ルイボスティーのティーバッグがカップの中に落ちることが何度もあった糸の先の紙片は想像通りに軽くてすぐにお湯にダイブするちょっとしたオモリがあればダイブを思い留…
仕事から家に帰ると長男がケーキを買ってくれていたこんなのは初めて最近の長男は料理してもちゃんと洗い物するし車のキーの電池がなくなって1人でディーラーへ行って電…
このひと言を言ったら相手にスイッチが入って延々と話を聞くことになるっていうタイミングがある自分に時間の余裕があって何より心の余裕がある時ついに言ってしまって後…
夕方の風は来るたびに表情を変える季節の振り子をどんな風に揺らして行こうかと迷っているのだろうミニ薔薇の葉を少し落としてゴミ箱に入れた暫くして見ると葉の上にテン…
曇り空で風がない絶好の園芸日和散歩日和でもあったのかアゲハ蝶がふわふわとやって来たあちこちの枝に寄り道した後で僕にまとわりつくように散歩する僕はしゃがんだり立…
涼しくなるのを待っていたように草花が元気になった赤ちゃんバッタがあちこちに出現してじっと見つめるとじっと動かない出勤途中に知り合いと目が合ってお互いに右手をひ…
とんでもない規格外の新人が現れたやって見せてやらせると違うことをするので手取り足取り教えてやらせると違うことをするのでこれ以上ない位に丁寧にゆっくりと教えてや…
この夏の疲れを一気に取り戻すような気持ちのいい天気少し開けた東の窓から時おりやって来る風には何が混ざっているのだろうペパーミントとローズマリーに乾いた土とトン…
「ケーキ買って来てよ」ゲームセットで贔屓チームの負けが決まると立ち上がって晩ごはんの支度を始めた妻は丸めた紙くずをゴミ箱に投げるように言った多分行ってはくれな…
圧倒されて立ち尽くす言葉が出ないが言葉はいらない誰かと一緒に見たいと思って振り返るけど誰もいない仕事が終って帰る車の列が忙しそうに距離を詰めながら捌けていくだ…
職場のシフト表の横に張り出されたA4の紙にはしなければならない事やしてはいけない事が十数行書かれていたほとんどが小中学校レベルの決まり事逆に言えば僕らはそんな…
長男は翌日にインターンを控えていたこのタイミングでプリンのリベンジなんて緊張しているのだろう将来への分岐点になるかも知れないから無理もないしかも自分で決めて自…
プリンが美味しくなる間に昼寝出来るなんてなんて幸せなんだろう僕が小学生の頃は貧しくてプリンという存在は知らず勿論エアコンもなく夏休みには氷水に砂糖を溶かして姉…
この前は失敗したから今度こそ成功させたいと言ってまだ夏休み中の長男はプリンを作り始めた静かになったと思ったら冷蔵庫で冷やす間に昼寝するらしいエアコンのファンの…
夜道はもう虫たちのもの遠くで近くで足元でどんなに高級なヘッドホンでもこの臨場感は出せない背後から急ぎの足音こんな時間でもトレーニングする人は一定数いるでも追い…
夕焼けを見つけていつものウォーキングコースへ開けた空まで急ぎ足それでも間に合いそうになくて歩いたことのない道へコース変更ほんの十数メートルずれただけなのに景色…
私って気がキツイのかな?そうは見えないなキツイじゃなくてツヨイのかなカタイっていうかシッカリはしてないけどマザラないって感じでドウデモイイように見えるけどナガ…
木漏れ日が揺れているでも揺れているのは木の葉の方だ我が家の若者たちは昨日の疲れか夜に備えてか泥のように眠っているでももしかしたら眠っているのは僕の方かも知れな…
とっても元気な人が体のあちこちを痛めて「ちょっと働き過ぎじゃないですか」「そんなことないよ、寝る前に蜂蜜をスプーン一杯舐めてるから大丈夫」「えっ、それっていい…
小雨の中を手ぶらで歩いた西の空には太陽が東の空には虹が出ていたから点滅信号のボタンを押して車を何台か止めた横断歩道を渡って太陽を背にゆるやかな上り坂を歩く今確…
風呂上がりにさて何を飲もうかと思案するアルコールの選択肢はないだからといって麦茶は味気ないかといってアイスコーヒーやオレンジジュースや炭酸飲料でもない夕暮れの…
夕暮れに三日月を見つけていた午後十時に歩いてスーパーへ急がなくてもいいけどあってもいい買い物を口実に月を見ながら歩きたかったじゃあついでに飲み物をと頼まれそれ…
夕暮れのセピア色の雑木林を歩く色を失う前の褪せた世界に魅入られ空想に迷い込むあっついさっき観たファンタジー映画の中に足を取られている急いでこの雑木林を抜けない…
カステラを食べた胸がつかえているしっかり噛んだはずなのにカステラの形の直方体のまま食道で止まってる気がする頑張って五ヶ月で五キロ痩せたなのに周りの人は年取って…
八年目の洗濯機がゴウゴウと音を出すようになった見てもらうと修理に六万円かかるので買い替えた方がいいのではと言う夕焼けを見つけると空が開けた場所を探すか家に急い…
強い海風が海面を撫で続けささくれた波を隙間なく作って何をも寄せ付けない職場でずっと怒っている人がいるそのくせ褒めて欲しいと言い嫉妬もすると言う世界の中心に立と…
痛恨の極みとはこのことか気付いたのは夜の9時半もっと早く気付いていれば今日一日は全く違っていた筈だなんと明日は有給休暇休みだったのだああぁぁぁ〜もしも昼に気付…
いっぱい花をつけたレウコフィルムはいっぱい花を落とす掃いても掃いてもちょっとしたそよ風ではらりと落ちるきりがないから止めましょうずっと昔に言われたことがあるな…
オヤスミと言って寝室に消えた1分後ドタドタと階段を下りてリビングにやって来た次男はモミアゲが気になると言うそういう年頃だ電動シェーバーで切っていくけど左右の長…
短い恋を終えた彼女はあっさりと気持ちを切り替えついでに腐れ縁も捨てて前を向いた深く考えるのが苦手だというけどそれは君の最強の盾だそして嘘の言えない開けっぴろげ…
帰り道自転車のチェーンが外れたどんなに漕いでも前に進まない手応えのない空振りを繰り返す水溜まりで釣り暖簾に腕押し豆腐に釘打ちこんな場面は人生で何度もあっただけ…
忘れた頃に咲いてくれるレウコフィルム綺麗と思う前に感謝の気持ちが沸くのは僕も成長したのだと思うことにするこの際その思いが間違いだとか正しいとかはどうでもよくて…
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ルイボスティーのティーバッグがカップの中に落ちることが何度もあった糸の先の紙片は想像通りに軽くてすぐにお湯にダイブするちょっとしたオモリがあればダイブを思い留…
こんなものを作ったこれで朝陽を帯びた虹が部屋の中で揺れるでも妻が起きてくれば「暑っつ〜」と言ってすぐにカーテンを閉めてエアコンをつける冷たい風はやって来るけど…
昨日の雨で道も木も花も草も濡れていたオリーブの葉には雨粒がしがみついたまま伸び過ぎた枝を鋏でパチンと切れば雨粒が一斉に跳ねる鋏を持つ手の甲に跳ね移ってオリーブ…
褒めて欲しい褒めて欲しいほら偉いでしょ褒めてよもっと言ってよあからさまに言い放ち口癖にもなっている人がいるでもみんなも奥まで掘り起こせばそんな感情が眠っている…
早起きを始めて二ヶ月半四時半に起きると窓が赤かった急いで屋上に上がると朝焼けが待っていた深呼吸して吸い込んでしまいたくなるけどそれはそれでお互いに困る見惚れて…
今年初めての蝉の声やや控え目なのは気のせいかゆったりと風に揺れるサンキャッチャーの虹には似合わないと知っているのか太陽が雲に隠れると蝉が騒ぎ出した絶対知ってい…
僕はパンツ売り場の前で右往左往していたのだろう男性店員が声を掛けてきた「うちの息子は前閉じがいいみたいですよ〜」「え、じゃあ貴方は?」「僕は前開きの方がしっく…
椅子をひとつ挟んだ隣の席の大学生らしき男性は見るからに酷く疲れていてテーブルに伏せて眠っている時おり寝返りを打つけど起きる気配はないお店の人が声を掛ける起きな…
カロリーが低いからいつもフレンチクルーラーだと同い年の友だちが言ってた僕はいつもその時の気分で選ぶけど友だちの言葉を思い出したからフレンチクルーラーにしたアイ…
夏が来るブランコの子供たちが空を蹴ったから夏が来る髪も乾かさずに春が行ったから慌てた夏が転げ落ちたから夏が来て日焼けした顔であの人は逝った夏が大好きなあの人は…
レの鍵盤が下がったままになってしまったさてどうしようかと思った時にはもう工具箱を出していた本体は重くてネジがいっぱいで苦労したけど分解した帰って来た妻は驚いて…
なんともう空蝉がシマトネリコの木に確認出来ただけで六つだけど蝉の声は全く聞かない羽化した蝉たちはひと声も出さずに何処に行ったのだろうこんな異常気象の地球にはも…
仕事で使っているエプロンに穴が開いた家に持ち帰ってさてどうやって穴を塞ごうかと思いながらミシンを出すと端切れが出てきたポケットの上にポケットを付けたらポケット…
ダールベルグデージーのツンと鼻に来る匂いがずっと前から苦手だったでも今年はとても好きになってる花は毎年変わらない変わったのは僕人は年を取ると好みも変わる音楽・…
「私また告られたんよ」ぐっと至近距離に近付いて言うあっそう気のない返事が逆に彼女に火を付けたのかそこに至った経緯を一気に早口で喋る彼女からのそんな話は聞き飽き…
エアコンの風が冷たくて冷たくて僕には寒過ぎるのは妻が27℃にしたから僕が28℃で機嫌よくしていても「暑い〜」と言って温度を下げる夏になればいつもこの攻防が始ま…
透明のカップを持って化石のように固まった老人男性「これどうしたらいいのかな」「アイスコーヒーですか」「うん、アイスコーヒーやけど」「カップをそっちに置いて氷の…
少しぼやけただけど見事な三日月だった「今日は三日月だったんだ」助手席の僕が見上げて言ったけどその話がそれっきりで広がらなかったのは運転中の君には目の前の信号の…
献血に行って来た献血依頼メールが来て予約して献血するとトミカ(献血バス)を貰えたテーブルの上に置いたけど息子たちは気付かない彼らがまだ幼稚園児だった頃なら目ざ…
ショッピングセンターから出てきた人の手にはドーナツの箱があった僕もその箱を持ちたいなと純粋に思った多分だけどドーナツ四つなら紙袋だろうと思って六つにすると紙箱…
その人は朝起きたら夜寝るまで座りたくないと言って休憩も取らず昼ご飯も食べずずっと仕事している出勤時間の2時間前に出社してトイレ掃除や雑用をしていて昭和のモーレ…
幹線道路を行き交う車はどれもかなりのスピードを出しているみんな急いでいるのだろう怖い顔してハンドルを握っている人間の歩く速さに合わせて作られていた道はもうこの…
100円ショップへ行ったが目当ての物が見つからないではなくて何が欲しくてここに来たのかを忘れ店内の真ん中で立ち尽くすだけどじっと立っているのは迷惑だし挙動不審…
蝉の声で目覚めた朝うるさくて寝てられないと妻は一足先に寝室を出た横たわった体を通り抜けた蝉の声はずっと先のその先の人間が知らない領域に響いてるそんな気がして聴…
大きくなってしまった子供たちのなんてない仕草に幼かった頃の面影を見つけて思い出に浸るのはこの上ない幸せだけど余り長く浸っていると明日を見逃してしまう1分は長す…
老いはぴったりと背中に貼り付いて自分では見えない後ろを歩く人には簡単に見えるのに平穏な暮らしの中ではその存在に気付けないそして濡れたティッシュペーパーを一枚ず…
右足のふくらはぎをつりかけたディーラーで点検の予定を忘れていた一昨日の晩ごはんを思い出せない 贔屓チームが逆転負けしたそんな中でよかったことを探す自転車で走っ…
ふと魔が差したのだと思うウォーキングをしていて体が軽く調子がいいちょっと走ってみたくなった身軽にはしゃぎ回る園児を見たからかもっと汗をかきたくなったからかほん…
午後九時のリビングは異様な雰囲気だった風呂上がりの息子たち二人は当然のように上裸で部活の部室みたいだ釣られて僕もTシャツを脱ぎかけて・・・・息子たちは部活で毎…
帰り道は風速10mの向かい風だった思うようにペダルが漕げない自転車が左右に揺れる向かい風の中を進めという歌があったと思い出し比喩としてはいいけど現実は厳しく困…
ふと目が覚めて時計を見る午前四時三十三分朝焼けに間に合うそう思った瞬間躊躇なく布団を蹴飛ばす屋上に上がると新聞を配達する人や散歩する人が見える穏やかな朝の空気…
午後七時半この薄暗さは十数年前にボールが見えなくなるまで息子と遊んだ記憶を呼び起こすあの頃なんでもよく知っている凄いお父さんだった僕は今では真面目によく働くけ…
雑木林の中を歩けば暑い日差しは縦に横に縫い込まれ柔らかくなって足元を照らすそんな中で特別な風が吹いているのだろう手に持って小刻みに揺らすように若葉が震えている…
梅雨の合間に晴れ渡ると日差しは夏そのもの薔薇の花びらを二枚三枚八枚と拾ううちに背中がジリジリと焼けるウォーキングに出ると道端に蝉のぬけ殻確実に季節は進んでいる…
ビーマンよりはハッチマンの方がいいのではと思うけど誰にも言わないでおくもしも明日朝この命がまだ生かされていたなら残りの人生を人類の為に捧げようと思いたいけど明…
どう贔屓目にみてもぶつかった僕の方が悪いしかもさっき種類は違うだろうけど蜜蜂の命がけの蜂蜜を3匹分僕は搾取していたのだなんだか身体じゅうの血管がヒクついている…
良かった刺されずに済んだ帰って家族に話すとほんとに刺されてないのかと心配顔もし刺されてたらスパイダーマンみたいにビーマンになるかもでも語呂が悪いから映画化はさ…
その日の夕方僕は雨の中を自転車で走っていた車1台が通れる程の狭い道で前から来た車とすれ違う時目の前に蜂が浮かんでいた僕は蜂を避け切れずぶつかって蜂は何処かに消…
献血依頼メールが日本赤十字社から来た献血バスに乗り込む前に手続きをする僕の後ろに女子高生がいた「あっ」彼女が言うと彼女の手から用紙が一枚ひらりと落ちた拾い上げ…
海は色んなものを見せてくれて色んなことを考えさせてくれる大雨で川から流れ出た土砂やゴミで濁ってしまっても何度も何度も波を打ち返すうちにまた綺麗になる人間は元々…