アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (前回←) 今回は、アルツハイマー型認知症の症状のひとつに数えられる「作話」を見る。 医学はひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、異常と見なすことによって、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押してきた。そこで、俺たちはそれら言動がほんとうに、俺たちの示した理論どおり「理解可能」であるか、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の順に検証することにした。今回はアルツハイマー型認知症の作話をとり挙げる。 作話は長谷川和夫著『よくわかる認知症の教科書』(朝日新書、2013年)ではこう説明されている。 作話は、事実とは異なるこ…
2025/06/16 23:37