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生かされるまま生きる http://blog.livedoor.jp/ipsilon/

ひきもり生活の改善と社会復帰を目指して、自分探しをしています。

かつて鬱病で引き篭もっていたオヤジの独白ノートです。時系列にそった自分史を書きあげ。今は適当に日々を生きている、オヤジの心の日記です。

イプシロン
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2010/05/19

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  • 【作詩】詩(UTA)

    詩(うた)はうたう 律動を生む 詩(うた)は踊るよ 靴音も軽く 風を孕んで 詩(うた)は揺れる 色とりどりの風 雲を抱き、遠き空へ メトロノームの刻みも 原初の足踏みも 轟く太鼓と風切る笛も うたにならない詩

  • 【作詩】You

    優しさってなんだ? 傷から流れる血を拭ってあげること? 赤い潮に刺すような痛みを感じること? 目を逸らすけど傍を離れられないこと? 切り傷なんて無いよと両手で隠すこと? インクかペンキだと嘘をつき通すこと? 見ると痛いから見ないで

  • 【作詩】生きる

    胸いっぱいに大気を吸って 吐き出す 胸いっぱいに地球を吸って 吐き出す 胸いっぱいに宇宙を吸って 吐き出す ――それが生きること いつか宇宙が ぼくを吸い込むまで 星屑たちは 愛しき我が家へ English version

  • リハックも情報(コメント削除 or 不可視化)操作ですか?(スクショあり)

    【ReHacQ討論会】練馬区ネット討論会【藤井サチ】 のコメント欄に投稿して表示されたのに、削除された。 別に、You Tube の規約に抵触するような、ヘイトや過激な発言なんてしてないし、そんなワードはない。なのに、こうして削除(不可視化)されるんだよ。 こんな

  • 石丸伸二の言う"二元代表制"は暴論であり虚偽だ! 騙されるな! そして、政治改革の鍵である市民はなぜバカで、政治家に騙されるのか?

    ■そもそも「二元代表制」とは何か? 二元代表制(にげんだいひょうせい)とは: 首長(知事・市長)と 議会(地方議会) という2つの民主的正統性を持つ機関が並立している制度です。 つまり、 首長も議会も、ともに住民から選ばれた代表として、 "対等かつ

  • 日本が生き残る唯一の道は早急に"自給自足"体制を築きつつ、不正と既得権益を破壊すること

    ■ 医療費削減は「社会保障崩壊」と「人間の尊厳破壊」への道 政府・自治体による「社会保障費の削減」、特に医療費削減は、 財政健全化という名のもとにしばしば語られますが、実態としては中長期的に社会を崩壊させる選択です。 ① 医療費削減 → 受診抑制 → 重症

  • 石丸伸二の政治団体・再生の道・弘田としやす 【生活保護の医療扶助はゼロにしていい】発言がシャドウバンによって見れない人用

    わたしのXのアカウントのトップページ石丸伸二の政治団体・再生の道・弘田としやす【生活保護の医療扶助はゼロにしていい】発言 2025/6/3 ちなみに、告示後に上がった同様の内容のポストは、 6/16日現在(約2日)で、インプレ13万、リポスト392、いいね626、コメン

  • 【作詩】トレーシングペーパー

    大地を揺らすベースラインが轟き ハイハットが鼓動を刻み火を放つ 隙間を縫っては聞き慣れた声が空を舞う 僕らがあわせて歌う声がする 風の声と海の声が絡みあい響きあう あれらの声とこれらの声が いくつも共鳴してるのが 見える、見える

  • 石丸伸二の政治団体・再生の道・弘田としやす【生活保護の医療扶助はゼロにしていい】発言 2025/6/3

    補足:日本の生活保護受給者は約200万人、そのうち約4~5割が医療扶助を利用している。 心身やメンタルに不調を抱えてる割合も約4~5割というデータがある。 したがって、生活保護の医療扶助をゼロにする(受給で全額を本人負担させる)ことは、 即座に食生活の倹約

  • 【緊急報告】「生活保護の医療扶助はゼロでいい」発言を再生の道・石丸伸二氏は黙殺したままでよいのか?

    「生活保護の医療扶助はゼロでいい」という重大発言が、政治団体「再生の道」の候補者から発せられました。8日以上経過しても代表者からの対応なし。本記事では事実関係と情報遮断の可能性について詳述しています。📝はじめに2025年6月3日、政治団体「再生の道」所属の弘

  • 【重要案件:単なるシャドウバンではなく: 発信者に関わる全ユーザーの閲覧権限を“階層別に制限”する構造的な操作が行われている可能性】

    以下は、私のブログ記事【Xのシャドウバンに関する、ほぼ決定的な証拠――時系列まとめ】 で取り上げた内容の抜粋(読みやすさを考慮し、文面を多少整理した)。 スマートフォンで「和田裕行」と検索したところ、「存在しません」と表示された。 これは通常の挙動ではあ

  • 【Xのシャドウバンに関する、ほぼ決定的な証拠――時系列まとめ】

    以下、人物に関する敬称は略させていただく。 そのうえで、再生の道・新宿選挙区・弘田としやす候補の問題発言と、その後のシャドウバンまでの時系列をまとめたものを提示しておく。 なお、スマホユーザーは恐らく、本件に関するこのブログ記事を見ようとすると、広告

  • 気づいてしまった

    気づいてしまった。自分がいかに特異な才能の持ち主であるかを笑。 もっともそれはAC気質とうつを乗り越えた先でしか辿りつけない。だから、やはり普通の人が到達出来る場所ではないらしい。もともと異常なまでに鋭い感受性。これは生まれ持ってのもの。そして激しすぎる

  • 【作詩】翼ある花

    どこからか、皮膚を温(ぬく)める光が指してくる 雛鳥のような魂は、苦痛から柔らかい羽毛で身を守る 創(きず)から輝く紅玉(ルビー)の血 澄んだ大気と清流の流れ このなかで、珊瑚を砕き瑪瑙(めのう)を生む、天雷が鳴り響く 魂は幽玄から授

  • 【緊急まとめ】「生活保護の医療扶助はゼロでいい」発言を再生の道#2

    以下Xに投稿したものをコピペ転載【6/8日~6/13日分】 以下の発言が政治的ヘイトだとか、暴力的、威圧的、恫喝的な発言でないことは明白。 それでもシャドウバンして、しかも恐らく人為的にわたしをターゲティングして、 通常のアルゴリズム原因ではありえない重度の

  • 【緊急まとめ】「生活保護の医療扶助はゼロでいい」発言を再生の道#1

    以下Xに投稿したものをコピペ転載【6/4日~6/7日分】YPSILON@ps2ipsilon弘田としやす 言いたい放題?! https://youtube.com/live/Nqzj9gLbb9A?si=Lj--tbOVYpxXde3b @YouTubeJapan 非常に残念。#再生の道 で一番、理知的な印象があった弘田さんの #生活保護 の「医

  • 【作詩】なにか

    芸術の精髄は"なにか"を表現する 言葉にできないから詩(うた)が生まれ 世界をそのまま描けないから画(くぎ)った 音が鳴ってない余白、聞こえない色に "なにか"が宿っている 芸術は深い悲しみの底にある三千年に一度咲く華 泥沼にあってさえ

  • 【作詩】言葉のあわい

    君と僕が出会ってから 言葉があわいを舞った 「大好き」「愛してる」 振り向かず去ったあなた 後ろ姿が霞んで消えても 頬に涙は伝わなかった なぜって あわいを見ていたから 夕暮れた楓の梢にいる こちらを見つめる鳩が 無言

  • 【作詩】鎖と首輪

    神の声が耳朶をうっては 刹那に空へと溶け去った 透明な音符の痕跡を追う 黒く軋む音が首を締める これは召命などではない 主なる御手による導きか 贖いの首輪から突きでた棘が 喉を刺し首から血を流させる 霊に誘われた神秘の証は

  • 【作詩】春と花粉症

    とても お気に入りの香水が漂う だけど あなたは花粉症の嵐のなか あの熱い夏の午後 まっすぐルージュを引こうとしても どうにも上手くいかなくて 辛い涙で臍を噛んだ だけどチークは薄桃色 きっとくる 春はくる それま

  • 【作詩】彼岸の波

    語り部の雁が舞いて 彼方の川下へ誘う 病みて安らいだ喜びが 止んで狂気の鎧を喰(は)む あの空の向うに聳える アルプスの峰に雨が降る ひらいた胸で海がどよめく 彼岸の津波が、どおと―― どおと、どおんと 寄せては返す、寄せ

  • 【作詩】銀灰鼠――GINHAISO

    いいしれない灰色が 目を曇らせる 気を許せばそれは 青く波立ち、緑へと還る 時に赤くもあり、醒めた紫(し)色でさえある 恋をしていてもいなくても 胸に浮かんだ不格好な天秤は 風に揺れるまま摩訶とままならぬ いつか目が醒めたと

  • 【作詩】『摩天楼』『デミのように』

    街宣、人波、熱気、人息れ 心の道しるべが東を指せば 人は明るみに目を奪われ 闇を知らぬまま漂う 蜃気楼の果てで混沌に目覚め 悲しみを大地に刻めたなら 胸いっぱいに大気を吸って 世界に聳える詩(うた)を歌え わたしはここにいる

  • 【作詩】太古の呼び声

    あの懐かしき鳴動に還れ 肺を満たす塩のぬくもり あまやかさを舌にのせて 沁みては溶けゆく香りよ あの懐かしき鳴動に還れ 白昼夢の海にただよい 一つも心配のない闇夜へ あるがままの胎内へ イェハ・ノハ あるがまま Engli

  • 【作詩】あるがまま

    人生で大事なのはたったひとつ あるがまままあれ 勝った負けたと結果に拘るな どうせ最後は消えてなくなる だから"今ここ"にある星の金平糖を 一粒のこらず味わい尽くせよ あるがまままあれ ある日あれぬ日はくる English version

  • 【作詩】本当の再生の道

    感情のエンジンを唸らせて 理性のハンドルを握り締め みんなの標識で風を読み あなたはあなたの道を行け! English version The True Path of Rebirth Rev your engine of emotion high Grip the wheel of reason tight Feel

  • 石丸伸二氏の見ているビジョン

    Xにポストしたものを転載。【政治リテラシー・チェック】#石丸伸二 #再生の道 対策委員が国が地方を搾取してムカつくとポストしてたが、だたそれだけ。その構造的理由は考えない。そういう人に議員になって欲しくない。ということで、Q&Aを作ってみた。 Q1:国政は議

  • 【作詩】沈黙の愛

    世界は音に包まれている だからこそ僕は沈黙する 声なき声を抱いて 世界を見まわして そうして耳を清(す)ます 遍(あまね)く時と地で声がする それはみな同じ色彩 人を駆る黄色い声 木霊が木霊を呼んで 世界を包んでいく

  • 弘田としやす 言いたい放題?!へのコメント――再生の道

    ライブ配信中に自殺・メンタルヘルス問題についてチャットで質問した者です。あのときはあまりにもショックで、昨深夜にXに弘田さんの返答内容をポストしました。ライブの空気を壊したくなかったことと、その場で強く反論する気持ちになれなかったためです。(怒りよりも

  • 集合論(無限公理)、現代的な論理学

    この記事は連載なので、ちゃんと理解したい人は、 前々記事:三段論法、論理命題の変形、現代的な論理学 前記事:同一律、無矛盾律、排中律、この悩ましき論理学の三大格律 を参照して欲しい。 ということで、前置きはなく本編に入る。【集合論(無限公理)】

  • お手紙――再生の道

    @YPSILON-lx3dh1 日前御三方のお話、しっかり視聴させてもらいました。正直、今のままだと10年後には日本社会は崩壊すると思います。以下、私の経験と調べたことをコメントします。ますはじめにアダルトチルドレン(AC)、中低度うつ、ひきこもり等のメンタルに問題のあ

  • 三段論法、論理命題の変形、現代的な論理学

    この記事は、 前記事『同一律、無矛盾律、排中律、この悩ましき論理学の三大格律』の続編になる。 とはいえ、単独で読んでもわかるように述べてみたい。【三段論法】 ほとんどの人は知っていると思われるが、これも論理学の基本である。 "種類分類わけ"した階層

  • 同一律、無矛盾律、排中律、この悩ましき論理学の三大格律

    このタイトルの内容、実は厳密であろうとすると、滅茶苦茶に難しい。 かくいう私も理解していたようで、出来てなかった。 だから、今一度まとめておこうと思った。【同一律】 ①AはAである、ないしは、Aは非Aである、または、Aは非Aであることはない。 これは、

  • カレル・チャペック『マサリクとの対話』読書記録#3

    244/300頁まで読み進めた。 第三部の残り3章と「マサリクとの沈黙――『対話』はどのようにしてできたのか?」が残っている。だが、ここで一旦、マサリクの思想をまとめておこうかと。 とはいえ、それは一筋縄ではないので、ここ数日どう纏めようかと随分と思索した

  • ストレスの少ない思考のコツ

    思考のコツは「メタ認知」と「仮決着の技術」を知っているかだ。 【問題を「考え続けてしまう脳」の性質】 脳は未解決の問題に「フックをかけっぱなし」にする傾向がある。これを心理学では「ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect)」と呼ぶ。 未完了の課題 →

  • 世界と絆を結ぶ

    サン=テグジュペリの『戦う操縦士』を読んで、とても感動した場面がある。 毎晩母のような愛情をそそいで発条(ゼンマイ)を巻いてきたタイム・ウォッチを〔命令は絶対という軍隊のもつ厳格さをもってしても〕渡させることは出来ないのである。人達の挙動を見ただけで、

  • ヘシオドス『神統記』からみる意識の変遷

    カントは人間のア・プリオリの認識形式として時間と空間をあげているが、これはもはや現代の理論からしても、古代の神話からしても通用しないと思っている。 現代の視点でいうなら、相対性理論をあげれば十分だろう。 では古代はどうかというと、ヘシオドスの『神統記

  • 「人が狂わずに生きる」ための知の構造:DMN・TPN・そして学問

    1. 人間の脳には二つの認知モードがあるDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)→ 答えの出ない問いをめぐる「内省的精神活動」モード。哲学・宗教・夢想・内省など。→ 行きすぎると 不安・神経症・妄想 に陥る。TPN(タスク・ポジティブ・ネットワーク)→ 答えを

  • カレル・チャペック『マサリクとの対話』読書記録#2

    全三部のうち第二部まで読み終え、第三部に入った。ということで、ここまでの感想(1,2時間思索しChatGPTとやり取りしたものをAIで纏めた文章をば。今の時代、個性や独創性を気にして自力で無理に文章を編み、文法、筋立て、語彙や語句の選択が崩壊した文章を提供するより

  • カレル・チャペック『マサリクとの対話』読書記録#1

    マサリクはチェコスロバキアの初代大統領であり、哲学者・社会思想家としても非常に優れた人物である。1917年のロシア革命の混乱期にあって、彼は白軍の支援を受けながら祖国の独立を導いた。ヨーロッパの小国が帝国から抜け出し、独立国家を形成するという極めて困難な時

  • ルソー『社会契約論』における「市民(立法者)」とは

    では、立法に適するのはどんな人民なのか? 起源、利害、または約束のなんらかの一致によって、すでに結ばれているが、法の真のクビキはまだつけられていない人民、しっかり根をはった慣習も迷信ももたない人民、突然の侵入によっておしつぶされるおそれはなく、またその

  • 市民は成立しうるか──「グランドデザインなき国」の末路と再生への試練

    【 日本における「市民」の不在】 戦後日本には、市民という言葉こそ使われるが、政治的な主体性を持つ「市民」は一度も根付いていない。 市民とは何か。それは国家や既得権益から距離を取り、「自律した個人」として政治的意思を持ち、社会の構造を変える責任を自覚する

  • 「再生の道」とは"市民の成立"の道である──グランドデザインなき日本の末路と、その突破口

    私たちはいま、日本という国が根幹から崩れていくのを目撃している。 少子高齢化や財政破綻の危機、都市と地方の格差、企業の空洞化、教育の形骸化、政治の劣化。 これらはバラバラの問題ではない。 本質的には、この国には「グランドデザイン」が存在してこなかった

  • 【作詩】心の時間――Kairos

    寄木細工の浮き雲が 夕陽を浴びて 小恋路(オレンジ)に煌々と輝いた 白銀の印画紙に 浮かんだ若き日の母 節くれ雲に父の手の甲 愛し愛されし人らの 穏やかな笑顔が浮かんでは 銀幕に彩り灯らせる 夕暮れのひとときに見し

  • 夏目漱石『こゝろ』について

    色々考え急遽再読することにした。というのは、本作が近代以降の個人主義を考えるうえで、決して避けて通れない問題を描いていると気づいたからだ。とはいえ、本作のテーマを読み解こうと思うなら、『門』『行人』『こゝろ』の流れを見渡す必要がある。テーマはズバリ、個

  • 【作詩】涙の川

    子ども心の夜を明らめた燈火(ランプ)で 幼馴染の三人はたがいを照らしあった 一輪の花、一茎の草、榲桲(マルメロ)の木、床の染み、壁の剥がれ 目に、耳に、指に触れるのはみな聖堂だった 時は巡り聖女は習俗に嫁いだ 僕たちは天に憧れたまま空

  • 『星の王子さま』にある「飼いならす(apprivoiser)」の意味

    「apprivoiser(アプリヴォワゼ)」の訳が難しいって話、確かに多くの訳者が苦労したところだよね。辞書的には「飼いならす」って出てくるけど、それだけだと結局、支配とかコントロールみたいなニュアンスが強すぎる。でも、実際にはその言葉には、もっと深い人間的な関わ

  • 【作詩】北へ、南へ、そして……

    愛を探して歩いたが 都会の迷宮は方角すら掴めない あの人の宮殿は遠かった 緑の丘に白い高殿はあった あの人は北を見つめていた 死神に誘惑されるまま 水晶は砕け、ガラス玉へと 二人は塩辛い飴玉を嘗める 逃げゆく愛を追いかけて

  • 【作詩】イプシロン

    世に呼ばれし名は完全なる兵士(パーフェクト・ソルジャー) 遺伝子操作が生んだ悲劇の虜 戦うことを宿命づけられ 勝つことを目的とする悲しみ 神に決して触れられぬ者 "Y(イプシロン)" 勝利なき戦いと知らずに銃をとり 金髪は血に塗(まみ

  • 【作詩】終わりなき戦い

    この戦いは三十万年も続いている この先にまだ百年は続くのだろう 蠅は木の実を食べ草べを喰(は)う 満たされずに肉に喰(く)らいつく 燕は空と海を駆け地に降りる 切れた尾羽根は迷いを消す旗 蝿は群れをなして正しいと喚く 小さな声

  • 【作詩】瑞希―― Home sweet home

    瑞希よ、わが眼前を歩みゆく乙女よ 幾度も通りすぎては振り返りもせず 思い出の貴女(あなた)とは違う誘惑顔をして 黒い綾編み(レース)の礼服(スーツ)に黒い網タイツを履き 剥き出しの素肌、その両腕は寒々しい 頑なで、鋼のようで柔らかげな

  • サン=テグジュペリ『夜間飛行』

    『夜間飛行』を読み終えた。現実に手が震えるほど感動した。本作は、一言で言えば「理想の上司」「使命感を背負った理想の人間」の物語である。もちろんそれは主人公リヴィエールを指す(この名前は、他の川に流れ込む川という意味であり、海に注ぐ川ではない)。 彼を

  • 【作詩】黒い鳥

    暗黒のなかを黒い鳥が走って翔ぶ 姿も見えず、有り様もわからず あたかも沈黙に潜む沈黙にも似て 現(うつつ)と想(おもい)を見つめる両目に啓示の兆し 人類は科学とともに著しく進歩した 粗黒(マット)に塗られた黒い怪鳥は姿を見せた 音

  • 【作詩】上弦の月

    星ひとつ見えない夜空に 上弦の月が浮かんでいる ぽっかり何も囁きもせず 夜の帳に包まれた道々に 光の彩が花と咲いている 通り過ぎる前照灯(ヘッドライト)、尾灯(テールライト) 花壇を照らす電灯は温かく 頬を撫でる一陣の風を感じ

  • 【作詩】神

    汝(なれ)が神だというのか? この草も木も、やがて散る この雫を友とする紫苑(シオン)の花も ――それすら神だというのか? 殴られし、沈黙の痛み 滴り落つ、血の苦しみ 笑いと涙、歓喜の川 愉楽の饗宴――それすらも、汝か? 汝

  • 私的詩論#2『歩格とはなにか?』

    【歩格とはなにか?】 これを単純化して語るのは難しい。 まず大別すると、二種類に分けられる。長短(短長)と強弱(弱強)である。 長短とは、長い音と短い音を組み合わせてリズムを作る格である。 強弱とは、強い音と弱い音を組み合わせてリズムを作る格である。

  • 【作詩】紅茶からの便り

    英国風の庭園で過ごした 懐かしき思い出が蘇る 君は金髪を風にまかせる 稀有な親しき友だった 古びたテーブルに二杯の紅茶 黄赤紅(きあかべに)から盛んに、澄んだ 湯気の精が立ち香っていた 彼女は伏し目がちに口にした 「私たち、

  • 【作詩】長短・短長

    あーした、こーした あれよー、これよー あーした、こーした あれよー、これよー あーこれ、ちょー格 短はー、こうよー あーこれ、ちょー格 短はー、こうよー こんなにするとね 長短と短長は とっても、わっかり、やーすい

  • ヘルダーリン『エムペドクレス』田村二郎 訳

    あなたは生を求めに求めた そして神聖な火が 大地の奥処(おくか)から湧き起り 赫灼と照り輝いた。 おののきふるえる渇望のままに あなたは身を投じた エトナの焔の中に。 このように 女王の傲りは 酒杯の中に真珠を溶かした その傲りはさも

  • 【作詩】生きる抜殻

    いつかの暑い夏に啼き誇った 一匹の見も知らぬ蝉よ 今も網戸に抜殻を遺すお前よ 白く柔らかい体を伸ばし 雄々しく空へと羽ばたき 短い命を燃やしたお前よ その抜殻はまだなおも 時雨に打たれたまま黙し 琥珀色の殻陀(からだ)は朝日

  • 【作詩】奈落の花園

    ひと繋がりに並ぶ街路灯に 白い火が灯った夜の街で 赤信号に行く手を阻まれ 振り仰ぐと、満開の桜花 ぼんやりと、くっきりと 霊気に照らされた妖精たちが 浮かび上がり迫ってくる 奈落からの使者のように 恐懼と不安、勇猛と安心

  • ジャン・コクトー『怖るべき子供たち』について

    さて、本書が無意識の世界を描き、かつシュールアリスム批判の作品という解釈はすでに述べたが、ここでそれを証明する部分を作中から引用しておこうと思う。 「『部屋の精霊』が開幕を知らすのであった。くり返して言うが、この劇場の主役たちは誰一人として見物人の役目

  • ヘルダーリン『若い詩人たちに』田村二郎 訳

    愛する兄弟(はらから)よ! 思うに我らの芸術(わざ)は 若人にひとしく 長らく泡立ち沸き返り やがて美の静けさへと熱するのだ ひたすら心虔(つつま)しくあれ ギリシャびとのように! 神々を愛し 死すべき人の身にこまやかな思いを寄せよ!

  • 【作詩】道

    華やかで啓(ひら)けたまっすぐの路(みち) 舗装され平らに広がる路 春霞(かすみ)で先が見えなくとも 風と香りに誘われて歩く 草おい茂る曲がりくねった径(みち) 小石だらけのでこぼこした土の径 秋霧(きり)で先が見えなくとも 露

  • 【作詩】六枚の花びら

    「カップ麺でも食べるかな」 水垢のついた蛇口を捻って ケトルに水を注ぎ火にかける 換気扇の紐を引き汽笛を待つ ピューウーキューと蒸気が昇る とくとくと、お湯を注いで待つ 「やることないなー」と暇になり 何を思ったか、電気を消した

  • 【作詩】祈りの中で

    ここは、眩しく美しい世界? 手足には元気がみなぎって 無心にぶんぶん振り回しちゃう でも眠いので、寝ちゃいましょう なにやら、お口が勝手に動くよ これは何? 合言葉? それとも宇宙語? ずりはいしたり、はいはいしたり つかまっ

  • 【作詩】モグラの暴動

    地底からまっかな岩漿(マグマ)に導かれ 湧きあがってくる気配がある モグラがいっぴき、モグラがにひき ぴょこぴょこと、顔のぞかせる あらこんにちはモグラさん でもあんまり好き勝手しないでね モグラがさんびき、モグラがじゅっぴき

  • 【作詩】翔ぶ日に――Old goggles tell anymore…

    「翔ぶ日に――」 ある漫画のタイトル 軍装品の骨董品屋からか 手にいれた古い防塵眼鏡(ゴーグル) ゴムバンドは歴史を語る 罅(ひび)われ、固く縮んでいる 戦いの証、こびりついた黒い染み 血痕を思わせる悲しみ 持ち主の男が聞い

  • 【作詩】細雪

    ああ、ああ、降ってくる、降ってくる いまだ言葉にならない混沌が降ってくる 豪雨のように、いや雪のよに 白い結晶が溶けて身体(からだ)に染み込み 消えゆきながら結ばれる 見たこともない偏(へん)と旁(つくり)があわさって 律動(リズ

  • 萩原朔太郎の詩について

    解説を少し読み進めた。そして多くの人が朔太郎の詩について、身勝手な印象をもつ理由がわかった。朔太郎の詩はある時期以降、非常に哲学的だといえるからだ。解説に書かれている哲学者らの名前を見て、「え、この顔ぶれの哲学者らの思想を全部ちゃんと理解してる人なんて

  • 【作詩】期待の星

    わたしは懇々と云つた 「それはこういうことなの!」 あなたは渋々と云つた 「それはそういうことなの?」 なんでこの人、云つてること 理解できないのかしらと? わたしは怪ぶみ項垂れる わかるだろうと察したけど? ちゃんと話した

  • 【作詩】マルメロの木

    朽ちかけた東屋(あずまや)に一人の老婆 庭ではマルメロの木が見守る 穀雨(こくう)に濡れ薄桃色の花咲けば 老婆は恍惚としては眺めやる 立冬の風に吹かれ果実おちても 老婆は泰然としジャムも作らず 東屋の賃料はますます滞れども 老婆

  • 【作詩】トリスタンとイゾルデ

    運命の輪が苦くも廻(めぐ)る 親潮に翻弄(あそ)ばれるように 運命の輪が甘くも薫る 緑風(りょくふう)に煽られるように 死を願つても死ねぬは 悲劇の騎士トリスタンか 死すべき者を生かすは 慈愛の天使イゾルデか 天秤は波風に激

  • 私的詩論#1『詩とはなにか?』

    【詩とはなにか?】 まず、物事を論じる場合、必ず大前提を措定する必要がある。 したがって、詩を論じるにあたっては、「詩とは何か」を考える必要がある。ところが、これがとても難しい問題なのである。大前提は必ず正しくなくてはならない、というのは論理学の基本で

  • 『古今和歌集』「仮名序」について

    「仮名序」 倭歌(やまとうた)は、人の心を種(たね)として、よろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に、思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり。花に鳴く鶯、水に住むかわづの声をきけば、生きとし生け

  • 【作詩】瞑想

    じつと座りて目を閉じる あるいは閉じずただ見つめ 息の流れを感じつつ 吸うては吐いて吸うては吐いて 鼻を抜けゆく風の音 その音ひとつただ聴いて 胸も腹もて動けども それもまたただ流れゆく ひたすら呼吸ただそれを みつめる

  • 【作詩】ローエングリン

    我が名はエルザ、貞淑なるエルザ! その名声は芸術の国(ブラバント)と謳われし 緑豊かなベルギーとともにあり 今は父王、崩御の悲しみに沈みし 木漏れ日の森で愛弟(おとと)を喪(うしな)いし その悲劇につけいりし後見人 テルラムント伯

  • 【作詩】身体と精神

    歩いてね、また歩いてね、歩いてね 手を振りて、また手を振りて、手を振りて 右足が、つぎ左足、右足が、つぎ左足 てくたくと、てくたくと、歩きまして 赤信号で止まつたら、考える――自動車のタイヤと舗装路が擦れる摩擦音を聞きながら僕らは時間と

  • 【作詩】理想郷へ

    汝の思う清燈な理想郷(アルカディア)を描け 現実の歴史に遥かな夢を見よ ヒッタイトの朧げな伝説を手に 古代ギリシャの神話を歌いあげ 現実の鉄槌に打ちのめされるな 天使の舞う、一葉の天景を描け 風の聖騎士、光の聖王女の姿

  • 【作詩】タンホイザー

    官能と肉欲(ヴィーナスブルグ)の女王に 愛されし者、タンホイザーよ 肉欲と快楽に溺れし者よ 苦痛を退け、陶酔の淵に沈み 貞淑なる聖処女を見いだせ! エリザベートのもとへ帰れ! そしてその見いだせし心を歌え いざや、歌合戦の幕を開

  • 【詩作】タテヨミ――オワコン

    にくしみを人にぶつける ん? それは良くないね! げんばくみたいな人間がいる? んーん? 恐い、恐いね! がおーって唸ってるライオン お前さんのが可愛いカモン! わんこ、もといイッヌなら こいぬが一番可愛いんだな! んこネタ

  • 【作詩】さまよえる心の船

    帆柱を高く掲げて船よ征け 波を切ってどこまでも征け 警笛のような風音を恐れずに 海図も羅針盤なきを恐れずに 中継の寄港地などなくとも 雲間の星灯(ほしあかり)が頼りなくとも 岩礁と挫傷を避けて舵を廻せ 沖天から太陽の灼熱に焼かれ

  • 【作詩・風刺詩】花うらない

    綺羅びやかな陽光を撫で 陶酔という名の雨浴びて 大地に分厚い絨毯を積み そこに根を張る、花、花、花 とっても綺麗に咲きました どんな品種もございます とっても美麗な花びらで うらないをしましょう 好き、好き、好き! 大好

  • 【作詩】湖にすむ魚

    わたしは青く深い湖に憩う一匹の魚 遥かな想いを無言で歌いかける魚 潮流に乗って浮き沈みの旅をする魚 葦原に囲まれた湖で生を終える魚 一匹の魚は鱗(うろこ)の奥に冷たさを感じ 時折、太陽を求め湖上へ舞う 一匹の魚は鰭(ひれ

  • 【作詩】失われた蒼空

    軽合金の翼が飛翔する 遥かな成層圏めざして 蒼い、蒼い世界に憑かれ 赤い血に汚れた心を抱いて 翼に黒い鉄十字の記章 濃緑色(ドゥンケルゲルプ)に塗り込められ 全身を喘がせ羽ばたく鷲 機種に欧羅巴コマドリ(ロトキエッシェン)の姿

  • "The Charge of the Light Brigade" By Alfred, Lord Tennyson

    随分がんばって詩のお勉強をしたが、これには衝撃を受けた。 ということで紹介しておく。 日本語だとタイトルは『光の旅団の突撃』。作者はアルフレッド・テニスン。 この詩はクリミア戦争のときに、命令の不行き届きなどから、無謀な突撃をして凄惨な状況になった

  • 【作詩】いいや、わからない――The Raven

    あれは夢か現実なのか 明かりの消えた部屋で 眠れぬ夜に魘(うな)されては 独り寒さに震えて見た 鮮明な光景が瞼に蘇る 大理石のアテーナーの彫像 青銅のオーディーンの彫像 頭に一羽ずつの烏(カラス)が留まり じっとこちらを見つ

  • 【作詩】ボニーとクライド

    「自由ってのはいいもんだ!」 クライドは言った 「そうよ、最高のディナーよ!」 ボニーは黙ってウインクした 二人は迷わず羽を伸ばした 「ハニー、自由の味はどうだい?」 クライドは訊いた 「ダーリン、ちょっと足りないわ!」 ボ

  • 【作詩】愛の銃弾

    星も見えない夜 俺はお前を撃ち殺した 44マグナム握りしめ ズドンと一発ぶち込んだ 鉛の弾丸(たま)をぶち打ち込んだ お前は死んだ 赤い血溜まりのなか そして、俺も死んだ 黒い死病に冒されて 医者は一体何してた? 新月の

  • 【作詩】紅い愛

    あるひの あるよる あるばしょ あなたと あたしは であった あかい あいを あいし あった あなたは あたしを あいして あたしは あなたを あいした あいが あいより あかく あかい あいは あかより あかく あかあかした あい

  • 【作詩】わからない……"Unaware"

    美しく咲く薔薇の花がある それを見ている僕がいる 花と僕は向きあっているのか 薔薇を見つめる僕がいて 僕に見つめられる薔薇がある 僕も薔薇も意識が創る幻想 じゃあ、意識ってなに? 秒針がカチコチと鳴っている 刻と刻が向きあっ

  • 【作詩】ミーノータウロス

    牛頭人身の晦(くら)き怪物 ミーノータウロス 醒めぬ欲火に身を焦がし 性欲の火炎を吐く者 雷霆(ゼウス)との約束を違えたミーノース王 その報復をうけた后から生まれ 堅固な大迷宮(ラビュリントス)に封じ込められた 罪なき、哀れにし

  • 【作詩】詩人――Little wing

    詩人は真実を歌う 明けの金星に誘われて 青い光が降り注ぐ梢で 一羽の告天子になる 雲雀は妄言を歌う 「昨夜に見た夢は 最高だった!」と でも告天子は―― 陶酔に溺れない 詩人は気軽に話しだす 仲間と心を通わそうと

  • 【作詩】虹の橋――Bifrost

    赤――! 愛と憎悪の炎 地獄の劫火、愛のサラマンダー 橙――! 活力が湧く源泉 電灯の竹芯(フィラメント)の温くもり 黄――! 裏切りと不信、嘘 ユダに隠されし貧しき心 緑――! 天を一途にめざす葦の

  • 【作詩】ヤジロベイ

    目前に迫るのは三叉路だ 右か、左か? あるは 来た道をまた戻るのか? 最高の人生はそのまま 傾かないのがヤジロベイ! English version Yajirobei Before me looms a fork in the road, Right or left? Or back to my load

  • 【作詩】『1分33秒』と『詩人のためのソネット』

    1分33秒 詩人のためのソネット くぁzwsぇdcrfvtあ yhぬjみk,おl.p;え pl,お

  • 【作詩】イーピゲネイア

    運命に抗える天津風(あまつかぜ)の乙女よ 一枚絹のペプロスの衣を纏いて 長い髪を編みあげ、孔雀の飾りも艶やかな 高貴なるイーピゲメイアよ 雷霆(ゼウス)を掲ぐる神々が下す運命も 梟雄(きょうゆう)の王が恣意(ほしいまま)に下せし酷命も

  • 【作詩】雨の精霊

    短い午睡から目醒めると ほんのり、雨の匂いがする 耳をツンとそばだてても 鈴葉の音ゝ(おとと)は聞こえない 湯気に曇ったような窓 銀白色のひといろ染(そめ)で 雨滴の可愛い足跡もない 土の小太鼓、知らん顔 けれど、雨の匂いが

  • 【作詩】夜の女王に捧げる頌歌

    汝、太古より狩猟の民を守護(まも)り 神秘なる光は夜の闇を明(あか)らめ 獲物もとめる獣の息を白(しら)ませ 逆立つ獣毛(じゅうもう)を光らせし 汝、古(いにしえ)には苗を植える刻(とき)を教え 満ちて欠ける月灯りは仄影(そくえい)を

  • 【作詩】アテーナーの戦い

    ある都市をめぐって、神々の戦いがおきた その守護神は、どちらの神が相応しいのか そういう選手権である。――関取入場! 西の横綱、ポセイドーン! 対しましては 東の横綱、アテーナー! ――行司は 市民代表のみなさんです 「生活に役立

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