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生かされるまま生きる http://blog.livedoor.jp/ipsilon/

ひきもり生活の改善と社会復帰を目指して、自分探しをしています。

かつて鬱病で引き篭もっていたオヤジの独白ノートです。時系列にそった自分史を書きあげ。今は適当に日々を生きている、オヤジの心の日記です。

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2010/05/19

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  • アリストテレス『政治学』

    共同体は、〔その他の共同体にくらべて〕最も熱心に善きものを、しかも凡ての善きもののうち至高のものを目指していることは明らかである。そしてその至高のものというのが、世に謂う国、或は国的共同体なのである。 ふつう、「人間は本性上ポリス的動物である」と語ら

  • 2022年11月 読書メーターまとめ

    読んだ冊数は少ないが、学んだことの多かった月だった。 例えば現代が「反哲学」の時代であることとか。 サーンキヤ哲学が、意外なほど現象学の考え方に近いとか。 だけれども、そういうことを簡単に解説するのに無理がある状態。 解説しようと思えば出来るように

  • 映画『ディストピア パンドラの少女(The Girl with All the Gifts)』

    なかなか心揺さぶられる映画に出会うのはむずかしいのだが、出会ったので紹介しておきたい。 『ディストピア パンドラの少女(The Girl with All the Gifts)』 2022年12月2日(金) 23:59まで無料配信中。 いわゆるゾンビ映画なので、期待しないで観たのだが、大

  • 現象学における「受動的綜合」とは?

    現象学は共通了解や合意形成のための哲学であると、つぶやいてきたが、これは非常に雑ないいかたである。なぜなら、現象学における共通了解や合意形成は、実は無意識的な部分でなされてこそ意味をなすからだ。いわゆる用語における「受動的総合」がそれである。しかしこの

  • 現象学の必要性

    アリストテレスの『政治学』を読みはじめた。初めのほうで、彼は奴隷制を肯定している。が、これには理由がある。議論するにあたっての前提条件というものがあるからだ。で、彼の据えた条件は自然はすべて合目的性を持つというもの。だから、その前提にそって合理的に判断

  • 人生に似ている?

    見ていて何ともいえない気持ちになった。 最終的には自分の力に頼るしかない。 自然の掟の厳しさも感じたけど、それにめげずになんど滑り落ちても、登ることを諦めない子グマちゃん! 手足が短くて、まだ丸っこい子グマが、ズルズルと落ちてるのが溜まらなく可愛

  • 哲学する感動―自分を知るための哲学入門

    「哲学する感動―自分を知るための哲学入門」 さすがは竹田青嗣さん。 めっちゃ解りやすい説明! わたしは、彼の思想に強い共鳴をするばかりだ。 ついでに、「現象学研究会」のHPもリンクしておこう。

  • 22世紀の哲学が向かうべきベクトル

    竹田青嗣さんと苫野一徳さんの対談が素晴らしいのリンクしておく。 長いけどね。 「自由」になるための哲学~ヘーゲルから社会構想まで~ 最近は真面目に記事を書く気にならないくらい、世間に辟易しているので、こんな記事が増えるかもしれない。 わたしが語る

  • 2022年10月 読書メーターまとめ

    10月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1937ナイス数:721リルケ詩抄 (岩波文庫)の感想『リルケ詩抄』と銘うたれているが、実質は訳者「茅野蕭々選詩集」といっていい。選詩の中心軸にはリルケが求め、また茅野が求めた「物自体」への憧れ、あるいはまた神との邂

  • 沖縄基地問題

    ひろゆき氏のツイートで炎上した件で、宮台さんがツイッターで紹介していた動画。 実に宮台さんらしい冷静でまともな視座の提示だと思う。 リベラルの反対運動が非常に暴力的であることは、ひろゆき氏と話していた山城博治氏で、検索すればそういう事実はゴロゴロ出て

  • 明石市長、泉房穂氏の辞任について

    この件についての意見、感想、批評などを、ひととおり見てみたが、本当に日本と日本人というのは残念だなと感じた。 そしてそうした意見のほとんどは、政治は「結果責任」という論理。 どんな政策をしたかが大事であって、暴言という暴力は、ある程度は擁護すべきでは

  • 法律論

    さて、一月万冊についての批判がつづくが、次は法律に関する安冨さんの発言。 彼女は「近代法は、中世神学が基盤にある」とざっくり言ったが、これもまた認識が雑すぎるて、ミスリードになりかねないという話。 なぜなら、法律の根源を探ると、プラトン『国家』『法律

  • 一月万冊は酷いミスリードをしている

    この動画のタイトルはこう。 「マルチは違法では無い?れいわ新選組山本太郎氏が仮想通貨詐欺問題の宮城氏の離党届を受理。この騒動に日本の政治の地獄を見た」 で、問題になるのは清水氏が自分勝手にジュビリーエ-スの事件を「詐欺」と認定しているということ

  • 議論の次元が低すぎる

    安冨さんの言わんとしてることは理解できなくもないが、結局どうすればいいかは何も言ってない。 言うなれば清水氏の意見に引っ張られて、曖昧模糊としたことを言ってるだけ。 というか清水氏の言ってることの次元が低すぎて、お話にならない。 例えば、刑法199条

  • れいわ新撰組、宮城ちえ氏の件について

    ほんと、日本人て「責任」という言葉の意味を取り違えてる人が多いし、極端な白黒思考をして、他人を裁いて快楽に浸る人ばかりだなと、つくづく辟易する。 マルチ商法をやったような人は議員になる資格はないとか、どうしてそこまで極端な思考になるのか、わたしには全

  • 2022年9月 読書メーターまとめ

    9月はなかなか充実した読書ができた。 なによりも、ソローの『森の生活』が素晴らしかった。だが、それへの感想などとても語り尽くせないし、ソローの言わんとしていることを伝えることも困難なのが辛いのである。 とにかく読んで欲しいとは言えるが、それでソローが訴

  • H・D・ソロー『森の生活』を読了

    ソローは森の生活を通して「Nature」から何を得たのだろうか。その一点を読み取れるか否かで本著に対するイメージは二分することだろう。「Nature」の意味はふつう自然とされるが、英語ではもっと広い意味がある、自然力、本質、そして、人知が及ばない力(働き)といった

  • H・D・ソロー『森の生活』「より高き法則(Higher Laws)」より

    すべての人間は純粋に自分自身のやり方に従って自分が崇拝する神のための神殿、それは自分の肉体と称せられているが、その神殿の建造者なのである。そういうことをせずに大理石を槌で打つだけで事を逃れることは出来ないのである。われわれすべての者は彫刻家であり、画家

  • H・D・ソロー『森の生活』「村(The Village)」より

    どんな人間も眠りや放心状態のいずれから目醒めるにしろ、そのたびに羅針盤の示す方角をじっくりと、あらためて、確かめねばならぬ。迷ってみてはじめて、言葉を換えれば、世界を見失ってみてはじめて、われわれは自分というものを見つけ始める。一体自分たちがどこにいる

  • ダンマパダ第17章「怒り」第7節

    アトゥラよ。これは昔にも言うことであり、いまに始まることでもない。沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、すこしく語る者も非難される。世に非難されない者はない。 比較的、良く知られている一節であろう。 しかし、この節には背景があるので、ブッダ

  • 輪廻

    サーンキャ哲学の概略は掴めたのだが、インド哲学を学ぶにあって避けられない問いに直面している。輪廻、である。サーンキャ哲学にある輪廻はおおよそ仏教にある輪廻観と相似しているのだが、自性が保存される魂の存在の点で、意見がわかれているのだ。当然、仏教は魂の存

  • 瑜伽の起源

    文献学で、ヨーガとはかくかくしかじかのものと、しっかり定義されているのは『カタ・ウパニシャッド』であるそうだ。ということで、該当部分を再読してみた。最も明瞭なのは第二編にある以下の部分。「五つの知覚器官が意とともにその活動を停止し、覚知もまた動かざる時

  • 竹田青嗣×苫野一徳、師弟対談

    とにかく素晴らしい動画。 なのだが、内容に納得できると、現在の世界が向かっている、相対主義と反哲学という方向性に絶望感が強まる面がある。 ルソー、カント、フッサール。なぜこの流れが哲学の正当な流れだと理解されないのか。 現代における哲学の入門書は

  • 超越論的現象学

    西さんも、説明に苦労してるなァ……。それはそうだろうなァ……。 まず、すべては主観(意識)であるということを説明して納得してもらうだけで、大変な時間と粘り強い対話が必要なのだから(動画でも、そこまで説明するのに、1時間以上を要している)。 で、

  • 憐れみはという共通感情――普遍性――は、どこから生まれてくるのか?

    人類に普遍性はあるのか? という問いを最近、随分まじめに考えている。 そして、山口一郎『現象学ことはじめ』から大きなヒントを得た。 まずは、その部分を引用したい。 フッサールは、乳幼児が喃語を発すると、母親がそれをまねるということを指摘して、それを

  • 2022年8月 読書メーターまとめ

    8月は、随分と真面目に戦争関係の本を読み、いろいろと考えたひと月だった。 白眉は『沖縄戦―民衆の眼でとらえる「戦争」』であった。 反戦運動と呼ばれるものが、皮相的なものにならず、人間とはなにか? という根源性に視点が向くことが大事であると再確認もでき

  • 「暗黙の次元・ポランニー」から、わかること

    暗黙知については、埋め込んだ動画を見てもらうしかない。 要約するなら、ある種の知は、暗黙知という「作動」を通して、身体性によって得るものであるから、そのような知(体験・経験による知=ア・ポステリオリの知)は、主観的であり、個人的であり、他者と共感しあ

  • 真理とは合意である

    いい言葉だな。 しかし合意を形成するためには、絶対的に他者の存在が不可欠だということでもある。 そして、そこにこそ、そわれわれ人間が人間として生きる意味や目的があるのだろう。 長かった。実に長かった。 この結論にたどり着くまでの道は。 そもそも、

  • 本当にイライラする……

    何にって、最近の日本人の文章力の低さにだ。 そもそも、文章の書き方がわかっておらず、思ったことをそのまま話すように書いているから、とにかく意味がわかりづらい。そして繋がりも良くなくて、結論として何がいいたいのかもわからない。 そういう悪文だらけなのだ

  • 【白井聡 ニッポンの正体】~明治維新77年・戦後77年~ コミックで考える「日本のいちばん長い日」「沖縄戦」「原爆ドーム」

    もしも、他人の痛みを自分の痛みとして感受できる想像力がともなわないならば、まかりまちがって、ゲームの論理で戦史をもてあそぶことになりかねない。一般の戦史研究家や軍事評論家とわれわれ平和教育にたずさわる者の立場の相違はこの点にある。 平和教育が教師

  • 低俗化が加速する世界

    最近のネットを中心とする言論空間を見ていると、辟易しかない。 旧統一教会と政治家の繋がりを批判している人たちを見ると、その辟易は最高潮に達する。 批判も当然必要だ。 しかし、猫も杓子も批判、批判、批判という今の言論空間のありようは異常だと思う。 日

  • 2022.7.10.参院選――既得権を守ることしか考えていない大企業と官僚と政治家の癒着というシステムをぶち壊せ!

    権力者が定期的に選ばれるようになると、政治は必然的に利害関係者による運営という形をとる。すなわち、政治生活(つまり政治権力への参加)にとくに関心をもつ比較的少数の人たちが、自由勧誘という方法で部下を調達し、自分や子分を候補者に立て、資金を集め、票集めに

  • 2022.7.10.参院選――國家と個人

    日本の子どもの7人に一人が貧困というデータがある。 貧困、すなわち餓えほど人間性を奪うものはない。 大人が餓えることも悲しいことだが、自分がなぜ餓えなければならないのかを的確に、あるいは政治的に分析できない子どもが、理由もわからずに餓えに苛まれること

  • 2022.7.10.参院選――酷暑の戦い

    ぶっちゃけ、安冨さんの「戦略的投票」を訴えたツィートと炎上で、安冨さんに対する熱が一気に醒めた! 戦略的投票とは、自分が好きな党に投票するのではなく、自分が嫌いな党であっても、与党に対抗するために、当選しそうな野党候補に投票するというようなこと。 別

  • 2022年6月 読書メーター まとめ

    先月は、読んだ冊数こそ少なかったが、充実した読書だった。 最大の収穫は、J.S.ミルの『自由論』。とにかく、この一冊から非常な感銘を受けたのである。 自由にも様々なものがあるが、なかでも表現の自由がどれほど重要であるかを再認識できたことがよかった。自由が

  • 独りになって瞑想し、眠っていた集中力を自分の奥から発見する必要があるのだ。この集中によって、初めて自分が全身で今ここを生きることを実現できるからだ。 そうなった自分こそ、ようやくにして人を愛することができる。というのも、保障になしに行動することこそが愛

  • THE WORLD IS TOO MUCH WITH US.

    THE WORLD IS TOO MUCH WITH US.by William Wordsworth.The world is too much with us; late and soon,Getting and spending, we lay waste our powers;—Little we see in Nature that is ours;We have given our hearts away, a sordid boon!This Sea that bares h

  • I WANDERED LONELY AS A CLOUD William Wordsworth

    I wandered lonely as a cloudThat floats on high o'er vales and hills,When all at once I saw a crowd,A host, of golden daffodils;Beside the lake, beneath the trees,Fluttering and dancing in the breeze.孤独な雲のように彷徨って谷や丘を遥々(ようよう

  • THE TAMING OF THE SHREW William Shakspeare #04

    I want to cotinue wher we left off.前回からの続きをはじめよう。If you play it, it will automatically start around 3 minutes and 26 seconds.再生すれば、自動的に3分26秒あたりからはじまる。Horns winded. Enter a Lord from hunting, with his train角笛

  • J.S.ミル『自由論』

    とても素晴らしい著作。読んでいない人は読んでおくといい一冊。 とくに民主主義や自由に興味のあるひとは、必読といえる普及の名著といえる。 以下に読書メーターに投稿した感想を引用しておく。 我々の自由をもっとも阻害するのはなにか? という問いに論究して

  • I tried google translate

    今日は雨です。東京は梅雨入りしたそうで、雨のせいなのか、今日は気分がのらず、英語の勉強する元気がないので、グーグル翻訳を試してみることにしてみた。でもって、試してみて思ったのは、けっこうちゃんと訳してくれるんだという驚きだった。 ただ、問題がないわけで

  • THE TAMING OF THE SHREW William Shakspeare #03

    さて、ではmain part(本編)に入ろう。INDUCTION, SCENE I. Before an alehouse on a heath.Enter Hostess and SLY導入部、場面1、平坦な荒地(ヒース)にある居酒屋の前女給仕とスライが入ってくる。 新潮版(以下、福田訳と記す)は、もっと丁寧な説明文になって

  • THE TAMING OF THE SHREW William Shakespeare #02

    さて、つぎはCharactorsについてだ。 どうもDramaやMovieの場合、CharactorsよりCastというほうが耳慣れた感じがあるが、textによって記されているので、Charactorsになるのだろう。他にもPresenterやPerfomerといういい方もあって、それぞれOfficialな使い方があるのだ

  • THE TAMING OF THE SHREW William Shakespeare #01

    いつまで続くかわからないが、ちょっと真面目に英語の勉強をはじめてみる。 題材はウイリアム・シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』だ。ということで、さっそくはじめよう。 まずは題号にある、意味のわからない単語の意味を調べた。 taming [テイミング] とshrew [

  • 「二種の観察」から「四諦・八正道」へ

    『スッタニパータ(「ブッダの言葉」中村元訳)』を読んだのは、2018年の6月ごろ。 今から、4年ほど前のことになる。 そのとき、非常に難解でありかつ、印象に残ったのは、第3巻12章「二種の観察」だった。 最近気になって該当の章をもう一度読みなおしたのが、そう

  • ショーペンハウエル『知性について 他四篇』「知性について」「物自体と現象との対立についての二三の考察」「汎神論について」

    ショーペンハウエル『知性について 他四篇』に収録されている各篇の胆についての覚書き。 その3:「知性について」はタイトル作だけあって、全35章にわたる。 だが、内容はそれほど難しくないので、覚書としての引用のみにとどめたい。 生命は周知のように一種の

  • アリストテレス『形而上学(下)』

    読んでいて気づいたことの備忘録。 命題)アリストテレスの「四原因説」と仏教の「四諦」は似ている。 大前提)もしアリストテレスが華厳経にある「因果律の否認」を知っていたら、『形而上学』で立証される「神=不動の動者」という結論は違ったものになったのではな

  • ショーペンハウエル『知性について 他四篇』「論理学と弁証法の余論」

    ショーペンハウエル『知性について 他四篇』に収録されている各篇の胆についての覚書き。 その2:「論理学と弁証法の余論」は全5章の短いものだが、内容はかなり濃い。 というのは、カントが提言した「分析判断」「総合判断」、さらに「ア・プリオリ(先験的)な総合

  • ショーペンハウエル『知性について 他四篇』「哲学とその方法について」

    ショーペンハウエル『知性について 他四篇』に収録されている各篇の胆についての覚書き。 その1:「哲学とその方法について」の胆は、全21章あるうちの第18章にあると言っていいだろう。 すなわち―― われわれの先人思想家たちがすでに見出していたことを、彼ら

  • 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』

    2017年、羽賀翔一さんによる漫画化で一躍ベストセラーになった著作の初出版。解説にかえて「回想」として記された丸山真男の言にもあるように、この岩波版をよむ意味は、初版の記述をそのまま味わえるという点にある。なので、そういう志のある向きは、是非この岩波版を手

  • 2022年5月 読書メーターまとめ

    5月の読書でもっとも感じいったのは、やはりアリストテレス『形而上学(上)』であった。 現代では、必ずしも正しいといえなくはなったが、彼が提示した、矛盾律(同一律)、排中律、三段論法といったものが、後世いくばかりともいえない巨大な影響を人類に残したという

  • 『喜びを知らない人間に何を言っても100%無駄なんです』

    この動画は切り抜き動画にあたる。 もとは、岐阜県、富山県にまたがる「雲ノ平(くものだいら)山荘」で行われたトークイベントの約2時間の内容のうち、宮台さんが話しているある一部分だけを切り抜いたものとなる。 時間のある人は全編を見る方がいいのだが、時間の

  • 馬鹿な人のための記事

    読書メーターで起こった問題は読書メーターで解決する。 しかも、なるべく当事者間で。周囲にはなるべく迷惑にならないように。 どうも、そういうことを理解できない輩がいたので仕方なく、こんな記事を書いているのだ。 わたしの基本スタンスはそういうことなのだが

  • 能動態、受動態、そして中動態

    アリストテレスの『形而上学(下)』を読み進めていて疑問に思った。 古典ギリシャ語の文法には「中動態」があるのに、なぜアリストテレスは、命題の論証にあたって、能動・受動という対比しか認めず、論証において「どちらともいえない」や「どちらでもある」という結論

  • 新約聖書『ヤコブの手紙』『ユダの手紙』『テモテへの手紙1、2』『テトスへの手紙』『ペトロの手紙2』

    各書は書き手によって受ける印象が随分と変わってくる。 しかし言葉というのは、書かれている内容の伝達さえしっかり行われるのであれば、表現の巧緻は問題にならない。だが、文書というのはそのようにはならないのは面白いものである。 同じことを伝えるにしても、著

  • 新約聖書『ヨハネの手紙1、2、3』

    本書、手紙1、2、3の背景について詳しく述べることは割愛したい。 興味のある人は、wikiを見るなり、ネット検索していただければと思う。 ということで、以降はわたしが感銘を受けた場所の抜き書きという形で、残るいくつかの「書」について語っていきたい。 しか

  • 新約聖書『ヨハネによる福音書』

    随分と真面目に読み進めていた「新約」だったが、ある時期、キリスト教教義の根底に「生贄思想」があることに気づいて、読むのをやめていた。 無論、ここでいう生贄思想というのは「イエス(人の子)の磔刑」のことである。 つまり、キリスト教思想の根底に、生贄思想

  • 準備はいいか

    No War !! 愛人の欠点を美徳と思わないほどの者は、愛しているとは言えない。 ひとりの人を愛する心は、どんな人も憎むことができません。 (ゲーテ) これがイエスの言う愛だ。 人々は彼に奇跡を望んだ。 しかし、彼はただ万人を、極悪人をも、愛する

  • 調和と秩序

    似たような言葉だが、真面目に考えてみると違う。 「調和」と「秩序」はそんな言葉だと思う。 辞書的に言うならこうなるのだろう。 調和とは――二つ以上、あるいは全体に均整がとれている状態。 言うなれば、どの瞬間を切り取ってみても、均整がとれていると考え

  • 直観とは!?

    直観とは何ぞや!? ということを一体何年考え続けてきただろう。でも、ようやく納得できる答えに到達した! 直観とは瞑想などで得られるものではない。そうではなく、地道な学びを積み上げていき、それがある量にまで達すると起る「閃き」のようなものなのだと確信できた

  • アリストテレス『形而上学(上)』備忘録

    アリストテレス渾身の一行。「ものの定義はそのものの本質の説明方式であるということ(『形而上学(上)』第七巻 第五章」。何を言ってるかわからないと言われそうだが、仕方ない。前後の文脈やそれまで語られてきたことを知っていると「うおお!」と唸るばかりに感動するの

  • 矛盾律、同一律、(無)矛盾律、排中律

    矛盾律、同一律、排中律は、アリストテレスが提示した言語表現によって「同じ(真)である」ことを論証するときの3つの基本的な格律をさして言う。 しかし、これが案外と難しいので、理解を深めるために、自分なりにまとめてみようというのが、今回の記事になる。 で

  • カント哲学から考える真理

    カント『純粋理性批判』における白眉といわれる、アンチノミー(二律背反)についてつぶやいてみる。理解してしまえば案外あたりまえのことを言っていると思えるのだが、無論、そうなれるまでは非常に大変である。そもそもアンチノミーとはどういうことか? ここから考え

  • 「会話」と「対話」

    わたしも、これまで「会話」と「対話」の語義の違いについては、あまり真剣に考えてこなかった。 でも、個々人がもつ語義の違いからおこる理解の齟齬ということを考えると、「会話」と「対話」の語義の違いを把握しておくことは、案外重要だと思う。 それというのも、

  • 「これが悟りだ!」四原因説と三位一体と縁起と十二因縁

    アリストテレスの『形而上学(上)』を読んでいる。 かなりのスローペースなのだが、その理由は読んだことに関して、ついつい思索してしまうからだ。 で、そうした思索が一通り体系化できてきたので、備忘録として少し纏めておこうかと。 四原因説――。 まずは、こ

  • 脱構築、散種、差延

    今日は、ジャック・デリダが提言した、脱構築、散種、差延について書いてみたい。 脱構築(deconstruction)。 これは、前に書いた記事「唯名論と実存主義」の内容に含まれるものと言っていいいだろう。 なので、ここでは詳しく述べない。 興味のある人は、リンク

  • Great Music

    キーウ交響楽団、侵攻後初のツアーへ こういうニュースを見ると、改めて音楽のもつ偉大さを思い知る。 例え、意識がなかろうと、音楽は人間の身体に沁みこんで、演奏家の心を伝えていると思う。 そういうことを考えると、こういう活動こそが、平和貢献への道だと、

  • ウクライナ危機の責任はどこにあるのか?

    はっきり言ってわたしの意見は相当な変化球に見えるだろう。 でも、わたしはこのような見方に賛意するのだ。 もちろん、ロシア政府が武力をもって現状変更に踏み切ったことは許されることではない。 しかし、伊勢崎賢治さんが述べているとおり―― われわれは悪魔

  • 唯名論と実存主義

    前の記事で、「一月万冊」に出演されている佐藤章氏の意見に対して、苦言を呈したが、詳細にその理由を説明していないので、その点について書いてみようと思う。 そもそも、唯名論とはなんであろうか? ものに名前をつけることで、そのものが認識され、存在するという

  • 真理や本質の見えない残念な人たち その3

    もはや、この話題についてわたしなりの解説をすることにも疲れてきた。 YouTubeで「河瀬直美」と検索すると、今回の祝辞を批判する動画が山のようにヒットするのだから。 それでもめげずに、彼女の祝辞を肯定して、その理由を論理的に述べている人はいないものかと探し

  • 真理や本質の見えない残念な人たち その2

    河瀬直美さんの発言に対する、文化人たちの批判が的外れすぎて、ますます辟易している。 彼女が「真理」や「本質」という視座について語っているのに、彼女を批判する人たちは「政治」や「法規」の視座に立ってものを言っているのだから……。 町山智浩氏や津田大

  • 真理や本質の見えない残念な人たち その1

    「『ロシア』という国を悪者にすることは簡単である」映画監督・河瀬直美さん 東大入学式で祝辞 ということで、河瀬さんの発言が波紋を呼んでいるらしい。 そこで、祝辞の動画全編を視聴して見た。 結果、わたしは「何もおかしいことは言っていない」と判断した。

  • 戦争を止められるのは戦争を起こした者だけ

    仏教説話に「瑠璃王と釈迦族の滅亡」という物語がある。 この説話からは、様々な知恵が読みとれる。 その知恵は、誇りと驕りは表裏一体。仏の顔も三度まで。因果応報、絶対平和(非暴力主義)など様々あるが、わたしがこの説話で最も関心するのは、「その人の暴虐を止

  • プロパガンダに煽られてはならない

    日本を含む西側諸国で垂れ流されているメディアによる情報、そしてその情報を鵜呑みにして、あるいは触発されて一般人が発信している内容がとにかく酷い。 とにもかくにも、ロシア=悪だということを印象付けるものが多すぎるのだ。 なんでもかんでも、今起きてるロシ

  • 丑三ツ大学「音楽は非暴力か?」

    前半はロシア・ウクライナ情勢と非暴力について、後半は音楽にみる非暴力について。 素晴らしい内容なので、全編、傾聴すべし! Michael Jackson / Earth Song

  • 戦争とは、そんなに単純なものではない

    今起きているロシア・ウクライナ問題に絡めてこんなことを呟いている人がいて笑ってしまった。 「かつての大日本帝国も「戦争」を「事変」と呼びました」――と。 武力衝突は何でも戦争と呼ばなければいけないという、短絡的な思考だなと、その無知さに笑ってしまっ

  • 理性的な怒りなど存在しない

    先に書いた二つの記事で、わたしはあらゆる怒り(感情や想いや思考)は、身体感覚から生ずると論じてきた。が、記事を書きながら本当にそうだろうか? 目の前にいる人が話していること(言語的思考という理性的行為)によって、怒りが湧くというのはあるんじゃないの?

  • 平常心是道

    俗世間的に言うと、平常心というのは、目の前で何が起こっても動揺しない不動の心であるとされている。 が、このような俗説は、もともと禅問答によって生まれた平常心という言葉の意味とは若干異なるのだそうな。 わたしがそのことに気づいたのは、夏目漱石の『門』を

  • 超越瞑想(TM)

    ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons』を再読して、大きな発見をした。 理想的な瞑想のありかたに気づいたということだ。 詳細に説明するのが面倒なので、読書メーターに投稿した感想で、簡単にそのことに触れておく。 本書の白眉は、第21章「瞑想」(401ページの

  • フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』

    ようするに、フッサールの言っている「現象学的還元」というのは「正しい瞑想」のことである。 そして、彼が指摘している危険というのは、あるかないかもわからない「客体」があるということを無批判に受け入れて行われている全ての(客観的な)「学問」と、そうした学

  • 新約聖書『使徒言行録』『ヨハネの黙示録』

    記事タイトルにある2書の執筆時期は、紀元90-95年頃とされている。 「言行録」の著者は「ルカ福音書」ので献呈されている人物と同じ名が記されているので、ルカ説が唱えられているが、詳細は不明なようだ。また「ヨハネ黙示録」は、「ヨハネ福音書」と別人とされる場合も

  • 新約聖書『ヘブライ人への手紙』

    本書が執筆されたのは、紀元95年頃とされている。 執筆者は不明だが、手紙の内容からユダヤ教から改宗し、何らかの理由で投獄された状況で書かれたものであることがわかる。それら以外の詳細はほとんどわかっていない。 また、新約のなかでもっとも文学的に美しいとさ

  • 新約聖書『ルカによる福音書』

    「ルカによる福音書」は、四福音書のなかで個人的に一番気に入っている文書である。 著者の職業は医師だと言われている。だからなのか、文体が穏やかであり、かつ高度な知識に裏打ちされた文章、構成になっているからだ。「マタイ」が論理的(ユダヤ的)であるなら、「マ

  • 嫌がらせコメントを、何度も執拗に投稿する心の汚れた人へ

    人から出て来るものこそ、人を汚す。中から、つまり心から、悪い思いが出て来るからである。みだらな行い、盗み、殺意、姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分別など、これらの悪はみな中からでてきて、人を汚すのである。 (『マルコによる福音書』第

  • 新約聖書『マルコによる福音書』

    四福音書のなかで、もっとも分量の少ない文書である。 分量が少ない理由は、「マルコによる福音書(以下マルコと略す)」で省かれている部分を見れば、おおよそ、書かれた目的が推察できるのだ。 したがって、「マルコ」は、ユダヤ人向けではなく、異邦人、とくにロー

  • カント哲学の限界を超えて

    カント哲学に出会ってわたしの思想は相当に変わった。 しかし、その後がどうかと問われると、いささか自信があるとは言えないが、ここ数日で劇的な変化が起こりつつある。カント哲学からの脱却である。 きっかけは些細なことだった。 マルチィン・ブーバーの『我と

  • 言語にある創造性

    22分頃に語られる、新型コロナ・オミクロン株に関する「木原官房副長官」のコメントに対する考察には、笑ってしまった。 ようは、日本の検査体制の酷い不足状態を、曝け出してしまったということだ。 したがって、感染者数の実数は、メディアが発表している数値の10

  • 新約聖書『マタイによる福音書』

    執筆年代順にパウロ書簡を読み終えたので、次は、また執筆年代順に残った書簡を読んでいくことにした。その手始めが、この『マタイによる福音書』ということになる。 以下に、これまでのおさらいをしておく。 紀元30年頃:イエスが磔刑に処される。 紀元50年~62年

  • J・D・サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』柴田元幸 訳

    まず『Nine Stories』というタイトルからして考えなければならない。それがサリンジャー作品を読むということなのだろう。基督教において「9」は不完全の意である。したがって、本著は冒頭の『バナナフィッシュ日和』からはじまり『テディ』に終わる、不完全ながらも次第に

  • メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』芹沢恵訳

    もしも本作に邦題をつけていいと言われたら「心優しき怪物」とするだろう。それぐらい怪物に感情移入して一気読みしてしまった。本著で投じられた問いへの解釈は既に数多が提供されている。だが、そうした解釈を見失わせるほど、感情に迫る作品といえるだろう。数ある解釈

  • 新約聖書『エフェソの信徒への手紙』

    本書は、年代順にいえば、西暦60年頃に書かれた『コロサイの信徒への手紙』につづくものである。 内容はイエス・キリストの愛の素晴らしさについてだが、偽書の疑いが濃い書簡だと言われている。読んでみた感じ、案の定、パウロらしくない文体だったので、個人的には偽書

  • カント『道徳形而上学原論』篠田 英雄訳

    カント哲学に接するにあたって大切にしていることがある。本著の結びにある「道徳的命法の実践的な無条件的必然性を理解できないにせよ、しかしこの命法はもともと理解できないものであることを理解するのである。そしてこれが、道徳の原理に関して人間理性の限界を究めよ

  • 夏目漱石『行人(こうじん)』

    (偉そうに言うが)私には一郎の苦悩が心底わかる。解り過ぎて辛い読書だった。徹底思考し、思索して到達するのは真理への道である。そしてそれを人間という次元に置くのが倫理・道徳である。しかし、倫理は2種類あるのだ。偽の倫理は人と人が上手くやっていくための規範で

  • 新約聖書『ローマの信徒への手紙』『コロサイの信徒への手紙』

    『ローマの信徒への手紙』は、恐らくパウロ書簡で最も重要なものといえる。 なぜなら、パウロの死後(西暦60~62年頃)に書かれた四福音書(西暦65~95年頃)で述べられている神学的解釈が、すでにこの『ローマの信徒への手紙』で述べられているからだ。 しかも、初期

  • 新約聖書『フィリピの信徒への手紙』

    本書は、パウロがローマの監獄にて書いた手紙である。 その内容を、一言で表現をするとしたら「信仰の純化」であると応える。教義云々とかそいうものを超越して、信仰をもつ者の幸福を、パウロが歌い上げた書、そういえるだろう。人間は危機的状況になればなるほど、その

  • 夏目漱石『虞美人草』

    かくかくしかじかのテーマで書きました。その結論はこれですといった体裁をもつ小説は嫌いではない。だがそうした作品はともすると著者の独善であり、著者の言いたいことだけを述べたものとなり、読者に冷たいものだ。昨今では嫌われる傾向にあると言えるか。本作は漱石の

  • 新約聖書『フィレモンへの手紙』

    まるまる2頁もない、短い手紙である。 だけに、漫然と読んでしまえば、それまでという文書といえる。が、背景を調べ、神学的意味を睨みながら読むなら、非常に示唆にとんだ内容を持っているだろう。 しかし、そもそも、フィレモンとは誰か? という疑問が起こるので、

  • 新約聖書『コリントの信徒への手紙2』

    本書はとても難解である。 手紙が書かれた背景を知らないと、パウロが伝えようとしていることが何なのか、わからないからだ。 その背景を簡単に述べるならこうなる。コリント信徒への手紙はもともと3通あった。しかし第2通目は失われて、3通目だった手紙が現在残る、「

  • マジでオミクロン株を、舐めない方がいい

    オミクロン株の感染力はデルタ株に対して、4倍なのであって、アルファ株、ベータ株と比べるなら、6.5倍であることを肝に銘じるべきだ。しかも新型コロナ感染症ウイルスは、いわゆる、はしかより感染しやすいのだ。しかも、空気感染する。だけでなく、ワクチンを接種して

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