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2005/08/02

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  • 「秋波」の色は泥水のよう

    何度か引用しているが、かの名曲『命の別名』は♪知らない言葉を覚えるたびに、僕らは大人に近くなる♪と始まる。しかしいくら「大人」になっても使ったことのない言葉は結構ある。聞いたことがあり、なんとなく雰囲気はわかっても意味は明確に言えないフレーズを新聞紙上に見つけた…「秋波を送る」である。新聞はこう記していた。「ハリス陣営は『トランプ氏にうんざりし新しい道を探している皆さん、われわれの選挙運動はあなた方のためにある』と訴え、秋波を送った」。慣用句であり広辞苑には「いろめをつかって、異性の関心をひこうとする」と記されていた。他の辞書では使用者が「女性」限定とも書いていた。なるほど。記事では、「皆さん」とは大統領選の行方を左右しそうな「ケネディ支持層」を指す。個人ではなく、集団を対象とした場合にも使われるわけか。...「秋波」の色は泥水のよう

  • そこに愉しさや懐かしさが…

    木曜日の朝刊一面トップに、教員の「教職調整額」増額の話題が出た。むろん、そのこと自体は賛成だが、付随している様々な「処遇改善案」なるものをみると、本当にそれが学校現場にプラスになることなのかは、疑わしく思えてくる。これは教員志望者の減少に歯止めをかけるための政策でもあろう。そもそもが違う。思い出すのは、教員採用試験!!を受けた時だった。確か二次の面接(あの頃は集団などなく、全部個別だった)で「ジンカクホウとは何か」という問いが出た。ええっ、全く頭になく思い浮かんだ字は「人格法」、思想上のことかと思ったが、正直に「わかりません」と答えた。「人確法」いわゆる人材確保法であった。公務員であるメリットは知っていても待遇がどうかという点には疎かった。時代的には、採用時に数万円台から始まった給料が急激に増えていく。そ...そこに愉しさや懐かしさが…

  • 働きを最高レベルで味わうために

    お盆前から約10日間、寝床でゆっくり読んだ一冊、Re66『寂しさから290円儲ける方法』(ドリアン助川産業編集センター)。「相談料290円」という「麦わらさん」が、メールをくれた困っている人、悩んでいる人に「麦わら料理」をこしらえ、会いに行くという設定で11話からなる連作集だ。さすがの面白さ、深さ。小説であるのは間違いないが、「麦わらさん」には著者の生き様が反映されていることは疑いなく、納得の結びとなっていく。例えば、第一章の相談者は多くの悩みに振りまわされてコントロールできない三十代後半(らしき)女性。待ち合わせ場所の、豪徳寺の招き猫と、作った料理ペコロスで「一粒だけ味わう習慣」に導く。国内各地とニューヨークが舞台となり、様々な悩み、困り事が寄せられていく。ただし最話終の相談相手が「昔の自分」と設定され...働きを最高レベルで味わうために

  • あの時、何を祈って踊ったか

    久しぶりに盆踊り本番の日に通りへ向かう。コロナ禍になってからずっと観ていなかったので数年経ってしまった。2019年の時は初日にその場で町CM撮影をしたことを思い出した。今夏は小学生になった孫も、少しの時間は列に加わったようでぎこちなく手足を動かす姿を笑いながら観た(ただし、スマホ画面で)。様々な問題はあるにしろ、大勢の観光客が来る現状は町にとって嬉しいことだ。貴重な文化が残っていくことを誇りと思うし、継承する方々には励みとなるだろう。ただ、ここで生まれ育ち、間近に接してきた者としてより注意深く見れば、文化継承は夢中になってやる、自己感情に従うだけでは陥穽となるかもしれない。先日、NHKBS再放送で「スピリアル・ジャパン」で盆踊りを取り上げた番組を視聴した。リポーターであるスペイン女性は、自分が体験してきた...あの時、何を祈って踊ったか

  • 空はパリにも広がっている

    三年前の東京五輪の事は読書と関連付けて書いて残してあった。今回も熱心に見たわけではないが、備忘の一つとしてメモしておきたい。まずは、従来とは違う開会式の設定は面白かった。ただ入場行進?はダラダラ感が強く、何で締まったかというといわゆるパフォーマンス部門だと感じた。「芸術の都」だからね。新聞等でも取り上げられていたが、選手の活躍は大会前予想と違っていた部分が多数あった。当事者にすれば強化の時点から可能性の範囲を掴んでいたはずで、「勝負の綾」という面はあるにしろ、結果だけが今の力を示している。ただ、メダル数が国力を示しているなんていう乱暴な見解は、奢りに感じてしまう。いわゆるアーバンスポーツが前回に続いて注目された。カントリー(笑)に住む高齢世代にはまさしく縁遠い。映像やメディアを通してなんとなく普及している...空はパリにも広がっている

  • 読書もまためぐりあい

    最近の風呂場読書でようやく読みきった文庫本はRe65『短編伝説めぐりあい』(集英社文庫編集部)。短編小説集は手軽さとともに、アンソロジーであればまさに作家との「めぐりあい」を期待して手にする。この一冊も13人の作品が並んでいるが、馴染みのあるのは4人ほどであとは名前を知っている程度だった。短編としているが、掌編と呼んでもいい話も三つほどあった。なかに三島由紀夫、五木寛之という大家の作品が並び、やはり五木がくりだす設定が好きだなと単純に感じたりした。考えると、短ければ短いほど作家の世界観、人間観が如実に表れるのではないか。表現意欲を喚起する事象への眼、そして結末の価値観。さて心に残った一つは「二人ぼっち」(森瑤子)。おそらく初めて読む。妙に人間臭さを感じる文体で会話の自然さで読ませていく。題名の「二人ぽっち...読書もまためぐりあい

  • 葉月立秋の頃日記

    8月5日(月)パリ五輪真っ盛り。競技の時間帯が合わないので高齢者にはつらい。録画だと今一つ緊張感がなく、つまらない。午前中、いつものごとく孫の夏休み帳に付き合う。眠りが浅いのか、体調は今ひとつ。それにしても暑さが続いていて今年は夜もエアコンつけっぱなしの日が多い。9月の高校での絵本実習依頼あり。8月6日(火)午前中はこども園へ。「海」がテーマなので「波音」をBGMに使ってみた。これがなかなか良かった。午後、歯科医院に行く。本格的治療は盆明けとなる。知り合いの方へ自作本を届けたら、礼状が届いた。この内容が凄い。自分の志向を見事に言い当てられている。さすがの「読書人」だ。新しい気づきもあった。8月7日(水)立秋。とはいえ真夏日は続く。昨日に続き別のこども園へ。今日は年中児が相手なのでTVは使わず、すべてアナロ...葉月立秋の頃日記

  • 閉じれば豊かさは見えてこない

    この本の存在は知らなかった。Re64『映画を撮りながら考えた』(是枝裕和ミシマ社)。映画ファンとは言えないが、是枝作品にはシンパシーを感じる。主として台詞に表れる人間性の発露に心が響くのだと思う。読み進めて、TVドキュメンタリー制作を手掛けながら研ぎ澄まされてきた感覚が支えていると感じた。ドキュメンタリーというと、「やらせ」の問題がついてまわるが、そうした事例も含めながら、なるほどと思った記述がある。そしてそれは創造的な仕事に関わる者であれば、共通する要素があるのではないかと思った。先に見えない社会と言われて久しい。日々の暮らしに向かう時にあって、ふと思い起こしたい警句だ。「真面目な社会告発型ドキュメンタリーだろうが、撮る前からあり得べき理想が確固としてつくり手のなかに存在し、そこへ精神が閉じてしまえば、...閉じれば豊かさは見えてこない

  • よし「想像の海へ」行こう

    小学校高学年で語った『海は広いね、おじいちゃん』を、やっぱりこども園でもやってみることにした。でも最初からそれでは唐突かなと思い、同じ五味太郎作の『うみのむこうは』を、その前に持ってくる構成を考えた。これは海辺でいろいろ想像するスタンダードなつくりで、今の時期にはふさわしいと思った。二つのこども園で語ったが、『海は広~』を小学生用にPPTを作ってあり『うみの~』もPPT化し続けてみた。モニターで行うメリットを考え、海辺の動画映像をちょっとだけ入れた。この流れはいいと思ったが、重くなったのか少し動かない時間があったりで…、残り二つの園はやはりアナログだけでやるかな。夏にふさわしい大型絵本を二つ持ち込んだ。一つは『ありとすいか』。これは大きい版だと実に迫力があって、楽しい一冊だ。すいかを食べる場面もそうだが、...よし「想像の海へ」行こう

  • 文月のエッ!!三つ

    七月のハイライトは、愛知・岐阜への旅行だった。アクシデントと呼べるほどの出来事はなかったがエーーーッと思わず声が出たことはある。二日目に長良川沿いのホテルの温泉に浸かり、部屋に戻って浴衣の裾をみると、血が点々と付いている。結構な赤さに染まっていて、どうやらふくらはぎからの出血らしい。右足を見ると、ポツンと虫刺されのように赤くなり、なかなか血が止まらない。立ち寄ってきた「天空の茶畑」かと予想がついた。絆創膏を貼ってみたがすぐ滲んでしまう。単なる虫なのかそれとも蛭なのか見当がつかない。痛みも痒みもないが不安は残る。結局、翌朝には血が固まったが、赤い跡は今もって消えない。一学期の終業式があった日の午後。(やる必要はないのに)夏休み帳の一ページ目をやり終えた孫と居間で寛いでいたら、窓の外からバタバタと轟音がする。...文月のエッ!!三つ

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