searchカテゴリー選択
chevron_left

カテゴリーを選択しなおす

cancel
プロフィール
PROFILE

springさんのプロフィール

住所
秋田県
出身
秋田県

自由文未設定

ブログタイトル
すぷりんぐぶろぐ〜陥穽から風穴をさがす
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/spring25-4
ブログ紹介文
教育書籍の感想をメインに、研究会参加記なども含めて自分の学びをささやかに綴っていきます。
更新頻度(1年)

318回 / 365日(平均6.1回/週)

ブログ村参加:2005/08/02

本日のランキング(IN)
読者になる

新機能の「ブログリーダー」を活用して、springさんの読者になりませんか?

ハンドル名
springさん
ブログタイトル
すぷりんぐぶろぐ〜陥穽から風穴をさがす
更新頻度
318回 / 365日(平均6.1回/週)
読者になる
すぷりんぐぶろぐ〜陥穽から風穴をさがす

springさんの新着記事

1件〜30件

  • ちょっと嬉しい半ちく野郎

    外国人による日本という国及び日本人への辛辣な評価は珍しくない。その代表的な一つに、この本にも書かれているような「『自分ではない誰かがしてくれる』という気持ちが強い」という点が挙げられる。依存することが全て弱さではないが、多くの日本人は自らのその傾向を認めつつ、甘んじている。自分も、また…。『サコ学長、日本を語る』(ウスビ・サコ朝日新聞社出版)著者は京都精華大学学長、アフリカ・マリ共和国で生まれ、中国留学を経て、90年に日本へ。日本語学校を経て京都大学で博士号を取得し、京都精華大学に勤め、2002年に日本国籍を取得している。経歴からだけでも想像できるように日本が好きでその良さを認めつつ、「なんでやねん」とツッコミを入れてくる一冊だ。やはり教育論に目がいく。サコ学長がこの本で語ることを、自分なりの視点でまとめてみる...ちょっと嬉しい半ちく野郎

  • 禁断へ踏み込めば、そこに…

    もうそちらへ行ったら戻れないな、きっと…そんなふうに感じていた。どっぷり浸かってしまった顔見知りも知っている。だが、駄目だ駄目だと思いつつも、衝動を抑えきれずに新刊棚に並んだその一冊を手に取り、貸出カウンターへ差し出した。とうとう、ああ…と、まあ何のことはない、実は「大活字本」のこと。フォント数が大きく見やすい。高齢者のためのシリーズが複数の出版元から出され、我が町の図書館にも入っている。目がしょぼしょぼするお年頃に向けられた書籍だ。揃っているのは小説を中心にベストセラーや一定の評価を得ている本で、興味がそそられる。そこに登場したのが『なつかしい時間』(長田弘)だった。版は少し大きいが何しろ見やすいので、ラクちんに読めるなと思い、ベッドで開いてみる。・・・んっ、あれっ、何かおかしい。たいそう字は大きいし漢字も読...禁断へ踏み込めば、そこに…

  • 器量で見つめる今を

    「なつかしい」という語が、「過去の思い出」や「久しぶり」に伴う感情だけを表しているわけではないことを知ったのは、成人してからだと思う。そもそもが「なつく」という動詞がもとにあり「傍に居たい、心惹かれる、いとしい」といった感情を指す。この一冊を読んでいる場は、まさにそんな時間が流れていた。『なつかしい時間』(長田弘岩波新書)図書館から借りて読了したが、書棚に置きたいと思い注文した。1995年から2012年にかけて書かれた文章であっても、時代を越えて本当に大事なものが詰まっている。私たちが何気なく使う言葉について深く見つめ、その精神を説く先達は何人か思い浮かぶが、著者も間違いなくその一人だと思う。学びは大きい。例えば、「『退屈』の研究」と題したページには、今日の人間が退ける語として「退屈」を挙げ、芥川龍之介の文章を...器量で見つめる今を

  • 深呼吸をして「あのとき」を

    読書のマイブームというのは、時々やってくる。小説などは続けて何冊も読みたくなる作家に何年か一度は出逢っている。今回は詩人、長田弘。去年からの小さな波が、続けて寄せてくる。ずいぶん以前からその名前は知っていたが、あまり読んでこなかった。絵本の中の言葉に惹かれて、きっかけができた。『深呼吸の必要』(長田弘ハルキ文庫)なんと単行本は1984年刊である。散文詩、それも一行が20字という原稿用紙形式となっている。「あのときかもしれない」「大きな木」という二章立て?になっていて、特に前者は素晴らしいと感じ入ってしまった。「きみはいつおとなになったんだろう」という問いかけから始まる、その詩群は9つで構成されていた。無謀というか、不遜というか「引用だけ」でやや要約っぽく組み立てれば、こんな感じになる。いったいいつだったんだろう...深呼吸をして「あのとき」を

  • こうして暑中が過ぎる

    8月1日(土)梅雨明け宣言のないまま8月を迎えた。午前中は図書館のワークショップ。2回目で今度は中学年対象の工作が内容だ。講師は、知友にお願いしてあり万全だ。雨も降らず、牛乳パックで作った舟が気持ちよくミニプールに浮かんだ。町広報が届く。今月の拙文は「絵本の季節」と題してPR。題名はいい感じと思う。8月2日(日)朝、自転車を使おうとしたら前輪の空気が抜けていた。パンクかあ。今どき修理はどこでするのか、車にも積めないし…としばし思案する。今日は大相撲千秋楽。今場所も波乱だった。新大関を期待の眼差しで見つめていたが、まだ一本芯が入らない。結局、目立ったのは地道に頑張り続けた力士たちだったと納得。8月3日(月)午前は孫と一緒に公園へ。虫捕り網とカゴを持参するが、まだまだそんなレベルではない。夏のトンボは動きが速く自分...こうして暑中が過ぎる

  • その串、はずしていいか問題

    先月、風呂読書用にと仕入れた文庫本の一つに『突撃!はしご呑み中華・ファミレス・鍋編』(ラズウェル細木じっぴコンパクト文庫)がある。ラズウェルのコミック、『酒のほそ道』は私にとって欠かせぬナイトブック(ナイトキャップに引っかけて)なので、この酒好きたちのお店日記風の記録は、実に羨ましい。この第四章が「串焼き編」であり、男にとっては垂涎の「うな串」から始まっている。そこはさておき、よく話題にもなる?串焼きの「串を外していいのか」に関する記述が興味深かった。実はこれをモチーフにした漫画は『酒のほそ道』45巻に登場している。「はずす問題」と題され、前編後編で構成されているのだ。串と言えばまず「焼鳥」だ。ある居酒屋、職場の数人で飲んでいるグループが「焼鳥盛り合わせ」を注文し、様々な部位、味をシェアしようと若い人が身を外し...その串、はずしていいか問題

  • 「まだこんなこと」をしている国の支え

    『波』8月号(新潮社)から、もう一つ話題を拾う。この雑誌は対談が多く、その点もいいと感じている。しかし現状ではなかなか設定が難しいのだろう。オンライン活用に頼っている。さらに「名対談撰」と称して、ずいぶんと古いものも再録している。さて、「人生相談『道行きや』篇」と題して、詩人伊藤比呂美とライターブレイディみかこが対談していて、そのなかの発言が、心にひっかかった。オンラインの対談を視聴している者からの質問も受け付ける形で、対談は進んだ。「日本に帰ってきて、どう思いますか?」という質問に応える伊藤が、最初に「ごめんなさい」と謝りつつ、こんなふうに語っている。アメリカに二十数年住んで日本へ帰ってくると、少なくとも「人はどう生きるか、女はどう生きるか」みたいな点だけで言えば、タイムトリップしている感じなんですよ。まだこ...「まだこんなこと」をしている国の支え

  • 小輪の力を、向日葵の句

    4月冒頭、「日々を信じてアネモネの句」という記事を載せてある。家人のフラワー作品に添える句を探してたどり着いたのが、「アネモネを抱けば上昇気流にのる(八木三日女)」だった。あれからちょうど4ヶ月が過ぎ、上昇気流という思いがどうだったかはさておき、フラワー作品はアネモネからアジサイへ移り、そして今回ヒマワリとなった。カウンターのレイアウト変更もあり、今は事務室に置いてあるが、それでも文化的雰囲気は大事なので、何か句を添えたいと思っている。イベントもあったので、少しばたばたして落ち着いて考えられず、まだ定まらない。ただ「向日葵」の句というと、その花の明るさとはギャップのある作品が多い(いや印象に残っているだけか)ような気がする。代表的なのは、これらだ。向日葵や信長の首切り落とす(角川春樹)向日葵がすきで狂ひて死にし...小輪の力を、向日葵の句

  • 書き写したい一滴の思い

    以前勤めていた山間部の小学校の新入生に、ムラカミハルキという名前の子がいた。有名人と同氏名の人間も多いだろうが、大作家だと同じだとこの後どんな目に遭う(笑)のかと、変な心配もしたりした。さて、自分にとっては著作の書名はいくつでも挙げられるが、実際に読んでいる作品はわずかという稀な作家だ。『猫を棄てる~父親について語るとき~』(村上春樹文藝春秋)とても薄いので読んでみようかと思った。最大出版部数を誇る月刊誌に載せられた文章を改めて単行本にした形だ。父親との確執が長かった著者が、幼い頃からの思い出を振り返り、淡々と綴っている。わずか20分ほどで読み終えようとしたとき、ある感覚が湧きあがってきた。「書き写してみたい」。久しぶりだった。声にしてみたいと感じる文章は、時々出会う。愛読書もある。それから「キニナルキ」をずっ...書き写したい一滴の思い

  • 欲かベージュか

    『波』8月号(新潮社)の表紙が良かった。ヨシタケワールド全開!そうだよ、人間ってそんなものだよ。でも今の世の中は、それだけじゃね…と言いたくなるのも自然だ。そこから一歩突っ込んで、では何のためって考えた時、結局「欲まみれ」の自分が顔を出す。とにかく、前作も良かったし、またヨシタケの新作を買わなくては…。谷川俊太郎の新刊紹介があった。作家の朝吹真理子が書評を書いている。詩集のタイトルは、「ベージュ」で、著者の年齢は米寿。ちょっと笑えた。当然、その重なりをねらったタイトルなんだろうが、解説はこう続く。ベージュは染めていない羊毛の色だ。その生成りは、「裸のことば」にも呼応している気がした。なるほど。「ベージュ」を改めて辞書で調べる。国語系では「明るい薄茶色。らくだ色」などとなっているが、ブリタニカの百科事典の記述が面...欲かベージュか

  • いつもの夏のように…旨い

    いつかは来ると思っていても、隣県岩手が感染拡大を食い止める牙城のような気分があった。それも崩れてしまい切迫感が出てきた。先月下旬からあまり意識せずに(もちろん現在のマナーを守りつつ)、近場の温泉に出かけたり、食事の店を訪れたりしたが、どう進むのか。とりあえず、7月編と題して残しておこう。7月3日~県プレミアム飲食券を使って隣市の馴染みの店へ~この料理だけでわかればかなり通だが…。主人からやはり客足はもどらないことを聞く。でも堅実に商売はしている。いつもの味わいだ。7月9日~初めて入ったラーメン店Nで~冷やし担々麺をねらいに訪問してみたが、店に入って考えが変わり、チャンポンと、担々麺ブラックを注文。このブラックがなかなかハマる味だった。7月18日~頑張っている町内農家レストランへ~知り合いも多くいるし、今月の「七...いつもの夏のように…旨い

  • 安価な美味いケーキもある

    ひと月に一度くらい、主として風呂場読書用に新書や文庫の古本をまとめて買いするのだが、時間がなく手当たり次第に選ぶ時もある。今回もそうだったのか、帰ってきてから「どうしてこんな本が…」と思ってしまった一冊がある。著者に見覚えがあったのか、それとも意外といい表紙写真に見惚れてしまったか。『生きているうちに、さよならを』(吉村達也集英社文庫)「吉村」という名字だったら、吉村昭は知っているが他にいたかなあとレベルなのでたぶん初めて…と思いながらページを開いていく。小説だが、「はじめに」とあるのは、主人公による半生記の形で語ろうとしたためという設定だからだ。読み進めていくと、知らず知らず引き込まれる。なかなかのストーリーテラーだ。この書名が示すのは一般的には「生前葬」であり、その考え方に共感した主人公を巡る物語だ。一代で...安価な美味いケーキもある

  • 主語ではなく主題を生きる

    教員になって初めの頃、力を入れた実践に「漢字」と「文法」がある。これは当時購読していた教育雑誌の影響が大きいだろう。いわゆる読解の授業とは違い、教えるべきことが明確という印象を持っていた。しかし取り組むなかで強く感じ始めたのは、特に文法における「例外の多さ」そして「曖昧さ」であった。『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』(金谷武洋飛鳥新社)この本は、こう切り出される。「日本の学校の国語の授業では、日本語の本当の姿が教えられず、可哀想なことに生徒たちが根本的に間違った文法を習わされている」。一般の読者が目にすれば、少し驚く文章だと思う。いくらか文法指導をかじった立場の者としては、「間違った文法」という語の捉え方だなと解釈できる。筆者は、日本語の文法は明治維新後に入ってきた「英文法が土台になっていて、そのことが...主語ではなく主題を生きる

  • そうですよね、二宮先生

    「密にならないで!」TVからの声や、店舗内の放送では繰り返し何度も聞かされたことだが、直接に、しかも強い調子で、そう言われたのは初めてだった。勤務上は連休ではなかったが、昨日の午後から「骨休め」と称し応募したプレミアム宿泊券を使うことにして、県内の温泉へ一泊した。その帰りに地元の鮮魚などを扱う店内のことだった。(泊まった場所はここ。玄関横にかの銅像が…。これを知っていればかなり通だ)前夜はゆっくり温泉につかり、美味しい料理を堪能した。当然ながら宿もずいぶん気を遣っていることが分かる。食事も分散させているし、予防のための策がすみずみまでとられている。さらに宿泊券を使うのでそもそも半額になっているうえ、その市では独自に宿泊者におみやげまで持たせている。いくらぐらいだろうか…今調べたら一人当たり3000円相当の地元特...そうですよね、二宮先生

  • 出会いづくりを万全に

    感染予報対策による臨時休校が解除されたのは5月連休後。その月19日のT小から始まった学校での読み聞かせも、今週21日火曜で一学期分が終了した。備忘としてメモ書きしたら、延べ7校(実質3校)7日間、取り上げた絵本は延べ17冊(2回読んだ本もあり実質14冊)となった。結構、いいリズムで廻れた。思い出してみたら1年生から6年生全部の学年を一度は担当していた。選本もバラエティに富んでいるわけだ。さて、学校・学年によって、その実態や雰囲気が違うのは当然だが、こちらのねらいは一貫している必要があることを改めて思う。つまりは「本の楽しさ・面白さ」を伝えるというごくありきたりのことだ。ここで一番大切な点は何かというと、絵本を選ぶときに、自分が楽しめる、感動できることが出発点になるようだ。難しいのは、それが対象となる子どもたちと...出会いづくりを万全に

  • オベの語りを聞き流す快感

    私の住んでいる地域で、様々な物事を知っていて積極的に口を出す者を「オベ」と言ったりする。これは「覚えている」の訛り「オベデル」から来ているだろう。その呼称を周囲はどんな印象で使っているかは、普段のその人の接し方にもよるだろう。雑学、薀蓄、またトリビアと称されること、「オベ」にも得意がある。『トンデモ一行知識の世界』(唐沢俊一ちくま文庫)まえがき冒頭の「ジャイアント馬場の足は本当は十五文しかなかった」を皮切りに、まあどうでもいい知識が満載されている一冊。個別の面白さは確かにあったが、頭に浮かんだのは、本当に「何の役にも立たない知識」というものはあるだろうか、という疑問である。それらを集めればこうして本になるではないか。無用な知識という表現も、その知識を取り上げた時点で何かの「用」にはなっているわけで、どこかパラド...オベの語りを聞き流す快感

  • Think Differentの肝となるのは…

    前稿より続く。『考え続ける力』(石川善樹ちくま新書)このブログに訪問してくださる方々には、国語教育関係者も少なくないと思うので、紹介に値する情報だと確信して載せてみる。著者が友人から教えてもらったという、芭蕉の有名句の「すごい理由」というのにたまげてしまった。「古池や蛙飛びこむ水の音」…高学年担任の時に授業したときのことを思い出すと…。切れ字の「や」で感動の中心についてふれる、蛙の数、周囲の様子を問うて情景を想像させる…程度だったと思う。ここで紹介されているのは、この句は「古池や/蛙/飛びこむ/水の音」の四要素に区分され、それぞれ意味づけ、象徴され、融合されているという。それは順に「侘び/雅/下品/寂び」というのだ。「つまりこの句は『生命のいない白黒の世界』からはじまり、さいごは『みずみずしい生命あふれるフルカ...ThinkDifferentの肝となるのは…

  • 考える時間を減らすために考える

    夜中に目がふと覚めて何か考え始めると、なかなか眠りに戻れない。考えと呼べるほどのものでないモヤモヤが続くという感じか。この新書での「考え続ける」と一番かけ離れている時間だと思う。ところがこの書名を使いつつ、著者はあとがきでこうひっくり返す。「私は『考えることに価値はない』と考えています。」『考え続ける力』(石川善樹ちくま新書)数年前からずっと注目している研究者だ。直截な物言いが心地よい。上に挙げた点に関しても、何故考えることに価値がないかを「実行して初めて価値が生まれる」→「限られた時間で価値を出す」→「考える時間をできるだけ減らし、実行に時間を使う」という端的な論理で展開する。この絞り込み方は明快である。著者はそのために五人の賢人たちと対談し、「考える」についてのエッセンスを引き出している。浅学ゆえにわずかに...考える時間を減らすために考える

  • 缶詰話~そこに詰まっている想い

    『サライ』の特集の巻頭原稿は、かの小泉武夫氏が書いている。日本の食文化のトップランナーの一人だ。小さい頃からの缶詰好きのエピソードが綿々と綴られていた。缶太郎というあだ名で呼ばれた高校生の頃、帰宅が遅い時に食べたカレー缶の話など、食の博士を作り上げた缶詰の存在はずいぶんと大きいようだ。個別な違いはあるにせよ、六十代以上だったら缶詰に関わる記憶は結構持っているのではないか。小さい頃はミカンや桃の缶詰は貴重だったなあ、病気になるのが待ち遠しい(笑)時もあった。食卓にあがる魚系では、もちろん一つは鯖缶だ。水煮、味噌煮あまり今と変わらない。違いが大きいのは「クジラ」の缶詰だ。隣が魚屋だったせいではないと思うが、自分にとって一番ポピュラーな味だ。ゼラチン質に肉が合わさった部分は、舌がその感覚を覚えている。それが今ではこん...缶詰話~そこに詰まっている想い

  • 缶詰話の一行知識

    先週古本屋で買った『トンデモ一行知識の世界』(唐沢俊一ちくま文庫)を風呂につかりながらのんびりと見た。「カンヅメはナポレオンが考案させた」という項目があり、ふむふむと何気なく読み過ごしたのだが、夕食時、珍しくも缶詰が三種(一つは鍋仕立て)食卓に上がった。手抜きか(笑)。たまにはこれも良し。鯖缶は茄子と一緒に煮込んだもの。あとは大好きな馬肉の大和煮。そして先日、缶ビールのシールを集めて手に入れた焼鳥缶。どれも結構いける。食べながら、ああと今日久しぶりに買った月刊誌『サライ』の特集に「缶詰を極める」があったことを思い出す。こんなに重なったのは駄文のネタに缶詰を使えということか。と、勝手に拾いあげて書き散らしてみよう。まず、「カンヅメはナポレオンが考案させた」という歴史的事実は、ある根本を思い出させてくれる(大げさで...缶詰話の一行知識

  • ここまでやれば痛快だ

    この図書は、先月著者から県内の小学校に配布された。新書のコーナーで「バッタを倒しにアフリカへ」という書名を見かけた記憶はあった。それが児童書という形で出版されるのは、めったにないだろう。その内容も実にユニーク。400ページ近いのでとても読み聞かせはできないが、ぜひにも紹介したいと思った。『ウルド昆虫記バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎光文社)著者は本県出身の昆虫学者である。小さい頃に見たバッタの映像とファーブル昆虫記に強く影響を受け、その道を志し、夢見たアフリカでのバッタ退治に強く情熱を傾けることになる。自然環境だけではなく社会環境そして人的環境の大きく異なるなかでの著者の奮闘ぶりが、面白おかしく、かつ痛快に描かれている。一言でその生き方を言うには難しいが、彼が出版関連イベントで見かけたカリスマ書店員...ここまでやれば痛快だ

  • 取り戻したい教えとは何か

    こんな田舎の町の小・中学校も、夏休みに数日間授業が行われる。感染拡大防止のための臨時休校の分を取り戻すということだ。しかし、いったい「何」を取り戻すか問うた時、それが教科書にある指導すべき事項というだけでは、あまりに寂しい。学校の存在意義や教育のしかるべき姿は一向にぼやけたままだ。『名門校の「人生を学ぶ」授業』(おおたとしまさSB新書)このブログにも何度か書いた橋本武先生による『銀の匙』の授業。もし一定時間が与えられ、継続的に高学年の国語を受け持たせてもらえるなら、何か一つの教材を選び、似たようなことをしてみたいと憧れた。言い訳じみているが、もし15年前に知っていたら可能だったかもしれない。自らの縛りを解けなかった。さて、この新書には橋本先生のいた灘中も含めいわゆる名門中・高校のユニークな授業(行事も含む)が紹...取り戻したい教えとは何か

  • 梅雨の滴る令和の風景

    先週末はしばらくぶりに会った方々が複数いる。うち二人は、仕事上の依頼があり打ち合わせをした。同年代であるがまだまだ現役感いっぱいだ。自分などは些細な疲れが身体の不調につながる時もあり、少し羨ましい。梅雨時の鬱々としたなかで、劣化は避けられないが、実は目指している姿は古びた味わいなのだ。現役教員である方々とも会い、特殊であるような相変わらずのような話を聞いた。コロナ禍で学校現場にも給付があるという。物品購入と限定されるようだが人的補償がいいと単純に思う。時給1000円だと10万円でも100時間使えると計算が働く。今困っているのは何か、誰か。対策の焦点がずれている気がする。日曜朝に『目撃!ニッポン』というNHKの番組を見た。闘病生活で末期の方々にも食べ物を経口摂取させたいという願いを持つ、県内在住の医師を中心とした...梅雨の滴る令和の風景

  • その罠に絡めとられると…

    教育実践や研究において意識するしないに関わらず「わかりやすさ」を求めてきた。ただ、もう十年以上前からになるが、次第にそれでいいのか…という思いに捉われていた。きっかけはいくつかあった。野口芳宏先生の講座を聴いて…森博嗣氏の一連の著書を読んで…今回の本も…。この新書はわかりやすかった(笑)。『わかりやすさの罠』(池上彰集英社新書)わかりやすさの権化のような著者は、題名に関してこう言う。「『罠』とはつまり、『わかったつもり』になってしまうということ」つまり浅い理解や誤解に陥りやすい点だ。著者は「罠」として、それ以上ピックアップはしていないが、実はこれは一つ目だ。その次は、以前も目にしたこのエピソードが教えてくれる。「以前、番組の中で、ゲストから『池上さんの言うことが正しいと思いますから、池上さんの考えを教えてくださ...その罠に絡めとられると…

  • クイズにある古臭さを越えて

    読み聞かせにぜひ取り上げたいと思っていた一冊があった。『オレ、カエルやめるや』である。昨年11月に別サイトで紹介していた。その後チャンスがなく、今回2年生が相手だというので、満を持して持っていくことにした。もう一冊はネコが登場する話で、若干の余裕がありそうで、フリートークもいいかなと思う。カエルのクイズでもしてみるかと、書棚から『子どもにウケるたのしいクイズ』(坪内忠太新構社)を取り出し、開いてみる。「アマガエルは雨がふるまえに鳴く。なぜわかるか」…これはちょっと説明が必要か。「ヒキガエルの寿命はどのくらいか」…うん、これは明快だ。①1年②10年③30年さて、どれか。この本には③30年とある。そんなに…と思う。では今この周辺で目にしたり鳴き声を耳にしたりする種類は、田んぼにいるアマガエルだからそちらはどうだろう...クイズにある古臭さを越えて

  • 昭和の週番が、苦言を呈す

    5年前、隣県の温泉で還暦厄払いをした折、祝宴の進行を任せられた私が、仕込んだネタの一つに「週番」の腕章があった。セレモニーが終わり、確か乾杯の直後に指名した週番に「生活目標」(もちろん大人の宴会向け文言)を言わせたのだった。懐かしさで昇華されたその点を、恩師も笑いながら目を向けてくれた。今思えばくだらないように見えても、そうした「特別活動」がもたらした教育効果は結構高いだろう。小学校、中学校と違いはあるけれど、自主的自発的な場があること(実のところはそう仕向けられたのだけれど)は貴重だ。それが生活管理的な側面があったにしても、実際の社会へ向けてのステップと呼んでいい。それにしても、それにしてもだ。この記事を見た時は正直がっかりというか、何だかやるせない気持ちになった。「3密」児童がパトロール輪島・門前東小昼休み...昭和の週番が、苦言を呈す

  • 新書三昧~半端さの効用

    フルタイムで働いているわけではないし、仕事術とか集中法とかの類は以前ほど手を伸ばさなくなっている。しかし、この書名を見て思わず選んでしまったのは、やはり意外性だ。著者には『友だち幻想』という良書がありいい印象を持っていた。それにしてもこの「18分」という半端さは何か惹きつけられるなあ。『18分集中法』(菅野仁ちくま新書)著者が最初に語ることは「とりあえずの18分」ということだった。何かを続けたり、成し遂げたりするために大事なことは、「とにかく始める」という点はよく脳科学系の本に載っている。片付け等でもよく言われる。それを「とにかく始めて、とりあえず『18分』だけやってみる」という方法へ一歩進めて提言する。では何故「18分」か。15分という区切りは一般的によく意識する長さだ。著者は自らの経験や、モニターを依頼し、...新書三昧~半端さの効用

  • 新書三昧~老境が深い

    詩人の三木卓が、先月読んだ雑誌に今の暮らしぶりの一端を綴っていた。その中で「新書」をよく読むと書いており、新書好きにはなんだか励みに思えた。新書には実に多様な分野があり、縦横に選択できるし、コンパクトな情報源となる。もちろん「新しさ」が一つの魅力だが、十分に古く老いた方からも学べる。『長生き地獄』(松原惇子SB新書)。初めて読む人だが、女性の生き方論では有名らしい。しかしなんとまあ、暗い書名だ。前半は老人医療や施設等の酷い実態、後半は安楽死や死生観が取り上げられている。「おひとり様の老後」を語ってきた著者が、今自分が年老いていく現実を見つつ、生き着く先を探している。この新書は2017年刊で、その前年に脚本家橋田壽賀子が「私は安楽死で逝きたい」と雑誌に寄稿し反響を読んだ。著者は同意を示しながら、我が国の制度の今後...新書三昧~老境が深い

  • 七夕の赤い短冊に

    「誰かに振り回されない日本に!」と赤い短冊に書いた。図書館のエントランスに小さな七夕飾りを置き、来館者にも願いを書いてもらおうという企画で、まずは職員からということで一枚手渡された。「コロナ退散」と書くのが旬かもしれないし、それはまさしく祈りに近いものだが、今の自分にぴたりと当てはまることはないか。しばし瞑想し、浮かんだままに書きつけた。「誰か」とは、具体的に何人かの顔が浮かんだりする。それは国の内外を問わず為政者であったり、その陰で暗躍する者であったりする。例えば、本県秋田でいえばイージス・アショアの件は、まさしく振り回された感しかない。その騒動?の構造は、歴史的な根深い問題に連なる。そういうことは本当に多くある。例えば、コロナは「誰か」には当てはまらないが、その対策に携わるなかに、もし利己的な誘導をしようと...七夕の赤い短冊に

  • 親父の小言を引き寄せる

    №1ビジネス誌を謳う雑誌が、折込付録としたのは「親父の小言」と「禅語36」。後者はわかるが前者は時代にそぐわない気がする。そもそも「親父」という権威が成立しない。しかし「親父の小言」は商標登録されているらしい。昔ながらに飲食店トイレに貼られる処世訓の元祖か。さて、心に迫る言、有りや無しや。福島県の古刹で昭和初期に作られた45カ条の小言集が、昭和30年代に檀家の商店が現代風に商品化し、38カ条にまとめたと記してあった。当時の世相からお土産品、贈答品としてヒットしたのだろう。実は、もともと江戸時代の嘉永年間に、その起源である和本が印刷されてあったことが近年発見されたのだという。「小言」には、不平、非難などの意味もあり、多くはそうした印象を持って受けとめる。「叱って戒めることば」として機能させるためには、そこまでの経...親父の小言を引き寄せる

カテゴリー一覧
商用