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  • 12/21 西湖物語読了

    「静岡県と浙江省が友好関係を結んで30周年(2012年)を迎えたのを記念して、杭州市文化局が収集した『西湖民間故事』の中から、杭州の名所旧跡・名産・名物を紹介する。」と訳者が「はじめに」で記している。杭州に滞在中に訪れた懐かしい地名や名産名物の名前がたくさん出てくる。「東坡肉(トンポーロー)」の話はよく聞いた。杭州の役人をしていた蘇東坡が西湖の改修をして洪水や水枯れが起こりにくくしたことに周りの農民が感謝してお礼の品々を届けてきた。清廉潔白な蘇東坡はその多くを返したが、すぐに処置しなければならない豚肉は角煮にしてそれぞれの農民に返したことから豚の角煮が東坡肉と呼ばれるようになったと。「飛来峰」「宝石山」「小黄龍」「金牛」など名所旧跡を訪ねる度に同行の中国人から説明された。杭州は中国八大古都の一つとされ、南...12/21西湖物語読了

  • 12/20 ドイツ映画『僕とパパ、約束の週末』鑑賞

    これは映画館で観た。以前予告編で見て掛かったら見ようと妻と話していた。今日は娘が昼間で家にいるというので、エリーをおいて行ける。午前中の会を見た。自閉症と診断されたジェイソンが10歳になる。自閉症は自分の生活に独自のルーティーンがありそれが守られないとパニックを起こす。また周りで大きな音などが起こるとこれもパニックにつながる。ジェイソンは小学校では変わった子として同級生からからかわれる。そんな中にサッカーのチームではどこを応援しているかと問われた。彼はそれを決めるためにはすべてのチーム、そのスタジアムを確認しないことには決められないと考える。この決意に父親が同意する。毎週末、ドイツにある1部から4部までの56チームのゲームをすべて見るために国内を大移動する。大音響のスタジアム、熱狂して騒ぐ周りのファンたち...12/20ドイツ映画『僕とパパ、約束の週末』鑑賞

  • 12/18 インド映画 『RRR』鑑賞

    湯河原の忘年会で、K君から、面白いからと渡された。歌や踊りが随所に現れるのはインド映画のお約束だが、残酷シーンが多いのは少しテイストが違う。物語は実在したと言われるインド独立の功労者二人が主人公だ。一人は、妹を英国植民地支配者に誘拐されその奪還を目指す男。もう一人は、インド独立のためには、闘争できるだけの武装が必要だとして英国植民者の警官となり、警察の中で出世し、英国の武器を奪おうとしている男。二人とも武芸に秀で不死身である。そんな二人がお互いのことをよく知らずに友達になる。しかし、英国植民地支配者に近づくにつれて、がむしゃらに妹を取り返そうとする男と英国を見てそれを阻止しようとする男の葛藤が始まる。裏切りと見えることも出現する。しかし、後半妹を取り返そうとする男は、警官に身を包んでもインド独立の大義のた...12/18インド映画『RRR』鑑賞

  • 12/17 莫言著『続赤い高粱』読了

    前作と表紙の意匠が大分違うが同じ岩波現代文庫だ。著者のあとがき(抜)によると、「『赤い高粱一族』の第五章を書きおえて、わたしはあたふたと五章を一つにまとめ、とりあえず長編ということにした。・・・どうすれば長編をものにすることができるのか?しばらく考えてふと思った。とにかくたっぷり時間をかけ、より多く人物を設定して、真にせまったそら言をうんとでっちあげればいいのだ。」と激白している。確かのこの小説の大まかな筋は最初の二つの章であらかた述べられている。「わたし」「祖父」「祖母」の三人が主役だ。特に「わたし」の語りで物語が進んでゆく。後半の三章は上の三人を含むそれまでの多くの登場人物の生まれ育ち、遭遇した事件だとかに肉付けして一つの物語としている。特に「わたし」は語りの中心だが、本人については最後に「10年北京...12/17莫言著『続赤い高粱』読了

  • 12/15 映画ヴィデオ『春江水暖』鑑賞

    12時ごろベッドに入ったが3時過ぎに目が覚めてしまい眠れなくなてしまった。図書館で見付けて借りてきたこの映画を見始めた。3時間近くの長さだ。10月に観た『西湖畔に生きる』の前編にあたる。同じグー・シャオガン(顧暁鋼)監督のデヴュー作だ。舞台は浙江省の富陽。富陽区はかつて富陽市だったが今2010年代半ばに杭州市の富陽区になっている。会社にここから通っている女性社員がいて、新年15日の元宵節の夕食に招待されて行ったのが最初だったと思う。彼女のお父さんが手作りの料理を振舞ってくれた。当時は映画に出てくるような高層のアパート群やビルディングなどはほとんど見られなかった。富春江の川端にたくさんのランタンが飾り付けれていた。映画は2016年ごろの時代設定のようだ。高層のアパート群が林立し始め、結婚には婿さんが家を準備...12/15映画ヴィデオ『春江水暖』鑑賞

  • 12/11.12.13 東京・小田原・湯河原

    11日は従姉の葬儀で代々幡斎場へ。97歳で自分のことはほとんどできて、買い物にも行っていたと聞く。前夜風呂に入った時、心臓麻痺等で亡くなったらしい。翌日午後に見つけられた。その日は娘の部屋に止めてもらい、いつもの4人の忘年会のために小田原まで車。小田原駅でみんなを乗せてさあ小田原市内見学をと、駅構内を出たら、ロータリーの入り口から出てしまったようだ。警官が大声で追いかけてきて止められた。罰金7千円。乗せた3人が2千円づつたすけてくれた。小田原の市内は初めてだ。ブラタモリで取り上げている時に観て、「総構」の存在を知った。小田原が秀吉に攻められそうになっている時、城下全体を土塁や堀で囲んで防御とした。その延長距離は9キロメートル以上になるという。実際に秀吉に攻められた時も秀吉は攻めあぐんだ。城方は持ちこたえて...12/11.12.13東京・小田原・湯河原

  • 12/10 身の回りのものにガタが来た

    40年近く前に購入した靴の底がはがれた。よくも今まで接着剤が利いていたものだと思う。この靴はそれほど頻繁には使用しなかったが、20数年前すり減ったかかとを中国で交換したことがある。それから20年、靴底の張替えをした。靴底はそのまま使用できるので接着しなおしただけだ。接着面をきれいにして、接着剤を塗布して圧力をかけてか明かしたと聞いている。はがれたときどこで修理しようか調べると、デパートなどのリペアーコーナーでは1万円以上だった。左右両方となるとその倍かなと思った。近くの靴屋でも修理できそうなので持ち込んだ。店では修理屋に回すができるかどうか相談して返事するとのことだった。後日電話で可能との回答があった。修理代はいくらと問うと、3千円だという。信じられなかった。修理屋まで送りまた送り返すだけでもそのぐらいか...12/10身の回りのものにガタが来た

  • 12/9 馬糞堆肥

    今年も馬糞を分けていただいた。もう5年以上冬のバラの土づくりに利用している。庭の剪定枝のチップを積んで発行させた腐葉土と混ぜてバラの根元に穴をあけて施す。この効果で土が大分柔らかになっている。今年の馬糞はだいぶ乾燥させてくれたので軽く運べて作業が楽だった。この生産者のポニーは、小さい方は遊園地で子供を乗せていた経験があるのですごく人懐っこい。すぐに近くに寄ってくる。もう一頭の白馬は少し警戒心が強く小型のポニーが寄ってくると近くまで来てその様子をうかがっている。二頭とも30歳を超している。元保健所獣医師のケアーを受けて余生をのんびり静かに過ごしている。12/9馬糞堆肥

  • 12/8-2莫言著『赤い高粱』読了

    張芸謀が初めて監督した映画『赤い高粱』がベルリン映画祭で最高の金熊賞を受賞したことで原作者莫言の名前も世界的に有名になった。私もこの映画を見たが、主演のコン・リーぐらいしか記憶に残っていない。もちろん原作者の名前なども。今回小説を読んでみて、映画のかすかな記憶とは全く違う印象を持った。映画は張芸謀らしく叙情に満ちた映像が印象的だったが、小説は荒々しく、生命力に満ちた図太い登場人物たちだ。清朝末期の近代中国が混とんとし始める時代背景の中で庶民たちが逞しく、悲壮な生活に追われているさまが描かれている。この岩波現代文庫では、第一章赤い高粱、第二章高粱の酒と章立てされている。当初は第一章だけが『赤い高粱』として出版され、のちに第二章以下が追加包含されたという。現代文庫には『続赤い高粱』がある。第三章から第五章まで...12/8-2莫言著『赤い高粱』読了

  • 12/7・8 孫たち来襲

    サツマイモの干し芋作りを体験させる。妻が駅に彼らを迎えに行っている間に準備。家に着いてすぐやり始める。モンタロウは手を出して熱いだのべとべとだのと言いながら楽しそうにやった。アサトは手を出せなかった。いまだに自分は小さいからできないと思い込んでいる風だ。2パレットできた。来週東京行の時に出来上がりを持って行けるだろう。干し芋作りの後はエリーを連れての散歩。今回は珍しく行くという。それならと少し遠い桜が池まで足を延ばした。途中から遠いだのとぶつくさ文句を言い始めたが、池について鯉や鴨のえさを手にすると大はしゃぎで楽しんだ。昔はこの季節になると鴨類だけでなく鴛鴦も飛来していたが今はその姿を見ることはなくなった。エリーはせっかく先日のお勉強でリードを引っ張る癖はなくなったが、孫たちが自分の前を歩くとそれに遅れま...12/7・8孫たち来襲

  • 12/5田中優子・松岡正剛対談『昭和問答』読了

    新刊コーナーで目に入った。本屋なら手に取るだけで購入はしないだろう。昭和は戦争に明け暮れた時代だった。日清日ロ戦争の”勝利”、その後の第一次世界大戦で勝ち側について、中国大陸におけるドイツの権益を引き継ぐというおいしい果実を味わった。これがその後の日本の進む戦争への道につながった。昭和を三つに区切る。日中戦争、太平洋戦争の時代とその前と後に。松岡は昭和19年、田中は27年生まれなので、戦争の時代を直接は経験していない。敗戦後アメリカに占領されていた時代の雰囲気は少し感じていた。この二人の岩波新書での対談は『日本問答』『江戸問答』に続く第三弾目だそうだ。読み始めてみると、二人の読書量のすごさに圧倒される。彼らの知識はほとんどが読書からのものだ。優秀な中高生だったらしく世の中の見方も我々凡人とは視点が違ったよ...12/5田中優子・松岡正剛対談『昭和問答』読了

  • 12/3 エリーの学習

    娘のフルートの生徒さんで獣医さんが犬のしつけの基本を教えてくださるということなので彼女の別荘のある東三河に出かけた。会場は新城総合運動公園。広大な敷地に各種運動場や子供の遊園地、フォレストアドベンチャーワールドなど面白そうなものがある。紅葉は今一つだった。昼食は設楽町の田峯観音の五平餅を買って、彼女の別荘へ向かった。写真は田峯観音の高台から下の部落を見下ろした風景。高度が上がってきているので赤いモミジが見られる。彼女の別荘は彼女の母方の祖母が住んでいた古い農家を、完全にリノベーションして快適なモダンハウスになっていた。縁側からは谷を通して対面の山並みも望めて、彼女が休日を過ごすにはもってこいのところだ。途中に「オシドリの里」があると妻が言うので寄った。谷川に面したところに観察用のシートが設置されていて、鳥...12/3エリーの学習

  • 12/1-2 白先勇著『台北人Tai Pei Jen』読了

    台北人と表題にあるが、収められている14編の短編に登場する主人公はすべて49年に共産党に敗れて台湾に逃げてきた大陸出身者たちだ。その故郷は上海、南京、四川、湖南、広東など多彩だ。著者は私より10年近く前に生まれている。父親は国民党の将軍。洋書期より中国各地、敗れてからは香港などでも生活してきている。15歳の時台湾に渡った。60年代後半から70年代初頭に雑誌に『台北人』シリーズとして掲載されたものだ。それをまとめたこの短編集は71年には出版されている。それらが契機で著者は有名な作家として認められている。それがなぜ2008年に日本で翻訳出版されたか、訳者の最後の解説でもよく判らない。各短編の主人公の多くが女性だ。上海で有名なダンサーだったり、将軍の婦人だったり、金持ちの実業家の思い者だったりと中国大陸ではいい...12/1-2白先勇著『台北人TaiPeiJen』読了

  • 12/1 ストーブ掃除と知人の通夜

    昨シーズン扉のガラスにヒビが入ったので取り換えてもらった。交換に4万円要した。ビスが焼着していたそうで、たぶん自分ではできなかったろうと思う。さすがに薪の燃焼は熱エネルギーが大きい。少し燃すだけで部屋中が暖かくなる。居間のドアを全部開け放って熱を家中に回す。庭には剪定した枝があちこちに散らばっている。これを薪にする仕事が年末までの課題だ。庭の剪定をお願いしていた、中学時代の同級生のご主人が事故で亡くなられた。私より若く見え元気もとても私の及ぶところではなかった。今でも現役で体力仕事をこなしていた。とても死の影などまるでなかったのにと思うと、将にサドンデス(suddendeath)。私も頭の隅に常において、残りの人生を考えなければならない。こちらはまだ前途洋々、モンタロウの学校の音楽発表会。昨日妻が参観に行...12/1ストーブ掃除と知人の通夜

  • 11/28 莫言著『白檀の刑』下巻読了

    上巻の時にも書いたが、筆の強さを感じさせる。先に共産党政府の元で小説を書いているとの理由で読まなかったと述べたが、実は日本の小説家などとは大きく違った重い葛藤の下で執筆していることが改めて忍ばれた。しかし、民衆の強さしぶとさをハードボイルドのタッチで描いている。この大らかさ、呆気ら感さはさすが大陸の国だと思わせる。好きになった。図書館にはまだ彼の本が大分ある。11/28莫言著『白檀の刑』下巻読了

  • 11/25 小国神社野鳥の会写真展

    本殿に至る参道、大きな杉が並んでいる。今年も写真展を見に来た。よくぞこんな写真がというのが並んでいる。ただ野鳥を写すのではなく、花の中に佇む姿とか、セイタカアワダチソウの穂先で得意そうにあたりを眺めている様子だとかがカメラマンの目指すところらしい。妻は写真のキャプションにある撮影地が気になる。ここの沼にこれが来るのかと、今後の参考にしている。去年はこの時期紅葉が楽しめたが、今年はまだまだだ。少し色付き始めたモミジの下で七五三で訪れた家族が写真を撮っていた。やはり主人公をその気にさせて顔を向けさせるのに苦労をしている。ここまで来たならばと帰りに太田川ダムのカワセミ湖まで足を延ばす。先月の探鳥会で鴛鴦やカワセミなど多くの種が見られたそうだ。しかし、天気は良いのにほとんど鳥の姿は見れなかった。欲求不満の妻は、そ...11/25小国神社野鳥の会写真展

  • 11/24 お墓の槙囲剪定

    10月から懸案になっていたお墓の槙囲の剪定をした。隣家があるのでそちらへ枝葉が散らばるのが嫌でなかなかできなかった。木の下にシートを広げて落ちる枝葉を集めた。やり始めれば6時間ほどで終われるのだが。こんな仕事はあと何年できるだろうか。もう今ではこの町のシルバー人材センターも人手がなくてなかなか仕事を受けてくれないそうだ。外部に散らかった枝葉は何とか掃除したが内部はそのまま、年末になったら片付けよう。昨日の佐藤泰志の『黄金の服』でもう少し書くことがあった。東京近郊で暮らしているらしい主人公が、静岡の海に海水浴に行く場面がある。静岡の近くで養護学校の教師をしている大学時代の友人の家に世話になる。海水浴に行くのは静波海岸だ。その描写が将に40年以上前の様子だった。海辺には海の家が何棟も立ち並び、海水浴客があふれ...11/24お墓の槙囲剪定

  • 11/23 佐藤泰志著『黄金の服』読了

    『オーバーフェンス』『撃つ夏』『黄金の服』三篇が収められている。いずれも80年代前半に書かれたものだ。前に読んだ『そこのみにて光り輝く』の少し前に書かれたものと思われる。70年代に青春の最終時期を生きた同年代としては懐かしい青春特有の屈折だ。それゆえに先行する大江健三郎や初期の石原慎太郎などを思わせるような雰囲気だ。何度も芥川賞にノミネートされながら受賞できなかった理由が何となく理解できる。しかし、今はもうあまり読まれることのなくなったらしい大江や石原と違ってなぜ佐藤が2000年代に入ってから見直されて映画化などが行われたのだろうか。同じころの日本のいわゆる歌謡曲の一部だった歌がシティーポップなどと改めて今もてはやされているらしい現象に通ずるものがあるのだろうか。しかし私にとって今はただ傍観者として読める...11/23佐藤泰志著『黄金の服』読了

  • 11/22 今日も病院受診

    茶業試験場に寄贈した茶関連図書。控を取ってなかったのとスマホを持って行かなかったので事務の人に写真を撮ってもらった。それをメールに添付して送ってくださいとお願いした。しかし、なかなか来ない。その内きれいにタイプしたリストが送られてきた。画像が欲しかったので再度電話して改めてアドレスを伝えた。どうもhotmailでは容量の大きい写真は遅れなかったようだ。何度か縮小してやったそうだ。それでgmailに送ってもらったら上の写真が届いた。大変なお手数をかけたようだ。今日の聖隷病院の予約は10時、8時半に家を出た。入口の受付機に診察券を入れると受け付けてくれない。窓口へ行けと言う。窓口で再度予約表を見ると11月22日ではなく10月22日だった。一ヶ月ずれている。予約表からスマホのカレンダーに移した段階で間違えていた...11/22今日も病院受診

  • 11/20 ヨン・フォッセ著『朝と夕』読了

    午前中歯医者と整形外科の二つの病院を梯子した。それでこの本を持って出かけた。図書館のノーベル賞受賞作の棚から借りた。著者名も受賞も知らなかった。2023年の受賞で、ノルウェイの作家だ。ノルウェイにはブークモールとニーノシュクという二つの書き言葉があるそうだ。そのニーノシュクで書かれている。ノルウェイは長い間デンマークに支配されていた。その間にデンマーク語の要素を多く取り入れたのがブークモールで、後者は古いノルウェイ語という意味だそうだ。それにしてもごく少数の用いる言語だ。フィヨルドの多くあるノルウェイは方言も豊富らしい。第一部「誕生」は漁師の妻が出産するところ。生まれた男の子は漁師の父親の名前ヨハネスと名付けられる。第二部「死」ヨハネスが長い人生を終えようとしている。妻も亡くなり、子供たちも独立し、孫もい...11/20ヨン・フォッセ著『朝と夕』読了

  • 11/19 柴田直治著『ルポ フィリピンの民主主義 ピープルパワー革命から40年』読了

    2022年、フェルディナンド・マルコス・ジュニアが大17代大統領に選出されたことから本書が企画された。今の若い人はフィリピンのマルコス(シニア)大統領とその夫人のイメルダが子供とともにマラカニヤン宮殿から逃げ出しハワイに亡命したことなどは知らないだろう。1986年のいわゆるピープルパワー革命だ。それまで独裁体制を敷いていたマルコス(シニア)大統領に対する民衆革命だった。そのころまでのフィリピンは日本の中年男たちの一大観光地だった。そのフィリピンで通称ボンボンと呼ばれている息子マルコス・ジュニアが大統領になったのだ。ボンボンは日本の関西の金持ちの息子の愛称だが、フィリピンでもかわいい子供の愛称でもあるそうだ。著者が詳しく考察してみたくなったのは理解できる。私も知りたかった。第1章ではスペインによる「発見」か...11/19柴田直治著『ルポフィリピンの民主主義ピープルパワー革命から40年』読了

  • 11/18 長距離散歩

    妻の探鳥とエリーの散歩を兼ねて田んぼの中の川沿いを10キロ以上歩いた。エリーはリードを放して歩かせた。人や自転車が通りかかると手元に呼び戻す。放しても10メートル範囲からは大きく離れない。時々こちらをチェックしている。今回は新たにおやつ袋を持って行ったので呼ぶとすぐに戻ってくる。午後2時ごろまだ温かい時分に出かけたが、4時を回るころは風も冷たくなってきた。シャツ1枚では少しつらかった。川に入って水遊びをする。11/18長距離散歩

  • 11/17 莫言著『白檀の刑』上読了

    莫言は2013年ノーベル文学賞を受賞したときにその名前を知った。共産中国政府の元で著作を続けている作家との思いで読もうという気にならなかった。しかし今回なぜか書架のこの本に手が伸びた。借りた後、他の本を優先してこれは手に乗らなかった。期限に返却するとき、延長して再度借りた。読み始めたら面白い。中国の小説または中国に関する小説は『水滸伝』や『紅楼夢』などの古典を中心に読んできた。魯迅の近代小説も粗方読んだ。パールバックの『大地』も面白く数年前に読み直しもした。現代の『三体』などのSFも読んだ。しかし、この本はこれまでの中国小説の範疇ではないように思う。『水滸伝』に少しテクスチャーが似ているようにも思うが、『水滸伝』が「義に感ずる」などの浪花節的なのに対して、ハードボイルドだ。クールというか開き直っているとい...11/17莫言著『白檀の刑』上読了

  • 11/16 アサトの七五三

    モンタロウの時と同じ増上寺で法要してもらった。アサトは着物姿の着付けの時から彼なりに緊張していたようだ。法要が終わって着物から着替えたら全く解放の喜びを覚えたようで、はしゃぎまわった。東京タワー下の湯豆腐屋さんでの食事中も何時ものアサト以上の暴れようだった。我々は食事が終わった後は彼らと別行動。まず新宿御苑に入った。妻の野鳥情報で、池には鴛鴦もいるらしいと。さすが秋の公園、紅葉も少し始まって人出は多い。池にいるのはマガモ数羽ととシロサギが2羽だけ。御苑の後は、西新宿のニコンサービスセンターでP950実機を試した。今妻が持っているP750より遠くまで見えるらしい。その代わりレンズも大きくなり重量も増して1キロを超える。それでも本格カメラに比べれば半分以下の重さだ。窓の外はもう暗くなっていたので望遠の具合をち...11/16アサトの七五三

  • 11/12 安藤優一郎著『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』読了

    新刊コーナーで見付けて借りた。西條奈加でこの時代を少し読んでいたので興味がわいた。享保改革の後田沼の時代になりそれまでの強い締め付けが弱まり、比較的自由な雰囲気が社会に広がり庶民も享楽的な気分になった時代、出版の世界に現れた男が蔦屋重三郎だ。歌麿屋写楽を世に出した男でもある。よくもこの時代これだけ出版プロヂューサーや書店経営で新しい発想を発揮できたものだと思う。永井沙耶子の『商う狼』杉本茂十郎のようにそれぞれの時代新しい発想で世界を切り開いてゆく人物が現れるものだなと面白く読んだ。ネットで重三郎のことを調べてみると、NHKの25年の大河ドラマでこの男の生涯が取り上げられるらしい。それでこの本が出されたのだろう。先日友人にPCを調整してもらった時、お前は女性作家の本をよく読むようだから読んでみるかと渡された...11/12安藤優一郎著『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』読了

  • 11/9-11 神戸・大阪

    神戸須磨の教会でアジ祭合同曲の練習。開催地のKLを中心にアジア各都市から50人程度が集まった。曲目は多田武彦作曲『草野新平の詩から』の全5曲。指揮の亀井先生が長年アジ祭でやりたいと思って、いくつかを試みてきたが、今回のアジ祭を最後にされるということで、難曲の『さくら散る』を含めた全曲に挑戦することになった。『さくら散る』以外の4曲はこれまでも演奏してきたのでそれなりだったが『さくら散る』は楽譜を追うのが精いっぱいで、歌っていても快感につながらない。本番前の全体練習で仕上がるだろうか。翌10日は教会の日曜礼拝に参列し讃美歌をうたった。練習会場をお借りしたお礼を込めて。午後は大阪に戻りシャングリの練習。今回は15名の参加。正月の仙台も2月のKLもいつになく大人数で歌えそうだ。夜は堺筋の中華食堂で打ち上げ、中国...11/9-11神戸・大阪

  • 11/8 ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』読了と終活始めで本の整理

    上掲の本は、今までの娯楽小説と違い読むのに骨が折れた。記憶力、思考力が衰え始めていて理解がスムーズに行かない。したがって読み進めるのに時間がかかる。本の趣旨は、今までの歴史書、特に人類文明の黎明期、古代四大文明についての解釈変更から始まる。特に農耕で小麦をはじめとする穀物栽培の開始と拡大が取り上げられる。人類にとって長い間、何万年前から、一部地域で文明と言われるものが形作られる頃も含めて、広い地球上で狩猟採集により生計を立てていた。人口もそれほど多くなく、温暖で水に恵まれた地域で数家族、または小グループで暮らしていた。周りには猟獣も豊富、草木の果実、根茎もたくさんある。彼らが必要な食料を手に入れるには、週数日数時間働けば事足りた。そんな彼らがなんで好き好んで農耕を始めたのか。確かに始めは好みの植物を自分の...11/8ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』読了と終活始めで本の整理

  • 10/31 太田川ダム湖カワセミ湖

    太田川ダム、一昨年初めてきた。今回二度目。妻の探鳥に付き合って出かけてきた。娘が午後まで家にいるというのでエリーは置いてきた。しかし来てみると、ダム湖を巡る遊歩道には他に誰もおらず、これならエリーを放して好きに歩かせることができたと後悔した。目当ての鴛鴦は見ることができなかった。ほかのカモ類も、輕鴨(カルガモ)一羽だけだった。しかし、尉鶲(ジョウビタキ)の雄があちこちで姿を現し、我々の行動を見張っているようだった。ほかに掛巣(カケス)の声も聴いた。今回は少し足を延ばし湖畔の周遊路を超えて上流側まで行ってみた。水辺まで近づける場所もあった。ダムができる前の古い集落を巡る道路も歩いた。歩数は2万歩に近かった。夜はよく眠れた。10/31太田川ダム湖カワセミ湖

  • 10/30 西條奈加著『雨上がり月霞む夜』読了

    上田秋成の『雨月物語』をベースにしている。登場人物は秋成と幼馴染の雨月、それに妖しの世界からきている遊戯というウサギのようなもの。雨月物語の九つの物語が翻案されて、上の登場人物の物語になっている。『雨月物語』は昔読んだがその内容はほとんど忘れている。今回読んで、こんな話だったかな、とかすかに思い出す。今回も楽しく面白く読むことができた。10/30西條奈加著『雨上がり月霞む夜』読了

  • 10/28 ジーン・パスリー著『小説 小泉八雲 黒い蜻蛉』読了

    書評でみかけた。ラフカディオ・ハーン小泉八雲の生涯を小説仕立てにした。著者はニューヨーク大学で映画製作と日本学を修めた脚本家、映画監督だ。日本に滞在したとき、アイルランド人だと言うと、多くの人がラフカディオハーンまたは小泉八雲の名前を出した。その時まで著者は彼の名前を知らなかった。現在はダブリンで八雲が幼いころ住んでいた家の近くで暮らしている。以降八雲の本をたくさん読み研究した。軍人だった父がギリシャに駐在していた時現地の名家の娘と結婚した。彼はその島で生まれた。母の血にはアラブの血が混ざっていて、ハーンの肌は濃く、目も黒かったようだ。彼の名前にあるラフカディオというのは島の名前だ。その異国風の風貌が後々彼の人嫌いを助長した。その母はアイルランドになじめず、ハーン4歳の時に離婚しギリシャに帰ってしまった。...10/28ジーン・パスリー著『小説小泉八雲黒い蜻蛉』読了

  • 10/26 鴛鴦観察船明(ふなぎら)ダム湖

    天竜川を堰き止めた船明ダム湖。妻が先日の森林公園写真展で仕入れた情報、この湖にオシドリがもう来ている、とのことで出かけた。岸辺の少し陰になったところにいるらしいとのことで、道の駅に車を停め、湖岸を歩いて探した。昨年冬にも着て探した場所で、肉眼では見えなかったが双眼鏡で探すと数羽のそれらしい鳥影を見つけた。目を凝らすとオシドリだった。十数羽の雄雌の群れだった。妻のカメラでは少し倍率が足りない距離だ。その後、その場所も近くでは掛巣(カケス)も見つけることができた。間近でよく見るのは初めてだったが、羽に鮮やかな水色が挿していてきれいな鳥だ。ギャアギャアとの鳴き声に似合わない優美さだ。帰りに浜松駅前に寄り、ビックカメラを覗いた。妻の持っているニコンのもう少し倍率の大きい1000というのがあるかと思って。残念ながら...10/26鴛鴦観察船明(ふなぎら)ダム湖

  • 10/25 映画『西湖畔に生きる』鑑賞、佐藤泰志著『そこのみにて光り輝く』読了

    グー・シャオガン監督の山水映画『春江水暖』に続く第二作目、との釣り書きで見ることになったが、西湖の風景や杭州の町などはほとんど出てこない。舞台となった西湖の南畔、龍井の風景はイメージできた。ここ龍井は龍井茶として有名だ。中国茶の中でもウーロン茶などと違って、発酵度が低い緑茶である。日本の煎茶のように初期工程の殺青(酸化酵素の働きを止める工程)を蒸気で行うのでなく、熱せられた熱釜に接触させることによって行う。いわゆる釜炒り茶で、爽やかな味わいの茶になる。この中心龍井村までは杭州の市内からバスで30分以上かかったと思う。周りは完全な山地で、茶畑も傾斜のきついものが多い。村の中には軒先で釜で茶を炒っている店が並ぶ。また農村遊として民宿、農家レストランもあった。杭州に住んでいた30年近く前、仕事でだいぶ疲れていた...10/25映画『西湖畔に生きる』鑑賞、佐藤泰志著『そこのみにて光り輝く』読了

  • 10/24 西條奈加『善人長屋』読了

    9月に読んだ『善人長屋大川契り』の前刊にあたる。表と裏の稼業を持つ二刀流の長屋の住人たちが善意で人助けをする話が並んでいる。その助けのためにはそれぞれが得意とする裏家業のスキルを発揮する。人情噺だ。江戸の人情噺で好きなのは、落語の『文七元結』と『芝浜』だ。特に前の噺は、酔っぱらって聞くといまだに頬を涙が流れる。江戸の庶民の善良さは現代人の感覚とは異なるのだろうが、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンも人間の本質としては通底するものがあるのだろう。こんな話に触れると利己的な自分も彼らの同類のように感じて少し心が洗われるように思うのだろう。だから読むのだろう。10/24西條奈加『善人長屋』読了

  • 10/23 映画『本日公休』鑑賞と町田康『口訳古事記』読了

    読み終わるまで少し時間がかかった。新聞の書評で見たことがあったので借りてきた。『古事記』『日本書紀』はその内容を断片的には読んだり聞いたりはしたことがあるが、それぞれを読み通したことはなかった。本は持ってはいるが。この口訳は現代語、それも今どきの若者言葉に訳している。「マジすか?」の類だ。中には理解不能の単語も出てくる。天孫降臨から大和朝廷の歴代天皇に至るまでの系統と主な出来事が並べられている。特にこれを読んだから日本の歴史に対する理解が深まったというわけではないが、何とか読み終えた。前回映画館に来た時ポスターで見ていた。釣り書きで内容は大体予測できたが、今頃の台湾の庶民の暮らしが覗いてみたかった。台中で子供3人を育て上げた女性が一人で昔ながらの床屋「家庭理髪」をやっている。客はほとんどが近所の常連さんた...10/23映画『本日公休』鑑賞と町田康『口訳古事記』読了

  • 10/22 森林公園

    午後から訪れた森林公園、頂上のバードセンター前の駐車場のアメリカ楓が少し色付いていた。ほかにはどこにも秋の気配がないのにアメリカ楓だけが秋を感じさせてくれている。この木々は例年11月3日に綺麗な赤や黄色の歯を見せてくれる。まだ10日以上あるがこれがその序章だろうか。妻の野鳥探索はあまり成果がなかったようだが、エリーは沢の水を飲んだり、猪避けの作の中で走ったりと充分遊んだようだ。妻はバードセンターの野鳥写真展でまた新たな情報を仕入れてきたようだ。午前中は月一回の整形外科による骨密度維持の注射に行った。ここ数年の治療のせいで年相応以上の状態が維持できているようで安心している。またひざの痛みもほとんど感じることがなくて少し自信になっている。先日の車山探索でも少し兆したがその後は問題なかった。念のため両ひざにヒア...10/22森林公園

  • 10/19 東京18-19

    昨日18日上京。友人に預けてあったPCを受け取りに。以前デスクトップPCを誂えてもらった友人だ。それまで使っていたノートブックはウインドウズ10で動きも悪いため新しく11でデスクトップを組み置立ててもらった。これが快調に作動するため、ノートは必要ないと思っていたが、11を入れたところ快調に動くよと連絡をもらった。古い10のPCでは能力が足りないため11では上手くないよと聞いていたのであきらめてデスクトップにしたのだ。試してみると確かに快調に動く。立ち上がりもスムーズだし展開も早い。もう一つのPCにはGOOGLCHROMEのOSを入れてもらった。これはウインドウズによらないので、ネットサーフィンやブログ更新もメール閲覧もできる。マイクロソフトのワードなどは使えないようだがこれも迂回するソフトがある。しかし、...10/19東京18-19

  • 10/17 西條奈加『ごんたくれ』読了

    江戸後期に活躍した丸山応挙、池大雅、伊藤若冲など有名どころが出てくる。主役は吉村胡雪、深山簫伯の二人の絵師。長沢蘆雪と曽我蕭白がモデルのようだ。それぞれ当時の様式化された絵の描き方に飽き足らず、己の個性が前面に出てしまうような絵を描いている。当然一般受けはしなかったが、その画力が認められ一流の絵師として名声は上がってゆく。その時代の絵師の生活や社会でどのように思われていたのか、作者が良く調べている。読むのが楽しい小説だ。10/17西條奈加『ごんたくれ』読了

  • 10/16 玉ねぎ苗植え付け

    今年は玉ねぎの苗があまり育っていなくて出回りが少なそうだ、という話を近所で聞いた。八ヶ岳の自由農園で玉ねぎの苗を見付けたので購入した。高原地帯で気温がそれほど高くならなかったので例年通り育ったのかもしれない。100本の束で8百円ほど。畑は昨日草を取り、今日、堆肥、苦土石灰、化成肥料を撒き耕耘してマルチングした。5メートルの畝の長さに3列で植えたらちょうど100本だった。前作は肥料を施すタイミングを逸したので大きくならず失敗したが、今年は元肥もしたので期待できるかな。昨日草取りの後に、南のアスレチック遊び場の整備に取り掛かった。隣からはみ出してきている竹を切って日当たりを良くしようとしている。ここをエリーの運動場にするつもりだ。南の隣家との間にブロック塀と竹藪に隙間がある。これをネットか切った竹でふさぐつも...10/16玉ねぎ苗植え付け

  • 10/13 車山高原

    車山高原の湿原を歩いた。3時間ほどだ。緩い上り下りもあり、妻の膝やアサトの足を心配したがそれほどのこともなく歩いた。アサトは最後の上り返しではぐずり出したが、妻の「あそこまで登ったら5百円」が利いて最後まで歩いた。もうすぐ5歳だいぶ足もしっかりしてきた。本人は山歩きより足元の草むらの虫やミミズの方が気になっている。入口までエリーも同行するつもりで連れて行ったが、看板にペット同行は不可の文字があったので車に閉じ込めておいた。しかし途中でもう一度その看板を見直すと、湿原の中のごく一部だけを指定していて我々がたどったコースは含まれていなかった。娘の家の周りでもよく探せば色づき始めた木が見つかった。清々しい気温は20度を下回り朝晩は10度をも下回る。山から戻ったら帰るつもりだったがやはり疲れた。翌朝帰ることにした...10/13車山高原

  • 10/12 八ヶ岳山麓

    妻が野鳥を探したいというのででかけてきた。さすが三連休で道路は車が多かった。いつもより1時間余分にかかった。まだ木々に色付きは見られない。それでも気温は涼しい。孫達はエリーの来訪で大喜びだ。エリーも大はしゃぎ。アサトは生き物が好きで枯葉の下からヒキガエルをつまみ出しもてあそんだ。このあとその手で顔を触ったのでまぶたが腫れ上がった。10/12八ヶ岳山麓

  • 10/11 インド映画『花嫁はどこへ?』鑑賞

    久し振りの映画館だ。映画館サールナートの年間会員になっている。一回ごとの入場料が割引される。さらに無料鑑賞が2回できる。2月から今年度になっているが、その無料券が1回分残っていたので利用した。この映画は新聞の批評欄で見た。現代のインドだが、設定は2001年となっている。インドの田舎では今でも結婚は家または親が決めるらしい。カースト制などがあるので本人同士の恋愛結婚は少ないらしい。妻側が嫁に持たす持参財だとか日本の結納金のように花婿側が負担するものもある。結婚の日にちも占い師などに決めてもらうので、日本の大安のような集中日がある。物語の中心となる花嫁は二人、花婿の田舎へ向かう列車内には大勢の花嫁花婿が乗っている。花嫁はみんなベールで顔を隠している。衣装も同じような衣装だ。長い夜行列車の旅で、途中トイレに行っ...10/11インド映画『花嫁はどこへ?』鑑賞

  • 10/10 槙囲い剪定と『人類前史 下』読了

    週末から地域の秋祭りが始まる。それまでに何とか外側だけでもと残りの一部の剪定をした。西側の垣根より長いので疲れもそれなりに増加する。やはり疲れてくると丁寧さが欠けてくる。アメリカにおける人類の形跡は1万3千年前のベーリング陸橋利用時期からだけでなく、数万年前の遺跡もある。またアマゾンにはオーストララシア(オーストラリア、ミクロネシア人)の遺伝子を濃く持っている民族がある。また北米大陸にも数万年前の遺跡が見つけられた。これらを築いた人々は1万3千年まえの最終氷河退氷後ではなくその前の退氷期13万年前の温暖期にアジアから渡ってきたのかもしれないという。さらに、南北アメリカ大陸の各民族の民話の中での死の認識、例えば人は死ぬとオリオン座を目指して上ってゆき天の川を通って冥土の旅をする、などエジプトなどと同じ考え方...10/10槙囲い剪定と『人類前史下』読了

  • 10/8 グラハム・ハンコック『人類前史』上 読了

    どこかの書評で見たので図書館で借りてきた。彼の名前は昔『神々の指紋』がブームになった時から知っていたが、当時は少しいかがわしさがあって手にはとらなかった。しかし今回の書評ではそんないかがわしさを感じさせづに、「これがハンコックの今までの思索の旅の終着点」、などというような釣り言葉に惹かれて読む気になった。上下二巻ある。南北アメリカ大陸に人類が渡ったのは、1万3千年前とされている。最後のアンドレアス氷河期が終わる前、まだベーリング海峡が陸橋としてつながっていた時、シベリアからモンゴロイドが入っていった、と言われているが実はそのずっと前13万年前頃にすでに人類が暮らしていたということを説いている。著者がこの論の根拠となる最近の様々な研究を参照しながら、実際の研究者が断定していないことを断定しようとしている。そ...10/8グラハム・ハンコック『人類前史』上読了

  • 10/7西條奈加『三途の川で落としもの』読了

    図書館に借りた本を返しに行った。新しく借りようと手続きをすると前に借りた本が返されずに残っていると言われた。6冊返したがと言うと、もう1冊あると言われた。それこの本だ。家に戻って探してみると確かにあった。最初を読んでみると記憶がよみがえってきた。読みかけて後に回したのだ。橋から落ちて溺れ死にそうになった少年が三途の川まで辿り着いたがまだ死んでいないので川を渡れない。そこで死者の川渡りをする船頭たちの手助けをする仕事が与えられる。現世に多く未練を残す死者たちはスンナリ三途の川が渡れない。その障害を無くすためには現世に戻ってその障害を取り除かなければならない。そんな役割を果たしている少年のこの冥界での暮らしぶりが話の筋だ。作者の発想に驚く。よくもこんな話を思い付くものだと。小説の形態は少年向けのライトノベルの...10/7西條奈加『三途の川で落としもの』読了

  • 10/5 浜名湖クラフトフェアー

    妻の毎年の楽しみ浜名湖クラフトフェアーに出かけた。エリーを連れていくつもりだったが天予報なので車が泥だらけになるのを恐れて置いて行った。幸い現地での降雨はなく見学できた。妻には目的があるが私には何の目的もない。妻が商品を吟味している間、私は出品店との間をうろつくだけ。それらしい格好をしたおば様たちが闊歩して、出品者たちと楽しそうにおしゃべりをしている。かつては私も購買意欲を刺激されて、ウイスキー用にカットグラスやスマホの木製スピーカーなどを買ったが今ではほとんど触手が動かない。ただ、カッティングボードとして各種のまな板を並べている出展者が多かった。今私が使っているのは百円ショップで購入したプラスチックの20センチ四方のものだ。魚や肉を扱っても洗浄が楽だと思っている。しかし小さすぎる。もっと大きい桐製のまな...10/5浜名湖クラフトフェアー

  • 10/3 西條奈加『隠居すごろく』読了

    久しぶりの肉体労働をした後なので疲れていて直ぐに寝付けると思って11時前にベッドに入ったが寝付けなかった。1時ごろまた下に降りた。一杯飲めば眠くなるかと水割りをこしらえてみたが眠くならない。2杯目を飲みながらこの本を読みだした。以前読んだ、この作者の『隠居おてだま』が今回の本の続編だった。したがって隠居したところから始まって、孫の千代太がいろんなものを持ち込んでくる様が描かれている。組紐屋の成り立ち、王子権現で境内ガイド会社「千代太屋」ができたいきさつなどが出てくる。人情噺だが様々な商売についての解説も面白い。前作を内容が深く面白いと評したが、この第一話の方が作者の力が入っている。夜中3時過ぎまで2杯が3杯、4杯と飲み続けて半分ぐらいまで読んだ。さすがに翌日昼頃まで寝るのは嫌だと、それほど眠気は催していな...10/3西條奈加『隠居すごろく』読了

  • 10/2 槙囲いの剪定開始

    大谷君の野球もないし、本を読むぐらいしかすることはないかと思っていると、妻が「去年は10月2日に槙を刈り始めている。」と言い出した。仕方なく、ものすごく重い腰を上げて準備し始めた。一番人通りが多く目立つ西側から刈ることにする。妻は電動のマキタを使うが、私はエンジンの方を選択した。重量は重いが刈幅が広く能率は上がる。私が刈っている間妻はバラの消毒。枝の伸びが旺盛で、天の高さを見つけ揃えるのが難しい。午前中外側の側面をすます。昼食後妻は外出した。私は2時近くまで居眠りした後、夕食の買い物を済ませてから刈り始めた。空いた軽トラを利用して天辺を刈る。荷台への乗り降りが大変なので、コンテナを踏み台代わりにする。4時ごろ妻が帰ってきて、刈枝の片づけをやってくれたので、何とか5時近くに終えることができた。残りは内側だ。...10/2槙囲いの剪定開始

  • 10/1 東山彰良『ミスター・グッド・ドクターをさがして』読了

    東京行きの疲れからか、前日は10時過ぎまで寝ていた。それでも身体の調子が今一つなので23時前に寝に就いた。しかし1時間ほど寝ていると蚊に刺された。それで目が覚めてしまい1位間以上眠れなくなってしまった。0時30分下に降りて読みかけだった標記を読み始めた。3時過ぎに読み終わった。読みながら何となく記憶に残っているような気がしていた。それでも確かに読んだという確信は湧いてこない。そこでこのブログで検索してみると2022年9月に読んでいた。その頃は数冊読み終わった後まとめて記録していたので、他の本の感想は記しているが、このほんのことについては「読んでいる時は面白かったが、今はもう内容の記憶がない」とだけ書かれている。今回はさすがに今読み終わったばかりなので内容を覚えている。医師専門の転職サービス会社に勤めている...10/1東山彰良『ミスター・グッド・ドクターをさがして』読了

  • 9/28 シャングリ東京練習

    今日は17名の参加。各パート4人揃い。帰国した成田さんの指揮で、年明けの仙台、2月のKLでのアジ祭の曲をさらう。何時もバースで1人なので4人も揃うと安心して声が出せる。今回は車で上京した。シャングリメンバーで現在育休中(合唱指揮)の杉村さんへベビーチェアを届けた。孫たちが家で使っていたものだ。砧公園の西の方にあるアパートを目指したが、古い町のせいか道路が狭くくねくねとしている。私が阿練習している間、妻は野鳥公園で鳥観察。練習の後は神田の駅前の中華料理屋で打ち上げ。千代田区スポーツセンターが使えるように世話になったメンバーの友人が経営している。休店日だったがわれわれのために開けてくれた。ほかに客がいないので、大声で歌うことができた。勢い余って、店の前でも「いざ立て」を合唱。路地の飲み屋の客が拍手してくれた。...9/28シャングリ東京練習

  • 9/26 車修理

    最寄りのJR菊川駅。現在駅舎改築中。子供のころからこの駅は何回改築されただろう。最初は鈍行に乗って東京から来た1歳の時、次は小学生の夏休み東京へ、網袋に縦に5・6個入れられた冷凍の温州ミカンがうれしかった。プラットホームには水飲み場や顔を洗う水道が設置されていた。この時の駅は高校生で毎日通学に使ていた時改築された。しばらくこの駅を使わない期間があったがその間にも変化した。その後今の改築前の駅舎になった。多分5回目になるだろう。今回は写真の女子高生の前に広がっている開発区がある北側へのアクセスが簡便なように橋上駅になる。車の修理が終わったとの連絡で電車バスに乗って静岡まで取りに出かけた。新幹線以外のローカル電車に乗るのは年に数回だ。静岡までの駅の数は、最初にこの区間を利用したころより3か所増えている。高校生...9/26車修理

  • 9/25 今年最後?の芝刈り。

    昨日刈払い機でエッジを刈ってあるので、今日はローンモアーで芝を刈る。能率を上げようと始めは刈幅の広い大型を使った。しかし、エンジンの吹けがイマイチ。調べてみるとエアフィルターのエレメントが汚れて十分な空気を通していないようだ。なしで何とか刈り出したが埃を吸い込むとエンジンを痛める心配があるので、小型に変えて最後を仕上げた。昨日2時間、今日も2時間程度の労働時間だが途中何度も休憩した。幸い気温が下がり20度台だったのでやり遂げることができた。たぶんこれが今シーズン最後の芝刈りになるだろう。この秋の残りの仕事は祭りの前までに槙囲いの剪定、そのあとバラの剪枝、最後は庭に散らばっている切り落とした木の枝や幹を槙に加工することぐらいか。まだサツマイモの掘り取りもあった。9/25今年最後?の芝刈り。

  • 9/23 紀蔚然著『DV8台北プライベートアイ2』読了

    前作に続いて著者の第二冊目の小説。前作は2011年、今作は2021年刊行だからほぼ10年の間がある。訳者は10年という歳月をかけ、満を持して発表した作品と言っている。確かに前作より小説らしくなっている。話がスムーズに入ってくる。やはり主人公は著者の分身ともいえる、元大学教授の私立探偵呉誠(ウー・チェン)だ。住まいは台北から淡水に越している。やはりあまり仕事はなく、いくつかのバーやカフェを巡ったり街を散歩している。その中で変わった名前のバーを見つける。それがタイトルになっている、DV8だ。DV8は英語のdeviate、つまり逸脱する、踏み外すという意味だ。入口に立つと彼の趣味に合うジョニ・ミッチェルの歌が流れてくる。ためらわずドアを開ける。店内はかなり広く、バーカウンターの中に美人の女主人エマがいる。彼はこ...9/23紀蔚然著『DV8台北プライベートアイ2』読了

  • 9/23 探鳥

    やっと暑さが和らいだ。朝起きて居間のエアコンを止めた。妻が磐田の大池に鳥を見に行きたいと言い出したので同行する。昨日遠江野鳥の会が観察会を子の池で行ったらしい。昨日の天気予報では雨だったので参加しなかったそうだ。この池は二度目だが、鳥の数は少なかったが、それでもサギ類、シギ類それぞれ数種が確認できたそうだ。それに池の端で野鳥の会の元役員という方が妻に話しかけてくださった。彼も昨日の観察会には所用があり参加できなかったので今日見に来たそうだ。この池に飛来する野鳥だけでなく、伊良湖岬の渡りなどについても詳しく語ってくれた。やはり先人の導きは必要だ。9/23探鳥

  • 9/21 紀蔚然著『台北プライベートアイ』読了

    毎日新聞9/14の書評に、この著者の新作が取り上げられていた。図書館で探すと彼の本が二冊あったので借りてきた。先に第一作のこの本を読んだ。彼は1954年生まれで戯曲を数多く書いていて、台湾の演劇界では大物だそうだ。これは小説家としてのデヴュー作だ。作者とほとんど同じような主人公が現代の演劇界に違和感を持ち、大学教授の席も劇作家も放り出して、マンションも売り払い台北の場末の街に越してくる。そこで私立探偵の看板を掲げ新しい人生を歩もうとする。しかし仕事の依頼はなく、毎日カフェや公園、古い町の路地をうろついている。そんなときはじめて仕事が入る。高校生の娘の様子がおかしいというきれいな女性からの依頼だ。娘が父親に対して大いなる嫌悪感を持っているようなのでその原因を調べてほしいということだ。父親は健康保険を扱う役所...9/21紀蔚然著『台北プライベートアイ』読了

  • 9/20 プール片付け

    昨日やっとプールの部材を畳んだり束ねた。一昨日解体して、シート類を乾かしていた。あとは物置の棚にしまうだけだが一人では手に余る。妻の手を借りなければならないが今日の妻の予定は豊橋の園芸屋に行くこと。一緒に行くかと誘われたが、私の車は修理に出してある。妻の車はエリーを乗せることを拒んでいる。4・5時間エリーを独りで置いておかなければならない。エリーのためにエアコンは連続で運転している。もしエアコンが故障して停止してしまうとこの暑さで彼女の命はない。そこでおいてゆくなら私は行かないと断った。裏の土手にいつの間にか曼殊沙華が咲きだした。庭には白花も咲いている。萩もあちらこちらで咲いている。我が家の庭に萩はなかったが、私がここへ越してきたころから植えて増やした。いくつかの種を植えたつもりだったが、繁殖しているのは...9/20プール片付け

  • 9/16 岩崎圭一著『人力世界一周の旅』再読

    昨日のブログで取り上げた本で、借りてきた図書館の本が終わった。昨日交換に行けばよかったが面倒でやめた。今日は土曜日なので休館日、明日にしようと思っていたら図書館からのラインで月曜開館、火曜振替休館の下背が来ていることに夕方気付いた。時既に遅し。そこで自家の書架を当たり、未読かなと思う本を探した。上掲は何かの書評で見て購入したが、読んだ記憶がない。それで読み始めた。読み始めてここは読んだなと気づくところが多かったが、後ろを覗くと確かな自信がない。それで半分まで読み進めると思い出した。それから最後の方を覗くと記憶がよみがえってきた。このブログを検索してみても読書歴になかった。だいぶ心許なくなってきた。28歳まで父親の事業を手伝っていた男が、インドのタージマハールを見てみたいと思い立ち東北の街から友人の車で東京...9/16岩崎圭一著『人力世界一周の旅』再読

  • 9/15 西條奈加著『隠居おてだま』読了

    まだクーラーの効いた屋内で一日過ごしている。私はクーラーを止めたいが妻や娘が拒む。エリーも耐えられないという。そうして冷える足をかばってひざ掛けで覆って耐えている。外気との温度差がそれほどなくなれば外に出て体を動かそうという気にもなれるだろうが、すでに体が熱さに対する耐性を無くしている。要するに軟弱になってしまっている。そこで本を読んだり、ビデオを観たりで日がな一日過ごしている。上掲の本は先日の『大川契り』と一緒に借りてきた。糸問屋の身代を息子に譲り隠居して近くの田舎に隠居所を設け、暇つぶしと人助けで組紐を寡婦や親なし子に作らせ販売するなどしている。また奥方は息子の嫁が頼りなく店のまとめができないのでまだ店で暮らしている。しかし奥方も半日この隠居所に通い、困窮家庭の子供に読み書きを教えている。その子供たち...9/15西條奈加著『隠居おてだま』読了

  • 9/14 趙景達 『朝鮮民衆の社会史ー現代韓国の源流を探る』読了

    今年の8月に出た本だ。新刊コーナーで見つけた。「朝鮮」の文字を見ると気になる。「韓国」だけだと興味は半減する。昔子供のころ、父親が朝鮮の平城で生まれたと聞いた。「それじゃあ朝鮮人?」と訊くと苦笑いをしたことを覚えている。日本生まれで、大学の先生をしていた人だ。岩波でたくさん本を出している。私の世代はそれだけで信頼感が高まる。本書の叙述対象は朝鮮王朝の成立期から1919年の三・一運動までだ。儒教の朱子学が広がり仏教が衰退してゆく時代からだ。現在の韓国は儒教的な社会のイメージが強いが、その社会の底には巫俗(シャーマニズム)、仏教、占卜がしぶとく生き残っている。儒教は「ヘゲモニー宗教・教学」となっているという。14世紀、朝鮮王朝が成立したときは「万歳(マンセイ)」で祝したが、中国の冊封下に入ると「千歳(チョンセ...9/14趙景達『朝鮮民衆の社会史ー現代韓国の源流を探る』読了

  • 9/13 プール水抜き

    しばらく前から解体していた屋敷が更地になった。昨日まで重機が動いていたが今朝見たらきれいになっていた。二反600坪ほどあるだろうか。跡地は分割されて売られるのだろうか。あまり需要はないように思うが、もしここが売れるならば我が家の敷地も整理することができるかもしれない。昨日からプールの水を抜き始めた。昨日半分、今日は残りの八分ほど。明日は用事があるのでできない。二回目のプールで、台風のため孫たちはほんの数分入っただけだった。約8立米の水。庭に散水している。9/13プール水抜き

  • 9/11 西條奈加 『大川契り』読了

    以前この作者は、2021年の直木賞を受賞した『心淋し川』を初めて読んでその後『金春屋ゴメス』など数点を借りたが、名前さえ忘れていた。書架を当てもなく眺め歩いていてさて知った名前だなと目に留まった。それで借りてきた。江戸を舞台にした人情噺が得意な作家だった。これも人情噺だ。質屋を経営する家族とその質屋が差配する長屋の住人が主役だ。その長屋は近所では善人長屋と呼ばれている。しかしこの質屋は裏で盗品故買を行っているし長屋の住人も掏りや美人局などを裏の稼業も持っている。そんな主人公たちが巻き込まれてゆく事件をそれぞれの特技で解決してゆく。事件ごとの短編が並べられ最後にこの質屋家族のいきさつが説明される。時間つぶしも読書の楽しみの一つではある。数日前、トルーマンカ・ポーティの『遠い声・遠い部屋』読了で、知ったような...9/11西條奈加『大川契り』読了

  • 9/9-2 松永K三蔵著『バリ山行』読了

    第171回(2024年上半期)芥川賞受賞作。新刊コーナーに残っていた。同時受賞の朝比奈秋『サンショウウオの四十九日』はなかった。「バリ山行」なる言葉は知らなかった。調べてみると、「バリエーションコースをたどる山登り」の略語で、特に、登山地図上に記載されている通常の登山道ではなく、等高線地図、赤色立体地図などを読み自分でルートを探していく山登りを指す。一部に愛好家がいるようだが、一般的には、登山道以外に踏み込んでゆくことで自然に対する負荷をより与えてしまうと顰蹙も買っているらしい。小さな設備管理の会社に勤める主人公が会社の山登り仲間に加わり六甲山を歩く。主人公はあまり他人との交わりが得意でなく、会社内の人間関係で転職してきた。この会社でも努力して交わりたいと苦労している。社内で孤立しているように見える同僚が...9/9-2松永K三蔵著『バリ山行』読了

  • 9/9 安本美典著『卑弥呼の鏡が解く邪馬台国』読了

    図書館の新刊コーナーで見つけた。邪馬台国論争の一つだ。「卑弥呼の鏡」とは?と気になって手に取った。「魏の皇帝が卑弥呼に与えたという100面の銅鏡。丹後地方の古社に伝世している鏡こそ、そのうちの2面ではないか。新興の科学・データサイエンスが照らし出す、新邪馬台国像。」に釣られた。この古社とは尾張氏の先祖、天の火の明かりの命を祭る京都府宮津市にある元伊勢駕籠神社.。ここの宮司家に代々伝えられている。著者の邪馬台国の所在地についての意見は、東大の教授であった白鳥庫吉や和辻哲郎、井上光貞などに支持されてきた邪馬台国東遷説である。この鏡を手掛かりに論が展開される。まず鏡の銅同位体比の分析がされる。中国で多く見つかった銅鏡の分析に照らすと、多く北中国系同原料を使っている3世紀後半までの製造だとわかる。それ以後は南中国...9/9安本美典著『卑弥呼の鏡が解く邪馬台国』読了

  • 9/8 南直哉著『苦しくて切ないすべての人たちへ 生きているだけで大仕事』読了

    昨日の行き帰り電車の中で読んだ。養老孟司氏が今年の5月18日毎日新聞で書評していた。その時図書館蔵書を検索したがなかったのでアマゾンでポチョッとした。日頃から、人生啓発本の類は手に取らないのだが、養老氏のおすすめで読んでみようとなった。それから読まずに積まれていたが、新書版で都合が良いと今回の旅に連れて行った。著者は禅僧、恐山菩提寺院代の肩書を持つ。私より10年後に生まれている。大学を出て会社勤めもしたが永平寺で出家した。内容は「著者の考える仏の教えを間接的に説いたものである。欧米風の思想書とは違い、体系的に大所高所から、つまり神様目線で人生を説くのではなく、具体的な著者の体験をつないで語る半自伝でもある。」と書評にある。ブラタモリでの取材の時案内役を務めたそうだ。残念ながら私には記憶がない。著者が初めて...9/8南直哉著『苦しくて切ないすべての人たちへ生きているだけで大仕事』読了

  • 9/7上海グリー練習

    今月の練習会場は川崎市だった。しかし私はその決定のメールを確認できずに最初のメールで予約できたとあった、横浜のチベット区、瀬谷に行ってしまった。開始の一時になっても誰も来ないので気付いた。川崎までの移動は一時間以上かかった。練習の後は例のごとく、川崎の有名な堀之内地区の居酒屋で打ち上げ。このメンバーのうち一人を除いて60歳を超えている。この店でも、街を歩いても、川崎は若い人ばかりだ。土曜日で仕事帰りの人がいないせいもあるのかもしれないが、ほとんどすべてが我々より若い人ばかりだった。川崎といえば昔は労働者の町で、昼間から街角では仕事にあぶれた連中がコップ酒をあおっているというイメージだったが、街はきれいになって、駅に続く道は車も入ることができなくて、若い人が一杯歩いている。将に、勢いのあるアジアの街の佇まい...9/7上海グリー練習

  • 9/5 芝刈り

    昨日妻が刈払い機でエッジを刈ってくれたので、芝刈り機だけの仕事。暑さはそれ程では無かったのでやる気になった。午後3時から初めて、何とか1時間で終えられた。かなり雑な仕事だが。夏の水枯れの時は黄色くなっていたところもあったが、台風10号の雨でだいぶ回復した。先に回復するのはコウブシなどの雑草だ。作業の後はプールに飛び込んだ。モンタロウたちのために再度準備しておいたが台風の雨で、ほんの数分しか入らなかった。いつまで暑い日が続くかわからないがもう暫くハイクロンを入れて浄化ポンプを回し続けてみよう。9/5芝刈り

  • 9/4 廃屋解体が続く

    8月末から壊し始めた屋敷がほぼ解体された。残りは大きな立ち木とコンクリの基礎。3百坪ほどあるだろう。跡地はどうなるのか。いつも行く同級生の床屋の隣が解体された。もとは洋品店だった。戦争で右腕を無くしたご主人がやっていた。ここももう空き家になって40年近くなるだろう。床屋がむき出しになったさびた外壁を嘆いていた。軽トラの前の白い家の隣にも数年前に警察の派出所が壊された空き地がある。更地にされた土地に新築されるところもあるが、半分以上が空き地のままになる。その内雑草が茂ってくるだろう。9/4廃屋解体が続く

  • 9/2永井沙耶子『商う狼』『女人入眼(にょにんじゅげん)』、トルーマン・カポーティ『遠い声、遠い部屋』読了

    モンタロウたちが8月28日から9月1日まで滞在した。上の本はその直前に読み終わっていたが、彼らが来た後ではブログにアップする間がなかった。落ち着いてPCを立ち上げる気にもなれなかった。江戸時代の終わりに近い文化文政年間のこと、実際に起きた出来事を話の筋としている。隅田川にかかる永代橋が老朽化して落ちた。その後端を修繕し維持管理するため三橋会所を設立し、その資金として菱垣廻船の近代化により潤った江戸の大店の集まり十組問屋から冥加金を出させた杉本茂十郎が主人公だ。その経済的手腕の独特さから毛充狼とあだ名された男だ。彼の妻と娘が永代橋の崩落事故で亡くなった。橋は幕府ではなく町方で維持管理することになっていた。町方では金をケチって十分な維持管理が行われていなかった。それが崩落の原因だ。彼は大商人達をまとめて三橋会...9/2永井沙耶子『商う狼』『女人入眼(にょにんじゅげん)』、トルーマン・カポーティ『遠い声、遠い部屋』読了

  • 8/22 猛暑続く

    エリーの食事。娘がドッグフードばかりでは健康に良くないと主張し小松菜、大根、カボチャなどを蒸して混ぜている。そこへ最近はリコピンが必要だと言い出したので庭でとれるミニトマトも載せている。一方人間様の食事は私が朝昼晩と準備している。昨年7月の妻の入院以来なぜか私の仕事となっている。8/22猛暑続く

  • 8/16 ジョン・バカン『三十九階段』読了

    新刊コーナーで表紙が目に留まり手を伸ばした。見開きに釣り書きが貼ってある。「ヒッチコック監督が映画化した、スパイ小説史上不朽の名作がカルト的人気を誇るエドワード・ゴーリーの魅力的なイラストをまとい蘇る!」スパイ小説の原点だとも書いてある。1915年発表の小説だとか。南アフリカの鉱山で一稼ぎした鉱山技師リチャード・ハネーがロンドンに帰ってくる。特に目的があるわけでもない。ロンドンに飽きてきたころおかしなアメリカ人男が訪ねてくる。どうもそのころきな臭くなってきたヨーロッパのドイツと英国とに関係する何事かの秘密をにおわす。窓の外には彼を狙うと思われる怪しい影が。彼を部屋にかくまうが、翌日そのアメリカ人は殺されていた。このままだと犯人にされてしまうとハネーは牛乳配達の男の衣装を借りて脱出する。この後いろいろなとこ...8/16ジョン・バカン『三十九階段』読了

  • 8/15 高坂正尭『歴史としての二十世紀』読了

    ここ暫くは小説などの柔らかい本ばかり読んでいたので読み通せるか心配だったが読み終わった。著者は若くして(25歳)にして京都大学助教授に就任し、早くから若手の論客として論壇に登場した。私より14歳年上だが、我らが世代という意識はあった。しかし、1960年代後半ごろからの時代は世界的に若者が声を上げ行動する時代だった。彼は若くして当時の政治権力者と近くそのブレーンとみられていた。彼の主張の中身をあまり知らずに保守反動と思って、テレビなどでの発言も頭から真面に聞こうとはしなかった。彼の著作も読まずに来た。彼は30年ほど前62歳の若さで亡くなった。この本はそんな彼の著作として昨年冬に出版された。1990年に行われた6回の連続講演をベースにしている。今頃新刊書の棚に並んでいるのを見つけ借りてきた。講演を文字化したも...8/15高坂正尭『歴史としての二十世紀』読了

  • 8/14 映画『ある一生』鑑賞

    ドイツ・オーストリア映画で、世界的ベストセラー小説の映画化だそうだ。映画は久しぶりだ。この映画館の会員には2回の無料鑑賞権が与えられるが、そのひとつ目を利用した。2月に新年度になって半年ぶりだということだ。オーストリアアルプスの山の農家にそこの遠縁の孤児エッガーがやってくる。20世紀初頭の農村では家父長的な家長が厳しく当たる。その男の母親らしき老婆がエッガーに親切にしてくれる。数年経過してその老婆がなくなると、青年になったエッガーはそこを出る。近在の農家の賃仕事などをして生活する。山にでプウェイの開設工事が始まる。そこで働き始める。よく行く飯屋の女性とお互いに惹かれあうようになり結婚する。幸せな家庭を築き始める。しかし、彼女が懐妊しこれからというとき、住まいの山小屋が雪崩に襲われ妻を亡くす。その雪崩の原因...8/14映画『ある一生』鑑賞

  • 8/12 金原ひとみ『ハジケテマザレ』読了

    去年の秋の中日新聞「大波小波」で取り上げていた。彼女の作品はたぶん芥川賞受賞作『蛇にピアス』を読んだか読みかけだったと思う。同じとき同賞を受賞した綿矢りさの最近作『パッキパキ北京』は今年の1/28に読了してこのブログに挙げた。これもやはり書評で見つけて読んだ。彼女の受賞作『蹴りたい背中』を読了した記憶はなかったがこの作品は読み終えた。この二つの作品は去年の暮れ辺りに発表されたもので同じように新聞が注目した。彼女たちも受賞後20年以上たち、ともに40歳台になっていると思う。今の二十歳前後の若者よりは余程私に近い年代だ。だから私が読むことができたのかもしれない。受賞当時の彼女たちの年代は当時の私が理解できる年代ではなかったのだと思う。彼女たちも私を含む年代に入ってきていると言えるのか。あるイタリアンレストラン...8/12金原ひとみ『ハジケテマザレ』読了

  • 8/10 永井沙耶子『きらん風月』読了

    やはりまだ時差ボケは癒えていないのかも知れない。昨夜は早く寝ようと10時には床に就いた。この本を読みながら眠くなるのを待った。12時近くに兆しを感じたので本を閉じ灯りを消した。しかし眠れない。午前2時近く耐え切れず床を抜け出した。それから朝の6時まで続きを読んだ。これは直木賞を受賞した前作よりも数段優れた小説だ。最近私の心に残った多和田洋子や村田喜代子に並ぶ作家になるのではないか。読み始めてなぜこの本をスクリーンショットして残したか思い出した。表題のきらんは栗杖亭鬼卵のこと。風月は享保の改革で名を成した松平定信が隠居した後の号。舞台は掛川宿、鬼卵は日坂宿で煙草屋を営んでいる。松平定信は田沼意次の跡を継ぎ、老中として幕政を立て直したと自負している。老中を引いた後、家督を子に譲り、楽隠居として楽翁とか風月翁と...8/10永井沙耶子『きらん風月』読了

  • 8/9 永井沙耶子『木挽町のあだ討ち』読了

    静岡県島田市生まれの女性だ。育ったのは横浜。次に読む『きらん風月』を書評で見て図書館の棚を探しているとき一緒に借りてきた。これが直木賞を受賞した作品で、後のが受賞後第一作とあった。明け方近くまで読んだ。それから寝たので午前10ごろまで眠ることができた。意図した時差ボケ解消になったかもしれない。江戸の木挽町の芝居小屋を主な舞台とする人情噺だ。木挽町は現在歌舞伎座があるあたりの古い地名だそうだ。田舎の武士の子供菊之助が父親の仇討のために江戸に上る。まだ少年にとっては大任だ。江戸の街で往き暮れて覗いた芝居小屋が物語の始まりだ。この少年の縁筋にあたる男が後日江戸を訪ねて、芝居小屋を中心とする関係人にこのあだ討ちの話を聞いて回るというのが筋立てだ。芝居小屋の入り口で客の呼び込みをやっている木戸芸人の一八、立て指南の...8/9永井沙耶子『木挽町のあだ討ち』読了

  • 8/8 時差ボケ

    数年前まで老婦人が不自由そうな足で車に乗って買い物をして生活する様子が見られたが、ここ一二年その姿見かけなくなった。そのうち不在が分かるような佇まいだった。今朝散歩で通ると、ガラス戸が少し開いていた。中には食器類が山積みになっている。ガラス戸をよく見ると、汚れたガラスに、「ご自由に」と記されている。多くの家族との暮らしが営まれていたころの様子に記憶はないが、その家族が使ったと思われる、何客もの数がそろった食器もみらっれる。生々しい家族の存在が忍ばれるようなものを、”ご自由に”持ち帰る人がいるとも思えない。6日夕方羽田に着き、夜帰宅したが、昨日も今朝も5時前に目が覚めてしまう。24時前に寝てもだめだ。昨日は朝早くにエリーを迎えに愛知と三重の境の木曽岬まで行った。道路が良くなって2時間で行けた。エリーはさすが...8/8時差ボケ

  • 8/5パリ第9日

    午前中、買い物に出かけた妻や娘の留守の間モンタロウ、アサトの子守で宿に残った。子守といっても、二人ともタブレットばかりで何も手はかからない。時々水や菓子を出してやればいいだけだ。同じ姿勢ばかりだと疲れるのか、時々奇抜な格好でタブレットを見ている。昼過ぎ外出していた娘たちが帰ってきたので、空港へ向かう時間までの隙間で一人街に出た。右岸のポンピドゥーセンター辺りまで歩いた。センターの外面もオリンピック協賛だろうか。センター前の広場でにぎやかにアフリカン音楽らしきものを演奏しているグループがあった。金儲けなのか自分たちの楽しみなのかよく分からない。この後、楽器を抱えて歌い演奏しながら歩き始めた。カフェが並んだ街を行き少し広いところがあるとまた止まって歌っていた。ポンピドゥーセンターからオペラガルニエ辺りまでの路...8/5パリ第9日

  • 8/4パリ第8日

    夜は陸上競技の参観があるのでそれまで妻と2人だけで散策。モンタロウ達はエッフェル塔見学。セーヌ沿いに歩いて修復中のノートルダムをみながら自然史博物館へ向う。途中ノミの市、骨董ガラクタの市が開かれていた。確かに殆どガラクタとしか見えない物も並べられていた。記念に何かと思って探すと、小さな刃が3つ組み込まれたナイフが目についた。値段を聞くと20ユーロ4千円弱、値切れば3千円位にはなるかも知れないがしばし時間を置くことにした。パリ大学横を通って自然史博物館に入る。自然史博物館は13世紀ルイ13世の時代、設けられた薬草園が起源だそうだ。上の写真は進化大陳列館。ここの展示はユニークだ。哺乳類の展示では多くの動物の剥製が展示されている。鉱物陳列館では宝石になる鉱物中心に展示されている。モンタロウは入口近くに展示されて...8/4パリ第8日

  • 8/3パリ第7日

    今日のオリンピック観戦はない。前から予約して合ったカタコンブ見学に全員で向かった。人間の骨や骸骨が沢山あるよと聞いても孫たちは少しも怖がらない。並べられた頭蓋骨には穴の空いたものもある。「鉄砲でうたれてしんだの?」等と質問してくる。娘がこのすぐ近くに住んでいたので来る度に参観しようとしたが、休日だったり長蛇の列だったりで一度も実現できなかった。二十数年振りにかなった。カタコンブは古くからの採石場跡に十八世紀末から百年程掛けて市内のあちこちの共同墓地から集めたそうだ。一部は教会としても利用されていたという。帰りに娘の旧居に回ってみた。多分上の写真のトラックのある辺りだ。一階で何時も窓を閉めていなければならなかった。本人も定かな記憶がもうない。そこからはそれぞれ別行動になった。アサトがオリンピック開会式でマリ...8/3パリ第7日

  • 8/2 パリ第6日

    今日は朝からのモンタロウが発熱し私が一緒にホテルに残った。夕方ホテルを同じ系列の少し高級なセーヌ沿いのホテルに移る。移る前のアパートメントホテルの部屋。別にダブルベッドの寝室がある。しかし、エアコンはない。暑い時は扇風機を回しっぱなしにする。出発前に高級な方が予約できたので後半をそちらに移った。しかし、前のホテルは全期間前払いしてあるとのこと。私の貧乏旅行とは全く違う。今回のモンタロウの目的、ルーブルでモナリザを見ること。まだ少し熱があったが予約通り参観した。モナリザのみ見て出た。私は独りで観て回ったらと言われたが殆ど興味関心がなくなっていた。過去5回は訪れていると思うがこんな無感動は初めてだ。老人になったのだな。出た後は、ホテルに帰るモンタロウ達と別れて、40年以上前初めてパリに来たとき泊まったホテルド...8/2パリ第6日

  • 8/1パリ第5日

    今日は独りで散策。少し前に読んだ『アフリカの女』に出てきた植民地博物館を訪ねた。今は移民史博物館と名前も変わっている。1931年に開催されたパリ万博で開館した。当時はフランスの植民地の博物館で確か、植民地の人間も展示されたと記憶している。その後は、アジア・オセアニア美術館だとか色々名前も変わり、2007年に今の名前になったとwikiにある。最近の移民比率の高まったフランス社会の中で移民の子供たちにアイデンティティを確立させようとする狙いがあるのだろう。アフリカからの奴隷貿易でルアーブルの港が世界への積出しのハブ港だった事実や、ナチズムの台頭で広がったヨーロッパから難民受け入れ、シリア、イラク、東南アジア等での戦争や混乱からの難民だとかをフランスは如何に受け入れ助けているかが展示されている。ここヴァンセンヌ...8/1パリ第5日

  • 7/31パリ第4日

    今日も散策。リュクサンブール公園。孫たちは池でヨットを走らせて楽しんだ。ニューヨークに贈られた自由の女神像のモデル。モンタロウは夏休みの自由研究にフランスと日本の違いを取り上げようとしている。その資料集めに写真を撮っている。公園でサンドイッチで簡単な昼食として、凱旋門に向かった。ここもモンタロウの目的地の1つだ。予約時間を少し過ぎてしまったので入れるかと心配すると、かなり悲しげな顔になった。しかし全くそんなことは問題にされず直ぐに入場出来た。眠くなったアサトがこの階段で音を上げた。頂上のテラスは気持ち良い風を期待したが全く無風だ。暑い1日だった。夜娘たち家族は水泳競技を観戦に行った。我々は初めて魚貝のレストランで夕食。ここもエアコンはなく、汗を垂らしながらの食事。7/31パリ第4日

  • 7/30 パリ第3日 市内散策

    マレ地区は貴族の館が多く残った地区だ。最初に訪れたのはコニャック・ジュイ美術館。娘が昔から訪ねたいと思っていて実現できなかったということだ。展示されているのは屋台商売から成功してデパートまで経営した富豪の奥さんが集めた物を展示。芸術品の展示はこの古い館を残すためだ。近くにもピカソ美術館が同じ流れで設置されている。歩いて次ヘ向かう途中、母娘がブティックを覗きに入った間時間を潰した隣の公園、炎天下の下を歩いたので木陰が爽快だ。次の目的ビクトル・ユーゴー館のあるヴォージュ広場。ブルボン朝の創始者アンリ4世がパリを世界一美しい街にしたいと17世紀初めに作った広場。周りには王の館、王妃の館等が同じコンセプトの建物として廻っている。この館の一部にユーゴーが19世紀に住んでいた。ユーゴーの居館から見た広場の一辺。この館...7/30パリ第3日市内散策

  • 7/29体操団体決勝観戦

    アサトが行きたくないと言い出したので予定のなかった私にチケットがまわってきた。中国と組み合わされた日本は最初の床から先行されながら進んだ。途中アメリカ、中国、英国と目まぐるしく順位が変動した。一時トップにたった日本も最期の鉄棒の前の平行棒では4位、メダルが危ないかと思われた。しかし最期の鉄棒でトップの中国が大きな失敗を繰り返した。お陰で日本はトップに立つことが出来た。大逆転と言えるだろう。初めてのオリンピック観戦で思わぬドラマに出会っった。USA、USAと中国隊加油の大合唱の中で、ニッポン、ニッポンの声は負けていたのだが。7/29体操団体決勝観戦

  • 8/28 パリ到着。

    妻はトイレに寄っているので私は先に機内に入った。どこかで見たことのある大男が赤いチームJapanのシャツを着て隣の妻のシートに座った。確かにそこが妻の席との確信がなかったので黙っていた。妻が入ってきて確認すると確かに妻の席だった。「斎藤さん、そこは妻の席なんだが?」と声を掛けると慌ててチェックして後に移った。丁寧ないい子だった。柔道の斎藤選手だった。このことで一気にオリンピック気分が高まった。CAも少し年嵩ばかりだったので、殊更という大人の対応だ。飛行航路はロシア上空を避けるため、アラスカを通った。昔のようにアンカレッジに寄ることはない。しかし、その後はグリーンランドの上を通過して北西からパリに入った。このルートは初めてだ。この迂回のために14時間以上必要となる。お陰で見たくもない映画を3本も見ることにな...8/28パリ到着。

  • 7/28 パリへ出発

    深夜2時に家を出た。羽田の駐車場の予約が取れなかったので、フリーで確保するには午前5時頃までに入らなければならないからだという。空港は何時もより混んでいる。飛行機は10:20、ラウンジで少し寝た。9時前にモンタロウアサトが合流、これから先が思いやられる。7/28パリへ出発

  • 7/26プール水抜き

    昨日今日と二日かけてプールの水を抜いた。小さな水中ポンプで庭に散水しながら抜いた。ケッチって排水能力の低いポンプなので時間がかかる。水を湛えている間はほぼ毎日ハイクロンを50グラム前後投入して循環器を回しておかなければすぐにアオミドロがわいてしまう。明日の夜からしばらく家を空けるので面倒を見ることができない。水のなくなったプールは軽いので台風が来れば煽られてしまう。明日はその対策をする。しかし、留守の間エリーを彼女の生まれたブリーダーの家に預かってもらうため、三重県まで送ってゆかなければならない。その前に処置をすることになる。7/26プール水抜き

  • 7/26 戸矢学『赤の民俗学』読了

    著者は國學院大學神道学科を卒業したと経歴にある。日本古代史に造詣が深いようだ。新刊新着コーナーで目に入った。古代より色彩としての赤や化学物質としての丹(に)には多くの物語がある。この著作で初めて知ったことは、縄文土器の多くには赤で彩色されていたものが多いということ。しかし、火炎土器で彩色されたものは見つかっていないということだ。縄文土器といっても、日常の煮炊きに使うものから祭器としてのものまで幅が広い。土偶など祭器や呪術に係るものだろう。色としての赤と丹は色彩としては異なるという。”丹は学術的には辰砂と称し、硫化水銀からなる赤褐色で半透明の鉱物で、別名「賢者の石」「朱砂」「丹砂」などと呼ばれる。古代シナでにおいては丹は薬であり、また朱肉や朱墨のように朱色の顔料としても珍重された(これを「水銀朱」ともいう)...7/26戸矢学『赤の民俗学』読了

  • 7/21芝刈り

    昨日エッヂの芝を刈払機で刈ったので、今日は芝刈機。連日の猛暑で36度超え。少し気温の下がる夕方4時から始めた。プール設置の前だから3週間振りだ。今年は梅雨で余り雨が降らなかったせいか芝が伸びない。何時もだったら2週間は空けられない。伸びていなかったためか1時間で終わった。やっぱり刈った後は清々しい。汗はプールで流した。この浮き輪に乗って水の上で揺られていると、熱中症気味の火照った身体ががクールダウンされる。それと同時に疲れも癒されてゆく。この浮き輪、前回モンタロウアサトが来た時に穴が開いたらしくすぐ空気が抜ける。穴を見つけて修理する。しばらくは快適だったがまた萎んできた。前に空いた穴の近くに見つけた。30分ほどたつとまた空気が少なくなった。探すとまた同じところだ。孫たちがバラの棘で開けたと思ったが、そもそ...7/21芝刈り

  • 7/18 長者町岬著『アフリカの女』読了

    新刊コーナーの棚に並んでいて、この表紙に釣られて手に取った。東京芸大で美術史を専攻し、展覧会企画や芸術関係の評論を主な活躍場所としてきた著者が自ら芸術を創造する欲望抑え難く、初めて挑戦した小説第一作目だ。年齢は後期高齢者の手前だ。長年貯めてきた蘊蓄、知識が止め処なく溢れてくるような筆の運びだ。こちらもつい昨夜から読み続けてしまった。舞台は1930年代中頃、アメリカの大恐慌の影響が残る頃。パリに住んで10年以上になる日本人男女が、当時の新造船ノルマンディー号でアメリカに渡る船内が中心。男は三門次朗53歳、画家を志しフランスに渡り30年以上になる。画家では成功できず、家具の商売で何とか生計を立ててきたが大恐慌の影響で商売がうまくゆかず、店をたたみアメリカでの再起を目指す。一人では不安だということで森谷広子を誘...7/18長者町岬著『アフリカの女』読了

  • 7/15 東京都合唱祭

    晴海アイランドトリトンスクエアにある第一生命ホールで東京都合唱祭が行われた。合唱祭は7月に3日、8月に2日行われる。どの日も60程度のグループが出場する。各団10人と仮定すると参加者は3千人を超える。中には50年以上連続して参加している団もある。男声合唱のグループはごく少なくなっている。大学のOB団がいくつか見つけられた。本番前千代田区スポーツセンターで声出し練習。上海、仙台、大阪と遠くから集まった。舞台に上がる前、袖での記念写真。選んだ曲は怎マ能とソーラン節の2曲、頭にクラブソングのファンファーレ。同じエリアにある台湾料理屋で打ち上げ。そのブロックの出場グループがすべて終わるまで客席にいなければならない決まりなので、半数のメンバーを会場に残し、早めに帰りたいメンバーで一次会が行われた。それでも開始が19...7/15東京都合唱祭

  • 7/10 橋本治『お春』読了

    明治直前の江戸最末期、浅草花川戸の乾物問屋北国屋の一人娘お春は17歳。縁談が持ち込まれたらしい。母親は数年前に亡くなっている。父親は外に囲っている芸者上がりを後添えに迎えたいが、一人娘が家にいるので実行しがたい。一人娘なので跡取り婿を迎えなければならない。そうなれば娘はずうっと家にいる。それでも結婚させて身代を継がせれば娘も納得するだろうと考え縁談を進めている。美人の誉れ高かった母親の死んだ原因は流産による出血し。しかしそのころ父親はすでにその妻に対する興味を失っていて、妻の腹の子の父親は芝居役者。この夫婦がそれぞれ家の外で奔放な遊びをしていることは店の者も娘も知っている。母親も平然と役者の子を産もうと考えている。店の手代の一人に21歳の清七がいる。色白の役者のような男だ。しかし気が弱く町で茶の女に声をか...7/10橋本治『お春』読了

  • 7/9 行政不服申し立て

    だいぶ前に図書館から借り出し、返却した上掲書、私の不注意で、濡れたテーブルに開いておいたらしくページを汚していた。返却時にその旨申し出た。ページが数頁にわたって汚れてしみになっているが読むのには問題なさそうだった。しかし弁償してくれと言われた。今までも何冊かエリーにかじられて弁償には慣れている。その場でアマゾンを開くと新刊はすでに在庫にいない。中古ならある。その通りに返却口の職員に伝えると、奥に入って誰かと相談して出てきた。同じ著者の、同じ程度の価格の新刊書で弁償してほしいと言う。もし所蔵している本が重なったらどうするかと聞くと、最初はそれでも構わないと言う。それはおかしいと言うと、また奥に入って、この本はないからこれにしてくれと同著者の別の本の名前を持ってきた。どうも納得できないとごねると館長らしき人が...7/9行政不服申し立て

  • 7/8 爺バカ吐露

    孫たちは昨日夕方帰っていった。最後は憎らしいことを言って、「バカ爺は洗うのが下手だから一緒には風呂に入りたくない。」などとのたまわった。「そんなことを言うともうここには来させないよ」と婆がいうと、もう言わないと応える。この二日、午前午後とプールで遊んだことが相当楽しかったようだ。一方ジジババは一週間滞在していたような疲れを感じている。こんな孫たちとの会話、夕方車で走っていると夕焼けが始まった。アサトが「百万ドルの夕焼けだ。」というと、モンタロウが「違うよ、ゼロ円の夕焼けだよ。」と応じた。アサトは夕焼けの美しさを金高で表現したが、モンタロウは夕焼けのコストで答えたようだ。街の明かりを百万ドルの夜景と表現するが、それは美しさの価値を金高で評価している面もあるが、モンタロウはその明かりには電量を消費しているコス...7/8爺バカ吐露

  • 7/6 橘玲『タックスヘイブン』読了

    橘の二冊目、これは2014年昨日のは2017年。彼は2002年小説家デヴューしているようだ。この話は、同じ静岡の高校を卒業した女一人と男二人の物語。女の夫、シンガポールで大きくファンドマネージャーとして大きな金を動かしている、がホテルから墜落して死ぬところから始まる。三人は高校生の頃は親しく付き合っていた。男の一人はメーカー勤めが性に合わず海外事業の職場を退職し、翻訳業で細々暮らしている。もう一人はプライベートバンキングで成功しこれまた独立して日本人富裕層の金を海外に移したりトラブルで失った金を回収したりで大きな金を得ている。ファンドマネージャーの死によって、三人がまた集まり事件の謎に迫ってゆく。政治資金を作るために、ブラジルへ原発を販売する話で投資資金を集めたり株価操作を仕掛ける保守党大物政治家や北朝鮮...7/6橘玲『タックスヘイブン』読了

  • 7/5 橘玲『ダブルマリッジ』読了

    橘玲のフィクションは初めて読む。今まで社会評論の類はたくさん読んでいる。彼はこれらのジャンル以外にも金儲けの本もたくさん書いているようだ。この小説は、大手商社の部長で同社中興の祖と言われる男の孫娘と結婚して出世のラインに乗っている男とその娘が主人公だ。男は結婚する前にマニラに駐在したことがある。その時夜の世界で少女と出会い、現地で結婚式を挙げた。その後、現地の女性に入れ挙げていることで本社へ帰任を命じられマニラを離れる。帰任してからは忙しさに紛れ彼女のことは忘れる。前述の女性と結婚して娘を設ける。男がパスポートの更新で戸籍をとったところ、マニラ時代の女性の名前が配偶者の欄に記載されている。妻は戸籍が乗っ取られたと友人の弁護士などに相談する。男はかつてマニラで結婚式を挙げたことは話せない。そのうち若い男の名...7/5橘玲『ダブルマリッジ』読了

  • 7/3 乘代雄介『皆のあらばしり』読了

    やはり高校生が主人公の小説だ。歴史研究部に属する主人公が町の城址で不審な中年男に声を掛けられる。男は高校生が歴史好きと知って、この町にかかわる歴史的なことを質問し、自分の知識も披歴する。そんな会話の中で、高校生が持っている町の旧家でかつて酒造業を営んでいた竹沢家の古文書リストを見る。その中に映画監督として有名な小津安二郎の祖先筋にあたる学者の、知られていない著書に気づく。それが『皆のあらばしり』という表題の書物だ。いろいろな歴史的知識を高校生に話しかけるうちに、この旧家の蔵書は面白いとそそのかす。この『皆のあらばしり』についてその学者の著作リストにないという秘密も語り、高校生にその現物に近づくように促す。高校生もその男の歴史的な知識の豊富さに惹かれ協力する。そんな会話の中で、その学者の時代、幕末から明治の...7/3乘代雄介『皆のあらばしり』読了

  • 6/29 辻原登『籠の鸚鵡』読了

    深夜2時を回って読み終えた。小さな町の役場の出納係がスナックのママに入れ込み公金を横領破滅してゆく。そこにヤクザでのし上ろうとする男、スナックのママの亭主、田岡を殺され勢力争いする山口組の各組織などが絡んでくる。山口組の抗争はドキュメンタリー調だ。初めは女で狂った男の破滅の物語かと思ったが、途中からヤクザの抗争でのヒットマンの逃走劇、ハードボイルドサスペンスになってゆく。スナックのママにはヤクザがとりつき、そのヤクザとママが出納係の公金使い込みをそそのかす。一方山口組の抗争が田舎のヤクザ社会にも及んで、このヤクザがヒットマンにならざるを得ない状況を作る。このヤクザ、少し頭が切れて、ヒットに成功した後はヤクザの組織を頼らずに自分で山中の温泉、高野山の宿坊などにうまく隠れる。最後は登場人物全員がそろい踏みで人...6/29辻原登『籠の鸚鵡』読了

  • 6/26 東山彰良『どの口が愛を語るんだ』読了

    2021年に出された本だ。四つ短編が収められている。前の三篇を読んでから数日開けて最後の作品を読んだ。その時は前に読んだ話を全く記憶していなかった。それほど印象が薄かったということか。本の題名と同じ表題の作品はない。それぞれが現代の愛の形をテーマとしているのだろう。著者の作品は主に中国、台湾をテーマとしたものが興味深く読めた。現代日本の夜の世界に材をとったものも面白かった。それらは著者のまだ若いころの作品のようだ。今回の本は中年になってから書いたものだ。感性がだいぶ変化してしまったのだろうか。6/26東山彰良『どの口が愛を語るんだ』読了

  • 6/25 デスクトップパソコン入手

    合唱練習の翌日、友人に頼んでおいたデスクトップパソコンを受け取りに東上線に乗った。彼が4Kのモニターを手に入れたという話から始まった。写真の表示が驚くほどきれいだそうだ。私は長くノートPCを使っている。以前から使うノートパソコンの動きが遅く、別のノートを手に入れて、彼に調整してもらったがどうもうまくなかった。それに小さな画面がどうも見難くなってきた。それなら大きなデスクトップのほうが良いかと思いついた。とりあえずは4Kでなくても良いと探してもらっていた。彼の職場の図書室で、持って行ったもう使う予定のないノートからメモリーを外したり、彼の余ったディスクを取り付けたりの作業をしてもらった。ノートからデータの移設もやってもらった。もう今ではこんな作業を自分でやる気力はなくなっている。お陰様で、立ち上がりもスムー...6/25デスクトップパソコン入手

  • 6️⃣/23 シャングリ東京練習

    千代田区スポーツセンターでの練習。神田駅から練習会場までは歩いて数分の所で過去何度か利用している。大体の方向は掴んでいるが、駅を出て直ぐ西に向かう道でなく北に伸びる笑店街に入った。広い道に出て左折すればそこにあるだろうと思った。しかしちがった。マップを開いてみようとするがネットに繋がらない。仕方なく近くのカフェで休んでいた男性に尋ねると、「すぐ近くです。一緒に行きましょう。」と歩き始めた。数十メートル歩いて角を曲がるとその先に見えた。「そこです。」と言って戻った。同じ方向へ行くから同行してくれると思ったが、わざわざ私のために同行してくれたのだ。途中、もう直ぐ近くにあべのハルカスより高いビルが出来て風景が変わるなどと親しげに話しながら歩いた。これほどの親切は期待していなかったので驚いた。日本にこれほどの"敬...6️⃣/23シャングリ東京練習

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