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美濃・城山砦 その1 往時の道を想定しながら明確に残る城郭遺構を見学する
城山砦は岐阜県恵那市上矢作町漆原にあり漆原城、阿寺砦とも呼ばれます。元亀元年(1570)上村合戦で武田軍が侵入した際に戦った遠山勢の拠点の一つとされます。その後武田氏の支配するところとなり、改修が行われた可能性があるとされます。今回の資料は(1)岐阜県中世城館跡総合調査報告書第3集岐阜県教育委員会2004(2)「信濃をめぐる境目の山城と館美濃・飛騨・三河・遠江編」宮坂武男編2015などです。その1では城山砦の周辺の道を中心とし城址遺構の一部も掲載したいと思います。その2では城郭遺構中心に掲載します。見学当日の現地には雪が残っていましたが支障なく見学できました。城山砦上村川に突き出した尾根の先端部に所在なぜここに築かれたのか?城山トンネルが開通し257号線が通るまでの主要な道は城山砦の北から南に流れる上村川の対岸...美濃・城山砦その1往時の道を想定しながら明確に残る城郭遺構を見学する
美濃・前田砦 その1 興味深い遺構が多数残り見どころが多い。上村合戦で武田軍に対峙した城郭
前田(ぜんだ)砦は岐阜県恵那市上矢作町本郷にあります。美濃の雄族、遠山氏に属した城郭で元亀三年(1572)の上村合戦では武田軍の侵入に対峙し激戦を繰り広げた末に破れたと伝わります。今見る姿は、その後武田氏による改修が行われたとされ「砦」の名称とはかけ離れた大規模な山城となっています。城は上村川と飯田洞川に挟まれた尾根の先端部に設けられ、大規模な堀切を含む4条の堀切で尾根を断ち切っています。今回の参考資料は(1)岐阜県中世城館跡総合調査報告書第3集岐阜県教育委員会2004と(2)「信濃をめぐる境目の山城と美濃・飛騨・三河・遠江編」宮坂武男編2015などです。◆前田砦は見どころが豊富なので、その1その2に分けて掲載します。前田砦上村川と飯田洞川に挟まれた尾根の先端部、大船神社の参道沿いに築かれている上村合戦では遠山...美濃・前田砦その1興味深い遺構が多数残り見どころが多い。上村合戦で武田軍に対峙した城郭
前田(ぜんだ)砦は岐阜県恵那市上矢作町本郷にあります。その1では砦の西側部分を見学しましたが、その2では東側の見ごたえある大きな堀切を中心に見学したいと思います。今回の参考資料も(1)岐阜県中世城館跡総合調査報告書第3集岐阜県教育委員会2004と(2)「信濃をめぐる境目の山城と美濃・飛騨・三河・遠江編」宮坂武男編2015などです。※前田砦その1は→こちら前田砦城域東端部の堀切エからⅠ郭を見上げる人物と比較してその深さがわかる見どころです!前田砦は尾根が東から西に向けて下っています。東側が砦よりも高く防御の弱点になっていますので東側の尾根を断ち切る堀切エは深くて急角度の切岸が設けられ守りを厳重にしていました。いわゆる薬研堀の形式ですが堀底のV字型がしっかり残っていて「見ごたえあり!」でした。前田砦堀切エより東側に...美濃・前田砦その2尾根を断ち切る大規模な堀切が見どころ