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2009/04/26

  • ただぼんやりと

    やっと上がった雨はまだ道を濡らしていたお風呂の順番だと言われた君は今から走ると言って買ったばかりのランニングシューズで出て行ったその10分前には兄が走りに出て…

  • 懐かしい歌

    ふと耳にした懐かしい歌湯船に浸かって口ずさめば次々と湯水のように溢れ出る懐かしい歌たちだけどあの頃の情景はひとつも脳裏に映らない歌詞は勝手に出てくるのにひとつ…

  • 屋上で空を#39

    絵に描いたような雲の下空の青を瞳に塗って瞼を閉じれば生命の息吹を感じる赤が画面いっぱいに瞼を開ければまた青掴めそうで掴めない雲このとき心の中は真っ白でこれはき…

  • 妖精

    十代の女の子は妖精なんだと思う真正面に座った僕は身ぐるみも着ぐるみも剥がされてとっておきの得意技もあっさりとかわされて何も隠せなくなってすべてを見抜かれた何も…

  • 雨粒

    朝からずっと雨だった大きな花は雨粒の重みで俯いて小さな花は弾かれて上を向く水たまりに落ちた雨粒は一瞬で広がってしかもどれもが綺麗な円を描いてすぐに消えるそして…

  • ただ吹くだけ

    風はいつだって気まぐれで左手にホウキ右手にチリトリの僕を右往左往させるだけど風にはもてあそぼうなんて気はなくあざ笑う事もないそんな事も知らないの?なんて言って…

  • 屋上で空を#38

    飛行機雲っていつも真っ直ぐなんだけど当たり前か今日の風は海辺の風みたいな吹き方をして僕を昔に連れ戻そうとする高校へ通い出して二日目で帰って来るなり鞄と制服を投…

  • タンポポの綿毛

    体の声を聴くと言うよりは体のから漏れる声を聴き逃さないと言うよりは気付いたら流さずにすぐ対応する休息を取ると言うよりは休める時間を確保すると言うよりは不調を訴…

  • 生命維持反応

    心配なのは川の水が引いて底が見えそうになってること魚たちは何処へ行ったのかいち早く察知して川上に逃れてたらいいけどいい話があると呼ばれてみればヒマを持て余して…

  • 健康

    同世代の知り合いと久々に話をすれば達観した人生観の行き着く先は決まって健康でこうして立ち話が出来ているのはお互いまだマシな方で地位や名誉やお金よりも健康が一番…

  • 夜のお留守番

    家には僕しか居なかった誰がいつ帰って来てくるのかは分からない散らかったリビングはついさっきまで人が居たような佇まいで寂しさが掛け算なのだと教えてくれてるきっと…

  • 混ぜたら危険

    日頃は炭酸飲料を飲まないけど「コーラって美味いな」なんて言ってる君に触発されて冷蔵庫を開けるとコーラの隣にファンタグレープ混ぜたら不味いだろうなと思った時には…

  • 後任者

    窓を叩くのは降り出した雨か通りすがりの風かきっとやって来る明日の前ぶれか「あんまり喋ると悪口になるから」その人はそう言い残してその場を離れた後任者が前任者と比…

  • 屋上で空を#37

    そうだった今日は雨が降ると誰かが言ってたポツポツとなのに音はなくそして僕を急がせる逆らうようにあえてゆっくり動くと何故だか笑いが込み上げる若い頃から天邪鬼だと…

  • 目には見えない大切

    花粉が酷い日だった目に見えないけど確かにあるらしいそれは大切だから目に見えないんじゃなくて小さすぎて見えないだけど杉や桧にとってはいちばん大切なもの誰かにとっ…

  • 疲れ?

    僕を取り巻く時間がおかしい月曜日だと思っていたらまだ土曜日だったり日曜日だと思ったのにもう水曜日だったり神様の悪戯か誰かの陰謀か落ち葉の逆襲か水たまりの幻影か…

  • ポーチュラカ再び

    冬越しした君はあまりにも小さいけど細い根が地を掴んで離さず儚い夢が繋がってここまで来た頑張れって言われなくてもきっと頑張ってるに違いなくて頑張れって言われるの…

  • ゆったり生きる

    忙しそうに働く人を瞼の端に追いやってゆったりとこなそうと思った花粉は気にせずそのままスルーしようよと体の中の誰かに言った聞いた誰かが体の責任者だったら助かるけ…

  • 浮遊感

    この浮ついたような気分は何だ幼児に追いかけ回されてるシャボン玉の中から出られず笑いが止まらないような100mもあるブランコで一番高い所で止まってこれから後ろに…

  • 手持ち無沙汰

    夕暮れに家に帰ると誰も居なかったこんなことはなかった今まではこんなことがあるだろうこれからは手持ち無沙汰なこんなときはとりあえずチョコクッキーを食べるその二枚…

  • ポーチュラカ

    なぜだろうゆったりとした気分で仕事が出来た毎日こうだったらシアワセなことに違いないこれは原因を追求して自分のものにしないとと振り返る指折り数えると九つもあった…

  • 屋上で空を#36

    空を見上げてふと気付く雲に紛れて半分の月きっと誰にも気付かれずあの月は迷子のようそれならあの月から見れば僕はこの街の迷子だろうシフトを変えられないかと控え目に…

  • オシマイ

    違うよねそうじゃないよね僕はそんなことを言いたかったんじゃなくて本当の気持ちが少しねじれて気おくれしてふと出た言葉に飾りをつけてキラキラのバッジまでつけ足して…

  • カサカサ

    枯れ葉がカサカサと言いながらくるりと回って元の位置に直径2mほどの円だったからそんな風だったのだろう何もないところから湧き出るように生まれては吸い込まれるよう…

  • 背伸び

    四月になれば高校生になる君にコーヒーが運ばれた今までそんな習慣はなかった僕らは夜10時頃にコーヒーを飲む君はもう背伸びしなくても家族で一番背が高くなっているだ…

  • 落ち葉

    きりがないとボヤキながら落ち葉を掃く人がいたボヤキながらも掃くのを止められない人だった僕はそうは思わない宝物と言えば嫌な顔をされそうだけど掃いて集めて塵取りに…

  • 雨にぬれても

    久しぶりに雨に濡れたポツリポツリとザーザーの中間くらいの雨の中を自転車で8分走った急がずしっかりと濡れるように自転車を漕ぐと髪は洗ったばかりのようになり服はシ…

  • 僕のシャツ

    お気に入りのはずだったチェックのボタンダウンのシャツ四年前にその青さが若すぎてちよっと無理目だったけど老いに抗いたい気持ちのフィルターがかかって買ってしまった…

  • 古い一本松

    夕暮れの道折り返しにある古い一本松に手の平で触れる風よりは暖かく手の平よりは冷たいそれ以外は何も言わないいや言ってるのに僕には聞こえない家では最近君の言う今風…

  • 夏はまだ来ない

    いろんなものを貰っていろんなものを贈っていろんなものを分け合った見えないものの方が多くてだからいっぱい残ってるだからとっても寂しい僕は少し人として少し変わった…

  • 春が来た

    少し気をゆるめれば次々と湧き出る思い出お互いもう一歩ずつ歩み寄れてたらというより僕がもう一歩出てたら合わせて前に来てくれて違った景色を見られてたと思うそれがど…

  • 春が来て

    やっと来た春次はあなたの大好きな夏が来るっていうのに夏が来たらやりたいことがいっぱいあって両手で数えても足りなかったのに春が来てあなたは死んでしまった次はきっ…

  • 雨の朝だった草花に水遣りしなくていいし家の前を掃かなくていい本当はどっちも好きなので残念なんだけど雨のおかげでしなくて済んだと思うようにしている合羽を着て自転…

  • 理想を超えた想像

    趣味を見つけるには老い過ぎたと言う君はひとつひとつに上手に言い訳を貼り付けてゴミ箱に投げ入れる実際のところ今行き先を見つけてまっすぐ進むのは難しいあてもなく彷…

  • 贈り物

    やさしい人の苦渋に満ちた不満を耳にした時やさしさは自分に差し出されたリボンの付いた贈り物だと知る丁寧にほどけばなにもなくて細くて長いこのリボンが贈り物だと知る…

  • 屋上で空を#35

    あまりに強すぎるのは南風だった帰ろうとする僕を連れ戻そうとしまだ読み終わってないのに次の頁を勧めるどうしてこんなに強いのかあまりの愚問に苦笑いを空に放つと不思…

  • 真夜中の物音

    午前三時頃だったなにやら物音がするドンドンガチャガチャこんな真夜中に何事?トントントントンガチャ二階の寝室へやって来た「グラニュー糖はどこにある?」泥棒じゃな…

  • 時間に誘われて

    時間を使ってしまった誰のせいでもなくだけど原因を求めるなら誰のせいにも出来るそこには何の意味もなくさらに時間を使うだけ静まった住宅街はもう明日の準備を終えてベ…

  • 笑顔の向こう

    四ヶ月の間に入院して手術して退院してを三回繰り返して顔を見せた久しぶりのその人は元気そうな顔を見せてくれたけどその笑顔の向こうに確かにある困難をみんなは知って…

  • 春の風

    待っていると来ないのに早く来いと思った時にはもう来ている僕にとって春はいつもそうだ「夏は暑くって大変よ」冬に入った新人は先輩にそう言われたそんなに怖がらせるこ…

  • 風も知らない

    糸が切れた凧のようにあっちにふらふらこっちにふらふら留まることを知らず風にも行く先は分からないもう会えなくなるから今日しか会えないからと君は急いで出かけた卒業…

  • 老婆心

    卒業式の次の日が高校受験日だった友達といっぱい写真を撮って学校とサヨナラして気持ちがギュッとなったままシャープペンシルは落として先が曲がると書けなくなるから予…

  • アルバム

    こんな時にしか見ないものなのかな頁をめくっていくと生まれたばかりの君がどんどん大きくなって幼児になって少年になって一番新しい頁の君はちょっと背伸びした少年だそ…

  • 紅い満月

    午後六時低い所に紅い満月を見つけた自転車をいつもの倍速で家に「赤い満月が出てる!」その言葉は焼き鮭の匂いにかき消され誰の耳にも届いていない君らが十歳もいかない…

  • 屋上で空を#34

    借りた本を寝転がって読む気付けば太陽は西に大きく傾いて落ち着いた活字が紙の本によく馴染む気配を感じて首を振ると東の空に丸い月明日が満月らしい月あかりで読もうか…

  • 教科書

    中学生の歴史の教科書を今読んでみると面白い当時は覚える為に読んで全く面白くなかった君は今その面白くないの真っ只中テストがないって素晴らしいななんて君の目の前で…

  • 落し穴

    質問に答えるには言いたい事の75%位がいい80%を超えた辺りで相手はもう満腹になってるのが見えてるのに言いたい自分を抑えられず120%まで語ってしまうのが僕の…

  • 熱い人

    懐かしい話に登場するのはやっぱり懐かしい面々なぜかな浮かんでは消えるシーンを彩る顔はみんな澄まし顔まるで行く手の荒波を知ってるかのよう頑張ったし頑張ってるだけ…

  • ああ八朔

    感嘆詞を伴ってその名を呼ぶ苦さと酸っぱさと甘さが奏でるハーモニーと瑞々しさ強い絆で結ばれた粒々がはらりとほぐれる潔さ生半可な指を押しのける厚い皮ずっしりとくる…

  • 教訓③

    僕は晩ごはんの誘惑に勝てず修理を放置した結局はこれが幸いして僕の心に余裕が生れた豚ニラ玉の効果は絶大で炊きたてのご飯の美味しさを際立たせていた一番遅く食べ始め…

  • 教訓②

    これは無理やね僕の見解は道具を揃えればそれなりに直せるけどそこまでする価値はあるのか?だったなんでも直せるお父さんでも無理かああ君のその言葉は魔法の言葉だ無理…

  • 教訓①

    2300円もしたからお父さんに修理してもらおうと思って君が買ったそのサングラスは使ってすぐに真ん中から折れた古着屋で2300円という微妙なそれは作りが雑で僕が…

  • 虫の知らせの代理

    このところ様々な出来事が続いたテーブルの足に小指を打ちつけたり爪楊枝で指を刺して流血したりお気に入りのサンダルが壊れたり自転車のライトが故障したりネックウォー…

  • コーヒーとクッキーと僕と

    ブラックで飲んだら胃が荒れるからそう言ってミルクを入れる人に習ってブラックコーヒーを飲まなくなったクッキーと一緒なら胃が荒れないのではふと思って試してみるコー…

  • アンドレ・ザ・ジャイアント

    ついに君は念願のパーマをかけてきた僕も君くらいの年齢の時パーマをかけてアンドレ・ザ・ジャイアントみたいになってしまった事があった幸いにもその頃の写真は残ってい…

  • ワイルドスワン

    読み終わって街に出ると見慣れた景色が違って見えた同い年のある人が30年前に読んで人生観が変わったと言ってその本を貸してくれることにだけど探しても見つからず新し…

  • 屋上で空を#33

    日陰のない太陽の下で小説を読むのは初めてだったそう決めた時から気分が高揚してるのが分かるヨガマットを敷いて先ずはうつ伏せで肘を立てて読む小学生の時にこのポーズ…

  • 半世紀

    やっと志望校を決められた君だけどエンジンはまだかからない受験日まであと二週間なのに充分焦っていい時期なのに恐ろしくマイペースの君はユーフラテス川って何処?とか…

  • エネルギー

    献血に行くと近くの高校の生徒が沢山いた強風で吹き飛ばされそうなテントの下で一緒に並ぶそこでは若者の持つエネルギーが渦巻いていて側に座っているだけで若くなった気…

  • 時の過ぎゆくままに

    ということは一週間が早すぎて三日ほどに感じるってことだちょっと前までの一週間はちゃんと六日あった一日足りない?年相応だと思うそれが今では倍の速度で過ぎて行くと…

  • もういらない

    「もう聞いたよ」「もう分かったよ」 君との会話で最近よく耳にするそれはもう何回も聞いた話だからもう聞きたくないという君の意思だ僕は学生時代のお気に入りのエピソ…

  • 夕暮れのウォーキング⑥

    ウォーキングを終えて家に着く頃には辺りは暗くなっていた空は雲しかなくて確認出来ないけど雲の上にはきっと星がある二階への階段を上るとふわふわの感触でまるで雲の上…

  • 君の名前

    波と砂浜が作る模様が僕をあの頃に誘うせっかく残した裸足の跡をすぐに波が消してもう一度とせがむ幼かった僕は母が呆れるほど繰り返した一緒にいた近所の子はなんて名前…

  • 風の中のウォーキング⑤

    ざわざわと騒ぐ松林その音は昔ときっと変わらない僕のスニーカーとアスファルトが作る音は昔はなかった筈だトンネルに迷い込んだ枯葉はカサカサと転げ回りいつかは反対側…

  • 不甲斐ない

    これを青天の霹靂と言うのか言わないのかは分からないけどとにかく大いに驚いた君が彼女を連れて帰って来たそして彼女がバレンタインだからと手作りのケーキとクッキーと…

  • 22分の幸せ

    「バイトに行くから45分に起こして」と言って眠った君が目を覚まして「今何分?」と言う23分だと答えると「そう。今が一番幸せ」と言ってまた眠りについた随分と安易…

  • 屋上で空を#32

    眼の前でトンビが喧嘩していた縄張り争いなのか一度接触しかけてその後は距離を保って飛んでいるそこにはどんな物語があるのか権威ある者に挑む若者という構図はアリスが…

  • 屋上で空を#31

    家に帰ると誰も居なかった少なくとも一人は居る予定だったのに自転車が一台ない冷蔵庫の牛ヒレ肉が消えてシンクにフライパンがある置きメモには「洗濯物よろ」包装された…

  • ぺらぺら

    最近の君は晩ごはんを二度食べる夜7時に晩ごはんを食べた三時間後夜食というには早すぎる時間にお腹が空いたと言って何かを自分で作って食べる育ち盛りだと言えばそれで…

  • 八朔

    君が実家で貰ってきた八朔それは僕の大好物だ君は皮を剥いて小袋の皮も剥いてつぶつぶ剥き出しの八朔を小皿に入れて出してくれたコーヒーと一緒にコーヒーも八朔も大好き…

  • 綺麗な川

    「お母さん、綺麗な川があるよ〜」幼稚園から出てきた園児は母と手を繋いで歩いていた母が何も言わないのは毎日見てる川だからか底からうねる様な模様がやっと川面に出て…

  • きかんしゃトーマス

    これはなんていう物だったか確か君が幼稚園児だった頃の物寝る時にいつも布団を蹴ってしまうのでこれを着せて風邪を引かないように買ったものだったのにトーマスは嫌いじ…

  • 夕暮れのウォーキング⑤

    こんな場所が家から歩いて10分の所にあったんだこの地に来てもう20年仕事や時間に追われてここに来る発想そのものがなかった雑木のトンネルの向こうは何が待ってるだ…

  • 屋上で空を#30

    頼まれごとを三つ済ませて四つ目までには三時間半もあった少し寒いかもと思いながら屋上に出ると厚着のせいか丁度いいぼんやり雲を眺めていると思ったよりも雲が速くて形…

  • 「水が一番旨い」そう言ってジュースよりも水を選ぶ君は15才にして答えを見つけたようだこの先あっちにこっちに手を伸ばしたとしても戻れる原点を見つけたのは幸いだそ…

  • 雨あがりのウォーキング④

    いつもと違ういつものあの雨が乾いて登っていく匂いがない理由はすぐに分かったポツリポツリとまた雨雨あがりじゃなくて雨の途中だった道に黒い点が決して規則正しくない…

  • 夕暮れのウォーキング④

    夕焼けのない日でも夕暮れは秒単位で表情が変わる君に教えたかった雲は色も形ももう変わってしまってどう見てもディズニーのキャラクターじゃない僕ひとりの感激は一瞬の…

  • 風の中のウォーキング④

    川沿いの道には容赦なくきりりと冷たい風が吹くあえてその中に身を置きたい時があっていつもは曲がって橋を渡るのにまっすぐ進んだ初めての場所は見たことのないだけど懐…

  • 19才

    「街に繰り出して来るわ」午後11時半に君はそう言って出て行った19才ってそういう年頃だ僕にも経験がある友達とただ会って話すだけ昨日も会ったのにそれが毎日互いに…

  • 真冬のアイスティー

    そういう意味では私も巷に溢れてる俗っぽい歌詞に影響を受けているそれより僕は冬でもアイスティーを選ぶ君の唇が冷えてしまわないかの方が気になるI LOVE YOU…

  • いつか巣立つ君たちに

    騒がしいな兄弟そろってキッチンで晩ごはんを作っているペペロンチーノとカルボナーラをそれぞれ作ってくれるらしい二人で大騒ぎしながらの笑い声に妻のサポートの合いの…

  • 輪郭

    「優しい人ですね」出会ってしばらくすると定型文のように相手は言う言われた僕は「よく言われるんですが、僕は全然優しくないんですよ」これも定型文になってしまってる…

  • ささやかなシアワセ

    今までどんな仕事をしてきたのですかつい最近入った新人に聞かれいくつかの転職歴をひとつひとつ思い出していくなにも積み上げて来なかったなとなんの展望も持たずにふら…

  • 屋上で空を#29

    トンビがふわりと風に乗り優雅に流れる急に下がったと思うと翼を力強く上下してえぐり込むように景色に分け入って行く僕の視界から消えると別の方向からやって来て電柱の…

  • 素晴らしい理想

    君の経営学の課題はデートプランを考えるだったふざけた課題だなと言いながら先に提出した学生のプランをネットで閲覧している「なにこれアホみたい」でもその感想は君が…

  • 相性

    前のめりの姿勢で軽い口調で諭すように深い所まで踏み込んで質問する君に半歩下がってたじろぎながらもすらすらと答えてしまう僕は取り調べを受けてる気分だけど心の奥で…

  • 屋上で空を#28

    雲と雲がぶつかるように重なったけど本当は高さが違っていて交わることはない年配の女性が二人仲良さそうに話してちょっと大袈裟に笑い合っていたお互い陰ではあの人大嫌…

  • 夕暮れのウォーキング③

    光の道はずっと僕に付いて来る行き先もずっと同じで海の向こうまるで時の行く末のように誰をも誘って誰も逃れられない砂浜に下りると光は無数に広がって誰かの足跡を消す…

  • 夕暮れのウォーキング②

    波打ち際には何処からやって来たのか小石や貝殻ここが最後の到着地になるかも知れないし誰かが拾っていくかも知れない黄金に光った砂浜は惜しむように僕の足を掴む砂のひ…

  • 夕暮れのウォーキング①

    夕暮れ時になると鳥たちは童謡にもあるように家に帰るそれはもう個々の声で騒いでまるで遠足帰りのバスが学校に近づくほどに盛り上がるようでもきっとそうじゃないもっと…

  • 風の中のウォーキング③

    見上げると雲の隙間に木星東の空にはオリオン座あんな所にあり得ない明るい星と思ったら飛行機だった古代の人はこの光を知らないんだろうな幼稚園はまだお迎えを待つ園児…

  • 風の中のウォーキング②

    追い風は生き急がされてるみたいでちっとも良くない向かい風の方が気持ちいいな少しは僕も風の強ささに貢献してるし苦手な人がいなくなると新たに苦手な人が出てくる職場…

  • 風の中のウォーキング①

    今日は風が強い北から地面をすくい上げるようにきりっと冷たいやっぱり自然はすごいな自分で風を起こそうなんておこがましい話だった電線に切られた風はヒューヒューと鳴…

  • 雨あがりのウォーキング③

    昨日職場で言われた嫌な言葉はいつも加害者の人が被害者になって憤慨して発したものだったそう思えば滑稽な話で僕が作った風が何処かへ吹き飛ばしていったので気持ちが楽…

  • 雨あがりのウォーキング②

    魚はきっと風を作りたかったのだろういつも揺らいでいる川面がまっ平らでいるのは居心地が悪いに違いないサラダを作っていたからきっとカレーだろうな少し早足で歩いてみ…

  • 雨あがりのウォーキング①

    まだ濡れているアスファルトは足音が違う気がするほんのりと雨の匂いもして降り始めと雨あがりは違うけれどよく似ているドリップで淹れたコーヒーとインスタントの違いく…

  • 一番しっくり収まる場所

    穏やかな心にも時折りやって来る波風川面が逆立って大騒ぎで察知した生き物たちは何処かへ急ぐちゃんと分かってるんだ人間だけはそうはいかず波に揉まれて上下する行って…

  • このなんてない日に拍手を

    通勤の道すがら造成から基礎そして棟上げ日に日に出来上がっていく建物なんてない日に何かを感じるときは薄い紙を丁寧に重ねられた日何が出来上がるかまだ分からない自分…

  • 屋上で空を#27

    午後三時の日差しは暑さと寒さが混ざって四季が同時に降り注いでいる右頬には初夏がやって来ていてこのまま眠ってしまえば右頬だけ日焼けしそうこんな冬なのにと思ってい…

  • まあいいか

    一日の歩数目標を一万歩から八千歩に減らして達成出来ない日が二日続いても気にしないようにした気分がとても楽になって心に余裕が出来た少し苛つくような事をまあいいか…

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