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生かされるまま生きる http://blog.livedoor.jp/ipsilon/

ひきもり生活の改善と社会復帰を目指して、自分探しをしています。

かつて鬱病で引き篭もっていたオヤジの独白ノートです。時系列にそった自分史を書きあげ。今は適当に日々を生きている、オヤジの心の日記です。

イプシロン
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2010/05/19

  • ナイス銀行♪

    【原点と感謝】#石丸伸二 #東京都知事選挙 pic.twitter.com/bV3GaE7E1A— 【公式】石丸伸二 後援会 (@ishimarukoenkai) June 24, 2024 感謝しかない! 素晴らしい言葉だよね。 亡き母が言っていた。 人間、感謝できなくなったらお終い。 シンプルなことだけど

  • ルソー『社会契約論』 Re-read

    自由な国家の市民として生まれ、しかも主権者の一員として、わたしの発言が公の政治にいかにわずかの力しかもちえないにせよ、投票権を持つということだけで、わたしは政治研究の義務を十分に課されるのである。 しかしながら、この権利〔自由〕は自然から由来するもの

  • 残酷な選挙のテーゼ

    第拾参話 奇跡の価値は残酷な選挙のなかで石丸よ 都知事になれ!青い風がいま 胸のドアを叩いてもわたしだけを ただ見つめて微笑んでる あなたそっと触れるもの 求めることに夢中で運命さえ まだ知らないいたいけな瞳だけどすぐに気づくでしょうその

  • イシマルシンジの歌

    シンジ シンジ シンジ シンジシンジ シンジ シンジシンジ シンジ シンジ安芸高田が ふるさとだイシマルシンジファイター シンジイシマルシンジ シンジ シンジ進め! 日本のはてまでもイシマル愛でスパーク!シンジ シンジ シンジシンジ シンジ

  • せめて、人間らしく

    子曰はく、その鬼に非ずして而して之を祭るは諂うなり。義を見て為さざるは勇なきなり。 (『論語』「第二四章」) 孔子先生は言われた。その神を信じてもいないのに、崇めるのは(利益欲しさに)諂うことである。人として踏むべき道があることを知りながら、それをし

  • 『論語』「為政第二 第一章」

    「為政」とは読んで字のごとく、政(まつりごと)を為すである。 では「政」とはなにかと言えば、人の不正を正すことである。 逆に言うならば、道に従い正しいことを為し、徳のありようを眼前に示すことを「為政」というのである。 無論、道とは天(宇宙)が定めた摂理

  • 第壱話「東京、心、重ねて」

    いつもと変わらずリュックを背負ってるのがまず( ・∀・)イイ!! こういう庶民的な感覚を忘れないでいて欲しいと、つくづく思う。 都知事という重職になると、警護の対象として常時SPがつくことになる。でも、そうなっても、リュク姿とかでいて欲しいなぁ。 で、第一

  • 『石丸伸二氏会見』都知事選"政策発表”

    まえにも苦言を呈したことなので、また繰り返して言いたくはないが、相変わらず「Arc Times」の尾形氏と「一月万冊」の佐藤氏は酷いな。 どちらも、自分が思ってるとおりにならないとすぐ怒る、不平不満を撒き散らす。公正中立など投げ捨てた態度はメディア人として失

  • Change vs. more of the same

    改革か、さらなる現状維持か――。 タイトルはクリントンが、選挙事務所に貼り出したスローガンのひとつである。 6月16日に行われた秋葉原の街宣で、今はただの人、石丸さんは別のスローガンを引用した。それが以下。 It's the economy, stupid 大事なのは経済

  • 都知事選どうなる?…と思いきや、けっこう放送事故

    暇空茜。世の中でわたしが心底嫌悪するタイプ。 自分に都合のいい正義と悪をつくりだし、悪を責めている自分は正義のヒーローだと勘違いしているから。どこかの宗教にはまって教義を盲信している偽善的な狂信者にそっくり。 事実を確認しない。事実を確認しても自分

  • 石丸市長のお弁当 & 退任式

    わたしの抱く石丸氏への印象は、「清々しい」という一語である。 議場にいて議員と向き合っているときは厳粛で、ピリピリした空気感を漂わせるし、たまに皮肉たっぷりなことも言うが、ふだんの石丸氏は笑顔を絶やさない素敵な人物だといえる。 ルソーも情緒豊かな人

  • ルソー『人間不平等起源論』

    三度目の読了である。 なぜ何度も読むかと訊かれたら、こう答える。 ①数回読まないと、全体像を俯瞰して見ることができないから。 ②『社会契約論』を読んで理解することも重要だが、その前提である本著をきちんと理解していなければ、『社会契約論』を誤読する恐れ

  • フジミ 1/76 JS-2

    昔つくったプラモ。ただそれだけ。 携帯を変えたので、写真を撮ってみただけ。

  • 石丸伸二が4年間訴え続けた問題

    ルソーは言った。 名誉というのは、他人に評価されるとか社会的に実績が認められることではない。 そうではなく、市民としてあるいは個人としての為すべき役割を果たすことである、と。 つまり、動画で言われている「誇り」というのは、そういうものであろう。

  • 「一月万冊」独自! 石丸氏インタビュー

    つぎにどのメディアに出演されるのかと楽しみにしていたら、予想を覆して「一月万冊」に出るとは! と正直驚いてしまった。 一月万冊の清水氏、本間氏、安冨氏は、石丸氏のことをよく調べもせずに適当なことを言っていたので、正直まったく期待していなかった(そう

  • これが印象操作なんですよ――甚だ迷惑です。

    (13:00くらいから) 否定的な部分だけ取り上げ、肯定的な部分は報道しない。 これがメディアの傾向性。 人間は危機管理的に否定的な情報に敏感なのは仕方ない面があるが、それだからこそ、メディアは意識して是々非々の報道をするべきであるのだ。でもそれが全般

  • 立憲民主党・蓮舫参院議員 記者会見 都知事選出馬表明へ

    具体的な政策の話はほとんどなし。 反自民、非小池という立場での批判だけという内容。 そして、ぼんやりして曖昧かつ抽象的な内容。出馬会見だから仕方ないといえば仕方ないが……。 時間も30分なので、足りていないと思えるが、参議院議員ゆえいろいろスケジュー

  • 政治的な発信には著作権などない?

    東京都知事選に出馬表明した石丸氏のXのポストが若干炎上していいるが、多くの人は誤解して彼を批判している。 この会見はメディアに向けた記者会見で、メディアの種類も限定しています。よって、第40条の出だしから該当しないという理解です。親切な方がいらっしゃるよ

  • 石丸市長が都知事選出馬を表明!

    広島・安芸高田市長が出馬表明 東京都知事選 Pay it forward の話もすれば漫画にある名言の話もする。 天動説から地動説の話には説得力がある。けど、すごく長い時間がかかる。人間は前の世代の慣習を受け継いでいくから。しかし、それでも種を蒔くしかない。蒔き

  • 小林秀雄『人生について』より抜粋

    リルケにロダンを語った美しい文章がありますが、その中でリルケは、私の読み方が正しいならば、こういう意味のことを言っている。芸術家は、美について考えやしない、考えられぬものなど考える筈がない。「美」を作り出そうなどと考えている芸術家は、美学の影響を受けた

  • ほんとうの慈悲

    素晴らしい動画だ。 能登半島地震のときにも、ボランティアで現地に入った人を叩いたりといったことがあった。 そもそも、人を叩くというのは、相手を自分の思い通りに支配したい、あるいは自己承認を得たいという自分勝手で傲慢な優越感なのだ。 すごく昔に、寄

  • J・F・C・フラー『制限戦争指導論』

    本著は非常に優れた著作といえる。 しかし、残念な点もいくつかある。それは、著者のフラーがイギリス人であることから、英米から見た視点でしか語られていない点である。より斜めに見るなら本著の主目的は、政治の目的を理解せず、戦争の目的は勝利であると勘違いした、

  • 長塚隆二『ナポレオン』

    現代の国民国家の礎を、ほとんど一人で作り上げたといって過言はないナポレオン史だけに、読み応え十分であった(上下巻で1200ページ)。 ナポレオンといえば戦争という印象だが、むしろそこより、ホッブスが『リヴァイアサン』で述べた、「万人の万人に対する闘争」とい

  • ゲーテ『ファウスト 第二部』「第四幕・第五幕」

    第四幕と第五幕のあらすじが必要な向きは wiki をどうぞ。 さて、「第四幕・第五幕」について考察するまえに、『ファウスト』の主命題をもういちど確認しておきたい。それは、ゲーテ自身の言葉にある、以下の内容といっていいだろう。 合一しているものを二分し、二

  • E・フロム『愛するということ』

    ほんの少し前、読書メーターでこのタイトルに関する会話をした。 だけれども、残念なことに「あなたの理解、間違ってるんじゃない」というような返事をされて、酷くがっかりした。 ちょっと昔であれば、「いや、そういうんじゃなくて、説明したかったのはこういうこと

  • ゲーテ『ファウスト 第二部』「第三幕」

    「第三幕」は、ゲーテの残した言葉によると、「主要な仕事の頂点」を描いたものとされている。 ゆえに、「第三幕」はゲーテが残した真髄が結晶化した部分といえるのだそうだ。 さてでは、彼はこの「第三幕」で、何を語っているのだろうか? しかし、これに簡単に答え

  • ゲーテ『ファウスト 第二部』「第二幕」

    「第二幕」のあらすじは、以下の通りである。 古代ギリシャ世界の「原初」である、混沌のその向こうにある「母たち(無)」へと赴き、絶世の美男美女パーリスとへーレナを皇帝のために連れてきたファウストではあった。だが、彼は「母たち」へ行ったときに使った、金の鍵(

  • ゲーテ『ファウスト 第二部』「第一幕」

    さて、「第二部 第一幕」である。 が、その前に「第一部」と「第二部」の関係性を再度かえりみて、『ファウスト』全体の構造を見ておきたい。 「第一部」は「幕」構成がない。ということは、『ファウスト』が二部構成であるとするなら、第一部は「序幕」ということ

  • ゲーテ『ファウスト 第二部』「風趣のある土地(Anmutige Gegend)」

    「第一部」は一般庶民、いわゆる平民の世界を描いたものだが、「第二部」は、がらりと変わり、王侯貴族たちの世界が描かれてゆく。 しかし、その前に、ファウストが「グレートヘンの悲劇」からうけた傷を、自然のもつ力で癒される「風趣のある土地」の場面が描かれる。

  • ゲーテ『ファウスト 第一部』「森林と洞窟」から「牢獄」まで

    以下、読書メーターに投稿した感想。 第一部はグレートヘンの悲劇が描れる。物語のあらすじは複雑ではないが、そこにある思想や暗喩を読みとるにはそれなりの思索力がいる。とはいえ、そこは訳注が非常に役立つ。主題は、生命を対象化する(=知識の獲得)ではなく、生

  • 虚しい

    すべては虚しい。 自分が学び得たことを 惜しげなく与えようとしても 嫌われるのが人世だから。 言葉は虚しい。 発された表面だけをおい 奥に秘められた心を 見つめられないから。 思考は虚しい。 光か影かだけに スポットをあて そこしか照らし出

  • ゲーテ『ファウスト 第一部』「舞台の前曲」から「園亭」まで

    「舞台の前曲」は、本編に入る前に、「戯曲(Drama)」の果たすべき役割や社会的意味を提示した章といっていい。 その構造はゲーテの特徴といえる三位一体的であり、「座長」「道化師」「座付詩人」の会話となっている。 それぞれ「座長=快楽主義」「道化師=実利(な

  • ゲーテ『ファウスト 第一部』「献ぐることば」

    ゲーテ『ファウスト』全編の個人的考察を行っていこうかと。 (最後までできる自信は毛頭ないけれど……) まずは「献(ささ)ぐることば」から。 この「献ぐることば」は、ゲーテが『ファウスト』を書きはじめてから長い中断の時期をへて、シラーの勧めがあって再

  • シェイクスピア『空騒ぎ』

    いやあ、面白かった! と、またしても小学生なみの感想から記事をはじめてしまったが、本当に面白かったのだから仕方がない。 それはさておき、本作の原題は「Much Ado About Nothing」である。 お気づきの方はお気づきだろうが、韻が踏まれているので、タイトル

  • 高橋功訳編『シュワイツァーの言葉』

    読んだ順番とは逆になってしまったが、「読書メーター」に投稿した感想をエントリーしておく。 たぶん3回めの読了。本著を手に入れたのは25歳くらいのこと。当時、シュワイツァーのことは辺境医療の先駆者くらいの知識しかなかったが、読んでたいへん感動した記憶が鮮明

  • サリンジャー『フラニーとズーイ』

    以下は「読書メーター」に投稿した感想。 だが、少しばかり加筆もある。 理想と現実の乖離に悩み、目に映るものすべてを見下して批難し、ときに誹謗中傷してしまう心理は、多くの人がある時期に経験するものだ。かつまた、メタ認知力のある人なら、何にでも怒りを吐

  • シェイクスピア『じゃじゃ馬ならし』

    ぶっ飛んだ作品で面白かった。 ものごとの感想を訊かれたとき「面白かった」と答えるのは、愚の骨頂だというのは知っている。しかし、本当に面白かったときには、なんの邪気も作為もなく「面白かった」という小学生のような感想になるのが人間なのだと思う。 『じゃじ

  • リルケ『マルテの手記』

    とにかく素晴らしかった。 こういう作品を読むと、文学っていいなと、つくづく思う。 とはいえ、「近代の孤独」に習い性な人や、近現代が大好きだったり、実利主義だったり、物事の表面しか見ない人たちからしたら、まったく意味不明の著作なのだろう。 その辺が、

  • プラトン『ゴルギアス』

    哲学者・納富信留さん曰く「『ゴルギアス』はプラトン著作の入門書として最適」。 確かに読み終えて、氏の言うことに納得できた。 哲学というものが、どういうものかがよく理解できたからだ。 ぼくたちの無教養はそれほどのひどい状態に至っているのだよ。 さて、

  • TPOを弁えられない日本人

    「大東亜戦争」と表現のSNS修正 陸自部隊の活動紹介「誤解を招いた」 つらつらと記事に寄せられたコメントの半分くらいに目を通したのだが、まともなことを言ってる人が一人もいなかった。日本人は駄目だなと、かなり絶望させられた。 じゃあ、お前はどう思ったんだ?

  • 現象学がたどり着いた場

    現象学がたどり着いた場がどんなかを説明するのは、なかなか難しい。 しかし、以下の引用を読めば、何となく理解できる人はいるのかもしれない。 歴史学的に見て、それ自体において最初のものは、われわれの現在である。われわれはいつもすでにわれわれの現在の世界

  • 光る命

    ララァ「ひとつの文明のはじまりから終わりまで、せいぜい1万年と少し。人が作ったものだって10万年も経てば塵も残さずに消えるわ。100億の時を数える宇宙で、わたしたちがいくつめの世界を生きていると思って。それは無限につづく螺旋階段のようなもの。果てない円を廻り

  • 夢と現象学

    奇妙な夢を見た。 それは、自分と女の子が身体をぴったり寄せ合わせて歩いている場面からはじまった。 というより、起きた時の記憶によれば、そこがはじまりだったとしか言えない。 視点は三人称視点、すなわち、自分とその子が歩いているのが見えていた感じ。 で

  • 詭弁も使い方しだい

    否定的であることは、無に通ずる。 われわれはただ(中略) 黙々と正しい道を歩みつづけ、 他人は他人で勝手に歩かせておこう。 それが一番いいことさ (ゲーテ) 世の中、詭弁に溢れていて、ほとほと嫌気がさしている。 しまいには、聖書や仏典にある言葉

  • われわれはありのままに物を見ることができない

    この命題に答えるためには、まず、ありのままの定義が必要である。 見たものをみたまま受け入れるなら、それはありのままと言えるかもしれない。 また、われわれの視覚と意識には制限があるとするなら、われわれは事物をありのままに見れているとは言えない。 しかし

  • 日常に目覚めること

    生活とは、たえず〈世界確信のうちに生きる〉ということである。〈目覚めて生きている〉とは世界に対して目覚めているということであり、たえず現実的に、世界と世界のうちに(、、、、)生きている自分自身とを「意識している」ということであり、世界の存在確実性を真に

  • フッサールの基本的信念と見解

    客観的諸科学、特に精密科学がどれほどその明証的な理論的ならびに実証的の成果を力として、それだけが唯一の真の方法の場であり、究極的な真理の宝庫であるとみずからを評価しようとも、それらの諸科学は一般的かつ厳密に言って、学問ではない。すなわち究極的な基礎から

  • 「コギト・エルゴ・スム」問題

    「コギト・エルゴ・スム」、いわゆるコギト。日本語では「我思う、ゆえに我あり」という自我意識に対する命題の解は、現在でも根本的な真実ということで、多くのひとに知られている。 しかし、この「コギト」に重大な誤謬があることを知る人は、案外少ないのだろう。 ま

  • わたしは何を知れるのか?

    タイトルにした問いは、古今東西にわたって人類が長年考えてき問いである。 古代ギリシャを尋ねれば、デルポイの信託に「汝自身を知れ(グノーティ・セァウトン)」という言葉にぶつかる。 16世紀に生きたモンテーニュが長大な『エセー』を書いた動機は「私は何を知る

  • いまどき宿業論を信じる馬鹿らしさ

    「仏教的には地震や津波の犠牲者も過去世の業が原因なのか?」という問題がしばし炎上しますが、仏典とその註釈を注意深く読む限り「その可能性が高い」と言う外ないです。 こういう見解は顰蹙を買うかもですが、これは私の意見ではなくて、仏典と注釈にそう書いてある

  • 真実を語ること

    仏典には真実を語るには4つの特徴があると説く。 その心は、以下のとおりである。「立派な人々は説いた――〔ⅰ〕最上の善いことばで語れ。〔これが第一である。〕〔ⅱ〕正しい理(ことわり)を語れ。道理に反することを語るな。これが第二である。〔ⅲ〕好ましい言葉

  • 出家と在家

    『サンユッタ・二カーヤⅡ(「悪魔との対話」中村元訳)』を読んでいて、つくづく思ったのである。 出家と在家は価値観が相当違うな、と。同列で語ることはできないし、ある部分では価値観が対立している、と。 しかし、その価値観の違いが、時代の進展とともに綯い交

  • 初期仏教が説いた「真」とは、いったい何だろうか? これを正確に言葉でいいあらわすことは絶対に不可能だ。 なぜなら、仏教によって説かれた「真」、つまり真理は「何も説いていない」ということだからだ。 経典にはこうある。 仏には、「説く」ということがな

  • 初期仏教における布施と布教

    もう何年前になるか忘れたが、日蓮遺文を読んでいて疑問に思ったことがあった。 それは布施(供養)に関する内容であった。 日蓮が信徒から物品の布施を受けた返信はこんな感じであった。「これとあれとそれという(物品の)供養、ありがたく受け取りました。本来供

  • 他者と他人

    この問題は非常に深いのである。 なぜなら、哲学がいわゆる「他者」について深く考察するようになったのは、フッサール現象学(わたしが現象学という場合、ほとんどフッサール現象学のことを指す)が現れてからなのだから。 したがって、哲学において真摯に「他者」が

  • フッサール現象学における今

    フッサール現象学については、これまで自分なりにまとめてみようという気持ちはあった。だが、それをしようとすると説明が複雑になり、余計に現象学への理解を妨げると思ってきた。 ゆえに、何度か記事にしてみようとしたことはあるのだが、いつも途中で投げ出してきたの

  • 無始無終〔永遠〕の生命にあるカラクリ

    大乗仏教はとにかく「無限」というのが好きである。 それは、現代人も同じで、人間は「無限」とか「永遠」といった、量ることのできない概念が大好きなのだ。 君には、無限の可能性がある! 一般に、こういう言葉は人に希望を持たせる。多くの人が無限という言葉に好

  • どの本尊に功徳があるのか問題

    答えは明瞭、どの本尊にも功徳はある。 じゃあなぜ、創価学会と日蓮正宗はああも口汚く本尊論を中心にして互いを罵り合っているのか? この答えも簡単。 それは、社会倫理というものがあるからだ。 破門された教団が、破門してきた教団が奉じている本尊を認める

  • 仏教はなに主義か?

    この問いに答えるのはなかなか難しい。 キリスト教のように唯一絶対の神なる存在があるとするなら、「絶対主義」だと簡単に判別できるし、神や宇宙の法則などといった絶対的な存在は無くすべては異なる存在であり、その意味でいうなら世界は相対的であるとするなら、

  • 曼荼羅本尊に拘る愚かな人たち

    創価学会と日蓮正宗、というか日蓮系の教団というのは、どうしてああも本尊に拘り、不毛で無意味かつ骨肉の争いを続けるのだろうか。 真面目に関わる気など、もはやもとより持ってはいないが、あまりの愚かさに思わず助言してしまいたくなる。 というのが今回の記事(

  • 五蘊からみる「空」

    「色かたちと、感受作用と、表象作用と、識別作用と、形成されたものと、――わたしはこれではない。またこれは、わたしに属するものではない。このように観じて、わたしはそれらについての執着を離れる。このような執着を離れて、安穏に達し、一切の束縛を超えている者を

  • 破邪顕正

    最近知ったのだが、この「破邪顕正」という仏教用語は、もともとは三論宗の根本教義であったのだそうだ。 したがって、破邪顕正の本来の意味は、現代の一般的な意味「邪道をうちやぶり、正しい道理を世の中にあらわし広めること」という意味ではない。 ではどういう

  • 意志について

    欲望や欲求という言葉は、一般的でわかりやすいのだが、哲学といのは面倒くさいもので、欲求・欲望・欲得などといった欲を含む概念をまとめて「意志」などとたて分ける。 こういうのは本当に面倒くさいなと思うのだが、欲にも色々な種類があってそれらを一括して表現す

  • カントの三批判書について

    さて、前に2つの記事を書きながら考えたのは、体系的に哲学を語るとにはどうすればいいかだったのだが、結果、カントの三批判書とその内容を明証する傍証を語ればよいと気づいたので、記事にしてみることにした。 カントの三批判書は端的に言えば、以下のような内容に

  • 宗教とは?

    宗教とはなにか? これはなかなか壮大な問いである。しかし、この問いに答える術はある。 つらつらと宗教史を見ていけばいいのである。そもそも論から宗教の変遷を知れば、宗教がいかなるものかは、大体わかるからである。 さて、そのような視点をもって見るなら、宗

  • 美的判断の重要性

    ここ数ヶ月、自分のなかにある哲学を体系的にまとめようと、いろいろと思索している。 なのだが、なかなか纏まらないでいる。 なので、今日の記事は備忘録程度のものになる。 美とはなにか? 大きく分けると、これは2つになるだろう。 1)好ましい、美しいと

  • 近代における「正義」とは?

    ちょっと長い動画だが、非常に勉強になった。 もちろん、西洋における「正義」や東洋における「義」など「正しさ」というものを定義するのは容易なことではない。 だが、この動画を見ておけば、近代における「正義」とはいかなるものかは理解できるだろう。 すな

  • 「格言」とは?

    格言の定義など、あまり考えたことがなかった。 だが、アリストテレス『弁論術』を読んでいて、そのことが語られていてㇵッとさせられた。 アリストテレス曰く「格言とは、前提条件や結論が省略された形で語られた論理」なのだそうだ。 思わずなるほど、と唸ってし

  • テオプラストス『人さまざま(性格論)』より「悪態」の抜粋

    あんまり面白く的確な表現だったのでおすそ分け程度に本文を抜粋しておいてみる。 「悪態」 悪態とは、なにを口にしても、悪口になってしまう心の性癖である。 あんまり語りたくもない話だが、ある時、読書メーターでいきなり絡まれて「悪態」をつかれまくった

  • 悲劇と喜劇

    案外と勘違いされているのが、この「悲劇」と「喜劇」の定義であろう。 しかし、その勘違いは、ある意味では無理もないものと言えるかも知れない。 なぜなら、「悲劇」「喜劇」の意味がきちんと定義されたのは、大体アリストテレスの時代といっていいからだ。 すな

  • 睡眠は重要

    次期ノーベル賞候補×成田悠輔 「寝不足だと嫌な奴になる?」「ほとんどの日本人の脳は低パフォーマンス状態?」数々の睡眠の落とし穴に成田絶句!世界的権威柳沢正史教授が語る快眠術とは?睡眠が重要なのは知っていたけど、ここまでとはと思わされた。前編、中編、後

  • 死について

    世の中、某宗教団体の名誉会長の訃報でいささか騒がしい。 しかし、死とはそんなに騒ぐようなものではないだろう。 誰かが死ぬと、慟哭する者たちよ。 なぜ死んだのだと天に問い続ける者たちよ。 死を最大の災厄のように思う者たちよ。 人間が死ぬのはまったく不

  • 自分自身に生きる

    倚りかからずもはやできあいの思想に倚りかかりたくないもはやできあいの宗教には倚りかかりたくないもはやできあいの学問には倚りかかりたくないもはやいかなる権威にも倚りかかりたくないながく生きて心底まなんだのはそれぐらいじぶんの耳目じぶんの二本足の

  • 戦争の大義のために宗教を利用するな! と言いたい。

    空爆で大けが負った少女「妹が死んだけどうれしいです」…どうして??戦争では、よくあることです。~「戦争、見えていますか」(2015年戦後70年企画)【DIGドキュメント×TBS】Civil War / Guns N' Roses

  • Give Peace A Chance !!

    戦争、戦争、戦争ばかりしている人類に心の底から吐き気がする。 悲惨な画像や映像がどんなに流れようと、ウクライナがどうのロシアがどうたら、イスラエルがどうのハマス(パレスチナ)がどうたらと、生半可にかじり知った知識を振りかざす評論家気取りの馬鹿ども

  • 「弁論術」に対する誤解が酷い

    そもそも、弁論術とはいかなるものかと問うたなら、以下が正しい答えであろう。 弁論の狙いが説得にある以上、そのための方法を考察することは弁論術本来の任務である。ただし、これは、あくまでも説得が現実に達成されることを目的にするという意味ではない。もし、説

  • 「アブダクション」スゲー! ってなる動画

    帰納推論と演繹推論はもちろん知っていたが、アブダクション(逆行推論)ってのはそこまで知ってなかったことに気づかされた。 でも、人間の知性において重要なのは逆行推論なのだと思わされた。 動画中でいろいろ語られているが、アブダクションによって提示された

  • 「存在」とは?

    「存在」というのは案外とややこしいものだと気づいた。英語で考えるとわかりやすい。英語で存在は3通りの言い方がある。existence, Presence, beingと。existenceは絶対的存在。主体者(わたし)がいようがいまいが、主体者が観察したり認識せずともある存在。Presenceは

  • 牧野富太郎生誕160年講演会「愛すべき天才の情熱」朝井まかて

    ボタニカ朝井まかて祥伝社2022-01-20 『ボタニカ』は未読ですが、牧野さんのことを知ったのは池波正太郎『武士(おとこ)の紋章』だったりする。 2013年頃のことだが、ものすごく感動した記憶はいまでも鮮明だったりする。 牧野富太郎の「 赭鞭一撻 」15か条 素晴

  • 文章作法の乱れについて

    最近の日本人の書く文章は酷いものである。 文章の基本がわかっていない人が多すぎるのだ。一文一意を心がける。複数の修飾語を用いず、的確な語句を選びにえらんで修飾する簡潔さを心がける。難解すぎる語句の使用を避けて、誰が読んでもわかる平易さを心がける。誰がよ

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