母のライフワーク
母が長年続けていたこと日本刺繍と短歌日本刺繍は京都に先生がおられ師から学ぶことを楽しんでいました講師となり伝えることができる立場になっても私ごときが人様に教えるなんてとんでもない、と学ぶ立場を貫いていました海外の万博に母の作品が出品されることとなり恩師とともに海を渡る予定でしたが体調の急変により断念「最近刺繍が刺せなくなってきたのよ…」ぽつりと母がつぶやいたのは何歳の時だったか目が見えにくくなり手が動きにくくなり疲れやすくなり日本刺繍は気の遠くなるような繊細な作業の繰り返しです加齢による身体の変化は母の一番の楽しみにブレーキをかけました続けることができたのは短歌私がこどもの頃から小さな手帳に思いついた短歌を書き留めていました家事の合間や外出の時も手帳をつねに傍らに置きメモし繰り返し推敲し投稿していましたこ...母のライフワーク
2025/03/21 12:55