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ひこばえ http://hikobae0869.blog.fc2.com/

俳句は自分史です。自作の俳句に写真とエッセイを添えて綴ります。

日向亮司
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磯子区
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2013/05/30

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  • 夏の果

    勝てばまた負ける者あり夏の果試合が終わってすぐに娘からメールが届いた。娘「鵠沼、選手待ちするみたいだけど、来る?」場所は体育館の入り口付近だという。2階の出口から出て、体育館を一回りするようにしてその場所に向かった。選手たちの一団が見えた。<ん?あれかな?>近づくとそれは鵠沼の対戦相手だった日本航空北海道のチームだった。あの背の高い留学生も見える。背番号73番のPGも見える。壁に沿って一列に並んで支援...

  • 汗の手

    負けるのか勝つのか汗の手を握る3時に鵠沼と日本航空北海道の試合が始まった。背番号00で186センチの留学生がいる。相手方のPG(ポイントガード)は背番号73でなっちゃんと同じような背格好をしている。常に二人は向き合うことになる。試合は入れたり入れられたりして3点と点差の離れないゲームとなった。相手チームのパスワークは素晴らしい。スピード感もある。鵠沼と同じようなスタイルで強敵だと思った。1クオーター目を終えて...

  • 枝豆

    祝杯をあげて枝豆添へにけり翌朝、6時半に娘からメールが入った。娘「おはよー、今日は8時半の出発。よろしくね」私「遅過ぎない?」娘「試合は10時からだよ」私「4時起きにとっては遅過ぎだよ」娘「ハハハ、駐車場ね」前日と同じ体育館だがコートは違っていた。到着するとみやちゃん達は練習を始めていた。お茶を飲んだりしているうちに試合が始まった。みやちゃんはベンチ入りで背番号9が出ている。PGというポジションは重要で...

  • 烏賊

    まだ活きて生きる力の皿の烏賊勝利を収めたなっちゃん達の写真を撮ろうと会場の出口で待っていたが、別の出口から出たようで会えなかった。すぐに娘のところには仲間からメールが入って、喜びに満ちた選手たちの様子が届けられていた。ナオ君「会えそうにないですね」私「仕方ないよ。また明日もあることだからいいんじゃないか」ナオ君「じゃ、車を取って来ます。涼しいところで待っていてください」体育館のクーラーのよく効いた...

  • 真夏

    声援に応へ真夏の勝利かな会場は博多空港の近くだった。奇抜な形のドームがあり生徒たちで混雑していた。応援する席が決まっているという。私「えっ、ここ?いやに見づらいなぁ」娘「鵠沼の関係者はここなんだって。ゴールの後ろ側になっちゃうけど仕方ないよ」私「そうか」すでになっちゃん達は練習していた。初めて見る生(なま)のなっちゃんである。ガイドブックを1冊1000円で買っていた。鵠沼と対戦相手の倉敷翠松の選手名簿...

  • 冷し茶

    冷し茶の旨さよ勝ちを祝福す体育館を出たのが12時40分である。駐車場に戻って別の会場へ移動しなければならない。娘「次のなつの試合が2時半スタート。ここから30分は掛かると思う。その間に昼を食べなければならないんだけど、ラーメンか何かでいい?」私「何でもいいよ。簡単な方がいい。それにしても試合の度に移動しなけりゃならないのは大変だな」娘「いや、これから行く会場は今日が最後。後の試合は全部、今のところでやる...

  • かちわり

    応援や勝ちてかちわりなど欲すいよいよ試合開始である。みやちゃんは出ていない。ベンチに控えている。みやちゃんのポジションはPG(ポイントガード)というらしい。背番号9の3年生の選手が桜花のPGである。その背番号9が実に上手い。いつも中央にいて、相手ゴールに攻め入ろうとする時に司令塔の役目を果たしている。残り4人のメンバーにパスをしたり、時には自分でシュートを決めに行ったりする。また、相手のPGの前に立ちはだか...

  • 炎天

    炎天や福岡総合体育館さあ、いよいよ試合の始まりである。最初にみやちゃんの桜花学園のゲームである。場所は「福岡市総合体育館」となっていた。ホテルの駐車場に9時半に集合した。私「さ、いよいよだな。場所は遠いのか?」娘「車で20分くらい」私「何時からだ?」娘「11時10分スタートだから10時には会場に入りたい」私「どっち?なっちゃんが先か、みやちゃんが先か?」娘「午前中にみやがやって、会場を変えて午後になつ」私...

  • 青岬

    その昔「奴国」ありけり青岬ビールの後は熱燗に替えて盛り上がっていく。先程の女性ではなく男性が現れた。私「博多といえばグルメの町ですよね。来る前にガイドブックを買いましたけど、博多ラーメンからもつ鍋、水炊き、餃子から饂飩まで何でもありの町になってますよね」男性「屋台もありますからね。食べて行ってください(笑)」私「博多は魏志倭人伝の国なんだけどなぁ。全くそういうのでは盛り上がっていないですよね」男性...

  • 水炊き

    水炊きやばつてんそれは季語じやなか夕食は事前に水炊きの店を予約しておいたようである。ホテルから徒歩5分ほどで到着した。「とり田博多本店」という。コースを注文して、生ビールやそれぞれの飲み物が配られた。私「それでは、明日から始まるなっちゃん、みやちゃんの健闘を祈って乾杯しましょう。乾杯!」みんな「乾杯!」私「それにしても明日の試合は大丈夫なんだろうなぁ。初戦敗退はないだろうなぁ」娘「明日は大丈夫。な...

  • 地ぼてり

    地ぼてりの歩道やキヤリーケース引く飛行機は11時発なのだが、娘たちは6時半頃に着いたようである。私「それはいくら何でも早過ぎるだろ(笑)」妻「いやいや、着いてすぐに満車になったらしい。今、メールが届いた」私「へぇ~、恐ろしいなぁ。また乗り遅れでもしたら大ごとだよなぁ(笑)」我々は電車で出掛けて9時半に到着した。全員、スタバでコーヒーを飲みながら4時間近くを過ごしていたらしい。私「ご無沙汰してます。今回...

  • 遠青嶺

    遠青嶺ひとり卑弥呼に会ひに行く出掛ける2日ほど前になって娘から5日間のスケジュール表が送られてきた。なっちゃんの試合とみやちゃんの試合が色分けされている(写真)。<初日は3時にホテル到着かぁ……2日目はホテルを10時に出て、4時まで試合観戦か……3日目は9時に出て、4時半まで観戦かぁ……どこにも出掛けられないなぁ……>4日目にようやく「午後に観光」などと書かれている。最終日は午前中が試合で「午後に観光」となっている...

  • 山笠

    山笠の過ぎし博多へいざ行かん2か月以上も前になるが妻が博多行きの話を持ってきた。妻「なっちゃんの最後のインターハイ、見に行かない?」私「ああ、高校3年生最後のインターハイか……」妻「行く?みやちゃんも愛知代表で出るよ」私「えっ!二人とも出るのか。だってまだみやちゃんは1年生じゃん」妻「1年生でも選ばれたらしいよ」私「へぇ~、それじゃ、行かない訳にはいかないなぁ……いつ?」妻「え~と、8月の5、6、7」私「土日...

  • 烏賊

    伊都国の烏賊など食べに福岡へ2週間が経っていた。8月8日(木)のことである。3日(土)から7日(水)まで休みを取って九州「博多」へ行って戻って来たばかりである。川崎君「今日の3時からWEB面談があります」私「WEB面談?何、それ?」川崎君「先日、試験をやりましたよね。あれを踏まえて向こうの担当者と面談をするんです」私「ああ、あれか。オレはやっても意味がないだろう?」川崎君「何を言ってるんですか。社長はこの間の...

  • 夏痩

    百問に答へ手づから夏痩す川崎君と新人は午前中に診断をやってみたようである。川崎君「社長、イヤにならないでください(笑)」私「何が?」川崎君「途中でイヤになって放り出すのだけはやめてください。相当に難しいです」私「脅かすなよ。どれくらいの時間、やるんだ?」川崎君「ちょうど1時間です。次々に問題が出て来ますのであまり考えていると時間がなくなります。中には30秒以内に解答してくださいというのもありますので...

  • パソコンの中の男と裸にて家に帰ったのが6時半である。大急ぎで風呂に入ってスマホを用意した。妻「大丈夫?出来る?」私「待って、分からないけど、このメールの中に入ってるはず。あった、これこれ」妻「どうする?食事は?」私「食べる」いろいろと何事かをやってみて、ようやく開始画面に辿り着いた。私「おお!辿り着いたよ(笑)」妻「そこ、喜ぶところかなぁ(笑)」それからスマホの中で講義が始まった。男性がいろいろと...

  • 不可能の文字あり黴の我が辞書よ川崎君「社長のメールに神奈川県からの案内が届いていませんか?」私「見てない。何のメール?」川崎君「いや、届いているはずです。今週の月曜日の3時に届いています」私「ええっ、見てないなぁ」川崎君「迷惑メールに入れたんじゃないですか?」私「迷惑メール?そんなことはないだろう」川崎君「あっ、やっぱり入ってます。何でも迷惑メールにしないでください。受講者説明会のお知らせです。社...

  • 斑猫

    斑猫が飛びて千里の始まれり「これからはDXの時代だ!」と掛け声を掛けたところでそう簡単に動き出す会社ではない。何かに紛れて入って来たチラシに「はじめようリスキリング。DXでビジネスを加速」とあった(写真)。誰かに受講させようと思った。7月初めの話である。私「おい、川崎君、これ、いいんじゃないか」川崎君「何ですか?」私「DXで事業課題を解決。完全無料、実務に直結って書いてあるぞ」川崎君「今、それどころじゃ...

  • ステテコ

    黒幕がよもやステテコ姿とは月曜日に会社に行った。川崎君「風邪、大丈夫でしたか?」私「大丈夫じゃない。治らない」川崎君「えっ、まだ調子悪いんですか?」私「豊田が誰だか分からなくて、調子が悪い(笑)」川崎君「ハハハハ、どうでしたか?面白かったですか?」私「久し振りのヒットだったなぁ(笑)」川崎君「そうですよね。そうなると思ってました(笑)」私「確かにこの小説はフィクションですと初めに断わっていたけど、...

  • 蝉時雨

    演説と銃声そして蝉時雨水曜日に風邪を引いた。事務所のクーラーが新しくなり、誰がどう思ったのか、4つあるクーラー全てを全開で掛けている。外気温は36度以上なので中に入った瞬間は気持ちいいが、しばらくすると冷え切って来る。私「こりゃ、寒過ぎるよ。2つ止めろ。風邪を引く!」言った時には変調を来たしていた。木曜日に寒気がして、金曜日には早退することになった。家に帰って横になって本を開いた。柴田哲孝著「暗殺」。...

  • 銃弾や耳に蚊の声らしきもの月曜日に会社に行くと川崎君が話し掛けてきた。川崎君「社長、あとから本を1冊プレゼントしますので読んでください」私「プレゼント?オレの誕生日は7月じゃないぞ(笑)」川崎君「誕生日プレゼントとかではありません。まぁ、面白いですから読んでみてください」私「何という本?」川崎君「暗殺です」私「暗殺?トランプ大統領の耳を掠めたヤツか?」川崎君「違いますよ。まぁ、今日、届きますから楽し...

  • 盆支度

    母と吾と弟ふたり盆支度簡単に昼を済ませて1時半ちょうどに楽生園に入った。女性が「お帰りなさい」と出迎えてくれたが、担当の真鍋さんはお休みだという。まだ一度もお会いしていないので挨拶だけはしておきたかったが仕方ない。母はコロナウイルスの検査があるのですぐには部屋に入れないという。30分は掛かるという。飛行機の時間があるのでそのまま母を預けて楽生園を後にすることにした。私「真鍋さんにはくれぐれもよろしく...

  • 冷し茶

    冷し茶を飲む談笑の市長室市長「今年もまたご協力いただきまして本当にありがとうございました」私「こちらこそ、お袋の件ではお世話になりました。お礼の言いようもございません」市長「お母さま、如何でしたか?」私「入居してからすぐに何度か救急車で運ばれたと聞いています。今はすっかり元気にしていますが、あのまま一人でやっていて家の中で倒れたかと思えば、入れていただいて本当に感謝しかありません」市長「それは良か...

  • 神輿

    石炭の町や神輿に坑夫ゐず翌月曜日は帰る日である。10時に市長室に行くことになっている。私「どうする?先に楽生園に行くか?」弟「ん?どうして?」私「母さんを帰さないとダメだろ?」弟「帰すのは1時半以降だ」私「えっ、そうなのか。飛行機は5時だからな」弟「大丈夫だ」チロルの湯の清算を済ませて、私を市役所まで送ってくれた。弟「どれ位、掛かる?」私「1時間位だろう」弟「その間、砂川の補聴器屋に行って調整してもら...

  • 捕虫網

    捕へられたるは我なり捕虫網お茶とドラ焼きを出してくれたが、ドラ焼きは遠慮しておいた。加藤さん「お母さんはどうですか?楽生園の方は?」私「入る時は大変でしたけど、入ってみればこんなにいい所はないと(笑)」加藤さん「そうですよね。私も母がいるんですけど、まだ一人で頑張っているんです。膝の調子も悪いので施設に入ることを勧めているんですけど、私は大丈夫だの一点張りで(笑)」私「そうですか。物忘れが酷くなっ...

  • 夏雨

    夏雨や耳を澄ませば石のこゑ傘を差してチロルの湯から歩いた。3分ほどの近さである。私「こんにちは」加藤さん「いやぁ、いらっしゃい。どうぞ、ぞうぞ。チロルにお泊りだと聞いていましたので朝の内にでも来てくれるのかと思っていました(笑)」私「急に留萌に行くことになったんで遅くなってしまいました」加藤さん「ああ、そうだったんですか。まぁ、それはそれは」私「去年はアンモナイトをありがとうございました」加藤さん...

  • 夏の雨

    商売の盆栽あまた夏の雨留萌まで高速道路が開通していた。深川から先の一部でまだ完成していない個所があるとのことで料金が掛からないそうだが、お陰で1時間ちょっとで行けるようになっていた。とは言っても戻ってから花屋に寄り、スーパーに寄り、お寺にお参りに行ったりしていたので加藤樹石苑に着いたのは3時過ぎになっていた。歌志内市のふるさと納税担当の滝本君からは随分前に電話が入っていた。滝本君「今度、歌志内にはい...

  • 扇風機

    耳遠き同士へ廻る扇風機留萌での思い出話は昔このブログに書いている。調べてみると平成28年(2016)9月2日から10月5日まで計15回に亘って書いている。帰郷して母に3日間、話を聞いているのである。その中に留萌の話が出て来る。初めて船に乗って釣りをしたことや貰った小遣いを便所に返しておく話である(平成28年9月23日、ひこばえ「秋立つ」)。叔母「この頃、目が悪くてなァ」私「医者に行ってるの?」叔母「行ったって目薬出...

  • 海月

    廃館の危機を救ひし海月かな翌日は朝一番で留萌に行くことになった。叔母が住んでいる。家にいるかどうか確認の電話を入れてみると大声で「もしもし」と出た。叔母「そうか、亮司も来てるのか。そりゃ楽しみだ。気を付けて来てくれ」弟「これから出るから10時半頃には行けるわ」叔母「あんまり飛ばして来んな。ゆっくり来い」弟「はいよ(笑)」私が山形で生まれた時、叔母は19才だった。私の父の一番下の妹である。父の兄弟姉妹は...

  • 帰省子

    帰省子に帰る家とて今はなし出掛けのドタバタは飛行機に乗ってしまえば過去の出来事である。4時過ぎに弟と札幌駅で落ち合い、5時半に楽生園に到着した。土曜日ということもあって、職員の数は少ない。初めて母の部屋を見た。昨年10月の入居時に私が購入したベッドがドンと据えられていて、その前に冷蔵庫やタンスが置かれ、小さなテレビが乗っていた。以前の家も特段広かった訳ではないが、それにしてもその何分の一かの狭さである...

  • 日盛り

    一日に二度の旅立ち日盛りへ渋滞の列に強引に割り込むなどして通り抜け、本線から外れて別の道路へと進んだはいいが、どこへ行こうとしているのかが分からない。少し冷静になってきて、この駐車場に向かうという行為が正しい判断かどうか疑問に思えて来た。妻から電話が入った。妻「11時の飛行機はキャンセルしたよ。遅くの便に換えるけど何時にする?」私「そうだよな、11時の便に間に合う訳ないよな」10時を過ぎている。妻「家に...

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