「情報の大航海時代」と著作権(7)
前回は、オープンソースの例を示してソフトウェア開発における二次的著作物の創作の連鎖と、開発者に対して報酬を支払う仕組みの必要性について述べました。 創作の連鎖について、他の例を見てみましょう。 学術研究において、研究者は論文として成果を世に出します。その論文に、他人の過去の論文の一部を引用したり、引用はしなくても参考とした他人の過去の論文を「参考文献」として掲載します。具体的には、過去の論文の名称、著者名、誌名・巻・号、出版年を論文の最後に掲載します。 研究者が論文を読むとき、この参考文献を先に読む場合も多く、それくらい論文における参考文献は重要なものになっています。 知の最先端である論文は、…
2024/10/14 10:02