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  • 2/22

    富士駅近くの富士山。KLには予定より少し早くついた。それにしても、LCCの狭いシートは辛かった。背もたれも少ししか傾かない。若い人が多かったのは学生の卒業旅行のようだ。推奨されたホテルは中心から離れた場所らしく、空港から高速鉄道で中心まで行、MRTに乗り継ぐと説明されている。到着ターミナル2から1へシャトルバスで移動しててつどうに乗るとのネット情報がありそれに従ったが、鉄道は2から1に寄って街に向かった。バスで30分近く掛かったのがほんの数分だ。ホテルの最寄り駅からホテルまでの道。高速道路脇を20分以上歩いた。空港に着いてから3時間近く要した。聞いたらタクシーだと40分で、料金も私の2倍程度の80リンギット3千5百円ほどだと。もうこんなことをする歳ではない。ホテルはMarriott系のシェラトン。驚くほど...2/22

  • 2/21 KLへ出発

    ジョン・スタインベック『チャーリーとの旅』を携えて。これは彼が60歳近くなって、アメリカの事をよく知らないなと思ってした国内周遊の旅の記録だ。フォードのピックアップトラックにキャビンを積んで、相棒としてフランス生まれのプードル、チャーリーを伴っての旅だ。約100日で40以上の州を回った。東京までの車中で数十ページ読んだだけだが、読み続けられそうだ。今日の便はLCCのエアーアジアXだ。JALのマイレージが十分あったが、チケットがなかった。カウンターの長い列は若い人ばかりだった。こんな年寄りは一人もいない。機内での水や軽食のサービスはないので搭乗前に補給品を入手する。2/21KLへ出発

  • 2/20病院のハシゴ

    この紅梅はそろそろ盛りを迎えそうだ。しかし白梅でまだ全く開いていない木もある。朝歯医者の予約で10時に受診。定期的に三箇月に一度歯の掃除をしてもらっている。先生が私の口の中を覗いて、「この歳でこれだけきれいな歯は稀ですよ」とほめてくださった。その後、車で30分ほどの整形外科へ。何時もの骨粗鬆症と膝の痛み。骨芽細胞の促進効果のある注射を月一で受けているが、今日の骨密度検査の結果で、期待しているレベルが十分維持できていると言われた。同年代の平均レベルの115%以上が保てているという。これからは暫く注射をやめて様子を見てみようと言われる。45日後に検査してからその後の方針を決めるとのこと。骨をやたら強くすると固くなって、急激な衝撃で骨折する危険が高まるそうだ。何となく気分を良くした病院のハシゴだった。2/20病院のハシゴ

  • 2/18 乗代雄介著『二十四五』読了

    先日の『十七八より』の続編だ。主人公の阿佐美景子は二十四五になっている。二つ年下の弟の結婚式に出るために仙台駅に着くところから始まる。新幹線を降りようと通路に並んでいる時に後ろの席に座っていた女学生から声を掛けられる。景子が車内で読んでいた漫画を後ろの席からシートの隙間からのぞいて読んでいたと話しかける。仙台は前作で、もう一人の主人公だった叔母ゆき江ちゃんがなくなる前に一緒の旅を計画していた場所だった。それは実現できなかった。結婚式が終わってその翌日、新幹線の中で話しかけていた女学生と彼女の家の近くの古墳であってこの小説は終わる。弟の結婚相手は小学生時代の学習塾の同級生、参列する友人たちも幼馴染。みんなの昔話に幾度もゆき江ちゃんが登場する。景子の脳裏にはいつもゆき江ちゃんだったらどう言うかなどとの思いが顕...2/18乗代雄介著『二十四五』読了

  • 2/17 バラマルチング

    例年より一ヶ月以上遅れて咲き出した河津桜。一昨年の秋にチップにして積んでおいた腐葉土を掘り出す。上には新しいチップを積み重ねてあるので、それを避けて完熟し腐葉土になっているところから掘り出す。オンバ虫(カブトムシの幼虫)がたくさん眠っている。かわいそうだがそれを他に移しながら掘る。カーポートの床で腐葉土、馬糞、バーク堆肥を混ぜる。バラの株本にかぶせてゆく。これをここ数年毎年続けているので土がふかふかになってきた。午前中約2時間、バラの四分の一程度終わったところで昼になった。昼食後二人とも腰が上がらなくなっていた。妻は私が摘んでおいたはっさくを知人に届けに行き私はサンルームで昼寝となった。2/17バラマルチング

  • 2/16 船明ダム

    鴛鴦を目当てに訪ねた船明ダムだが、目にしたのは鴨とカイツブリだけだった。ダム湖の奥まで回ってみたが鴨以外は見かけることがなかった。昼直ぐで、時間が悪かったか。3時過ぎになると夕食で出てくるらしい。今朝妻が船明ダムに行きたいと言い出した。今日は大方休みの娘はエリーを連れてドッグランに行くという。それでは別々ということになった。その時娘が、「車はお父さんのでいいか?」と、すると妻が「いいよ。」と答えた。この会話の間すぐそばにいる私の方は二人とも一顧だにせず。娘は車が汚れるので自分のは使いたくない。朝家を出るのが遅かったので、二俣の駅近くで昼となった。この奥に行くと昼食を摂れるところがあまりないので、駅舎で営業しているラーメン屋を覗いてみることにした。有名らしく前回来たときは待ち時間が1時間ほどであきらめたこと...2/16船明ダム

  • 2/15 古文書

    梅が開き始めた。例年より大分遅れている。この白梅は多く咲いているが紅梅種はどれもまだ蕾が固い。蝋梅はもう終わりで香りもなくなっている。先月は失念してしまって出席できなかった古文書読解クラスに出席した。今期は金谷の旧家や宿場の顔役の家に残された文書を主に読んでいる。中で多く残されている河村家文書が多い。その河村家の出身で絵師になった丸尾月嶂が描いた涅槃図が駅近くの泂善院で開帳されているというので早めに終わってみんなで拝観に行った。2月15日は仏陀が入滅した日でお寺では涅槃会が行われている。この涅槃図は9m×8mの大作だ。丸尾月嶂は18世紀後半に生まれた。わが村の池新田村の名家丸尾家に婿入りし丸尾となった。この涅槃図は彼の愛妻がなくなったのをきっかけに3年半の期間をかけ1817年に完成この寺に納められたそうだ...2/15古文書

  • 2/13-2 薪割り

    秋に準備しておいた薪が心細くなってきた。2月後半私が留守のころ無くなると困ると思って、庭の隅に散らばっている玉切りした幹を割った。斧での薪割りは1年ぶり以上なのですぐに背中が痛くなるかもとビクビクしながら始めた。痛くなる前に30分ぐらいで息が切れてそれ以上できなかった。明日になって筋肉痛が出なければさらに続けて斧の作業をしてみよう。2/13-2薪割り

  • 2/13 乗代雄介著『十七八より』読了

    2024年下期芥川賞の候補に彼の作品『二十四五』がノミネートされた。受賞には至らなかった。上記『十七八より』は彼のデヴュー作で群像の新人賞を受賞している。その選考委員であった多和田葉子や高橋源一郎には高く評価されたようだ。今回の候補作は上記の続編にあたるということらしい。彼の最近の作品『それは誠』『旅する練習』など読んだが二つとも芥川賞の候補には上がったが受賞には至らなかった。読んだ二作品は分かりやすく素直な物語だったが、このデヴュー作は難しい作品だ。高校生の夏休みの一ヶ月を描いている。彼女に大きな影響を与えた叔母が癌で亡くなる。多感でクレバーな少女がこの一ヶ月にいろいろなことを経験したり思い出す。彼女の周りで彼女とかかわる両親、弟、保健体育の男性教師、中年の国語教師、国語教師の主催する読書界で席を並べる...2/13乗代雄介著『十七八より』読了

  • 3/12 ヒヨドリとピラカンサの実

    ヒヨドリはいつも数羽で餌をついばみに来る。サンルームで本を読んでいたら、いつもと違って50羽以上が来ていた。エサ台には10羽近くがバードバスで水を飲んだり古米をついばんだりしている。その上の木の枝には順番待ちをしているようにさらに多くがとまっている。そして庭の隅ではさらに多くが木立で騒いでいる。何事ならんと双眼鏡で覗いてみると、こちらからは露に見えない木々の影のピラカンサに群がっている。これも一度には限界があるようで周りで順番待ちしているようにも見える。赤い実をついばんでいたのだ。WIKIで調べてみるとピラカンサの実は完全に熟す前までは、果肉には青酸系の毒、種にもアミグダリンという物質があり大量に食すと中毒を起こすらしい。それが2月中頃熟すと無害になりそれで鳥たちが食料とするという。今日がその解禁日だった...3/12ヒヨドリとピラカンサの実

  • 2/11 三国美千子著『骨を撫でる』、宮島未奈著『成瀬は信じた道をいく』読了

    書架の中でこの書名が目に付いた。作者の名前も知らない。『青いポポの果実』と二編が収録されている。大阪の河内、土地の旧家らしき家族の話。もう中年になった息子に厳しくできず、それに息子が付け込んでいる。それを苦々しく思っている姉が主人公だ。苦々しく思っていながらその弟も母親も認めてしまう。表題の中編を読み終わるのがやっとだった。併せて収録されている方は読みかけて続かなかった。『成瀬は天下を取りに行く』の続編だ。図書館にあったが借りられていたので予約した。今日借り出してすぐ読み始め読み終わった。兄弟に入学した成瀬が、大津市の観光大使になって活動する話だ。前作ほどの新鮮感はないが読みに誘われる。著者はこれでしばらく成瀬シリーズで稼げるだろう。昨日の山歩きで足の筋肉痛やら攣りで余り外に出なかった。2/11三国美千子著『骨を撫でる』、宮島未奈著『成瀬は信じた道をいく』読了

  • 3/10 小笠山小笠池周遊

    小笠神社駐車場ではなく小笠池堰堤下に車を停めた。駐車場から堰堤上まで登るのも小さな登山だった。最初からの上りに、二人とも昨日の疲れがまだ体に残っているのを自覚した。歩いている分には寒さをそれほど感じなかったが、崖にはツララ、トンネル内の床には氷が残っている。池の周りにはほとんど鳥の声を聴かない。時々姿を見るが、妻が写真に収めるのは難しいようだった。全行程2キロに満たないコースだったが、思いのほかアップダウンがきつかった。上の写真は、イワタバコの自生する崖だが、足元のごく小さい流れが長い間にこの崖を削ったと思うと年月を感じる。更にこの崖は旧大井川が形作った沖積大地なので、川を転がってできた丸石が積みあがっている。これもさらに昔の長い時間が思われる。3/10小笠山小笠池周遊

  • 2/9 孫来宅

    今日モンタロウと父親が丸子アルプストレイルランを走るということで昨日から静岡のホテルに泊まっていた。父親は20キロのコース。モンタロウは低学年のコースで2キロほど、ただし低学年は保護者同伴ということ。そこで母親が付いてゆくことになった。じゃあ誰がアサトの面倒をとなって、妻が朝早く向かった。父親は4・5時間かかるそうでモンタロウのレースが終わった後どうするかとなった時、二人ともここへ来たいと言ったらしい。エリーが目的だろう。着いた早々二人と一匹が団子のようになって狂いまくった。エリーも久し振りで大喜びだ。部屋の中では収まり切れなくなって、庭に出した。ネットで囲ってドッグランに仕立てた50坪ほどの庭の隅で走り回った。更に海に連れて行った。父親も夕食時に合流した。コースはかなり急な登坂路もあって、大層しんどかっ...2/9孫来宅

  • 2/8 森沢明夫著『夏美のホタル』読了

    どこでどんな書評を見たのか忘れてしまっていたが、読んでみるリストに挙っていたので借りてきた。ただしどの作品の書評かも忘れていたので並んでいる中から選んだ。著者の作品は映画化されたものも多いようだ。しかし私が観た記憶にあるものはない。ごく若い男女が、房総の山中の村でたまたまトイレを借りた田舎の店で出会った年老いた親子と知り合う。親切な親子で、お茶を出して話すうちに梅雨時はホタルが群舞する川が近くにあると聞く。それを見に再来する。二人はそこが気に入って、使っていない離れを借りて週末東京から通うようになる。男は大学の写真学科の学生で、卒業写真を何にしようか悩んでいる。自然豊かなこの村でいい写真が撮れることを期待する。店を営んでいる親子は足の不自由な62歳の息子とその母親だ。息子の父親は彼の生まれる前に亡くなって...2/8森沢明夫著『夏美のホタル』読了

  • 2/7 松村美香著『アフリカッ』読了

    やはり他の本を探していて目に留まった。『バッタを・・』でアフリカを読んでいたので気になったのだろう。大手商社の若手社員がアフリカでビジネスを見付けようとする話だ。著者は国際開発コンサルタントとして世界中を飛び回っている女性だ。主人公は東京工業大学で電子工学を学んだ。祖父は外国航路の船長で、子供のころ世界中の様子を面白くその祖父から聞かされていた。そこで大手商社に入り世界で活躍しようと思ったのに商社ではその出身学科から金融工学やシステム開発の部署に配属された。毎年海外へ出ることのできる部署への配属希望を出していた。しかし上司はシステム開発部での彼の能力を重視していて、彼がやる気をなくして退社しないか心配していた。そこで彼の気晴らしをさせるつもりでアフリカでの新たなビジネスを見つけるというミッションを与えた。...2/7松村美香著『アフリカッ』読了

  • 2/6 柏耕一著『交通指導員ヨレヨレ日記』、宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』読了

    どちらも図書館で別の本を探しながら書架の間を歩いていて目に留まった。以前新聞やネットで書評やら話題で記憶にあった。それにしても両極端の本だ。前者は現在にも将来にも大した希望も夢もない70過ぎのオジサンの生きざま。後者はハイティーンで、現在にも将来にも夢も希望もあるぴちぴちギャルの話だ。前者のヨレヨレ日記形式の本は沢山出ている。以前どうも読んだ気が少しするが、他の本かもしれない。何分こちらもヨレヨレになっているから思い出せない。後者は昨年の本屋大賞に選ばれいろいろなメディアで何度も取り上げられていた。富士市出身の作家だ。wikiによると、子供のころから本を読むのは好きで、先生に何か物語を書いてみたらと言われそれからよく書いていたそうだ。しかし、先輩の作家を読んで、とても自分には力がないとあきらめたことがあっ...2/6柏耕一著『交通指導員ヨレヨレ日記』、宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』読了

  • 2/5 懐かしい顔が訪ねてくれた。

    もう30年近く前に知り合い、私が中国で工場を立ち上げるときも協力してくれた男が訪ねてくれた。この春節の休みを利用して家族旅行だ。娘さんは二十歳ぐらいだが、彼女の生まれたばかりの時にお目通りを頂いている。現在は大学でバレー?を勉強しているそうだ。彼は何度も日本へは仕事で来ているし、かつて何年かは滞在したこともあるが、奥さん、娘さんは初めての来日だった。娘さんに日本はどうだったか尋ねると、最高だと、また必ず来たいと言った。父親も何度も日本には来ているが、観光地にはあまり足を入れていなかったとかで、大阪に入り関西を巡り、関東を巡り十分日本を満喫したようだ。帰りはここ静岡の空港からを選択してくれていた。男同士で懐かしい話に夢中になって女性たちにあまり話しかけられなくて失礼した。彼の話によると、会社にいた人にも取引...2/5懐かしい顔が訪ねてくれた。

  • 2/3 戸矢学『サルタヒコのゆくえ』鎌田東二編『サルタヒコの旅』

    先日のツクヨミ関連で『古事記』に係る物語の登場人物の話を借りてきた。前者は先のツクヨミと同じ著者2022年刊。後者は10人以上の著者が執筆している。2001年刊。「サルタヒコ」を「猿田彦」とも表記するが、前者では「猿」にこだわるのはおかしいという立場。しかし後者では世界的に猿が神話に登場する話を拾っていて、『古事記』との共通点を探している。後者にはクロード・レヴィ=ストロースも一稿寄せていて、驚いたことにその翻訳は従弟が行っていた。フランス文学をやっていたのは知っていたが彼の専門が何なのかは知らなかった。更に本人も古代ギリシャ、エジプト神話に「サルタヒコ」的な話があると投稿していた。二つの本に共通するのは「サルタヒコ」は古代日本列島に早くから来ていた海洋民族海人族に属し、遅れてやってきた天孫族たるヤマト政...2/3戸矢学『サルタヒコのゆくえ』鎌田東二編『サルタヒコの旅』

  • 2/2 前野ウルド浩太郎著『バッタを倒すぜアフリカで』読了

    新刊コーナーで目に入って手に取った。以前同じような題名の本を見た記憶があったのでそれと思って借りてきた。読み始めてみると以前目にしたのは『バッタを倒しにアフリカへ』で著者の前作だ。これが25万部も売れたそうだ。本作はその後を書いたものだ。著者はサバクトビバッタの研究者だ。サバクトビバッタはアフリカ・中東地域で時に大発生して農作物に甚大な被害をもたらす昆虫だ。時には中国大陸にまで影響することもあるそうだ。著者は昆虫が好きで研究者の道に入ったが、研究を続けるためにはその研究に金を出してくれるところを見付けなくてはならない。大学や研究所の助成金を得るためにも大苦労をしている。そこで現在はトビバッタの防除研究者として「国立研究開発法人国際農林水産業研究センター」に所属している。身分はいまだ期限付き研究員だという。...2/2前野ウルド浩太郎著『バッタを倒すぜアフリカで』読了

  • 2/1 シャングリ東京練習

    千代田区スポーツセンターでの練習。前面の鏡に全員が映っている。今月のKLでのアジ祭に向けて皆さん力が入っている。そんな中、私は2曲も楽譜を忘れてしまった。だいぶ顰蹙を買った。今日は各パート3名以上で有意義な練習になった。いよいよ次はKLでの本番だ。今日は練習後の打ち上げには参加せずに帰ってきた。家には19時半ごろついて夕食をとった。やはり飲んで遅く帰るのとは疲れが違う。2/1シャングリ東京練習

  • 1/31 バラ施肥穴掘り

    昨日妻に命じられた通りバラの元肥用穴をあけた。明日は東京へ行くために、妻が半日ぐらい施肥できるだけの穴の数と思う。花壇三ヵ所分だ。明日の練習の後は打ち上げの飲み会に参加せずに帰ってくるつもりだ。だから駅まで自分で運転してゆく。1/31バラ施肥穴掘り

  • 1/30 バラ施肥

    バラの元肥を始めた。私がディガーで穴をあける。そこへ妻が肥料や堆肥を入れて蓋をしてゆく。穴を掘るのは少し腕力が要るので私がやる。しかし穴に肥料を入れる方が時間はかかる。私が疲れて度々休憩しても妻が追い付いてくることはない。午後3時になったので今日の作業は終わりとしたが、その時点で妻が埋めなければならない穴作業は、私が上がった後も30分以上かかった。後2日が必要になるだろう。明日は妻がいくつか用事があって作業時間が少なそうだが、留守の間にも私には穴をあけておけとご下命があった。玄関前の山茶花が今盛りだ。日陰でも頑張って大分大きくなっている。しかし下に植えてある寒椿への日当たりが悪くなっているので、花が終わったら切り詰めようかと思っている。去年もそう考えたが、アジ祭でバンコクへ行ったりで実行できなかった。今年...1/30バラ施肥

  • 1/28 戸矢 学著『ツクヨミ秘された神』読了

    「ツクヨミ」は多和田葉子の小説に出てくる。聞いたことはあったがどんな意味、存在なのかは知らなかった。そこでこの題名に惹かれて読み始めた。わが国最古の史書『古事記』、『日本書紀』に三貴子誕生の記述があるそうだ。イザナギとイザナミが身の汚れを洗い流そうと禊を行ったところ、左の眼からアマテラスオオミカミ、右目からツクヨミノミコト、鼻からタケハヤスサノヲノミコトが生まれた。これを三貴子という。これは三種の神器と対応する。八咫鏡ーアマテラスオオミカミ、八坂瓊勾玉ーツクヨミノミコト、草薙剣ータケハヤスサノヲノミコト。これほど重要な名前なのに、『記紀』にはツクヨミについての記述がほかの二つに比べて極端に少ないそうだ。この謎を解くというのが本書の狙いだ。『記紀』は天武天皇の時に編纂されたとされている。史書として編纂された...1/28戸矢学著『ツクヨミ秘された神』読了

  • 1/27靴底インソール

    去年の秋、少し窮屈な靴を履いて森林公園の上り下りをしたとき右足の親指の根元が痛み始めた。整形外科の診断では外反母趾、足の土踏まずのアーチが緩んできているので足の親指付け根に無理な力がかかると。それでアーチを支えるインソールをオーダーして誂えた。これがサポート感が弱いと訴えたら、土踏まず部にかさ上げシールを貼った。サポート感は強くなった。しかし、1セットしかないと靴を変えるときは入れ替えなければならない。外作業で使う長靴をインソールなしで半日履くとまた指に痛みが増した。オーダーメイドで作ったインソールは4万円近くのコストで、同じものを作ると5千円だという。とても複数準備することはかなわないのでネットで調べるとそれらしいものがあることが分かった。実際に靴屋に行ってみた。サポート用仕様が確かにあった。値段は2千...1/27靴底インソール

  • 1/26 バラ剪定誘因終了

    最後の大物の棚。この棚はアンジェラが異常に元気で天井の大半を覆っている。古い幹をカットして少しほかの株に空間を作った。梯子の上り下りを繰り返す作業はことのほか身体にこたえる。そのためにため息をつくと、妻が、「そんな体力でロングドライブができるのか」とすかさず冷かす。ただただ黙って耐える。1/26バラ剪定誘因終了

  • 1/25 キャンピングカー

    暮れから見に行っていた静岡丸子のキャンピングカー販売店でついに契約した。昨日現物確認に行き見積書をもらって帰った。妻に購入する旨知らせると妻は頑強に反対した。そこにいた娘などは、「同世代が免許証を返納し始めているのに!」とまでほざきよった。キャンピングカーが我がバケットリスト(backetlist)に挙がったのは2017年の秋にその当時一緒に暮らしていたランを連れて東北を一週間ばかりレンタルのキャブコンで旅したころだ。まずはレンタルして気に入れば購入しようというのが夫婦間の話であった。しかし、それなりに資金の準備が必要で延び延びになっていた。そして後期高齢者の階段を一段上った年末あたりで、遺された時間の少なさを思い知った。娘の言うように車を運転できるのはあと何年だろうかとの考えが頭を過った。ここ田舎では車...1/25キャンピングカー

  • 1/23 ツルバラ誘因作業

    作業三日目。手前の脚立のバラは前の作業が途中だったので残りを片付けた。その後、上手く写っていないが奥の脚立のアンジェラを処理した。このアンジェラは一番初めに植えた株でだいぶ歳を経ている。多分20年以上樹齢を重ねているはずだ。古い枝をカットして若枝に置き換えるように処理したが成功するだろうか。午前2時間、午後2時間で身体は音を上げている。妻はどんどん作業が捗って、西側までほぼ終えた。手際も良くなってきている。1/23ツルバラ誘因作業

  • 1/21 荻原浩著『海の見える理髪店』読了

    妻が出かけたので一人での庭仕事は危険と散髪屋に行った。待ち時間に漫画本や週刊誌の間にあったこの本を手に取った。表題を巻頭に六編の短編集だ。巻頭を読み終わらないうちに順番が来た。それで散髪が済んだ後借りてきた。店主が言うには「わざわざ持って行くほどではないかもしれないよ」と。家で読み進めるうちに物語に既視感が出てきた。wikiで調べると、この話は2022年のNHKでドラマ化されていた。どうもそれを見たことがあったようだ。田舎の海辺の近くで商売している散髪屋に若い男が訪ねてくる。初めてである。長い髪をしていて、それまでは美容院で調髪しているという。今度結婚式を挙げるのでそれ用に自分に似合う髪型にしてくれと依頼する。初老の店主は作業の間中よくしゃべる。若い時は絵描きになりたかったなどと自分の生い立ちからよくしゃ...1/21荻原浩著『海の見える理髪店』読了

  • 1/19 ツルバラ剪定

    南の出窓、ピエールロンサールとポール・ヒマラヤンムスクの二本。ロンサールはサンルームに半分を奪われ、樹勢が落ちてきている。それに対してヒマラヤンムスクは伸び伸びと自由奔放に枝を伸ばしている。これだけで午前午後4時間を要した。妻はもう一週間以上作業しているので、大物もだいぶこなしている。私はまだ二日。大物がまだ4か所ばかり残っている。もう数日必要だ。1/19ツルバラ剪定

  • 1/18 タニア・ド・モンテーニュ著『「黒人」は存在しない。』読了

    朝起きたときは昨日の残りの庭仕事をするつもりだった。その前に床屋に行ってと店の前まで来ると、都合により休業の張り紙。それなら図書館へ。暮れに借りた本の返却期限が昨日までだった。家に帰って、借りてきた本を眺めていると、少し読んでから、昼食を摂ってからと気分がどんどん後退してゆく。結局上に揚げた本を読み続けた。新刊コーナーで目に入った。裏の著者プロフィールを見ると、1971年生まれで、作家、ジャーナリスト、俳優、歌手となっている。この本で受賞し、演劇にもなっている。表題となっている作品と『黒人女性ークローデット・コルヴィンの知られざる人生』の二作が収められている。著者も色の黒い女性だ。しかし幼児のころは自分が「黒人」だとは思っていなかったそうだ。中流以上の家庭の子供が通う学校で、自分一人だけがカラードだった。...1/18タニア・ド・モンテーニュ著『「黒人」は存在しない。』読了

  • 1/17 庭木剪定と剪定枝粉砕

    久し振りの庭仕事。妻はもう一週間以上前からバラの剪定をしている。私はいろいろ予定が入っていて、これ以上身体を壊すのを恐れて自重していた。昨日のお尻からの内視鏡検査で異常なしだったので、庭仕事に手を出した。手始めに、リージャン・ロード・クライミングを巻き付かせたナンキンハゼの下枝の剪定。株基に植えてある他のバラの日当たりが悪くなっていて元気がなくなっている。本当は頂点に近い枝も全部剪定して丸坊主にしたかったが、写真に写っている梯子でできる範囲にとどめた。長い梯子に上っての作業は流石に自信がなくなっている。剪定を終えたところで終わるつもりだったが剪定枝が庭の真ん中では邪魔になるので粉砕機を引っ張り出してやり出した。やり始めると庭のあちらこちらに積み上げられている枝も気になってそこまで手を伸ばした。夕方には動け...1/17庭木剪定と剪定枝粉砕

  • 1/14 竹田恒泰発行『国史教科書』(中学校社会科用)読了

    関西のテレビで独特の自説を強く主張する明治天皇の玄孫竹田恒泰が発行した中学校社会科用の歴史教科書である。日本国歴史としなかったのはこの列島の一部に国家らしき大和政権が始まった時、日本国と称していたかは不明なこと、しかし現在の天皇家につながる王権がその頃から連続していたとの主張で、天皇を頂く「国」があったことは確かだとしてその歴史だから「国史」としたという。文科省の教科書検定で五回不合格になり六回目にしてやっと合格したという。この不合格の教科書は全冊一般書として市販しこの令和書籍を支えてきたと謝辞を述べている。彼の日本についての意識の根本には世界で最古の王朝であり現在まで連綿としてつながっている今の天皇家が国の中心であるとの思いだ。天皇家が単に優れているというのではなく、そのように天皇家を中心として国を成り...1/14竹田恒泰発行『国史教科書』(中学校社会科用)読了

  • 1/12.13.14 『男の合唱まつりinみやぎ』に参加

    第26回の標記に今年も参加した。12日午後に事前練習、青の後決起集会と称して飲み会。13日が本番、午前は単独で練習、午後から合唱まつり。今回の上海グリークラブのオンステは18名と最近の中では大人数だ。各パート4名以上いるので安心して歌えた。今回の参加グループは前回の27団体を上回る32団体がエントリーした。さすがに男声合唱のグループは高齢者ばかりの傾向が強く、混声の参加も認められている。更に参加団体増加の理由を聞くと、個人名での参加者基本のため、同じ人が何度でもオンステできることになっている。だから同じグループが少し顔ぶれを入れ替えて名前を変えての出場もできるそうだ。この時新たな参加費は徴収されない。したがって東北大学の合唱メンバーの中には地元のほかのグループにも参加している人がいた。最高は7つのグループ...1/12.13.14『男の合唱まつりinみやぎ』に参加

  • 1/10 賈平凹(ジャ・ピンウア)著『老生(ろうせい)』読了

    莫言と同じ時代の中国作家。彼の二歳年上の1953年生まれ。ともに改革開放政策時代に作家デビューしている。作風は似ているが、莫言の方が少し叙情的な雰囲気があるが賈はもう少し乾いている。この小説の舞台は秦嶺山脈、別名崑崙山脈ともいう、甘粛省、陝西省、河南省にまたがる山地の山深い田舎。時代は20世紀前半の国共内戦から文化大革命を経て改革開放の時期まで。この時代を生き抜いた弔い師が狂言回しだ。弔い師とは葬式のある家に呼ばれ、死者を送る歌を長ければ三日三晩歌い続けるという。その歌にはその土地のことその人の生きざまなどが歌い込められている。時代から取り残されているような山間の村にも、国民党系共産党系を名乗る匪賊のような連中が訪れてくる。その度村に死人が出る。村人はその都度様子を見ながら対応する。そのうちどうも共産党が...1/10賈平凹(ジャ・ピンウア)著『老生(ろうせい)』読了

  • 1/7 嵐が去った。

    暮れから一週間滞在した孫たちが今夜帰京した。父親が仕事終わりに車で迎えに来た。娘の咳が治まらないので新幹線に乗るのが憚られたのだ。初めは我々に送ってくれるかと聞いていたがさすがに後期高齢者の両親に頼るのはよくないと気付いたのだろう。孫たちは多くの時間をタブレットでユーチューブを見ることに費やしていた。普段は制限される時間も、母親が別室で臥せっているので心置きなく見続けることができた。ジジババにはもう注意する意欲さえなくなっている。それに飽きると庭に出てエリーと遊ぶ。室内でもエリーをもてあそんでいるがエリーもめったなことでは嫌がらない。しかし時々余りのしつこさに、ウーとうなり声をあげて脅かす。家の中でタブレットを見るのも時々場所を変えている。アサトはエリーのケージの中が居心地がよいそうで、エリーを追い出して...1/7嵐が去った。

  • 1/6 桜木紫乃著『谷から来た女』読了

    久し振りにこの作家を読む。2021年から2・3年ころの作品集だ。アイヌの血を引く赤城ミワという女性をめぐる物語だ。これも赤城ミワを縦糸に係る男や出来事が横糸になっている。50年以上前、カニ族が大挙して北海道を歩き回ったころ私もその一匹になって国鉄の周遊チケットを手にさまよった。その時白老のアイヌの村にかわいいピリカがいるとのうわさがユースホステルに泊まるカニ族の間で話題になっていた。その白老町に「国立アイヌ民族博物館」、「国立民族共生公園」、慰霊施設などが集まったナショナルセンターが2018年に「民族共生象徴空間」としてできた。その愛称を「ウポポイ」という。何時もの4人組で旅行した時に久しぶりに白老町のアイヌ部落を訪ねたことがあるが観光客もほとんどいなく、土産物屋も閉まっていてさびれた感じがしていた記憶が...1/6桜木紫乃著『谷から来た女』読了

  • 1/4 呉明益著『雨の島』読了

    90度傾いているわけではなく、このような表紙になっている。先日読んだ『歩道橋の魔術師』と同じ作者だ。前作は2011年発刊で、今回のは2019年だ。表題の『雨の島』とは台湾のことで、台湾の原住民にルーツを持つ主人公たちの物語だ。数編の短編が実は共通する登場人物のそれぞれのある時期の話で成り立っていることである意味長篇の作品ともいえるという形だ。莫言の『白檀の刑』『赤い高粱』などと共通する形式だ。正月微熱が続く中で、文字による内容の理解には少し支障がある状態で読み終わった。この著作者の前作よりも内容や表現が洗練され熟練の度が増した感じだ。自然の中での物語が多いが、よくこれだけ自然科学系の知識を持っていると感心させられる。それでいて叙情性に優れている。帯の釣り言葉に「現代台湾を代表する作家のネイチャーライティン...1/4呉明益著『雨の島』読了

  • 1/1 2025年正月

    昨日の薪作りで身体の節々が痛い。それでも午前中、エリーの散歩で4千9百歩、そのあと妻と水神社に初もうでで4千歩。帰ってからさすがに草臥れてまたサンルームで昼寝。これがどうもよくなかった。また少し熱が上がり始めた。弟の家族が東京から墓参りと新年のあいさつに来た。姪はクラシックバレーダンスの教師になりたくて、関西の大学の教育学部にこの春から進学するそうだ。通常の高校に進学せずに通信制の高校を自ら選んで勉強していた。アルバイトをしながらレポート提出も問題なくしたようだ。弟は高校二年になるが、東京都のグローバル人材ナンタラの海外視察に選ばれて来週からパリへ一週間研修とのこと。父親を含め少し心配な家族だと思っていたが、その心配が杞憂だったようだ。良い子たちに育っている。そのあと夕方、原村で体調を壊していた娘家族が来...1/12025年正月

  • 12/31 薪作り

    年末の懸案だった薪の準備をすることができた。左奥の薪置き場がほぼ空になったので、薪作りを急がねばならなかった。そこへ発熱で半分あきらめていたが昨日から少し意欲が出てきた。今朝はベッドを出るときから作業のできる服装にした。おととしの11月に庭の多くの木を剪定してもらった枝が庭のあちらこちらに散在している。これらを薪にすればこの冬は乗り越えられると踏んでいた。今日準備した量は何とか1月中は持つと思われる。この場所に置かれていた枝のほぼ半分を処理した。午前午後各2時間ほどの作業時間だった。東側の薪棚が壊れ始めている。来年辺りもう一度再建する気力が出てくるだろうか。孫たちは遊びすぎたのか、熱を出したり咳をしたりで体調が整わないらしい。原村を動けずに今日来る予定は中止された。12/31薪作り

  • 12/30 庭掃除

    裏の背戸道の落ち葉をかいた。エノキなどの落ち葉で一杯だったが、西風がすでに大方吹き飛ばしてくれてある。ブロワーで吹いて集めたが、袋一杯にもならなかった。それでも、これで掃除しましたよ、との見かけはできただろう。一週間ほど前から発熱していて、ここ二日ばかりで下がってきたので何とかやる気が出てきた。夜中にウイスキーを飲みながら本を読んでいたのが原因だと思う。掃除中、宅配便が届いた。先日の従姉の葬式で会った彼女の父方の従弟たちとの話で出てきた、彼らの家の歴史に関する資料だ。一人の従弟が、伯父の調べた家系図だとか、聞き語り記録や写真を集めてUSBに入れたものだ。伯父の家は代々犬山の成瀬家に仕えていた。そもそも成瀬家に仕えるようになったのは、成瀬家が犬山城主になった後、尾張にも領地を得て、その地の代官として召し抱え...12/30庭掃除

  • 12/24 池澤夏樹著『砂浜に座り込んだ船』読了

    「死者を思いながら生きてゆく。先に逝ったひとへの哀悼に満ちたかつてない短編小説集。」と帯の釣り書きにある。八編あるが読み終わってどの小説もその話、筋がすぐには思い出せない。しかし読んでいる間は心地よい気持ちで読み続けられた。池澤の初期作品は読んだことはある。しかしこれらも表題を見れば読んだことは思い出すがこれも思い出せない。それほど私に訴えるところが少ない作家だった。ただ沖縄に住んだり外国に住んだりしているのでその暮らしぶりにはあこがれがあった。それでメディアにその情報があるとチェックはしていた。しかしこんな読書の楽しみが過ごせるならこれも今後たくさん読んでみようと思った。12/24池澤夏樹著『砂浜に座り込んだ船』読了

  • 12/23 呉明益著『歩道橋の魔術師』読了

    以前読んだ台湾の作家の解説で名前を聞いて記憶に留めていた。21世紀になって、子供のころの70年代、80年代のことを書いている。私が初めて台湾の地を踏んだのもその頃だった。台北駅の北側のホテルの泊まって、近くを歩いた。円環という飲食商業施設が駅の近くにあって、仕事に出る前の早朝散歩で近づいた。深夜までの営業を終えて辺りはゴミや物が雑然としていた。まだアジア初心者の私はその奥にあまり深く踏み込んでいく勇気がなかった。この小説の舞台になっているのは台北駅から南西に広がる地域にあった中華商場で全部で8棟あった。「忠」、「孝」、「仁」、「愛」、「信」、「義」、「和」、「平」とそれぞれ名付けられていたようだ。それぞれの建物を繋ぎ、所によっては道路をまたぐように各所に歩道橋が設置されていたようだ。私もその一部には足を踏...12/23呉明益著『歩道橋の魔術師』読了

  • 12/21 西湖物語読了

    「静岡県と浙江省が友好関係を結んで30周年(2012年)を迎えたのを記念して、杭州市文化局が収集した『西湖民間故事』の中から、杭州の名所旧跡・名産・名物を紹介する。」と訳者が「はじめに」で記している。杭州に滞在中に訪れた懐かしい地名や名産名物の名前がたくさん出てくる。「東坡肉(トンポーロー)」の話はよく聞いた。杭州の役人をしていた蘇東坡が西湖の改修をして洪水や水枯れが起こりにくくしたことに周りの農民が感謝してお礼の品々を届けてきた。清廉潔白な蘇東坡はその多くを返したが、すぐに処置しなければならない豚肉は角煮にしてそれぞれの農民に返したことから豚の角煮が東坡肉と呼ばれるようになったと。「飛来峰」「宝石山」「小黄龍」「金牛」など名所旧跡を訪ねる度に同行の中国人から説明された。杭州は中国八大古都の一つとされ、南...12/21西湖物語読了

  • 12/20 ドイツ映画『僕とパパ、約束の週末』鑑賞

    これは映画館で観た。以前予告編で見て掛かったら見ようと妻と話していた。今日は娘が昼間で家にいるというので、エリーをおいて行ける。午前中の会を見た。自閉症と診断されたジェイソンが10歳になる。自閉症は自分の生活に独自のルーティーンがありそれが守られないとパニックを起こす。また周りで大きな音などが起こるとこれもパニックにつながる。ジェイソンは小学校では変わった子として同級生からからかわれる。そんな中にサッカーのチームではどこを応援しているかと問われた。彼はそれを決めるためにはすべてのチーム、そのスタジアムを確認しないことには決められないと考える。この決意に父親が同意する。毎週末、ドイツにある1部から4部までの56チームのゲームをすべて見るために国内を大移動する。大音響のスタジアム、熱狂して騒ぐ周りのファンたち...12/20ドイツ映画『僕とパパ、約束の週末』鑑賞

  • 12/18 インド映画 『RRR』鑑賞

    湯河原の忘年会で、K君から、面白いからと渡された。歌や踊りが随所に現れるのはインド映画のお約束だが、残酷シーンが多いのは少しテイストが違う。物語は実在したと言われるインド独立の功労者二人が主人公だ。一人は、妹を英国植民地支配者に誘拐されその奪還を目指す男。もう一人は、インド独立のためには、闘争できるだけの武装が必要だとして英国植民者の警官となり、警察の中で出世し、英国の武器を奪おうとしている男。二人とも武芸に秀で不死身である。そんな二人がお互いのことをよく知らずに友達になる。しかし、英国植民地支配者に近づくにつれて、がむしゃらに妹を取り返そうとする男と英国を見てそれを阻止しようとする男の葛藤が始まる。裏切りと見えることも出現する。しかし、後半妹を取り返そうとする男は、警官に身を包んでもインド独立の大義のた...12/18インド映画『RRR』鑑賞

  • 12/17 莫言著『続赤い高粱』読了

    前作と表紙の意匠が大分違うが同じ岩波現代文庫だ。著者のあとがき(抜)によると、「『赤い高粱一族』の第五章を書きおえて、わたしはあたふたと五章を一つにまとめ、とりあえず長編ということにした。・・・どうすれば長編をものにすることができるのか?しばらく考えてふと思った。とにかくたっぷり時間をかけ、より多く人物を設定して、真にせまったそら言をうんとでっちあげればいいのだ。」と激白している。確かのこの小説の大まかな筋は最初の二つの章であらかた述べられている。「わたし」「祖父」「祖母」の三人が主役だ。特に「わたし」の語りで物語が進んでゆく。後半の三章は上の三人を含むそれまでの多くの登場人物の生まれ育ち、遭遇した事件だとかに肉付けして一つの物語としている。特に「わたし」は語りの中心だが、本人については最後に「10年北京...12/17莫言著『続赤い高粱』読了

  • 12/15 映画ヴィデオ『春江水暖』鑑賞

    12時ごろベッドに入ったが3時過ぎに目が覚めてしまい眠れなくなてしまった。図書館で見付けて借りてきたこの映画を見始めた。3時間近くの長さだ。10月に観た『西湖畔に生きる』の前編にあたる。同じグー・シャオガン(顧暁鋼)監督のデヴュー作だ。舞台は浙江省の富陽。富陽区はかつて富陽市だったが今2010年代半ばに杭州市の富陽区になっている。会社にここから通っている女性社員がいて、新年15日の元宵節の夕食に招待されて行ったのが最初だったと思う。彼女のお父さんが手作りの料理を振舞ってくれた。当時は映画に出てくるような高層のアパート群やビルディングなどはほとんど見られなかった。富春江の川端にたくさんのランタンが飾り付けれていた。映画は2016年ごろの時代設定のようだ。高層のアパート群が林立し始め、結婚には婿さんが家を準備...12/15映画ヴィデオ『春江水暖』鑑賞

  • 12/11.12.13 東京・小田原・湯河原

    11日は従姉の葬儀で代々幡斎場へ。97歳で自分のことはほとんどできて、買い物にも行っていたと聞く。前夜風呂に入った時、心臓麻痺等で亡くなったらしい。翌日午後に見つけられた。その日は娘の部屋に止めてもらい、いつもの4人の忘年会のために小田原まで車。小田原駅でみんなを乗せてさあ小田原市内見学をと、駅構内を出たら、ロータリーの入り口から出てしまったようだ。警官が大声で追いかけてきて止められた。罰金7千円。乗せた3人が2千円づつたすけてくれた。小田原の市内は初めてだ。ブラタモリで取り上げている時に観て、「総構」の存在を知った。小田原が秀吉に攻められそうになっている時、城下全体を土塁や堀で囲んで防御とした。その延長距離は9キロメートル以上になるという。実際に秀吉に攻められた時も秀吉は攻めあぐんだ。城方は持ちこたえて...12/11.12.13東京・小田原・湯河原

  • 12/10 身の回りのものにガタが来た

    40年近く前に購入した靴の底がはがれた。よくも今まで接着剤が利いていたものだと思う。この靴はそれほど頻繁には使用しなかったが、20数年前すり減ったかかとを中国で交換したことがある。それから20年、靴底の張替えをした。靴底はそのまま使用できるので接着しなおしただけだ。接着面をきれいにして、接着剤を塗布して圧力をかけてか明かしたと聞いている。はがれたときどこで修理しようか調べると、デパートなどのリペアーコーナーでは1万円以上だった。左右両方となるとその倍かなと思った。近くの靴屋でも修理できそうなので持ち込んだ。店では修理屋に回すができるかどうか相談して返事するとのことだった。後日電話で可能との回答があった。修理代はいくらと問うと、3千円だという。信じられなかった。修理屋まで送りまた送り返すだけでもそのぐらいか...12/10身の回りのものにガタが来た

  • 12/9 馬糞堆肥

    今年も馬糞を分けていただいた。もう5年以上冬のバラの土づくりに利用している。庭の剪定枝のチップを積んで発行させた腐葉土と混ぜてバラの根元に穴をあけて施す。この効果で土が大分柔らかになっている。今年の馬糞はだいぶ乾燥させてくれたので軽く運べて作業が楽だった。この生産者のポニーは、小さい方は遊園地で子供を乗せていた経験があるのですごく人懐っこい。すぐに近くに寄ってくる。もう一頭の白馬は少し警戒心が強く小型のポニーが寄ってくると近くまで来てその様子をうかがっている。二頭とも30歳を超している。元保健所獣医師のケアーを受けて余生をのんびり静かに過ごしている。12/9馬糞堆肥

  • 12/8-2莫言著『赤い高粱』読了

    張芸謀が初めて監督した映画『赤い高粱』がベルリン映画祭で最高の金熊賞を受賞したことで原作者莫言の名前も世界的に有名になった。私もこの映画を見たが、主演のコン・リーぐらいしか記憶に残っていない。もちろん原作者の名前なども。今回小説を読んでみて、映画のかすかな記憶とは全く違う印象を持った。映画は張芸謀らしく叙情に満ちた映像が印象的だったが、小説は荒々しく、生命力に満ちた図太い登場人物たちだ。清朝末期の近代中国が混とんとし始める時代背景の中で庶民たちが逞しく、悲壮な生活に追われているさまが描かれている。この岩波現代文庫では、第一章赤い高粱、第二章高粱の酒と章立てされている。当初は第一章だけが『赤い高粱』として出版され、のちに第二章以下が追加包含されたという。現代文庫には『続赤い高粱』がある。第三章から第五章まで...12/8-2莫言著『赤い高粱』読了

  • 12/7・8 孫たち来襲

    サツマイモの干し芋作りを体験させる。妻が駅に彼らを迎えに行っている間に準備。家に着いてすぐやり始める。モンタロウは手を出して熱いだのべとべとだのと言いながら楽しそうにやった。アサトは手を出せなかった。いまだに自分は小さいからできないと思い込んでいる風だ。2パレットできた。来週東京行の時に出来上がりを持って行けるだろう。干し芋作りの後はエリーを連れての散歩。今回は珍しく行くという。それならと少し遠い桜が池まで足を延ばした。途中から遠いだのとぶつくさ文句を言い始めたが、池について鯉や鴨のえさを手にすると大はしゃぎで楽しんだ。昔はこの季節になると鴨類だけでなく鴛鴦も飛来していたが今はその姿を見ることはなくなった。エリーはせっかく先日のお勉強でリードを引っ張る癖はなくなったが、孫たちが自分の前を歩くとそれに遅れま...12/7・8孫たち来襲

  • 12/5田中優子・松岡正剛対談『昭和問答』読了

    新刊コーナーで目に入った。本屋なら手に取るだけで購入はしないだろう。昭和は戦争に明け暮れた時代だった。日清日ロ戦争の”勝利”、その後の第一次世界大戦で勝ち側について、中国大陸におけるドイツの権益を引き継ぐというおいしい果実を味わった。これがその後の日本の進む戦争への道につながった。昭和を三つに区切る。日中戦争、太平洋戦争の時代とその前と後に。松岡は昭和19年、田中は27年生まれなので、戦争の時代を直接は経験していない。敗戦後アメリカに占領されていた時代の雰囲気は少し感じていた。この二人の岩波新書での対談は『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾目だそうだ。読み始めてみると、二人の読書量のすごさに圧倒される。彼らの知識はほとんどが読書からのものだ。優秀な中高生だったらしく世の中の見方も我々凡人とは視点が違ったよ...12/5田中優子・松岡正剛対談『昭和問答』読了

  • 12/3 エリーの学習

    娘のフルートの生徒さんで獣医さんが犬のしつけの基本を教えてくださるということなので彼女の別荘のある東三河に出かけた。会場は新城総合運動公園。広大な敷地に各種運動場や子供の遊園地、フォレストアドベンチャーワールドなど面白そうなものがある。紅葉は今一つだった。昼食は設楽町の田峯観音の五平餅を買って、彼女の別荘へ向かった。写真は田峯観音の高台から下の部落を見下ろした風景。高度が上がってきているので赤いモミジが見られる。彼女の別荘は彼女の母方の祖母が住んでいた古い農家を、完全にリノベーションして快適なモダンハウスになっていた。縁側からは谷を通して対面の山並みも望めて、彼女が休日を過ごすにはもってこいのところだ。途中に「オシドリの里」があると妻が言うので寄った。谷川に面したところに観察用のシートが設置されていて、鳥...12/3エリーの学習

  • 12/1-2 白先勇著『台北人Tai Pei Jen』読了

    台北人と表題にあるが、収められている14編の短編に登場する主人公はすべて49年に共産党に敗れて台湾に逃げてきた大陸出身者たちだ。その故郷は上海、南京、四川、湖南、広東など多彩だ。著者は私より10年近く前に生まれている。父親は国民党の将軍。洋書期より中国各地、敗れてからは香港などでも生活してきている。15歳の時台湾に渡った。60年代後半から70年代初頭に雑誌に『台北人』シリーズとして掲載されたものだ。それをまとめたこの短編集は71年には出版されている。それらが契機で著者は有名な作家として認められている。それがなぜ2008年に日本で翻訳出版されたか、訳者の最後の解説でもよく判らない。各短編の主人公の多くが女性だ。上海で有名なダンサーだったり、将軍の婦人だったり、金持ちの実業家の思い者だったりと中国大陸ではいい...12/1-2白先勇著『台北人TaiPeiJen』読了

  • 12/1 ストーブ掃除と知人の通夜

    昨シーズン扉のガラスにヒビが入ったので取り換えてもらった。交換に4万円要した。ビスが焼着していたそうで、たぶん自分ではできなかったろうと思う。さすがに薪の燃焼は熱エネルギーが大きい。少し燃すだけで部屋中が暖かくなる。居間のドアを全部開け放って熱を家中に回す。庭には剪定した枝があちこちに散らばっている。これを薪にする仕事が年末までの課題だ。庭の剪定をお願いしていた、中学時代の同級生のご主人が事故で亡くなられた。私より若く見え元気もとても私の及ぶところではなかった。今でも現役で体力仕事をこなしていた。とても死の影などまるでなかったのにと思うと、将にサドンデス(suddendeath)。私も頭の隅に常において、残りの人生を考えなければならない。こちらはまだ前途洋々、モンタロウの学校の音楽発表会。昨日妻が参観に行...12/1ストーブ掃除と知人の通夜

  • 11/28 莫言著『白檀の刑』下巻読了

    上巻の時にも書いたが、筆の強さを感じさせる。先に共産党政府の元で小説を書いているとの理由で読まなかったと述べたが、実は日本の小説家などとは大きく違った重い葛藤の下で執筆していることが改めて忍ばれた。しかし、民衆の強さしぶとさをハードボイルドのタッチで描いている。この大らかさ、呆気ら感さはさすが大陸の国だと思わせる。好きになった。図書館にはまだ彼の本が大分ある。11/28莫言著『白檀の刑』下巻読了

  • 11/25 小国神社野鳥の会写真展

    本殿に至る参道、大きな杉が並んでいる。今年も写真展を見に来た。よくぞこんな写真がというのが並んでいる。ただ野鳥を写すのではなく、花の中に佇む姿とか、セイタカアワダチソウの穂先で得意そうにあたりを眺めている様子だとかがカメラマンの目指すところらしい。妻は写真のキャプションにある撮影地が気になる。ここの沼にこれが来るのかと、今後の参考にしている。去年はこの時期紅葉が楽しめたが、今年はまだまだだ。少し色付き始めたモミジの下で七五三で訪れた家族が写真を撮っていた。やはり主人公をその気にさせて顔を向けさせるのに苦労をしている。ここまで来たならばと帰りに太田川ダムのカワセミ湖まで足を延ばす。先月の探鳥会で鴛鴦やカワセミなど多くの種が見られたそうだ。しかし、天気は良いのにほとんど鳥の姿は見れなかった。欲求不満の妻は、そ...11/25小国神社野鳥の会写真展

  • 11/24 お墓の槙囲剪定

    10月から懸案になっていたお墓の槙囲の剪定をした。隣家があるのでそちらへ枝葉が散らばるのが嫌でなかなかできなかった。木の下にシートを広げて落ちる枝葉を集めた。やり始めれば6時間ほどで終われるのだが。こんな仕事はあと何年できるだろうか。もう今ではこの町のシルバー人材センターも人手がなくてなかなか仕事を受けてくれないそうだ。外部に散らかった枝葉は何とか掃除したが内部はそのまま、年末になったら片付けよう。昨日の佐藤泰志の『黄金の服』でもう少し書くことがあった。東京近郊で暮らしているらしい主人公が、静岡の海に海水浴に行く場面がある。静岡の近くで養護学校の教師をしている大学時代の友人の家に世話になる。海水浴に行くのは静波海岸だ。その描写が将に40年以上前の様子だった。海辺には海の家が何棟も立ち並び、海水浴客があふれ...11/24お墓の槙囲剪定

  • 11/23 佐藤泰志著『黄金の服』読了

    『オーバーフェンス』『撃つ夏』『黄金の服』三篇が収められている。いずれも80年代前半に書かれたものだ。前に読んだ『そこのみにて光り輝く』の少し前に書かれたものと思われる。70年代に青春の最終時期を生きた同年代としては懐かしい青春特有の屈折だ。それゆえに先行する大江健三郎や初期の石原慎太郎などを思わせるような雰囲気だ。何度も芥川賞にノミネートされながら受賞できなかった理由が何となく理解できる。しかし、今はもうあまり読まれることのなくなったらしい大江や石原と違ってなぜ佐藤が2000年代に入ってから見直されて映画化などが行われたのだろうか。同じころの日本のいわゆる歌謡曲の一部だった歌がシティーポップなどと改めて今もてはやされているらしい現象に通ずるものがあるのだろうか。しかし私にとって今はただ傍観者として読める...11/23佐藤泰志著『黄金の服』読了

  • 11/22 今日も病院受診

    茶業試験場に寄贈した茶関連図書。控を取ってなかったのとスマホを持って行かなかったので事務の人に写真を撮ってもらった。それをメールに添付して送ってくださいとお願いした。しかし、なかなか来ない。その内きれいにタイプしたリストが送られてきた。画像が欲しかったので再度電話して改めてアドレスを伝えた。どうもhotmailでは容量の大きい写真は遅れなかったようだ。何度か縮小してやったそうだ。それでgmailに送ってもらったら上の写真が届いた。大変なお手数をかけたようだ。今日の聖隷病院の予約は10時、8時半に家を出た。入口の受付機に診察券を入れると受け付けてくれない。窓口へ行けと言う。窓口で再度予約表を見ると11月22日ではなく10月22日だった。一ヶ月ずれている。予約表からスマホのカレンダーに移した段階で間違えていた...11/22今日も病院受診

  • 11/20 ヨン・フォッセ著『朝と夕』読了

    午前中歯医者と整形外科の二つの病院を梯子した。それでこの本を持って出かけた。図書館のノーベル賞受賞作の棚から借りた。著者名も受賞も知らなかった。2023年の受賞で、ノルウェイの作家だ。ノルウェイにはブークモールとニーノシュクという二つの書き言葉があるそうだ。そのニーノシュクで書かれている。ノルウェイは長い間デンマークに支配されていた。その間にデンマーク語の要素を多く取り入れたのがブークモールで、後者は古いノルウェイ語という意味だそうだ。それにしてもごく少数の用いる言語だ。フィヨルドの多くあるノルウェイは方言も豊富らしい。第一部「誕生」は漁師の妻が出産するところ。生まれた男の子は漁師の父親の名前ヨハネスと名付けられる。第二部「死」ヨハネスが長い人生を終えようとしている。妻も亡くなり、子供たちも独立し、孫もい...11/20ヨン・フォッセ著『朝と夕』読了

  • 11/19 柴田直治著『ルポ フィリピンの民主主義 ピープルパワー革命から40年』読了

    2022年、フェルディナンド・マルコス・ジュニアが大17代大統領に選出されたことから本書が企画された。今の若い人はフィリピンのマルコス(シニア)大統領とその夫人のイメルダが子供とともにマラカニヤン宮殿から逃げ出しハワイに亡命したことなどは知らないだろう。1986年のいわゆるピープルパワー革命だ。それまで独裁体制を敷いていたマルコス(シニア)大統領に対する民衆革命だった。そのころまでのフィリピンは日本の中年男たちの一大観光地だった。そのフィリピンで通称ボンボンと呼ばれている息子マルコス・ジュニアが大統領になったのだ。ボンボンは日本の関西の金持ちの息子の愛称だが、フィリピンでもかわいい子供の愛称でもあるそうだ。著者が詳しく考察してみたくなったのは理解できる。私も知りたかった。第1章ではスペインによる「発見」か...11/19柴田直治著『ルポフィリピンの民主主義ピープルパワー革命から40年』読了

  • 11/18 長距離散歩

    妻の探鳥とエリーの散歩を兼ねて田んぼの中の川沿いを10キロ以上歩いた。エリーはリードを放して歩かせた。人や自転車が通りかかると手元に呼び戻す。放しても10メートル範囲からは大きく離れない。時々こちらをチェックしている。今回は新たにおやつ袋を持って行ったので呼ぶとすぐに戻ってくる。午後2時ごろまだ温かい時分に出かけたが、4時を回るころは風も冷たくなってきた。シャツ1枚では少しつらかった。川に入って水遊びをする。11/18長距離散歩

  • 11/17 莫言著『白檀の刑』上読了

    莫言は2013年ノーベル文学賞を受賞したときにその名前を知った。共産中国政府の元で著作を続けている作家との思いで読もうという気にならなかった。しかし今回なぜか書架のこの本に手が伸びた。借りた後、他の本を優先してこれは手に乗らなかった。期限に返却するとき、延長して再度借りた。読み始めたら面白い。中国の小説または中国に関する小説は『水滸伝』や『紅楼夢』などの古典を中心に読んできた。魯迅の近代小説も粗方読んだ。パールバックの『大地』も面白く数年前に読み直しもした。現代の『三体』などのSFも読んだ。しかし、この本はこれまでの中国小説の範疇ではないように思う。『水滸伝』に少しテクスチャーが似ているようにも思うが、『水滸伝』が「義に感ずる」などの浪花節的なのに対して、ハードボイルドだ。クールというか開き直っているとい...11/17莫言著『白檀の刑』上読了

  • 11/16 アサトの七五三

    モンタロウの時と同じ増上寺で法要してもらった。アサトは着物姿の着付けの時から彼なりに緊張していたようだ。法要が終わって着物から着替えたら全く解放の喜びを覚えたようで、はしゃぎまわった。東京タワー下の湯豆腐屋さんでの食事中も何時ものアサト以上の暴れようだった。我々は食事が終わった後は彼らと別行動。まず新宿御苑に入った。妻の野鳥情報で、池には鴛鴦もいるらしいと。さすが秋の公園、紅葉も少し始まって人出は多い。池にいるのはマガモ数羽ととシロサギが2羽だけ。御苑の後は、西新宿のニコンサービスセンターでP950実機を試した。今妻が持っているP750より遠くまで見えるらしい。その代わりレンズも大きくなり重量も増して1キロを超える。それでも本格カメラに比べれば半分以下の重さだ。窓の外はもう暗くなっていたので望遠の具合をち...11/16アサトの七五三

  • 11/12 安藤優一郎著『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』読了

    新刊コーナーで見付けて借りた。西條奈加でこの時代を少し読んでいたので興味がわいた。享保改革の後田沼の時代になりそれまでの強い締め付けが弱まり、比較的自由な雰囲気が社会に広がり庶民も享楽的な気分になった時代、出版の世界に現れた男が蔦屋重三郎だ。歌麿屋写楽を世に出した男でもある。よくもこの時代これだけ出版プロヂューサーや書店経営で新しい発想を発揮できたものだと思う。永井沙耶子の『商う狼』杉本茂十郎のようにそれぞれの時代新しい発想で世界を切り開いてゆく人物が現れるものだなと面白く読んだ。ネットで重三郎のことを調べてみると、NHKの25年の大河ドラマでこの男の生涯が取り上げられるらしい。それでこの本が出されたのだろう。先日友人にPCを調整してもらった時、お前は女性作家の本をよく読むようだから読んでみるかと渡された...11/12安藤優一郎著『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』読了

  • 11/9-11 神戸・大阪

    神戸須磨の教会でアジ祭合同曲の練習。開催地のKLを中心にアジア各都市から50人程度が集まった。曲目は多田武彦作曲『草野新平の詩から』の全5曲。指揮の亀井先生が長年アジ祭でやりたいと思って、いくつかを試みてきたが、今回のアジ祭を最後にされるということで、難曲の『さくら散る』を含めた全曲に挑戦することになった。『さくら散る』以外の4曲はこれまでも演奏してきたのでそれなりだったが『さくら散る』は楽譜を追うのが精いっぱいで、歌っていても快感につながらない。本番前の全体練習で仕上がるだろうか。翌10日は教会の日曜礼拝に参列し讃美歌をうたった。練習会場をお借りしたお礼を込めて。午後は大阪に戻りシャングリの練習。今回は15名の参加。正月の仙台も2月のKLもいつになく大人数で歌えそうだ。夜は堺筋の中華食堂で打ち上げ、中国...11/9-11神戸・大阪

  • 11/8 ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』読了と終活始めで本の整理

    上掲の本は、今までの娯楽小説と違い読むのに骨が折れた。記憶力、思考力が衰え始めていて理解がスムーズに行かない。したがって読み進めるのに時間がかかる。本の趣旨は、今までの歴史書、特に人類文明の黎明期、古代四大文明についての解釈変更から始まる。特に農耕で小麦をはじめとする穀物栽培の開始と拡大が取り上げられる。人類にとって長い間、何万年前から、一部地域で文明と言われるものが形作られる頃も含めて、広い地球上で狩猟採集により生計を立てていた。人口もそれほど多くなく、温暖で水に恵まれた地域で数家族、または小グループで暮らしていた。周りには猟獣も豊富、草木の果実、根茎もたくさんある。彼らが必要な食料を手に入れるには、週数日数時間働けば事足りた。そんな彼らがなんで好き好んで農耕を始めたのか。確かに始めは好みの植物を自分の...11/8ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』読了と終活始めで本の整理

  • 10/31 太田川ダム湖カワセミ湖

    太田川ダム、一昨年初めてきた。今回二度目。妻の探鳥に付き合って出かけてきた。娘が午後まで家にいるというのでエリーは置いてきた。しかし来てみると、ダム湖を巡る遊歩道には他に誰もおらず、これならエリーを放して好きに歩かせることができたと後悔した。目当ての鴛鴦は見ることができなかった。ほかのカモ類も、輕鴨(カルガモ)一羽だけだった。しかし、尉鶲(ジョウビタキ)の雄があちこちで姿を現し、我々の行動を見張っているようだった。ほかに掛巣(カケス)の声も聴いた。今回は少し足を延ばし湖畔の周遊路を超えて上流側まで行ってみた。水辺まで近づける場所もあった。ダムができる前の古い集落を巡る道路も歩いた。歩数は2万歩に近かった。夜はよく眠れた。10/31太田川ダム湖カワセミ湖

  • 10/30 西條奈加著『雨上がり月霞む夜』読了

    上田秋成の『雨月物語』をベースにしている。登場人物は秋成と幼馴染の雨月、それに妖しの世界からきている遊戯というウサギのようなもの。雨月物語の九つの物語が翻案されて、上の登場人物の物語になっている。『雨月物語』は昔読んだがその内容はほとんど忘れている。今回読んで、こんな話だったかな、とかすかに思い出す。今回も楽しく面白く読むことができた。10/30西條奈加著『雨上がり月霞む夜』読了

  • 10/28 ジーン・パスリー著『小説 小泉八雲 黒い蜻蛉』読了

    書評でみかけた。ラフカディオ・ハーン小泉八雲の生涯を小説仕立てにした。著者はニューヨーク大学で映画製作と日本学を修めた脚本家、映画監督だ。日本に滞在したとき、アイルランド人だと言うと、多くの人がラフカディオハーンまたは小泉八雲の名前を出した。その時まで著者は彼の名前を知らなかった。現在はダブリンで八雲が幼いころ住んでいた家の近くで暮らしている。以降八雲の本をたくさん読み研究した。軍人だった父がギリシャに駐在していた時現地の名家の娘と結婚した。彼はその島で生まれた。母の血にはアラブの血が混ざっていて、ハーンの肌は濃く、目も黒かったようだ。彼の名前にあるラフカディオというのは島の名前だ。その異国風の風貌が後々彼の人嫌いを助長した。その母はアイルランドになじめず、ハーン4歳の時に離婚しギリシャに帰ってしまった。...10/28ジーン・パスリー著『小説小泉八雲黒い蜻蛉』読了

  • 10/26 鴛鴦観察船明(ふなぎら)ダム湖

    天竜川を堰き止めた船明ダム湖。妻が先日の森林公園写真展で仕入れた情報、この湖にオシドリがもう来ている、とのことで出かけた。岸辺の少し陰になったところにいるらしいとのことで、道の駅に車を停め、湖岸を歩いて探した。昨年冬にも着て探した場所で、肉眼では見えなかったが双眼鏡で探すと数羽のそれらしい鳥影を見つけた。目を凝らすとオシドリだった。十数羽の雄雌の群れだった。妻のカメラでは少し倍率が足りない距離だ。その後、その場所も近くでは掛巣(カケス)も見つけることができた。間近でよく見るのは初めてだったが、羽に鮮やかな水色が挿していてきれいな鳥だ。ギャアギャアとの鳴き声に似合わない優美さだ。帰りに浜松駅前に寄り、ビックカメラを覗いた。妻の持っているニコンのもう少し倍率の大きい1000というのがあるかと思って。残念ながら...10/26鴛鴦観察船明(ふなぎら)ダム湖

  • 10/25 映画『西湖畔に生きる』鑑賞、佐藤泰志著『そこのみにて光り輝く』読了

    グー・シャオガン監督の山水映画『春江水暖』に続く第二作目、との釣り書きで見ることになったが、西湖の風景や杭州の町などはほとんど出てこない。舞台となった西湖の南畔、龍井の風景はイメージできた。ここ龍井は龍井茶として有名だ。中国茶の中でもウーロン茶などと違って、発酵度が低い緑茶である。日本の煎茶のように初期工程の殺青(酸化酵素の働きを止める工程)を蒸気で行うのでなく、熱せられた熱釜に接触させることによって行う。いわゆる釜炒り茶で、爽やかな味わいの茶になる。この中心龍井村までは杭州の市内からバスで30分以上かかったと思う。周りは完全な山地で、茶畑も傾斜のきついものが多い。村の中には軒先で釜で茶を炒っている店が並ぶ。また農村遊として民宿、農家レストランもあった。杭州に住んでいた30年近く前、仕事でだいぶ疲れていた...10/25映画『西湖畔に生きる』鑑賞、佐藤泰志著『そこのみにて光り輝く』読了

  • 10/24 西條奈加『善人長屋』読了

    9月に読んだ『善人長屋大川契り』の前刊にあたる。表と裏の稼業を持つ二刀流の長屋の住人たちが善意で人助けをする話が並んでいる。その助けのためにはそれぞれが得意とする裏家業のスキルを発揮する。人情噺だ。江戸の人情噺で好きなのは、落語の『文七元結』と『芝浜』だ。特に前の噺は、酔っぱらって聞くといまだに頬を涙が流れる。江戸の庶民の善良さは現代人の感覚とは異なるのだろうが、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンも人間の本質としては通底するものがあるのだろう。こんな話に触れると利己的な自分も彼らの同類のように感じて少し心が洗われるように思うのだろう。だから読むのだろう。10/24西條奈加『善人長屋』読了

  • 10/23 映画『本日公休』鑑賞と町田康『口訳古事記』読了

    読み終わるまで少し時間がかかった。新聞の書評で見たことがあったので借りてきた。『古事記』『日本書紀』はその内容を断片的には読んだり聞いたりはしたことがあるが、それぞれを読み通したことはなかった。本は持ってはいるが。この口訳は現代語、それも今どきの若者言葉に訳している。「マジすか?」の類だ。中には理解不能の単語も出てくる。天孫降臨から大和朝廷の歴代天皇に至るまでの系統と主な出来事が並べられている。特にこれを読んだから日本の歴史に対する理解が深まったというわけではないが、何とか読み終えた。前回映画館に来た時ポスターで見ていた。釣り書きで内容は大体予測できたが、今頃の台湾の庶民の暮らしが覗いてみたかった。台中で子供3人を育て上げた女性が一人で昔ながらの床屋「家庭理髪」をやっている。客はほとんどが近所の常連さんた...10/23映画『本日公休』鑑賞と町田康『口訳古事記』読了

  • 10/22 森林公園

    午後から訪れた森林公園、頂上のバードセンター前の駐車場のアメリカ楓が少し色付いていた。ほかにはどこにも秋の気配がないのにアメリカ楓だけが秋を感じさせてくれている。この木々は例年11月3日に綺麗な赤や黄色の歯を見せてくれる。まだ10日以上あるがこれがその序章だろうか。妻の野鳥探索はあまり成果がなかったようだが、エリーは沢の水を飲んだり、猪避けの作の中で走ったりと充分遊んだようだ。妻はバードセンターの野鳥写真展でまた新たな情報を仕入れてきたようだ。午前中は月一回の整形外科による骨密度維持の注射に行った。ここ数年の治療のせいで年相応以上の状態が維持できているようで安心している。またひざの痛みもほとんど感じることがなくて少し自信になっている。先日の車山探索でも少し兆したがその後は問題なかった。念のため両ひざにヒア...10/22森林公園

  • 10/19 東京18-19

    昨日18日上京。友人に預けてあったPCを受け取りに。以前デスクトップPCを誂えてもらった友人だ。それまで使っていたノートブックはウインドウズ10で動きも悪いため新しく11でデスクトップを組み置立ててもらった。これが快調に作動するため、ノートは必要ないと思っていたが、11を入れたところ快調に動くよと連絡をもらった。古い10のPCでは能力が足りないため11では上手くないよと聞いていたのであきらめてデスクトップにしたのだ。試してみると確かに快調に動く。立ち上がりもスムーズだし展開も早い。もう一つのPCにはGOOGLCHROMEのOSを入れてもらった。これはウインドウズによらないので、ネットサーフィンやブログ更新もメール閲覧もできる。マイクロソフトのワードなどは使えないようだがこれも迂回するソフトがある。しかし、...10/19東京18-19

  • 10/17 西條奈加『ごんたくれ』読了

    江戸後期に活躍した丸山応挙、池大雅、伊藤若冲など有名どころが出てくる。主役は吉村胡雪、深山簫伯の二人の絵師。長沢蘆雪と曽我蕭白がモデルのようだ。それぞれ当時の様式化された絵の描き方に飽き足らず、己の個性が前面に出てしまうような絵を描いている。当然一般受けはしなかったが、その画力が認められ一流の絵師として名声は上がってゆく。その時代の絵師の生活や社会でどのように思われていたのか、作者が良く調べている。読むのが楽しい小説だ。10/17西條奈加『ごんたくれ』読了

  • 10/16 玉ねぎ苗植え付け

    今年は玉ねぎの苗があまり育っていなくて出回りが少なそうだ、という話を近所で聞いた。八ヶ岳の自由農園で玉ねぎの苗を見付けたので購入した。高原地帯で気温がそれほど高くならなかったので例年通り育ったのかもしれない。100本の束で8百円ほど。畑は昨日草を取り、今日、堆肥、苦土石灰、化成肥料を撒き耕耘してマルチングした。5メートルの畝の長さに3列で植えたらちょうど100本だった。前作は肥料を施すタイミングを逸したので大きくならず失敗したが、今年は元肥もしたので期待できるかな。昨日草取りの後に、南のアスレチック遊び場の整備に取り掛かった。隣からはみ出してきている竹を切って日当たりを良くしようとしている。ここをエリーの運動場にするつもりだ。南の隣家との間にブロック塀と竹藪に隙間がある。これをネットか切った竹でふさぐつも...10/16玉ねぎ苗植え付け

  • 10/13 車山高原

    車山高原の湿原を歩いた。3時間ほどだ。緩い上り下りもあり、妻の膝やアサトの足を心配したがそれほどのこともなく歩いた。アサトは最後の上り返しではぐずり出したが、妻の「あそこまで登ったら5百円」が利いて最後まで歩いた。もうすぐ5歳だいぶ足もしっかりしてきた。本人は山歩きより足元の草むらの虫やミミズの方が気になっている。入口までエリーも同行するつもりで連れて行ったが、看板にペット同行は不可の文字があったので車に閉じ込めておいた。しかし途中でもう一度その看板を見直すと、湿原の中のごく一部だけを指定していて我々がたどったコースは含まれていなかった。娘の家の周りでもよく探せば色づき始めた木が見つかった。清々しい気温は20度を下回り朝晩は10度をも下回る。山から戻ったら帰るつもりだったがやはり疲れた。翌朝帰ることにした...10/13車山高原

  • 10/12 八ヶ岳山麓

    妻が野鳥を探したいというのででかけてきた。さすが三連休で道路は車が多かった。いつもより1時間余分にかかった。まだ木々に色付きは見られない。それでも気温は涼しい。孫達はエリーの来訪で大喜びだ。エリーも大はしゃぎ。アサトは生き物が好きで枯葉の下からヒキガエルをつまみ出しもてあそんだ。このあとその手で顔を触ったのでまぶたが腫れ上がった。10/12八ヶ岳山麓

  • 10/11 インド映画『花嫁はどこへ?』鑑賞

    久し振りの映画館だ。映画館サールナートの年間会員になっている。一回ごとの入場料が割引される。さらに無料鑑賞が2回できる。2月から今年度になっているが、その無料券が1回分残っていたので利用した。この映画は新聞の批評欄で見た。現代のインドだが、設定は2001年となっている。インドの田舎では今でも結婚は家または親が決めるらしい。カースト制などがあるので本人同士の恋愛結婚は少ないらしい。妻側が嫁に持たす持参財だとか日本の結納金のように花婿側が負担するものもある。結婚の日にちも占い師などに決めてもらうので、日本の大安のような集中日がある。物語の中心となる花嫁は二人、花婿の田舎へ向かう列車内には大勢の花嫁花婿が乗っている。花嫁はみんなベールで顔を隠している。衣装も同じような衣装だ。長い夜行列車の旅で、途中トイレに行っ...10/11インド映画『花嫁はどこへ?』鑑賞

  • 10/10 槙囲い剪定と『人類前史 下』読了

    週末から地域の秋祭りが始まる。それまでに何とか外側だけでもと残りの一部の剪定をした。西側の垣根より長いので疲れもそれなりに増加する。やはり疲れてくると丁寧さが欠けてくる。アメリカにおける人類の形跡は1万3千年前のベーリング陸橋利用時期からだけでなく、数万年前の遺跡もある。またアマゾンにはオーストララシア(オーストラリア、ミクロネシア人)の遺伝子を濃く持っている民族がある。また北米大陸にも数万年前の遺跡が見つけられた。これらを築いた人々は1万3千年まえの最終氷河退氷後ではなくその前の退氷期13万年前の温暖期にアジアから渡ってきたのかもしれないという。さらに、南北アメリカ大陸の各民族の民話の中での死の認識、例えば人は死ぬとオリオン座を目指して上ってゆき天の川を通って冥土の旅をする、などエジプトなどと同じ考え方...10/10槙囲い剪定と『人類前史下』読了

  • 10/8 グラハム・ハンコック『人類前史』上 読了

    どこかの書評で見たので図書館で借りてきた。彼の名前は昔『神々の指紋』がブームになった時から知っていたが、当時は少しいかがわしさがあって手にはとらなかった。しかし今回の書評ではそんないかがわしさを感じさせづに、「これがハンコックの今までの思索の旅の終着点」、などというような釣り言葉に惹かれて読む気になった。上下二巻ある。南北アメリカ大陸に人類が渡ったのは、1万3千年前とされている。最後のアンドレアス氷河期が終わる前、まだベーリング海峡が陸橋としてつながっていた時、シベリアからモンゴロイドが入っていった、と言われているが実はそのずっと前13万年前頃にすでに人類が暮らしていたということを説いている。著者がこの論の根拠となる最近の様々な研究を参照しながら、実際の研究者が断定していないことを断定しようとしている。そ...10/8グラハム・ハンコック『人類前史』上読了

  • 10/7西條奈加『三途の川で落としもの』読了

    図書館に借りた本を返しに行った。新しく借りようと手続きをすると前に借りた本が返されずに残っていると言われた。6冊返したがと言うと、もう1冊あると言われた。それこの本だ。家に戻って探してみると確かにあった。最初を読んでみると記憶がよみがえってきた。読みかけて後に回したのだ。橋から落ちて溺れ死にそうになった少年が三途の川まで辿り着いたがまだ死んでいないので川を渡れない。そこで死者の川渡りをする船頭たちの手助けをする仕事が与えられる。現世に多く未練を残す死者たちはスンナリ三途の川が渡れない。その障害を無くすためには現世に戻ってその障害を取り除かなければならない。そんな役割を果たしている少年のこの冥界での暮らしぶりが話の筋だ。作者の発想に驚く。よくもこんな話を思い付くものだと。小説の形態は少年向けのライトノベルの...10/7西條奈加『三途の川で落としもの』読了

  • 10/5 浜名湖クラフトフェアー

    妻の毎年の楽しみ浜名湖クラフトフェアーに出かけた。エリーを連れていくつもりだったが天予報なので車が泥だらけになるのを恐れて置いて行った。幸い現地での降雨はなく見学できた。妻には目的があるが私には何の目的もない。妻が商品を吟味している間、私は出品店との間をうろつくだけ。それらしい格好をしたおば様たちが闊歩して、出品者たちと楽しそうにおしゃべりをしている。かつては私も購買意欲を刺激されて、ウイスキー用にカットグラスやスマホの木製スピーカーなどを買ったが今ではほとんど触手が動かない。ただ、カッティングボードとして各種のまな板を並べている出展者が多かった。今私が使っているのは百円ショップで購入したプラスチックの20センチ四方のものだ。魚や肉を扱っても洗浄が楽だと思っている。しかし小さすぎる。もっと大きい桐製のまな...10/5浜名湖クラフトフェアー

  • 10/3 西條奈加『隠居すごろく』読了

    久しぶりの肉体労働をした後なので疲れていて直ぐに寝付けると思って11時前にベッドに入ったが寝付けなかった。1時ごろまた下に降りた。一杯飲めば眠くなるかと水割りをこしらえてみたが眠くならない。2杯目を飲みながらこの本を読みだした。以前読んだ、この作者の『隠居おてだま』が今回の本の続編だった。したがって隠居したところから始まって、孫の千代太がいろんなものを持ち込んでくる様が描かれている。組紐屋の成り立ち、王子権現で境内ガイド会社「千代太屋」ができたいきさつなどが出てくる。人情噺だが様々な商売についての解説も面白い。前作を内容が深く面白いと評したが、この第一話の方が作者の力が入っている。夜中3時過ぎまで2杯が3杯、4杯と飲み続けて半分ぐらいまで読んだ。さすがに翌日昼頃まで寝るのは嫌だと、それほど眠気は催していな...10/3西條奈加『隠居すごろく』読了

  • 10/2 槙囲いの剪定開始

    大谷君の野球もないし、本を読むぐらいしかすることはないかと思っていると、妻が「去年は10月2日に槙を刈り始めている。」と言い出した。仕方なく、ものすごく重い腰を上げて準備し始めた。一番人通りが多く目立つ西側から刈ることにする。妻は電動のマキタを使うが、私はエンジンの方を選択した。重量は重いが刈幅が広く能率は上がる。私が刈っている間妻はバラの消毒。枝の伸びが旺盛で、天の高さを見つけ揃えるのが難しい。午前中外側の側面をすます。昼食後妻は外出した。私は2時近くまで居眠りした後、夕食の買い物を済ませてから刈り始めた。空いた軽トラを利用して天辺を刈る。荷台への乗り降りが大変なので、コンテナを踏み台代わりにする。4時ごろ妻が帰ってきて、刈枝の片づけをやってくれたので、何とか5時近くに終えることができた。残りは内側だ。...10/2槙囲いの剪定開始

  • 10/1 東山彰良『ミスター・グッド・ドクターをさがして』読了

    東京行きの疲れからか、前日は10時過ぎまで寝ていた。それでも身体の調子が今一つなので23時前に寝に就いた。しかし1時間ほど寝ていると蚊に刺された。それで目が覚めてしまい1位間以上眠れなくなってしまった。0時30分下に降りて読みかけだった標記を読み始めた。3時過ぎに読み終わった。読みながら何となく記憶に残っているような気がしていた。それでも確かに読んだという確信は湧いてこない。そこでこのブログで検索してみると2022年9月に読んでいた。その頃は数冊読み終わった後まとめて記録していたので、他の本の感想は記しているが、このほんのことについては「読んでいる時は面白かったが、今はもう内容の記憶がない」とだけ書かれている。今回はさすがに今読み終わったばかりなので内容を覚えている。医師専門の転職サービス会社に勤めている...10/1東山彰良『ミスター・グッド・ドクターをさがして』読了

  • 9/28 シャングリ東京練習

    今日は17名の参加。各パート4人揃い。帰国した成田さんの指揮で、年明けの仙台、2月のKLでのアジ祭の曲をさらう。何時もバースで1人なので4人も揃うと安心して声が出せる。今回は車で上京した。シャングリメンバーで現在育休中(合唱指揮)の杉村さんへベビーチェアを届けた。孫たちが家で使っていたものだ。砧公園の西の方にあるアパートを目指したが、古い町のせいか道路が狭くくねくねとしている。私が阿練習している間、妻は野鳥公園で鳥観察。練習の後は神田の駅前の中華料理屋で打ち上げ。千代田区スポーツセンターが使えるように世話になったメンバーの友人が経営している。休店日だったがわれわれのために開けてくれた。ほかに客がいないので、大声で歌うことができた。勢い余って、店の前でも「いざ立て」を合唱。路地の飲み屋の客が拍手してくれた。...9/28シャングリ東京練習

  • 9/26 車修理

    最寄りのJR菊川駅。現在駅舎改築中。子供のころからこの駅は何回改築されただろう。最初は鈍行に乗って東京から来た1歳の時、次は小学生の夏休み東京へ、網袋に縦に5・6個入れられた冷凍の温州ミカンがうれしかった。プラットホームには水飲み場や顔を洗う水道が設置されていた。この時の駅は高校生で毎日通学に使ていた時改築された。しばらくこの駅を使わない期間があったがその間にも変化した。その後今の改築前の駅舎になった。多分5回目になるだろう。今回は写真の女子高生の前に広がっている開発区がある北側へのアクセスが簡便なように橋上駅になる。車の修理が終わったとの連絡で電車バスに乗って静岡まで取りに出かけた。新幹線以外のローカル電車に乗るのは年に数回だ。静岡までの駅の数は、最初にこの区間を利用したころより3か所増えている。高校生...9/26車修理

  • 9/25 今年最後?の芝刈り。

    昨日刈払い機でエッジを刈ってあるので、今日はローンモアーで芝を刈る。能率を上げようと始めは刈幅の広い大型を使った。しかし、エンジンの吹けがイマイチ。調べてみるとエアフィルターのエレメントが汚れて十分な空気を通していないようだ。なしで何とか刈り出したが埃を吸い込むとエンジンを痛める心配があるので、小型に変えて最後を仕上げた。昨日2時間、今日も2時間程度の労働時間だが途中何度も休憩した。幸い気温が下がり20度台だったのでやり遂げることができた。たぶんこれが今シーズン最後の芝刈りになるだろう。この秋の残りの仕事は祭りの前までに槙囲いの剪定、そのあとバラの剪枝、最後は庭に散らばっている切り落とした木の枝や幹を槙に加工することぐらいか。まだサツマイモの掘り取りもあった。9/25今年最後?の芝刈り。

  • 9/23 紀蔚然著『DV8台北プライベートアイ2』読了

    前作に続いて著者の第二冊目の小説。前作は2011年、今作は2021年刊行だからほぼ10年の間がある。訳者は10年という歳月をかけ、満を持して発表した作品と言っている。確かに前作より小説らしくなっている。話がスムーズに入ってくる。やはり主人公は著者の分身ともいえる、元大学教授の私立探偵呉誠(ウー・チェン)だ。住まいは台北から淡水に越している。やはりあまり仕事はなく、いくつかのバーやカフェを巡ったり街を散歩している。その中で変わった名前のバーを見つける。それがタイトルになっている、DV8だ。DV8は英語のdeviate、つまり逸脱する、踏み外すという意味だ。入口に立つと彼の趣味に合うジョニ・ミッチェルの歌が流れてくる。ためらわずドアを開ける。店内はかなり広く、バーカウンターの中に美人の女主人エマがいる。彼はこ...9/23紀蔚然著『DV8台北プライベートアイ2』読了

  • 9/23 探鳥

    やっと暑さが和らいだ。朝起きて居間のエアコンを止めた。妻が磐田の大池に鳥を見に行きたいと言い出したので同行する。昨日遠江野鳥の会が観察会を子の池で行ったらしい。昨日の天気予報では雨だったので参加しなかったそうだ。この池は二度目だが、鳥の数は少なかったが、それでもサギ類、シギ類それぞれ数種が確認できたそうだ。それに池の端で野鳥の会の元役員という方が妻に話しかけてくださった。彼も昨日の観察会には所用があり参加できなかったので今日見に来たそうだ。この池に飛来する野鳥だけでなく、伊良湖岬の渡りなどについても詳しく語ってくれた。やはり先人の導きは必要だ。9/23探鳥

  • 9/21 紀蔚然著『台北プライベートアイ』読了

    毎日新聞9/14の書評に、この著者の新作が取り上げられていた。図書館で探すと彼の本が二冊あったので借りてきた。先に第一作のこの本を読んだ。彼は1954年生まれで戯曲を数多く書いていて、台湾の演劇界では大物だそうだ。これは小説家としてのデヴュー作だ。作者とほとんど同じような主人公が現代の演劇界に違和感を持ち、大学教授の席も劇作家も放り出して、マンションも売り払い台北の場末の街に越してくる。そこで私立探偵の看板を掲げ新しい人生を歩もうとする。しかし仕事の依頼はなく、毎日カフェや公園、古い町の路地をうろついている。そんなときはじめて仕事が入る。高校生の娘の様子がおかしいというきれいな女性からの依頼だ。娘が父親に対して大いなる嫌悪感を持っているようなのでその原因を調べてほしいということだ。父親は健康保険を扱う役所...9/21紀蔚然著『台北プライベートアイ』読了

  • 9/20 プール片付け

    昨日やっとプールの部材を畳んだり束ねた。一昨日解体して、シート類を乾かしていた。あとは物置の棚にしまうだけだが一人では手に余る。妻の手を借りなければならないが今日の妻の予定は豊橋の園芸屋に行くこと。一緒に行くかと誘われたが、私の車は修理に出してある。妻の車はエリーを乗せることを拒んでいる。4・5時間エリーを独りで置いておかなければならない。エリーのためにエアコンは連続で運転している。もしエアコンが故障して停止してしまうとこの暑さで彼女の命はない。そこでおいてゆくなら私は行かないと断った。裏の土手にいつの間にか曼殊沙華が咲きだした。庭には白花も咲いている。萩もあちらこちらで咲いている。我が家の庭に萩はなかったが、私がここへ越してきたころから植えて増やした。いくつかの種を植えたつもりだったが、繁殖しているのは...9/20プール片付け

  • 9/16 岩崎圭一著『人力世界一周の旅』再読

    昨日のブログで取り上げた本で、借りてきた図書館の本が終わった。昨日交換に行けばよかったが面倒でやめた。今日は土曜日なので休館日、明日にしようと思っていたら図書館からのラインで月曜開館、火曜振替休館の下背が来ていることに夕方気付いた。時既に遅し。そこで自家の書架を当たり、未読かなと思う本を探した。上掲は何かの書評で見て購入したが、読んだ記憶がない。それで読み始めた。読み始めてここは読んだなと気づくところが多かったが、後ろを覗くと確かな自信がない。それで半分まで読み進めると思い出した。それから最後の方を覗くと記憶がよみがえってきた。このブログを検索してみても読書歴になかった。だいぶ心許なくなってきた。28歳まで父親の事業を手伝っていた男が、インドのタージマハールを見てみたいと思い立ち東北の街から友人の車で東京...9/16岩崎圭一著『人力世界一周の旅』再読

  • 9/15 西條奈加著『隠居おてだま』読了

    まだクーラーの効いた屋内で一日過ごしている。私はクーラーを止めたいが妻や娘が拒む。エリーも耐えられないという。そうして冷える足をかばってひざ掛けで覆って耐えている。外気との温度差がそれほどなくなれば外に出て体を動かそうという気にもなれるだろうが、すでに体が熱さに対する耐性を無くしている。要するに軟弱になってしまっている。そこで本を読んだり、ビデオを観たりで日がな一日過ごしている。上掲の本は先日の『大川契り』と一緒に借りてきた。糸問屋の身代を息子に譲り隠居して近くの田舎に隠居所を設け、暇つぶしと人助けで組紐を寡婦や親なし子に作らせ販売するなどしている。また奥方は息子の嫁が頼りなく店のまとめができないのでまだ店で暮らしている。しかし奥方も半日この隠居所に通い、困窮家庭の子供に読み書きを教えている。その子供たち...9/15西條奈加著『隠居おてだま』読了

  • 9/14 趙景達 『朝鮮民衆の社会史ー現代韓国の源流を探る』読了

    今年の8月に出た本だ。新刊コーナーで見つけた。「朝鮮」の文字を見ると気になる。「韓国」だけだと興味は半減する。昔子供のころ、父親が朝鮮の平城で生まれたと聞いた。「それじゃあ朝鮮人?」と訊くと苦笑いをしたことを覚えている。日本生まれで、大学の先生をしていた人だ。岩波でたくさん本を出している。私の世代はそれだけで信頼感が高まる。本書の叙述対象は朝鮮王朝の成立期から1919年の三・一運動までだ。儒教の朱子学が広がり仏教が衰退してゆく時代からだ。現在の韓国は儒教的な社会のイメージが強いが、その社会の底には巫俗(シャーマニズム)、仏教、占卜がしぶとく生き残っている。儒教は「ヘゲモニー宗教・教学」となっているという。14世紀、朝鮮王朝が成立したときは「万歳(マンセイ)」で祝したが、中国の冊封下に入ると「千歳(チョンセ...9/14趙景達『朝鮮民衆の社会史ー現代韓国の源流を探る』読了

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