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2015/07/29

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  • 精神疾患の病態解明を進ませる技術の発達

    どうも私は精神疾患の患者に対して偏見があるようで、通常の病気の患者と差別しているようです。自宅から少し離れたところに知的障碍者の施設があるのですが、そこの患者(生徒?)の集団を見ると何となく嫌悪感を抱いてしまいます。精神疾患とは、気分の落ち込みや幻覚・幻想など心身にさまざま影響が現れる病気です。脳内の神経伝達物質の乱れなどにより起こるといわれ、うつ病や双極性障害、統合失調症などが知られています。厚生労働省の資料によると、2017年度で日本国内に精神疾患を抱えた患者は419万人いるとされています。精神疾患のある患者数は2002年の258万人から大きく増加しており、特に外来患者数が増加しているようです。躁うつ病を含む気分障害が1.8倍、神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害が1.7倍となっています。...精神疾患の病態解明を進ませる技術の発達

  • 本当に「高血圧」放置してはいけないのか

    私は若いころ低血圧気味で上が110ぐらいしかありませんでしたが、このための不都合な症状などはなく過ごしてきました。それでも76歳になると若干血管が詰まってきたようで、最近は120から130ぐらいになっています。この様に私は問題ないのですが、「高血圧」を放置してはいけないという記事をよく見かけるようになってきました。この高血圧の定義もだんだん厳しくなっていくようで、140でもう高血圧であり130未満にすることが重要という意見も出てきているようです。一昔前までは血圧の基準が、年齢プラス90程度とされていました。これは歳をとると血管が傷んだりして体に十分な血液を送るためには、ある程度の血圧が必要という考えのようです。それが年齢に関係なく、高血圧になると「脳心血管病」で亡くなるリスクが高まるという事で現在の一律1...本当に「高血圧」放置してはいけないのか

  • 新型コロナ感染者、5類移行後に増加傾向

    新型コロナはインフルエンザと同じ5類に移行し完全に収束した感がありますが、マスクなどの感染対策は続いているようです。私は外出するときは必ずマスクをしていますが、個人の判断となった割には減らないような気がします。スーパーなどに行ってもほとんどマスクをしており、やはり日本人はマスク好きなのかもしれません。面白いのは時々行くパチンコ店ではほぼすべての人がマスクをしています。ホール内は密閉されており、換気も不十分な感じはありますが、話をすることもほとんどない空間ですので、真っ先にマスクがなくなるかと思っていましたが、そういう傾向は全く感じられません。これから本格的に暑くなると、自然に減ってくるのかもしれません。さてコロナ感染者数はインフルエンザと同じように定点医療機関からの報告になりました。26日に発表された1定...新型コロナ感染者、5類移行後に増加傾向

  • 危険な頭痛のサイン「くも膜下出血」の判断

    もう2年ほど前ですが、私の友人の妹さんが「くも膜下出血」になり命はとりとめたのですが、後遺症で半身不随になってしまいました。明るく元気な人でしたが、今では会話もおぼつかないようです。このくも膜下出血の症状についての解説記事がありましたので紹介します。私はあまり頭痛を感じることはないのですが、危険な頭痛の横綱がくも膜下出血のようです。くも膜下出血は、頭蓋内にあるくも膜下腔に出血してしまう疾患です。外傷に起因するものを除くと、その多くは脳の血管の一部が膨らむ脳動脈瘤が破裂することによって引き起こされます。発症のピークは女性が70歳代、男性が50歳代後半ですが、脳梗塞や脳出血とは異なり、発症は女性に多くしかも比較的若い患者が一定数存在するというのが、くも膜下出血の特徴といえるようです。脳卒中全体のうちくも膜下出...危険な頭痛のサイン「くも膜下出血」の判断

  • 食欲をコントロールする7つのホルモンの話し

    誰しも何時間か食べずにいれば空腹になり、十分な量を食べれば満腹になりますが、実際はかなり複雑なことが起きているようです。さまざまなホルモンが空腹感や満腹感、脂肪の蓄積を調整し体重や健康に影響を及ぼしています。簡単にいえば、空腹感と満腹感は腸と脳(特に視床下部)でのホルモンの相互作用によって調節されています。その主な働きは蓄えた脂肪を守り、体重をできるだけ安定させることです。この空腹・満腹調節システムは進化によって獲得されたものであり、代謝の速さや体重の維持など生存に不可欠な要素に影響を及ぼしています。これらのホルモンには遺伝的な要因に影響されるものもあれば、ライフスタイルやある種の病気や体重や体組成の変化などに影響されるものもあります。それぞれのホルモンはオーケストラの楽器のように協調しているため、どれか...食欲をコントロールする7つのホルモンの話し

  • 心臓や血管の健康に大切な「エッセンシャル8」とは

    健康には食事と睡眠が重要であるというのが私の基本的な考えであることを、このブログでも何回か述べてきました。健康にとって大切な生活習慣として「エッセンシャル7」という7項目が挙げられていました。「食事」「運動」「禁煙」「血糖」「血中脂質」「血圧」「BMI」の7つですが、これは米国心臓協会が心臓や血管の健康を維持するため、注目すべき重要なチェック項目として選んだトップ7です。その米国心臓協会が2,022年新たなメンバーを追加して「エッセンシャル8」を発表しました。その新たなメンバーが「睡眠」です。従来の7項目は循環器内科医にとって、どのような教科書にも載っており日常診療でも常に目配りをしている「常識」となっていたようです。私としてもここに睡眠が加わるのは当然のような気がします。日本でも2000年から始まった健...心臓や血管の健康に大切な「エッセンシャル8」とは

  • 飢餓から命を守る肝臓の働きを発見

    いつ頃からいわれ出したのかよく分かりませんが、現代は飽食の時代といわれています。戦後の食糧難の時代を過ぎ、高度経済成長になった頃から食料が十分に供給され、一部のダイエットなどを除いては、飢餓とは無縁の時代になっています。しかし進化的に見るとヒトを含む動物は飢餓と闘いながら進化しており、それに対応するために過剰に摂った養分などもすべてため込むようになっています。そのため現代では肥満が多くの病気の誘因として問題視されるようになってきました。しかし肥満はその60%以上が遺伝的なものであるという説もあり、単純に飽食が原因とも言えないのかもしれません。東北大学の研究グループが、肝臓が飢餓を感じて血中に特別なタンパク質を放ち、カロリー消費を抑え食欲を高める仕組みをマウスの実験で確認したと発表しました。糖尿病患者で血糖...飢餓から命を守る肝臓の働きを発見

  • 「まばたき」はなぜどのように進化したのか

    人間は毎分15〜20回まばたきをします。ほぼ無意識のうちに上まぶたを素早く開閉させ、眼を守って清潔に保ち潤いを与える行動です。脊椎動物の大半が共通してもつ反射運動ですが、どのように進化したかの研究がいろいろ行われているようです。研究者が注目したのがマッドスキッパーと呼ばれるトビハゼやムツゴウロウの仲間で、アフリカとアジアの干潟に暮らす水陸両性の歩く魚です。彼らは四足動物とは別々にまばたきという行動を進化させてきました。2023年に発表された論文によると、マッドスキッパーとそれに近い仲間だがまばたきをせず水中で暮らす魚を比較しました。するとまばたきに必要な筋肉はどちらの魚も持っており、マッドスキッパーが新しく進化させたわけではないことが分かりました。これが示唆するのは、四足動物の祖先が乾いた陸地に上がり、周...「まばたき」はなぜどのように進化したのか

  • Chat GPTは創作的行動が可能なのか

    私がChatGPTに登録して使い始めてから1か月以上となりましたが、どの程度の物かをいろいろと試しています。単純に分からないことを調べるという点では、私が好きなウキペディアより使いやすいかもしれません。サイトにログインする手間はかかりますが、ログインすれば私が過去に行った質問が一覧表になっており、見直すことができるのも良い点かもしれません。専門性については「フグ毒」の構造的特徴などいい回答が返っています。私の専門である有機合成については、「酢酸からサクエチの合成法」とその実験手法を聞きましたが、完璧な回答となっていました。多分大学の教科書程度ではあるのですが、分かりやすい文章でほぼ問題のない回答になっていました。このサイトでは回答の下部に「再回答」というタグがあり、これをクリックすると若干異なる文章となる...ChatGPTは創作的行動が可能なのか

  • 直腸ガンのリスクと最近の治療法の進歩

    少し前に有名人が直腸ガンで亡くなり色々と話題となっています。かなり前ですが私の職場の同期が直腸ガンで亡くなりましたが、彼は気の毒な経緯でした。彼は元々痔もちで中年になってからひどくなり、手術をすべきかを悩んでいたようです。痛みや出血などもあり結局手術したのですが、痛みが治まらず検査しなおしたところ直腸ガンの末期であることが分かりました。どうも直腸ガンの症状を痔のためと考えていたため、手遅れになってしまったようです。さて大腸は、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸の6つの部位から構成されています。直腸ガンは肛門に近い部位にあり他の部位の大腸ガンと異なる手術方法が必要であるため、他の大腸ガンと区別して扱うことがあるようです。初期の直腸ガンには症状はありませんが、ガン検診で発見し治療することでガン...直腸ガンのリスクと最近の治療法の進歩

  • ブドウ糖より健康的な「脳のエネルギー物質」とは

    脳の活動が活発になると、多くのエネルギーが必要となることは知られています。私が感じるのはやや長時間運転した時で、ほとんど体を動かしていなくても通常以上にお腹が空いてきます。脳の燃料のひとつであるブドウ糖は、多くの点でガソリンに似ています。このブドウ糖は摂取する炭水化物を介して血液中に入ります。ミトコンドリアは細胞内でこのブドウ糖から、酸素を使った複雑な燃焼メカニズムによってエネルギーを作り出します。このプロセスは「好気性代謝」と呼ばれ、それなしで生きることは不可能です。しかしガソリンと同じように代謝は高い代償を払い、それが排気ガスとなります。ブドウ糖による代謝の副産物のひとつは「活性酸素」あるいはフリーラジカルと呼ばれる物質です。理想的な状態であれば、この有害なフリーラジカルを除去する方法があります。しか...ブドウ糖より健康的な「脳のエネルギー物質」とは

  • 医療を変える「ゲノム解析」の進歩

    最近歳を感じるようになり、先日テニス仲間とゲームを中心としたテニスをしましたが、2時間ですっかり疲れ果ててしまいました。この年齢の概念で「エピジェネティクス的年齢」というものが出てきました。エピジェネティクスとは、DNAのスイッチのオンオフを切り替えて遺伝子の働きを調節する制御機構で、その状態を調べれば細胞や組織の老化の程度が分かるというものです。同じ50代でもエピジェネティクス的年齢が若い人もいれば、老けている人もいるわけです。現在は病気の発症率や健康寿命などの統計も暦年齢別に集計されていますが、20年後にはエピジェネティクス的年齢で語られるようになるという意見もあります。今後ウエアラブル端末や簡易な測定ツールが普及し、血圧や運動、食事など環境要因についての日常的なデータを取得しやすくなれば、それらをゲ...医療を変える「ゲノム解析」の進歩

  • すぐにでも止めたい死亡リスクを上げる考え方

    昔から「病は気から」という言葉がありますが、私はこれを科学的にも正しいと感じています。このブログでも何回か触れてきましたが、私の好きな「プラセボ効果」と逆の「ノセボ効果」で説明できる気がしています。これは新薬の臨床試験で出てくるものですが、プラセボ効果は偽薬を処方されているのに、被験者が効きそうだと感じることで効果が出る現象です。これはクスリの種類にもよりますが、平均して20%程度はこの効果が出るとされていますのでかなり頻度は高いものです。ノセボ効果は同様に偽薬を処方されているにもかかわらず、新薬で出る可能性があるとされている副作用が出てしまうという現象です。これはそれほど頻度は高くないようですが、新薬開発の妨げになる厄介な問題として捉えられています。つまり共に偽薬という何の効果もない糖類などを処方されて...すぐにでも止めたい死亡リスクを上げる考え方

  • 幻聴や幻覚が起きている時の「脳の働き」

    私は幻聴や幻覚ということをほとんど感じたことがありませんが、「脳の認知」が関与しており最近その解明が進んできたようです。脳が何かを認知するときの情報の流れには、現実に体感している五感からのボトムアップと、脳内で形成される記憶や予測などのトップダウンの二つの方向があります。その両方が働かないと、人の表情を正しく読めないでしょうし、極端に言えば道路を横断することもできないでしょう。前頭前野などの高次脳部位で経験や記憶によって見たものが何か予測したり、「これを見たい」といった関心を向けたり手足に運動の指令を出したりする情報の流れがトップダウンです。脳が何かを認知する過程では、ボトムアップとトップダウンの情報が統合されるという説が注目されています。五感から同じボトムアップ情報が脳に届いても、自身の体験・記憶に基づ...幻聴や幻覚が起きている時の「脳の働き」

  • 「ガン」はどのくらい遺伝する病気なのか

    かみさんは両親、祖父母だけでなく親族の多くがガンで亡くなっていますので、自分は「ガン家系」ではないかと心配しています。最近「ガン」はむしろ「遺伝しにくい病気」であるという記事を見ました。遺伝によって発生するガンは確かにあり、よく知られているのが乳ガンの一種である遺伝性乳ガンです。BRCA1またはBRCA2という遺伝子に異常が起きて、それをそのまま受け継ぐことで40〜80%の確率で乳がんになります。問題は遺伝性のガンがどのくらいあるかという事です。近年ゲノムワイド関連解析(GWAS)という解析技術の発展により、ゲノム全体を見渡してSNP、すなわち塩基1文字の違いと病気の起こりやすさの関連を調べられるようになっています。このなかで1万6000組の双子を対象とする複数の調査を総合的に分析した研究があります。欧州...「ガン」はどのくらい遺伝する病気なのか

  • 日本人に新型コロナが少ない「BCG仮説」は正しかったか

    新型コロナも分類が5類に移行し、インフルエンザなどと同じ扱いになりました。全数把握も行われませんのでどの程度流行しているかは明確ではなくなりましたが、3年も続いたコロナ騒ぎも一段落したといえるようです。この状況になってもコロナワクチンの6回目の接種券が来ましたが、接種すべきかは考慮中です。私はワクチンの多重接種には懐疑的なのですが、無料でもあり副反応もほとんど出ていませんので、受けても良いかという方向になるかもしれません。さて2020年にコロナ禍が始まってからしばらくは、日本の感染者数が海外に比べて非常に少ないことが話題となりました。この理由について色々な仮説が出され、専門家も含めて議論されたというのは懐かしい記憶といえるようになりました。実際はコロナワクチン接種などが進み、特に日本の感染者が少ないという...日本人に新型コロナが少ない「BCG仮説」は正しかったか

  • 久しぶりとなった最悪の定例麻雀

    定例麻雀は先月度がSTさんの身内に不幸があり、海外に行かれたりした後どうしても日程調整ができず今月に延期になってしまいました。久しぶりに雀荘に予約したところ、いつもの席が取れずかなり混んでいるようでした。いつもやっている卓は窓の横にあり、換気が良い場所でしたが、コロナも収まったのでどこでも良いという事になりました。20分前に行ったところ既にH君は来ており、この雀荘は15卓ほどあるかなり広いのですが、それが満席になっていると驚いていました。すぐに全員そろい始めたのですが、最初の局でツキを判定すると慎重に打っていましたが、中盤H君が親満を自模ってしまいました。これで荒れた麻雀になると思っていましたが、本当に満貫、跳満が入り乱れトップがSTさんになるという激しい麻雀となりました。私は何とか少しプラスの2位でした...久しぶりとなった最悪の定例麻雀

  • 食事で病気の予防はできるのか

    私は「健康は食事と睡眠から」をモットーにしていることをこのブログでも何回か触れています。そのため睡眠に関する記事が多くなっているのですが、食事についてはほとんど触れたことがありません。これは私の基本が食事は好きなものを美味しく食べれば、何を食べても良いという事ですのであえて取り上げることはなかったのです。近年ある病気の患者数が増えたりすると、専門家が「食の欧米化」が原因であるというようなことをよく聞きます。確かに日本と欧米では病気の発生率などは異なっていますが、これは多くの環境要因や遺伝的要因が複雑に絡み合って出てきたもので、単純に食事が原因とは言えない気がします。つまりいわゆる専門家は、この複雑な要因の解析ができないため単に「食の欧米化」といって逃げているにすぎないのではないでしょうか。ヒトの食事の材料...食事で病気の予防はできるのか

  • 眼を閉じて何秒間「片足立ち」できたかで脳の老化を診断

    私は健康のための行動という事を全くやっていませんが、タイトルのように「片足立ち」の時間を計るだけで脳の老化が診断できるという脳科学者の記事を見ました。こんな簡単なことで「脳の老化」が分かるのかやや疑問でしたが、やってみるとほんの数秒しかできませんでした。目を開けていればかなり長くできますので、脳に関する測定といえるのかもしれません。この記事によれば脳年齢が30代であれば58.8秒もできるのに、70代の脳年齢ではわずか4.5秒となっていましたので、年相応の脳年齢なのかもしれません。この脳科学者は、両目を開いたままで片足立ちをして20秒以上続けられない場合は、小さな脳出血を発症している「無症候性ラクナ梗塞」などの可能性があるので注意が必要としています。目を開けたまま片足立ちをした場合は長くできる人でも、眼を閉...眼を閉じて何秒間「片足立ち」できたかで脳の老化を診断

  • ALS患者に「遺伝子薬」を投与する初めての試み

    筋委縮側索硬化症(ALS)は知人などにこの病気の人はいませんので、あまり詳しく知りませんが本当に大変な難病といえます。テレビなどで見るだけですが、国内に1万人程度の患者がおり、遺伝性のものと「孤発性」の物があるようです。ALSは筋肉を動かす命令を伝える神経が障害を受けることで、筋肉が痩せていき筋力がなくなり最終的に呼吸が出来なくなり呼吸困難となります。この疾患の原因は詳細に解明されていませんが、いくつか仮説が提唱されており、それに基づく治療薬も存在しています。リルゾールはグルタミン酸の遊離を阻害する作用や受容体の阻害作用などにより、神経細胞の保護作用があるとされています。またエダラボンはフリーラジカル消去による脂質過酸化を抑える作用により、神経細胞の酸化的障害を制御する作用があるといわれています。しかしこ...ALS患者に「遺伝子薬」を投与する初めての試み

  • 乾いた咳や息切れは「間質性肺炎」の可能性

    最近「間質性肺炎」という病名を時々目にしますが、普通の肺炎とどこが違うのか気になっていましたので、その解説記事を紹介します。一言でいうと間質性肺炎は、肺の組織が硬くなり体の中に酸素を取り込みにくくなる病気のようです。乾いた咳が続いたり息切れで歩くのが遅い人はこの病気の可能性があります。つまり通常の肺炎のような感染症ではありません。口や鼻から吸い込んだ空気は、気道を通って肺の奥にある「肺胞」と呼ばれる小さな袋に届きます。肺胞の壁(ここを間質と呼びます)には毛細血管があり、新鮮な酸素と不要な二酸化炭素の交換が行われています。間質性肺炎では、この細胞の壁に炎症が起き壁が硬く分厚くなります。こうした「線維化」が進むと、毛細血管の中に酸素をうまく取り込めなくなります。原因はさまざまで、関節リウマチなどの免疫細胞の異...乾いた咳や息切れは「間質性肺炎」の可能性

  • 「慢性疲労症候群」に関連する腸内細菌を特定

    最近「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」(ME/CFS)という疾患が注目されています。2つの病気のような印象を持ちますが、これでひとつの病気で強い疲労感、胃腸不全、筋肉痛、頭痛、集中力の低下などの症状がみられる慢性疾患です。アメリカのデータですが、最大250万人がこの病気にかかっていたものが、新型コロナ後遺症で急増しているようです。米政府監査院の推定によると、アメリカでは現在770万人以上がこの病気で苦しんでいるとされています。米国立衛生研究所(NIH)の資金で最近行われた2つの研究では、マイクロバイオーム(腸内細菌叢)の変化がME/CFSの原因となる可能性が示されました。この患者は通常の人よりも、代謝系や免疫系に関わる物質を作る特定の腸内細菌が少ないことが明らかになっています。ヒトの消化器系には数兆もの微...「慢性疲労症候群」に関連する腸内細菌を特定

  • 早期の前立腺ガン、治療か経過観察か

    前立腺ガンは男性の診断されるガンの1位といわれていますが、私の周りでも発症者は多く、ほとんどが手術をしています。ただその後の後遺症はいろいろ出ているようで、あまり詳しく聞けませんが尿漏れなどで苦労しているようです。ギターの仲間の一人は昨年手術をしたのですが、ここにきてPSAの値がかなり高くなってしまったようで、放射線治療を受けると言っています。前立腺ガンは進行や増殖が遅いガンの代表といわれていますが、やはり個人差は大きいようです。5年生存率はほぼ100%で、10年生存率も9割を超えていますのであまり心配することも無いのかもしれません。ガンが前立腺の内部に留まる「限局性前立腺ガン」での治療の選択肢は、外科的な前立腺摘出術、放射線治療、そして定期的に検査を受けながら無治療で経過を診る積極的監視療法の3種があり...早期の前立腺ガン、治療か経過観察か

  • 日本人に多い病気と日本人に少ない病気

    日本は島国ですので外国から隔離されており、独自の生活習慣や文化が育っています。また同じ人間でも外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。体質が違えば病気のなりやすさや発症の仕方も変わるでしょう。身体の人種差の視点から、日本人の病気の特徴についての調査結果が出ていましたので紹介します。どんな遺伝子を受け継ぎ、どんな環境要因の元で暮らしているかは一人ひとり異なり、こうやって作られた体質によって個人の病気のなりやすさが決まります。このときよく似た遺伝的要因と環境要因を持つ人が大勢いると、個人を超えた人の集団においても、病気のかかりやすさについて共通の傾向が現れます。とくに社会的な理由から排他的な民族や、日本のように自然の境界によって他国と隔てられた国ではこういう傾向が強くなります。その結果同じ病...日本人に多い病気と日本人に少ない病気

  • 病原菌が血液中に入る「敗血症」患者や死者数が増加

    感染症の病原菌が血液中に入ってしまう病気が「敗血症」ですが、いわば稀な病気と思っていましたが、近年患者が増加し死者数も増えているようです。これも高齢化の一環であり、体を守る免疫機能が低い人はリスクが高くなるとされています。敗血症を起こすきっかけは、細菌、ウイルス、カビなどによる感染で、肺炎球菌、病原性大腸菌、インフルエンザウイルスなども含まれ、決して特別な病気ではありません。発症すると炎症反応が全身に広がり、複数の臓器が正常に機能しなくなって死に至ることがあります。原因となる感染が起きる部位は、肺などの呼吸器と尿路などの泌尿生殖器で約半数を占めています。症状は悪寒、震え、体の痛み、意識低下、息切れ、頻脈など多様でこれらが同時に起きます。多くは高齢者ですが、1歳未満の子供に発症するケースもあり、糖尿病などの...病原菌が血液中に入る「敗血症」患者や死者数が増加

  • 大学のランク付け評価と内情

    もう15年も前になりますが、私は早期退職後2つの大学の非常勤講師を8年間勤めました。この講師になった経緯もいい加減なもので、大学の教員採用にも問題はあるような気がします。私は知り合いの教授たちと飲みに行って頼んだだけで、何の試験や面接もなく決まってしまいました。この大学名は以前このブログで出したことがあるのですが、ここではその内情に触れますのでA大学とB大学としておきます。A大学は文系の大学ですが、そこの理工学部で医薬品化学という講座を担当しました。A大学はいわゆるMARCHと呼ばれるランクに入っており、偏差値は学部によって異なりますが、大体65前後となっており比較的小規模な良い大学という評価です。B大学はどちらかといえば理系の大学で、工学部で医薬品工学という講座で教えていました。B大学はA大学の次のラン...大学のランク付け評価と内情

  • 喫煙しているのに肺ガンにならない人の遺伝子

    喫煙しているのに肺ガンにもならず、長寿を全うする人もいます。私の会社の大先輩は、生涯ハイライトを吸い焼酎をこよなく愛していましたが、95歳の天寿を全うしました。近年のゲノム生物学の進歩によって、生活習慣や環境で遺伝子の働きが変わり、病気のなりやすさも変わることが明らかになってきています。喫煙しても肺ガンにならない人がいるかと思えば、ピロリ菌に感染しても胃ガンになるとは限りません。ゲノムのどこかにある「文字」がどう変化していたら病気になりにくいのかが分かれば、病気の予防と治療に役立つはずです。しかしこれを調べるのは簡単ではなく、ゲノムには66億個の文字が書き込まれているのです。そこで開発されたのが、2005年頃から盛んに行われるようになったGWAS、ゲノムワイド関連解析です。GWASを使って病気のなりやすさ...喫煙しているのに肺ガンにならない人の遺伝子

  • 糖尿病は生活習慣病から遺伝子病へと変遷

    私の友人知人にも糖尿病の治療をしている人は多く、どの程度重篤かが分からないというのも怖いような気がしています。友人の中には、しっかりと糖尿病治療をしているにもかかわらず、突然腎症を発症し透析となってしまったケースもありました。日本人を苦しめている5大疾患(糖尿病、急性心筋梗塞、脳卒中、ガン、精神疾患)といわれていますが、歳をとってくるとこのいずれかの病気を発症する確率は上がってくるようです。糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気で、この状態が長く続くと全身の血管に障害が起こり、失明、腎不全、足の切断、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な合併症を引き起こします。膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンの分泌量が不足して発症する1型と生活習慣が関係する2型があり、現在1000万人が罹患していると推定されています。患者数は2型...糖尿病は生活習慣病から遺伝子病へと変遷

  • 花粉症増加の本当の原因は「潔癖症」か

    今年の花粉の飛散量は例年になく多く、花粉症の人は大変な時期となったようです。花粉症の話しでは毎回触れていますが、私は76歳になっても発症していませんので、もう花粉症になることはなさそうです。少し前まではこの時期にマスクをしている人が花粉症だろうと見ていたのですが、現在はコロナ対策マスクが続いていますので、花粉症患者数を感じることはできていません。それでも最近は患者数は年々増加しているようです。環境省のあまり正確かどうかわからないデータによれば有病率は、1998年が19.6%、2008年29.8%、2019年42.5%となっています。つまり10年ごとにほぼ10%増加していることになります。花粉症は花粉自体に反応しているわけではなく、花粉中に含まれるある種のタンパク質がアレルゲンとなっているとされています。そ...花粉症増加の本当の原因は「潔癖症」か

  • 運動の好き嫌いは腸内細菌で決まる

    私は特に運動が嫌いというわけではなく、週1回のテニススクールは楽しみにしています。ただ走ったり歩くのは嫌いで、短距離でも自転車(電動アシスト)での移動を基本にしています。最近マウスの運動の好き嫌いは、腸内細菌の影響かもしれないという論文が発表されました。定期的な運動が健康に良く、多くの病気のリスクを減らすことは以前から知られています。しかし成人の80%以上は世界保健機構(WHO)が推奨する週150分以上の運動をしていません。世界的に見て運動不足は、早死にや冠動脈性心疾患、2型糖尿病、乳ガン、大腸ガンの6〜10%を引き起こしているといわれています。腸内細菌と運動が関連していることは、これまでも示唆されています。2019年の研究では、ボストンマラソンを走ったランナーとそうでない被験者を比べたところ、ランナーは...運動の好き嫌いは腸内細菌で決まる

  • 色々な機能を持つスマートウオッチを購入しました

    最近スマフォと連動したアップルウオッチが私の周りではやっており、特にテニス仲間では何人かが持っており何か月か前にかみさんも購入しています。最近ネットの広告で色々な機能を持ったスマートウオッチをかなり安く販売しており、私も購入してみました。なかなかおもしろそうでしたが、肝心の時計が1時間ずれており、やはりアプリを入れて調整する必要がありました。ところがこのアプリが私のこだわりのガラケーには対応しておらず、やむを得ずかみさんのスマフォを借りて処理しました。この接続が終わると瞬時に時間も修正され、正しい時間となりましたが、このスマートウオッチのウリのひとつである電話を時計で受けることができるという機能が、かみさんのスマフォになってしまいました。つまりかみさんのスマフォに電話がかかった時、このスマートウオッチで会...色々な機能を持つスマートウオッチを購入しました

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