昨日は雨のため作業しなかった。堆肥と硫安肥料を散布しておいた畑を耕し、畝建て、マルチングして芋の苗を挿した。ベニハルカの苗60本。午前午後で4時間ほどの作業だったが、昨日の筋肉痛もあり少ししんどかった。本当に休み休みの働きぶりだった。最近は既に梅雨入りしたかのように雨の日が多い。明日明後日は雨はないようだから久し振りに芝を刈ろうかと思っている。思っているだけで、明日身体が動くかは確証はない。6/1サツマイモ植え付け完了
年末の懸案だった薪の準備をすることができた。左奥の薪置き場がほぼ空になったので、薪作りを急がねばならなかった。そこへ発熱で半分あきらめていたが昨日から少し意欲が出てきた。今朝はベッドを出るときから作業のできる服装にした。おととしの11月に庭の多くの木を剪定してもらった枝が庭のあちらこちらに散在している。これらを薪にすればこの冬は乗り越えられると踏んでいた。今日準備した量は何とか1月中は持つと思われる。この場所に置かれていた枝のほぼ半分を処理した。午前午後各2時間ほどの作業時間だった。東側の薪棚が壊れ始めている。来年辺りもう一度再建する気力が出てくるだろうか。孫たちは遊びすぎたのか、熱を出したり咳をしたりで体調が整わないらしい。原村を動けずに今日来る予定は中止された。12/31薪作り
裏の背戸道の落ち葉をかいた。エノキなどの落ち葉で一杯だったが、西風がすでに大方吹き飛ばしてくれてある。ブロワーで吹いて集めたが、袋一杯にもならなかった。それでも、これで掃除しましたよ、との見かけはできただろう。一週間ほど前から発熱していて、ここ二日ばかりで下がってきたので何とかやる気が出てきた。夜中にウイスキーを飲みながら本を読んでいたのが原因だと思う。掃除中、宅配便が届いた。先日の従姉の葬式で会った彼女の父方の従弟たちとの話で出てきた、彼らの家の歴史に関する資料だ。一人の従弟が、伯父の調べた家系図だとか、聞き語り記録や写真を集めてUSBに入れたものだ。伯父の家は代々犬山の成瀬家に仕えていた。そもそも成瀬家に仕えるようになったのは、成瀬家が犬山城主になった後、尾張にも領地を得て、その地の代官として召し抱え...12/30庭掃除
「死者を思いながら生きてゆく。先に逝ったひとへの哀悼に満ちたかつてない短編小説集。」と帯の釣り書きにある。八編あるが読み終わってどの小説もその話、筋がすぐには思い出せない。しかし読んでいる間は心地よい気持ちで読み続けられた。池澤の初期作品は読んだことはある。しかしこれらも表題を見れば読んだことは思い出すがこれも思い出せない。それほど私に訴えるところが少ない作家だった。ただ沖縄に住んだり外国に住んだりしているのでその暮らしぶりにはあこがれがあった。それでメディアにその情報があるとチェックはしていた。しかしこんな読書の楽しみが過ごせるならこれも今後たくさん読んでみようと思った。12/24池澤夏樹著『砂浜に座り込んだ船』読了
以前読んだ台湾の作家の解説で名前を聞いて記憶に留めていた。21世紀になって、子供のころの70年代、80年代のことを書いている。私が初めて台湾の地を踏んだのもその頃だった。台北駅の北側のホテルの泊まって、近くを歩いた。円環という飲食商業施設が駅の近くにあって、仕事に出る前の早朝散歩で近づいた。深夜までの営業を終えて辺りはゴミや物が雑然としていた。まだアジア初心者の私はその奥にあまり深く踏み込んでいく勇気がなかった。この小説の舞台になっているのは台北駅から南西に広がる地域にあった中華商場で全部で8棟あった。「忠」、「孝」、「仁」、「愛」、「信」、「義」、「和」、「平」とそれぞれ名付けられていたようだ。それぞれの建物を繋ぎ、所によっては道路をまたぐように各所に歩道橋が設置されていたようだ。私もその一部には足を踏...12/23呉明益著『歩道橋の魔術師』読了
「静岡県と浙江省が友好関係を結んで30周年(2012年)を迎えたのを記念して、杭州市文化局が収集した『西湖民間故事』の中から、杭州の名所旧跡・名産・名物を紹介する。」と訳者が「はじめに」で記している。杭州に滞在中に訪れた懐かしい地名や名産名物の名前がたくさん出てくる。「東坡肉(トンポーロー)」の話はよく聞いた。杭州の役人をしていた蘇東坡が西湖の改修をして洪水や水枯れが起こりにくくしたことに周りの農民が感謝してお礼の品々を届けてきた。清廉潔白な蘇東坡はその多くを返したが、すぐに処置しなければならない豚肉は角煮にしてそれぞれの農民に返したことから豚の角煮が東坡肉と呼ばれるようになったと。「飛来峰」「宝石山」「小黄龍」「金牛」など名所旧跡を訪ねる度に同行の中国人から説明された。杭州は中国八大古都の一つとされ、南...12/21西湖物語読了
これは映画館で観た。以前予告編で見て掛かったら見ようと妻と話していた。今日は娘が昼間で家にいるというので、エリーをおいて行ける。午前中の会を見た。自閉症と診断されたジェイソンが10歳になる。自閉症は自分の生活に独自のルーティーンがありそれが守られないとパニックを起こす。また周りで大きな音などが起こるとこれもパニックにつながる。ジェイソンは小学校では変わった子として同級生からからかわれる。そんな中にサッカーのチームではどこを応援しているかと問われた。彼はそれを決めるためにはすべてのチーム、そのスタジアムを確認しないことには決められないと考える。この決意に父親が同意する。毎週末、ドイツにある1部から4部までの56チームのゲームをすべて見るために国内を大移動する。大音響のスタジアム、熱狂して騒ぐ周りのファンたち...12/20ドイツ映画『僕とパパ、約束の週末』鑑賞
湯河原の忘年会で、K君から、面白いからと渡された。歌や踊りが随所に現れるのはインド映画のお約束だが、残酷シーンが多いのは少しテイストが違う。物語は実在したと言われるインド独立の功労者二人が主人公だ。一人は、妹を英国植民地支配者に誘拐されその奪還を目指す男。もう一人は、インド独立のためには、闘争できるだけの武装が必要だとして英国植民者の警官となり、警察の中で出世し、英国の武器を奪おうとしている男。二人とも武芸に秀で不死身である。そんな二人がお互いのことをよく知らずに友達になる。しかし、英国植民地支配者に近づくにつれて、がむしゃらに妹を取り返そうとする男と英国を見てそれを阻止しようとする男の葛藤が始まる。裏切りと見えることも出現する。しかし、後半妹を取り返そうとする男は、警官に身を包んでもインド独立の大義のた...12/18インド映画『RRR』鑑賞
前作と表紙の意匠が大分違うが同じ岩波現代文庫だ。著者のあとがき(抜)によると、「『赤い高粱一族』の第五章を書きおえて、わたしはあたふたと五章を一つにまとめ、とりあえず長編ということにした。・・・どうすれば長編をものにすることができるのか?しばらく考えてふと思った。とにかくたっぷり時間をかけ、より多く人物を設定して、真にせまったそら言をうんとでっちあげればいいのだ。」と激白している。確かのこの小説の大まかな筋は最初の二つの章であらかた述べられている。「わたし」「祖父」「祖母」の三人が主役だ。特に「わたし」の語りで物語が進んでゆく。後半の三章は上の三人を含むそれまでの多くの登場人物の生まれ育ち、遭遇した事件だとかに肉付けして一つの物語としている。特に「わたし」は語りの中心だが、本人については最後に「10年北京...12/17莫言著『続赤い高粱』読了
12時ごろベッドに入ったが3時過ぎに目が覚めてしまい眠れなくなてしまった。図書館で見付けて借りてきたこの映画を見始めた。3時間近くの長さだ。10月に観た『西湖畔に生きる』の前編にあたる。同じグー・シャオガン(顧暁鋼)監督のデヴュー作だ。舞台は浙江省の富陽。富陽区はかつて富陽市だったが今2010年代半ばに杭州市の富陽区になっている。会社にここから通っている女性社員がいて、新年15日の元宵節の夕食に招待されて行ったのが最初だったと思う。彼女のお父さんが手作りの料理を振舞ってくれた。当時は映画に出てくるような高層のアパート群やビルディングなどはほとんど見られなかった。富春江の川端にたくさんのランタンが飾り付けれていた。映画は2016年ごろの時代設定のようだ。高層のアパート群が林立し始め、結婚には婿さんが家を準備...12/15映画ヴィデオ『春江水暖』鑑賞
11日は従姉の葬儀で代々幡斎場へ。97歳で自分のことはほとんどできて、買い物にも行っていたと聞く。前夜風呂に入った時、心臓麻痺等で亡くなったらしい。翌日午後に見つけられた。その日は娘の部屋に止めてもらい、いつもの4人の忘年会のために小田原まで車。小田原駅でみんなを乗せてさあ小田原市内見学をと、駅構内を出たら、ロータリーの入り口から出てしまったようだ。警官が大声で追いかけてきて止められた。罰金7千円。乗せた3人が2千円づつたすけてくれた。小田原の市内は初めてだ。ブラタモリで取り上げている時に観て、「総構」の存在を知った。小田原が秀吉に攻められそうになっている時、城下全体を土塁や堀で囲んで防御とした。その延長距離は9キロメートル以上になるという。実際に秀吉に攻められた時も秀吉は攻めあぐんだ。城方は持ちこたえて...12/11.12.13東京・小田原・湯河原
40年近く前に購入した靴の底がはがれた。よくも今まで接着剤が利いていたものだと思う。この靴はそれほど頻繁には使用しなかったが、20数年前すり減ったかかとを中国で交換したことがある。それから20年、靴底の張替えをした。靴底はそのまま使用できるので接着しなおしただけだ。接着面をきれいにして、接着剤を塗布して圧力をかけてか明かしたと聞いている。はがれたときどこで修理しようか調べると、デパートなどのリペアーコーナーでは1万円以上だった。左右両方となるとその倍かなと思った。近くの靴屋でも修理できそうなので持ち込んだ。店では修理屋に回すができるかどうか相談して返事するとのことだった。後日電話で可能との回答があった。修理代はいくらと問うと、3千円だという。信じられなかった。修理屋まで送りまた送り返すだけでもそのぐらいか...12/10身の回りのものにガタが来た
今年も馬糞を分けていただいた。もう5年以上冬のバラの土づくりに利用している。庭の剪定枝のチップを積んで発行させた腐葉土と混ぜてバラの根元に穴をあけて施す。この効果で土が大分柔らかになっている。今年の馬糞はだいぶ乾燥させてくれたので軽く運べて作業が楽だった。この生産者のポニーは、小さい方は遊園地で子供を乗せていた経験があるのですごく人懐っこい。すぐに近くに寄ってくる。もう一頭の白馬は少し警戒心が強く小型のポニーが寄ってくると近くまで来てその様子をうかがっている。二頭とも30歳を超している。元保健所獣医師のケアーを受けて余生をのんびり静かに過ごしている。12/9馬糞堆肥
張芸謀が初めて監督した映画『赤い高粱』がベルリン映画祭で最高の金熊賞を受賞したことで原作者莫言の名前も世界的に有名になった。私もこの映画を見たが、主演のコン・リーぐらいしか記憶に残っていない。もちろん原作者の名前なども。今回小説を読んでみて、映画のかすかな記憶とは全く違う印象を持った。映画は張芸謀らしく叙情に満ちた映像が印象的だったが、小説は荒々しく、生命力に満ちた図太い登場人物たちだ。清朝末期の近代中国が混とんとし始める時代背景の中で庶民たちが逞しく、悲壮な生活に追われているさまが描かれている。この岩波現代文庫では、第一章赤い高粱、第二章高粱の酒と章立てされている。当初は第一章だけが『赤い高粱』として出版され、のちに第二章以下が追加包含されたという。現代文庫には『続赤い高粱』がある。第三章から第五章まで...12/8-2莫言著『赤い高粱』読了
サツマイモの干し芋作りを体験させる。妻が駅に彼らを迎えに行っている間に準備。家に着いてすぐやり始める。モンタロウは手を出して熱いだのべとべとだのと言いながら楽しそうにやった。アサトは手を出せなかった。いまだに自分は小さいからできないと思い込んでいる風だ。2パレットできた。来週東京行の時に出来上がりを持って行けるだろう。干し芋作りの後はエリーを連れての散歩。今回は珍しく行くという。それならと少し遠い桜が池まで足を延ばした。途中から遠いだのとぶつくさ文句を言い始めたが、池について鯉や鴨のえさを手にすると大はしゃぎで楽しんだ。昔はこの季節になると鴨類だけでなく鴛鴦も飛来していたが今はその姿を見ることはなくなった。エリーはせっかく先日のお勉強でリードを引っ張る癖はなくなったが、孫たちが自分の前を歩くとそれに遅れま...12/7・8孫たち来襲
新刊コーナーで目に入った。本屋なら手に取るだけで購入はしないだろう。昭和は戦争に明け暮れた時代だった。日清日ロ戦争の”勝利”、その後の第一次世界大戦で勝ち側について、中国大陸におけるドイツの権益を引き継ぐというおいしい果実を味わった。これがその後の日本の進む戦争への道につながった。昭和を三つに区切る。日中戦争、太平洋戦争の時代とその前と後に。松岡は昭和19年、田中は27年生まれなので、戦争の時代を直接は経験していない。敗戦後アメリカに占領されていた時代の雰囲気は少し感じていた。この二人の岩波新書での対談は『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾目だそうだ。読み始めてみると、二人の読書量のすごさに圧倒される。彼らの知識はほとんどが読書からのものだ。優秀な中高生だったらしく世の中の見方も我々凡人とは視点が違ったよ...12/5田中優子・松岡正剛対談『昭和問答』読了
娘のフルートの生徒さんで獣医さんが犬のしつけの基本を教えてくださるということなので彼女の別荘のある東三河に出かけた。会場は新城総合運動公園。広大な敷地に各種運動場や子供の遊園地、フォレストアドベンチャーワールドなど面白そうなものがある。紅葉は今一つだった。昼食は設楽町の田峯観音の五平餅を買って、彼女の別荘へ向かった。写真は田峯観音の高台から下の部落を見下ろした風景。高度が上がってきているので赤いモミジが見られる。彼女の別荘は彼女の母方の祖母が住んでいた古い農家を、完全にリノベーションして快適なモダンハウスになっていた。縁側からは谷を通して対面の山並みも望めて、彼女が休日を過ごすにはもってこいのところだ。途中に「オシドリの里」があると妻が言うので寄った。谷川に面したところに観察用のシートが設置されていて、鳥...12/3エリーの学習
台北人と表題にあるが、収められている14編の短編に登場する主人公はすべて49年に共産党に敗れて台湾に逃げてきた大陸出身者たちだ。その故郷は上海、南京、四川、湖南、広東など多彩だ。著者は私より10年近く前に生まれている。父親は国民党の将軍。洋書期より中国各地、敗れてからは香港などでも生活してきている。15歳の時台湾に渡った。60年代後半から70年代初頭に雑誌に『台北人』シリーズとして掲載されたものだ。それをまとめたこの短編集は71年には出版されている。それらが契機で著者は有名な作家として認められている。それがなぜ2008年に日本で翻訳出版されたか、訳者の最後の解説でもよく判らない。各短編の主人公の多くが女性だ。上海で有名なダンサーだったり、将軍の婦人だったり、金持ちの実業家の思い者だったりと中国大陸ではいい...12/1-2白先勇著『台北人TaiPeiJen』読了
昨シーズン扉のガラスにヒビが入ったので取り換えてもらった。交換に4万円要した。ビスが焼着していたそうで、たぶん自分ではできなかったろうと思う。さすがに薪の燃焼は熱エネルギーが大きい。少し燃すだけで部屋中が暖かくなる。居間のドアを全部開け放って熱を家中に回す。庭には剪定した枝があちこちに散らばっている。これを薪にする仕事が年末までの課題だ。庭の剪定をお願いしていた、中学時代の同級生のご主人が事故で亡くなられた。私より若く見え元気もとても私の及ぶところではなかった。今でも現役で体力仕事をこなしていた。とても死の影などまるでなかったのにと思うと、将にサドンデス(suddendeath)。私も頭の隅に常において、残りの人生を考えなければならない。こちらはまだ前途洋々、モンタロウの学校の音楽発表会。昨日妻が参観に行...12/1ストーブ掃除と知人の通夜
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昨日は雨のため作業しなかった。堆肥と硫安肥料を散布しておいた畑を耕し、畝建て、マルチングして芋の苗を挿した。ベニハルカの苗60本。午前午後で4時間ほどの作業だったが、昨日の筋肉痛もあり少ししんどかった。本当に休み休みの働きぶりだった。最近は既に梅雨入りしたかのように雨の日が多い。明日明後日は雨はないようだから久し振りに芝を刈ろうかと思っている。思っているだけで、明日身体が動くかは確証はない。6/1サツマイモ植え付け完了
法多山(はったさん)可睡斎と並んで遠州三山と称される古刹だ。妻が遠州織物の展示即売会に行きたいと言うので付いてきた。帰りにこの寺に寄るつもりだった。三山の他の寺は何度も訪ねたことがあるがこの油山寺は未だ訪れたことがなかった。名前はずっと以前から聞いた記憶はあるがなぜか訪ねようと言うことにならなかった。最近新聞で緑豊かな森の中にあると言う記事を見かけ心に残った。山門を入ったところのモミジの林、秋にはさぞ見事な紅葉が見られるであろう。本堂まで辿り着く前に幾つかの長い階段を登る。これもその一つで、登ったところは広場になっていて弘法大師の像があった。しかし本堂へ行くには又この長い階段を降りなければならない。妻は膝が痛いので恐々降りてくる。また葛籠折りの長い階段を登った先に本堂と三重塔がある。やはり深い緑の木々に囲...5/31油山寺(ゆさんじ)参拝
ドクダミの花とカタバミの花。どちらも庭の雑草としては厄介な奴だが、こうして花が並んだ姿は可憐だ。久し振りにプールに併設されたジムへ出かけた。数年前懸垂ができないことに驚いて出かけたことがある。その頃はランが死んであまり身体を動かすこともなくなったので、身体全体の衰弱を感じ始めていた。そこで昔暫く通ったジムへとなったわけだ。登録してあるカードで入場しようとしたら、そのカードは古いカードで今は新しくなっていると言われた。次に来る時までに新しいカードを作っておきますとなった。しかし、その時は飼う予定のなかったエリーをその後家に迎えることになり、エリーの世話で行く気が失せていた。それから2年以上経過した。今日行ってみたら新しいカードはすぐには見つからず、どこか奥の方を探して見つけてくれた。相変わらず年寄りばかりだ...5/30久し振りのジム
去年のサツマイモから雑草だらけになっていた畑の除草をした。草を取っていて気が付いた。昨年芋がほとんどついていなかった原因は、冬の間に捨てていたストーブの灰だったのではないかと言うこと。本来弱酸性が好みのサツマイモに大量の灰を捨てた畑はかなりアルカリに傾いていたはず。以前、アルカリが好みという明日パラカスに大量の灰を施して絶えさせてしまった経験を忘れていた。弱酸性に傾けようと硫安肥料を施してみたが今年の作付に間に合うかは不明だ。あまり灰を捨ててなかった部分に植えてみようと思っている。我が家にもピンクのウツギの木があった。花の形状はどちらも能登半島で見た者とは異なるが色は似たようなピンクだった。最近は妻がもっぱら庭を支配しているのであまり踏み込むことをしていない。この花のことを妻に告げたら、自分で植えたではな...5/29久し振りの畑仕事
よく判らない作家の小説だ。多分新聞の書評欄で名前を見て読んでみようと思ったのだろう。まず題名が意味不明だ。「ババヤガ」なる単語について本文で一度も出てこないし何の説明もない。内容は、どこかのコーカソイドの血を引く主人公の女性が、北海道で祖父と祖母に育てられる。祖母はどこか寒いところから来たらしく、それほど寒くない北海道でも衣服や防寒具に包まって暮らしている。祖父は少女に徹底的に武闘技術を教える。高校生になった少女の身体能力に驚愕した高校教師は、少女に剣道を進める。あなたなら必ず全国で上位に入ると説得する。しかし祖父はスポーツにはルールがある。そのルールを守っていては実際のけんかや武闘では勝てない。だから勝つため、負けて殺されないためにはルールなど必要ない、と言ってやらせない。祖父母が亡くなり東京に出てきた...5/27王谷晶『ババヤガの夜』読了
私より30歳ほど若い研究者の本だ。「ブラック・カルチャー」と言う言葉について多くを教えてもらった。この言葉の元になっているのはアフリカでとらえられ、西海岸から大西洋を渡った先、南北アメリカ大陸やカリブ海諸島、(これらの地域を「アメリカス」と呼ぶ)へ運ばれていった人々の文化だ。このアフリカから連れ出された人々はアフリカを出て自分たちが「ブラック」だと初めて思い知らされた。アフリカの各地で異なる言語、文化の元に暮らしていた人々がひとくくりに「ブラック・黒人」とされた。黒人を表す言葉はほかにニグロなどもあるが、この言葉には蔑称も含まれている。それで現代のアメリカでは「ブラックパワー」「ブラックパンサー」「ブラック・ライブズ・マター」などと「ブラック」が肯定的に使われていると言う。この本では音楽を中心に解説されて...5/26中村隆之『ブラック・カルチャーー大西洋を旅する声と音』読了
午前中早い時間に雨が上がったので、妻が森林公園へ鳥探しに行きたいと言うので出かけた。まず頂上のセンターで妻たちのバードカービンググループで作品の展示が行われているので妻はそれを観た。私はその間エリーを連れて少し散策。妻が出て来てから山道を鳥探し。鳴き声は盛んに聞こえるが姿はなかなか捉えられない。山道を登ったり下りたり、以前はエリーの気儘で怖い思いをしたこともあったが、上の写真の訓練用首輪のおかげでエリーの動きがモデラートになってきている。この首輪はつかい始めてここ数週間になるがあまり強引に引っ張ることはなくなった。ランの時はほとんど効果がなかった。彼女はこの爪の刺激を少しも恐れなかった。鈍感だったのだろう。しかしエリーはこれを嫌がっているらしい。それほど強く刺激するとも思えないが違和感を感じているのだろう...5/25浜北森林公園
NHKで今年の初めに放映されていた全10話のドラマだ。普段テレビなどあまり見ないと思っていたK氏が今度の北陸旅行に録画したディスクを持ってきてくれた。私も放送中に妻が見ていて、時々それを横目で見て、その女は何だとか、どんな話だ、などと聞くと、「うるさい」と叱られていた。私は連続ドラマを見るのは苦手だ。面白いとそれに引きずられて筋を失わないように見続けなければならなくなる。このように拘泥させられるのが厭だ。しかし彼はどこかでこのドラマに出会って、面白いと思いみんなに見せようとディスクに焼いて持ってきてくれたのだ。世界中から来た人間がごちゃごちゃに暮らす新宿。彼らはあまり溶け合わずにまるでサラダボールの中の野菜のようにそれぞれの個性を保ったまま生活している。こんな新宿の警察署に新規に配属された女性刑事が手掛け...5/24『東京サラダボウル』鑑賞
2007年の芥川賞受賞作。先日読んだ『夏物語』と登場人物は共通でエピソードも共通。場所によっては文章も同じところがある。『夏物語』は本作より10年以上後に上梓されたものだ。短編だった受賞作を中編に書き直したと言えるのかもしれない。そんなわけでこの作品については前作の時ほどの感動はなかった。ただ芥川賞対象作だなと言うのは実感できた。先日の北陸旅行中、このピンクのウツギの花がどこででも見られた。野生種なのだろうが私の地方では見られない。黄の大きさは我が庭にある各種のウツギと変わらない。googleレンズで調べると、タニウツギだとかノリウツギだのと出てくる。箱根ウツギなどもある。見たところ能登半島でも越前でも同じ種のように見えた。我が庭にもほしいと思った。5/23川上未映子『乳と卵』読了
2007年に芥川賞を受賞しているがその後の作品。受賞作の『乳と卵』も借りてきているが、こちらがそうだと思って先に読んだ。虐めにあっている男女の中学生の物語。読んでいて憂鬱になるほど重たい内容の小説だが読まされてしまう。確かに彼女の筆の力だろう。虐めたことはあっても虐められたことの記憶がないので虐められるとどんな気持ちになるのか想像も及ばなかったが、確かにこんな風に自己肯定して己が心を守るようにはなるだろうと理解はできる。次を読むのが楽しみだ。5/20川上未映子『ヘヴン』読了
マイクロファイナンスについては知っていたがその詳しい仕組みについては十分な知識がなかった。担保なしで少額の融資をする。融資の対象は主に女性で、家畜を飼育したりミシンを購入して縫製仕事で金を稼ぐ。それが女性の地位向上に資すると言う程度の知識だった。ムハマド・ユヌスがこのマイクロファイナンスを取り扱うグラミン銀行の成功で2006年ノベル平和賞を受賞して世界の認識が向上した。彼は現在混乱しているバングラデシュの暫定指導者だ。著者もマイクロファイナンスの会社「五常・アンド・カンパニー」を創立して数百億の融資を行っている。第二の世界銀行にすることを狙っていると言う。かなり敏腕の事業家だ。「五常」とは儒教で説く5つの徳目「仁・義・礼・智・信」を指し、著者は二宮尊徳の教えから知ったと言う。現在世界的にこのマイクロファイ...5/19慎泰俊『世界の貧困に挑むーマイクロファイナンスの可能性』読了
学生時代のいつもの4人でキャブコンの旅。小淵沢でピックアップして、梓川沿いに奥飛騨への峠、安房峠を超すつもりだったが冬季閉鎖中で断念、その下に掘られた安房トンネルで飛騨に入る。このトンネルができる前までは、4月中に除雪して通行可能にしていたが、今は雪が自然に溶けてなくなるのを待っている。上の写真は奥飛騨新保高温泉から見る西穂高。この左手に学生時代アルバイトをした村営の旅館があったが跡形もなくなっている。奥飛騨温泉の道の駅に併設されたオートキャンプ場。奥に焼岳が見える。キャンパーは数組だけだった。夕方4時過ぎから火を起こして酒を飲み始める。6時間以上これで過ごした。年寄りが車内の狭いベッドにもぐりこむのにはだいぶ苦労したようだ。翌日は能登の輪島を目指した。永平寺に向かって走り始めたら、誰かが能登の状況が気に...5/15・16・17キャブコン旅奥飛騨~越前
今年の3月末に出た村田の最新刊だ。新刊コーナーにあった。夫を最近亡くした「未亡人」3人の話だ。状況はほぼ作者のここ数年と同じだろう。夫を亡くした喪失感とそれを埋めていく出来事。人によってその方法は異なるがそれなりに前向きになってゆく。コロナ下のこともあり、主人公美土里の夫は葬式に坊主も読経もいらないと言ったが、周りのことを考慮して簡単な葬式は執り行った。次の初盆や一周忌は美土里と娘夫婦で法華経の一つを唱えることに決める。数か月前からそのお経の練習を始める。本番を終えるとそれぞれが清々しさを感じることができた。やってよかったと思う。村田の小説らしさを感じられる淡々とした語り口だ。明日の朝からはいつもの学生時代の友人たちとキャンピングカーの旅に出る。東京近辺からの二人と御代田からの一人を小淵沢の駅でピックアッ...5/14-2村田喜代子『美土里倶楽部』読了
新刊コーナーで目に入ったので借りてきた。とても自腹では買えない。頭の方で、台湾の大まかな歴史を記述している。その次はその歴史記述の中で出てきた出来事人物について詳細の説明。後半は年表。通読する必要はないが、台湾について知りたいと思った時手元にあれば便利だ。まあ今はWIKIがあるからなくても何とかなるが、紙の方が知識は広げやすい。内容は私の持っている知識理解で大まか間違いはなかった。それぞれの背景が少し詳らかになったことはある。これだけの歴史と国民の自由が認められている台湾を、香港と同じように中国が併合しようとすることはあまりにも理不尽だと思う。中国で金儲けをしている連中にはそんな民衆の気持ちなどは斟酌する必要もないのかもしれないが。娘たちの八ヶ岳の家の郵便受けに野鳥が巣づくりして子育てをしているようだ。ア...5/14『台湾の歴史大全』
歯ごたえのある小説だった。嚙み砕いて心に落とし込むのに難儀するようだった。大阪の下町で、スナックで働く母親と姉妹。小学生の頃から母親の店で洗い物をして暮らす。年上の姉は客席で働く。夏子が七歳の時、父親から母娘で逃げてきた。夏子は小説家になろうと二十歳ごろ東京へ出てくる。姉はそのままスナックでの仕事を続け、ろくでもない男の娘を育てるシングルマザーだ。夏は38歳になる頃、子供が欲しくなる。しかし夏にはそれをかなえてくれるパートナーとなる男はいない。かつて高校生の頃から付き合っていた男とは何年か付き合って性交渉も持ったが、彼女はそれが厭でたまらなかった。その結果その男は離れていった。それ以来男はいない。子供は欲しいが男と性交渉しての妊娠は厭だ。人工授精を考える。しかし、日本では夫婦関係を持たない女性や女性同士の...5/12川上未映子『夏物語』読了
少し古すぎるかもしれないが、銭形平次が投げた銭は一文銭。日本では奈良時代に和同開珎などの貨幣が発行されたが、一般庶民の使用するところまでは至っていなかった。一般の経済活動に銭が使われるようになったのは鎌倉時代。当時の中国から輸入した渡来銭が使われた。形状は円形の中に方形の穴が開いている。材質は多くが銅だ。これに時代によって錫や鉛、鉄などが混ぜられている。この貨幣は銭と呼ばれたが、時代、地方によって幾種類もの銭が存在した。これらを識別するのに貨幣上に記された文字なり文様を読み取る必要があった。それで文とも呼ばれるようになったそうだ。しかし輸入された銭は必ずしも貨幣としてばかり使われたのではない。奈良の大仏を建立する際は多くの渡来銭がその原料とされた。中国の歴代王朝でも銭を発行しない王朝もある。したがって市中...5/8黒田昭伸『歴史の中の貨幣銅銭がつないだ東アジア』読了
前回の『コンビニ人間』と一緒に借りてきた。2016年の芥川賞受賞後の17年の作品だ。表題作以外に『満潮』が併載されている。どちらもあまりよく判らない小説だ。自分が属している世界に対して何か違和感を持っている主人公たちが出てくる。その違和感の正体が何であるのか、はたまた属している世界そのものが本人の思っている、あるいは理解しているものと違う世界だった。この作家の次を読もうと言う気持ちは当分出てこないかもしれない。雨が降って緑がますます濃くなっていくサンルームからの眺め。ここで本を読んでいても今ならまだ暑さを気にせずに過ごせる。また、今日のように部屋の中では少し肌寒い時でも陽射しはなくても快適に過ごすことができる。それでも転寝をするときは身体に掛けるブランケットが必要だ。5/6村田沙耶香『変半身(KAWARIMI))』読了
昨日、娘や妻に付き合って森林公園に出かけた。娘はエリーとトレイルランの稽古、妻は野鳥探し。私は車の中で少し昼寝をして、その後は読書。標記を読んだ。万延二年に横浜に生まれた男が現在まで生きていると言う話。開国、明治維新、鉄道開設。日本の近代の出来事が順に挙げられていく。中学生高校生の歴史の勉強にはよいかもしれない。なぜなかなか死ねないかと言うと、成長が遅いことにある。通常の人の1年の成長がこの男には数年かかる。そのうえ中国大陸でモンゴルの不死の長老からその後継者にされてしまったので死ぬことができない。話は「然も在りなん」という内容だが読んでいて面白い。後半には岸信介や田中角栄も実名で登場するが、裏社会の闇将軍児玉誉士夫は別の名前に変えられている。さすがの島田が闇の力に怯えているわけでは無かろうに。今使用して...5/5島田雅彦『人類最年長』読了
台湾人の母親と日本人の父親の間に生まれ、3歳から日本で暮らす。日本語が主体だが台湾語、中国語も使える。2000年代から小説を書いている。私は以前この作家の本を読んでいるが、著作リストの名前を見てもそれがどれかは認識できない。この小説は著者と同じ台日の両親のもとに生まれた少女の成長物語だ。日本人の友達もいるが、自分の出自を自覚させられることが多い。そんな葛藤を抱えながら日本人のエリートサラリーマンと結婚する。その家族からの「早く孫を」の圧力や夫の古い日本人的な家庭支配がだんだん苦痛になる。彼女がやせてゆく様を母親は心配する。離婚して帰ってきた娘に父親は「この結婚には初めから反対だったんだ」と喜ぶ。普通の家庭などはない。それぞれの家庭があるのだ。バラが大分開き始めた。5/3温又柔(WenYuja)『魯肉飯(ロバプン)のさえずり』読了
この本は2016年芥川賞を受賞している。その時に読んだ。30代の女性がコンビニで学生時代から続けて16年働き続けている。そこにへんてこな男が入ってきて、そのあまりに協調性のなさに馘になる。その男がルームシェアしている部屋を家賃負担分を払えないと追い出されそうになる。それなら私の部屋に来ればと、同居を始める。この大まかな筋は記憶にあった。しかし細部の登場人物の描写だとか展開は覚えていない。その後この小説は世界中で翻訳出版されている。最近彼女の『世界99』という作品が出て、これが書評界の話題になっているのを知った。ただそれらの書評を読んでみるとすぐに手に取りたいと言う気にはなれない。そこで図書館の棚で目に入ったこれをもう一度読んでみる気になった。主人公の古倉恵子は所謂どこかおかしい人間だ。自己認識の仕方が独特...5/2村田紗耶香『コンビニ人間』読了
橋本の本で初めて最後まで読み終えた。初期の『桃尻娘』『窯変源氏物語』など話題になるたびに挑戦したがどれも途中で挫折した。どうも語り口になじめなかったようだ。今回の本は彼の最後に近い2012年の発行だ。彼の語り口が変わってきたのか、世の中が彼に追い付いてきたのか、私が新しいものにも馴染めるようになってきたのか。女芸人になろうとする女性の半生だが、彼女の内面が多く語られる。読んでいると、彼の語り口のテンポや話題の発想が広いことなどでどんどん引き付けられて読書自体が楽しい。今後も作品を選べば楽しく読める本がありそうだ。昨日は一昨日収穫した梅で梅干を6キロ、梅酒を2キロ仕込んだ。5/30-2橋本治『幸いは降る星のごとく』読了
娘が犬用の強力ドライヤーを買ったので早速エリーを洗った。彼女は10日置き位で入浴するが、ランよりも風呂が好きみたいだ。ランは絶対に浴槽に入らなかったが、エリーは少し促すと飛び込む。お腹が浸かるか浸からないか程の深さにしておくとシャンプーもやりやすい。時によって写真のように前足を縁に乗せればお腹も洗い易い。出た後乾かすのも短時間だった。さすが人様用の数倍の風力だ。5/30エリーの入浴
前回芝刈りをしてから一ヶ月近く過ぎた。芝の目が詰んでしまったせいかあまり伸びがない。それでも雑草が少し目立ち始めたので芝刈りの準備で草刈機でエッジ刈りをした。明日にでも芝刈り機を動かす。最近カメラで薔薇や野鳥を撮影している妻が、スマフォのポートレートモードで撮ると一眼レフみたいに遠景が少しぼやけた写真になるよというので撮ってみたのが上の写真。どちらがポートレートモードか判らない。カメラが悪いのではなく腕が悪いのかな。5/29スマフォのカメラ
ここ数年、毎年バラを見に来てくれる女性の夫が山の中の生家を改造してギャラリーにしている。周りで同じように古民家を利用している人たちとイベントを行っているというので出かけた。エリーを連れて行ったので中に入ることはできなかったので外から眺めた。もとは畑だった所に木を植えて庭にしようとしたらしいが、鹿、カモシカ、イノシシが出て荒らされるのであきらめたらしい。電柵が廻られている。所在地はメインの川沿いの道から小さな谷を入ったところにある。このお宅に至る山道はこのすぐ先で去年土砂崩れがあって通行止めになっている。現在も何ら復旧の手が付けられた様子はない。昼食はもう一軒のカフェで田舎料理、野菜の煮物、棚田で摂れたもち米の赤飯。きれいな山の景色で、清々しい思いをしたが、数十年前はどんなに不便なことだったろうと偲ばれる。...5/25森の古民家ショップとカフェ佐藤正午『放蕩記』読了
夕食を前に”待て”をさせられているエリー。今回の軽井沢で、アサトが食事前に”待て”をさせられているエリーを見て、「なぜエリーは”待て”をさせられているの?」と訊いてきた。一瞬応えが出なかった。「我慢を覚えさせるためだよ」と言ってみたが、確かに確たる目的があって躾けたわけではなかった。昔から犬には”お手””お座り””待て”あるいは”お預け”を躾けてきた。人間とのコミュニケーション、または人間が主人で犬は従者だということを覚えさせるためなのか。深く考えたことはなかった。今日夕方、エリーの体重を測ってみた。16日に満一歳を迎えて、そろそろ体の成長は止まるだろうと思っていた。25.6キログラムだった。ここしばらく計測したことがなかったが、前回は24.5キロ程度だったと思う。毎日の散歩はゆっくりこちらの歩みに合わせ...5/22エリーの近況
北海道からの帰りは娘の部屋に泊り、翌朝娘たちの車で軽井沢に向かった。モンタロウと父親が軽井沢ハーフマラソンに出場するためだ。しかし、朝起きてみると、モンタロウが腸炎の症状がでた。数日前アサトが罹患し今は症状が消えていたのだが、どうもそれに感染したようだ。小児科にかかり薬をもらってから出発した。軽井沢のアウトレットで妻と家にいる娘と合流、モンタロウと父親はそのままホテルに直行して休憩。娘たちが買い物している間、私はエリーとドッグランで時間をつぶした。ホテルはペット同伴可能なホテル。広い部屋でモンタロウ、アサトは思いっきりエリーと遊んだ。翌日、マラソンは父親だけが走ったが、途中から父親にも症状が出て、死ぬほどの思いで何とか完走したらしい。父親を待つ間はタリアセンという公園で時間つぶし、モンタロウも一晩寝たら大...5/18-19軽井沢
今度の北海道は女満別空港のIN、OUTだ。飛行機の窓からはオホーツク海や釧路湿原が眺められた。天気も良い。屈斜路湖と斜里岳。摩周湖の山桜。湿原を流れる釧路川、下はカヌーの乗り場。大陸の川を思わせるたたずまいだ。野付半島では干潟を渡るエゾシカの群れを見た。知床の夕日。知床五湖からの知床連山。知床峠で見る羅臼岳。雪渓が沢山残っている。五十年以上前に登ったが、どこからどう登ったのか全く記憶がない。5/15-17北海道旅行
東京への行き帰りに読む本として、ベッドサイドに積まれた本の中から選んだ。多分読み終わっているだろうが、拾い読みしてみると新しい感じがしたので持って行った。彼の本は沢山読んでいるが、どれも彼(あるいは編集者)が表題につけるほどセンセーショナルな内容ではない。読んでなるほど、その通りと思うが、その内容はあまり記憶に残ていない。今回読んで、いくつか心に留めたい事項があったので抜き書きしておく。まず彼は人種によって知能に差があることを述べている。イギリスの認知心理学者リチャード・リンの著書「知能における人種的ちがい」2015第二版に基づいて。ヨーロッパ系白人は95~100、サハラ以南のアフリカ65~75、中南米白人95前後、アフリカ系65~75、北東アジア105前後。言語知能が低いと保守的になる。アフリカを起源と...5/12橘玲『もっと言ってはいけない』読了
例によって打上の風景。横浜市のチベット区と言われているらしい相鉄線三ツ境駅近くの焼き鳥屋で。今回は関西のメンバー二人とニューヨークグリーのメンバー一人が参加してくれた。久し振りに各パート3名以上で歌えた。しかし、残念なことに昼食で摂ったパスタが脂っこ過ぎたかダンピング症状が発生してしまった。はじめは苦しさを抑えて歌ったが、とうとう耐えられず中座して近くの公園のベンチで休むことになってしまった。結果半分以上歌うことができなかった。幸運というか不運というか最後にクラブソングを歌ったら苦しさが消えてきた。途中では打上は失礼しようとの考えも浮かんできたが参加した。隣で次々とジョッキを開けてゆく阿弖流為(アテルイ)大王を見ながらなんとか二杯まで飲むことができた。それも恐々だ。話はいつものように弾んだ。シャングリ20...5/11シャングリ練習
久しぶりの畑仕事、数日前から草取りをして石灰、化成肥料を撒いておいた畑に畝立てして4通りに60本のつるを挿した。サツマイモはマルチングをしておけば夏場の水涸れ期の散水以外手を掛けなくて済む。5/9サツマイモ植え付け
朝のうちに孫たちが帰ったので午前中から読書。読みかけていた上掲小説をお見終えた。今回はサスペンスな内容だ。ビルマに進出してきていた重慶軍を一応押し戻した後の国境近くの村での話。押し戻したはずの重慶軍がどうも再侵入を企てているらしいとの情報で若い少尉の警備隊が派遣される。少尉は7ヶ月前同じ村で警備隊として駐留経験があり、村人とも顔見知りだ。その日以前使用していた宿舎の小屋の整備などをした。その夜半少尉はトイレに行ったところで惨殺される。しかしその事実は当番兵と次の位の准尉と通訳だけで秘される。村民にも知らせない。少尉は急なマラリアの悪化で急遽本隊に戻ったことにする。次の晩は村長がやはりトイレの帰り同じ刃物で惨殺される。これは村人たちに知れ渡る。この二つの殺人事件の解明が話の筋だ。7年前の重慶軍との銃撃戦で日...5/6古処誠二『いくさの底』読了と孫たちの川遊び
家の中では居られない。半日は何処かへ連れ出さなければならない。海岸の松林の中でエリーのリードを外して歩く。エリーは余り遠くへは離れない。まだ不安なのだろう。池の水を見るとためらいも見せずに飛び込んだ。泥臭くなったので波打ち際で洗おうとするが、寄せて来る波にはためらう。ハマヒルガオが丁度満開だ。5/4孫達の元気
ビルマ戦線、インパール作戦に失敗しその敗残兵が落ち延びてゆく街道沿いの部落が舞台。街道から少し入り込んだ山裾の部落にペスト患者が発生した。その防疫のために派遣された軍医中尉と彼を護衛する軍曹の物語。軍曹を主語として語られる。軍医は衣服も顔つきもいかにもだらしなく、軍曹よりよほど年上に見える。しかし軍曹より一つだけの年上だった。軍医は三年以上ビルマにおりビルマ語も堪能だ。しかしマラリアで高熱を出し人格も変わってしまっているらしい。50人ほどの部落で、一組の夫婦が罹患、この夫婦を隔離して、部落を閉鎖、ネズミの駆除と部落の主要個所に石灰剤を散布するなどの防疫対策をする。この数週間の部落の住民たちとの交流が描かれる。ビルマは英国の植民地となって三度独立闘争をして失敗している。それが日本軍が来て英国を追い出してくれ...5/1古処誠二『中尉』読了
2012年出版の本だ。主人公の高校生哲也の祖父武也はビルマ戦線の生き残り。今でも戦争自慢をする。周りの友人たちに訊くと、戦争帰りの爺ちゃんは殆ど戦争の話をしないという。家族は爺ちゃん、父親道也と哲也の三人暮らし。祖父も父もともに妻に逃げられて独身だ。専制的な爺ちゃんの下で小さいころから家事をこなしてきた。爺ちゃんはビルマでのどこまで本当かわからないことをいろいろ話す。もしかしたら作者の本当の爺ちゃんがモデルなのかもしれない。もう少し他の小説も読んでみよう。作者がなぜここまでビルマの戦争についてこだわるのか見えてくるかもしれない。4/28古処誠二
図書館の書架で見つけた。まず「ビルマ」が目に付いた。今では国名はミャンマーになっているのでこの「ビルマ」は懐かしい。それに当地にはまだ足を踏み入れたことがない。現状が改善されたら是非行ってみたいと思っている。「戦争小説であると同時に優れた文化人類学小説である。」の帯の釣り文句に惹かれた。主人公はインパールに近いビルマ北部の兵站地区隊の軍曹。兵站地区隊は兵站の警備も受け持つが兵站の維持管理のために現地の人々から労働者集めもする。韓国が騒ぐ徴用工とは違う。軍曹が近隣の部落を巡回し、部落長や長老と誼を通じ、必要な数を出してもらう。当然日当も現地の人にとっては魅力的な額を出す。こうしてビルマの人々と接する中で現地の人々の敬虔な仏教徒としての考えや行動、人情を知ってゆく。これが文化人類学といわれるところだろう。英軍...4/27古処誠二著『ビルマに見た夢』読了
2002年出版だから1993年に芥川賞受賞から10年後ほどの作品だ。女子高校生、男子高校生の話。単純な二人の恋物語ではない。女子高生サヤは何事にも疑問を持ち独自な思考をする。ある時喫茶店で高齢の西洋人女性と話をする。その女性はイザベラ。彼女の西洋化されていない地域の旅の話に興味を持つ。彼女は本に書いているという。図書館で探してイザベラ・バードの『日本奥地紀行』に出会う。男子高生カツオはフィリピン人の母親を持つ美貌の男子高生マックンと性的関係を持っている。ほかにも悩める大学生の友人などが登場する。読み通すことができるほどは面白かったが、読み終わってなんだかなという感想が残った。ネットで書評を見てもよく理解できていないようだ。豊橋の園芸店で妻が時間を過ごしている間エリーを連れて隣に広がる山に登った。写真の左部...4/24多和田葉子『球形時間』読了
この著者の三冊目だ。年譜で調べてみると『冬に子供が生まれる』2024年、『月の満ち欠け』2017年、『鳩の撃退法』2014年となる。ここ10年ほどの最新作品だ。前二作とは少しテイストも手法も違う。前二作はテーマが絞られてシンプルで解りやすくなっている。それに対してこの『鳩の撃退法』は複雑だ。主人公の小説家はかつて直木賞を受賞したことがあるが、今は書けなくなって各地を放浪している。舞台は放浪の三か所目、西日本の街での出来事。デリヘリのドライバーをしている彼の回りで生きた事件、バー経営の男の家族三人の失踪、デリヘリの女の子の失踪を小説家として想像、創作してゆく。これを小説にしようという企みもある。この主人公は40歳前後、やさぐれの感じがいい。これらの失踪にはデリヘリの社長の中学の同級生、街のやくざのボスが絡ん...4/23佐藤正午『鳩の撃退法』読了
万城目らしい奇想天外、荒唐無稽なお話だ。月刊誌に連載していた作品を纏めたものらしい。それで上下二巻もの大分になった。三歳の時隕石の落下で両親を失った三つ子の榎土三兄弟がある企みに巻き込まれ、結果としてそれぞれの望みを達成する。長兄梵天はティラノザウルスの化石の発掘、次兄梵地はメソポタミアでの遺跡調査、末弟梵人は本物の戦い。作者の奇想天外の発想には驚く。連載小説なので毎回引き付ける要素を盛り込まなければならないのは理解できる。そのためにこれだけのことを創作できる能力に脱帽する。最近の読書はファンタジーだとかのエンターテインメント系が多くなっている。読んでいる間楽しむ、まさに読書の楽しみだ。読了後に心に残るだとか、感動したというのとは少し異なる。大江健三郎についての本を読んで、まだ読んでいない作品への関心が出...4/18万城目学『ヒトコブラクダ層ぜっと』読了
前回森見の本を借りてきたときこの本も借りていた。しかし『夜は短し歩けよ乙女』は何とか読み終わったが、次に読み始めたタヌキを主人公にした『有頂天家族』が途中で挫折した。それでこれも読まずに返した。しかし、今年度の本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の著者宮島美奈があるインタビューで答えている。「小説を書き始めたのは同じ京大出身の森見登美彦の『夜行』を読んだことに触発されたから」と。そこまで影響力を持った小説なら読んでみようとまた借りてきたのだ。大学のサークルのメンバーで鞍馬の夜祭を見に行った時、メンバーの一人長谷川さんが消えてしまった。そして十年が経ち、大島はまた鞍馬の火祭を口実に当時のメンバーに招集をかけた。集まったメンバーがこの十年の間のことを次々と物語る。この話がなぜか不思議な体験談で、どこか...4/15森見登美彦『夜行』読了
バラの名札は数年前、木の枝を丸くカットして全ての株につけたがそれの殆どが腐ってしまった。そこで新たに作ることになった。知り合いの娘さんが絵を描いていて、彼女が使ったキャンバスのフレームが沢山不要になったからと薪にするためにもらってきてあった。その物差しのような板を利用する。一部は白くペイントされている。それだけでは足りないので家にあるものやホームセンターで材料を購入してきて250個ほど制作した。ここ数日はこの作業で過ごした。今シーズンのバラは新しい名札で少し締まって見えるようになるかもしれない。井上満郎『渡りくる人びと』読了。京大の先生をしていた人が京都新聞にコラムなどで寄稿していた記事をまとめたものらしい。平安遷都の経緯などに渡来した人々の影響が強く働いたと説明している。特に京都西北部の太秦や嵯峨野あた...4\13バラ名札制作