当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
現状として、木材の価格高騰と現実的な供給難はすでに始まって居ると言っても過言ではないと思います。ただ、これ以上のことにならないためにも、業界も住まい手も少し落ち着いて考えるべきだと思います。 そもそも、これまでも言い続けていますが、人口減
私たちが普段作り出している住まいは、通常、土台も柱も九州産の杉、檜を使っています。外材の輸入が滞るということが、それほど影響を受けるとは最初思っていなかったのです。流通が滞ると言ってもコロナが収束すれば通常の流れになるでしょうし、世界中の
コロナからはじまった社会の大きなうねりは未だ元にもどる気配はなく、加えて近頃耳にし始めた「ウッドショック」という現象は日に日に現実のものとなり、私たちの業界はまた一つ問題を抱える状況となってきました。パニックという言葉は軽々に使いたくない
実際は目に見えない湿気のメカニズムを少しお話ししてきましたが、私たちに取って不快なだけでなく、住まい自体にとっても住まいの耐久性を損なうリスクのある湿気。木造住宅の場合、この湿気が様々な悪さをしますから大変です。窓ガラスに露がつく「結露」
「梅雨を忘れる」なんて大袈裟なと思われるかもしれませんが、お客様が暮らし始めた生の声ですから、それし嘘ではありません。住まいといういわゆるフィルターを介して、室内空間を私たちにとって少し優しい空間に導くのは住まいの性能ということになります
多湿の不快さのメカニズムが少しわかっていただけたでしょうか。この逆に冬は過乾燥で皮膚がカサカサになり、粘膜まで刺激して喉や鼻が痛くなるなどということがおきます。これも快適ゾーンから外れた値になっているということですね。梅雨に戻しましょうか
この季節、空気がなんとなく重たく、肌にまとわりつくような感覚が常で、倦怠感と鬱陶しさがつきまとうのが梅雨の時期と言えるかもしれませんね。「湿度」もまた私たちの暮らす環境には大切な要素なんです。温度のコントロールも大変ですが、湿気のコントロ
今年の梅雨入りは、全国どこも観測史上初という言葉が踊る異例の早さだったようですね。熱い夏に備えて、しっかりと貯水をしたり、それなりに役割のある季節ですが、私たち人間にとってはなんとも鬱陶しい季節の到来となります。早く来て早く通り過ぎるのか
今更ながら、「なぜ?」というタイトルでせっかく盛り上がり始めている住まいの「高性能化」に関して、水を差すようなお話しをしています。 ただ、私が何も言おうと言わなくとも、この盛り上がりは当分続くでしょうから、長年こう
今、住宅業界がちょっとした蜂の巣を突いたような状態にあり、「高性能化」という錦の御旗で活発に情報が飛び交っていますので、ともすると、そのことだけで全ての住まいづくりがうまくいくというような印象を持たれる方も多いと思います。ただ、そのことに
さて、問題なのはここからです。この高性能化の流れの中で大切なのは、まず原点は「住まい手の皆さんの意識」であるということが私には何より重要で譲れません。ここが満足のいく性能でなければ、何のための高性能化なのかということになってしまいます。ま
単刀直入に言って、なぜいま急速に住まいの高性能化が叫ばれ話題になるかといえば、一つは気まぐれな政治が世界の潮流を意識して、カーボンゼロへの道を言及しなければ仕方なくなってしまった事情から、辻褄合わせの如く手付かずだった民間の住宅部門の省エ
大変根源的なお話しになるのですが、タイトルのような質問をなげかけると、その方おひとりおひとりの切り口から、案外バラバラなお答えが出てくることがあります。ある人は環境破壊を食い止めるためだとか、ある人は光熱費を今よりも下げるためてだとか、ど
コロナにしてもウッドショックにしてもちょっとしたパニック時に炙り出されるのは、それぞれの個人の見識だと思います。近頃の世の中は、すれっからしが声高にものを言い、奥ゆかしき人を押しのけて傍若無人に振る舞い、ちょっとした我欲を満たすために他人
コロナになり、またウッドショックという事象が起きて、これから私たちが住まい創りをしていく環境は過酷さを増していくのかもしれません。ただ、それを付和雷同してショックドリトリンを助長するようでは結果的にすまい手に取って不利益が生じます。この際
「ショックドリトリン」という言葉をご存じでしょうか。惨事便乗型資本主義と言いますが、要はことに乗じてそれを金儲けにつなげるという発想で、こういう何かが起きているときは、騒げば騒ぐほどにそういう手法が有効に働いてしまう傾向にあります。未だコ
私はこのコロナで、日本の住宅市場の保つ価値観というものが、少なからず、好転するきっかけになれば良いなと思ったりしています。その一つは、前のめりに大量に作り続けてきたこの国の住まいをきちんと検証し、「基幹産業」などという住まい手の幸福とは直
住宅業界は、このところ「ウッドショック」という言葉で持ちきりです。コロナ禍による物流の停滞で、世界的慢性的に物流コンテナが不足していることと、北米などの住宅需要の高まりによって木材の輸出量が急速に減ってきているという問題です。九州はご当地
一度に皆が同じ方向を向き始めた時は、少し眉に唾をしながら、自分の足元をみて、しっかり踏ん張ってことをなしていかなければ、流れていき、思わぬ方向に脱線してしまうという傾向は、過去の歴史に学べば当然意識しなければならない事だと思います。今、私
一過性の流行や、商売ネタにしないためにも、各自がバラバラにまず考えることが大切だと思います。ずっと私が危惧している住まいづくりの原点もそこにあります。最近お客様の中にも流行りのYoutubeで知り得た情報を駆使して、箇条書きにしたそのポイ
SDGsのカラフルなバッチを国会議員がこれ見よがし手につけている場面をよくニュースなどで見かけると、それはそれで良いことかもしれませんが、そもそも論として再生可能な持続社会の確立は、私たち一人一人の日常の延長線上にあり、その思いの集結だと
にわかに取り沙汰されることが多くなったエコ・省エネですが、人それぞれの捉え方はまちまちだと思います。住まいの分野では、高性能化が叫ばれ、外皮性能をはじめとする定量化が皆さんの認識になりつつあり、これからそれがさらに大きなうねりを生んでいく
最近の風潮として、コロナ以降の社会の激動の変化と、高まる地球温暖化対策の流れで、私たちの住まい創りの分野も前のめり状態で高性能化が進みそうな気配がしてきました。大変喜ばしいことですが、ただ、たとえばそれが一過性の流行だったり、見せかけだけ
ほとんど大半が今まで通りの設えでありながら、熱性能だけは上げていく風潮に私は異を唱えたい。それでは何も変わりませんと。今、大騒ぎして始まっている住まいの高性能化自体はおおいに歓迎されるべきものだけれど、言い方は悪いがそんなことは事さらに騒
今、住まいはしっかりと住まい手一人一人に寄り添うことが求められているような気がして止みません。ステイホームになり、テレワーク、オンライン授業とあらゆるもの事が住まいの中に入り込んで来て、これまで戸外の社会へ住まい手が出かけていたことも、住
温熱的に、圧倒的に進化した住まいがこれから建てられていくとして、皆さんがステイホームで気付いた住まいへの想いは、そこだけで全て満たされるかという問題が、きっとこれから起きてくるのだろうと思っています。温熱性能偏重で、そこさえクリアしていれ
ステイホームになって、急に我が家の居心地が気になってきたという方は多いのかもしれませんね。私たちのような住まい創りをしている仲間のところに、お問合せなどが殺到して、大変多忙な日々を送っているお仲間が多いのも、そういう理由からかもしれません
まさにGW土真ん中です。「次のGWにはもっと開放的な楽しいGWを…」などと言って一年。今年もまだまだコロナ禍の真っ只中にあって、さまざまなご予定もキャンセルでステイホームの方も多いのではないでしょうか。休日に、どこかに出かけ
書いてきましたように、同じUa値でもさまざまな諸条件で、体感できる性能が変わってくるということはおわかりいただけたかと思います。その上で、冬と夏の条件で住まいを見た場合、我々のいる関東以西のエリアにおいては、夏の方が過酷であるということを
人の活動による放熱も室温を上げる方向ですからマイナス要素、家電などの放熱も然り、調理やお湯の使用も室温を上げる方向に作用します。窓からの日射も積極的に遮断しなければすべて室温を上げる方向に働くマイナスようそです。つまり、冷暖房する前の起点
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当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
築13年の中古物件と聞けば、連想される世界があると思いますが、福岡パッシブハウスの場合はそのイメージにはほぼ該当しないということができると思います。私も何度かお客様をお連れしていますが、「え、新築ですか?」と言われるほど、建築当初の状態を
13年前に、パッシブハウスジャパン(以下PHJと記載)の森代表理事と共同設計で取り組んだのが、福岡市内に立つ国内3棟目の認定パッシブハウス「福岡パッシブハウス」です。実は、この福岡パッシブハウスが現在売却に出ていて、この木曜日まで
人が、自分の住処に求めるものはなんだろうと考える時、やはりどこに居るよりも心身ともに安らぐ場所であるということが第一に思い浮かぶものではないかなと思います。「心身ともに」と書きましたが、まさに心と身体の両面からの安心というものが要でないか
これまでの私の仕事の主たるところは、まさにお客様の住宅の新築の分野でした。ただ、ここまで社会全体がコスト高になってくると、万人に向けてその方法のみで対応が可能とは言いにくくなってきました。そもそも、いわば、「高性能のための高性能(スペック
どれが正しく、どれが間違っているということではないにしても、バラバラに発信されている各々の得意分野の方達が、独自に多種多様に放っている情報は、無秩序に拾っていくと、いわば食べ合わせが悪いことが起きてしまうことがあります。お客様の中でもネッ
現在のスタイルが始まった頃は、おそらく30年くらい前ですがここ福岡で弊社は稀有な存在だと言えたかもしれません。九州で「断熱・気密」という言葉を多用しただけで、不思議がられる時代でした。むしろ知らないもの怖さであらぬ攻撃すら受けたほどでした
思案していく中で、現状の社会でも建てるべき住まいはあると私も認識しています。ただ、そのために質を落とすことや、法外な資金繰りで築後の暮らしを蔑ろに企画を進めていくわけにはいきません。日々詰将棋のように一手一手を打っていきますが、社会全体の
「建築YA髭のCOLUMN」はまさに、建築YAである私が、35年余り一貫して取り組んでた建築屋としての自らの表現方法のひとつです。一貫して言えることは、愛すべき住まい手たちであるクライアントの皆さんが、長き人生の大半を過ごす「住まい」の創
正直に吐露すれば、「書けなかった」という方が正確かもしれません、十数年の間、毎日来る日も来る日もコラムを続けてきたこの場で、語ることがなんとなくできなくなってきたのです。決定的なことが何かあったということではありませんが、この数年、さまざ
台風10号が過ぎて、少し厳しさが緩みましたが、近年の夏は、宅内の温度の過酷さが宅内熱中症を産み出しているこの国の住まい事情があります。奇しくも昨晩のNHKのクローズアップ現代では、この国の住宅性能によって起こってしまう夏の問題が取り上げら
何だか例年言っていますが、「今年は特に暑い」という言葉が日に日にまして飛び交っている感覚があります。私たちが教育で教え込まれた日本の気候は、「表情豊かで四季があり、湿潤で人間が暮らすには最適な温暖な気候...」というような人に優しい環境を
羨ましくも、沖縄はもう梅雨明け宣言だそうですが、ここ福岡はまだまだ湿り気とムッとする熱気の坩堝の中にあります。今年の夏予報でも、例年通り「酷暑」という言葉が踊りました。いよいよ、暑さが増して来ている感じは年々増して感じる感覚であって、こん
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史
その上、最近は在宅勤務やオンライン授業などで、自宅滞在時間も大幅に伸びたからなのか、住まいの室内環境に関しての意識が高まるとともに、さらにはエネルギーコストの爆上がりも後押しして、住まいそのものの性能も大きく取り上げられるようになりました
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史