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風の記憶 https://blog.goo.ne.jp/yo88yo

風のように吹きすぎてゆく日常を、言葉に残せるものなら残したい…… ささやかな試みの詩集です。

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2014/10/31

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  • はらをきるハラキリ腹を切った

    オシッコが出えへんでも心配せんかてええよ管通したるよって夜勤のナースのやさしい声ええっええっやさしいけれど怖いやんかそれって詰まってるところ管通すってことちゃうのそこって出口専用なのに逆走するなんて道理に反する腹は切ってもさらに痛いのはご免こうむる武士は食わねどなんとかそこは弱気の虫がオシッコちびる場面とはいかず食うも食わぬもムスコはだんまりしゃあない奮い立つしかおへんベッド脇の尿瓶を引き寄せて寝ぼけたムスコを差し入れるなんかわびしいいったい何をしているんやら腹の傷も痛いがオシッコも出したいなんと哀れな姿ではおますでも管を入れられるよりはええか真夜中にひとり悩んでいるとムスコもよほどの哀れさに耐えきれずふと一滴の涙をこぼすそして一滴はやがて数滴にそれが希望の涙となって水もれの如くちょろちょろとあとは出るは出るは...はらをきるハラキリ腹を切った

  • あしたはあしたの風が吹く

    手術のため、1週間入院した。重篤な病気の治療でもなかつたので、その間の状況はスマホで細かく記録した。書くことが出来たことは、それだけでも、入院生活が充実したものになった。これまで書くことは、パソコンが主体であったが、改めてスマホで記録することをしてみると、スマホはつねに身近にあって、何時でも手に取ることができるし、寝転がってても起きてても使え、交信もタイムリーにでき、スケッチするように写真撮影も即座にできて、むしろパソコンよりも便利であることがわかった。これからは、生活を記録するパターンが変わり、それによって生活も、大きく変わりそうな予感がする。あしたは明日の風が吹く。どんな風が吹いてくるかは分からないが、これまで馴れあいになっていた日常生活に、新しい風が吹いてくるのを、いまは待ちたい。光の言葉をもとめてあしたはあしたの風が吹く

  • その森にはボクの木がある

    勝手に名付けたボクの木がボクを呼んでいるいやボクが木を呼んでいる落葉を踏んで森を抜ける待っているのはケヤキの木枝も葉も空へと伸びて森の闇をひらいていくボクはただ見上げるだけボクの木はいつも静かにきょうの始まりに立っているその先には流れる雲があり変わらぬ青空があるカラスの黒い羽がよぎりシラサギの白い翼が舞う大きな白い羽は1枚の大きな紙となってきょうのカレンダーは新しい開いたり閉じたりの12枚の最後の1枚で1から31までの数字が過ぎていく日々の速さと重みを伝えてくる昨日があり1年がありやるべきことは残されて今日があり明日がある昼の現実があり夜の夢もあるどっちの道を行けばいいか起きてても寝てても迷いはある見なれた細い川が流れていて縁に沿って歩いているといつも道は途切れてしまう同じような夢の道を迷いながら歩きつづける目...その森にはボクの木がある

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