薬です。厚生労働省が正式承認する見込みで、早ければ年内にも実用化されそうです。レカネマブはアミロイドベータが固まる前の段階で、人工的に作ったこの抗体を結合させて神経細胞が壊れるのを防ぐ仕組みです。このタイプは病気の原因に直接働きかける「疾患修飾薬」と呼ばれます。ただしすでに死んでしまった神経細胞は再生できないため、投薬効果が期待できるのは発病早期の患者に限られます。このため...エーザイのアルツハイマー病治療薬を承認

  • 日本の寝たきり老人数は世界ダントツの1位

    もう10年以上前のことですが、母の調子が悪くなり入院することになりました。たまたまベッドが空いていた呼吸器科に入りましたが、入院患者はほぼ全員が老人でした。この病院は先端医療を売り物にしているかなり大きな病院でしたが、まるで高齢者施設の様な感じでした。母は入院3か月ほどで色々な臓器が痛んできて、肝臓や腎臓の数値がどんどん悪くなっていきました。当然食べられなくなり医師に胃ろうを勧められましたが、母は元気なときには延命治療は受けたくないと言っていましたので、胃ろうではなく点滴栄養を選択しました。医師の予想通り3か月後に静かに亡くなりました。最後まで意識ははっきりしていましたが、母にとってこの3か月が良かったのかは難しいところです。さて日本の寝たきり老人の数は、推定ですが世界ワースト1位のようです。最近こういっ...日本の寝たきり老人数は世界ダントツの1位

  • 夏バテ防止にマグネシウムの必要性

    記録的といわれる暑さが続いていますが、引退した私はそれほど外に出る必要性もないため、涼しい家の中でぶらぶらしています。この夏バテ防止や睡眠の質の改善に大事な物質として「マグネシウム」があります。マグネシウムは必須ミネラルのひとつで、体内の600種類以上の酵素を活性化させ、糖代謝に関わり、エネルギー源となるATP産生過程に不可欠なミネラルです。不足するとATP産生が滞り、エネルギー不足で疲れやすくなります。現代人は海水から製塩した天然塩の使用頻度の低下、全粒穀物・野菜・果物の消費量の減少に伴い、食事からの十分なマグネシウムの摂取が難しくなっているようです。さらにマグネシウムは汗で体外にも出されるので、夏は排出される量が多く、不足状態になっている可能性があります。マグネシウム不足で誘発されたり悪化したりする病...夏バテ防止にマグネシウムの必要性

  • ハダカデバネズミの長寿の仕組みを発見

    哺乳類は身体の大きさでほぼ寿命が決まっているようですが、人間はこの基準によると50歳ぐらいとなるようです。なぜ人間が80歳以上の長寿になったかの説明もなかなか難しい問題です。この異様に長寿なのが、アフリカ東部に生息するハダカデバネズミで、ハツカネズミが3年ほどに比べて10倍ほど長寿とされています。熊本大学の研究グループが、このハダカデバネズミの体内では加齢に伴い蓄積する老化細胞が、細胞死を起こしてたまりにくくなっていることを発見しました。マウスやヒトなどの細胞では、遺伝情報であるDNAが傷つくなどすると、その細胞は分裂して増殖するのを止めて老化細胞となります。老化細胞は「死ねない細胞」などと呼ばれており、免疫細胞によって除去されないでいると加齢に伴い蓄積していきます。生体の恒常性維持に役立つものの、蓄積が...ハダカデバネズミの長寿の仕組みを発見

  • 地球は宇宙でありふれた存在か、生命は?

    地球での生命誕生に大いに興味を持っていますが、残念ながら私が生きているうちにこの謎が解明されることはなさそうです。また宇宙には他の生命がいるのかという問題もありますが、私は否定的な意見を持っています。ただ地球は宇宙でありふれた存在であるということは確かなようです。生命が「ハビタブルゾーン」にしか存在しないことは確実なようですが、こういった惑星は数多く存在するようです。ハビタブルゾーンとは、惑星の表面温度は太陽からの放射強度で決まりますが、その温度が程よい加減で水が液体として存在できるような領域を指します。水を必要とする生命をその表面に宿す惑星は、この領域にしか存在し得ないことになります。ビッグバンで誕生した宇宙が膨張して冷却し、物質が自己重力で集まり始めると、必然的に恒星やその他の集合体である銀河が誕生し...地球は宇宙でありふれた存在か、生命は?

  • 肥満症、治療の基本は食事と運動で

    このブログでも何回か書いていますが、私はやせ型でもう少し体重を増やしたいと思っています。ただ高校時代位からこの歳になるまで、ほとんど体重は変わっていませんのでやせ型体形が定着しているのかもしれません。肥満はその60%以上が体質つまり遺伝で決まっているという説がありますので、やせるのも太るのも大変なのかもしれません。日本では体格指数(BMI)が25以上で肥満、35以上で高度肥満とされています。ちなみに私は18ぐらいですので、健康診断ではB評定となっています。日本人の肥満の割合は世界の中では低いのですが、近年増加しているようです。厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、BMI25以上のひとの割合は2009年の24.3%から2019年には26.3%となっています。特に50代と60代の男性で増加が目立っています。...肥満症、治療の基本は食事と運動で

  • 日本人の「新型コロナ後遺症」に関する大規模調査

    新型コロナは5類となり、ほぼコロナ前の日常が返ってきた感じがしますが、私はまだ外出時はマスクをしています。コロナに関する報道もほとんどなくなりましたが、定点での患者数は徐々に増加しているようです。私の周りはあまり感染したという話しは聞きませんでしたが、長男一家が子供も含め全員が感染してしまったようです。幸い後遺症のようなことはないようですが、国内ではかなり問題になっているようです。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状について」という報告書によれば、後遺症では疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、喀痰、息切れ、脱毛など非常に多くの症状が出るとされています。日本呼吸器学会などの研究グループが、2020年9月から2021年9月まで全国約1000人の新型コロナ中等症以上の患者を対象として行った調査研究...日本人の「新型コロナ後遺症」に関する大規模調査

  • 突然発症することが多い「顔面神経麻痺」

    もう10年以上前ですが、スーパーの駐車場でお茶を飲んだら何か違和感がありました。その時は特に何もせず普通に買い物をして帰り、家でタバコを吸おうとしたところ、左側ではうまく咥えることができませんでした。次の日が会社に医師が来る健康相談の日でしたので、見てもらったところ「顔面神経麻痺」だろうという診断でした。神経内科の受診を勧められたので、かみさんが行っているクリニックが神経内科でしたので、そこを受診しました。そこで簡単な検査をした結果、やはり顔面神経麻痺でした。その医師によると「突発性」という突然発症し、自然に治ることが多いようですが、稀に脳の障害が原因のこともあるためMRI検診を受けることにしました。ところが非常に混んでおり予約が1か月以上に先になりました。この時はビタミン剤のような薬を飲んでいましたが、...突然発症することが多い「顔面神経麻痺」

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