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2015/07/29

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  • アルツハイマー病のもとである「アミロイドβ」の除去

    このブログでもアルツハイマー病をよく取り上げますが、私が76歳と発症する可能性が出てきたからかもしれません。2021年にアメリカで画期的な新薬が承認されましたが、非常に高価である点や飲むことが出来ないといった問題点があります。超高齢化社会を迎えて、認知症の予防や治療は存続可能な社会を維持するために重要な課題です。今や高齢者の7人に1人は認知症であると推計されています(2018年厚生労働省)。認知症の多くは神経変性疾患と言って、神経細胞の中や外に老廃物が溜まって神経細胞が死んでいくために起こります。アルツハイマー型認知症では、アミロイドβというタンパク質の一種が重合して蓄積します。これが原因であれば、アミロイドβを除いてやれば、認知症は改善するでしょう。1999年、アメリカのグループが、アミロイドβが蓄積し...アルツハイマー病のもとである「アミロイドβ」の除去

  • 2023年の科学界の重大ニュース

    今年は新型コロナは5類となり落ち着いてきたものの、ロシアのウクライナ侵攻は続いており、新たにイスラエルでハマスとの戦争が勃発しました。世界的にはこういった暗いニュースがありますが、新聞に出ていた2023年の科学の分野における重大ニュースを紹介します。まず「〇生成AIが席巻」というニュースです。今年一番のトピックは、生成AIとして米企業が公開した「チャットGPT」でしょう。瞬く間に世界中で多くの利用者を獲得し、一大ブームを巻き起こしました。私もさっそくこれを取り入れ、このブログにも「俳句」を読むことができないことを書いています。言語処理能力が格段に向上し、まるで人が話しているかのような流暢な言葉を操るようになったことで、ビジネスだけでなく教育や行政サービスなどにも活用が広がりました。一方で懸念も高まり、世界...2023年の科学界の重大ニュース

  • タバコに「ハームリダクション」という解決法

    私は喫煙者ですが、数年前から加熱式タバコを吸っています。これは加熱式に代えたことによって、よく出ていた咳が完全に無くなったことに因ります。このようなタバコの「ハームリダクション」(害や危害の低減)について、やっと取り上げる記事が出るようになりました。ハームリダクションという言葉はあまり一般的ではありませんが、例えば衝突時の外傷を軽減するシートベルトもそのひとつとされています。タバコに関しては、禁煙信奉者の意見がほとんどでしたので、害を減らすのは禁煙から離れるということで取り上げられることはありませんでした。どんなタバコ製品も、排出物を吸い込んで体内に取り入れるため、ニコチンを含んだ排出物を摂取せざるを得ません。フィルターを付けたり低タール低ニコチンにしても、また加熱式タバコや電子タバコにせよ、これらの排出...タバコに「ハームリダクション」という解決法

  • エクソシストの悪魔憑きと脳の自己免疫疾患

    私はホラー映画が好きでよく見ていましたが、あくまでテレビ放映であまり映画館まで行ったことはありません。この代表作である「エクソシスト」の主人公のモデルが、脳の自己免疫疾患であったという説が出ていました。いわゆる「悪魔憑き」の行動が「抗NMDA受容体脳炎」という病気であったという仮説です。NMDA受容体は、正確には「N-メチル‐D-アスパラギン酸(NMDA)型グルタミン酸受容体」となっています。脳の神経細胞に発現している受容体で、それに対する自己抗体ができることで引き起こされる病気です。なぜこのような神経細胞の受容体に特異的な抗体ができるのかは、正確には分かっていません。この病気は若い女性に多く、また卵巣の奇形腫を伴う例が多いことが知られており、傍腫瘍性辺縁系脳炎とも呼ばれます。奇形腫や腫瘍ができたときに抗...エクソシストの悪魔憑きと脳の自己免疫疾患

  • 急増する働き盛りの帯状疱疹

    「帯状疱疹」はこのブログでも取り上げていますが、私は発症したことはないのですが何となく身近な病気のような気がしています。亡くなった母はその数年前にかなり酷い症状になりましたが、全く痛みを訴えないというある意味楽な症状でした。その後かみさんが肩にポチポチでき、皮膚科で帯状疱疹と診断されましたが、それほど痛みも出ずすぐに治りましたので誤診のような気がしています。帯状疱疹はストレスや免疫力の低下により50代以上で発症する人が多いのですが、ここ数年は20〜40代の患者が増えているようです。帯状疱疹の原因は、水ぼうそうを起こす水痘・帯状疱疹ウイルスで、水ぼうそうが治った後もウイルスは体内特に神経節に潜伏しています。数十年後に免疫が衰えたりするとこのウイルスが活性化し、上半身や顔に帯状の赤い発疹や水ぶくれ、刺すような...急増する働き盛りの帯状疱疹

  • 新型コロナで重症化した患者の共通点

    現在はインフルエンザの流行が話題になっていますが、新型コロナは沈静化しているようです。新型コロナはウイルスの変異などによって毒性が下がっていますので、重症化する患者はほとんどいないようですが、重症化のメカニズムには「免疫の暴走」があったようです。風邪をひいた時などにできる喉の腫れなど、まさに病原体との戦いの場というイメージがありますが、体に対するダメージも併せ持っています。ここではサイトカインと炎症との関係を紹介します。ウイルスの感染防御の中心は、抗体と考えられます。しかしこれまで経験したことのない新しいウイルスに初めて感染した場合、この段階ではまだ抗体はできていません。ごく初期の段階では感染してしまった細胞は、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)という殺し屋が見つけて攻撃します。ウイルス生産工場となっている...新型コロナで重症化した患者の共通点

  • 新薬の登場で腎臓治療が激変、透析の必要なし

    私の知人も透析を受けていますが、1日おきに5時間も拘束されるというのは、日常生活に大きな影響が出るようです。近年2型糖尿病の治療薬であるSGLT2阻害薬の登場で、腎臓治療が大きく変わりました。腎機能の悪化をかなり抑制でき、この薬を飲んでいると透析になる割合が少ないことが証明されています。2023年改訂の「エビデンスに基づくCKD(慢性腎臓病)診療ガイドライン」でSGLT2阻害薬の投与は「1A」と最も強いレベルで推奨されました。従来のGLP-1受容体作動薬は腎臓の血管内皮細胞を保護し、タンパク尿を減らす効果があるとされています。しかし透析を減らすかどうかのデータはまだありません。ところがSGLT2阻害薬は、透析を減らせることが明らかになっています。その意味ではSGLT2阻害薬は腎臓病治療の歴史を変えたといっ...新薬の登場で腎臓治療が激変、透析の必要なし

  • うつ病や自閉症は脳で炎症が起きている説

    私の周りにはうつ病などの人はいませんので、あまり身近な病気と感じてことはないのですが、研究所の若手がうつ病になったことがあります。ほとんど接点はなかったのですが、本人はもちろん周りもかなり大変だったようです。ここではうつ病などの疾患が脳の炎症で起こり、免疫と深い関係があるという話しです。脳神経系と免疫系は全く関係がないと思われがちな2つの生体システムですが、実は深いつながりがあることが分かってきました。ストレスを受けると、主にアドレナリンや副腎皮質ホルモンによって免疫細胞は抑制を受けます。逆に免疫が脳神経系の病気に大きな影響を与えることも分かってきました。脳神経の病気としては大きく分けると、うつ病や自閉スペクトラム症、統合失調症などの精神疾患と、アルツハイマー病やパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などの神...うつ病や自閉症は脳で炎症が起きている説

  • 喫煙者がタバコを吸える場所はどこなのか

    先日東京の赤坂でギター仲間の早めの忘年会がありました。会場の店は数年前にもやったことはあるのですが、念のため地図を印刷してきました。地下鉄を出てからたぶんこの方向と歩いて、地図を確認しようかと思っているところに前からS君が歩いてきました。集合時間の30分前に店に行ったところ、準備中という事で入れなかったようです。実は私は店に入る前に喫煙したかったので、喫煙所も探していました。S君も一緒に探してくれたのですが、飲食店の入り口に灰皿があるところを見つけ、ここなら良さそうという事で一服しながらいろいろ話していました。こうしたよく知らない都会に出てきたとき、どこで喫煙するかは大きな問題です。喫煙率が下がってきて受動喫煙を防ぐための法律も改正され、タバコを吸える場所が本当に少なくなっています。路上喫煙禁止の地域も多...喫煙者がタバコを吸える場所はどこなのか

  • めまいや難聴が起こるメニエール病

    テニススクールに行くと、開始前にストレッチとして片足で膝をかかえたり、つま先をもって後ろに引き上げる運動をしますが、最近この運動が苦手になってきました。どうも平衡感覚が低下し、片足で立っていることが難しくなってきたようです。耳には音を聞き取る以外に、体の平衡感覚を保つ働きもあります。ストレスや過労が原因でこの両方に支障が生じ、立っていられないようなめまいと難聴が起こる病気が「メニエール病」です。私の友人も車を運転している最中にひどいめまいに襲われ、自損事故を起こしてしまいましたが、突発性でありその後は起きていないと言っていました。メニエール病は一般的に、耳鳴りや耳の閉塞感の他、ぐるぐると目が回るようなめまいを繰り返します。めまいは突然起きしばらくすると治まり、めまいの発作は10分程度から数時間で、吐き気や...めまいや難聴が起こるメニエール病

  • なぜ風邪は冬に流行、その要因

    今年は11月まで暑い日が続いていると思ったら急に寒くなり、秋という季節がなくなってしまったような気がします。寒い日が続くと風邪がはやるようになります。まあ現在はインフルエンザの流行が心配されていますが、普段よりかなり早く流行期となってしまったようです。風邪は鼻水、咳、喉の痛みといった上気道に限局した炎症症状を呈する疾患の総称で、様々なウイルスが原因になります。風邪が冬に流行するのは日本だけではなく、世界中の温帯地域で同様のパターンが知られています。この冬に風が流行しやすいのはなぜかが何となく不思議に思っていました。「体が冷えると風邪をひきやすい」と信じられていますが、医学的には証明されていません。確かに動物実験では体温を下げるとウイルスに対する抵抗力が下がることが示されていますが、日常生活において多くの人...なぜ風邪は冬に流行、その要因

  • 昔の仲間との少し早目の「忘年会」

    高校時代からの仲間とは時々麻雀などしていますが、会う頻度は低くなってしまいました。2年前にこの仲間だったE君が肺ガンから突然亡くなってしまいましたので、会えるうちに合っておこうと「忘年会」を企画しました。その連絡をしたところ、M君の妹さんが突然亡くなり、非常に忙しいようでした。そこで日時を他の人に合わせて決定し、是非この日は空けるようにM君には連絡しました。ここで問題なのが7,8年前に認知症を発症したS君をどうするかです。S君は車の運転はもちろん、パソコンやスマフォも扱えなくなったようですので、当然メールも返事が来ません。そこでS君に電話し、奥さんに症状などいろいろ聞いてみました。身体は全く元気なのですが残念ながら症状はかなり進み、タクシーでも自宅に案内できないようでした。外に出るとすぐにどこにいるのかが...昔の仲間との少し早目の「忘年会」

  • 迷走神経を刺激し糖尿病治療に成功

    糖尿病は血糖値が上がる病気ですが、それ自体にそれほど問題はないものの多くの重篤な合併症があります。私の友人は糖尿病から腎不全となり透析を受けるようになり、従妹は突然失明してしまいました。こういった点からも血糖値の管理は重要なようです。東北大学などの研究グループが、脳と膵臓をつなぐ迷走神経を刺激すると、血糖値を下げる「インスリン」を作る細胞が増えることをマウスの実験で発見したと発表しました。多くの糖尿病は、インスリンを作る膵臓の「ベ-タ細胞」が減ったり働きが落ちたりすることでインスリンが減り血糖値が上がって起こるため、インスリン製剤を注射して補う治療などが行われています。ベータ細胞を増やす治療法が期待されていますが、まだ開発されていません。体内にはもともと、肥満になるとベータ細胞が増え、インスリンが多く作ら...迷走神経を刺激し糖尿病治療に成功

  • ガンや糖尿病に関係する「免疫の老化」

    私は現役のころかなり長期間抗生物質を研究していました。感染症治療に重要な働きをする免疫についても色々調べていましたが、最近この「免疫の老化」という事が話題になっているようです。まずT細胞についてみると、加齢によって生まれたてで抗原にまだ出会っていないナイーブT細胞は激減し、高齢者の血液中のT細胞の多くは、以前の抗原の情報を記憶した「記憶型」となります。T細胞は胸腺で生まれますが、この胸腺が年齢とともに萎縮していくのです。特に50歳を過ぎると顕著に委縮し脂肪細胞に置き換わります。このため新しく生まれるナイーブT細胞が減少し、代わって記憶型のT細胞が増えていきます。しかも理由はよく分かっていませんが、記憶T細胞はどんどん「疲弊化」していきます。この疲弊化は特にキラーT細胞で顕著となるようです。加齢によるナイー...ガンや糖尿病に関係する「免疫の老化」

  • 生成AIはなぜ言葉を理解できるのか

    私は人工知能といわれるコンピューターは、記憶機能を持った計算機と思っています。生成AIが開発され、人間と同じように文章の作成などできるようになりましたが、記憶している膨大なデータから単に組わせているだけと思っています。人工知能の研究は1950年代から始まりましたが、近年人間の脳をまねた「ニューラルネットワーク」が普及したことで急速に発展しました。これは「シナプスを通したニューロン同士の電気信号のやりとり」と同じ仕組みで、学習を行うものです。人間の言葉をコンピューターが扱えるようになったというのは革命的な出来事のようです。人間とコンピューターの最大の違いは、コンピューターは数字しか扱えないという点があります。色も映像も音声も、コンピューターの中では数字に置き換えられて処理されています。AIに人間の言葉を処理...生成AIはなぜ言葉を理解できるのか

  • ゲノム編集による治療を世界初承認

    最近遺伝子の改変技術は劇的に進み、特にゲノム編集は目的とする遺伝子だけを切断し、そこに新たな遺伝子を挿入するという画期的な技術です。私はこの具体的な詳細が分かりませんが、1個の細胞に使う技術と思っていましたが、病気の治療にまで応用できるようです。2023年11月イギリス政府は、2つの血液疾患についてゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」を用いた治療法を承認したと発表しました。英国医薬品・医療製品規制庁(MHRH)によると、承認したのはアメリカの企業が申請していた「キャスジェビー」という治療法で、鎌状赤血球症とβサラセミアという遺伝性の血液の病気が対象となっています。どちらも赤血球による酸素の運搬に使われるタンパク質のヘモグロビンの遺伝子異常によって引き起こされます。これは痛みを伴い生涯続き、場合によっては...ゲノム編集による治療を世界初承認

  • アルツハイマー病ワクチン開発が復活

    このブログではアルツハイマー病を時々取り上げますが、76歳の私にとって認知症はガンと共に発症する可能性の高い病気と言えるからかもしれません。最近脳から有毒タンパク質を除去する画期的なアルツハイマー病の治療薬が登場したことで、このワクチンの開発熱が復活しているようです。米政府のデータベースを調べたところ、少なくとも7つのアルツハイマー病ワクチンの臨床試験が進行、あるいは終了していることが分かりました。ワクチンは免疫システムを制御し、同病に関連するタンパク質であるアミロイドβとタウを除去する設計となっています。アルツハイマー病のワクチンを巡っては、20年以上前に最初の有望な開発が試みられましたが、臨床試験を受けた被験者のうち6%が命に関わる髄膜脳炎を発症したことで中止されています。医薬品企業の科学者らは現在、...アルツハイマー病ワクチン開発が復活

  • その後の人生を変えた人との出会い

    私も76歳といい年になりましたので、過去を振りかえることも時々あります。その中で私の一生を変えたような人との出会いがあり、それがHさんという先輩です。私がHさんと初めて会ったのは、大学4年の時専門の有機化学研究室に配属されたときです。この研究室は3部屋に分かれており、その中で一番小さなところに入りましたが、私の指導教官は当時助手のNさんとなりました。しかし実質的にはNさんと同期で、K社から研究生として派遣されていたHさんにいろいろと教えてもらいました。この年は学生運動が最も激しい時でしたので、色々あったのですがここでは省略します。さて私も就職活動をする時期になった時、HさんからK社に来ないかと誘われました。実はこのときまでK社については全く知りませんでした。当時はネットなどありませんので、友人から会社四季...その後の人生を変えた人との出会い

  • 消化器系の不快感と食事画像を見た脳の血流量

    私は若いころからあまり食事にこだわりがなく、これならばと思ったものを食べていれば満足していました。今でも朝食は卵かけごはんとみそ汁というメニューが何年も続いています。胃や腸の消化器系の不快感が続く病気は多いようで、診断が難しい機能性ディスペプシア(FD)という病気があります。川崎医科大学の研究グループが、この病気の患者は食事の画像を見るだけで脳に負担がかかり、精神的なストレスを感じていることを明らかにしました。機能性ディスペプシア(FD)の患者は胃の痛みなどを訴えて病院に行っても、画像診断や血液検査では異常がないことが多いようです。FDと同じように診断が難しい消化器系の病気に過敏性腸症候群(IBS)があります。IBSは便秘や下痢が慢性的に続く疾患で、便潜血検査や大腸カメラでも異常が見つかることはありません...消化器系の不快感と食事画像を見た脳の血流量

  • 世界のプラゴミ汚染防止へ条約作り進む

    プラスチックゴミによる環境汚染が色々と話題になっています。しかしプラスチックは現代社会ではなくてはならぬものとなっており、例えば電化製品などを購入すると大量の発泡スチロールなどで梱包されています。食品トレーやその包装など安くて軽い代替物はできそうにありません。当然世界の生産量は増加の一途をたどり、この傾向に合わせるようにプラゴミの量も増え続けています。陸地や川から海に流れ込み、漂流するうちに小さくなった「マイクロプラスチック」は、海の生物の体内に入り食物連鎖を通じて人間の健康に悪影響を与える可能性が指摘されています。この世界的なプラゴミ汚染の拡大を解決しようと、国連のもとで国際条約作りが進んでいます。しかし条約がプラゴミの排出や廃棄を何らかの形で規制し、法的拘束力がある内容になるのかは見通せていません。国...世界のプラゴミ汚染防止へ条約作り進む

  • やっとプラスになった定例麻雀

    速いものでもう12月になり、今年最後のいわば忘年麻雀となった定例麻雀を開催しました。定刻の25分前ぐらいにつくとまだ誰も来ていませんでしたが、ビールを注文するとビールとともにH君が来て株式投資の話などをしていました。すぐに全員そろい始めましたが、問題の東1局はまあまあの自摸で、中盤前に役無しで聴牌しました。今日の運試しとしてリーチをかけましたが、上がることはできず流れてしまいました。それでも他に聴牌がいませんでしたので、若干の収入になりこのところ珍しい展開となりました。今回もH君が絶好調で、リーチ一発自摸というのが何回もあり、徐々に減ってしまいました。ここでSTさんが無理な勝負を仕掛け、ハコテン間近になってしまいました。我々のルールではハコテンになると当然そこで半荘は終わりですが、罰符が1万点ツキそれが飛...やっとプラスになった定例麻雀

  • 肝機能の検査値「γGPT」だけ見ても不十分

    現代病の一つに位置づけられる肝臓病は、アルコールの指標であるγGPTを注意するだけでは不十分という記事が、東洋経済に掲載されていました。これを紹介しますがその前に、肝機能検査について触れてみます。私は現役のころ、一時臨床検査薬の研究開発グループとオフィスを共有していました。このグループのボスは私の後輩でしたが、臨床検査のプロで本当に肝機能を表わす検査法の開発に取り組んでいました。当時から現在も使われている肝機能検査としてALT(GPT)やAST(GOT)、γGPTがあります。この数値が高くなると肝機能が落ちてきたと判断されますが、実際は肝機能との相関はないようです。例えば腎臓に関してはBUNやクレアチニンが測定されますが、こういった物は通常腎臓がろ過して除いている老廃物の一種です。こういった物が血液中に増...肝機能の検査値「γGPT」だけ見ても不十分

  • ガン緩和ケアは終末期のイメージ

    私はもう76歳となりましたので、いつガンが発症してもおかしくない年齢となりました。このブログでも書いていますが、私はガンになっても身体に負担の大きい手術などの治療は一切受けず、末期になり痛みなどが出たら緩和ケアに行くつもりです。しかしこの「緩和ケア」は、終末期に受けて穏やかに死を迎えるというのは間違ったイメージのようです。内閣府の世論調査で、ガンの緩和ケアを始める時期について「ガンと診断されたときから」と考えている人が49.7%に留まることが分かりました。2007年の調査開始以来、初めて半数を切りました。緩和ケアは、ガン患者が自分らしい生活を続けるためにも重要とされます。国は診断時からの提供や周知を進めていますが、広く浸透していないことが明らかになりました。緩和ケアは、診断や治療法、生活の悩み、身体的な痛...ガン緩和ケアは終末期のイメージ

  • クスリは「吸収」されるだけでは効果は発揮できない

    私は多くの薬の候補化合物を作ってきましたが、実際に効果が出るかは「体内動態」という概念が非常に重要でした。薬物動態としては「吸収」「分布」「代謝」「消去」(わたしのころは「排泄」としていました)の英語の頭文字をとったADMEが重要とされています。この内分かりやすいのはAの吸収ですが、飲み薬の場合平均吸収率が30%程度というのはよくあります。ところがこの吸収率は個人差が大きく、30%吸収で効果が出る量を配合した場合、ごく稀に100%吸収してしまう人もいます。そうすると最適投与量の3倍投与したことになり、副作用なども出やすくなってしまいます。こういったこともあり吸収率は高い薬が望ましいことになります。クスリを服用すると、食べ物や飲み物と同様に胃に入ります。そこで水分や消化液に触れることによりクスリが溶解します...クスリは「吸収」されるだけでは効果は発揮できない

  • 内耳の「蝸牛」が原因の難聴、回復の可能性

    私はまだ耳はよく聞こえますが、友人のM君は2年ほど前から老人性難聴になったようです。静かなところで話しをする分にはあまり問題はありませんが、聞き返してくることも多く、彼と話しをするときはやや声を大きくしています。この難聴にも色々原因があり、外耳や内耳の障害で起きる伝音難聴は、薬物投与や手術によって聴力の回復が期待できます。一方内耳にある蝸牛や脳の障害などによって起こる感音難聴の場合、補聴器で聞こえを補うことはできても、その機能を回復させるのは今の医学では困難なようです。ただし蝸牛の障害が原因となっている場合には、人工内耳手術という選択肢が検討されることがあります。外耳から中耳を通って内耳まで届いた音の振動は、蝸牛のなかの有毛細胞によって電気信号に変換されます。この信号が聴神経を介して脳へ伝えられて初めて音...内耳の「蝸牛」が原因の難聴、回復の可能性

  • 年代別の「睡眠指針」を厚生労働省が公表

    私は現役のころは、12時過ぎに寝て7時には起きるという生活をしていました。これだと睡眠不足になるため、休日は昼近くまで寝るというあまり良くない睡眠習慣でした。引退した現在は、12時半ごろ寝て8時ぐらいに起きるという、まあ適度な睡眠をとっています。厚生労働省は心身の健康づくりのための新たな「睡眠指針2023」案を10月初めに公表しました。例えば「成人は6時間以上」「小学生は9〜12時間」「高齢者は個人の体調や生活状況に合わせた時間」など、年代別に適切な睡眠時間を確保することを推奨し、質の高い睡眠のために心がけるべき注意点を細かく示しています。睡眠の大切さが説かれてきましたが、日本人は世界的に見ても睡眠時間が短いようです。OECDが世界33か国を対象に行った各国国民の時間の使い方調査(2021年版)で睡眠時間...年代別の「睡眠指針」を厚生労働省が公表

  • 「人工光合成」研究の現在地

    植物を模倣した「人工光合成」は、炭酸ガスの有効利用だけではなく、新たなエネルギー源としても注目を集めているようです。光合成は太陽光をエネルギーとして水と炭酸ガスから有機物(糖類)を作り出す植物由来の反応ですが、30年以上前に知人の大学の助教授が人工光合成のプロトタイプができたと言って、見学に行ったことがあります。3メートル四方ぐらいの大きな装置でしたが、太陽光を取り入れる大きなレンズ状の部分ぐらいしか記憶に残っていません。この時彼が悩んでいたのは、炭酸ガスの供給方法でした。この装置には炭酸ガスボンベから供給していましたが、自然に近くするためには空気を使いたいようでした。しかし空気には400ppmしか炭酸ガスが含まれていません。この僅か100万中の400という濃度ではあまりにも効率が悪いのです。化学反応は分...「人工光合成」研究の現在地

  • 工芸品から医療までの用途が広がる「天然の接着剤」

    私は定年後高分子樹脂の研究をしており、接着剤に興味を持っていました。接着剤は本当に様々な用途と性質が求められ、無数に存在しています。これらはすべて高分子ですが、その構造と特性にどのような関連があるか非常に興味深い事でした。残念ながら勤務した研究所では接着剤を研究できませんでしたが、是非やってみたい分野と言えます。最近生物由来の素材による接着が注目されているようです。ここでは漆(うるし)の接着性能と、別の生物由来の接着剤であるニカワの研究について紹介します。漆はウルシという落葉樹の幹を傷つけて、そこから染み出す樹液を集めたものです。主成分はウルシオールという樹脂分です。もともとは液体ですが、ウルシオールに含まれるラッカーゼという酵素が働き、吸気中の水分から取り込んだ酸素とウルシオールの酸化反応によってウルシ...工芸品から医療までの用途が広がる「天然の接着剤」

  • 「ハダカデバネズミ」の脅威の長寿力の秘密

    私はまだ本物を見たことがないのですが、ハダカデバネズミというアフリカのサバンナに住むネズミは、非常に寿命が長いことで知られています。マウスの寿命がせいぜい3年程度なのに対し、ハダカデバネズミは観測された最大寿命が37年以上と長寿です。ハダカデバネズミは、ガンを始め老化に関連する疾患が起こりにくいことが知られており、突然変異の蓄積率も低いことが分かっています。熊本大学の研究グループは、発ガン性化学物質をマウスとハダカデバネズミに投与して、ガンの発生頻度や組織の状態を比較検討しました。その結果マウスは半年以内にほぼ全例がガンを発症したのに対し、ハダカデバネズミは2年以上の長期にわたって1例もガンの発生がみられませんでした。両者の大きな違いは、化学物質を投与した部位での炎症で、マウスに比べてハダカデバネズミでは...「ハダカデバネズミ」の脅威の長寿力の秘密

  • 味方なのになぜか攻撃「免疫の落とし穴」

    免疫システムは病原体や異物から身体を守る重要な砦ですが、これが暴走すると起こるのがアレルギー疾患です。免疫が起こす病気として身近なのは、花粉症や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患です。現在3人に1人は何らかのアレルギー疾患を持ち、患者数は増加し続けています。免役が反応すべきものは本来、病原体など体に有害なものに限られます。花粉や食物といった異物であっても、身体に有益もしくは無害なものには、普通免役は反応しません。免役が応答しない状態のことを「免疫寛容」といいます。免疫機構は本来、病原体を排除して病気にならないために発達したものです。しかし免疫寛容が破綻すると、同じ免疫機構が自分自身や無害なものに反応してしまい、病気になるのが「免疫疾患」です。花粉やダニ、食物など本来反応してはいけない外来...味方なのになぜか攻撃「免疫の落とし穴」

  • 危険な病気が急増する「魔の時間帯」が存在

    暮らしの中に潜んでいるリスクを気にしているかもしれませんが、実はぐっすり就寝している早朝にかけて、異型狭心症をはじめとする深刻な疾患が起こるピークといえるようです。喘息の発作は、早朝の4時ごろに起こりやすい傾向があるそうです。寝ている間は副交感神経が優位になり、気道が狭まって呼吸が苦しくなるためです。脳出血や心筋梗塞に比べると、喘息の発作は軽く見えるかもしれませんが、その本当の恐ろしさに警鐘を鳴らしています。高齢になると年齢による息切れと勘違いして喘息を放置してしまい、気付いた時には発作が重症化していることがよくあるようです。喘息発作で亡くなる成人のうち多くを高齢者が占めているので、甘く見てはいけないとしています。毎年5万人を死に至らしめている誤嚥性肺炎も、夜間から早朝にかけて起こりやすい疾患のひとつです...危険な病気が急増する「魔の時間帯」が存在

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