「桃を買いに行きたい」 桃好きの君がその言葉を二十年も封印していたのは息子たちが幼い頃はそれだけの為に遠出するのは気が引けただろうし息子たちが大きくなるとそん…
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家族が四人から二人になってゴミの量が随分と減った半分くらいかと思っていたのに現実は三分の一ほど個人が出す量にかなり差があって僕はといえば殆ど出さないと思ってい…
「明日何時に出る?」「から揚げを揚げた都合に合わせるよ」「えっ、何で知ってるの?」「君の考えは手に取るように分かる」「え〜、そうかなぁ」「うん、そうだよ」本当…
次男がバイト先で革靴が必要らしいということで京都まで持って行くことに妻は京都へ行くチャンスを虎視眈々と狙っていたがここに来て棚から革靴思いは通じるというのは勝…
洗濯物を落として二階と一階の間の縦樋に引っかかっているので取ってほしいと言う高枝切り鋏で二階からも一階からもやったけど届かなかったと言う自分でなんとかしようと…
ちょっと伸びすぎた枝を剪定鋏でおとしていたブ部ブ武ブ分僕の胸にぶつかって西の空に消えて行ったよく見れば枝に空蝉君が鳴いていなかったのはまだその時じゃなかったか…
「ちょっと首が痛いので下向いてもいいですか」「あっ、じゃあちょっと上げますね」お昼ご飯を食べていてあり得ないほど硬いものを噛んだ歯の詰め物だったすぐに歯科へい…
雨が上がったばかりの生暖かい空気の中を歩くとぽつりぽつりと名残りの雨粒があちこちで跳ねるぴょんぴょんと草を咥えた小鳥が跳ねるように歩く点滅信号でボタンを押すと…
家のプリンターの調子が悪いでもコンビニがあるから困らないそういやデジカメもビデオカメラも使わなくなってDVDに焼いた写真や動画も見ないしCDを聴くことも殆どな…
シーグラスの光が床を揺らした朝遅く起きた君は立ち止まることもなく横切って朝ごはんの支度を始めたもう随分と昔から僕らは自分の朝ご飯は自分で作るというルールだ昔な…
夕方に窓を閉めようとふと顔を出したら色んな匂いがやって来た昼間に照らされて崩れそうな土の匂い何処かの晩ご飯だろうかミートソースの匂い何かは分からないけど毛むく…
窓を開けて空を見上げると真っ白で何も見えない梅雨の谷間の快晴に脳が追い付かない青い空と白い雲を見つけるのに二秒ほどかかったその間に帰って来た君は洗濯物を取り入…
「僕は何事にも中途半端やからね」「そうなの?」そうやねじゃないのは君の優しさか?そうかなじゃないのはそんな気もするからか?自分で客観的に見たつもりと実際の客観…
おはぎ屋さんはカレー屋さんから車で1時間の所にあったはち切れた胃のまま運転してやっと着くと店が閉まっていたただのドライブになったねと君は笑った僕はそれでも良か…
家を出たのは昼過ぎで美味しいカレー屋さんがあるらしいと言うのでお昼ご飯を食べに行った君のオムカレーの玉子は中が透けて見えるほど見事に薄く焼かれていて僕のカツカ…
梅雨時の曇りは見えない雨が降っているその雨は家じゅうのあちこちにまで入り込んで触れるもの全てを濡らすおかしな話だけど外に出ないと体の中まで濡れてしまう「何処か…
十回のつもりがつい十五回に筋トレをしているといつもやり過ぎてしまう性格なのか癖なのかそれで結局体を痛めてしまうこれではいけないとやっと気付いたのがつい最近とい…
シャワーを浴びればなんとかなると思っていたこの眠気が流れ落ちてシャキッと目が見開くとなぜだろうそう思っていたのに湯船に浸ったとてもぬるかった失敗したと思ったの…
いつもの手順で分解ここまでに三十分かかった今回初めてハーフタイムを取り入れアイスを食べて頭と体をクールダウン前回のアルミ缶を切った板を残しておいたのが役に立つ…
二度ある事は三度あるとは言うけれど三度があれは四度もある四日前に修理した電子ピアノの今度はファとソの鍵盤が下がったままになってしまったこの修理に必要なのは気力…
就職と入学が重なって息子二人が同時に家を出るという環境の変化に戸惑ったけれど三カ月ほどしてやっと夫婦二人の生活に慣れて昔のようにふとした思い付きで二人で出掛け…
雨が上がって梅雨雲の切れ間に小さな夕焼け探さないと見つけられないような小さな赤に思わず拍手歩き始めたばかりのような幼子が何処へ行くでもなく歩き回って「そこには…
この春に遠くの地に就職した長男から荷物が届いたワールドカップで日本が勝ったお祝いか夏至のお祝いか父の日のプレゼントかのどれかだろうこのアイスコーヒーは瓶入りで…
電子ピアノの真ん中辺りのドが下がったままになってしまったここまでは順調に分解できたでもこの後どうするのだったか外したい金具が外せない「そんなことまでする人はい…
朝早く起きられたので夜にしようと思っていたことを前倒しで全部やったなんて気分のいい一日の始まりかこれなら毎日早起きをとはいかないのが人の常それが出来るのは選ば…
梅雨晴れの明るさに懐かしさを感じるのはなぜだろうでも沈丁花の葉が日差しを浴びて嬉しそうに揺れるのは分かる気がする君の置きメモには『せんたくものよろ』その意味は…
時間が足りないと嘆く人に耳よりな話を手に入れた 生成AIによると将来的に一日が27時間になるらしい 潮の満ち引きは地球の自転を遅らせる効果があって10万年で2…
河口に近いこの場所では大潮の干潮時に水が殆どなくなる魚たちは海へ避難したのか姿は一匹も見えない潮の満ち引きは40億年以上前から正確に続いているらしいこんなに身…
携帯キャリアの変更手続きで疲労困憊してしまった 1ヶ月以内にあれとこれをして下さい あれとこれをしょうと思ってもログインに苦労したりサイト内をウロウロしたりサ…
楽器オーディオパソコンカメラ 思ったより安くて綺麗でどれも宝の山に見える ウロウロしているといらない物を買ってしまいそう 心には隙間がいっぱいあって何かを挟ん…
それは正論だったスリランカじゃなくてセイロンだでも正論は慎重に言葉を選ばないと事態はさらに悪化するしかも斧を振り下ろすんじゃなくて斧の柄でコツコツとノックする…
「クリームパンいる?」妻が指に付いたカスタードクリームを舐めながら僕に言ったのは9時40分過ぎだった「いらないよ。9時過ぎてるから」僕はちょっと前から夜9時以…
その人は不機嫌な部下一人の為に頭を痛めていた不機嫌な理由が分からずその部下は今日休みなのでどうしようもない思い悩むだけ時間の無駄だと言っても「そうは思うけど・…
六月の梅雨の合間に見せる青空からやわらかい風が降りて日陰では肌寒く日向ではやや暑く薄い上着を纏って一歩二歩と歩めば心地よく小高い丘に草原があれば夕方まで寝入っ…
「トーマス・マックナイト風にして」スマホの待ち受け画面をAIに作ってもらうことにした「縦長にして」「ソファはいらない」「建物は宮殿風に」「窓を大きく」「宝箱か…
かすれた青紫の星と目が合ったこれが桔梗か名前に馴染みはあるけれどこれがそれとは思わなかった小花好きの僕がこんなに大きな花に魅入ったのは傍に置いて知らない僕を見…
眠いのに眠ってしまうのが惜しい夜がある学生の頃は毎日がそうだったのは何故だろう懐かしい音楽を聴きたかったり昨日観た映画を思い出したり漠然としていて色も形も分か…
その日の仕事は昼までだった家に帰って驚愕の事実に恐れおののいた僕が持っているソックスの中で一足だけ5本指のものがあった指先が五分割されていてご丁寧に親指の入る…
メーカー修理に出していた次男のパソコンが帰ってきた保証期間内なのでSSDを無償交換 今回はどうにもならないという事を確認して納得するのに中途半端な知識が邪魔し…
仕事から帰るとキッチンに見覚えのある人がいやそうじゃなくて見覚えのあるTシャツを妻が着ていた「あれ?もしかしてそれ僕のじゃない?」「そうよ。もう着ないでしょ」…
「今日はやたらとお客さんに話しかけられたよ」嬉しがる訳でも迷惑がる訳でもなくフラットな顔で話す君に「それは君がそういう雰囲気になっていたからじゃないかな」「そ…
このまま進めばAIがアメリカの大統領になんて未来があるかもそして真っ先に排除すべきは地球を汚している人間と判断され電力を止められて200年前の生活にそこではた…
久しぶりに会った友はぎっくり腰になっていた「油断した」整体師の彼は自分がもう一人いたら治してもらうのにと歯がゆそう僕だって自分がもう一人いたら仕事に行ってもら…
空一面が白く濁って穏やかに曇った日は街の全てが色薄く見える昨日アゲハ蝶が飛び回った木に小鳥が枝から枝へと跳ねている産み付けられた卵を探しているのか大自然の自然…
一時もじっとしていない君を捉えるのは至難の業だどうやら君は卵を産み付ける場所を探しているようで本能か使命か最も安全な場所を見抜かなければならないその様子を僕は…
ゴメン水遣りしたいので隣の鉢に移ってくれないかなまるで葉っぱのような色でじっとしているから気が付かなかったけれど君ってトンガッているから見つけてしまったよ聞こ…
カスタマーセンターに電話したとても混んでいるので1を押せばAIが相手する2を押せば人間が相手する前日に AIとチャットをしてらちがあかなかったので迷わず2を押…
三日ほど寝不足が続いて身体のあちこちに小さな変化昔に痛くなっていて治っていた所がお久しぶりですと顔を出した治ったと思っていたのは治まっているだけでちょっとのき…
調子の悪いパソコンを引き取り修理にしたのに前日にメールが来てちょっとコレを試して欲しいって試したけど駄目だと返信すると時間切れなので再度予約してってメーカーサ…
ミシンは直ったけれど次男のパソコンの調子が悪いあれこれ手を尽くしてもダメで僕の所に回って来ただけど僕の頭はWindows7で止まっている次男のWindows1…
夜9時過ぎると何も食べないと決めているけど妻が二日に一回は言うの忘れていたけどこんなのあるよと甘い物を見せてくれるそのたびに9時過ぎてるからと断るけどわらび餅…
何も予定のない休日だったちょっと裁縫をしようとミシンを出した厚い生地のせいかミシンの音がおかしい針が折れた下糸が出ない修理に出そうか買った方が安いと言われそう…
ちょっとした思い出を拾おうとしたつもりがAIのおかげで広く深く掘り起こされて思ってもいなかった情景に心が大きく揺れたそんなつもりはなかったのに身体まで大きく揺…
仕事が終わると朝降っていた雨が上がっていた干していた合羽はすっかり乾いていて自転車の前カゴに押し込んだ職場を出て30秒ほとで雨が降って来た上着が水玉模様に染ま…
「あんな奴と知り合いなのか」何十年も昔に堅い目の会社でサラリーマンをしていた頃友だちの弟が兄のお使いで僕に届け物を持ってきた弟は誰の目にも分かるやんちゃな格好…
「帽子を買ってもいい?」フードを被ると不審者になってしまうから帽子が欲しくなった「いっぱい持ってるやん」引き出しの中から帽子が五つ出てきたけどそれはもう何年も…
僕はサングラスとマスク姿で自転車を漕いでいた午後四時の日差しはまだまだ強くて後頭部が熱いたまたまパーカーを着ていたのでフードを被ってみた布一枚でこんなにも違う…
キッチンから溢れた油の匂いがリビングを占領しようとしていた「お香焚いてもいい?」「油とお香が混ざったら大変なことになるからダメよ」妻は明日京都へ戻る次男に持た…
脚立に登ってシマトネリコの剪定をしたいつも見上げていた木は横から見ると全く違った表情を見せてくれた京都で一人暮らししている次男が大阪で朝まで遊んでその足で和歌…
得体の知れない物が現れそうな空に期待と不安が絡み合っていた久しぶりに会ったその人は役職が二段階上がって体もふた周り大きくなっていた「久しぶりやね」人懐っこく笑…
スイカズラの花は最初は白で受粉後は黄色になる白い時は蜜があるので虫たちへの目印になるようにそうしているらしいなんて素晴らしいシステムかそれなのに子供の頃はスイ…
夕方に木の剪定をしているとアゲハ蝶がフワリと飛び立ったお休みの所を邪魔して悪かったなと思う代わりにどこに隠れていたのか蚊がやって来てやたらと纏わりつくそりゃあ…
インドアかアウトドアかアクティブかそうでないかひとりがいいか大勢がいいかやりたい事がない趣味がないと嘆く二十歳過ぎの女性に三十歳過ぎの男性が質問していた女性は…
妻のスマホの機種変更で家電店に行くとあれやこれやと言いくるめられて機種変更に加えてスマホキャリア乗り換えが家族四人分と光回線の乗り換えで10万以上のポイントに…
目覚めると誰もいなかったこんな朝もあるんだと新しい環境に戸惑う戸惑ったまま家じゅうの窓を開けたけど辺りはあまりに静か小鳥のさえずりもないのはもう充分に遅い朝だ…
IHクッキングヒーターの上に無造作に置かれたそれは確実に僕を誘っている午後10時を過ぎていた午後9時以降は何も食べないと決めてまだ日が浅いだからここ数日を無し…
玄関アプローチのエリゲロンが満開にでもこれは段差の2ミリ程の隙間にこぼれ種が入って咲いたもの全く意図してなかったのにまるでそこに植えたようそんなつもりじゃなか…
「半分食べる?」差し出されたのはお皿にのったドラ焼きだった「あっゴメン。九時過ぎたら食べないようにしてるんだ」時計を見ると九時二分だった「あっそう」お皿はテ…
長男は夕方に東京へ帰って行った和歌山からは五時間これが長いのか短いのか僕には分からない彼がいる間テーブルの上には物が溢れ今もそのままで僕が着なくなったスーツを…
帰って来た息子たちは各々友だちと会うのに忙しいそれが当然だしそうでなくては心配になる実家はただそこにあって合間にひと息つける場所でいいそれ以上なにも求めずなに…
あっしまった!と思った時にはもう遅かったなんのきっかけだったか夜9時以降は何も食べないでおこうと決めていたパリポリパリと煎餅を食べ終えてふと時計を見ると10時…
家族で大阪の梅田に遊びに行くと僕にとっては十数年ぶりで余りの変わりように大驚き田舎もん丸出しで首も頭も目玉もキョロキョロキョロリ色んな人の色んな服装そう来たか…
家族四人が揃って何度か大笑いした後「晩ご飯は何が食べたい?」「なんでもいい」「肉!」という訳で家で焼肉当然のように食べ過ぎた僕は体重がプラス3キロからプラス2…
強烈な風だった大きな木が真横になって大騒ぎしている風穴が開いたような雲はちぎれて地球の反対側まで飛ばされているだろう何故だろうかいっだって僕には向かい風のよう…
出勤時に自転車で何人かの歩いている人を追い越す自分では気付かないのだろういつも右肩を下げて歩く人がいる腰の調子が悪くて近くの整体で診てもらった写真を撮るのでち…
偶然が二つ重なって思いついた言葉を君はなんの脈絡もなく発してひと握りの乾いた砂を床にばら撒く僕はその砂を両手でかき集め水で濡らして君の言葉を作る奇跡的に上手く…
特に目覚めが悪い訳でもないのにどんな事でも上手くやれなさそうな気のする朝ってある昼ご飯にパンを買いに行くけど駐車場はいつも一杯だし空いていても狭くて停めにくい…
太陽はもう滑り落ちそうな位に傾いているのに日差しはまだ強くて頬が火照る久しぶりにウォーキングに出ると街の様子は季節が進んで華やかになっていた一歩一歩を急ぐこと…
もうちょっと痩せたら?腰にシップを貼ってもらうのに肌着を捲り上げた時だった2キロほど太ったからねどうして?どうしてって正月に太ってそのままなんだよ2キロって凄…
特に目覚めがいい訳でもないのにどんな事でも上手くやれそうな気のする朝ってある君の誘いにも食い気味の二つ返事で少し遠出していつもは買わないような串刺しの鯖の浜焼…
今日の玉子焼きはふっくらと上手く焼けたお弁当に詰めて仕事先での昼休み最後のひと口は玉子焼きというのがマイルールだった弁当箱を手に持って食べていて七割は食べ終え…
「もうこれ捨てていいかな〜?」手渡された箱を開けるとスター・ウォーズに出てくる宇宙船のフィギュアが入ってた十数年前だったかスーパーの玩具菓子のコーナーで幾つか…
長男が小学一年になる時に買った鉛筆削りは中学生になる頃には鉛筆よりもシャーペンを使うようになり次男も同じ道を辿りついに隅っこに追いやられたそんな鉛筆削りは僕が…
花粉と黄砂がつらい取り出した目玉にみたらし団子のタレを塗ってきな粉をまぶして元に戻したようなつらさそれなら涙を流してもとっても甘くて救われるのだけどでもみたら…
寝違えてしまった恐らく人生初のこと昨日日頃は車の運転をしないのに6時間ほど運転をしてその内4時間半は高速道路だった多分体のあちこちに力が入っていたのだと思うも…
薔薇が咲いた薔薇はあまりにも薔薇なのでそれ以上の言葉を探すのは失礼だし野暮だろう妻が眼鏡を買うのに付いていってついでにサングラスを買った「私のより高いやん」で…
花粉症だけど家じゅうの窓を開けたほんの少しひんやりした空気が家じゅうを巡って室温を下げるけど「そんなに着て暑くない?」と言われる程に重ね着しているからこれで丁…
夕方の風は渦巻くように吹いてウォーキングに行こうよと誘ってくれるけど雑草を引いていた妻があとは任せたと言ってソファに座り込んださてどうしたものかパパっと草を引…
北に向かって自転車を漕ぐ僕を眩しい朝日に晒された北風が押し返そうとするけど乾いた風はあまりに心地よくて頬がゆるむ一年中こんな天気だったらどんなにいいかと時々顔…
その人は退勤間際になって急に早口で喋り出した娘のスイミングで知り合いになった人が会うたびに鼻毛が出ていていつもその鼻毛にハナクソがくっついているので気になって…
鉢を覆うほどのオキザリスの隙間からダールベルグデージーが顔を出した孤軍奮闘というのかその生命力に目を見張る幼い頃の長男は目覚めて玄関から飛び出ると「花さん、お…
一本の電話で昨日から考えていた今日の予定がすべてひっくり返った急に出勤することになった妻は部屋の模様替えの途中でレンチンした冷凍バスタを食べて出かけて行った妻…
春の嵐でブルーベリーの花が半分ほど散ってしまった風の当たらない場所に異動させておけばよかった後悔は何時だって先に立たないでもあちこちで咲き誇っていた桜もほとん…
前回の献血から12週間が経って献血が出来ますよとメールが来た行ってみると400mlの血液と交換で280mlの飲み物を二本くれたこの時点で体重はプラスだけど血に…
新しい環境が穏やかに始まった二十数年前の子供がいない生活だあの頃何を思って生きていたかは庭先の枯れ草と一緒に放っておこうこの先何を思って生きていくのかは明日の…
育ち盛りの二人が居なくなって冷蔵庫はスカスカに食器も幾つか持って行ったから食器棚にも余裕がという訳でおやつ用に小鉢を買ったカブの絵のお陰で罪悪感が多少は消える…
実は次男の引っ越しの時に腰を少し痛めてシップとコルセットでなんとか過ごして完全に治るのに1週間かかった痛さ具合から三日ぐらいで治るとの目論見が見事に外れたこれ…
久しぶりに会ったその人は饒舌だった沢山の言いたい事と沢山の聞きたい事がバランスよく投げ分けられてキャッチボールが楽しいそうなるとお互いどんどん早口になるからふ…
心配してもどうにもならないことをあれこれ考えるのは不毛なことだと昨日は思っていただろうし明日もそう思うだろうだけど当事者となった今日の今ならどんなに振り払おう…
京都へ引っ越しした次男が五日ぶりに帰ってきた生活してみて必要だと思う物を取りに帰ってきた電車で帰るから持てる荷物は限られてるけど母は手作りのから揚げを持たせる…
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次男がバイト先で革靴が必要らしいということで京都まで持って行くことに妻は京都へ行くチャンスを虎視眈々と狙っていたがここに来て棚から革靴思いは通じるというのは勝…
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早起きを始めて二ヶ月半四時半に起きると窓が赤かった急いで屋上に上がると朝焼けが待っていた深呼吸して吸い込んでしまいたくなるけどそれはそれでお互いに困る見惚れて…
今年初めての蝉の声やや控え目なのは気のせいかゆったりと風に揺れるサンキャッチャーの虹には似合わないと知っているのか太陽が雲に隠れると蝉が騒ぎ出した絶対知ってい…
僕はパンツ売り場の前で右往左往していたのだろう男性店員が声を掛けてきた「うちの息子は前閉じがいいみたいですよ〜」「え、じゃあ貴方は?」「僕は前開きの方がしっく…
椅子をひとつ挟んだ隣の席の大学生らしき男性は見るからに酷く疲れていてテーブルに伏せて眠っている時おり寝返りを打つけど起きる気配はないお店の人が声を掛ける起きな…
カロリーが低いからいつもフレンチクルーラーだと同い年の友だちが言ってた僕はいつもその時の気分で選ぶけど友だちの言葉を思い出したからフレンチクルーラーにしたアイ…
夏が来るブランコの子供たちが空を蹴ったから夏が来る髪も乾かさずに春が行ったから慌てた夏が転げ落ちたから夏が来て日焼けした顔であの人は逝った夏が大好きなあの人は…
レの鍵盤が下がったままになってしまったさてどうしようかと思った時にはもう工具箱を出していた本体は重くてネジがいっぱいで苦労したけど分解した帰って来た妻は驚いて…
なんともう空蝉がシマトネリコの木に確認出来ただけで六つだけど蝉の声は全く聞かない羽化した蝉たちはひと声も出さずに何処に行ったのだろうこんな異常気象の地球にはも…
仕事で使っているエプロンに穴が開いた家に持ち帰ってさてどうやって穴を塞ごうかと思いながらミシンを出すと端切れが出てきたポケットの上にポケットを付けたらポケット…
ダールベルグデージーのツンと鼻に来る匂いがずっと前から苦手だったでも今年はとても好きになってる花は毎年変わらない変わったのは僕人は年を取ると好みも変わる音楽・…
「私また告られたんよ」ぐっと至近距離に近付いて言うあっそう気のない返事が逆に彼女に火を付けたのかそこに至った経緯を一気に早口で喋る彼女からのそんな話は聞き飽き…
エアコンの風が冷たくて冷たくて僕には寒過ぎるのは妻が27℃にしたから僕が28℃で機嫌よくしていても「暑い〜」と言って温度を下げる夏になればいつもこの攻防が始ま…
透明のカップを持って化石のように固まった老人男性「これどうしたらいいのかな」「アイスコーヒーですか」「うん、アイスコーヒーやけど」「カップをそっちに置いて氷の…
少しぼやけただけど見事な三日月だった「今日は三日月だったんだ」助手席の僕が見上げて言ったけどその話がそれっきりで広がらなかったのは運転中の君には目の前の信号の…
献血に行って来た献血依頼メールが来て予約して献血するとトミカ(献血バス)を貰えたテーブルの上に置いたけど息子たちは気付かない彼らがまだ幼稚園児だった頃なら目ざ…
ショッピングセンターから出てきた人の手にはドーナツの箱があった僕もその箱を持ちたいなと純粋に思った多分だけどドーナツ四つなら紙袋だろうと思って六つにすると紙箱…
駐車場の雑草を引くと小さな生き物達がうずくまって動かない者慌てて右往左往する者のんびり歩く者そこは君たちがなんとなく集まる溜まり場だったか そこで何度も同じ昔…
僕は自転車で坂を下ってすぐに左に曲がるそのとき急に飛び出してきたのはカニさんだったブレーキは間に合わないハンドルをどう切れば避けられるだろうか君が動くのは右か…
「こんな番組を観るようになったら私もオバハンやな」昭和の懐かしい歌番組を観て妻がつぶやくちゃんと聞き取れなくて聞き直したから二度も言わせて悪かったでもこの番組…
これはもう夏の雲なのではと思った日昨日ちょっとしたミスで落ち込んでいると言う人にどんな言葉も昨日のその人には届く筈もなく今日のその人には気休め未満でしかない遠…